JP2557055B2 - 紙送り装置 - Google Patents

紙送り装置

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JP2557055B2
JP2557055B2 JP62021735A JP2173587A JP2557055B2 JP 2557055 B2 JP2557055 B2 JP 2557055B2 JP 62021735 A JP62021735 A JP 62021735A JP 2173587 A JP2173587 A JP 2173587A JP 2557055 B2 JP2557055 B2 JP 2557055B2
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宏明 星野
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、用紙の重送を防止する紙送り装置に関す
る。
[従来の技術] 従来の紙送り装置として、複写機の原稿送り装置を例
に挙げて説明すると、第13図に示すように、供給すべき
原稿用紙1を収容する給紙トレイ2と、この給紙トレイ
2の出口側に配設されて給紙トレイ2内の原稿用紙1を
一枚ずつ送り出す用紙送り部材としてのパドルホイール
3とを備えたものが知られている。尚、第13図中、4は
原稿用紙1の搬送路を画成するガイドプレート、5は給
紙トレイから送出された原稿用紙1をプラテン等の被給
紙部に向けて搬送する搬送ロールである。
ところが、このタイプにあっては、上記パドルホイー
ル3だけで原稿用紙1を一枚ずつ確実に捌くことは難し
く、複数枚の原稿用紙1が重なった状態で送り出される
という所謂重送事故が発生し易いものになっており、従
来の紙送り装置にあっては重送防止機構を付設すること
が通常必要になる。従来この種の重送防止機構として
は、第13図に示すように、上記給紙トレイ2の出口付近
の底部にリタードパッド10を配設し、送り出すべき原稿
用紙1aに追従しようとする原稿用紙1bの移動を上記リタ
ードパッド10の摩擦抵抗で阻止するようにしたものが用
いられる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来の重送防止機構にあっ
ては、重送を防止すべき原稿用紙1bがリタードパッド10
面に確実に圧接していれば、リターシドパッド10の摩擦
抵抗で上記原稿用紙1bの移動は確実に阻止されることに
なるが、この原稿用紙1bがリタードパッド10面から浮上
ってしまうと、リタードパッド10面の摩擦抵抗が原稿用
紙1bに僅かしか作用しなくなり、送出すべき原稿用紙1a
との接触摩擦抵抗の方が打勝って上記原稿用紙1bが重送
されることになってしまい、重送防止機能が不完全なも
のになるという問題がある。
[問題点を解決するための手段] この発明は、以上の問題点に着目して為されたもので
あって、本来的機能である紙送り機能を損うことなく、
供給用紙の重送を確実に防止できるようにした紙送り装
置を提供するものである。
すなわち、この発明に係る紙送り装置は、用紙を載置
する用紙積載手段と、前記用紙積載手段の搬送方向下流
側に設けられた摩擦部材と、前記用紙積載手段に載置さ
れた用紙を前記摩擦部材方向へ付勢して送り出すととも
に、送り出された用紙を前記摩擦部材へ間欠的に押圧す
るパドルと、前記パドルによって前記摩擦部材上に送り
出された用紙を常に前記摩擦部材に向けて押圧する押圧
手段と、前記摩擦部材よりもさらに搬送方向下流側に設
けられ、前記パドルによって送り出された用紙を搬送す
る搬送手段とを有することを特徴とする。
このような技術的手段において、用紙に搬送力を付勢
する部材としては、少なくとも、送りの対象となる用紙
を傷付けたり、用紙に記載されている内容を消去しない
