JP2558131B2 - コンブレタスタチン類 - Google Patents

コンブレタスタチン類

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JP2558131B2 JP62327577A JP32757787A JP2558131B2 JP 2558131 B2 JP2558131 B2 JP 2558131B2 JP 62327577 A JP62327577 A JP 62327577A JP 32757787 A JP32757787 A JP 32757787A JP 2558131 B2 JP2558131 B2 JP 2558131B2
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    • C07C43/23Ethers having an ether-oxygen atom bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring containing hydroxy or O-metal groups
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    • C07D317/08Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms having the hetero atoms in positions 1 and 3
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    • C07D317/48Methylenedioxybenzenes or hydrogenated methylenedioxybenzenes, unsubstituted on the hetero ring
    • C07D317/62Methylenedioxybenzenes or hydrogenated methylenedioxybenzenes, unsubstituted on the hetero ring with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to atoms of the carbocyclic ring
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はコンブレタスタチン(combretastafin)A−
1,A−2,A−3,B−1,B−2,B−3及びB−4と命名される
ところの新規に抗新生物作用物質(antineoplastic sub
stances)の遊離、構造決定及び合成に関するものであ
って、これらの物質は次の一般構造式で示される。
ただしR1はOH又はOCH3;R2はH又はOCH3;ここにR1R2
−OCH2O−であっても良い;R3はH又はOHそしてR4はOH又
はOCH3である。
(従来の技術) シクンシ科(combretaceae)の熱帯産又は亜熱帯産の
潅木及び樹木は、極めて有用な生物活性をもつ新規物質
の未開の宝庫であるといえる。例えば25の種から成るシ
クンシ属(combretum)(これは全体の10%)はアフリ
カやインドにおいてハンセン病の治療のために(J.M.Wa
ttほか「The Medicinal and Poisonous Plants of Sout
hern and Eastern Aftica」E.& S.Livingstone社ロン
ドン、1962年、194ページ参照)(シクンシ種植物の根
部)またはガンの治療のために(combretum Iatifoliu
m)さまざまに用いられてきた。然し、主として、C.mic
ranthum(北部ジンバブエにおいて精神性疾患に用いら
れる;A.U.Oganほか:PlantaMedica、1972年、21巻、210
ページ及びS.A.Mal−colmほか:Lloydia、1969年、32
巻、512ページ参照)やC.Zeyheri(サソリ毒による中毒
用;K.Mwaulukaほか:Biochem.Physiol.Pflanzen、1975
年、168巻、15ページ参照)のように極く少数の種につ
いてしか科学的研究は成されていなかった。
(発明が解決しょうとする問題点) まず、合衆国国立がん研究所(NCI)の全世界的な植
物探索の結果の極めて有用な指標であるC.caffrum(Eck
l.et Zeyh)Kunfze(及びC.Salicifolium、E.Mey)のネ
ズミにおけるP388リンパ細胞白血病(PS系)の阻害する
成分の決定の研究が行われた。南アフリカにおいては、
この樹木はズールー人によってMdubuと呼ばれ装飾品と
して用いられており、ほかにブッシュベヘドウイロー、
ブッシュウイロー及びローイブラールなどとして知られ
ている。この材木はアフリカの農場で主として木片や燃
料として用いられている。面白いことに、この樹木の果
汁から出る蜜は大変にがいけれど、人間が消費すること
についてはなんらの問題もおこっていない。
(問題点を解決するための手段) さて次の一般構造をもつところの新規な抗新生物作用
物質が単離され、構造決定されそして合成された。
ここにR1はOH又はOCH3;R2はH又はOCH3;ただしR1R2
−OCH2O−であっても良い;R3はH又はOH;そしてR4はOH
又はOCH3である。
これらの物質は、コンブレタスタチンA−1,A−2,A−
3,B−1,B−2,B−3及びB−4と命名され、具体的には
次のようである。
これらの物質は次のようにして抽出する。すなわちco
mbretum caffrumの幹を1:1のメチレンクロリドで抽出
し、ヘキサンとメタノール−水の間で分配し、次いで3:
2のメタノール−水に調節しそしてメチレンクロリドで
抽出する。このメチレンクロリド部は、セファデックス
LH−20を用いた立体排除クロマトグラフィーで分離して
フラクションを得る。このフラクションからの各物質の
単離は下記の実例例中で詳述する。
したがって本発明の主たる目的はC.caffrumからの新
規な抗新生物作用物質の単離と構造決定、及び合成によ
るその効果的かつ信頼できる再現の方法の提供にある。
本発明の他の目的は、この新規な抗新生物作用物質の
一つを必須活性成分として含有する新規かつ有用な医薬
製剤の提供にある。
以上の、及びそれ以外の以下に述べる目的は、とくに
実施例と共に読むことにより以下の好ましい実施態様の
詳細な記述の注意深い検討により容易に了解されるであ
ろう。
本発明の研究途上において、NCI星細胞腫バイオアッ
セイにおいて顕著な星細胞腫反転をおこす新規物質を発
見し、それがR−(−)−1−(3,4,5−トリメトキシ
フェニル)−2−(3′−ヒドロキシ−4′−メトキシ
フェニル)−エタノールであることを見出し、それをコ
ンブレタスタチンと命名した。片やコンブレタスタチン
が生物活性に関与しないところのC.caffrumフラクショ
ンの主なPS生体内活性成分の発見に努力が注がれた。こ
の問題は、コンブレタスタチンを与える幹や果実の元来
の大量抽出から得るフラクションの生体内活性を時折損
失するという難点があった。
したがってC.caffrumの幹及び溶媒としてメチレンク
ロリド−メタノールを用いての大量(77kg)抽出を反覆
し、その結果として本発明の要旨を為す新規物質の単
離、構造決定及び合成に成功した。以下に述べるように
これらの物質は次の何れかの構造をもつことが決定され
た。
ただしR1はOH又はOCH3;R2はH又はOCH3;ここにR1R2
−OCH2O−であっても良い;R3はH又はOH;そしてR4はOH
又はOCH3である。
メチレンクロリド−メタノール抽出物を水で稀釈して
得られるメチレンクロリドのフラクションを、メタノー
ル−水(9:1〜3:2)とヘキサン−メチレンクロリドの間
の溶媒分別にかける。これによってED500.21μg/及び25
〜50mg/kgにおけるPS生体内活性38〜41%延命率は、メ
チレンクロリド・フラクション中で濃縮される。活性の
あるメチレンクロリド・フラクションをメタノール中で
セファデックスLH−20で立体排除クロマトグラフィーに
かけると、PS生体内活性を保有するフラクション30.6g
を得る。この段階では、3:1:1比のヘキサン−トルエン
−メタノールを移動相としてセファデックスLH−20を用
い分別クロマトを行えば最も効果的であることが見出さ
れた。PS活性(12.5〜50mg/kgで30〜48%の延命)は、
さらにシリカゲルカラムクロマトで精製しヘキサン−酢
酸エチル(3:1)で溶離した活性フラクションにおいて
うまく濃縮された。9.1×10-4%の収容で得られ、「コ
ンブレタスタチンA−1」(0.70g)と命名されたこの
活性生分の再結晶により、上記の(I)式においてR1
R2=R4=OCH3でR3=OHの構造が与えられた。(NSC 6000
32、2.75−11mg/kgの投与レベルでPS26−29%延命増大
及びED500.99μg/、更に大量投与での実験は現在実施
中)、そして付随する細胞増殖阻害物質はコンブレタス
タチンB−1と命名されその構造は式(II)においてR1
=R2=R4=OCH3及びR3=OH(PS ED501.7μg/、NSC 6012
91)と決定された。
コンブレタスタチンA−1及びB−1の紫外及び赤外
スペクトルは芳香性を示し、これはさらに高分解能電子
衝撃マススペクトルにより支持され、それぞれC18H20C6
及びC18H22O6の分子式が与えられた。400MHz1H−NMR
マスペクトルは4つのメトキシ基プロトンのシグナルを
もち、コンブレタスタチンB−1はA−1のジヒドロ体
であろことを示す。さらにコンブレタスタチンA−1の
構造決定のための研究が進められた。
コンブレタスタチンA−1の400HMz1H−NMRはδ6.460
において2つの磁気的に同一で比較的に遮へいされた芳
香性プロトン、2つのABスピン系をもち全体として4つ
の芳香性プロトンがありその一つはダブレットとしてδ
6.310(J=8.64Hz)に及びの反対部分はδ6.691に表わ
れ、2つのオルソにカップルされた芳香性プロトンの典
型的なものである。他のABスピン系はδ6.453及び6.523
(いずれもJ=12.2Hz)にダブレットを示す。δ5.438
の2つのプロトンシグナルは、酸化ジウテリウムの添加
により容易にジウテリウムに交換され、これはフェノー
ル性基の存在を示唆しこれはアセチル化によって確認さ
れた。
コンブレタスタチンB−1のマス・スペクトルはベン
ジル結合の分解に由来する2つの主要なフラグメントイ
オンをm/z 181(C10H13O3)及び153(C8H9O3)に、そし
て比較的小さい分子イオンをm/z334に与える。マス・ス
ペクトル分析の結果は1つの芳香環中3ヶのメトキシ基
の存在及び他の芳香環中の1コのメトキシ及び2コのヒ
ドロキシ基の存在を示唆する。コンブレタスタチンA−
1との関係は、A−1のB−1への選択的接触還元によ
り容易に確められる。このA−1とB−1の関係確立の
ため、B−1の1H−NMRスペクトルの検査は極めて有用
で、δ6.453及び6.523の2コのプロトンダブレットの不
存在がわかった。比較的大きいカップリング恒数と、ビ
ベンジル(ジヒドロスケルベン)のベンジルプロトンに
典型的なδ2.851における4−プロトン・マルチプレッ
トの導入によって、コンブレタスタチンA−1はスチル
ベンであることが予測される。
A−1及びB−1のC13−NMRスペクトル(表3)の解
釈はそれら各々は化学シフト付加則に基いて3,4,5−ト
リメトキシフェニル環をもつことを示唆する。もう1つ
の芳香環ではプロトン置換基についての2つの炭素の位
置は容易に決定できたが水酸基対メトキシ基の置換配列
は不明瞭であった。究極的には両方の芳香環の置換様式
は、核オーベルハウザー効果差スペクトロスコピー(NO
EDS)法を用いて、コンブレタスタチンA−1及びB−
1に示すようなものであることが確定された。こゝにお
ける最も重要な観察結果は、δ3.770のメトキシ基の照
射によるδ6.310の環プロトンダブレットの4.3%励起の
発生から得られた。
スペクトル的証拠に基づくコンブレタスタチンA−1
の完全構造決定における残った問題は、架橋オレフィン
プロトンカップリング恒数J=12.2Hzにある。このカッ
プリング恒数10〜17Hzを典型値としてシスプロトンにつ
いては6〜12Hz、トランスプロトンについては12−18Hz
の範囲にある。スチルベンタイプのフェノール性植物成
分はふつうトランス異性体として単離される(たとえば
ユーカリ属において)けれども、値吐性のSchotis brac
hypetala Sond(マメ科)の樹木はペンタヒドロキシ・
シス・スチルベンを含有することが知られている。更に
近年はRheum rhatonticum L.(タデ科)(ふつうのダイ
オウ)は5つのシス・スチルベンと14のトランス異性体
を含有することが知られている。ダイオウのスチルベン
の研究では、他の点では同一のシス及びトランスのスチ
ルベンの比較が可能であり、シス−オレフィンのプロト
ンカップリング恒数は12Hz、そしてトランスでは16Hzで
あることが見出されている。これらの数値はあとで述べ
る全合成の結果とよく一致する。この情報が、12.2Hzに
おけるコンブレタスタチンA−1のカップリング恒数の
意味を解釈するため人手できる迄は、化学構造はX線結
晶構造解析によって行われた。
コンブレタスタチンA−1の結晶構造は、SHELX−76
に基づつ差合成法や精製と併せのSHELX−84電算機技術
を用いての直接法によって解決された。分子パラメータ
ーは、PLUTOを用いた図1に示すような分子配列とプロ
グラムPARSTを用いて決定された。
コンブレタスタチンA−1は空間群P.2.1Cをもつ単斜
晶系における板状結晶として得られた。結合の長さと角
度は予期した次元のオーダーであった。シス・オレフィ
ン形は−6(1)゜におけるねじれ角C(1)−C(1
