JPH09327239A - 樹木根保護装置 - Google Patents

樹木根保護装置

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JPH09327239A
JPH09327239A JP16869496A JP16869496A JPH09327239A JP H09327239 A JPH09327239 A JP H09327239A JP 16869496 A JP16869496 A JP 16869496A JP 16869496 A JP16869496 A JP 16869496A JP H09327239 A JPH09327239 A JP H09327239A
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JP
Japan
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base frame
tree
around
soil
protection device
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Application number
JP16869496A
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English (en)
Inventor
Kosaku Matsubayashi
功作 松林
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Hikari Kairiku Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Hikari Kairiku Sangyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 街路樹や公園樹として植える樹木の根を保護
育成する。 【解決手段】 上面中央に設けた開口部の内周縁に掛止
部を設けて周面に夫々補強部及び連結部を有して複数の
開口窓部を設けると共に底面に設けた底板に水抜穴を形
成した基枠と、偏平で多数の水抜孔を設けて前記基枠の
掛止部と係合する掛止受部を裏面略周縁に設けた蓋板と
で樹木根保護装置を構成する。樹木植栽用に土中に設け
た穴部の周囲に前記基枠を互いに密着させて設置した基
枠群の中心に設けた空間部内に樹木を植栽し、該基枠の
内側および樹木根の周囲に軟質土壌を充填させて前記基
枠の開口部に嵌合させる該蓋板上に敷設した通水部材の
上面に路盤を設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、街路樹や公園樹と
して植える樹木の根を保護育成する樹木根保護装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般の道路沿いや公園の遊歩道沿
いに様々な種類の樹木が多数植えられている。例えば、
図1、2に示す如く、樹木1を街路樹として植える場
合、道路際に設けた植樹用の囲い部2内に堀った穴部3
に収容した樹木の根の周囲に土壌を被せ、必要ならば添
え木を取付けて樹木を管理育成している。樹木を植える
囲い部2の周囲に設置した縁石4の外側に、一般道路ま
たは公園の遊歩道等として設けた道路5は多くの車両や
人々が通行するため、舗装面はそれらの荷重に耐えるだ
けの強度が必要であり、施工時に地盤6を十分に締固め
る必要がある。その結果、前記樹木の周面の土壌が踏み
締められて固められ、該土壌中に樹木の根が自由に延び
ることができず、樹木の生長が妨げられるという欠点が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した如く、樹木1
を植えた囲い部2の周囲に、地盤6上に砂利層7や砂層
8などを敷設した路盤9上に道路5を設ける。この路盤
9の上面には、例えば、公園であるならコンクリ−ト製
の敷石10、又は、道路であるならアスフアルト舗装等
