JP2003047346A - 緑化用植栽容器及びその製造方法 - Google Patents

緑化用植栽容器及びその製造方法

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JP2003047346A
JP2003047346A JP2001268039A JP2001268039A JP2003047346A JP 2003047346 A JP2003047346 A JP 2003047346A JP 2001268039 A JP2001268039 A JP 2001268039A JP 2001268039 A JP2001268039 A JP 2001268039A JP 2003047346 A JP2003047346 A JP 2003047346A
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planting
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Nobuaki Debari
宣明 出張
Hiroyasu Debari
浩康 出張
Noriaki Debari
法明 出張
Yoshiaki Shirakata
良明 白片
Takayuki Endo
敞于 遠藤
Sanehiro Yogi
實裕 與儀
Tsugunori Kani
嗣典 蟹
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B80/00Architectural or constructional elements improving the thermal performance of buildings
    • Y02B80/32Roof garden systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】緑化用植栽容器を連結することで建物屋上や駐
車場でも連続して敷設でき工法及び管理が簡単で、保水
性と断熱効果を有する緑化に最適で安価な緑化用植栽容
器とその製造方法を提供する。 【解決手段】連結部を穿設した底部周面に複数個の貯留
壁を立設して貯留槽を凹設形成し、接続リブで横架支承
した植物保護用支持柱とを一体的に形成した栽培容器の
各貯留槽内に水質調整材、人工軽量骨材から成る栽培土
及びマルチング材を積層し芝生等を植栽した緑化用植栽
容器と製造法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は芝生育成・養生用
及び定植用に用いる植物栽培土・栽培用容器に係わり、
特に建物屋上やベランダ・更には公園や運動場など、人
の踏み込む事は固より、自動車の通行が可能で駐車場な
どに敷設可能で、植物を傷めることが無い、緑化用植栽
容器及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 近年地球温暖化の防止対策として、建
築物屋上の緑化が一部地域では義務づけられ歩道や屋上
等に植物、例えば芝生を栽培して建築物の緑化を図って
いるが、人が芝生を踏む踏圧などの物理的ストレスの存
在に加えて栽培土の固結と透水性不良、雑草の進入繁茂
や、病中害などの生物科学的要因による育成障害が発生
するため、エアレーション、目土、施肥、冠水などの維
持管理が必要なため芝生への進入禁止となるなどの問題
点を有していた。
【0003】この種の緑化工法として、施設する場所に
不透水シートと発根防止シートを敷設してその敷設周囲
部には10〜20mおきに端部振止ブラケットを設置し
て改良土等を用いて基盤土壌を造成して客土を吹きつけ
中間に布帛を敷設して客土と植物種子を混合して吹きつ
ける方法が知られている(例えば、特開昭51−218
95号及び特開平7−284328号公報参照)。然し
乍らこの緑化工法は、一般にシートの寿命は10年〜1
5年と言われ、又、基盤土壌を造成する等の特殊で大型
の客土吹付機等の特殊施工技術を必要とするため緑化施
工単価も高額となり、軽便で手軽に施工出来る安価な施
工方法が要望されていた。
【0004】又、別の緑化工法として、一体に形成され
