JP2556887Y2 - 法面保護用ブロック - Google Patents

法面保護用ブロック

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JP2556887Y2
JP2556887Y2 JP1993052095U JP5209593U JP2556887Y2 JP 2556887 Y2 JP2556887 Y2 JP 2556887Y2 JP 1993052095 U JP1993052095 U JP 1993052095U JP 5209593 U JP5209593 U JP 5209593U JP 2556887 Y2 JP2556887 Y2 JP 2556887Y2
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保雄 清水
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揖斐川コンクリート工業株式会社
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Retaining Walls (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ブロックそのものに客
土層を入れるポケットが形成されている法面保護用ブロ
ックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、法面の保護工としては、正方形、
長方形、三角形などの平板で、表面が凹状または凸状と
したコンクリートブロックを用い、これにより法面全体
を被覆し岩盤の風化崩落を防止するという所謂ブロック
張り工があった。
【0003】ところが、ブロック張り工は法面全体をコ
ンクリートブロックで覆ってしまうため、人工的で景観
上問題になることが多く、ブロックを法面全体に張ら
ず、裸地面を作り客土して植生工を施工する余地を作っ
たり、客土層を入れるポケットを形成したブロックを使
用するなどの工夫がなされていた。
【0004】中でもブロックそのものに客土層を入れる
ポケットを形成したものは、ブロックを法面全体に張ら
ず、植生工を施工する余地を作る方法に比べて施工が容
易であることから、多くの施工実績がある。
【0005】その一例を挙げる。図6に示した法面保護
用ブロックは、断面四角状のブロック本体1前面にポケ
ット部2を設けたものであり、これを上下左右に積み上
げて法面を覆って保護工を施したとき、ブロック本体1
前面のポケット部2が階段状に法面に露出し、ポケット
部2に客土して植生された草花3が法面を飾り自然感を
もたらすというものであった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところが、この法面保
護用ブロックにあっては、ブロック本体が断面四角状を
なし、かつブロック前面にポケット部が設けられている
ので、ブロック前面のポケット部を含むブロック前面の
大部分が露出した状態にあり、人工的という感をいなめ
ないところがあった。
【0007】本考案は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、ブロックが法面に露出せず、しかもブロッ
クに客土して植生された草花が法面を飾り、自然の景観
のままに法面の保護工を行うことができる法面保護用ブ
ロックを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の考案は、底面板と、底面板上に断面
略L字状となるように直立して設けられた背面板と、前
記底面板及び背面板の各端縁より内方に傾斜して延設さ
れた傾斜片と、前記底面板、背面板及び傾斜片の各側端
縁によって形成される形状に設けられた側面板とを有
し、前記背面板、底面板、傾斜片及び側面板によってブ
ロック本体前面に客土層を入れるポケットが形成されて
いると共に、前記側面板及び傾斜片に連結用凹凸部が設
けられていることを特徴とする法面保護用ブロックをそ
の要旨とした。
【0009】請求項2記載の考案は、側面板に窓が形成
されていることを特徴とする法面保護用ブロックをその
要旨とした。
【0010】請求項3記載の考案は、背面板背後に支持
足が延設されていることを特徴とする法面保護用ブロッ
クをその要旨とした。
【0011】
【作用】請求項1記載の法面保護用ブロック(以下単に
ブロックという)11にあっては、法面を覆うように当
該ブロック11を地盤A上に底面板12が地盤A側とな
るようにして上下左右に複数配置したとき、当該ブロッ
ク11自体は法面に露出せず、各ブロック11のポケッ
