JPH11103676A - 植栽基盤 - Google Patents

植栽基盤

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JPH11103676A
JPH11103676A JP26527797A JP26527797A JPH11103676A JP H11103676 A JPH11103676 A JP H11103676A JP 26527797 A JP26527797 A JP 26527797A JP 26527797 A JP26527797 A JP 26527797A JP H11103676 A JPH11103676 A JP H11103676A
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JP
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tree
top plate
housing portion
soil
hole
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JP26527797A
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Yoriyuki Yamada
順之 山田
Hiroki Sawada
裕樹 澤田
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Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹木を植栽した歩道、広場などにおいて、樹
木の根の十分な育成空間を確保するとともに、地表の有
効な利用面を従来に比べて拡大できるようにし、人間の
利用空間と樹木の育成空間とを同時に拡大する。 【解決手段】 植栽基盤21において、土中に埋設され
複数の柱部材とこの柱部材を連結する桟材とからなり樹
木31の根33を包囲するように形成されたフレーム状
の収容部23と、土中に埋設した収容部23の内側に樹
木31の根33と共に充填される植生土25と、透水性
コンクリートからなり樹木31の幹を貫通させる貫通穴
27aを有し柱部材又は桟材に載置されて収容部23の
上面を塞ぐとともに貫通穴27aを分割する分割線によ
って少なくとも二つ以上に分割される天板27と、天板
27の貫通穴27a以外の上面に、周囲の地表面と面一
となるように連続して敷設した透水舗装層29とを設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹木を植栽した歩
道、広場など、上部空間を人の利用空間とする一方、下
部空間を樹木の根の育成空間として機能させる植栽基盤
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、歩道や広場に樹木を植栽するため
の構造物の一つに、ツリーサークルがある。図11に示
すように、ツリーサークル1は、樹木の根3を収容する
収容部5と、この収容部5の上部開口に被せられるサー
クル部7とからなる。収容部5は、一般的に上部のみを
開口部として土中に埋設され、内部には植生土9が充填
される。サークル部7は、鋳鉄などからなる円形或いは
方形の簀の子状の蓋体で、中央部に樹木の幹を貫通させ
る穴11を有し、幹の貫通が可能なように、二つ若しく
はそれ以上に分割可能となっている。
【0003】このツリーサークル1を用いて樹木を植栽
するには、土中に収容部5を埋設し、収容部5の内部に
樹木の根3と共に植生土9を充填する。次いで、路面に
敷設した歩行用ブロック13などの舗装面と略面一にな
るように、サークル部7を収容部5の上端面に載せ、樹
木を包囲した状態で植生土9の表面を覆う。このツリー
サークル1によれば、植生土9の表面を簀の子状のサー
クル部7で覆うので、表面からの水分の補給を可能にす
るとともに、歩行による踏圧から樹木の根3を保護する
ことができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】樹木は、その高さ枝張
り(ボリューム)に見合うだけの根を張ろうとする。し
かしながら、上述した従来のツリーサークルでは、サー
クル部下方の収容部のみにしか植生土がないので、根が
十分に伸長せず、ボリュームの有る樹木の植栽が困難で
あった。そして、根張りが不十分となるため、養分、水
分の吸収が阻害され、樹木を良好に育成することができ
ないばかりか、根が十分に伸長しないため、風による倒