a)−C(1′a)−C(1′)によって確認された。
2コのフェニル環の最小自乗面の法線は、互いに対し6
6.3(2)゜で傾斜しており、分子の全体としての平面
性からのこの歪みは−16(1)゜におけるC(6′)−
C(1′)−C(1′a)−C(1a)、−6(1)゜に
おけるC(1′)−C(1′a)−C(1a)−C(1)
及び−58(1)゜におけるC(1a′)−C(1a)−C
(1)−C(6)の3つのねじれ角のゼロからの隔りに
より更に証明された。正にこれは3.372(8)AのC
(1)…C(6′)及び3.273(a)AのC(6)…C
(6′)の間の単分子における強力な立体相互作用に由
来するようである。O(2′)…O(4)、3.242
(6)A、O(2′)…O(5)、2.924(6)AとO
(3′)…O(3)、3.211(6)Aの間の密な接触は
分子内水素結合網目を指示している。得られた結晶構造
分析の結果により、C−2プロトンの照射につづくC−
6′のプロトンの2.6%NOE増強を含めて、スペクトル分
析は確実であった。結果はZ−形に一致した。このステ
ージは次いで全合成に用いられた。
これ以上の生物学的評価のためにさらに大量のコンブ
レタスタチンA−1を得るために、保護されたアルデヒ
ドとホスホニウム塩から誘導のイリド化合物との縮合に
基づく効果的な合成が考えられた。重要な中間体たるベ
ンズアルデヒドは改良合成法の開発を必要とした。他の
入手可能出発物質を用いて製法のアプローチの選択は非
効率的であり、2,3,4−トリヒドロキシベンズアルデヒ
ドは最も効率的な出発物質であることがわかった。水中
におけるフェノールとホウ酸ナトリウムの反応は2,3−
ボレート・エステルを選択的に形成し、これはジメチル
硫酸による4−水酸基の特異的メチル化を可能とする。
ボレートエステルの酸による加水分解はジヒドロキシベ
ンズアルデヒドを与え、これは2,3−ターシャリブチル
ジメチルシリル・エーテルに変えることにより適切に再
保護される。ベンズアルデヒドの融点に関する初期の文
献における意見の相違のために、構造について幾つかの
追加的証拠が必要となったようである。この目的のため
にベンズアルデヒドをアセチル化し得たジアセテートを
ε3.927におけるメトキシ・シグナルのNMR照射に付し、
NOEDS実験はε6.982におけるC−5プロトン・ダブレッ
トの5.3%増強を招き、こゝにおいて4位のメトキシ基
を確認した。
臭化ホスホニウムは3,4,5−トリメトキシベンジルア
ルコールから容易に得られ、そして対応するイリド(ブ
チルリチウムを用いテトラヒドロフラン中で製造)をベ
ンズアルデヒドと反応させる。生成物は混合オレフィン
であって、H1−NMR分析による9:1のZ/E比で92.5%の収
率であった。Z−異性体(75%)はエタノールからの再
結晶で単離した。シリルエーテル誘導体としてか又は親
フェノールとしての、生産規模における残余のZ−異性
体とE−異性体の完全回収は困難であるが、ジアセテー
ト誘導体を用いて容易に行い得た。そこでZ/Eシリルエ
ーテルの混合物はテトラブルアンモニウム・フルオライ
ドで処理してシリル保護基を分解し、フェノールをアセ
チル化し、シリカゲルクロマトで分離してコンブレタス
タチンA−1ジアセテート及びそのトランス対応体ジア
セテートを得た。ジシリルエーテルのテトラブチルアン
モニウム・フルオライドによる分解と、メタノール中で
の炭酸カリによるジアセテートの脱アセチル化は、天然
品と同一のコンブレタスタチンA−1を与える。
ホスホニウムブロマドに対応するイリドとベンズアル
デヒドのウィティッヒ反応から得た9:1のZ:E異性体比に
ついては注釈を必要とする。これ迄のところは、トリフ
ェニルホスホニウム・アルキリドとアルデヒドの反応か
ら得たオキサホスフェタンは、もしリチウム塩の存在下
で製造されたときに、スレオ型のほうが熱力学的により
安定とされてきた。したがってスレオ・オキサホスフェ
タンは対応するトランス・オレフィンに優先して生じる
ものと期待されているわけである。「塩のない」溶液に
おいてはオキサホスフェタンはシス・オレフィンに導か
れるエリスロ配位をもつことが期待された。しかし近
年、SchlosserとSchaubは(J.Am.Chem.Soc.1982年、104
巻5821ページ参照)イリドに帰せられる基のまわりの立
体化学的環境が最も重要なものであることを示した。
(トリエチルホスホニオ)−エチリドを用いての「塩の
ない」条件下において、アルデヒドとの反応は高収率で
トランスオレフィンを与えた。コンブレタスタチンA−
1を製造するのに用いるウィティヒ反応において、リチ
ウムプロミドの存在は、最も安定な配置のエリスロ・オ
キサホスフェタンの生成にくらべ重要でないことは明白
である。立体的に大きなシリル保護基は、好ましいスレ
オよりもエリスロの配置を増強させるであろう。ウィテ
ィヒ反応の粗製物の1H−NMR分析は9:1のZ/E比を示すた
め、中間体のオキサホスフェタンの配置は立体効果によ
りそこにロックされ、そしてもしあるとすれば僅かの立
体化学的シフトがオキサホスフェタン形成とシス・オレ
フィン生成の間におこるものゝようである。この仮説の
評価のために、ウィティヒ反応の経路を31P−NMR(61.9
9MHz)を用いてしらべたところ、その結果(実験の部を
参照)は検出しうる程度のシス−トランス相互変換のな
いとこがはっきりとわかった。
PS細胞系に対するオレフィン1及び2の予備的の生物
学的評価は、細胞生長阻害活性に対する構造上の必要性
について幾つかの興味あることが見出された。コンブレ
タスタチンA−1ジアセテートはその天然の母体化合物
よりも、PS ED502.7μg/で3倍も不活性であることが見
出された。対応するトランス異性体はPS ED5012μg/
で、本質的に不活性であった。シリルエーテル誘導体も
またPS細胞系に対し不活性であった。最も重要なこと
は、コンブレタスタチンA−1は1.5μモルより少ない
濃度で、インビトロでミクロチューブリンアセンブリー
を完全に阻害するという顕著な性質を有することが見出
されたことである。(表1参照)。実に、コンブレタス
タチンA−1はコンブレタスタチンや衆知のチューブリ
ン阻害剤(コルヒチンやポドフィロトキシン)よりも更
に大きいチューブリン重合阻害剤である。
新規に特徴づけられたC.caffrumの天然生産物である
コンブレタスタチンA−1及びB−1のチューブリンに
ついてのインビトロの相互作用をしらべた(表1)。そ
れらはコンブレタスタチン及び他の3種の良く特徴づけ
られている抗有糸分裂剤(コルヒチン、ポドフィロトキ
シン及びステガナシン、これらすべてチューブリンの通
常のサイドで結合する)と比較した。
表1に示すように、コンブレタスタチンA−1はチュ
ーブリンに対する作用がB−1よりも更に活性で、これ
はそのより大きい抗新生物作用活性と一致する。両化合
物は既述のコンブレタスタチンよりも顕著に大きい活性
度をもつ。ミクロチューブルアセンブリー(表1、実験
1、なお実施例20も参照)において、2μMのコンブレ
タスタチンA−1、3μMの同じくB−1及び11μMの
コンブレタスタチンは同等の阻止率を示した。コンブレ
タスタチンA−1及びB−1を用いてのアセンブリの阻
止率はポドフィロトキシンと比肩しうる程度で、またコ
ルヒチンやステガナシンよりも大である。
コンブレタスタチン、ポドフィロトキシン、ステガナ
シン及びコルヒチンのすべてはチューブリンの同一部位
に結合するものと思われる、何故ならば始めの3つのも
のは蛋白に対し放射ラベルされたコルヒチンの結合の競
合的阻止剤として作用するからである。コンブレタスタ
チンA−1とB−1はチューブリンに対する3H−コルヒ
チンの結合に対し、特にすぐれた阻害剤であり(表1、
実験II)、ステガナシンやコンブレタスタチンよりも
(そしてコンブレタスタチンA−1はさらにポドフィロ
トキシンよりも)遥かにすぐれた阻止作用をもつ。
(実験の部) シグマ−アルドリッチ社から入手のものを合成原料と
して用いた。クロマトに使用の溶媒は再蒸溜して用い
た。立体排除クロマトに使用のセファデックスLH−20
(粒径25−100μm)にスウェーデン、ウプサラのファ
ルマシア・ファイン・ケミカルズABから入手した。カラ
ム吸着クロマトに用いたシリカゲル60(70−230メッシ
ュ)及びローバーシリカゲル60カラム(サイズB)はド
イツ、ダルムスタットのE.メルク社のものを用いた。シ
リカゲルGHLFユニプレート(層の厚さは0.25mm)はデラ
ウエア州、ニューアークのアナルテック社から入手し
た。TLクロマトグラムはアニスアルデヒド−酢酸又はセ
リックサルフェート−硫酸スプレー剤(約150℃に5〜1
0分加熱するか若しくは紫外照射で展開した。
上述の実験方法はコンブレタスタチンA−1の製法及
びそのB−1への変換について述べたものであるが、以
下の実施例からも明白なようにA−2、A−3、B−
2、B−3及びB−4と命名された他のコンブレタスタ
チン類の製造にもまた同様に適用しうるものである。
すなわち各合成法において、水溶液の溶媒抽出物を無
水硫酸ソーダで乾燥する。エーテルとジエチルエーテル
を意味する。各々の純粋見本は無色である。天然と合成
見本の相互同定は、いくつかの溶媒における薄層クロマ
ト(TLC)比較からの結果と合わせ、1H−NMRスペクトル
及び赤外(NaCl)プレートの比較により確定した。融点
はすべて未補正でありコフラー型のホット・ステージ装
置で観察したものである。紫外スペクトルはヒューレッ
ト・パッカード・モデル8540A UV/VIS分光光度計により
測定し記録したものである。赤外スペクトルはニコレッ
トFT−IRモデルMX−1ユニットで測定したものである。
核磁気共鳴スペクトルは重水素クロロホルムを溶媒と
し、テトラメチルシランを内部標準とするブルッカーWH
−90及びAM−400の機種を用いて得たものである。化学
シフトはδスケールを用いての記録である。13C−NMRス
ペクトルにおける多重性の決定にはSFRORI法を用いた。
核オーバーハウザー効果示差分光NOEDS実験は6回の凍
結・解凍操作で脱ガスした重水素クロロホルム溶液を用
いて行なった。質量スペクトル測定はネブラスク州、リ
ンカーンのネブラスカ大学、NSFリージョナル・ファシ
リティにおけるMS−50の機種で行なった。元素分析はア
リゾナ州、タクソンのミック−アナールで行われた。X
−線結晶構造決定はエンラフ・ノニウスCAD−4回析計
で行ない、計算はすべてスペリー1100コンピューターを
用いて行なった。
(コンブレタスタチンA−2、A−3及びB−2の遊
離) C.caffrumの樹木部(乾燥重量77kg)を1:1メチレンク
ロリドで抽出し、メチレンクロリドのフラクションをヘ
キサンとメタノール−水(9:1)で分配し、3:2メタノー
ル−水に調節し、メチレンクロリドで抽出した。連続し
た溶媒分配からのメチレンクロリドのフラクション(82
7.9g)をセファデックスLH−20上の立体排除クロマトで
分離してフラクションA及びBをうる。
フラクションA(28.6g)はヘキサン−トルエン−メ
タノール(3:1:1)を用いる分配クロマトでセファデッ
クスLH−20(2.5kg)のカラム上で更に分離し、活性フ
ラクション(2.07G、PS ED501.8×10-2μg/)を調製し
た。これをヘキサン−酢酸エチル(1:1、5)に溶解
し、シリカゲル(60g)のカラム(60×2.5cm)でクロマ
トに付した。4:1→1:1のヘキサン−酢酸エチルによる勾
配溶出により3:1フラクション、次のPS(0.7g、ED501.0
×10-2g/)活性材料を得た。勾配ヘキサン−酢酸エチル
(9:1→4:1)を用いてシリカゲル(45g)の長いカラム
(100×1.2mg)上でのアセトン(2)中の再クロマト処
理によりコンブレタスタチンA−2の純品の4:1フラク
ションを得た。0.442g収量でこれは乾燥植物の5.74×10
-4%に相当する。PS ED502.7×10-2μg/、粘い油状。Rf
0.46(1:1ヘキサン−酢酸エチル)、UV(CH3OH)λmax
(ε)223(17175)、303(7190)、IRνmax(NaCl)34
90、1508、1452、1440、1427、1272、1196、1129、111
4、1085、1042、930cm-1;1H−NMR(400MHz)3.750(3H,
s,OCH3)、3.870(3H,s,OCH3)、5.520(1H,s,OH,D2O添
加で消失)、5.935(2H,s,−OCH2O−)、6.383(1H,d,J
=12.16Hz,−CH=CH−)、6.420(1H,d,J=12,16Hz,−C
H=CH−)、6.458(1H,d,J=1.32Hz,H−2又はH−
6)、6.483(1H,d,J=1.32Hz,H−6又はH−2)6.731
(1H,d,J=8.4Hz,H−5′)、6.773(1H,dd,J=8.4,2.0
Hz,H−6′)、6.875(1H,d,J=2.0Hz,H−2′);13C−
NMR(表2参照);及びHREIMS(m/z)300.1001(100,
M+,C17H16O5として計算、300.0998)、285.0767(4,C6H
13O5)、267.066(10,C16H11O4)、239.0714(17,C15H
11O3). 活性フラクションB(30.6g)もまたセファデックスL
H−20(2.5kg)を用いての分配クロマトでヘキサン−ト
ルエン−メタノール(3:1:1)で製造した。PS活性成分
は8.11g(PS,ED502.7μg/)及び1.57g(PS,ED500.36μg
/)の2つのフラクションに濃縮された。後者のフラク
ション(1.57g)はシリカゲル70gを用いたカラム(70×
2.5cm)でクロマトにふし、ヘキサン−酢酸エチル(4:1
→1:1)で溶離した。4:1のヘキサン−酢酸エチルで溶離
したフラクションに純粋なコンブレタスタチンA−3を
与えた(480.7mg、6.24×10-4%の収率、PS ED502.6×1
0-2μg/)、粘い油状、Rf.0.40(1:1,ヘキサン−酢酸エ