たマット構造の地盤安定材又は植物栽培容器を土木工事
により均一にした地盤面に並設して敷設し、その地盤安
定材又は植物栽培容器の内部に土砂、砕石、栽培土を挿
入し転圧して客土と植物種子を混合して吹きつける方法
が知られている(例えば、特許公報第2875169号
及び特開平2000−60319号公報参照)。然し乍
らこの緑化工法で用いる一体に形成された植物栽培マッ
トは底面が抜けているため雨水の貯留機能がなく降雨だ
けによる栽培は困難で頻繁に灌水を必要としその維持管
理が困難であり、又直接建物の屋上緑化に用いるには、
栽培する植物の地中根で建物の防水層を破壊するため、
別途に建物屋上に防根工事を必要とし、そのため緑化施
工単価も高額となる等の問題があり、安価な施工方法が
要望されていた。
【0005】更に、一体に形成されたマット構造の地盤
安定材や植物保護踏盤を地盤面に敷設し、その地盤安定
材や植物保護踏盤の内部に土砂、砕石、栽培土を挿入し
転圧して客土と植物種子を混合して吹きつける方法が知
られている(例えば、実開平5−53933号及び特開
平7−227154公報参照)。然し乍らこの緑化工法
も基盤土壌を造成する等の特殊で大型の客土吹付機と特
殊施工技術を必要とするためその緑化施工単価も高額と
なり、軽便で手軽に施工出来る安価な施工方法が要望さ
れていた。
【0006】更に又、植物栽培容器を縦横に配設して地
面に埋設しその内部に土砂、砕石、栽培土を挿入して植
物種子を播種するか芝生を植生するものが知られている
(例えば、特開平4−26648号及び特開平9−11
2792号公報参照)。然し乍らこの緑化工法は小単位
の植物栽培容器を多数連結して施行する基盤土壌を造成
する施工法であるため施工単価が高額となり、軽便で手
軽に施工出来而も緑化施工単価の安価な施工方法が要望
されていた。
【0007】又更に、人工地盤上や建物屋上で植栽する
方法として、簡易に人工土壌層の下地となし得るユニッ
トを連結して敷設しその内部に軽量育成材を充填して土
壌を形成し植物種子を播種するか芝生を植生する方法が
知られている(例えば、特開平11−75568号及び
特開平11−113402号公報参照)。然し乍らこの
緑化工法はユニット単位に構成されているが、その構成
する部品点数が多く施工も複雑であり軽便で手軽な施工
方法が要望される他、植生した芝生などが人の踏圧で植
物栽培地盤が固まり通気を阻害して芝生の地中根を傷め
る等育成管理が困難なため芝生への立ち入りが禁止され
るなど、芝生に立入り可能な緑化工法が要望されてい
た。
【0008】更に、家屋の屋根或いは護岸などの斜面部
に植物を栽培して緑化する方法として、所定の厚さに栽
培土壌を積層するか無機質繊維を吹き付けて積層する方
法や、表面構造体を斜面部に添設固定して緑化する方法
が知られている(例えば、特開昭51−21895号及
び特開平5−284851号公報等参照)。然し乍らこ
れらは、降雨による栽培土壌の流出の配慮がなされてい
ないため、雨、風などの天候変化に長期間耐えられる緑
化工法が要望されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、上述した
従来の緑化技術の問題点に鑑みてなされたもので、その
解決課題とする処は、支持柱を設けて上部よりの荷重を
直接地盤面に伝えて植物保護や土壌の固化を防止して、
緑化施工を容易にする緑化用植栽容器で、資源として回
収されたPETボトルから分別して廃棄される着色PE
Tボトルや農業用廃棄塩化ビニール等の低品質なリサイ
クル再生樹脂を利用し製造が可能で、緑化用植栽容器の
構成が簡単で、射出成形機で一回に成形できるため安価
となり、取り扱いが簡単で、広大な地面でも一連に敷設
してなる緑化用植栽容器の提供を目的とする。
【0010】又、緑化する植物の栽培に必要な窒素・燐
酸・カリ及び各種のミネラルを供給する有機資質肥料
と、根腐病及び麦根菌類の増殖を防止し殺菌効果のある
複合材と人工軽量骨材により栽培土壌を構成して成り、
土壌の水分で穏やかに分解し長期間に亘り栽培する植物
に供給されて農薬や化学肥料を必要としないため、化学
物質による汚染などの環境に負担を掛けない緑化用植栽