れといった問題も発生した。また、植栽スペースが小さ
いため、植穴を深く掘って根の育成空間を確保しようと
する方策もあるが、浅根性の樹木には限界があった。特
に、地下駐車場などの地下構造物が植栽スペースの下部
に存在する場合には、垂直方向の有効な空間が少ないた
め、水平方向での育成空間の確保が必要となった。更
に、サークル部は、簀の子状であるため、隙間部分に落
ち葉やタバコの吸殻が溜まったり、車椅子の車輪が落ち
たり、ハイヒールの踵が挟まったり、或いは雨による滑
りなどを発生させる問題があり、有効な地表面を狭める
こととなった。このことは、根の育成空間を確保するた
めに大きな収容部を埋設した場合、サークル部の面積も
大きくなり顕著となった。本発明は上記状況に鑑みてな
されたもので、樹木を植栽した歩道、広場などにおい
て、樹木の根の十分な育成空間を確保できるとともに、
地表の有効な利用面を従来に比べて拡大することがで
き、しかも、根の成長方向の誘導も可能となる植栽基盤
を提供し、相反する人間の利用空間の拡大と樹木の育成
空間の拡大とを同時に図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る植栽基盤は、土中に埋設され複数の柱部
材と該柱部材を連結する桟材とからなり樹木の根を包囲
するように形成したフレーム状の収容部と、土中に埋設
した該収容部の内側に前記樹木の根と共に充填される植
生土と、透水性コンクリートからなり前記樹木の幹を貫
通させる貫通穴を有し前記柱部材又は前記桟材に載置さ
れて前記収容部の上面を塞ぐとともに前記貫通穴を分割
する分割線によって少なくとも二つ以上に分割される天
板とからなり、該天板の前記貫通穴以外の上面に、周囲
の地表面と面一となるように連続して敷設した透水舗装
層とを具備したこと、又は該天板の周囲に、前記天板の
上面及び周囲の地表面と面一となるように連続して敷設
した透水舗装層とを具備したことを特徴とするものであ
る。また、植栽基盤は、土中に埋設され中央の開口した
すり鉢状の底板を有するとともに上端を開口させた筒状
の収容部と、土中に埋設した該収容部の内側に前記樹木
の根と共に充填される植生土と、透水性コンクリートか
らなり前記樹木の幹を貫通させる貫通穴を有し前記収容
部の上端開口の周縁に載置されて前記収容部の上面を塞
ぐとともに前記貫通穴を分割する分割線によって二分割
される天板とからなり、該天板の前記貫通穴以外の上面
に、周囲の地表面と面一となるように連続して敷設した
透水舗装層とを具備したこと、又は該天板の周囲に、前
記天板の上面及び周囲の地表面と面一となるように連続
して敷設した透水舗装層とを具備したことを特徴とする
ものであってもよい。更に、植栽基盤は、前記収容部の
側壁の所望の位置に、前記樹木の根が該収容部の外側の
土中へと伸長するための開口部を穿設したことを特徴と
するものであってもよい。
【0006】このように構成した請求項1及び請求項2
に係る植栽基盤では、フレーム状の収容部を配設するの
で、収容部の側部から根の水平方向の伸長が可能にな
り、十分な根の育成空間が確保可能になる。天板、透水
舗装層が共に、透水性、通気性を有するので、収容部の
上部開口が貫通穴のみを残して覆えるようになり、従来
の簀の子状のサークル部が不要となり、その分、地表の
有効利用面積が広くなる。従って、十分な根の育成空間
が確保可能になるので、ボリュームのある樹木の植栽が
可能になるとともに、サークル部が不要となるので、地
表の有効利用面積も広げることができる。また、請求項
3及び請求項4に係る植栽基盤では、収容部が筒状であ
るので、必要以上の根の伸長が抑制でき、舗装下の空間
や、地中埋設物に根が伸長することがない。更に、請求
項5に係る植栽基盤では、開口部を所望の方向に配置す
ることによって、根の伸長方向を誘導することができ、
地中埋設物などへの障害を防止しながら、根の良好な育
成を可能にできる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る植栽基盤の好
適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1
は本発明に係る植栽基盤の第一実施形態を示す断面図、
図2は図1の植栽基盤に用いる収容部及び天板を示した
分解斜視図である。この実施形態による植栽基盤21
は、土中に埋設されるフレーム状の収容部23と、この
収容部23の内側に充填される植生土25と、環状の天
板27と、地表面と面一となるようにこの天板27上に
敷設した透水舗装層29とにより概略構成してある。