ように設計することが必要であり、パドル状のものやロ
ール状のものを始め各種あるが、この発明にあってはパ
ドルを対象とする。
また、上記摩擦部材の材料、形状、配設位置について
は適宜設計変更して差支えない。すなわち、材料につい
ては用紙の送り動作が損われない範囲で充分に摩擦係数
の大きいものであることが好ましく、形状については、
用紙の送り動作に支障を与えずに重送される虞れのある
用紙を効率的に塞ぎ止めるとい観点からすれば、鋭い傾
斜角を持つ断面略三角形状のものが好ましく、配設位置
については任意の位置を選択してよいが、用紙の左右方
向のバランスが崩れないように対称的に配設することが
好ましい。
更に、上記押圧手段については適宜選定して差し支え
なく、例えば一体的なリタードアームを揺動自在に構成
し、その揺動自由端を摩擦部材に圧接させてもよいし、
あるいは、前記リタードアームをアーム部分と摩擦部材
への圧接部分とを別部材で構成するようにしてもよい。
また、上記押圧手段の摩擦部材への圧接力についても、
供給すべき用紙の送り動作に支障を与えずに重送されよ
うとする用紙に対し摩擦部材との間で移動阻止力を生じ
させ得る程度に設定することが必要である。更に、押圧
手段の配設位置については用紙送り部材(パドル)と干
渉しない位置であれば適宜選択して差支えなく、押圧手
段の材料についても適宜な摩擦係数μ、好ましくはμ≦
0.6程度の小さな摩擦係数を具備したポリアセタール樹
脂等の合成樹脂を適宜選択して差支えない。更にまた、
アーム部材とリタード部材とで押圧部材を構成したよう
な場合において、上記リタード部材の形状やアーム部材
への支承構造については適宜設計変更して差支えない
が、送出されるべき用紙に対する摩擦抵抗を最小限に抑
えるという観点からすれば、上記リタード部材としてロ
ールを用い、アーム部材に前記リタードロールを回転支
承したものが好ましい。
更にまた、上記押圧手段としては、上記リタードアー
ムに対しウエイトを固定的に設けてもよいし、移動自在
に設けるようにしてもよく、この場合におけるリタード
アームへの支承構造については適宜設計変更することが
できる。また、上記ウエイトの重さや配設位置は、送出
すべき用紙の種類に応じて上記摩擦部材に対するリター
ドアームの圧接力を重送防止の点で最適なものに調整す
るという観点から決定される。
[作用] 上述したような技術的手段によれば、パドルは、摩擦
部材に用紙を押しつけながら搬送方向への搬送力を第一
用紙(パドルが当接する最上面用紙)に加えることにな
る。
ここで、、第二用紙(第一用紙の次に積載されている
用紙)と第一用紙との間で生ずる負圧や用紙間の摩擦に
より、第二用紙が第一用紙に連れ送りされてきた場合に
は、摩擦部材が、搬送方向への搬送力を相殺する力を第
二用紙に与える。
このとき、摩擦部材へ用紙を押圧する力はパドルによ
る押圧力と、押圧手段による押圧力とが重畳されたもの
となるため、第二用紙と摩擦部材との間には大きな摩擦
力が生じ、搬送されるべき第一用紙と第二用紙との間に
効果的なさばき力が与えられる。
また、第一用紙の用紙後端が摩擦部材を通過するまで
に、パドルは数回転を要するのが普通である。この最中
に、パドルが第一用紙の表面に搬送力を伝えているが、
パドルが第一用紙の表面から離反するときにパドルの押
圧力が摩擦部材上に作用していない瞬間が生ずる。この
瞬間においても、押圧手段による押圧力が常時作用して
いるので、第二用紙と摩擦部材との間には有効な摩擦力
が常時作用し、第二用紙に対して有効な搬送阻止力が常
時与えられる。
ところが、パドルによる押圧力が作用しない瞬間にお
いて、もし押圧手段がない場合には、第二用紙と摩擦部
材との間に有効な摩擦力が発生せず、摩擦部材の下流側
の搬送手段で第一用紙が搬送される際に、第一用紙に連
れ送りされて第二用紙が摩擦部材を越えて搬送方向に重
送されることが起こりやすくなる。