容器を提供する。
【0011】更に、緑化用植栽容器を連接し、その緑化
用植栽容器の内部に肥料効果と殺菌効果、更には、雨水
の涵養機能と酸性雨の中和処理機能を有する灌水を必要
としない栽培土や、その栽培土で栽培した植物を栽培土
ごと栽培容器に挿入育成出来るため、建物の屋上等に施
工する事で現在深刻な環境問題となっているヒートアイ
ランド現象を緩和し、建物の断熱効果を高めて省エネル
ギー化を図れ地球環境保全に貢献出来きしかも、低価格
で施工出来る緑化用植栽容器の製造方法を提供する事を
目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
め本発明に於いて、連結部9を穿設した底部11より複
数個の貯留壁6を立設して貯留槽2を凹設形成し、この
貯留槽2と接続リブ5で横架支承された植物保護用支持
柱4とを一体的に形成した植栽容器と、前記貯留槽2内
に水質調節材、人工軽量骨材から成る栽培土及び最上表
面にマルチング材7とを積層したものである。
【0013】又、各貯留槽2内に支持柱4を越えない高
さ又は同等高さの中間支持柱10を各貯留槽2底面に対
し垂設したものである。
【0014】そして、各接続リブ5と貯留水面12間の
通気部13に各接続リブ5から延設した複数個の区画柱
21を一体的に形成し開口窓3としオーバーフロー水は
最終的に地盤面に排出させ併せて土壌部に通気させるよ
うにしたものである。
【0015】更に、貯留壁6底部の側面に穿設した連結
部9と隣接する緑化用植栽容器1の係止片8とを連接
し、支持柱4及び貯留槽2間に通気部13を設けその最
下部に底面排水孔14を形成したものである。
【0016】又更に、連結部9を穿設した底部11より
外周に貯留壁6を立設して貯留槽2を凹設形成し、この
貯留槽と接続リブ5で横架支承した支持柱4とを一体的
に形成した緑化用植栽容器の各貯留槽2内に木炭・貝殻
を敷設してPH調整と水腐れ防止する工程と、人工軽量
骨材に保水材を混合して得た栽培土壌に播種する工程
と、最上部表面に植物系繊維又は合成樹脂又はステンレ
スのネット材でマルチング処理する工程とから成るもの
である。
【0017】又、連結部9を穿設した底部11より植物
保護用支持柱4を垂設すると共に複数個の貯留壁6を立
設し、その上部縦方向に縦スリット部を連接して貯留槽
2を凹設形成し、この貯留槽の一側を開口して開口孔2
8を設け、他側に舌弁を有する水切材25を設け、この
水切材の舌弁と開口孔を係合連結した植栽容器と、前記
貯留槽2内に水質調節材、人口軽量骨材からなる栽培土
及び最上部表面にマルチング材7とを積層したものであ
る。
【0018】更に、緑化用植栽容器の各貯留槽2内に開
口孔28より流入した雨水等をスリット部27を介して
水切材25より容器外に流出する流水工程と各貯留槽内
に木炭・貝殻を敷設してPH調整と水腐れ防止する工程
と、人工軽量骨材に保水材を混合して得た栽培土壌に播
種する工程と、最上部表面に植物系繊維又は合成樹脂又
はステンレスのネット材でマルチング処理する工程とか
ら成るものである。
【0019】
【発明の実施の形態】 以下、具体的な実施形態に基づ
き図面を参照して説明するが、本発明は以下の実施形態
に限定されるものではない。
【0020】本発明の緑化用植栽容器1は図1及び図2
(a)、(b)に示す如く連結部9を穿設した底部11
外周に複数個の貯留壁6を立設して貯留槽2を凹設形成
し各貯留槽2・2は前記連結部9を係止片8で底面部1
1で連接係止することで貯留槽2の増減即ち、緑化用植
栽容器1の拡大、縮小を調節可能としてある。図1では
9個の貯留槽2を連接した緑化用植栽容器1を図示して
ある。
【0021】前記貯留槽2・2の交差部及び中間位置に
歩行者の踏圧や通過車両の轍荷重を直接地盤面に伝える
植物保護用の支持柱4・4を設け、この支持柱4の突起
部21上端より平均値15mm下部で支持柱4間に横架
支承した接続リブ5により各支持柱4・4を連接すると
共に各支持柱4・4と前記貯留槽2・2を一体的に形成
することで緑化用植栽容器1は構成されている。
【0022】又前記支持柱4に横架支承して各支持柱4
・4を接続リブ5で連結することで支持柱4に作用する
