JP2005046006A - 埋設型植栽装置 - Google Patents

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Jiro Kondo
二郎 近藤
Katsutoshi Uetake
克利 植竹
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Abstract

【課題】既に歩道や街路などに供用されている部分でも、その機能を損なうことなく緑化を図ることができる埋設型植栽装置を提供する。
【解決手段】設置表面Rに上部を開口させてプレキャストコンクリート製容器10を埋設し、プレキャストコンクリート製容器10内に植栽容器14を配置する。プレキャストコンクリート製容器10の開口部を覆うようにグレーチング蓋16を設置する。植栽容器14に植栽された植物32は、グレーチング蓋16を通して日照、水等を得、生育する。これによって、地上部を道路等として使用しつつ、その領域を緑化することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、歩道や街路などとして整備されている部分を緑化するために用いる埋設型植栽装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
都市化に伴って、地表面がアスファルトやコンクリートなどで覆われ、太陽の輻射熱によって気温が上昇するいわゆるヒートアイランド化が拡大している。これに対して、例えば、工場の敷地の一部に花壇やプランタのような植栽容器を配置したり、道路の中央分離帯に盛り土をして植樹するなど、市街地を緑化するための技術が実施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの技術においては、例えば、既設の歩道や街路などの一部に配置する場合、植栽された植物が地上を占有するため、交通に支障を来す等、他の目的への使用が困難になってしまう。したがって、結果として設置できる場所が限定されてしまい、緑化促進の実効を上げることができないという不具合があった。
【0004】
この発明は、上記の背景に鑑み為されたもので、既に歩道や街路などに供用されている部分でも、その機能を損なうことなく緑化を図ることができる埋設型植栽装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の埋設型植栽装置は、設置表面に上部を開口させて埋設されたプレキャストコンクリート製容器と、該プレキャストコンクリート製容器内に配置された植栽容器と、前記プレキャストコンクリート製容器の開口部を覆うグレーチング蓋とを有することを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載の発明においては、プレキャストコンクリート製容器を所定箇所に埋設し、植栽容器を配置することにより、植栽容器に植栽された植物がグレーチング蓋を通して日照、水等を得、生育する。これによって、地上部を道路等として使用しつつ、その領域を緑化することができる。地表面に上部を開口させてプレキャストコンクリート製容器を埋設し、その開口部をグレーチング蓋で覆っているので、その上を車両等が通過することができる構造的な強度を確保することができる。プレキャストコンクリート製容器は、工場において予め製造しておき、現場に搬送して設置することにより、現場でのコンクリート打設等の作業を行わずに、充分な強度のある埋設型植栽装置が構築される。同一または異なる形状・寸法のプレキャストコンクリート製容器を用意しておき、これらを組み合わせて使用することにより、対象とする領域に適合した埋設型植栽装置が構築される。
【0007】
請求項2に記載の埋設型植栽装置は、請求項1に記載の発明において、前記プレキャストコンクリート製容器の底部には、前記植栽容器を通過した水を受容する集水空間が形成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明においては、植栽容器を通過した水が集水空間に受容されるので、植栽容器内の土壌等の水はけを確保し、植物の根の生育に好適な環境を維持する。このような集水空間は、例えば、プレキャストコンクリート製容器内面に段差部を設け、これに植栽容器を載置することによって形成することができる。
【0009】
請求項3に記載の埋設型植栽装置は、請求項2に記載の発明において、前記プレキャストコンクリート製容器の底部には、前記集水空間内の水を外部に放出する放水孔が形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明においては、集水空間内に受容された水は放水孔から、地中や下水あるいは河川等の外部に放出され、埋設型植栽装置内の水位を保つ。これにより、植栽容器内の植物の生育環境が維持されるとともに、集水空間から水が溢れることによる土壌の流出を防止することができる。