[実施例] 以下、添付図面に示す実施例に基づいてこの発明を詳
細に説明する。
実施例1 第1図及び第2図においては、複写機の原稿送り装置
にこの発明を適用したものが示されており、原稿送り装
置は、原稿用紙1を収容する給紙トレイ2と、この給紙
トレイ2の出口側近傍に配設される複数のパドルホイー
ル3(具体的には3aないし3d)とを備えている。この実
施例において、上記パドルホイール3は、ゴム等で一体
的に成形されたもので、パドル基部6と、このパドル基
部6の相対応する部位に一対突設される断面略U字状の
弾性パドル7とからなる。そして、上記パドルホイール
3は上記パドル基部を介して共通の回動シャフト8に適
宜間隔毎に固定されており、弾性パドル7は原稿用紙1
の搬送路の上側部分を形成するアッパガイドプレート4a
のパドル開口9を通じて搬送路内に没入配置されるよう
になっている。
また、この実施例において、重送防止機構は、上記給
紙トレイ2の出口近傍の底部幅方向に沿って配設される
リタードパッド10と、このリタードパッド10に圧接する
例えば二本のリタードアーム20(具体的には20a、20b)
とからなる。
上記リタードパッド10は、摩擦係数の比較的高いスポ
ンジ、シリコンゴム等により鋭い傾斜角を具備する断面
略三角形状に形成されるもので、その底部に取付け用の
クリップ部11を一体的に有している。そして、このリタ
ードパッド10は、鋭い傾斜角部分12を給紙トレイ2側に
対向させた状態で配置され、原稿用紙1の搬送路の下側
部分を構成するロアガイドプレート4bに開設した孔部に
上記クリップ部11を嵌着することにより取付けられてい
る。
また、上記一対のリタードアーム20はポリアセタール
樹脂で一体的に構成されたもので、パドルホイール3a、
3bの間及びパドルホイール3c、3dの間に配置されてい
る。この実施例において、上記リタードアーム20の一端
が上記アッパガイドプレート4aの上側に立設した支持プ
ラケット21に枢軸22で揺動自在に支持されており、上記
リタードアーム20の揺動自由端側が円弧状部23として形
成されている。そして、上記リタードアーム20の円弧状
部23に対応したアーパガイドプレート4aにはアーム開口
24が開設されており、このアーム開口24を通じて上記リ
タードアーム20の円弧状部23が原稿用紙1の搬送路内に
没入して上記リタードパッド10の傾斜面部13に大体10g
前後で圧接配置されるようになっている。尚、第1図
中、符号5は原稿用紙1の搬送路中に配設される従来と
同様な搬送ロールである。
次に、この実施例に係る原稿送り装置の作動について
説明する。
今、原稿送り装置が作動し始めたとすれば、第3図に
示すように、給紙トレイ2内に収容された原稿用紙1に
パドルホイール3の弾性パドル7が回転衝合し、その衝
合搬送力によって弾性パドル7に衝合した一番上の原稿
用紙1aが送出方向に向けて送り出される。このとき、上
記原稿用紙1aにはリタードアーム20の円弧状部23が圧接
することになるが、上記円弧状部23は原稿用紙1に対し
て線接触しているに過ぎず、その接触抵抗が極端に大き
いことはないので、リタードアーム20が上記原稿用紙1a
の搬送を不必要に阻止する部材として機能する虞れはな
い。
また、仮に、上記送出されるべき原稿用紙1aに追従し
て次の原稿用紙1bが全部若しくは一部重なった状態で送
出されようとしたとしても、上記リタードアーム20の自
重に基づく押圧力F0により追従移動しようとする原稿用
紙1bがリタードパッド10上に圧接配置されることにな
り、原稿用紙1bとリタードパッド10との接触部には比較
的大きな摩擦抵抗力が作用することになり、これによっ
て、原稿用紙1bの重送は有効に阻止される。
更に、この実施例においては、上記リタードアーム20
は一体成形されるので、構成部材が複数あるタイプに比
べて製造工程が簡略化される。