水平荷重を支持し支持柱4に発生する座屈防止効果を得
るものである。
【0023】更に、前記各貯留槽2・2央部底面に対し
支持柱4を越えない高さ又は同等高さの中間支持柱10
を垂設して成り貯留槽2内に敷設された栽培土15と地
中根17を上部よりの踏圧や通過車両の轍荷重などの垂
直荷を直接貯留槽2の底部11より地盤面に伝えること
で栽培土15の固結を防止し通気不良及び通水不良を防
止するものである。
【0024】併せて、植生した芝生16などの地中根1
7や接続リブ5の上端面から支持柱4の突起部21間で
芝生16の栽培土16直上部で水平に成長する地上ほふ
く茎18aを保護し、前記芝生16などの被地植物の健
全な成長を促進させる。その外、芝生16の刈り込み時
に従来は頻繁に発生していた芝生17の成長点20の過
刈り込みなどの誤切断による防止保護機能を有してい
る。尚、被地植物以外のセダム類や蘚苔類を栽培する場
合は、前記突起部21を省略してもよい。
【0025】貯留槽2間に、緑化用植栽容器1の底部1
1より貯留槽2の上部の貯留水面12と接続リブ5間に
形成した開口窓3の縦幅と断面同一幅の縦貫通孔19を
縦方向に貫通し、その先端面を底面排水孔14とし、降
雨や灌水により貯留槽2を満たして溢れた水は、貯留槽
2上端の貯留水面12から前記貫通孔13を介して排水
され緑化用植栽容器1の底面排水口14より建物屋上や
地盤面に放流され常に一定水量の貯留水を涵養させ、前
記緑化用植栽容器で栽培される芝生などの植物の生育に
必要な有効水分量を確保している。
【0026】次に緑化用植栽容器の栽培状態を図3及び
図4に図示した如く、貯留槽2の内部で成長した芝生1
6の地中根17は更に生育すると栽培土15の内部で地
中ほふく茎18bとなり開口窓3を通過して水平に拡が
り、隣接する貯留槽2に進入して萌芽して新しい芝生1
6を生ずる、地上ほふく茎18aは接続リブ5と突起部
21の間を通過して水平に拡がり、隣接する緑化用植栽
容器に進入して萌芽して新しい芝生16を生ずる。その
ため緑化用植栽容器1が植物固体によって相互に連結さ
れ一連の緑化敷設面を形成し、併せて貫通孔13より外
部酸素が地中根17や地中ほふく茎18bより栽培する
芝生などの被地植物に供給される。
【0027】又、前記通気孔13は、緑化用植栽容器1
で発生する表面温度とこの緑化用植栽容器1の底面部1
1との温度差により外部空気が移動し常に新鮮な外気を
栽培土15に供給して前記栽培土11の気相率を30%
に保持し芝生16の地中根17に酸素を供給して成長を
促進させ養分・水の吸水能力を高め、併せて、栽培土1
1の固相率を40%に液相率を30%保持させている。
【0028】図4は芝生の栽培状態を示すその他の実施
例に係わるもので前記貯留槽2下部に木炭や貝殻などの
水質調整材23を挿入してPH調節と水腐れを防止し、
中段部に栽培土15として人工軽量骨材と(植物系繊
維、有機質肥料、珪藻土、甲殻類に保水剤を混合したも
の)を使用し芝生16を植設し、表面即ち、接続リブ5
の上端面で、植物系繊維又はプラスチック又はステンレ
スのネット状かパンチング状のマルチング材7で被覆処
理する。その外、支持柱4・中間支持柱10で上部より
の踏圧等の荷重を支持出来ない場合に、前記マルチング
材7で荷重を支持して接続リブ5の上側で保持して一体
に接続した支持柱4や中間支持柱10により、前記緑化
用植栽容器1の底部11より地盤面に伝える構成であ
る。
【0029】前記マルチング材7は、緑化用植栽容器1
の構成単位の大きさよりも大きく、幅広でロール状の長
尺ものを使用し、接続する各単位緑化用植栽容器1の連
結を強固にすることで台風などの暴風雨による栽培土1
5や芝生16の流出や飛散を防止すると共に栽培土15
を薄層とした事により水分量が少なく栽培土15の水分
の蒸発抑制と雑草の発芽抑制機能を有する他、景観性に
も配慮した複合的要素を保有するものである。又例え
ば、緑化用植栽容器を敷設する運動場やサッカー場など
のスポーツ用途や栽培する植物により前記マルチング材
7を使用する場合は突起部21を省略してもよい。
【0030】緑化用植栽容器1を並設して敷設する場合
は、上述した如く隣接する前記緑化用植栽容器1の底部
11側面に設けた別部材として形成した突起を有する係