【0008】図2に示すように、収容部23は、小リン
グ部23aと、大リング部23bとを同心円状に配置
し、この小リング部23aと、大リング部23bとを半
径方向の複数の桟材23cで連結して底枠23dを形成
してある。大リング部23bには、鉛直方向の柱部材2
3eを円周方向に等間隔で立設してある。柱部材23e
の上端には、半径方向の複数の桟材23cを介して他の
小リング部23fを同心円状に連結してある。底枠23
dの小リング部23aには鉛直方向の柱部材23gを円
周方向に等間隔で立設し、この柱部材23gの上端は上
部の小リング部23fを支持している。
【0009】このように形成されたフレーム状の収容部
23は、土中に埋設され、内側に樹木31の根33を収
容するようになっている。収容部23の大きさとして
は、樹木31のボリュームにも関係するが、概ね高さ
0.7乃至2m程度、直径1乃至5m程度のものが好適
である。なお、収容部23は、予めフレーム状に形成し
たものを配設するもの、或いは、植栽用の穴を堀り、そ
の中で柱部材、桟材を組み立てるもののいずれであって
もよい。
【0010】植生土25は、植生土25の内側に根33
と共に充填され、植栽される樹木31に適した種々のも
のが選定される。
【0011】天板27は、例えば、ポーラスコンクリー
トなどの透水性コンクリートからなり、路床としての強
度を有する。天板27は、樹木31の幹を貫通させる貫
通穴27aを有し、上述した収容部23の柱部材23
e、桟材23c、小リング部23fに載置されて、収容
部23の上面を塞ぐ。また、天板27は、貫通穴27a
を分割する分割線27bによって少なくとも二つ以上に
分割してある。
【0012】天板27の上面には、他の地表面と連続す
る透水舗装層29を敷設してある。透水舗装層29は、
貫通穴27aを除く天板27の上面全てを覆うように敷
設してある。従って、植生土25は、この貫通穴27a
部分のみで地表に露出することとなる。透水舗装層29
は、例えば表裏に連続する微小空隙を有する舗装材、或
いは微小間隙を挟んで敷設される歩道用ブロックなどに
より形成することができる。
【0013】次に、この植栽基盤21の構築手順を説明
する。なお、この例では、収容部23を植栽用の穴の中
で組み立てる場合を例に説明するが、上述したように、
収容部23は予め組み立てたものを植栽用の穴の中に入
れるものであってもよい。先ず、所定の大きさの植栽用
の植穴を堀り、その中に小リング部23aと、大リング
部23bとを同心円状に配置し、この小リング部23a
と、大リング部23bとを複数の桟材23cで連結して
底枠23dを形成する。
【0014】次に、小リング部23aと、大リング部2
3bとに柱部材23e、23gを立設する。次に、柱部
材23eに囲まれたスペースに、樹木31の根33を配
置する。この際、根33は、根巻きした物が好適とな
る。次に、樹木31の育成に適した植生土25を柱部材
23eに囲まれたスペースに充填する。この際、植生土
25は、収容部23の上部に空気層ができるように、収
容部23の内容積より少ない量充填する。
【0015】次に、小リング部23aに立設した柱部材
23gの上端に、分割した小リング部23fを載置し、
更に、この小リング部23fと柱部材23eとを、桟材
23cを介して連結し、収容部23を組み立てる。
【0016】次に、収容部23上部の小リング部23
f、桟材23c、柱部材23eに、分割された複数の天
板27を載置し、収容部23の上面開口を覆う。これに
より、樹木31の幹は、天板27の中央に形成された貫
通穴27aから天板27を貫通して起立した状態となる
(図1参照)。
【0017】最後に、天板27の貫通穴27a以外の上
面に、周囲の地表面と面一となるように連続させて透水
舗装層29を敷設することで、植栽基盤21の構築を終
了する。
【0018】この植栽基盤21では、フレーム状の収容
部23を配設するので、収容部23の側部からの根33
の水平方向の伸長が可能になり、十分な根33の育成空
間が確保可能になる。そして、天板27、透水舗装層2
9が共に、透水性、通気性を有するので、収容部23の
上部開口が貫通穴27aのみを残して覆えるようにな
り、従来の簀の子状のサークル部が不要となり、その
分、地表の有効利用面積が広くなる。
【0019】このように、上述の植栽基盤21によれ
ば、十分な根33の育成空間が確保可能になるので、ボ
リュームのある樹木の植栽が可能になるとともに、サー
クル部が不要となるので、地表の有効利用面積も広げる
ことができる。