実施例2 第4図においては実施例1と異なるリタードアーム20
が示されており、その基本的構成は、上記アッパガイド
プレート4a上に揺動支持される揺動アーム31を有してお
り、この揺動アーム31の略中央部に立上がり部32を形成
して支点側部分と回転自由端側部分とを変位配置したも
のになっている。そして、上記揺動アーム31の回転自由
端位置に対応したアッパガイドプレート4aには挿入用開
口33が開設される一方、上記揺動アーム31の回転自由端
には取付けブラケット34を介してスポンジ、ポリウレタ
ン樹脂等のリタードロール35が回転可能に支承され、こ
のリタードロール20が上記挿入用開口33を通じて原稿用
紙1の搬送路中に没入して上記リタードパッド10に圧接
配置されている。
従って、この実施例に係る原稿送り装置においても、
上記実施例1と略同様に、上記リタードロール35は揺動
アーム31に対して自由回転可能な支承構造になってお
り、しかも、送出すべき原稿用紙1に対して線接触して
いるので、リタードロール35が上記原稿用紙1の搬送を
不必要に阻止する部材として機能する虞れはなく、ま
た、上記リタードロール35は、重送しようとする原稿用
紙1をリタードパッド10面に所定の押圧力F0で押付け、
上記重送しようとする原稿用紙1に摩擦抵抗力を生ぜし
め、原稿用紙1の重送を阻止する。
また、この実施例においては、リタードロール35と揺
動アーム31とでリタードアーム20を構成するようにして
いるので、重さの異なるリタードロール35を複数用意し
ておき、適宜の重さのリタードロール35を選択して揺動
アーム31に取付けるようにすれば、リタードパッド10に
対するリタードアーム20の圧接力を適宜調整することが
できる。
実施例3 第5図に係る実施例は、第6図及び第7図に示す原稿
搬送装置に対して有効な原稿送り装置を示している。
第6図及び第7図において、符号41は給紙トレイ2の
出口付近に配設される第一の搬送ロール(従来の搬送ロ
ール5に相当)であり、駆動ロール41aとこの駆動ロー
ル41aに対してリリース可能に配設されるピンチロール4
1bとからなる。また、符号42は上記第一の搬送ロール41
で搬送されてきた原稿用紙1の側端位置を整合するサイ
ドガイド、43は上記第一の搬送ロール41で搬送されてき
た原稿用紙1をサイドガイド42側へ斜め送りする斜行ロ
ール、44はサイドガイド41で整合された原稿用紙1を搬
送する上記第一の搬送ロールと同様な構成の第二の搬送
ロール、45は上記原稿用紙1の先端を衝合させて整合し
且つ所定のタイミングで開放するゲート部材、46はゲー
ト部材45を開放した時点で上記原稿用紙1をプラテン47
上の所定部位まで搬送する搬送ベルトである。
このような原稿搬送装置に付設される原稿送り装置
は、第5図に示すように、実施例1と略同様なリタード
アーム20を有しているが、実施例1と異なり、上記リタ
ードアーム20の円弧状部23の端部には延長リップ48が一
体的に形成されており、この延長リップ48は上記第一の
搬送ロール41のピンチロール41b上に接触載置されてい
る。そして、上記第一の搬送ロール41のピンチロール41
bは上記搬送中の原稿用紙1の先端が斜行ロール43位置
に到達した時点でニップ位置からリリース位置へ移動す
るようになっている。
従って、この実施例によれば、実施例1と同様な作
用、効果を奏するほか、上記原稿用紙1が第6図に仮想
線で示す1c位置まで送出されて原稿用紙1の先端が斜行
ロール43部分に到達すると、上記第一の搬送ロール41の
ピンチロール41bがリリース位置に移動し、第一の搬送
ロール41による原稿用紙1のニップ動作が解除される。
このとき、上記ピンチロール41bの移動に追従して上記
延長リップ48が持上げられるので、リタードアーム20が
リタードパッド10から離れる方向へと移動し、仮に、原
稿用紙1の後端がリタードパッド10部分にあったとして