止片8を嵌合挿入することで前記係止片の突起を他方の
連結する緑化用植栽容器1の底部11側面に設けた連結
部9に雄雌嵌合することで相互に連結自在のものとし各
緑化用植栽容器1同志を強固に連結することができる。
尚、前記連結部9は貯留槽2の底部11側面に箱状に設
けて成るため、前記貯留槽2の水位を保っている。
【0031】外周底部に連結手段を備えたものとしたこ
とで、旧尺貫法による建築の基準寸法に準拠した規格寸
法にも適合するもので建築基準寸法に準拠した寸法であ
り、これを150mm、300mm、450mm、60
0mm、900mm、1200mm、1800mmの双
方の複数種類としたものである。
【0032】図5及び図6(a)、(b)は本発明のそ
の他の実施例であり、住宅の屋根面や護岸などの斜面を
緑化するため敷設する緑化用植栽容器の敷設状態を図示
したもので、前記植栽容器1の一側面即ち排水側に舌弁
を有する水切材25を、他側の側面に開口孔28を開孔
し貯留壁6の上部に縦方向にスリット部27を連設しマ
ルチング材7で被覆処理する。貯留槽2の内部で成長し
た芝生の地上ほふく茎18aが通過して隣接する貯留槽
2に進入して萌芽して新しい芝生16を生じ緑化用植栽
容器1が植物固体によって相互に連結する構成としてあ
る。
【0033】屋根面など斜面部に敷設する場合は、屋根
の野地板24に防水シート26を貼付敷設して緑化用植
栽容器1を釘又はビス等で(図示せず)野地板に固定
し、前記緑化用植栽容器の開口孔28に水切材25の舌
弁を嵌合挿入することで相互に連結される。降雨による
雨水は貯留槽2内部の貯留水面12が貯留壁6のスリッ
ト部27下部近傍から水平に保持され、溢れた雨水が該
スリット部27や水切材25により下方に隣接する各貯
留槽2に流入し最後に緑化用植栽容器1より排出するこ
とで斜面部が屋根葺材と兼用した緑化用植栽容器で構成
されている。
【0034】
【発明の効果】 本発明は、以上詳述したような構成に
より、そのまま敷設面に単位ベースごと敷設して栽培土
壌と緑化植物層を形成することによって、人工植栽を簡
易化してそれらの荷重負担を軽減すると共に、製造、運
搬、施工、撤去を容易にし、以下に記載するような効果
を奏する。
【0035】軽量で防根や防水機能を有するため既存の
建物の屋上やベランダ、更には屋根面斜面部などに特別
な工事を要せず敷設でき、新設建物に敷設する場合も特
別な工事を必要としない経済的効果を有する。併せて、
従来再商品化が全く困難なPETボトル再生の低品質な
着色樹脂や農業用廃棄ビニール再生樹脂などの未利用な
廃棄物資源を緑化用植栽容器の主材料樹脂としてフルサ
イクルに利用でき、最終処分場の延命化に貢献できた。
【0036】支持柱とマルチング材で歩行や通過車両に
よる加重を直接地盤面に伝えることで栽培土は良好な固
相率(土壌団粒)を保持し得るため植物根を傷めず然
も、液相率(透水性・保水力)及び気相率(通気性)を
良好に保持出来るため芝生への進入規制の要もなく、而
も、地中根が衰退し養分・水の吸水能力や、透水性・通
気性の悪化防止を要していた従来の芝生更新作業による
土壌固結の緩和やエアレーションなどによる土壌管理を
省く事ができた。
【0037】運搬時には緑化用植栽容器に芝生を植生栽
培した緑化用植栽容器を特別の梱包資材を必要とせず、
直接5段から10段にスタックして梱包バンドなどで結
束しても、芝生を傷めることなく運搬できるため、包
装、保管などの取扱いが簡単なため管理コスト、及び敷
設場所での施工コストが大幅に削減できた。
【0038】従って、建物の斜面や都市に点在する小規
模空間の緑化にふさわしい緑化植物が長期間良好に生育
し、ヒートアイランド現象の緩和や建物の断熱効果を高
め冷暖房の省エネを図る等の地球温暖化防止と環境改善
に資することができた。
【0039】又、構造が簡単で従来の射出成形機で一体
に成形出来るため安価に製作できる他、主材料もリサイ
クル材を使用することで省資源に寄与し、更に再度リサ
イクルを必要としないフルサイクルな資源循環システム
が構築できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緑化用植栽容器の実施例を示す斜視