を設けてある。一方、土壌は地表に近い程、水分と酸素
を多く吸収することができるため、そこが柔らかいと微
生物が繁殖して栄養分が高まり、その結果、樹木の根は
地表近くの土壌中を横方向に生長しようとする性質を持
っている。
【0004】地盤6中に設けた樹木植栽用の穴部3内の
土壌が柔らかくても、該穴部3の周囲土壌は上面を舗装
することによる締固めると歩行者等の重量が加わって硬
化して固くなり、植栽した若い樹木の根が横方向に延び
ることが困難となって、樹木の活着や育成が悪くて枯れ
る確率が高かった。該樹木の活着や育成を良くするた
め、植樹した囲い部2内の土壌を柔らかく保つには、囲
い部2の周囲にコンクリ−ト枠又は鋼材枠等により形成
した地中梁(図示せず)を埋設し、人や車両の重量が直
接土壌にかかるのを防ぐ必要がある。しかし、各樹木の
周囲に地中梁を埋設することは埋設作業に時間がかかり
非能率的であると共に、コストがかかって大変不経済で
あった。本発明は、樹木の周囲に根保護装置を埋設して
地表から荷重が加わっても該保護装置内の土壌を柔らか
く保ち、樹木根を保護育成することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上面中央に形
成した開口部の内周縁に掛止部を設け、周面に夫々補強
部および連結部を有して複数の開口窓部を設けると共に
底面に形成した底板に水抜穴を形成した基枠と、偏平で
多数の孔部を設けると共に前記基枠の掛止部に嵌合させ
る掛止受部を裏面略周縁に設けた蓋板とからなり、樹木
植栽用に土中に設けた穴部の周囲に前記基枠を互いに密
着させて設置した基枠群の中心に設けた空間部内に樹木
を植栽し、該基枠の内側および樹木根の周囲に軟質土壌
を充填させて前記基枠の開口部に嵌合させた該蓋板の上
面に通水部材を敷設し、該通水部材上に路盤を設けるこ
とを特徴とする。
【0006】本発明は、多数の水抜穴を有した基板の上
面の周面部分に複数の支柱を夫々一体に樹立させると共
に底面に設けた底板に水抜穴を形成した基枠と、前記基
板と同じ外形に形成して裏面の周囲部分に前記支柱の頂
部が嵌合する複数の凹部を裏面に設けると共に該蓋板に
孔部を形成した蓋板とからなり、樹木植栽用に土中に設
けた穴部の周囲に前記基枠を互いに密着させて設置した
基枠群の中心に設けた空間部内に樹木を植栽し、該基枠
の内側および樹木根の周囲に軟質土壌を充填させて該支
柱に嵌合させた蓋板上に敷設した通水部材の上面に路盤
を設けることを特徴とする。
【0007】本発明は、基枠の内部に断面格子形または
蜂の巣形に形成した隔壁板を一体または別体に形成し、
前記基枠および隔壁板の各壁面に多数の開口窓部を設け
た基枠と、前記基枠と同じ外形で周縁下側に鍔片を設け
て多数の孔部を有した蓋板と、前記基枠と同じ外形で周
縁上側に鍔部を形成して多数の孔部を設けた底板とから
なり、樹木植栽用に土中に設けた穴部の周囲に夫々上下
に蓋板および底板を取付けた基枠を互いに密着させて設
けた基枠群の内部および樹木根の周囲に軟質土壌を充填
させ、該蓋板の上面に敷設した通水部材の上面に路盤を
設けることを特徴とする。
【0008】そのため、植樹した樹木の周囲に接近した
個所を多数の車両や歩行者が通行しても、該基枠で車両
や大勢の人々の重量をコンクリ−ト敷石またはアスファ
ルト舗装を介して下方から支えており、該樹木の根の周
囲に複数の基枠を互いに隣接して設けた基枠群により前
記重量を支えているため踏み硬められることがなく、樹
木の周面土壌を長期間柔らかく保つことができる。その
ため、樹木の根は基枠に設けた開口窓部を通って横方向
に自由に生長することができるので、樹木を枯らすこと
がなく管理が容易である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の態様を以下に説明
する。図3〜6は本発明にかかる第一の実施の態様を示
すもので、第一の樹木根保護装置11は、平面から見て
略正方形に形成した第1の基枠12と、該基枠の上面に
取付けるため偏平状に形成した第1の蓋板18とで構成
してある。第1の基枠12は上面中央部分に形成した開