【0020】そして、水平方向の根33の伸長を可能に
するので、例えば図1に示すように、地下構造物上にお
いても、良好な根33の育成環境を作ることができる。
【0021】また、サークル部を無くして、通気性、透
水性の天板27、透水舗装層29で植生土25を覆うの
で、車椅子の脱輪、ハイヒールの踵の挟まり、雨降り時
の滑りを防止することができるとともに、雑草の発生も
抑制することができ、且つ良好な保湿性を持たせること
ができる。
【0022】更に、植生土25と天板27との間に空気
層を形成するので、根33の舗装面への伸長も抑制する
ことができる。
【0023】本発明の第一実施形態の植栽基盤21にお
ける透水舗装層29の敷設を、環状の天板27と、地表
面と面一となるようにこの天板27上に連続して敷設す
ることで説明してきたが、本発明の透水舗装層29の敷
設は、上記実施形態に限定されることなく、透水舗装層
29を環状の天板27上でなく、環状の天板27の周囲
に、天板27及び地表面と面一になるように連続して敷
設してもよく、このように透水舗装層29を敷設しても
上記と同様な効果が得られる。更に、透水舗装層29と
環状の天板27との重なりがないので、より高い透水
性、通気性を得ることができる。
【0024】次に、本発明に係る植栽基盤の第二実施形
態を説明する。図3は本発明に係る植栽基盤の第二実施
形態を示す断面図、図4は図3の植栽基盤に用いる収容
部及び天板の斜視図、図5は図4の収容部及び天板の断
面図である。
【0025】この実施形態による植栽基盤41は、土中
に埋設される収容部43と、この収容部43の内側に充
填される植生土25と、環状の天板45と、地表面と面
一となるように天板45上に敷設した透水舗装層29と
により概略構成してある。
【0026】収容部43は、通常のコンクリート、或い
は透水性のコンクリートからなり、中央の開口したすり
鉢状の底板43aを有して上端を開口させた筒状に形成
してある。
【0027】天板45は、上述の天板27と同様に、透
水性コンクリートからなり、路床としての強度を有す
る。天板45は、樹木31の幹を貫通させる貫通穴45
aを有し、収容部43の周縁に載置されて、収容部43
の上面を塞ぐ。また、天板45は、貫通穴45aを分割
する分割線45bによって二分割してある。
【0028】植生土25、透水舗装層29としては、上
述の植栽基盤21で用いたものと同様のものを用いるこ
とができる。
【0029】次に、この植栽基盤41の構築手順を説明
する。先ず、所定の大きさの植栽用の植穴を堀り、その
中に収容部43を入れる。次に、収容部43の内部空間
に、樹木31の根33を配置する。この際、根33は、
根巻きした物が好適となる。次に、樹木31の育成に適
した植生土25を収容部43の内部空間に充填する。こ
の際、植生土25は、収容部43上部に空気層ができる
ように、収容部43の内容積より少ない量充填する。
【0030】次に、収容部43の周縁に二分割した天板
45を載置し、収容部43の上面開口を覆う。これによ
り、樹木31の幹は、天板45の中央に形成された貫通
穴45aから天板45を貫通して起立した状態となる。
【0031】最後に、天板45の貫通穴45a以外の上
面に、周囲の地表面と面一となるように連続させて透水
舗装層29を敷設することで、植栽基盤41の構築を終
了する。
【0032】この植栽基盤41では、天板45、透水舗
装層29が共に、透水性、通気性を有するので、収容部
43の上部開口が貫通穴45aのみを残して覆えるよう
になり、従来の簀の子状のサークル部が不要となり、そ
の分、地表の有効利用面積が広くなる。また、底板43
a中央の開口が排水穴となり、収容部43内の過剰な水
が排水され、植生土25が根33の育成に対して良好な
環境となる。
【0033】このように、上述の植栽基盤41によれ
ば、天板45、透水舗装層29が共に、透水性、通気性
を有するので、収容部43の上部開口が貫通穴45aの
みを残して覆えるようになり、地表の有効利用面積を広
くすることができる。即ち、地表の有効利用面積を狭め
ることなく、根33の育成のための地中空間を大きく確
保できるようになる。更に言えば、根33の育成に十分
な地中空間を確保した場合であっても、地表の有効利用
面積を最大限に広げることができる。
【0034】このことから、上述の植栽基盤41と同様
に、水平方向の根33の伸長を可能にできるので、地下
構造物上においても、良好な根33の育成環境を作るこ
とができ、また、サークル部が不要となるので、車椅子
の脱輪、ハイヒールの踵の挟まり、雨降り時の滑りを防
