JP2557255Y2 - 香り空調用の香料噴霧装置 - Google Patents

香り空調用の香料噴霧装置

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JP2557255Y2 JP1991073340U JP7334091U JP2557255Y2 JP 2557255 Y2 JP2557255 Y2 JP 2557255Y2 JP 1991073340 U JP1991073340 U JP 1991073340U JP 7334091 U JP7334091 U JP 7334091U JP 2557255 Y2 JP2557255 Y2 JP 2557255Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、空調処理空気に香りを
添加して室内に送風する香り空調用の香料噴霧装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、空調装置で処理した処理空気
中に香りを添加する香料噴霧装置として、二流体ノズル
方式や一流体ノズル方式の香料噴霧装置がある。二流体
ノズル方式の香料噴霧装置では、ノズルの噴射口の近く
に香料の吸入口が設けられていて圧縮空気タンクからノ
ズルの噴射口に圧縮空気が送られると、吸入口から香料
を噴射口に吸込み、噴射口から空気とともに香料を噴射
している。そして香料をノズルの吸入口に供給するため
には、香料タンク内に圧縮空気タンクから圧縮空気を送
り込んでいる。一流体ノズル方式の香料噴霧装置は、前
記二流体式のようにノズルに圧縮空気を供給する手段を
使用することなく、一流体ノズルの噴射口と香料タンク
とを管路を介して連通し、その香料タンク内を圧縮空気
タンクに封入した圧縮空気で4kg/cm2 程度に加圧
している。そして香料タンク内の香料を圧縮空気の圧力
によりノズルの噴射口に供給して霧状に噴霧させてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記従来の香り空調用
の香料噴霧装置によれば、圧縮空気タンクの圧縮空気に
より香料タンク内の香料を常時加圧して、その加圧力で
香料をノズルに供給している。一流体ノズル方式では直
接ノズルの噴射口から送風ダクト内の空調処理空気中に
霧状に噴霧し、二流体ノズル方式では圧縮空気供給手段
で圧縮空気をノズルの噴射口より噴射してノズルの吸入
孔に供給された香料を吸引して、ノズルの噴射口から送
風ダクト内の空調処理空気に霧状に噴霧している。この
ため、香料タンク内の香料は絶えず圧縮空気に接触して
圧縮空気中の酸素と化学反応で酸化し香りが変質し易
い。この変質を防ぐため、香料の取替えを頻繁に行い、
その都度残存香料を破棄するか、或は香料タンク容量を
小さくし、香料タンク内に貯蔵する香料を少量づつ補充
して香料を酸化予防する必要があった。
【0004】本考案は、前記従来技術の有する問題点に
鑑みて提案されたもので、その目的とする処は、香料に
接触して酸化せず、人体に無害な不活性ガスで香料タン
クを加圧することによって、香料の酸化を防止し、香料
タンク容量を大きくすることを可能とするとともに、香
料タンクの加圧手段を簡素化して、廉価な香料噴霧装置
を提供する点にある。
【0005】前記目的を達成するため、本考案の香り空
調用の香料噴霧装置は、吸入口から取り入れた一次処理
空気を送風機で吹出口から室内に送風する送風装置にお
ける香料噴射部に、香り空調用の香料を噴霧する香料噴
霧装置であって、前記香料噴射部に配設された香料噴霧
用のノズルと、前記ノズルに対して香料供給管路を介し
て連通された香料タンクと、前記香料タンクに対してガ
ス管路を介して連通され、前記香料タンク内の香料を不
活性ガスで加圧するガスボンベと、前記香料供給管路の
途中に設けられた開閉弁とからなる香料供給手段と、必
要に応じて前記ノズルに圧縮空気を供給する圧縮空気供
給手段と、前記送風装置の前記送風機、前記香料供給手
段の前記開閉弁、および必要に応じて前記圧縮空気供給
手段を自動的に制御する自動制御手段と、を備えること
を特徴とするものである。
【0006】
【作用】本考案によれば、香料タンクの加圧に人体に無
害な不活性ガス(例えば窒素ガス)で加圧して、その加
圧力で香料をノズルに供給するので、香料タンク内は不
活性ガスが充満しており、香料は空気に接触することが
ないので酸化せず、従って酸化による香りの変質を防止
する。
【0007】
【実施例】本考案の一実施例を図1に示す香り空調シス
テム図で説明する。本空調システムは、空調機械室で処
理した一次処理空気を一旦天井内dに吹出して、同天井
内dに設置した送風機で室内eに送風する方式を採用し
た。このように構成した送風装置Aでは、一旦天井内d
に吹出した一次処理空気を、吸入口30から途中に複層
のフィルター32を有する吸気ダクト31を介して送風
機33で吸引し、同送風機33で送風ダクト34を介し
て室内eに開放した吹出口36から室内eに空調処理空
気を送風する。空調処理空気中に香りを添加するとき