チル)UV(CH3OH)λmax(ε)251(8090),295(889
5).UV(CH3OH+NaOCH3)259(9078),279(7383),296
(7402);IRmax NaC l)max3430,1583,1509,1458,1441,
1430,1274,1234,1201,1114,1104cm-1;1H−NMR(400MH
z)3.668(3H,s,OCH3),3.867(3H,s,OCH3),3.886(3
H,s,OCH3),5.514,5.680(1H,いずれもbrs,OH,D2O交
換),6.381(1H,d,J=12.2Hz,−CH=CH−),6.427(1H,
d,J=1.72Hz,H−6),6.439(1H,d,J=12.2Hz,−CH=CH
−),6.535(1H,d,J=1.72Hz,H−2),6.72(1H,d,J=
8.4Hz,H−5′),6.792(1H,dd,J=8.4Hz,2.0Hz,H−
6′),6.897(1H,d,J=2.0Hz、H−2′),13C−NMR
(表II参照);HREIMSz(m/z)302.1156(100,M+,C17H18
O5として:302.1154),287.0919(14,C16H15O5),296.08
13(14,C16H13O4). 8.11gの活性フラクションはシリカゲル200gのカラム
で酢酸エチル20でクロマトにふする。ヘキサン−酢酸エ
チル(3:1)で溶解し、すでに得たフラクションと合し
て0.181gのフラクション(PS ED500.19μg/)を得、こ
れはさらにパーティシル(M−9)でパックしたホワッ
トマンHPLCカラム(500×10cm)で精製する。0.56/分の
流速でヘキサン−2−プロパノール(9:1)で溶理して
純粋のコンブレタスタチンB−2を得る。(51.7mg,6.7
1×10-5%の収率,PS ED500.32μg/,粘い油状,Rf0.42
(1−1ヘキサン−酢酸ニケル),UV(CH3OH)λ
max(ε)220(22902),280(6120);IR υmax(NaCI)
3437,1595,1512,1461,1442,1430,1351,1278,1237,1150c
m-1;1H−NMR(400MH)2.785(1H,brs,−CH2−CH2−),
3.819(3H,s,OCH3),3.856(3H,s,OCH3),5.605,5.748
(1H,いずれもbrs,OH,D2O交換),6.264(1H,d,J=1.88H
z,h−6),6.465(1H,d,J=1.88Hz,H−2),J=1.88Hz,
H−2),6.648(1H,dd,J=8.12 2.0Hz,H−6′),6.760
(1H,d,J=8.12Hz,H−5′),6.794(1H,d,J=2.0Hz,H
−2′);13C−NMR(表1参照);HREIMS(m/z);304.13
26(30,M+,C17H20O5として,304.1311),167.0708(100,
C9H11O3),137.0604(65,C8H9O2). (コンブレタスタチンB−3とB−4の単離) コンブレタスタチンA−1含有と既述したC.caffrum
のフラクションを、1/分の流速で溶媒として9:1ヘキサ
ン−2−プロパノールを用いHPLCでパーティシルM−9
カラムにより更に分離すると12.0mgのコンブレタスタチ
ンB−3をうる。エタノール−エーテルから粉状で得ら
れ融点113−15℃,PS ED500.4μg/;,UV(CH3OH)λmax24
1(ε8450),281(6907);UV(CH3OH+NaOCH3)λmax24
6(10190),293(5699);1R υmax3400,1590,1507,145
7,1420,1240,1126cm-1;1H−NMR(400MHz),2.796(4H,
s,−CH2−CH2−),3.817(6H,s,2 x OCH3),3.829(3H,
s,OCH3),5.240,5.350(1H,いずれもbrs,OH,D2O交換可
能),6.355(2H,s,H−2,6),6.610(1H,dd,J=7.88,1.8
8Hz,H−6′),6.684(1H,d,J=1.88Hz,H−2′),6.77
7(1H,d,J=7.88Hz,H−5′);13C−NMR(表II参照);H
REIMS(m/z);304.1308(M+,15%,calcd for C17H20O5:
304.1311),181.0863(100,C10H13O3として181.0865),
123.0449(9,calcd for C7H7O2:123.0446). もとの2.7−ジヒドロキシ−3,4,6−トリメトキシ−9,
10−ジヒドロフェナンスレンの分離後の混合物を、さら
に一連のクロマト処理で分離する。まずローバーAシリ
カゲルのカラムを用い、溶媒として3:7:0.1のヘキサン
−メチレンクロソド−メタノールを使用し、次いで3つ
の一連のローバーAカラムで溶離剤として6:4:0.5のヘ
キサン−クロロホルム−アセトンを用いる。必要とあれ
ば99:1のメチレンクロソド−メタノールを用いシリカゲ
ルで調製的薄層クロマトを行って最終分離を行う。この
方法によって35.8mgのコンブレタスタチンB−4をう
る。粘い油状。PS ED501.7μg/;,UV(CH3OH)λmax221
(ε19188),280(4942);UV(CH3OH+NaOCH3)λmax22
1(24803),280(4111);290(3810);1R υmax3400,15
95,1512,1460,1444,1430,1350,1277,1203,1148cm-1;1H
−NMR(400MHz),2.786(4H,s,−CH2−CH2−),3.757
(6H,s,2 x OCH3),5.196(2H,ブロード,2 x OH,D2O交
換可能),6.307(1H,dd,J=2.0Hzいずれも,H−4),6.3
22(2H,brd,J=2.0Hz,H−2,6),6.608(1H,bid,J=7.8H
z,H−6′),6.687(1H,brs,H−2′),6.755(1H,d,J
=7.8Hz,H−5′);13C−NMR(表II参照);HREIMS(m/
z);274.1208(M+,34.5%,C16H18O4として:274.1205),
152.0822(29,C9H12O2として:152.0837),151,0746(1
5,C9H11O2として151.0759),123.0450(100,calcd for
C7H7O2:123.0446) コンブレタスタチン類の最終分離において、ビベンジ
ル(3′−ヒドロキシ−3,4′,5−トリメトキシビベン
ジル)が遊離された。これをアセトン−ヘキサンで再結
晶すると融点108℃の小針状晶となる。PS ED501.7μg
/;,UV(CH3OH)λmax222(25412),280(6854);1R υ
max3485,1690,1595,1511,1469,1452,1425,1207,1146cm
-1;1H−NMR(90MHz),2.82(4H,s,−CH2−CH2−),3.77
(6H,s,2x OCH3),3.86(3H,s,OCH3),5.57(1H,brs,O
H,D2O交換可能),6.33(3H,brs,H−2,4,6)6.64(1H,d
d,J=8.14,1.8Hz,H−6′),6.77(1H,d,J=8.14Hz,H−
5′)6.80(1H,d,J=1.8Hz,H−2′),HREIMIS(m/
z);288.1364(M+,22%,C17H20O4として:288.1362),15
1.0756(5%,C9H11O2として:151.0759),137.0603(10
0,C8H9O2として:137.0603) 2−ヒドロキシ−3,4,6,7−テトラメトキシ−9,10−
ジヒドロフェナンスレンを生じたもとのフラクション
を、3:1ヘキサン−酢酸エチルを用いたシリカゲルカラ
ムクロマトにふしビベンジル(4′−ヒドロキシ−3,
4′,5−トリメトキシビベンジル)1.15gを粘い油状とし
て得た。UV(CH3OH)λmax236(ε3555),280(3212),
UV(CH3OH+NaOCH3)λmax247(6433),280,(2506),2
94,(1795):1R υmax3417,1607,1596,1514,1461,1429,
1204,1150,1066,850,690cm-1;1H−nmr(90MHz),2.85
(4H,s,−CH2−CH2−),3.76(6H,s,2 x OCH3),5.15
(1H,brs OH,D2O交換可能),6.32(3H,s,H−2,4,6)6.7
4(2H,d,J=8.4,Hz,H−3′,5′),7.05(2H,d,J=8.4H
z,H−2′,6′),C6D6−CDCL3混合物中のスペクトルで
は芳香族溶媒シフトなし、HREIMS(m/z 258.1255M+,25
%,C16H18O3として258.1256),152.0831(33,C9H12O2
して152.0837),107.0495(100,C6H7Oとして107.0497) コンブレタスタチンB−2の遊離からの付随フラクシ
ョンをシリカゲルで4:1ヘキサン−酢酸エチルを用いて
再クロマトにふする。こゝに得たフラクションのひとつ
を、1/分の流速でパーティシルM−9カラムを用いHPLC
で9:1ヘキサン−2−プロパノールを使用して最終分離
を行うとビベンジル(4′−ヒドロキシ−3,4,5−トリ
メトキシビベンジル)10mgをうる。アセトン−ヘキサン
から再結晶してmp110−12℃の針状結晶、PS ED500.25μ
g/;,IR υmax3411,1612,1591,1514,1457,1420,1328,123
6,1125,1098,840,750cm-1;1H−nmr(90MHz)2.82(4H,
s,−CH2−CH2−),3.82(9H,s,3 x OCH3),4.99(1H,br
s,OH,D2O交換可能),6.35(2H,s,H−2,6),6.75(2H,d,
J=8.6,Hz,H−3′,5′),7.04(2H,d,J=8.6Hz,H−
2′,6′),HREIMS(m/z)288.136(M+,17%,C17H20O4
として277.1362),181.0863(100,C10H13o3として181.0
865),107.049(100 C7H7Oとして107.0497) こゝに開示した幾つものコンブレタスタチン類及びそ
の薬理的に活性かつ生理的に比肩しうる誘導体の投与
は、新生物疾患たとえば急性リンパ細胞白血病などのヒ
トを含む動物の患者に対し、国立がん研究所(NCI)で
認められたプロトコートによれば有用である。
投与用量は新生物病の特定、年令や健康状態や体重を
も含めた患者の型、現在実施中の治療法、治療の頻度や
治療比などによって変動するかが、例示をすれば活性物
質成分の投与用量レベルは静注では0.1から約200mg/k
g、筋注では1から約500mg/kg、経口では5から約1000m
g/kg、経鼻投与では約5から約1000mg/kg、そしてエロ
ゾルでは5から約1000mg/kg(いずれも患者の体重kgあ
たり)である。
濃度で表現した場合、本発明組成物中の本発明成分
は、皮膚、鼻、咽頭、気管支、膣、直腸又は眼のような
局所に適用するときは組成物中で約0.01から約50%w/
w、好ましくは約1から約20%w/wである。非経口投与の
ときは組成物中に約0.05から約50%w/v、好ましくは約
5から約20%w/vである。
本発明の組成物は、人間や動物に対し、活性成分を適
量含有するところの単位用量形態(たとえば錠剤、カプ
セル、ピル、散剤、課粒、坐剤、無菌の非経口用溶液又
は懸濁剤、無菌の経口用溶液又は懸濁剤など)で好まし
く投与される。
経口投与のために固形又は液状の単位用量形態が用い
られる。
散剤は、活性成分を適当な細かいサイズにし、これを
同様に処理した希釈剤と混合することにより極めて簡単
に製造される。希釈剤は乳糖やデンプンのような可食性
の炭水化物であって良い。有利には、賦香油と同じく甘
味剤や砂糖が用いられる。
カプセル剤は、上述の方法でえた粉末混合物をゼラチ
ンのさやに充填して製造される。有利には、充填作業を
助けるためにタルク、ステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸カルシウム等の潤滑剤を充填前に粉末混合物に
添加する。
ソフトゼラチンカプセル剤は、活性成分のスラリー
を、使用可能な直物油、軽質液状ペトロラクタムや他の
不活性の油やトリグリセリドと共に機械的にカプセル充
填して作られる。
錠剤には粉状混合物をつくり、課粒化又はスラグ化
し、滑剤を加え圧縮して錠剤とする。粉状混合物は、好
ましくは粉末とした活性成分を、デンプン、ラクトー
ス、カオリン、燐酸ジカルシウムの如き希釈剤として混
合して作られる。該粉状混合物は、コーンシロップ、ゼ
ラチン液、メチルセルロース液又はアラビアゴム液で湿
らせたのち、ふるいを強制通過させて顆粒とする。顆粒
にする代りに、該粉状混合物をスラグ化する、すなわち
錠剤機を通過させ、こゝに得た不完全形態の状態を小片
すなわちスラグに砕く。このスラグはステアリン酸、ス
テアリン酸塩、タルクや鉱物油の如きものを添加して、
錠剤整形具にくっつかぬように潤滑化する。潤滑化され
た混合物は、次いで圧縮して錠剤とする。
有利には錠剤は、シェラックの密閉又は腸溶コーティ
ング、砂糖とメチルセルロースの被覆及びカルナウバロ
ウの磨き用被覆から成る保護被覆を施される。
経口投与のための液状単位用量形態たとえばシロッ
プ、エリキシル、懸濁液は、その茶さじ一杯が、投与さ
れるべき活性成分の一定量を含有するようにして製造さ
れる。水溶性のものは砂糖、賦香剤及び保存剤と共に水
性ビヒクル中に溶解してシロップとする。エリキシルは
適当な甘味剤や賦香剤と共に、水性アルコールベヒクル
を用いて製造する。懸濁剤は不溶性の形態のものを、ア
ラビアゴム、トラガカント、メチルセルロースのような
懸濁用剤の助けをかり、適当なベヒクルを用いて製造す
る。
非経口投与のためには、液状単位投与形態を活性成分