図。
【図2】(a)は図1のA−A断面正面図、(b)は図
1のB−B断面正面図。
【図3】芝生の栽培状態説明図。
【図4】その他の芝生の栽培状態説明図。
【図5】本発明の他の実施例を示す斜視図。
【図6】(a)は図5のA−A断面正面図、(b)は緑
化用植栽容器を連結した使用状態図
【符号の説明】
1 緑化用植栽容器 2 貯留槽 3 開口窓 4 植物保護用支持柱 5 接続リブ 7 マルチング材 8 係止片 10 中間支持柱 13 通気部 16 芝生土 22 区画柱 23 水質調整材 25 水切材 26 防水シート 27 スリット 28 開口孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 敞于 神奈川県鎌倉市腰越3−23−26 (72)発明者 與儀 實裕 沖縄県那覇市西2−23−26 (72)発明者 蟹 嗣典 埼玉県草加市弁天町5丁目21−20 Fターム(参考) 2B022 AB02 AB04 AB08 AB20 BA07 BB01 2D018 DA06 2D051 AA05 AB04 AC11 AD07 AF01 AG11 AG20 DB04 DB12 DB15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結部を穿設した底部より複数個の貯留
    壁を立設して貯留槽を凹設形成し、この貯留槽と接続リ
    ブで横架支承された植物保護用支持柱とを一体的に形成
    した植栽容器と、前記貯留槽内に水質調節材、人工軽量
    骨材からなる栽培土及び最上表面にマルチング材とを積
    層した緑化用植栽容器。
  2. 【請求項2】 各貯留槽内に支持柱を越えない高さ又は
    同等高さの中間支持柱を各貯留槽底面に対し垂設した請
    求項1記載の緑化用植栽容器。
  3. 【請求項3】 各接続リブと貯留水面間の通気部に各接
    続リブから延設した複数個の区画柱を一体的に形成し開
    口窓としオーバーフロー水は最終的に地盤面に排出させ
    併せて土壌部に通気させる1又は2記載の緑化用植栽容
    器。
  4. 【請求項4】 貯留壁底部に穿設した連結部と隣接する
    緑化用植栽容器とを係止片で連接し、支持柱及び貯留槽
    間に底面排水孔を形成した請求項1乃至3記載の緑化用
    植栽容器。
  5. 【請求項5】 連結部を穿設した底部より外周に貯留壁
    を立設して貯留槽を凹設し、この貯留槽と接続リブで横
    架支承した支持柱とを一体的に形成した緑化用植栽容器
    の各貯留槽内に木炭・貝殻を敷設してPH調整と水腐れ
    防止する工程と、人工軽量骨材に保水材を混合して得た
    栽培土壌に播種する工程と、最上表面に植物系繊維又は
    合成樹脂又はステンレスのネット材でマルチング処理す
    る工程とから成る請求項1乃至4記載の緑化用植栽容器
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 連結部を穿設した底部より植物保護用支
    持柱を垂設すると共に複数個の貯留壁を立設し、その上
    部縦方向に縦スリット部を連接して貯留槽を凹設し、こ
    の貯留槽の一側を開口して開口孔を設け、他側に舌弁を
    有する水切材を設け、この水切材の舌片と開口孔を係合
    連結した植栽容器と、前記貯留槽内に水質調節材、人工
    軽量骨材からなる栽培土及び上部表面にマルチング材と
    を積層した緑化用植栽容器。
  7. 【請求項7】 前記緑化用植栽容器の各貯留槽内に開口
    孔より流入した雨水等をスリット部を介して水切材より
    容器外に流出する流水工程と各貯留槽内に木炭・貝殻を
    敷設してPH調整と水腐れ防止する工程と、人工軽量骨
    材に保水材を混合して得た栽培土壌に播種する工程と、
    最上表面に植物系繊維又は合成樹脂又はステンレスのネ
    ット材でマルチング処理する工程とから成る請求項6記
    載の緑化用植栽容器の製造方法。
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