JP2556987Y2 - 複合増幅回路 - Google Patents

複合増幅回路

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JP2556987Y2
JP2556987Y2 JP6431191U JP6431191U JP2556987Y2 JP 2556987 Y2 JP2556987 Y2 JP 2556987Y2 JP 6431191 U JP6431191 U JP 6431191U JP 6431191 U JP6431191 U JP 6431191U JP 2556987 Y2 JP2556987 Y2 JP 2556987Y2
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邦夫 田村
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日本ヒューレット・パッカード株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばLSIテスタ等
における波形生成装置に用いる複合増幅回路に関し、直
流(DC)から周波数が例えば100MHz以上の広帯
域周波数に亘る任意波形信号に、任意の直流バイアスを
加算した信号を高精度で生成できる上記増幅回路に関す
るものである。
【0002】
【技術背景】例えば、LSIテストシステムにおいて、
矩形波,鋸歯状波等の任意波形信号に直流バイアスを加
えた信号をテスト信号として使用する場合がある。従
来、このような信号を生成する回路として、図4に示す
ような非反転増幅回路が知られている。同図の回路で
は、端子aから、高速の任意波形信号Vaが入力され、
端子bに直流バイアス信号Vbが入力される。Vaは広帯
域用の演算増幅器11の非反転入力端子(+)に入力さ
れ、Vbは該増幅器11の反転入力端子(−)に抵抗R
11を介して入力される。また、演算増幅器11の出力端
子と反転入力端子との間には帰還抵抗R12が接続されて
いる。なお、図4においては入力側および出力側に、抵
抗RinおよびRoutがそれぞれ接続されている。上記構
成の回路において、出力電圧VcをVaとVbで表すと、 となる。しかし、図4に示す演算増幅器11のような広
帯域用のものでは、広い周波数帯域において、高精度の
DC特性を得ることはむづかしく、特に直線性における
精度は10ビット(精度:1/210)にすぎないという
不都合がある。また、図5に示すような複合増幅回路も
知られている(実公平3−23690号公報参照)。こ
の増幅回路では、低周波用の低ドリフト演算増幅器21
の出力端子と広帯域演算増幅器22の入力端子とがフイ
ルタ23(C21,C22およびR22から構成されている)
を介して接続されており、出力端子cと各演算増幅器2
1,22の反転入力端子には帰還抵抗R25,R26が接続
されている。また、同図ではバイアス用の抵抗R23,R
24が設けられ、入力端子aと演算増幅器21の非反転入
力端子間には抵抗R21が接続されている。この回路で
は、任意波形信号Vaの周波数成分のうち、低い周波数
成分は演算増幅器21により、高い周波成分は増幅器2
2により増幅することでドリフトを回避するものであ
る。ところが、この回路では一方の演算増幅器の動作領
域と他方の演算増幅器の動作領域との境界の周波数付近
で、ゲイン特性が急激に劣化するという不都合がある。
また、この不都合を低減させるために、バッファ回路を
両演算増幅器21,22間に設けた回路も上記公報に記
載されているがこの場合には回路構成が複雑となる等の
問題がある。
【0003】
【考案の目的】本考案は、上記のような問題を解決する
ために提案されたものであって、任意波形信号に直流バ
イアスを加える場合に、直流から高周波帯域に亘り良好
な(すなわち、一定の)ゲイン特性を有する複合増幅回
路を提供することを目的とする。
【0004】
【考案の概要】本考案の回路は、高精度DC特性を有す
る第1の演算増幅器と、広帯域周波数特性を有する第2
の演算増幅器の2段接続の増幅回路を備えている。任意
波形信号入力端子は前記両演算増幅器の各非反転入力端
子に接続され、第1の演算増幅器の出力端子は、接続用
抵抗R0を介して第2の演算増幅器の反転入力端子に接
続される。更に、直流バイアス入力端子と第2の演算増
幅器の出力端子間に、2組の2抵抗直列接続回路(両組
を、R1とR2との直列接続回路およびR3とR4との直列
接続回路とする(図1参照))が並列接続されており、
各組における抵抗値の比は、両組で等しくなるように選
定されている(すなわち、R2/R1=R4/R3)。そし
て、各組における2抵抗の接続点は前記第1,第2の演
算増幅器の各反転入力端子に接続されている。ここで