口部13の上方周縁部にテ−パ−状の掛止部14を面取
りして設けると共に、該基枠12の周壁面には方形また
は円形等の任意形状をした複数の開口窓部15を設けて
ある。各開口窓部15の中間部分に夫々柱状をした補強
部15aを設けてあり、さらに、角部分に夫々連結部1
5bを設けてあって基枠12の上下方向の強度を高めて
ある。
【0010】開口窓部15は、小さな開口部分を複数個
形成するか又は大きい開口部分を形成して開口窓部の面
積を広くとっているので、樹木根は基枠12の壁面にほ
とんど邪魔されることなく自由に横方向に生長すること
ができ、基枠群12aの外側の土壌中に侵入できる。そ
の上、この基枠12の底面には図5に示す如く、基枠1
2の補強のため或いは重量のある該基枠に上方から荷重
が加わった場合に傾いて沈下するのを防ぐために広い平
面部分を有した底板16を形成してある。この底板16
には複数の水抜穴17を設けることにより、該基枠12
内に上方から浸入する雨水が基枠外に排水できるため樹
木根は腐ることがない。該基枠12の下面に底板16を
設けたことにより、該基枠12の下側に位置する土壌の
固さが不揃いで、該基枠に上方から荷重が加わっても底
板16の広い平面部分で該荷重を支えるため、該基枠が
傾斜しながら沈下するのを防止することができる。
【0011】図6に示すように、基枠12の底板を設け
ることなく開放部16aを設けてあって、該基枠12が
コンクリ−ト製の場合に重量を軽減できて取扱いが便利
であり、且つ、材料費を安価に製造することができる利
点を有している。しかし、該基枠の上方から重量が加わ
った場合、該基枠の底面に広い平面部分を有していない
ので、該基枠の下側の土の固さが不揃いの場合は、該基
枠が傾斜沈下することがある。なお、蓋板18を底板に
設置すれば底板と同じ作用を発揮し、傾斜沈下のおそれ
を防止できる。
【0012】基枠12の材料は、コンクリ−ト製や樹脂
材で形成してもよいが、近年問題となっているゴミ公害
やリサイクル問題に対処するため、高温高圧で固めたり
或いは焼いた部材を用いて形成することが好ましい。該
部材で基枠12を形成した場合には、該基枠が破損して
も該部材を粉砕して再度基枠を製造するための素材とし
てリサイクルすることができるため産業廃棄物にはなら
ない。
【0013】18は、平面から見て略正方形に形成した
前記第1の基枠12の上面に設けた開口部13に被せる
第1の蓋板で、偏平状をして略全面にやや小径の水抜孔
19を一定または適宜間隔ごとに複数形成してある。前
記基枠12の裏面の略周縁部分には前記掛止部14と合
致するテ−パ−状の掛止受部20を設けてあるが、該掛
止部14と該掛止受部20との間には所謂遊びを設けて
あることが好ましい。即ち、掛止部分に遊びを有してお
れば、多少の寸法相違があっても掛止させることができ
る。該基枠22を互いに接近させて複数組み合わせて基
枠群12aを形成することにより、図12に示す如く、
樹木植栽用穴の周囲に方形状をした基枠群12aの囲い
を形成することができ、その中心に設けた空間部12b
内に樹木を植栽するものである。
【0014】図7は第二の実施の態様を示した第二の樹
木根保護装置21で、全体を略正方形に形成し、幾つか
の水抜穴22aを設けた基枠22の上面周縁に複数の支
柱23を樹立させて第2の基枠24を形成し、該支柱の
頂部に前記基枠22と同じように略正方形に形成した蓋
板25を着脱可能に嵌合させる。即ち、この蓋板25の
裏面略周縁には前記支柱23の上端を嵌合させる嵌合凹
部26を複数設けてある。また、該基板22の中央部分
に補強のための支柱23aを設けてもよく、その場合に
は該蓋体25の裏面中央に嵌合凹部26aを設けてあ
る。さらに、該基枠上に一体的に樹立させた各支柱23
の間に空間部28を設けてある。
【0015】図9は本発明に係る第三の実施の態様を示
した第三の樹木根保護装置31で、全体を合成樹脂材に
より略方形に形成した第3の基枠32と、該基枠の上下
両面に取付ける第3の蓋板36および底板40とで構成
してある。第3の基枠32は、方形に形成した外枠33