止できるとともに、雑草の発生も抑制することができ、
且つ良好な保湿性を持たせることができる。
【0035】更に、この植栽基盤41によれば、収容部
43が筒状であるので、上述したように根33の育成の
ための地中空間を確保しつつ、必要以上の根33の伸長
を抑制することができ、舗装下の空間や、地中埋設物に
根33が伸長することによる、舗装部分の破壊や、地中
埋設物、特に共同溝内の配線、配管設備などの障害を防
止することができる。
【0036】本発明の第二実施形態の植栽基盤41にお
ける透水舗装層29の敷設を、環状の天板45と、地表
面と面一となるようにこの天板45上に連続して敷設す
ることで説明してきたが、本発明の透水舗装層29の敷
設は、上記実施形態に限定されることなく、透水舗装層
29を環状の天板45上でなく、環状の天板45の周囲
に、天板45及び地表面と面一になるように連続して敷
設してもよく、このように透水舗装層29を敷設しても
上記と同様な効果が得られる。更に、透水舗装層29と
環状の天板45との重なりがないので、より高い透水
性、通気性を得ることができる。
【0037】次に、上述した第二実施形態に係る植栽基
盤41の変形例を説明する。図6は第二実施形態に係る
植栽基盤の収容部構造の変形例を示す断面図、図7は図
6に示した収容部の平面図である。この変形に係る収容
部51は、底板51a中央の開口51bの周縁に、柱部
材53を円周方向に複数本(この例では4本)立設して
ある。そして、この柱部材53は、上端で天板45を支
持するようになっている。この収容部51によれば、天
板45の貫通穴45a周縁を支持できるようになり、天
板45を二分割以上に分割でき、天板45の軽量化が可
能になり、天板45の運搬を容易にすることができる。
【0038】図8は第二実施形態に係る植栽基盤の天板
の変形例を示す断面図である。この変形例による天板5
5は、透水性のコンクリートに代えて、チップ材(例え
ば廃タイヤのチップ)、又は天然骨材(例えば珪石、御
影石)などに補助結合材を添加して混練し、表裏に連通
する空隙を形成して成形してある。この天板55によれ
ば、通気性、透水性を上述の天板45に比べて更に良好
にすることができる。
【0039】図9は第二実施形態に係る植栽基盤の形状
の変形例を示す断面図である。この植栽基盤57は、収
容部43、天板45、透水舗装層29の略半分を切除し
た形状としてある。歩道と車道の境界部など、埋設スペ
ースの少ない場所においては、従来、サークル部を設け
ることにより歩道の面積が小さくなり、且つ根33の育
成スペースもサークル部下方のみの小さなスペースにな
らざる得なかったが、この植栽基盤57によれば、一部
を切除した形状とすることで、このような場所であって
も、歩道の面積を最大限に確保しつつ、根33の育成ス
ペースも大きく確保することができる。
【0040】図10は第二実施形態に係る植栽基盤の収
容部構造の変形例を示す斜視図である。この収容部59
は、側壁59a、底板59bの所望の場所に、樹木31
の根33がこの収容部59の外側の土中へと伸長するた
めの開口部61を穿設してある。開口部61は、根33
の伸長が地中埋設物の障害とならない方向のみに設け
る。また、開口部61は、ノックアウト方式で形成して
おき、地中の穴に配置した後、所望の方向の開口部61
のみを打ち抜いて開口するものであってもよい。この収
容部59によれば、開口部61を開口する方向によっ
て、根33の伸長方向を誘導することができ、根33の
良好な育成を可能にしつつ、舗装部分の破壊や、地中埋
設物などへの障害を防止することができる。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1及
び請求項2に係る植栽基盤によれば、十分な根の育成空
間が確保可能になるので、ボリュームのある樹木の植栽
が可能になるとともに、サークル部が不要となるので、
地表の有効利用面積も広げることができる。そして、水
平方向の根の伸長を可能にするので、地下構造物上にお
いても、良好な根の育成環境を作ることができる。ま
た、サークル部を無くして、通気性、透水性の天板、透
水舗装層で植生土を覆うので、車椅子の脱輪、ハイヒー
ルの挟まり、雨降り時の滑りを防止することができる。
また、請求項3及び請求項4に係る植栽基盤によれば、
請求項1の植栽基盤の効果に加え、収容部が筒状である
ので、必要以上の根の伸長を抑制することができ、舗装
下の空間や、地中埋設物に根が伸長することによる、舗
装部分の破壊や、地中埋設物、特に共同溝内の配線、配
管設備などの障害を防止することができる。更に、請求