は、R1とR2の接続点が第1の演算増幅器の反転入力端
子に、R3とR4の接続点が第2の演算増幅器の反転入力
端子に接続されているものとする。
【0005】本考案では、第1,第2の演算増幅器の帰
還ループは、上記2抵抗直列接続回路の両組を構成する
抵抗により構成され、2抵抗直列接続回路の両組の抵抗
値の比は等しくなるように選択してある。なお、R0
して適当な値を選ぶ(すなわち、第1の演算増幅器のR
0を含めた出力抵抗を適宜な値とする)ことで、本考案
の複合増幅回路の増幅率を第1の演算増幅器に入力され
る任意波形の周波数によらず所望値とすることができる
(数式10参照)。ところで、演算増幅器の特性にはば
らつきがあるので、本複合増幅回路自体のの増幅率が一
定とならない場合もありうる。このような場合には、接
続用抵抗R0の値をR3,R4より十分大きくとり、上記
演算増幅器の特性のばらつきをキャンセルすることがで
きる。演算増幅器の直流についてのゲインが理想的(す
なわち∞)であるとすると、本考案の回路の出力端子に
は、直流分として直流バイアスVbの−(R2/R1)倍
の直流電圧が表れる。なお、ここでは、第1の演算増幅
器は高精度DC特性を有しているので、該演算増幅器の
オフセット分は無視される。また、外部信号入力端子か
ら入力される任意波形信号を構成する周波数成分のう
ち、高い周波数成分については主として第2の演算増幅
器が、低い周波数成分(直流を含む)については第1お
よび第2の演算増幅器がそれぞれ増幅動作を担当する
が、このとき本考案の複合増幅回路の出力端子には、任
意波形信号についての増幅成分(出力信号のうち上記直
流バイアス分を除いた部分)として、例えばR0の値が
十分大きいときには、入力信号Vaの{1+(R4/R3)}
(R2/R1=R4/R3なので、{1+(R2/R1)})倍の電圧
が表れる。このようにして、第1の演算増幅器が高精度
DC特性を有していれば、第2の広帯域特性を有する演
算増幅器DC精度が仮に低くても、本考案の複合増幅回
路により、高精度(16ビット以上の精度)の出力を得
ることができる。例えばR0の値が十分大きいときに
は、外部信号入力端子から入力される100MHz以上
の周波数の任意波形信号Vaと直流バイアスVbとの加算
値、 が、16ビット以上の精度で出力される。
【0006】
【実施例】図1は本考案の一実施例を示す回路図であ
る。この回路は、高精度DC特性を有する演算増幅器1
(増幅率:L(ω))および広帯域周波数特性を有するの
高速演算増幅器2(増幅率:H(ω))を備えており、各
増幅率L(ω),H(ω)は入力信号の角周波数ωの関数と
なっている。任意波形信号が入力される入力端子aは、
抵抗R′を介して演算増幅器1の非反転入力端子
(+)、および演算増幅器2の非反転入力端子(+)に
それぞれ接続されている。また、直流バイアス入力端子
bと、第2の演算増幅器2の出力端子間に、R1,R2
組からなる2抵抗直列接続回路とR3,R4の組からなる
2抵抗直列接続回路とが並列接続され、各組における抵
抗値の比は両組で等しくなるように選定され、各抵抗R
1〜R4間にはR2/R1=R4/R3なる関係が成立してい
る。そして、各組における2抵抗R1,R2およびR3
4の接続点は前記第1,第2の演算増幅器1,2の各
反転入力端子(−)に接続されている。なお、演算増幅
器1の出力端子は接続用抵抗R0を介して演算増幅器2
の反転入力端子(−)に接続されており、また図1では
任意波形信号入力端子aとグランド間には入力抵抗Rin
が、出力端子cと演算増幅器2の出力端子間には抵抗R
outがそれぞれ接続されている。
【0007】以下、上記回路の動作を図2,図3により
詳細に説明する。なお、便宜上R0は演算増幅器1自体
の出力抵抗を含んでいるものとする。図2は外部入力端
子aを接地(Va=0)した場合の回路図であり、各演
算増幅器1,2のオフセット電圧はe01,e02で表して
ある。e1を第1の演算増幅器1の出力電圧、e2を演算
増幅器2の反転入力端子への入力電圧(すなわち、
0,R3,R4の接続点電圧)とすると、図2における
回路方程式は以下のように表される。
【数1】
【数2】
【数3】
【0008】数式1,2,3からe1,e2を消去して、
整理すると、
【数4】 となる。ここで、直流バイアスVbについては、演算増
幅器1,2の増幅率は無限大とすることができるので、
数式4においてL(ω),H(ω)→∞とすると、
【数5】 となる。演算増幅器1は高精度DC特性を有しており、
オフセットを0(e01≒0)とすることができるので、
【数6】 とみなすことができる。
【0009】図3は、オフセット入力bを接地電位(V
b=0)とした場合の回路図であり、回路方程式は以下
のように表される。
【数7】
【数8】
【数9】
【0010】図3の場合と同様に、数式7,8,9から