と無菌のベヒクル(水が好ましい)を用いて製造する。
使用される形態や濃度に応じて、活性成分はベヒクル中
に懸濁させるか又は溶解させる。溶液を作るには、水溶
性の活性成分を注射用水に溶かし、適当なバイアルやア
ンプルに入れ閉じる前に滅菌濾過をする。有利にはベヒ
クル中に局所麻酔剤、保存剤及び緩衝剤の如き助剤を溶
解させる。非経口用の懸濁剤を作るには、活性成分をベ
ヒクル中に溶解させずに懸濁させ、かつ滅菌を濾過によ
り行い得ないという点を除き、実質的に上述と同様にし
て製造される。活性成分は、滅菌ベヒクルにさせる前に
エチレンオキサイドで滅菌する。有利には、界面活性剤
や湿潤剤を組成物に包含させ、活性成分を均一に分布さ
せるのを助ける。
経口や非経口の投与のほかに、直腸や膣からの投与も
用いられる。活性成分は生剤という手段で投与できる。
体温付近の融点をもつベヒクル又は容易に可溶となるベ
ヒクルが用いられる。たとえばカカオ脂やいろんなポリ
エチレングリコール類(カーボワックス類)がベヒクル
として使用できる。
経鼻点滴のためには活性成分と適当な医薬用ベヒクル
(好ましくはP.F.水)を用いて液状単位用量形態をつく
る。もし吸入が望まれるときはドライパウダーを処方す
ることができる。
エロゾルとして用いるために、必要とあればまた所望
に応じ通常の助剤(たとえば共溶剤や湿潤剤)と共に気
状又は液状の噴射剤(たとえばジクロロジフルオロメタ
ン、二酸化炭素、窒素、プロパンなど)を活性成分と一
緒に加圧エロゾル容器につめることができる。
本明細書及びクレームにおける「単位用量形態」とい
う用語は人間や動物に対する単位用量として適当な物理
的に個々の単位を意味し、こゝに各々の単位は、必要と
される医薬用希釈剤、担体又はベヒクルと関連して所望
の治療効果を生ずるべく計算されたところの活性成分の
一定量を含有するものとする。本発明における新規な単
位用量形態の明細は、直接的に下記のものに指示され依
存する。すなわち(a)活性成分のユニークな特性及び
達成されるべき特別の治療効果、及び(b)本明細書に
開示されたような人間の治療用に活性な材料を処方する
技術に固有の限界、こゝにこれらは本発明の態様を成す
ものである。本発明に関しての適当な単位用量形態の例
は錠剤、カプセル剤、トローチ、坐剤、粉末の一定量、
ウエファ又はカシェ、茶さじ一杯分、大さじ一杯分、滴
数、アンプル、バイアル、これらの適当な組合せ、その
他これ迄に説明したもの等である。
抗新生物用活性剤として用いられる活性成分は、それ
自体公知でありまた確立された製法により製造できる医
療材料の使用により、容易に上述のような単位用量形態
にすることができる。実施例43に本発明の単位用量形態
の製造の説明のための例を示す。これらは本発明を限定
するものではない。
本発明の理解をさらに助けるために、更に明瞭な開示
を以下の実施例にのべる。但しこれらは限定のために開
示されるものではない。
実施例1(植物の分類) 南アフリカ産の木のCombretun caffrum(Eckl及びZey
h)Kuntzeの幹木部を採集し、John D・Douros,Matthew
I,Suffuess及びJanes A,Dukeに率いられたアメリカ農務
省の国立ガン研究所によって該植物と同定された。本研
究に用いた幹木部(B17373)は1979年の採集である。
実施例2(抽出及び溶媒分配操作) C.caffrumの乾燥幹部77kgを細切し、11日間室温で1:1
のメチレンクロリド−メタノール(320リットル)で抽
出する。メチレンクロリド相に水(25%,容量)を加え
て分離し、すでにのべたように1:1メチレンクロリド−
メタノール320リットルで再抽出する。メチレンクロリ
ド相を合併し、濃縮し、PSインビボ延命率27%(100mg/
kg)及びPS ED505.1μg/を示す粗抽出物1.42kgをうる。
メチレンクロリドフラクションの溶液をヘキサン(18リ
ットル)とメタノール水(9:1,18リットル)の間で5回
分配する。ヘキサン相を分離したのち、メタノール−水
相を3:2の濃度に調節し、メチレンクロリド18リットル
で5回抽出する。ヘキサン抽出物(602.3g)はPSインビ
ボ活性であった。PSインビボ活性(25−50mg/kg)で38
−41%の延命及び大きな細胞生長阻害(ED500.21μg/)
は溶媒分配におけるメチレンクロリドフラクション(82
7.9g)において濃縮されていた。
実施例3(コンブレタスタチンA−1の単離) 溶媒分配によるメチレンクロリドのフラクションをメ
タノール(7×500)に溶解し、セファデックスLH−20
(7×2.5kg)カラムを用いての立体排除クロマトでさ
らに分離する。PS活性のフラクション(12.5mg/kgで41
%の延命,ED500.18μg/)(30.6g)をセファデックスLH
−20(2.5kg)におけるヘキサン−トルエン−メタノー
ル(3:1:1)液を用いての分配クロマトにより更に分離
する。
このような重要な分離ステップにより活性成分が更に
濃縮され、バイオアッセイの結果30−40%の延命(12.5
−50mg/kg)及びED502.7μg/を示すフラクション8.11g
を得た。この8.11gのフラクションをシリカゲル(200
g)カラム上で酢酸エチル(20)でクロマト処理し、ヘ
キサン−酢酸エチル(3:1)で溶離して0.64gと2.25gの
2つの活性フラクションをうる。2.25gのフラクション
をヘキサン−クロロホルムから再結晶してコンブレタス
タチンA−1の純品をうる。0.70g、乾燥植物から9.1×
10-4%の収率、mp113−15℃の板状晶UV(CH3OH),λma
x233,235,298mμ(ε7145,7766,7848),Uv(CH3OH+CH3
ONa)λmax232,255,288,397mν(ε7323,7679,7038,198
3);IR(film)3482,3426,1580,1570,1480,1463,1452,1
328,1920,1238,1125,1092,1000,915,850cm-1;1H−NMR
(400MHz)3.597(6H,s,2x OCH3−3,5),3.760(3H,s,O
CH3−4),3.770(3H,s,OCH34′),5.438(2H,br S,D2O
交換により消失2XOH−2′,3′),6.310(1H,d,JAB=8.
64Hz,H−5′),6.453(1H,d,JA′DAB′=12.2Hz,
−CH=CH−),6.460(2H,s,H−2,6),6.523(1H,d,JB
′=12.2Hz,−CH=CH−),6.691(1H,d,JBA=8.6Hz,H
−6′);C−NMR(表III参照);HREIMS(m/z)332.1248
(M,100%,332.1259 C18H20O6として)317.1005(M+−C
H3,93.7%,C17H17O6).C18H20O6としての分析値:C,65.0
5;H,6.06実験値:C,64.80;H,6.08. 実施例4(コンブレタスタチンβ−1の単離) 上の実施例3のシリカゲルカラムクロマトからの0.6g
の活性フラクションを、一連の2つのローバーβカラム
を用いて再クロマト処理するヘキサン−酢酸エチル(7:
3)で溶出してコンブレタスタチンβ−1を油として得
る。39.6mg乾燥植物出発原料から5.1×10-5%の収
率)、無色ゴム状のコンブレタスタチンβ−1(3)の
性状はUV(CH3OH)λmax239,270mν(ε5845,1949);UV
(CH3OH+CH3ONa)λmax240,256mν(ε5860,5949);IR
(film)3424,3408,1590,1508,1457,1288,1126,1093,cm
-1;1H−NMR(400MHz)2.851(4H,m,−CH2−CH2−),3.8
27(3H,s,OCH3−4′),3.831(6H,s,2x OCH3−3,5),
3.856(3H,s,OCH3−4),5.382,5.398(1H each,D2O交
換可能,2x OH−2′,3′)6.390(1H,d,JAB=8.36Hz,H
−5′);6.420(2H,S,H−2,6),6.577(1H,d,JAB=8.3
6Hz,H−6′);13C−NMR(表III参照);and HREIMS(M/
z),334.1417(27.2%,M+,C18H22O6として334,1416,18
1.0861(100,C10H13O3として181.0865)and 153.0549
(59.6C8H8O3として153.0552). 実施例5 (コンブレタスタチンA−1のアセチル化) 1:1の無水酢酸−ピリジン(0.5)中のコンブレタスタ
チンA−1(5mg)の溶液を室温で一夜放置する。揮発
性成分を窒素流中で蒸発させ、生成物をヘキサン−酢酸
エチルから結晶化してアセテート(無色の板状晶)を得
る。mp133−35゜;IR(film)1775,1579,1503,1454,142
0,1206,1174,1127,1088,1010cm-1;1H−NMR(400MHz)2.
264,2.999(3Hすべて,s,COCH3),3.664(6H,s,2x OC
H3),3.807(3H,s,OCH3),3.813(3H,s,OCH3),6.361
(1H,d,JAB=11.90Hz,−CH=CH−),6.442(2H,s,H−2,
6),6.548(1H,d,JAB=11.90Hz,−CH=CH−),6.726(1
H,d,JA′=8.7Hz,H−5′),7.025(1H,d,JB
=8.7Hz,H−6′);HREIMS(m/z)416.1463(60M,calcd
C22H24O8 for 416.1471),374.1363(70.M+H)−C
OCH3,C20H22O7),332.1263(100,(M+2H)−2x COC
H3,C18H18O6). 実施例6 (コンブレタスタチンA−1の水素添加によるB−1の
製造) メタノール15中のコンブレタスタチンA−1(35g)
と5%pd−C(10mg)の混合物を、一夜常温で正圧の水
素で処理する。濾過して触媒を除き、生成物を、アセト
ン−メチレンクロリド(1:11.5)を移動相としたホワッ
トマンKCl18プレートによる調製層クロマトで精製す
る。このものは天然のコンブレタスタチンB−1とTLC
−IR及びNMRにより同定された。
実施例7 (コンブレタスタチンA−1の結晶及び分子構造) コンブレタスタチンA−1の単結晶はヘキサン−クロ
ロホルムから得られる。結晶は小さな極めて薄い板状で
そのまゝではX−線分析には全く不向きである。しかし
一コのそのような結晶を照射のために選択した。データ
蒐集のあいだ、三つの標準参照反射の強度を毎時間モニ
ターし、センタリングは百回の反射測定ごとにチエック
した。強度は、吸収ではなくローレンツと極性化効果で
補正した。構造はSHELX−84の予備版を用いる直接法で
解決し、24の非水素原子のうち23のEマップを与えた。
SHELX−76を用いたところのこれにつづく精製と示差合
成は残る排水素原子の位置を明らかにした。フエニル環
とオレフイン基の水素原子は、単一温度因子と共に計算
された位置に存在した。メチル水素は単一温度因子で硬
性基として処理した。2つの水酸性水素は元来、差分マ
ップの示す位置にあり、それらのものと酸素から1.00Å
のところにあるように強制された。最終精製においてす
べての原子は等方性熱運動で処理した。分子パラメータ
ーはPARST(M.Nardelli:Comput Chem 1983年、3巻、95
ページ)を用いて、そして分子図形はPLUTO(W.D.S.Mot
herwell:PLUTO Plofting Program,ケンブリッジ大学、
イギリス、1974年、未刊)を用いて得られた。データ蒐
集解決と構造の詳細は次の表IVに示す。分子の最終原子
配位は下の表Vにあり原子命名の透視画的図は第1図に
示す。適当なぶ市パラメーターは表IVに示す。
表 IV コンブレタスタチンA−1の結晶学的データと強度デー
タ蒐集と構造決定の要旨 分子量 C18H20O6 分子料 332.35 結晶系 単斜晶系 スペース群 21/ T,K 294 ,Å 10.497(2) ,Å 6.717(2) ,Å 22.746(4) β,゜ 96.11(2) V,A3 1594.7(6) Z 4 calc,g cm-3 1.38 結晶デイメンジョン(mm) 0.06x 0.16x 0.34 放射波長、Mok α,Å 0.7107 結晶崩壊、% 1 ν、cm-1 0.972 F(00) 704 スキャン、モード ν−2- スキャン幅、W,゜ (0.64+0.35tan0) アパーチュア幅、mm (1.12+1.05tan0) アパーチュア長、mm 4 最終アクセプタンス限界 20Vat 20゜min 最大記録時間、s 40 スキャン範囲、2θ 2−46 蒐集反射数 1793 観察反射数 1265 (Irel>2V Irel) 0.076 R=Σ||Fo|−|Fe||Σ|Fo| 0.74 Rw=Σw1/2||Fo|−|Fe||Σw1/2||Fo| V2F)−1 非結合コンタクト、A (第2原子に応用される対称配位) 0(2′)・・・0(4) 3.242(6)x−1,y,z 0(2′)・・・0(5) 2.924(6)x+1,y,z 0(3′)・・・0(3) 3.211(6)x−1,y−1,z 実施例8(2,3−ジヒドロキシ−4−メトキシベンズア
ルデヒドの合成) 硼酸ソーダ6水和物(硼砂)30gの水溶液(600)をは
げしく撹拌しつゝ2,3,4−トリヒドロキシベンズアルデ
ヒド5g(32.4mmol)を加える。黄色の溶液を30分室温で
撹拌し、次いで水50中の水酸化ナトリウム4.0g(100mmo
l)とジメチル硫酸9.45(100mmol)を同時に滴下する。
一夜はげしい撹拌をつヾけ、濃塩酸を加えpH1とする。
そうして30分撹拌してから、混合物をクロロホルム(5
×300)抽出する。有機層を一旦食塩水で洗い、乾燥
し、蒸発すると微黄色の固体をうる。これを酢酸エチル
−ヘキサンで結晶化させると微黄色の針状晶となる。3.