項5に係る植栽基盤によれば、開口部の方向によって、
根の伸長方向を誘導することができ、根の良好な育成を
可能にしつつ、舗装部分の破壊や、地中埋設物などへの
障害を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る植栽基盤の第一実施形態を示す断
面図である。
【図2】図1の植栽基盤に用いる収容部及び天板を示し
た分解斜視図である。
【図3】本発明に係る植栽基盤の第二実施形態を示す断
面図である。
【図4】図3の植栽基盤に用いる収容部及び天板の斜視
図である。
【図5】図4の収容部及び天板の断面図である。
【図6】第二実施形態に係る植栽基盤の収容部構造の変
形例を示す断面図である。
【図7】図6に示した収容部の平面図である。
【図8】第二実施形態に係る植栽基盤の天板の変形例を
示す断面図である。
【図9】第二実施形態に係る植栽基盤の形状の変形例を
示す断面図である。
【図10】第二実施形態に係る植栽基盤の収容部構造の
変形例を示す斜視図である。
【図11】従来のツリーサークルを用いた植栽構造の断
面図である。
【符号の説明】
21、41…植栽基盤、23、43…収容部、23c…
桟材、23e…柱部材、25…植生土、27、45…天
板、27a、45a…貫通穴、27b、45b…分割
線、29…透水舗装層、31…樹木、33…根、43a
…底板、61…開口部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土中に埋設され複数の柱部材と該柱部材
    を連結する桟材とからなり樹木の根を包囲するように形
    成したフレーム状の収容部と、 土中に埋設した該収容部の内側に前記樹木の根と共に充
    填される植生土と、 透水性コンクリートからなり前記樹木の幹を貫通させる
    貫通穴を有し前記柱部材又は前記桟材に載置されて前記
    収容部の上面を塞ぐとともに前記貫通穴を分割する分割
    線によって少なくとも二つ以上に分割される天板と、 該天板の前記貫通穴以外の上面に、周囲の地表面と面一
    となるように連続して敷設した透水舗装層とを具備した
    ことを特徴とする植栽基盤。
  2. 【請求項2】 土中に埋設され複数の柱部材と該柱部材
    を連結する桟材とからなり樹木の根を包囲するように形
    成したフレーム状の収容部と、 土中に埋設した該収容部の内側に前記樹木の根と共に充
    填される植生土と、 透水性コンクリートからなり前記樹木の幹を貫通させる
    貫通穴を有し前記柱部材又は前記桟材に載置されて前記
    収容部の上面を塞ぐとともに前記貫通穴を分割する分割
    線によって少なくとも二つ以上に分割される天板と、 該天板の周囲に、前記天板の上面及び周囲の地表面と面
    一となるように連続して敷設した透水舗装層とを具備し
    たことを特徴とする植栽基盤。
  3. 【請求項3】 土中に埋設され中央の開口したすり鉢状
    の底板を有するとともに上端を開口させた筒状の収容部
    と、 土中に埋設した該収容部の内側に前記樹木の根と共に充
    填される植生土と、 透水性コンクリートからなり前記樹木の幹を貫通させる
    貫通穴を有し前記収容部の上端開口の周縁に載置されて
    前記収容部の上面を塞ぐとともに前記貫通穴を分割する
    分割線によって二分割される天板と、 該天板の前記貫通穴以外の上面に、周囲の地表面と面一
    となるように連続して敷設した透水舗装層とを具備した
    ことを特徴とする植栽基盤。
  4. 【請求項4】 土中に埋設され中央の開口したすり鉢状
    の底板を有するとともに上端を開口させた筒状の収容部
    と、 土中に埋設した該収容部の内側に前記樹木の根と共に充
    填される植生土と、 透水性コンクリートからなり前記樹木の幹を貫通させる
    貫通穴を有し前記収容部の上端開口の周縁に載置されて
    前記収容部の上面を塞ぐとともに前記貫通穴を分割する
    分割線によって二分割される天板と、 該天板の周囲に、前記天板の上面及び周囲の地表面と面
    一となるように連続して敷設した透水舗装層とを具備し
    たことを特徴とする植栽基盤。
  5. 【請求項5】 前記収容部の側壁の所望の位置に、前記
    樹木の根が該収容部の外側の土中へと伸長するための開
    口部を穿設したことを特徴とする請求項3又は請求項4
    記載の植栽基盤。
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