1およびe2を消去して整理すると、
【数10】 となる。ここで、低い周波数帯域では、L(ω),H(ω)
は十分大きいと考えられるので、数式10においてL
(ω),H(ω)→∞とすると、 となる。
【0011】また、高い周波数帯域では、L(ω)の増幅
率は0に近づくものとすることができる。数式9におい
てL(ω)→0,H(ω)→∞とすると、 となる。ところで、前述のように、R0は演算増幅器1
の出力抵抗を含んでいるため、該出力抵抗の演算増幅器
1ごとのばらつきのために、複合増幅器自体にもばらつ
きが生じることがある。したがって、このような場合に
は、R0≫R3,R4となるように、演算増幅器1の出力
端子に接続する実際の抵抗の値を選択すれば、 とすることができ、上記演算増幅器1自体の出力抵抗の
ばらつきをキャンセルすることができる。ここで、R1
〜R4は、R3/R4=R1/R2となるように選択されて
いるので、上式は、 となる。
【0012】この場合には、低い周波数領域において
も、高い周波数領域においても、複合増幅器の増幅率V
c/Vaは同一の増幅率、 に収束することになる。直流バイアス分についての出力
電圧を表す数式6と、任意波形信号についての出力電圧
を表す上式とから、図1における出力電圧Vcは、 のように表される。なお、L(ω)が0以外の有限値であ
る場合については説明を省略したが、この場合にもR0
の値を適宜選択すれば、上式の関係は成立し、図1の複
合増幅回路の特性を一定にすることができる。
【0013】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の複合演算
増幅回路では、直流から100MHz以上の高周波帯域
に亘り、高速の任意波形信号に直流バイアスが加えられ
た、高精度DC特性を有する出力を得ることができる。
特に直線性においては16ビット以上の精度を実現する
ことができる。また、バッファ回路を別途設けなくて
も、簡易な回路で上記効果を達成できる演算増幅回路を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す演算増幅回路を示す図
である
【図2】図1における任意波形信号の入力端子を接地し
た場合を示す回路図である。
【図3】図1における直流バイアスの入力端子を接地し
た場合を示す回路図である。
【図4】従来の演算増幅器を動作を示す加算回路図であ
る。
【図5】従来の広帯域複合演算増幅回路を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
1 :高精度DC特性を有する第1の演算増幅器 2 :広帯域周波数特性を有する第2の演算増幅器 a :任意波形信号入力端子 b :直流バイアス入力端子 c :複合演算増幅回路の出力端子 R0 :接続用抵抗 R1〜R4:2抵抗直列回路を構成する抵抗 Va :任意波形信号 Vb :直流バイアス Vc :複合演算増幅回路の出力

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高精度直流特性を有する第1の演算増幅
    器と広帯域周波数特性を有する第2の演算増幅器とを接
    続した演算増幅回路を備えてなる複合増幅回路であっ
    て、 任意波形信号入力端子を第1,第2の演算増幅器の各非
    反転入力端子に接続し、第1の演算増幅器の出力端子を
    接続用抵抗を介して第2の演算増幅器の反転入力端子に
    接続すると共に、 直流バイアス入力端子と第2の演算増幅器の出力端子間
    に、2組の2抵抗直列接続回路からなる並列回路であっ
    て、これら各組を構成する抵抗の値の比が両組で等しく
    なるように選定した回路を接続し、各組における2抵抗
    の接続点を前記第1,第2の演算増幅器の各反転入力端
    子に接続してなることを特徴とする複合増幅回路。
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JP2734368B2 (ja) * 1994-02-16 1998-03-30 日本電気株式会社 広帯域増幅回路
US6002299A (en) * 1997-06-10 1999-12-14 Cirrus Logic, Inc. High-order multipath operational amplifier with dynamic offset reduction, controlled saturation current limiting, and current feedback for enhanced conditional stability

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