9g(72%)、mp(116−17℃(文献値:118−119℃),IR
(film)3374,1646,1505,1461,1443,1278,1210,1106,63
6cm-1;1H−NMR3.987(3H,s,OCH3),5.466(1H,brs,OH−
3,D2O交換)6.617(1H,s,JAB=8.62,H−5),7.147(1
H,d,JBA=8.62Hz,H−6),9.757(1H,s,CHO)11.113(1
H,br-s,OH−2,D2O交換);HREIMS(m/z,168.0419(M+,10
0%;168.0423 C8H8O4として). 実施例9(2,3−ジヒドロキシ−4−メトキシベンズア
ルデヒドのアセチル化) 上の実施例8でつくったジフエノール体(100mg)を
無水酢酸−ピリジンでアセチル化してジアセテートを得
る。アセトン−ヘキサンから結晶化、mp126.5−8.5℃,I
R(フイルム)1772,1693,1609,1506,1459,1370,1295,12
02,1174,1101 and 807cm-1;1HNMR(400MHz)2.331(3H,
s,COCH3),2.386(3H,S,COCH3),3.927(3H,s,OCH3),
6.982(1H,d,JAB=8.8Hz,H−5),7.749(1H,d,JBA=8.
8Hz,H−6),9.907(1H,s,CHO);HREIMS(m/z)210.052
4(M+,20%,C10H10O5として210.0528及び168.017(100
%〔M+H〕+COCH3 C8H8O4.C12H12O60として、C,57.1
5;H,4.75.分析値はC,57.18;H,4.75. 実施例10(3,4,5−トリメトキシベンジルトリフエニル
ホスホニウム.ブロマイド) トリフエニルホスフイン4.2gのトルエン溶液10を、3,
4,5−トリメトキシベンジルブロミド4.0gのトルエン溶
液15中へ撹拌しつゝ加え、24時間撹拌をつゞける。分離
されたホスホニウム.ブロミド(8.0g,99%)を集め減
圧乾燥してmp223−4℃(文献値222−3℃)とする。
実施例11(2,3−ビス〔(tert−ブチルジメチルシリ
ル)−オキシ〕−4−メトキシベンズアルデヒド) ジイソプロピルメチルアミン(1.6,9.0mmol)を、2,3
−ジヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒド0.50g
(2.98mmol)のジメチルホルムアミド溶液5中へアルゴ
ン中でかくはんしつゝ加え、次いでtert−ブチルジメチ
ルシリルクロリド1.0g(6.66mmol)を加える。反応混合
物を20分間室温で撹拌する。氷10gを加え、エーテル
(3×15)で抽出する。エーテル液を水15で洗い、重炭
酸ソーダ飽和液(2×10)と水(20)で洗い、溶媒を溜
去するとクロマト的に均一な油(1.15g,定量的)として
シリルエーテルを得る。メタノールから結晶化してmp7
4.5−76℃。IR(フイルム)2931,1684,1586,1454,129,1
264,1099,843,827cm-1;1H−NMR,0.132(12H,s,4x SiC
H3),0.987(9H,s,3x CH3),1.038(9H,s,3x CH3),6.6
12(1H,d,JAB=8.7Hz,H−5),7.483(1H,d,JAB=8.7H
z,H−6),10.225(1H,CHO);HREIMS(m/z)381.1915
(5,M+CH3,381.19 17,C19H33O4Si2として).339.1429
(100,MC4H9,339.1448,C16H27O4Si2)としてC20H36O4Si
2としての計算値,C,60.56;H,9.15.分析値,C,60.38;H,9.
28. 実施例12(2′,3′−ビス〔(tert−ブチル ジメチル
シリル)−オキシ(Z)及び(E)−コンブレタスタチ
ンA−1,合成法) ブチルリチウム(20,ヘキサン中1.5M,30mmol)をアル
ゴン中で−15℃で3,4,5−トリメトキシベンジル−トリ
フエニルホスホニウム・ブロミド15.7g,30mmol)のテト
ラヒドロフラン懸濁液450中へ加える。得た深赤色の液
を室温で30分撹拌する、アルデヒド11.09g(28.0mmol)
を加え、反応混合物の氷水でうすめ、エーテル(3×25
0)で洗う。エーテル液を水洗し溶媒を溜去して洗生成
物となし、これをエーテルから結晶化して純粋のZ−異
性体11.0gと、Z/E異性体の混合物(1:1,1H−NMRによ
る)(3.5g,総収量92.5%)をうる。メタノール−酢酸
エチルから再結晶したZ−異性体は無色の針状晶。mp11
7−118℃,IR(フイルム)1580,1507,1496,1472,1456,14
45,1420,1248,1129,1102,1010,840,780cm-1;1H−NMR(0
0MHz)0.105(6H,s,2x Si−CH3),0.190(6H,s,2x SiCH
3),0.999(9H,s,3x CH3,1.038(9H,s,3x CH3),3.674
(6H,s,2x OCH3),3.738(3H,s,OCH3),3.835(3H,s,OC
H3),6.358(1H,d,JA′=12.0Hz,−CH=CH−),6.3
61(1H,d,JAB=8.7Hz H−5′),6.584(1H,d,JB
=12.4Hz,−CH=CH−),6.619(2H,s,H−2,6),6.910
(1H,d,JBA=8.7Hz,H−6′);HREIMS(m/z)560.2941
(90%,m,560.2989,C30H48O6Si2として),488,.2060(1
00,M+C5H12,C25H36O6Si2). Anal.calcd for C30H48O6Si2としての計算値;C,64.25;
H,8.63. 分析値:C,64.03;H,8.70. 実施例13(精製E−異性体) 実施例12で得られたZ/E混合物の一部をシリカゲルカ
ラムでクロマト処理し、ヘキサン−酢酸ニチル(49:1)
で溶離する。E−異性体含量の大なフラクションをメタ
ノール−酢酸ニチルから再結晶してmp139−140℃の無色
板状晶をうる。IR(フイルム)1581,1507,1496,1472,14
63,1456,1444,1239,1130,1101,840,785cm-1;1H−NMR(4
00MHz)0.114(6H,s,2x SiCH3),0.133(H,s,2 SiC
H3),0.999(9H,s,3x CH3),1.092(9H,s,3x CH3),3.7
93(3H,s,OCH3),3.862(3H,s,OCH3),3.884(6H,s,2x
OCH3),6.556(1H,d,JAB=8.72Hz,H−5),6.716(2H,
s,H−2,6)6.805(1H,d,JA′=16.44Hz,−CH=CH
−),7.198H,d,JBA=8.72Hz,H−6′),7.308(1H,d,
JB′=16.44Hz,−CH=CH−);HREIMS(m/z)560.31
51(100,M+ C30H48O6Si2として560.2989)488.2059(9
0,M+ C5H12,C25H36O6Si2). C30H48O6Si2 1/2 H2Oとしての分析値:C,63.23;H,8.66.
実験値C,63.32; 実施例14(Z及びE−異性体) 別の実験において、ホスホニウムブロミドの当量に対
し1.5頭領のn−ブチルリチウムを用いたところ、Z/E異
性体比は9:1から3.5:1へと大きく変化した。
実施例15(31P−NMR評価) 乾燥テトラヒドロフラン20中のホスホニウム・ブロミ
ド0.523g(1.0mmol)をアルゴン中で−15℃で1.0モル当
量のn−ブチルリチウムで処理してイリドを得る。この
イリド溶液の一部(2.0,0.10mmol)をNMR管(10mm)へ
移し液体窒素で凍らせる。アルデヒド(5d,39.0mg,0.09
8mmol)のテトラヒドロフラン−d8(1)溶液を加え、
凍結サンプルをNMRプローベ中−80℃に温める。−80℃
におけるスペクトルをしらべるとδ24.538(イリド)、
7.553(シス・オキサホスフエタン)及びδ8.0ppm(ト
ラシス・オキサホスフエタン)の3つのシャープなシン
グレットが夫々15:65:1の比で集まっている。60℃に分
間温めると、イリドが消費され、シス・オキサホスフエ
タンが形成され比率は9:69:1と変化する。イリドの消失
がまだ進行中に新しいブロードなシングレットが28.4pp
mmに現れ始める(−50℃,10分)。トリフエニルホスフ
イン・オキシド(リチウムプロミド複合体として)が形
成されるので、トランス・オキサホスフエタンのシグナ
ルは消失しそして下方領域から上方領域へのシグナル比
は11:3:64:0となる。シス・オキサホスフエタンの消失
とトリフエニルホスフイン・オキシドの出現を−30℃
(−50℃のあと10分)及び−10℃(−30℃のあと12分)
でモニターして夫々11:23及び33:18の比を与える。さら
に12分間25℃にするとオキサホスフエタンは完全に消失
する。この結果はシスからトランス・オキサホスフエタ
ンへの相互変換がないことを明瞭に示す。E異性体の10
%は、遊離中における異性化により生成されたものであ
ろう。トリフエニルホスフインオキシド・リチウムブロ
ミド複合体中の31Pのシフトは温度により次のように変
化する。−50℃(28.4)−30℃(28.0,Reitzほか:J.Am.
Chem.Soc.1984年,106巻,187ページのため参考とし
て)、−10℃(27.9),25℃(26.3). 実施例16(2′,3′−ジアセトキシ−4′−メトキシ−
Z−コンブレタスタチンA−1) テトラヒドロフラン10中の異性体混合物サンプル1.8g
中へ、テトラブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン
溶液(1M,10)を加え、混合物をアルゴン中室温で15分
間撹拌する。エチルエーテル50を加え、溶液を水(2×
50)で洗い、溶媒を減圧で除去する。残渣を1:1無水酢
酸−ピリジン4でアセチル化する。一夜撹拌後、アセチ
ル化混合物を氷水中に入れ、エーテル(3×50)で抽出
し、そして1N塩酸(2×25)及び水(50)で次に洗う。
溶媒を除去して得たゴム状残渣をシリカゲルのカラムク
ロマトにふする。ヘキサン−酢酸エチル(9:1→1:1)で
勾配を溶出してZ−異性体0.55g及びE−異性体0.60gを
うる。このZ−異性体をヘキサン−酢酸エチルから再結
晶して無色プリズム晶、mp133−5℃をうる。このもの
は天然のコンブレタスタチンA−1からのジアセテート
と同定された。C22H24O8としての分析値:63.46,H5.8.実
験値:C63.37,H5.79 実施例17(2′,3′−ジアセトキシ−4′−メトキシ、
E−コンブレタスタチンA−1) 上の実施例16で得たE−異性体をヘキサン−酢酸エチ
ルから再結晶してmp172−173℃の針状結晶を得た。IR
(フイルム)1775,1582,1507,1455,1295,1206,1173,112
6,1089,670cm-1 1H,−NMR(400MHz),2.313(3H,s,COCH
3),2.348(3H,s,COCH3),3.863(6H,s,2x OCH3),3.89
7 3H,s,OCH3),3.899(3H,s,OCH3),6.669(H,s,H−2,
6),6.870(1H,d,JAB=16.02Hz,−CH=CH−),6.897(1
H,d,JA′=8.5Hz,H−5′),6.917(1H,d,JBA=16.
02Hz−CH=CH−),7.470(H,d,JB′=8.5Hz,H−
6′)HREIMS(m/z)416.1486(33,M+,B′A′416.1471
C22H24O8として),374.1347(39,M+H+COCH3),332.12
34(46,M+2H−2x CH3CO).C22H24O8 1/2 H2Oとしての
分析値:C,62.11;H,5.92.実験値:C,62.27;H,5.73. 実施例18(コンブレタスタチンA−1) 方法A. 合成ジアセテート60mgのメタノール溶液3をア
ルゴン中で1時間炭酸カリ50mgと撹拌し、1N塩酸を加
え、フエノールをクスロロホルム(3×10)で抽出し、
水10で洗い、溶媒を溜去。生成物をシリカゲル1.0gのピ
ペットを通してコンブレタスタチンA−1を45mg(94
%)得た。この粘い油をヘキサン−クロロホルムで結晶
化して、天然物と同一の板状晶、mp114−115℃の純品を
えた。
実施例19(コンブレタスタチンA−1) 方法B. シリルエーテル(10.78g,19.26mmol)のテトラ
ヒドロフラン溶液100(アルゴン中)をテトラブチルア
ンモニウム・フルオリド45(テトラヒドロフラン中1Mの
溶液)で処理し10分間撹拌する。完了後、反応混合物を
エーテル300で抽出し、エーテル溶液を、水(2×100)
で洗い、乾燥し、蒸発させて得た粉末(1a,60g,93.8
%)をクロロホルム−ヘキサンから再結晶してmp113−1
15℃の板状晶をうる。C18H20O6としての分析値:C65.06,
H6.07;実験値C64.48,H6.03. 実施例20(微小管アセンブリ) 37℃におけるアセンブリ反応を、比濁的にHaweほか:B
iochem.Phavmacol.32巻、3864ページ、1983年及びBatra
ほか:Molccular Pharm.27巻、94−102ページ、1984年の
記載に従って行った。反応混合物の各0.25はチューブリ
ン1.5mg/、微小管関連蛋白0.5mg/(蛋白はHamelほか:Bi
ochemstyr,23巻、4173ページ、1984年に従って精製)、
0.1Mの4−モルホリン・エタンスルホネート(NaOHでpH
6.6に調節)、0.5mMのMgCl2,0.5mMのグアノシン−5′
−トリホスフエート及び所要の薬品を含む。アセンブリ
ーの程度の50%阻害に必要な薬品濃度を決定した。
実施例21(3H−コルヒチンとチュブリンの結合) 放射性ラベルをしたコルヒチンをチュブリンに結合さ
せることは上述のHamelほか:Biochem Phavmacolの文献
のようにして薬品とチュブリンの複合体をDEAE−セルロ
ース紙フイルター上に保持して測定した。反応混合物0.