も、リタードアーム20とリタードパッドとによるニップ
動作は解除される。このため、第7図の一点鎖線位置に
ある原稿用紙1は何の拘束もなく斜行ロール43によって
サイドガイド42側へ押付けられ、第7図に二点鎖線で示
すように、原稿用紙1の側端位置の整合動作がスムース
に行なわれる。
実施例4 第8図ないし第11図は原稿送り装置にこの発明を適用
した実施例4を示したものである。
この実施例に係る原稿送り装置は、実施例2と同様な
構成のリタードパッド10及びリタードアーム20を有して
いるが、これに加えて、リタードアーム20の長手方向に
沿ってウエイト50を移動可能に設けたものである。より
具体的に述べると、上記ウエイト50は断面略コ字状に形
成され、このウエイト50の溝部51にリタードアーム20の
構成部材である揺動アーム31が揺動支点36と立上がり部
32との間で摺動自在に嵌合するようになっている。そし
て、上記溝部51の上側に位置するウエイト50の上部には
ねじ挿通孔52が開設されると共に、このねじ挿通孔52に
開口縁部にナット53が固定され、このナット53に固定ね
じ54が螺合し、固定ねじ54の端部が上記溝部51に嵌合し
た揺動アーム31面に押付けられて上記ウエイト50が上記
揺動アーム31の適宜位置に固定されるようになってい
る。
従って、この実施例に係る原稿送り装置によれば、実
施例2と同様な作用、効果を奏するほか、第11図に実線
で示すように、上記ウエイト50を揺動アーム31の揺動支
点36よりに配置した場合には、揺動アーム31の揺動支点
36を中心としたウエイト50に基づくモーメントが小さい
ため、リタードロール35部分に作用するウエイト50に附
随する押圧力は極僅かになり、また、第11図に仮想線で
示すように、上記ウエイト50を揺動アーム31の揺動支点
36から離間して配置する場合には、ウエイト50に基づく
モーメントが大きくなるため、リタードロール35部分に
作用するウエイト50に附随する押圧力が大きなものにな
る。従って、上記ウエイト50の位置を適宜調整すること
により、リタードロール35による実質的押圧力Fはリタ
ードロール35の略自重に等しい最小押圧力Fminとウエイ
トによるモーメントを最大にした場合の最大押圧力Fmax
との間で変化することになる。このため、原稿用紙1の
種類に応じて重送を防止する上で最適なリタードロール
35の実質的押圧力Fが変化するとしても、その最適なも
のに合せてリタードロール35の実質的押圧力を調整する
ことが可能である。
また、この実施例にあっては、ウエイト50の支承構造
として第10図に示すようなものを用いているが、これに
限定されるものではなく、例えば第12図に示すように、
上記揺動アーム31の揺動支点36と立上がり部23との間に
長手方向に沿ってスリット61を開設し、一方、上記ウエ
イト50には上下方向に沿う貫通孔62を開設し、この貫通
孔62及びスリット61には固定ねじ63を挿通すると共に、
上記揺動アーム31の下面側でナット64に螺合させるよう
にしてもよい。この場合において、上記固定ねじ63を綾
めれば、上記ウエイト50はスリット61に沿って適宜移動
すると共に、上記固定ねじ63を締付ければウエイト50は
スリット61の長手方向の任意の位置で固定されるように
なるのである。
尚、この実施例においては、リタードアーム20として
揺動アーム31とリタードロール35とからなるものを用い
ているが、実施例1、実施例3で示したような一体構造
のリタードアーム20を適用するようにしてもよい。ま
た、この実施例にあっては、一種類のウエイト50の位置
を適宜変えることによりリタードロール35部分に作用す
る実質的押圧力Fを変化させるようにしているが、これ
に限られるものではなく、重さの異なる複数のウエイト
50を用意しておき、適宜のものを選択して予め決められ