の内部に断面格子形または蜂の巣形に形成した隔壁板3
4を一体又は別体に設け、この外枠33および隔壁板3
4の全体には夫々任意形状をした複数の開口穴35を設
けてある。この第3の基枠32は合成樹脂材で形成して
あるから、格子形または蜂の巣形に形成した隔壁板34
を薄い樹脂板で一体に形成すればより強度を増すことが
できる。また、格子形または蜂の巣形をした隔壁板34
を外枠33と別体に形成すると、運搬等の際には分解し
てコンパクトにまとめることができて携帯に便利であ
る。
【0016】36は前記基枠32の上面に夫々被せる第
3の蓋板で周縁下方に鍔片37を設け、その内部に前記
外枠33の上端を収容して該蓋板36の表面全体に、任
意形状をしたやや小さな水抜孔38を多数形成してあ
る。前記方形に形成した第3の基枠32の下面に取付け
る底板40は、周縁に鍔部41を設けて前記基枠32の
下端を掛止させるもので、該底板40の全体にも任意の
形状をした小さな水抜穴42を設けてある。
【0017】図13は第四の実施の形態を示した第四の
樹木根保護装置51を示すもので、平面から見て扇形に
形成した第4の基枠52の全体に樹木の根が通れるよう
に任意の形状をした開口窓部(図示せず)を多数設けて
ある。この扇形に形成した第4の基枠52を複数個を環
状に組み合わせた環状基枠群52aの中心部に設けた環
状空間52b内に樹木1を植栽する。図中、44は樹木
を植栽した地表に装着したカバ−体である。
【0018】次に、本実施例の作用について説明する
と、道路または公園に設けた植樹用の囲い部2の穴部3
内に本発明に係る第一の樹木根保護装置11を設置する
場合、該穴部の中心に樹木1を植栽してその周囲に第1
の基枠12を互いに接近させて基枠群12aを設置する
(図12)。次いで、各基枠12の内側に腐葉土、配合
肥料等を混ぜた土壌または通常の土壌等からなる軟質土
壌を収容させた後、該基枠12の上面を第1の蓋板18
で覆う。
【0019】樹木の周囲に基枠12を互いに接近させて
基枠群12aを設け、該基枠群の中心に設けた空間部1
2b内に樹木1を植栽し、該樹木の根回りに土壌をかけ
てからカバ−体44を装着し、該基枠群12aの内部と
樹木の周囲を連通して軟質土壌層を形成する。この場
合、第1の蓋板18の上面に通水性の通水布または通水
材を介して設けた砂利層や砂層からなる路盤9上に設け
たコンクリ−ト敷石10またはアスファルト舗装上を重
量を有する車両や大勢の人々が通行しても、該基枠12
と該蓋板18とによって該車両の重量を支えることがで
き、前記軟質土壌層に上方から重量が加わらないように
構成してあるので、該土壌は踏み固められずに柔らかい
まま保つことが出来る。この場合、該基枠12の底面に
水抜穴17を設けてあるので、雨水は該基枠12内を透
過して地中に浸透できる。
【0020】図7に示す第二の樹木根保護装置21を設
置する場合は、植樹用の囲い部2の周囲に互いに接近さ
せて敷設し、その中心に設けた空間部内に樹木を植栽
し、該樹木の根回りに土壌をかけると共に前記基枠22
内に腐葉土、肥料等を配合した混合土壌や通常の柔らか
い土壌を収容して軟質土壌層を形成して該基枠22の上
面に第2の蓋板25を被せる。この蓋体25の上方に設
けたコンクリ−ト敷石またはアスファルト舗装上を重量
を有する車両が通行しても、その重量を支柱23で支え
るため前記軟質土壌層は踏み固められずに柔らかいまま
で、樹木周囲の土壌が短期間に硬化しないため樹木の生
長を妨げることがない。
【0021】図13に示す第四の樹木根保護装置51の
第4の基枠52を前記第1、2樹木根保護装置11、2
1と同様に設けた樹木植栽用の穴部3の底面に環状に敷
設して環状基枠52aを設け、該第4の基枠52内に腐
葉土、配合肥料等を配合した軟質土壌を収容した後、各
基枠の上面に蓋体を被せる。この環状基枠52aの中心
に設けた環状空間52b内に樹木1を植栽させて土壌を
かけることにより、第四の樹木保護装置51と穴部3内
を連通した軟質土壌層を形成してある。
【0022】路盤9は、前記した第1、2、3、4の樹
木保護装置11、21、31、51を埋設した後、第