1は0.1mg/のチュブリン,5μMの3H−コルヒチン,5μM
の競合薬品,1.0Mのモノナトリウム・グルタメート(HCl
でpH6.6に調節)、0.1Mのグルコース−1−ホスフェー
ト,1mMのMgCl2,1mMのグアノシン−5′−トリホスフエ
ート及び0.5mg/のウシ血清アルブミンを含む。最後の4
つのものは反応速度を実質的に高める。培養は37℃で10
分間行なった。
実施例22(コンブレタスタチンA−2とA−3のアセチ
ル化) コンブレタスタチンA−2(12.0mg)、及びA−3
(18.0mg)の両者を室温で72時間、無水酢酸(1.0m
l),ピリジン(0.5ml)で別々にアセチル化した。窒素
気流下に溶媒を蒸発させてアセテート及びジアセテート
を粘い油として得た。コンブレタスタチンA−2、アセ
テートはRf0.60(1:1ヘキサン−酢酸エチル);IRνmaxN
aCl)1767,1510,1430,1264,1199,1127,1112,1036,1042,
930,773cm-1;H1−NMR(400MHz)2.273(H,s,COCH3),3.
731(3H,s,OCH3),3.809(3H,s,OCH3),5.940(2H,s,−
OCH2O−),6.410(2H,s,−CH=CH−),6.453(1H,d,J=
1.1Hz,H−2,又はH−6),6.473((1H,d,J=1.1Hz,H−
6,又はH−2),6.840(1H,d,J=8.56Hz,H−5′),6.9
77(1H,d,J=2.0Hz,H−2′),7.107(1H,dd,J=8.56,
2.0Hz,H−6′);HREIMS(m/z)342.1101(59,M+ C19H
18O6として:342.1103),300.0987(100,C17H16O5);コ
ンブレタスタチン・ジアセテートはRf.0.54(1:1ヘキサ
ン−酢酸エチル);IR νmaxNaCl)1769,1510,1370,128
4,1265,1242,1203,1132,1113,1092cm−1;1H−NMR(400M
Hz)2.270(3H,s,CHCH3),2.287(3H,s,COCH3),3.675
(3H,s,OCH3),3.807(3H,s,OCH3),3.813(3H,s,OC
H3),6.390(1H,d,J=12.1Hz,−CH=CH−),6.445(1H,
d,J=12.2Hz,−CH=CH−),6.634(1H,d,J=1.76Hz,H−
6),6.708(1H,d,J=1.76Hz,H−2),6.849(1H,d,J=
8.46Hz,H−5′),7.037(1H,d,J=2.0Hz,H−2′),7.
115(1H,dd,J=8.46,2.0Hz,H−6′);HREIMS(m/z)38
6.1365(71,M+ C21H22O7として:386.1366),344.1252
(56,C19H20O6),302.1146(100,C17H18O5). 実施例23(コンブレタスタチンA−2及びA−3の水素
添加) コンブレタスタチンA−2(120mg)及びA−3(10m
g)の別々のメタノール溶液(10ml)と5%Pd/C(10m
g)をそれぞれ一夜、し室温で陽圧の水素で処理する。
溶液を濾過して触媒を除き生成物を、通常(250μ)の
アナルテックスプレート上でヘキサン−酢酸エチル(1:
1)を移動相として調製的層クロマトで精製した。コン
ブレタスタチンA−3から得た油状生成物は天然のコン
ブレタスタチンB−2と同定され、またA−2からのジ
ヒドロ体すなわちビベンジルは粘い油状で次の性状であ
った。Rf0.58(1:1ヘキサン・酢酸エチル);IRνmaxNaC
l)3478,1633,1590,1510,1451,1441,1329,1274,1194,11
29,1089,925cm-1;1H−NMR(90MHz)2.78(4H,s,−CH2CH
2−),3.86(3H,s,OCH3),3.87(3H,s,OCH3),5.93(2
H,s,−OCH3−O−),6.30(H,d,J=1.5Hz,H−2orH−
6),6.38(1H,d,J=1.5Hz,H−6又はH−2),6.63(1
H,dd,J=8.2,1.9Hz,H−6′),6.76(1H,d,J=8.2Hz,H
−5′),6.77(1H,d,J=1.9Hz,H−2′),HREIMS(m/
z)302.1149(29,M+,C17H18O5として:302.1154),165.0
547(100,C9H9O3として165.0552),137.0597(67.C8H9O
2として137.0603). 実施例24(コンブレタスタチンA−2/3′−O−p−ブ
ロモフエニルカルバメート) コンブレタスタチンA−2(10mg)の乾燥メチレンク
ロリド溶液1mlにp−ブロモフエニル・イツシアネート8
0mgのメチレンクロリド溶液1mlを添加し、混合物を室温
で5日間撹拌し、24時間加熱還流する、反応混合物を室
温まで冷却し濾過し、濾液を濃縮し、ヘキサン−酢酸エ
チル(1:1)を移動相として調製的層クロマトにかけ
る。バンドをアセトンで溶離し、メチレンクロリドで結
晶化して無晶形の粉末を得る。mp138−140℃。IRνmaxN
aCl)3310,1734,1722,1533,1509,1491,1431,1398,1202,
1128,1114,924,750cm-1;1H−NMR(90MHz),3.75(3H,s,
OCH3),3.94 3H,s,OCH3),5.93(2H,s,OCH2O),6.43(2
H,brs,−CH=CH−),6.48(2H,AB,J=1.1Hz,H−2,H−
6),6.65−7.0(3H,M,H−2′,5′,6′),7.09(1H,s,
NH),7.35(2H,d,J=8.5Hz,ArH),7.41(2H,d,J=8.5H
z,ArH),HRFAB:500,498.055218(M++H,C24H21O6NBrと
して:498.058850). 実施例25(メチル−3,4−ジヒドロキシ−5−メトキシ
−ベンゾエート) メチル・グレート10g(54.3mmol)を撹拌下に硼砂80g
の水溶液80ml中へ30分で添加し、ジメチル硫酸30ml及び
水酸化ナトリウム13gの水溶液50mlを別々の滴下濾斗か
ら2.5時間かけて滴下し、一夜撹拌をつヾける。濃硫酸5
0mlを加え、更に1時間撹拌する。生成物をクロロホル
ム(5×11,なお各々20分ずつ溶液を撹拌)で抽出す
る。クロロホルム抽出液を合併し、食塩水500ml洗い、
乾燥し、濃縮し、残渣をメタノール−ベンゼンから結晶
化してエチルエーテル(9.1g,845%)をうる。mp110−1
11℃(文献値はmp112℃),IRνmaxNaCl)3380,1700,169
6,1611,1436,1341,1314,1229,1204,1089cm-1;H−NMR(9
0MHz),3.88(3H,s,OCH3),3.94(3H,s,OCH3),5.50−
6.0(2H,OH),7.22(1H,d,J=1.8Hz,ArH),7.34(1H,d,
J=1.8Hz,ArH). 同様に操作し、但しクロロホルムに代え酢酸エチルで
連続抽出を行ってメチルガレート7.0gと3−0−メチル
没食子酸の混合物を得た。
実施例26(メチル、3.4−メチレンジオキシ−5−メト
キシベンゾエート) フッ化セシウム24.5g(161.5mmol)を、実施例25で作
ったフエノール7.3g(36.8mmol)のジメチルホルムアミ
ド溶液90mlにアルゴン中で加え、20分撹拌し、ジブロモ
メタン2.8ml(40.5mmol)を加え、混合物を2時間加熱
する。これを室温まで冷却し、エーテル300mlを加え、
エーテル溶液を冷水(3×50ml)で洗い、乾燥し、濃縮
し、粉末状のメチレンジオキシ誘導体7.62g(98%)を
得る。これをアセトン−ヘキサンから再結晶する。mp89
−90゜;IR νmaxNaCl)1714,1636,1507,1436,1369,132
7,1245,1177,1107,1041cm-1;1H−NMR(90MHz)3.89(3
H,s,OCH3),6.06(2H,s,−CH2−),7.21(1H,d,J=1.4H
z,ArH),7.33(1H,d,J=1.4Hz,ArH)及びERMS,m/z(re
l.int/%)210(100,M+),179,M+−OCH3).C10H1O5とし
ての分析値;C,7.15;H,4.80実験値:C,57.10;H,4.74. 実施例27(3,4−メチレン/ジオキシ−5−メトキシベ
ンジルアルコール) LiAlH40.50gを、実施例26で作ったメチルエステル1.7
gのエーテル・テトラヒドロフラン(2:1)溶液50mlに撹
拌下に加え、30分撹拌し、反応混合物を5℃に冷却し、
注意しつつ硫酸ソーダの飽和溶液を白い沈澱が生じるま
で加え、沈澱を濾過して集め、溶液を乾燥して結晶状の
ベンジルアルコール1.45g(98%収率)をうる。酢酸エ
チル−ヘキサンから再結晶して分析用の資料とする。融
点は66〜67℃(文献値mp66):IR νmaxnaCl)320,1632,
1467,1453,1323,1230,1133,1093,1008,918cm-1;and 1H
−NMR(90MHz)1.75(1H,brs,OH),3.90(3H,AS,OC
H3),4.58(2H,brs,−CH2O),5.96(2H,s,−CH2−),6.
55(2H,s,ArH). 実施例28(3,4−メチレンジオキシ−5−メトキシベン
ズアルデヒド) ピリジニウム・クロロクロメート1.72g(7.99mmol)
と無水酢酸ソーダ0.655g(7.99mmol)のCH2Cl2溶液30ml
の黄色混合物を撹拌しつゝベンジルアルコール1.32g
(7.26mmol)のCH2Cl2溶液10mlを一度に添加する。瞬時
にして生成するグレーの溶液を2時間撹拌し反応をTLC
(1:1ヘキサン酢酸エチル)でモニターする。溶液を小
さいシリカのカラムを通して濾過したあと、無色のアル
デヒド1.18g(91%収率)をヘキサン−酢酸エチル(7:
3)で溶離する。アセトンで再結晶すると針状晶とな
る。mp132−133℃(文献値mp130−31,129−30):IR ν
maxNaCl)1694,1676,1622,1508,1474,1451,1362,1325,1
134,1190cm1;1H−NMR(90MHz),3.95(3H,s,OCH3),6.0
9(2H,s,−CH2−),7.04(1H,d,J=1.4Hz,ArH),7.12
(1H,d,J=1.4Hz,ArH),9.78(1H,s,−CHO). 実施例29(3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジルトリ
フエニルホスホニウム・ブロミド) 三臭化燐8.51mlの1:2テトラヒドロフラン・ベンゼン
溶液330mlを、冷温(0℃)の3−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンジルアルゴール6.13g(40mmol)の同一溶媒
溶液75mlにアルゴン中で添加する。無色溶液を室温で2
時間撹拌し、氷水200mlに注ぎ、エーテル(2×100ml)
で抽出し、エーテル層を水50mlで一度洗い、次いで食塩
水(2×50ml)で洗い、乾燥し、蒸発乾固して無定形粉
末のブロミドを得る。粗ブロミド、無水ベンゼン150ml
及びトリフエニルホスフイン15.72g(60mmol)から作っ
た溶液を室温で10分撹拌し、2時間加熱還流し、室温ま
で冷却し、粘い油を分離する。上方の溶媒相を傾斜し、
油をエタノール−エーテルから結晶化してブロミドを粉
末として得る。10.0g(アルコールからの収率52.4%):
mp262−4℃;IRνmaxNaCl)3158,1604,1589,1527,1512,
1437,1279,1255,1128,1111,743cm-1;1H−NMR(90MHz,CD
CL3+D2O),3.77(3H,s,OCH3),4.95(2H,D,JPCCM=13.