は、送風ダクト34の香り噴射部35に二流体ノズル1
を複数個配設して、同二流体ノズルに圧縮空気供給手段
aと香料供給手段bと自動制御手段cで構成した香料噴
霧装置Bにより、香料を送風ダクト34の噴射部35の
空調処理空気中に噴霧する。
【0008】図2、3は本考案の二流体ノズル方式の香
料噴霧装置Bの一実施例を示す系統図と、二流体ノズル
の概略断面図である。香料噴霧装置Bは、二流体ノズル
1に、その噴射口1aに連通する圧縮空気路1bが、途
中に電磁式開閉弁3を有する圧縮空気の供給管路2を介
して、圧縮空気タンク4に連通される。圧縮空気タンク
4はコンプレッサー5により圧縮空気が供給され、その
供給管路9にリリーフ弁6及びエヤーフィルター7やエ
ヤードライヤー8が設けられている。圧縮空気路1bに
通じる吸入孔11が、途中に電磁式開閉弁13を有する
香料供給管路12を介して香料の残料を示す液面計15
を付設した香料タンク14に連通され、香料タンク14
はガスボンベ17からガス管路16を介して不活性ガス
(例えば1kg/cm2 程度の窒素ガス)が供給される
ようになっており、そのガス管路16にリリーフ弁18
が設けてある。圧縮空気タンク4からの供給管路に設け
た電磁式開閉弁3と、香料タンク14からの供給管路に
設けた電磁式開閉弁13と、空調処理空気を送風する前
記送風機33とが、それぞれリード線23、24、25
を介して図1に示した操作盤21と制御盤22を装備し
たコントロールボックス20に接続されて、それぞれが
自動制御されるようになっている。
【0009】前記香料噴霧装置Bにより香りを添加する
ときは、送風ダクト34の香り噴射部35に香料を吹込
むために、圧縮空気供給手段aにより4kg/cm2
度の圧縮空気を噴射口1aに噴射する。このときノズル
1の圧縮空気路1bに連通する吸入孔11を介して香料
供給手段bから不活性ガス(例えば窒素ガス)により加
圧された香料が吸入孔11に供給されているので、吸入
孔11から香料が吸い込まれ噴射口1aから霧状に噴出
する。そしてこの霧状の香料が送風装置Aで処理した空
調処理空気中に香りを添加する。香料の適切な供給量
は、送風機33や圧縮空気供給管路2の電磁式開閉弁3
や香料供給管路12の電磁式開閉弁13を自動制御手段
cにより自動的にコントロールする。
【0010】上記実施例では二流体ノズル方式であった
が、一流体ノズル形式の場合は、ノズルに圧縮空気を供
給することなく、香料タンク内を管路を介して窒素など
の不活性ガスボンベに連通する。そして不活性ガスボン
ベ内を4kg/cm2 程度に加圧しておき、その圧力を
香料タンク内に作用させてノズルに香料を供給するとと
もに、噴射口から噴霧させるようにする。
【0011】
【考案の効果】本考案によれば、香料タンク内の香料を
人体に無害な不活性ガスで加圧して、その加圧力で香料
をノズルに供給するので、香料タンク内は不活性ガスが
充満して、香料は空気に接触することがないので酸化せ
ず、従って酸化による香りの変質を防止するとともに、
香料が酸化しないので香料タンク容量を大きくして、香
料を多量に貯蔵することが可能となりメンテナンスを容
易とする。また不活性ガスを、ガスボンベ容器ごと交換
することにより、香料タンクの加圧手段を別個に装置す
る必要がなく簡素化出来るので、装置費用を廉価に提供
することを可能とする。さらに不活性ガスを窒素ガスと
することで、比較的容易に、かつ安価に入手することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す香り空調システム図で
ある。
【図2】本考案の二流体ノズル方式の香料噴霧装置の一
実施例を示す系統図である。
【図3】図2の二流体ノズルの概略断面図である。
【符号の説明】
A 送風装置 B 香料噴霧装置 a 圧縮空気供給手段 b 香料供給手段 c 自動制御手段 1 二流体ノズル 11 吸入孔 4 圧縮空気タンク 14 香料タンク 17 ガスボンベ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入口から取り入れた一次処理空気を送
    風機で吹出口から室内に送風する送風装置における香料
    噴射部に、香り空調用の香料を噴霧する香料噴霧装置で
    あって、 前記香料噴射部に配設された香料噴霧用のノズルと、前
    記ノズルに対して香料供給管路を介して連通された香料
    タンクと、前記香料タンクに対してガス管路を介して連
    通され、前記香料タンク内の香料を不活性ガスで加圧す
    るガスボンベと、前記香料供給管路の途中に設けられた
    開閉弁とからなる香料供給手段と、 必要に応じて前記ノズルに圧縮空気を供給する圧縮空気
    供給手段と、 前記送風装置の前記送風機、前記香料供給手段の前記開
    閉弁、および必要に応じて前記圧縮空気供給手段を自動
    的に制御する自動制御手段と、 を備える ことを特徴とする香り空調用の香料噴霧装置。
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