ト16の開口のみが縦横に並んだ状態となる。
【0012】そして、これら各ブロック11の背面板1
3、底面板12、傾斜片14a、14b及び側面板15
によって形成されたポケット16内に客土層17を入れ
て植生工を施したとき、法面は生い茂る草花18で覆わ
れるようになる。
【0013】またこのブロックを用いた場合には、傾斜
片14a、14b及び側面板15に設けた連結用凹凸部
21、22が複数配置した各ブロック11相互を上下左
右で連結し、より頑強な法面の保護壁が構築されるよう
になる。
【0014】また、請求項記載のブロックを用いた場
合には、当該ブロック11のポケット16に客土して植
生された草花18の根が側面板15に形成された窓19
を通して左右に隣接する別のブロック11の客土層17
内に入り込むようになっている。
【0015】また、請求項記載のブロックにあって
は、背面板13背後に土砂を入れるときに、背面板13
背後に延設された支持足23と背面板13とが土留め壁
として作用するようになっている。
【0016】
【実施例】以下、本考案のブロックを図面に示した一実
施例に従って詳細に説明する。図1及び図2に示すよう
に、本考案のブロック11は、底面板12と背面板13
と傾斜片14a、14bと側面板15とを有し、前記各
部が一体に成形されたコンクリート製ブロックである。
【0017】底面板12は四角状をなし、その上面には
同じく四角状の背面板13が直立して設けられており、
底面板12と背面板13とは断面が略L字状となってお
り、これら底面板12及び背面板13の各端縁には各々
内方に傾斜して傾斜片14a、14bが延設されてい
る。
【0018】各傾斜片14a、14bは底面板12及び
背面板13の各端縁に沿って設けられるのであるが、傾
斜片14a、すなわち背面板13上端縁に延設される片
は、必ずしも背面板13の上端縁全部に設けられている
必要はなく、部分的に設けられていてもよい。一方傾斜
片14bは、底面板12とともにポケット16の底部を
構成して客土層17を受け入れるようになっているの
で、底面板12の前端縁全部に渡って設けられているの
が望ましい。
【0019】これら傾斜片14a、14bには連結用凹
凸部21が設けられており、これにより上下に積み重ね
たブロック11相互を連結し、より頑強な法面の保護壁
を構築することができる。また、傾斜片14a、14b
の大きさ及びその傾斜角度としては任意であるが、前述
した如く傾斜片14bが客土層17を入れるポケット1
6の底部を構成することになり、上下に隣接するブロッ
ク11の連結面を構成することになるので、客土層17
を入れ易いよう、また上下に隣接するブロック11の傾
斜片14a、14bが当接したとき安定するよう、その
大きさ及び角度を決定するのがよい。本実施例では各傾
斜片14a、14bが内容に向かって前記底面板12及
び背面板13の各端縁から約45度の角度をなすように
延設されている。
【0020】前記底面板12、背面板13及び傾斜片1
4a、14bの両側端縁には、底面板12、背面板13
及び傾斜片14a、14bの各側端縁によって形成され
る形状に側面板15が設けられている。本実施例では、
各側面板15が略三角形状に設けられている。この側面
板15には連結用凹凸部22、22が設けられており、
左右に隣接する各ブロック11相互を連結し、より頑強
な法面の保護壁が構築できるようになっている。また、
側面板15には窓19が形成されており、当該ブロック
11のポケット16に客土して植生された草花18の根
が、この窓19を通して左右に隣接する別のブロック1
1の客土層17内に入り込むようになり、植物18の生
育範囲が各ブロック11の客土層17ごとに隔離され
ず、植物の育成上からもきわめて良好なものとなる。
【0021】前記底面板12、背面板13、傾斜片14
a、14b及び側面板15によってブロック11前面に
は客土層17を入れるポケット16が形成されている。
客土層17を入れるポケット16の開口は傾斜片14
a、14b及び側面板15によって構成されているが、
その大きさ、形状は任意である。しかしながら、余りに
開口を小さくすると、植生しにくくなるばかりか、開口
16を構成する傾斜片14b及び側面板15が前面側に
露出してしまうことから、注意を要する。また、ポケッ
ト16が大きければ大きいほど多くの客土層17をブロ
ック内に形成することができ、ブロック内に植生された
植物が根を深くしかも広く下ろすことができる点で好ま
しい。
【0022】また、図面に示しているように、ブロック
本体11の背面板13背後には支持足23を延設するこ
ともでき、背面板13背後に土砂を入れるときに、背面