7Hz,−CH2−),6.57(2H,drs,ArH),6.83(1H,brs,Ar
H),7.56−7.77(15H,ArH),C26H24O2PBrとしての分析
値:C,65.6:H,5.05;Br,16.67.実験値:C,64.50;H,5.07;B
r,16.78. 実施例30(1−ヒドロキシ−3,4−メチレンジオキシ−
4′,5−ジメトキシ−(E)及び(Z)−スチルベン,
コンブレタスタチンA−2及びE−異性体) ホスホニウムブロミド3.35g(7.0mmol)をテトラヒド
ロフラン100mlに懸濁し、アルゴン中で−50℃に冷却
し、注射器と隔腹の技術を用いてn−ブチルリチウム10
ml(15mmol)を加える。溶液はただちに深赤色となり、
室温に到着したら、実施例28で得たアルデヒド(1.15g,
6.39mmol)のテトラヒドロフラン溶液30mlを添加する前
に20分撹拌する。アルデヒドの全量が30分で消費され
た。冷塩酸(1N,50ml)を添加し、次いで水100mlを加
え、生成物を無色溶液から酢酸エチル(3×10ml)で抽
出する。酢酸エチル抽出液を水50ml及び食塩水50mlで洗
い、乾燥し、溶媒を溜去する。粗生成物をシリカゲル50
gのカラムでクロマト処理し、ヘキサン−酢酸エチル(1
7:3)で溶離してZとEスチルベンの混合物(1.09g,57
%収率,Z/E比は1:16)をうる。生成物の半量を、より長
いシリカゲルカラムで再クロマト処理し、ヘキサン−酢
酸エチル(9:1)で溶離すると、先ず粘い油状のコンブ
レタスタチンA−2(40mg,天然物と同一)次いで針状
晶(酢酸エチル、ヘキサン)のE−異性体(0.20g)を
得る。このものはmp145−150℃,IR νmaxNaCl)3490,16
22 11509,1463,1440,1429,1319,1279,1263,1254,1133cm
-1;1H−NMR(400MHz)3.908(3H,s,OCH3),3.941(3H,
s,OCH3),5.598(1H,brs,OH),5.978(2H,s,−OCH2O
−),6.629(1H,d,J=1.30Hz,H−2orH−6),6.729(1
H,d,J=1.30Hz,H−6orH−2),6.825(1H,d,J=8.32Hz,
H−5′),6.848(2H,s,−CH=CH−),6.945(1H,d,J=
8.32,2.0Hz,H−6′),7.113(1H,d,J=2.0,Hz,H−
2′).C17H16O5としての分析値:C,68.00,H,5.37. 実験値:C,67.63;H,5.37. 実施例31(E−フチルベンのコンブレタスタチンA−2
への光学的異性化) E−異性体40mgのジオキサン30ml及び水1ml中の溶液
を撹拌し、長波長(365nm)紫外線で5時間照射(上方
から溶液に直接)する。紫外線源は、短波(254nm)と
長波(365nm)の両方のランをもつ可視TLCプレートに用
いられる紫外線ランプである。溶媒を溜去し残渣を1H−
NMRでしらべたところ、このものはZ/E比が2.5:1.5の異
性体混合物であった。シリカゲルクロマト分離し、ヘキ
サン−酢酸エチル(9:1)で溶離してコンブレタスタチ
ンA−2(15mg)を得た。
実施例32(tert−ブチルジメチルシリル・3−〔(tert
−ブチル−ジメチルシリル)−オキシ〕−4,5−ジメト
キシベンゾエート) ジイソプロピルエチルアミン(11.3ml,77mmol)をア
ルゴン中で3−ヒドロキシ、4.5−ジメトキシ安息香酸
5.0g(25mmol)のジメチルホルムアミド溶液(50ml)に
撹拌しつゝ添加し、次いでtert−ブチル−ジメチルシリ
ル・クロリド8.32g(55mmol)を加え、反応混合物を1
時間撹拌する。氷50gを加え反応混合物をエチルエーテ
ル200mlで抽出し、エーテル溶液を冷水(3×50ml),
重炭酸ソーダ液(10%,50ml)及び水50mlで洗い、乾燥
し、溶媒を溜去して、クロマト的に均一なtert−ブチル
メチルシリル・3−〔(tert−ブチル−ジメチルシリ
ル)オキシ〕−4,5−ジメトキシベンゾエート)10.4g
(97%収率)を得る。高減圧蒸溜(100℃,1.0mmHg)の
好みは不成功で脱シリル反応がおこった。しかし油はシ
ランについての正しいIR及び1HNMRデータを示した。IR
νmax(NaCl)2923,1700,1590,1420,1350,1254,1230,12
21,1118,839,775cm-1,1H−NMR(90MHz)0.107(6H,s,2x
SiCH3),0.276(6H,s,2x SiCH3),0.922(18H,s,6x CH
3),3.790(3H,s,OCH3),7.170(2H,ABq,JAB=1.5Hz,Ar
H). 実施例33(3−〔(tert−ブチルジメチルシリル)−オ
キシ〕−4.5−ジメトキシベンジルアルコール) シリルエステル(10.0g,23mmol)をエーテル300mlに
溶解し、アルゴン中で室温で1時間LiAlH4(2.0g)と撹
拌する。飽和塩化アンモニア溶液(水冷)を加えエーテ
ル層を分離する。水層をエーテル(3×200ml)で抽出
し、エーテル抽出液を合併し、重炭酸ソーダ液及び冷水
で洗い、乾燥し、溶媒を溜去したところ残渣はクロマト
的に均一のアルコール(6.0g,86%収率)であることが
わかった。0.04mmHgで210℃で蒸溜される油であって、
このものは次のデータをもつ、IR νmax(NaCl)3450,2
931,1587,1501,1427,1233,1118,1004,837,782cm-1;1H−
NMR(90MHz)0.201(6H,s,2x CH3),1026(9H,s,3x C
H3),1.716(1H,t,J=5.9Hz,OH D2O交換)3.794(3H,s,
OCH3),4.596(2H,d,J=5.9Hz,−CH2OH,D2O交換により
広いシングレットに分解),6.510(1H,d,J=1.9Hz,Ar
H),6.610(1H,d,J=1.9Hz,ArH).C16H26O4Siとして分
析値:C,60.39,H,8.78実験値:C,60.06;H,8.78. 実施例34(3−〔(tert−ブチルジメチルシリル)オキ
シ〕−4,5−ジメトキシベンジル・ブロミド 三臭化燐0.95mlのメチレンクロリド5ml中の溶液を添
加する前に、実施例33で作ったシリルオキシベンジルア
ルコール6.0g(20mm)の無水メチレンクロリド溶液100m
lを撹拌し、氷と塩の浴で−10℃に冷却する。混合物を1
0分間撹拌し、ゆっくりと10%重炭酸ソーダ液50mlを加
える。メチレンクロリド層を冷水(2×50ml)で洗い、
乾燥し、溶媒を溜去して無色相状でTLCで均一の3−
〔(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ〕−4,5−ジ
メトキシベンジルブロミド6.4g(88%,収率)をうる。
本品は熱に感じやすく蒸溜は不成功であったが次のよう
な正確なデータが得られた。IRνmaxNaCl)2932,1586,1
500,1427,1348,1250,1234,1127,1111,838cm-1 1H−NMR
(90MHz),0.183(6H,s,CH3),1.006(9H,s,3x CH3),
3.777(3H,s,OCH3),3.855(3H,s,OCH3),4.409(2H,s,
−CH2−),6.561(2H,ABq,J=2.0Hz,ArH);and MS(m/
z,rel.amt.)362,360(50%M+305,303(80,M+−C4H9),
281(60,M+−Br,253(75,M+−Br−28),209(100,M+−B
r−C5H12),166(45,M+−Br−Si(CH32C(CH3
3〕. 実施例35(3−〔(tert−ブチルジメチルシリル)オキ
シ〕−4,5−ジメトキシベンジル−トリフエニルホスホ
ニウム・ブロミド 実施例34で作製のブロミド6.0g(16.6mmol)のトルエ
ン溶液50mlへ撹拌下にトリフエニルホスフイン4.36g(1
6.6mmol)のトルエン溶液10mlを加え、混合物を15分間
熱し、清澄液が濁り始めたら加熱をやめ、室温で一夜保
存して濾過すると固形のホスホニウムブロミド7.17g(6
9%収率)を得る。粉状でmp248゜,IRνmaxNaCl)2957,1
586,1502,1453,1436,1344,1253,1113,836,742,721cm-1;
1H−NMR(90MHz),0.58(6H,s,2x CH3),1.48(9H,s,3x
CH3),4.15(3H,s,OCH3),4.32(3H,s,OCH3),5.89(2
H,d,JPCH=14Hz,Ch2),6.71(1H,t,J=2.2Hz,ArH),7.3
6(1H,t,J=2.2Hz,ArH),8.23−8.45(15H,ArH),C33H
40BrO3PSiとしての分析値:C,63.56;H,6.46;Br,12.81.実
験値:C,64.04;H,6.57;Br,12.47. 実施例36(シリルコンブレタスタチンA−3) ホスホニウムブロミド1.31g(21mmol)のテトラヒド
ロフラン懸濁液100ml中へ撹拌冷却(−10℃)下にブチ
ルリチウム2.47ml(2.2mmol)を加え、橙赤色の溶液を
室温で10分間撹拌し、次いで3−〔(tert−ブチルジメ
チルシリル)オキシ〕−4−メトキシベンズアルデヒド
0.532g(2.0mmol)を加え、さらに10分間撹拌すると溶
液に黄変する。TLCでしらべると(4:1ヘキサン−酢酸エ
チル使用)反応が完結していることがわかる。氷水100m
lを加え、生成物をエーテル(3×100ml)抽出し、エー
テル液を水100mlで洗い、ガム状にまで濃縮し、シリカ
ゲルカラム40gでクロマト処理し、ヘキサン−酢酸エチ
ル(97:3)で溶離すると、5:1比の3,3′−ビス〔(tert
−ブチルジメチルシリル)オキシ〕−4′,4,5−トリメ
トキシ−(Z)−及び(E)スチルベン混合物0.870g
(82%収率)をうる。これを、19:1ヘキサン−酢酸エチ
ルによるシリカゲル(2×20cm,500m,E,メルクプレー
ト)で調整的層クロマトで分離する。短紫外の正上方バ
ンドは主生成物であって、ヘキサン−酢酸エチルで溶離
するとZ−異性体を油として得る。423mg、IRνmaxNaC
l)2930,1575,1509,1250,1231,1118,838,782cm-1;1H−N
MR(400MHz)0.070(6H,s,2x CH3),0.105(6H,s,3x CH
3),0.932(9H,s,3x CH3),0.958(9H,s,3x CH3),3.66
6(3H,s,OCH3),3.761(3H,s,OCH3),3.774(3H,s,OC
H3),6.366(1H,d,J=12Hz,−CH=CH−),6.413(1H,d,
J=1.84Hz,H−6),6.429(1H,d,J=12Hz,−CH=CH
−),6.471(1H,d,J=1.84Hz,H−2),6.718(1H,d,J=
8.3Hz,H−5′),6.778(1H,d,J=2.0Hz,H−2′),6.8
40(1H,dd,J=8.3,2.0Hz,H−6′). 低いほうの長紫外の正バンドもまたヘキサン−酢酸エ
チルで溶離して、油状のE−異性体80mgを得た。IRν
maxNaCl)2930,1578,1509,1427,1272,1251,1117,838,78
2cm-1;1H−NMR(00MHz)0.183(6H,s,2x CH3),0.207
(6H,s,2x CH3),1.024(9,s,3x CH3),1.028(9H,s,3x
CH3),3.794(3H,s,OCH3),3.823(3H,s,OCH3),3.901
(3H,s,OCH3),6.626(1H,d,J=1.88Hz,H−6,6.693(1
H,d,J=1.88Hz,H−2),6.800(1H,d,JP16.2Hz,−CH=C
H−),6.825(1H,d,J=8.3Hz,H−5′),6.845(1H,d,J
=16.2Hz,−CH=CH−),7.020(1H,d,J=2.100,H−
2′),7.047(1H,dd,J=8.3Hz,2.1Hz,H−6′),C29H
46O5Si2としての分析値:C,65.62;H,8.73.実験値:C,66.0
9;H,8.97. 実施例37(コンブレタスタチンA−3 シリル−Z−スチルベン0.25g(0.47mmol)のテトラ
ヒドロフラン溶液10mlへ、撹拌しつつアルゴン中でテト
ラブチルアンモニウムフルオリド1ml(1.0mmol)の1Mテ
トラヒドロフラン溶液を加えると瞬時に溶液は黄色とな
り反応は完結する(TLC,たヾし3:2ヘキサン−酢酸エチ
ル使用、にて確認)。氷5gと水5mlをこゝへ加え、生成
物をエーテル(2×25ml)抽出し、抽出液を冷水(20m
l)で洗い、乾燥し、溶媒を溜去し、残渣(たヾし1:1ヘ
キサン−酢酸エチル中)をシリカゲル2gを満たしたピペ
ットを通して濾過させ、油状のコンブレタスタチンA−
3(0.13g,91%収率)をうる、このものはTLCで均一で
あり、天然物と同定された。
実施例38(コンブレタスタチンB−2とB−3のメチル
化) コンブレタスタチンB−2(10g)及びB−3(2g)
を別として、ヨウ化メチルと炭酸カリとアセトンの混合
物中で5時間還流してメチル化する、炭酸カリを濾去
し、過メチルエーテル誘導体を、シリカゲルを充填した
ピペットを通して濾過する。いずれの反応生成物も粘い
油状である。IRνmax1589,1514,1509,1464,1457,1419,1
261,1236,1127cm-1;1H−NMR(400MHz)2.849(4H,m,ArC
H2),3.825(H,s,OCH3),3.844(3H,s,OCH3),3.863(3
H,s,OCH3),6.368(2H,s,ArH),6.662(1H,d,J=1.88H
z,ArH),6.724(1H,dd,J=8.10,1.88Hz,ArH),6.802(1
H,d,J=8.10Hz,ArH);HREIMS(m/z)332.1621(M+,18
%,C19H24O5として:332.1624),181.0864(100%,C10H
13O3として:18.0865),151.0762(50%,calcd for C9H
11O2として:151.0759)。
実施例39(コンブレタスタチンB−4過メチルエーテ
ル) コンブレタスタチンB−4(20mg)及び3′−ヒドロ
キシ−3,4′,5−トリメトキシビベンジル(6.2mg)をそ
れぞれ上述のようにアセトン中の過剰のヨウ化メチルと
炭酸カリで過メチル化して対応する生成物,すなわち過
メチルエーテルを粘い油として得る。IRνmax606,1594,
1514,1463,1428,1419,1204,1151cm-1;1H−NMR(400MH
z)2.843(4H,s,ArCH2),3.763(6H,s,2x OCH3),3.843
(3H,s,OCH3),3.857(3H,s,OCH3),6.311(1H,t,J=2.
4Hz,ArH),6.338(2H,d,J=2.4Hz,ArH),6.672(1H,d,J
=1.9Hz,ArH),6.728(1H,dd,J=8.2,1.9Hz,ArH),6.79
2(1H,d,J=1.9Hz,ArH);HREIMS(m/z)302.1511(M+,1
4%,C18H2,O4として;302.1518),151.0761(100%,calc
d for C9H11O2として:151.0759). 実施例40(3,4−ジベンジルオキシベンズアルデヒド) 乾燥アセトン50ml中の3,4−ジヒドロキシベンズアル
デヒド2.76g(20mmol),炭酸カリ5.52g(40mmol)及び
ベンジルブロミド5ml(42mmol)の混合物を12時間加熱
還流する。これを室温まで冷却し、炭酸カリを濾去し、
濾液を濃縮して粉末とし、これをアセトンで再結晶して
プリズム晶のエーテル、mp89−90℃(文献値90℃)5.4g
(収率81%)をうる。IRνmax1685,1595,1483,1508,145
4,1434,1269,1132,695,650cm-1;and 1H−NMR(90MHz),
5.21(2H,s,ArCH2O),5.26(2H,s,ArC20),7.02(1H,d,
J=7.9Hz),7.30−7.50(12H,ArH),9.81(1H,s,CHO).