1、3蓋板18、25、36の上面に砂利を一定の厚さ
に敷設して砂利層7を形成し、該砂利層の上方に砂を一
定の厚さに敷設した砂層8を設けて形成した路盤9の表
面に、必要に応じてコンクリ−ト製の敷石10を敷設し
て歩道を形成する。また、この路盤9の表面にアスフア
ルトを敷設して道路5等を形成することもできる。
【0023】軟質土壌層に植樹した樹木1の根1aは、
図10、11に示す如く、横方向に樹木の根が延び、夫
々第1の基枠12に設けた開口窓部15から内部に侵入
する。また図7に示すように、基枠22の支柱23同志
の隙間から内部に侵入して根を張ることができるため、
樹木の生長を助けて立枯れを防止できる。第1、2、
3、4の樹木保護装置11、21、31、51の各基枠
に樹木1の根1aが絡むことにより、根の支えが強くな
り、台風等の強風時でも倒木するおそれがないものであ
る。
【0024】この第1、2、3、4の樹木保護装置1
1、21、31、51は、夫々複数個の基枠を配列し、
第1の蓋板18の掛止受部20と第1の基枠12の掛止
部14とを係合させることにより、車両等の通過などに
より横方向の力が加わっても該蓋体が横方向に移動して
外れることがない。また、第三の樹木根保護装置31の
第3の基枠32の上面に被せた第3の蓋板36上に直接
または該蓋板の上方に設けた路盤9に荷重が加わって
も、断面格子形または蜂の巣形をした隔壁板34により
該第3の基枠32が補強されているので該重量を支え、
第3の基枠32内の土壌は短期間に硬化することがな
い。
【0025】第1、2、3の基枠12、24、32の上
下両面に取付けた第1、2、3の蓋板18、25、36
と底板16、22、40の全面に、夫々多数の水抜孔1
9、27、38および水抜穴17、22a、42を設け
てあるため、地表から浸入した雨水は蓋板の水抜孔から
基枠内に浸入し、底板に設けた水抜穴から下方に流出し
て地中に吸収され、雨水が基枠内に溜まって根腐れを生
じることがない。
【0026】図11に示す如く、第一の樹木保護装置1
1の第1の蓋体18の上部に透水性を有する不織布や樹
脂材を敷くことにより、砂利などが該蓋板12の水抜孔
19から基枠内に浸入するのを防止できる。なお、第二
および第三の樹木保護装置にも適応できることはもちろ
んである。さらに前記1、2、3、4基枠12、24、
32、52等を樹木1の周囲に一重に囲うだけでなく、
二重、三重に互いに接近して配置させて並べることによ
り、軟質土壌層を広げることができるものである。
【0027】
【発明の効果】本発明は、樹木植栽用の穴部周囲に樹木
根保護装置を夫々埋設し、該樹木根保護装置の基枠には
複数の開口窓部を設けてあり、該基枠の上面に車両や人
々が通過しても該基枠によって該重量が支えられ、該基
枠内に収容した土壌に荷重が加わらないので樹木根周囲
の軟質土壌を維持することができる。そのため、樹木の
根が前記基枠の開口窓部より外側に延びて周囲の土壌中
に自由に張ることができて樹木の枯れを防止して育成を
助長できる。この樹木の根の張り方向は殆ど制限されな
いので、根張りが良くて樹木の生長が良好となる。さら
に、樹木根が土壌中を延びて開口窓部に掛止するので台
風等で樹木が引き抜かれようとしても該基枠によって保
持され、樹木の倒木を防止できる利点を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の街路樹用の囲い部を道路の両側に設けた
状態を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】本発明に係る第一の樹木根保護装置を示すもの
で、一部破断した全体の斜視図である。
【図4】図3に示す樹木保護装置を一部破断した正面図
である。
【図5】第1の基枠の平面図である。
【図6】第1の基枠の変形例を示し、底面に開放部を設
けた状態の平面図である。
【図7】本発明に係る第二の樹木根保護装置を示すもの
で、一部破断して分解した状態の斜視図である。
【図8】第二の樹木根保護装置の支柱と蓋板の凹部との
嵌合直前の状態を示す一部拡大断面図である。