た所定位置に固定するようにし、もって、リタードロー
ル35部分に作用する実質的押圧力Fを変化させるように
してもよい。
[発明の効果] 以上説明してきたように、この発明によれば、パドル
による押圧力と押圧手段による押圧力とを重畳させ、摩
擦部材へ用紙を押圧するようにしたので、搬送対象の第
一用紙に連れ送りされる第二用紙と摩擦部材との間に大
きな摩擦力を生じさせることが可能になり、搬送される
べき第一用紙と第二用紙との間に効果的なさばき力を与
えることができる。
また、前記パドルによる押圧力は間欠的に作用する
が、パドルによる押圧力が作用しない瞬間においても押
圧手段による押圧力が常時作用し、摩擦部材へ用紙を押
圧するようにしているので、摩擦部材の下流側に設けら
れた搬送手段にて第一用紙が強制的に搬送されるとして
も、この第一用紙に連れ送りされる第二用紙と摩擦部材
との間には常時有効な摩擦力を生じさせることが可能に
なり、第二用紙に対して有効な搬送阻止力を常時与える
ことができる。
このように、搬送されるべき第一用紙と第二用紙との
間に効果的なさばき力を確保することができ、しかも、
第二用紙に対して有効な搬送阻止力を常時確保すること
ができるため、紙送り機能を損なうことなく、用紙の重
送を確実に防止することができる。
また、この発明において、押圧手段による押圧力を可
変調整するようにすれば、重送を防止する上で最適な押
圧力を用紙の種類に応じて適宜設定することが可能にな
り、特定の用紙に対する重送事故を確実に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る紙送り装置の実施例1を示す断
面説明図、第2図は第1図中II方向から見た矢視図、第
3図は実施例1の紙送り装置の作動状態を示す説明図、
第4図はこの発明に係る紙送り装置の実施例2を示す第
1図と同様な断面説明図、第5図はこの発明に係る紙送
り装置の実施例3を示す第1図と同様な断面説明図、第
6図は実施例3に係る紙送り装置が適用される用紙搬送
装置の概略を示す説明図、第7図は第6図中VII方向か
ら見た矢視図、第8図はこの発明に係る紙送り装置の実
施例4を示す第1図と同様な断面説明図、第9図は第8
図中IX方向から見た矢視図、第10図は第8図中X−X線
断面図、第11図は実施例4における紙送り装置の作動状
態を示す説明図、第12図は実施例4におけるウエイトの
支承構造の変形例を示す断面説明図、第13図は従来の紙
送り装置の一例を示す断面説明図である。 [符号の説明] (1)……原稿用紙(用紙) (2)……給紙トレイ (3)……パドルホイール (10)……リタードパッド (20)……リタードアーム (23)……円弧状部 (31)……揺動アーム (35)……リタードロール (41)……搬送ロール(用紙搬送部材) (48)……延長リップ (50)……ウエイト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙を載置する用紙積載手段と、 前記用紙積載手段の搬送方向下流側に設けられた摩擦部
    材と、 前記用紙積載手段に載置された用紙を前記摩擦部材方向
    へ付勢して送り出すとともに、送り出された用紙を前記
    摩擦部材へ間欠的に押圧するパドルと、 前記パドルによって前記摩擦部材上に送り出された用紙
    を常に前記摩擦部材に向けて押圧する押圧手段と、 前記摩擦部材よりもさらに搬送方向下流側に設けられ、
    前記パドルによって送り出された用紙を搬送する搬送手
    段と、 を有することを特徴とする紙送り装置。
JP62021735A 1986-09-02 1987-02-03 紙送り装置 Expired - Lifetime JP2557055B2 (ja)

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