C21H18O3としての分析値:C,79.23;H,5.70.実験値:C,79.
26;H,5.68. 実施例41(3′,4′−ジベンジルオキシ−3,4,5−トリ
メトキシ−(Z)及び(E)−スチルベン) 水酸化ナトリウム(0.75g,31.4mmol)のN,N−ジメチ
ルイミダゾリジノン10ml懸濁液を撹拌しつつ、アルゴン
中で3,4,5−トリメトキシベンジルホソホニウム・ブロ
ミド8.26g(15.71mmol)を添加し、実施例40で得たアル
デヒド4.0g(12.58mmol)をこの深赤色の溶液に加え、
次いでN,N−ジメチルイミダゾリジノン2mlを加え、一夜
撹拌し、氷10gと水75mlを加える。酢酸エチル(3×100
ml)で抽出し、有機塩基を水(3×75ml)で洗い、乾燥
し、蒸発させて暗色の塊9.0gをうる。この精製物に9:1
ヘキサン−酢酸エチルを加え、シリカゲル200gのカラム
ジクロマト処理し、E及びZ異性体の混合物3.70g(61
%収率)をうる。この1.1gをシリカゲルで再クロマト処
理し19:1ヘキサン−酢酸エチルで溶離して、Z異性体0.
25gとE異性体0.32gをうる。Z異性体をさらに調整的TL
C(ヘキサン−酢酸エチル7:3)で精製してクロマト的に
均一な粘い油として3′,4′−ジベンジルオキシ−3,4,
5−トリメトキシ(Z)スチルベンをうる。IR νmax158
0,1509,1462,1454,1412,1265,1237,1128,1007cm-1;1H−
NMR(400MHz)3.731(6H,s,2x OCH3),3.856(3H,s,OCH
3),4.856(2H,s,ArCH2),5.121(2H,s,ArCH2),6.589
(2H,s,ArH),6.600(3H,m,ArH),6.747(1H,dd,J=8.6
Hz,ArH),6.758(1H,brs,ArH),7.273−7.407(10H,Ar
H). E異性体にアセチン−メタノールから再結晶してmp10
5−106℃の顆粒状として得られる。IR νmax1581,1509,
1454,1413,1241,1128,1008cm-1;and 1H−nmr(400MHz)
3.874(3H,s,OCH3),3.909(6H,s,2x OCH2),5.219(4
H,s,2x ArCH2),6855(2H,s,ArH),6.942(1H,d,J=8.4
Hz,ArH),7.209(1H,dd,J=8.4,2.2Hz,ArH),7.261(2
H,s,−CH=CH−),7.318(1H,d,J=2.2Hz,ArH),7.325
−7.500(10H,m,ArH). 実施例42(コンブレタスタチンB−3) Z/E異性体0.35g,5%Pd−C0.1g及び1:1メタノール酢酸
エチル20mlの混合物を常温で、僅かに陽圧の水素で飽和
し、反応混合物を一夜撹拌し、触媒を濾去し、粗生成物
をシリカゲルカラムクロマト処理し、ヘキサン−酢酸エ
チル(4:1)で溶離してコンブレタスタチンB−3(0.2
0g,91%収率)を粘着性の油としてうる。これをエタノ
ール、エーテルで結晶化するとmp114−116℃で、天然物
と同定された。
実施例43(用量形態) 種々の投与用の用量形態を調製したがこれを以下に例
示する。ここに「活性成分」とはコンブレタスタチンA
−1,A−2,A−3,B−1,B−2,B−3及びB−4並にその合
成体や非毒性医薬的活性誘導体のうちのいずれかひとつ
を意味する。
組成物A(硬ゼラチンカプセル剤) 1カプセル中に活性成分200mgを含有するところの二
鞘式硬質ゼラチンカプセル剤1000個を、次のタイプと分
量の成分から製造する。
活性成分(微粉化) 200g トウモロコシデンプン 20g タルク 2g ステアリン酸マグネシウム 2g エア・マイクロナイザーで微粉化した活性成分を、他
の微粉化成分に加え、完全に混合し、常用に従ってカプ
セルに充填する。
こゝに得たカプセル剤は、1回1〜2カプセル1日1
〜4回経口投与すれば新生物病(腫瘍)の治療に有用で
ある。
上記方法に準じ、活性成分量を200gの代りに50g,250g
又は500g用いることにより、1カプセル中の活性成分を
夫々50mg,250mg又は500mg含有する製剤を製造すること
ができる。
組成物B(軟ゼラチンカプセル剤) まず最初に化合物をトウモロコシ油0.5mlに懸濁して
材料をカプセル化できるようにし、次いで上述の方法で
カプセル化して、1カプセル中に活性成分(エア・マイ
クロナイザーで微粉化)200mgを含有する経口投与用の
一鞘式ソフトゼラチンカプセル剤を製造する。
このカプセル剤は一回1〜2カプセルを1日1〜4回
経口投与すれば新生物病(腫瘍)の治療に有用である。
組成物C(錠剤) 1錠中に活性成分200mgを含有する錠剤1000錠を、次
のタイプと分量の成分から製造した。
活性成分(微粉化) 200g 乳糖 300g トウモロコシデンプン 50g ステアリン酸マグネシウム 4g 軽質液状ペトロレータム 5g エアマイクロナイザーで微粉化した活性成分を他の成
分に加え、完全に混合しスラグ化し、このスラグを16番
篩を通して力を加えて粉砕し、得られた顆粒を圧縮して
錠剤とし、1錠中の活性成分が200ml含まれるようにす
る。
上述の錠剤は1回1日1〜2錠、1日1〜4回経口投
与することによって、新生物病を治療するのに有用であ
る。
上述と同様にして、活性成分200gの代りに250g又は10
0gを用いることにより、1錠中に活性成分を250mg又は4
00mg含有する錠剤を製造できる。
組成物D(経口用懸濁剤) 次のタイプと量の成分を用いて、各茶さじ1杯(5m
l)用量あたり50mgの活性成分を含有する水性懸濁液100
0mlを製造する。
活性成分(微粉化) 10g クエン酸 2g 安息香酸 1g 蔗糖 790g トラガカント 5g レモン油 2g 脱イオン水を加え全量 1000g クエン酸、安息香酸、蔗糖、トラガカント及びレモン
油を充分な量の水に分散させ850mlの懸濁液とする。エ
アマイクロナイザーで微粉化した活性成分を、それが均
一に分布するまでシロップ中で撹拌し、充分な量の水を
加え1000mlとする。
このように製造された組成物は1回茶さじ1杯(15m
l)1日3回投与することにより、新生物病を治療する
のに有用である。
組成物E(非経口用製品) 新生物病治療用活性物質300mgをその1ml中に含有する
と非経口注射用無菌水性懸濁液を、次のタイプと量の成
分から製造する。
活性成分(微粉化) 30 g ボリソルベート80 5 g メチルパラベン 2.5 g プロピルパラベン 0.17g 注射用水を加え全量 1000 ml 活性成分比外のすべての成分を水に溶かし、溶液を濾
過して無菌とし、これにエアマイクロナイザーで微粉化
した無菌の活性成分を添加し、得られる懸濁液を無菌の
バイアルに充填し、バイアルを密閉する。
このようにして得られる組成物は、1回1ml(1M)を
1日3回用いることにより新生物病の治療に有用であ
る。
組成物F(経直腸及び経膣坐剤) 次のタイプと量の成分を用い、1個の重量2.5gでかつ
活性成分200mgを含有する坐剤1000個を製造する。
活性成分(微粉化) 15g プロピレングリコール 150g ポリエチレングリコール4000を加え全量 2500g 活性成分をエアマイクロナイザーを用いて微粉化し、
プロピレングリコールに添加し、混合物が均一に分散さ
れるまでコロイドミルを通過させる。ポリエチレングリ
コールを融かし、プロピレングリコール分散液をゆっく
りと、撹拌しつつ添加する、この懸濁液を、冷却してい
ない型(40℃)に注入し、組成物を放冷して固化させ、
型から取り出し、各々の坐剤をホイルで包む。
上述の坐剤は新生物病の治療のために直腸又は膣に挿
入する。
組成物G(経鼻用懸濁剤) 次のタイプと分量の成分を用いて、1mlあたり200mgの
活性成分を含有する経鼻点滴用の無菌水性懸濁液1000ml
を製造する。
活性成分(微粉化) 15 ポリソルベート80 5 g メチルパラベン 2.5 g プロピルパラベン 0.17g 脱イオン水を加え全量 1000 ml 活性成分以外のすべての成分を水に溶かし、その溶液
を濾過して無菌とし、この無菌液に、エアマイクロライ
ザーで微粉化した無菌の活性成分を加え、得た懸濁液を
無菌容器へ無菌充填する。
この組成物は0.2〜0.5mlを1日1〜4回点鼻すること
によた新生物病の治療に有用である。
活性成分はまた、実施例12−14に示すように非希釈の
純品形態で皮膚、経鼻、経咽喉頭、経気管支又は経口的
に局所使用のために存在しうる。
組成物H(粉末剤) バルク形態の活性成分5gをエアマイクロナイザーを用
いて微粉化し、シェイカータイプの容器に入れる。
上記組成物病は1日1〜4回局所に適用することによ
り新生物病の治療に有用である。
組成物I(経口用粉末剤) バルク形態の活性成分100gをエアマイクロナイザーを
用いて微粉化し、各々200mgずつ分包する。
上述の粉末は、1回1〜2包を1日1〜4回、コップ
1杯の水に懸濁させて経口投与することにより、新生物
病の治療に有用である。
組成物J(吸入剤) バルク形態の活性成分100gを、エアマイクロナイザー
を用いて微粉化する。
このものは300mgを1日1〜4回吸入することによっ
て新生物病の治療に有用である。
組成物K(硬ゼラチンカプセル剤) 1カプセル当り200mgの活性成分を含有する、2鞘式
ハードカプセル剤100個をつくる。
エアマイクロナイザーを用いて活性成分を微粉化し、
これを常法に従ってカプセル充填する。
上述のカプセルは、1回1〜2個、1日1〜4回経口
投与することにより新生物病の治療に有用である。
上述の方法により、活性成分200mgの代りに50g、250g
又は500gを用いて同様の操作により、夫々1カプセル中
に活性成分を50,250及び500mg含有するカプセル剤を製
造できる。
【図面の簡単な説明】
図1はコンブレタスタチンA−1の分子配列を示す図で
ある。
フロントページの続き (56)参考文献 Indian J.Chem.,Se ct.B,23B〔11〕(1984)1040− 1042 J.Chem.Soc.,Perki n Trans1,〔7〕(1982)1467 −1475 Phytochemistry,24 〔3〕(1985)622−624

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般構造式 (但し、構造式(I)においては、 (1) R1はOCH3、R2はOCH3、R3はOH、R4はOCH3、又は (2) R1=R2は−OCH2O−、R3はH、R4はOCH3、又は (3) R1はOH、R2はOCH3、R3はH、R4はOCH3 構造式(II)においては、 (4) R1はOCH3、R2はH又はOCH3、R3はH、R4OH、又
    は (5) R1はOCH3、R2はOCH3、R3はOH、R4はOCH3、又は (6) R1はOH、R2はOCH3、R3はH、R4はOCH3) を有する抗新生物作用物質。
  2. 【請求項2】コンブレタスタチンA−1と命名されると
    ころの第1項の抗新生物作用物質。
  3. 【請求項3】コンブレタスタチンA−2と命名されると
    ころの第1項の抗新生物作用物質。
  4. 【請求項4】コンブレタスタチンA−3と命名されると
    ころの第1項の抗新生物作用物質。
  5. 【請求項5】コンブレタスタチンB−1と命名されると
    ころの第1項の抗新生物作用物質。
  6. 【請求項6】コンブレタスタチンB−2と命名されると
    ころの第1項の抗新生物作用物質。
  7. 【請求項7】コンブレタスタチンB−3と命名されると
    ころの第1項の抗新生物作用物質。
  8. 【請求項8】コンブレタスタチンB−4と命名されると
    ころの第1項の抗新生物作用物質。
  9. 【請求項9】一般構造式 (但し、構造式(I)においては、 (1) R1はOCH3、R2はOCH3、R3はOH、R4はOCH3、又は (2) R1=R2は−OCH2O−、R3はH、R4はOCH3、又は (3) R1はOH、R2はOCH3、R3はH、R4はOCH3 構造式(II)においては、 (4) R1はOCH3、R2はH又はOCH3、R3はH、R4はOH、
    又は (5) R1はOCH3、R2はOCH3、R3はOH、R4はOCH3、又は (6) R1はOH、R2はOCH3、R3はH、R4はOCH3) を有する物質を必須活性成分として含有する抗腫瘍剤。
  10. 【請求項10】コンブレタスタチンA−1と命名される
    ところの第9項の抗腫瘍剤。
  11. 【請求項11】コンブレタスタチンA−2と命名される
    ところの第9項の抗腫瘍剤。
  12. 【請求項12】コンブレタスタチンA−3と命名される
    ところの第9項の抗腫瘍剤。
  13. 【請求項13】コンブレタスタチンB−1と命名される
    ところの第9項の抗腫瘍剤。
  14. 【請求項14】コンブレタスタチンB−2と命名される
    ところの第9項の抗腫瘍剤。
  15. 【請求項15】コンブレタスタチンB−3と命名される
    ところの第9項の抗腫瘍剤。
  16. 【請求項16】コンブレタスタチンB−4と命名される
    ところの第9項の抗腫瘍剤。
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