【0011】
請求項4に記載の埋設型植栽装置は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の発明において、前記プレキャストコンクリート製容器は、断面U字状の溝を構成するものであることを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明においては、プレキャストコンクリート製容器は、断面U字状の溝を構成するいわゆるU字溝(部材)を用い、これを連続させることにより、一方向に延びる領域に埋設型植栽装置を設置することができる。
また、プレキャストコンクリート製容器は、一対の断面L字状の部材を互いに対向させて並べて断面U字状とし、これを連続させることにより、断面U字状の溝を構成するものでもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態を説明する。
図1ないし図3は、この発明の実施の形態に係る埋設型植栽装置を示すもので、この実施の形態では、道路Rの路肩に近い部分に、埋設型植栽装置が側溝とは別体に設けられている。この場所は、人や車両が定常的または非定常的に通過する領域として使用される。埋設型植栽装置は、地表面に上部を開口させて埋設されたプレキャストコンクリート製容器であるU字溝部材10と、U字溝部材10内に配置され、内部に植物栽培用土壌12を含む植栽容器であるプランタ14と、前記U字溝部材10の開口部を覆うグレーチング蓋16とから構成されている。
【0014】
U字溝部材10は、道路Rの縁部に形成された、基礎砕石18と基礎コンクリート20からなる基礎部22の上に敷モルタル24を介して設置され、その内面の中段近傍に第1の段差部26aが形成され、上部の開口部近傍に第2の段差部26bが設けられている。第1の段差部26a上には、プランタ14が載置されており、その下にはプランタ14を通過した水を収容する集水空間28が形成される。U字溝部材10の底部近傍には、集水空間28に溜まった水を地中または下水等の排水路に放出する放水孔30が設けられている。例えば、側溝が隣接している場合には、それに連通して設けてもよい。放水孔30は、図1においては、横方向に形成した場合を図示したが、これに代えて、放水孔30を下方向に向けて形成して、集水空間28から下方の地中に放水する場合には、敷モルタル24、基礎コンクリート20等は放水孔30の開口部分には設けないでおくようにして、集水空間28に溜まった水が放水孔30を通して地中に流れるようにする。
【0015】
プランタ14は、プラスチック、金属、木、セラミック等からなる適宜の容器が採用でき、底部等に所定の水抜き穴(図示略)が形成され、水はけを良くするために上げ底になっている。内部には植物栽培用の土壌12あるいはそれに相当する素材が収容され、これには芝生のような適当な植物32が植栽されている。この埋設型植栽装置に用いるのに好適な植物32としては、草丈が小さく、乾燥、排ガス等の悪環境に強い常緑植物が好ましい。植物栽培用の土壌12あるいはそれに相当する素材には、保水力と通気性を適宜に備えていることが好ましい。
【0016】
プランタ14からの土壌12の流出を防ぐために、通水性を有するシートをU字溝部材10の内面に配置するようにしてもよい。また、特に雨期等において、プランタ14に流入する雨水がプランタ14から溢れる場合に備え、プランタ14とU字溝部材10の側壁10aの間、あるいは隣接するプランタ14との間に隙間を設け、雨水の一部が直接集水空間28に流れるようにしてもよい。
【0017】
U字溝部材10の開口部近傍の第2の段差部26bには、グレーチング蓋16が取り付けられている。グレーチング蓋16は、例えば、金属等から格子状に構成されており、側溝の表面を覆うのに用いられている周知のものを使用することができる。この埋設型植栽装置に用いるグレーチング蓋16は、上を人や車両が通るので、それに耐える充分な強度を有するように作製されている。グレーチング蓋16には、強度の他、プランタ14の交換等の便宜のために軽量であることが好ましく、また、耐候性、耐食性が必要とされる。
【0018】
この実施の形態の埋設型植栽装置においては、内部に配置したプランタ14内の植物32と土壌12によって、常時水分を保有する緑化領域が形成される。したがって、例えば、夏期において、日照によってこれらの水分が蒸発し、あるいは日照のエネルギーを植物32が吸収することにより、日照による温度上昇を緩和する等の環境維持機能が発揮される。内部の植物32は、草丈の低い、悪環境に強い芝生等を選択することにより、給水や剪定等のメンテナンス作業なしで存続させるようにすることができる。常緑の芝生は、街路樹などのように落葉することがなく、清掃や枝打ちなどの手間も不要である。また、街路樹等のように、視界を遮ることがなく、広い景観を享有することができる。