【図9】第三の樹木根保護装置を示すもので、一部破断
して分解した斜視図である。
【図10】第一の樹木保護装置を土壌中に埋設した状態
を示す断面図である。
【図11】図10の要部拡大断面図である。
【図12】樹木根保護装置を土壌に埋設して基枠群を形
成した状態を示す平面図である。
【図13】扇型をした基枠を用いた樹木根保護装置を土
壌に埋設して環状基枠群を設けた状態の平面図である。
【符号の説明】
1 樹木 3 穴部 9 路盤 10 コンクリ−ト敷石またはアスファルト舗装 11 第一の樹木根保護装置 12 第1の基枠 12a 第1の基枠群 12b 空間部 13 開口部 14 掛止部 15 開口窓部 15a 補強部 15b 連結部 16 底板 16a 開放部 17 水抜穴 18 第1の蓋板 19 水抜孔 20 掛止受部 21 第二の樹木根保護装置 22 基板 22a 水抜穴 23 支柱 24 第2の基枠 25 第2の蓋板 26 嵌合凹部 27 水抜孔 28 空間部 31 第三の樹木根保護装置 32 第3の基枠 34 隔離壁 35 開口部 36 第3の蓋板 37 鍔片 38 水抜孔 40 底板 41 鍔部 42 水抜穴 44 カバ−体 51 第四の樹木根保護装置 52 第4の基枠

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面中央に形成した開口部の内周縁に掛
    止部を設け、周面に夫々補強部および連結部を有して複
    数の開口窓部を設けると共に底面に形成した底板に水抜
    穴を形成した基枠と、 偏平で多数の孔部を設けて前記基枠の掛止部に嵌合させ
    る掛止受部を、裏面略周縁に設けた蓋板とからなり、 樹木植栽用に土中に設けた穴部の周囲に、前記基枠を互
    いに密着させて設置した基枠群の中心に設けた空間部内
    に樹木を植栽し、該基枠の内側および樹木根の周囲に軟
    質土壌を充填させて前記基枠の開口部に嵌合させた該蓋
    板上に敷設した通水部材の上面に路盤を設けることを特
    徴とする樹木根保護装置。
  2. 【請求項2】 前記基枠の平面形状を、略正方形に形成
    することを特徴とする請求項1記載の樹木根保護装置。
  3. 【請求項3】 前記基枠の平面形状を、扇型に形成する
    ことを特徴とする請求項1記載の樹木根保護装置。
  4. 【請求項4】 前記基枠および基板を、高温高圧で固め
    た土や土を焼き固めた部材で形成することを特徴とする
    請求項1ないし3いずれか1記載の樹木根保護装置。
  5. 【請求項5】 多数の水抜孔を有した基板上面の周面部
    分に複数の支柱を夫々一体に樹立させると共に底面に設
    けた底板に水抜穴を形成した基枠と、前記基板と同じ外
    形に形成して裏面略周囲部分に前記支柱の頂部が嵌合す
    る複数の凹部を裏面に設けると共に該蓋板に孔部を形成
    した蓋板とからなり、樹木植栽用に土中に設けた穴部の
    周囲に前記基枠を互いに密着させて設置した基枠群の中
    心に設けた空間部内に樹木を植栽し、該基枠の内側およ
    び樹木根の周囲に軟質土壌を充填させて該支柱に嵌合さ
    せた蓋板上に敷設した通水部材の上面に路盤を設けるこ
    とを特徴とする樹木根保護装置。
  6. 【請求項6】 基枠の内部に断面格子形又は蜂の巣形に
    形成した隔壁板を一体又は別体に形成し、前記基枠およ
    び隔壁板の各壁面に多数の開口窓部を設けた基枠と、前
    記基枠と略同じ外形で周縁下側に鍔片を設けて多数の孔
    部を有した蓋板と、前記基枠と略同じ外形で周縁上側に
    鍔部を形成して多数の孔部を設けた底板とからなり、樹
    木植栽用に土中に設けた穴部の周囲に夫々上下に蓋板及
    び底板を取付けた基枠の内部および樹木根の周囲に軟質
    土壌を充填させ、該蓋板の上面に敷設した通水部材の上
    方に路盤を設けることを特徴とする樹木根保護装置。
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