板13背後に延設された支持足23と背面板13とが土
留め壁として作用するようになる。
【0023】次に、図1、図2、図3、図4及び図5に
従って、上記ブロックを使用した法面の保護工について
説明する。まず、法面下端に打設した基礎コンクリート
24上に当該ブロック11を横方向に載置し、隣接する
各ブロック11の側面板15の連結用凹凸部22、22
を噛み合わせて相互に連結させながら設置する。
【0024】次いで、各ブロック11に形成されたポケ
ット16に客土して客土層17を設けるとともに当該ブ
ロック11の背面側に土砂を入れて支持足23を埋め置
く。この後に当該ブロック11上に別のブロック11を
横方向に渡って載置し、隣接する各ブロック11の側面
板15の連結用凹凸部22、22を噛み合わせて相互に
連結させながら設置する。同時に上下に積み重ねたブロ
ック11相互を傾斜片14a、14bに設けた連結用凹
凸部21、21により連結する。以上の如き操作をブロ
ック11背後に土砂、栗石等を投入し、排水材の設置し
ながら、法面の高さ方向に渡って繰り返して法面を被覆
し、この後に、各ブロック11のポケット16内に客土
された客土層17に草花18を植え付けて法面の保護工
を完了する。
【0025】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば底面板に水抜き孔を設けるなど、実
用新案登録請求の範囲に記載した範囲内で適宜変更する
ことができる。
【0026】
【考案の効果】上記構成を備えたことにより、請求項1
記載のブロックは、法面を覆うように、当該ブロックを
地盤上に底面板が地盤側となるようにして上下左右に複
数配置し、これら各ブロックのポケット内に客土層を入
れて植生工を施したとき、当該ブロック自体は法面に露
出することがなく、しかも法面は生い茂る草花で覆われ
るようになっているので、法面災害を防止する法面の保
護工を行いつつも、法面の景観を周囲の自然環境に調和
させることができるという従来にない画期的な効果を奏
する。
【0027】またこのブロックを用いた場合には、側面
板及び傾斜片に設けた連結用凹凸部が複数配置した各ブ
ロック相互を上下左右で連結し、より頑強な法面の保護
壁を構築することができる。
【0028】また、請求項記載のブロックを用いた場
合には、当該ブロックのポケットに客土して植生された
草花の根が側面板に形成された窓を通して左右に隣接す
る別のブロックの客土内に入り込むようになり、植物の
生育範囲が各ブロックの客土ごとに隔離されず、植物の
育成上からもきわめて良好なものとなる。
【0029】また、請求項記載のブロックにあって
は、背面板背後に土砂を入れるときに、背面板背後に延
設された支持足と背面板とが土留め壁として作用するよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のブロックを示した拡大斜視図。
【図2】本考案のブロックを用いて法面の保護工を実施
した例を示した断面図。
【図3】基礎コンクリート上にブロックを設置した状態
を示す拡大断面図。
【図4】ブロックのポケット内に客土層を形成した状態
を示す拡大断面図。
【図5】ブロック上に別のブロックを設置した状態を示
す拡大断面図。
【図6】従来のブロックを用いて法面の保護工を実施し
た例を示した断面図。
【符号の説明】
12・・・底面板 13・・・背面板 14a、14b・・・傾斜片 15・・・側面板 16・・・ポケット 17・・・客土層

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面板と、底面板上に断面略L字状とな
    るように直立して設けられた背面板と、前記底面板及び
    背面板の各端縁より内方に傾斜して延設された傾斜片
    と、前記底面板、背面板及び傾斜片の各側端縁によって
    形成される形状に設けられた側面板とを有し、 前記背面板、底面板、傾斜片及び側面板によってブロッ
    ク本体前面に客土層を入れるポケットが形成されている
    と共に、前記側面板及び傾斜片に連結用凹凸部が設けら
    れていることを特徴とする法面保護用ブロック。
  2. 【請求項2】 前記側面板に窓が形成されていることを
    特徴とする請求項1記載の法面保護用ブロック。
  3. 【請求項3】 前記背面板背後に支持足が延設されてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載の法面保護用
    ブロック。
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