【0019】
植物32がグレーチング蓋16を通って生育した場合でも、人や車両がその上を通過する場合には、グレーチング蓋16の上部まで伸びることができない。また、芝生等の草状植物32であれば、地上に伸びても交通を妨げることがなく、適度に緑化による美観を提供することができる。もちろん、必要に応じて、給水や剪定等のメンテナンス作業を行なうことができ、場合によってはスプリンクラーを設置してもよい。
【0020】
剪定や芝生の交換等の保守作業は、プランタ14を予備のものと入れ替えることによって適当な作業場に持ち帰って行なうことができる。また、一定領域のプランタ14を定期的に入れ替えるようにしてもよい。プランタ14には、設置や交換の際にウインチ等で吊持するのに便利なように、フック等に係止する穴等の係止部を設けてもよい。
【0021】
上記の実施の形態においては、本発明の埋設型植栽装置を、道路Rの路肩近傍の部分に、側溝とは別体として設置したが、側溝と一体化して設けることができる。その場合には、排水機能を強化するために、プランタ14とU字溝部材10の間に大きめの隙間を形成するように、プランタ14の寸法を設定する。
【0022】
また、上記の実施の形態においては、本発明の埋設型植栽装置を、道路Rに設置したが、歩道や敷地内の通路等に設置することもできる。また、道路や通路ではなく、他のスペース、例えば、工場の敷地、学校の校庭のような、適宜人や車両の往来が有る場所や、駐車場のような他の目的を持つスペースであってもよい。その場合には、プレキャストコンクリート製容器は、U字溝部材10ではなく、適当な箇所に側壁を有する形状であってよく、それを複数配列する場合は、一方向に沿ったものではなく、適当に平面配置することができる。
【0023】
また、上記の実施の形態においては、本発明の埋設型植栽装置を、地表面に設置したが、建物の屋上、高架式道路等のような建造物にも設置することができる。車両が通らない場所に設置する場合には、プレキャストコンクリート製容器の構造材としての機能を軽減し、軽量化することができる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、プレキャストコンクリート製容器を所定箇所に埋設し、植栽容器を配置して、植栽容器に植栽された植物を生育することで、その領域を緑化することができる。したがって、既に歩道や街路などに供用されている部分でも、その機能を損なうことなく緑化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る埋設型植栽装置の道路に交差する断面を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態に係る埋設型植栽装置の平面図である。
【図3】この発明の実施の形態係る埋設型植栽装置の道路に沿った断面を示す図である。
【符号の説明】
R 道路(設置表面)
10 U字溝部材(プレキャストコンクリート製容器)
12 土壌
14 プランタ(植栽容器)
16 グレーチング蓋
32 植物

Claims (4)

  1. 設置表面に上部を開口させて埋設されたプレキャストコンクリート製容器と、
    該プレキャストコンクリート製容器内に配置された植栽容器と、
    前記プレキャストコンクリート製容器の開口部を覆うグレーチング蓋とを有することを特徴とする埋設型植栽装置。
  2. 前記プレキャストコンクリート製容器の底部には、前記植栽容器を通過した水を受容する集水空間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の埋設型植栽装置。
  3. 前記プレキャストコンクリート製容器の底部には、前記集水空間内の水を外部に放出する放水孔が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の埋設型植栽装置。
  4. 前記プレキャストコンクリート製容器は、断面U字状の溝を構成するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の埋設型植栽装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007135452A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Smc Concrete Kk 埋設型植栽装置
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