JP2556741Y2 - プレーヤ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】この考案は、プレーヤ装置に関
し、特に自動動作停止電源断機能を有するプレーヤ装置
に関する。 【０００２】 【従来の技術】音楽情報やコントロール情報が記録され
たコンパクトディスク（ＣＤ）上に、レーザ光を照射し
たときの反射光を受光して所定の信号処理を施して上記
音楽情報を再生して出力するＣＤプレーヤ装置は、音質
や取り扱いの容易性等の面から家庭においても一般化さ
れている。 【０００３】 【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来のＣＤプレーヤ装置は、再生機能に重点が置
かれており、近年のユーザの多種多様な要望にすべて応
えているものではない。例えば、従来のＣＤプレーヤ装
置は、予め定めた所定時間後に自動的に動作をＯＦＦ
し、電源を断とするような機能をもっていない。したが
って、ユーザが就寝の際にＣＤプレーヤ装置を用いて音
楽を聴いているとき、ユーザが途中で寝入ってしまう
と、ＣＤプレーヤ装置の動作は、以後ユーザが目覚めて
装置動作のＯＦＦ、電源断するまで継続してしまい、Ｃ
Ｄプレーヤ装置の故障の原因となったり、電力の浪費に
つながるという問題がある。 【０００４】そこで、この考案の目的は、所定時間後に
自動的な動作ＯＦＦおよび電源断を可能とするプレーヤ
装置を提供することにある。 【０００５】 【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、この考案によるプレーヤ装置は、ＣＤ、ＬＤおよび
ＤＡＴ等の再生機能を有するプレーヤ装置において、第
１の操作に応答して前記プレーヤ装置にセットされてい
る再生媒体の再生可能総時間を設定する初期設定手段
と、前記第１の操作とは異なる第２の操作に応答して前
記プレーヤ装置の動作停止時間及び電源供給断時間を任
意に設定する時間設定手段と、前記プレーヤ装置の動作
の停止及び電源供給を断とする制御手段と、を備え、前
記第２の操作がない限り前記初期設定手段で設定された
再生可能総時間が経過後に前記制御手段により前記プレ
ーヤ装置の動作の停止及び電源供給を断とし、前記第２
の操作があった場合は前記時間設定手段で設定された時
間が経過後に前記制御手段により前記プレーヤ装置の動
作の停止及び電源供給を断とするように構成される。 【０００６】 【作用】この考案では、いわゆるスリープ機能設定キー
等の第１の操作により、先ずディスクの再生総時間長に
等しい時間をプレーヤ装置の動作の停止及び電源供給を
断とする初期設定時間とし、他の操作（第２の操作）に
よりこのプレーヤ装置の動作の停止及び電源供給を断と
する設定時間を任意に変更可能とし、通常はプレーヤ装
置の動作の停止及び電源供給を断とする時間は、ディス
クの再生可能時間が設定され、また、任意の時間を設定
することも可能として利便性を改善している。 【０００７】 【実施例】次に、この考案について図面を参照しながら
説明する。図１は、この考案によるプレーヤ装置の一実
施例の動作処理手順を示すフローチャート、図２は、こ
の考案によるＣＤプレーヤ装置の基本構成図である。こ
の実施例のＣＤプレーヤ装置は、マイクロコンピュータ
１、キーマトリクス２、ディスプレイ３、メカニズム部
４、デジタル信号処理部（ＤＳＰ）５、Ｄ／Ａコンバー
タ（ＤＡＣ）６、電源７を備える。マイクロコンピュー
タ１で制御されるメカニズム４は、ＣＤを回転駆動する
サーボメカ部およびレーザ光の照射、反射光の受光、電
気信号の変換を行うピックアップ等を含み、このピック
アップで得られた信号をＤＳＰ５に送出する。ＤＳＰ５
は、マイクロコンピュータ１からの制御を受けて、ピッ
クアップからの信号に対して復調処理等の所定の処理を
施して得られる復調デジタル信号をＤ／Ａコンバータ６
に供給する。Ｄ／Ａコンバータ６でアナログ信号に変換
された信号は再生信号としてスピーカに出力される。キ
ーマトリクス２からのスリープ機能等のキー操作情報
は、マイクロコンピュータ１に入力されて、キー操作に
対応する制御を行う。ディスプレイ３には、装置の動作
状態やキー操作等の情報が表示される。電源７は、装置
に所定の電源を供給するもので、この実施例に従う動作
によってマイクロコンピュータ１からの制御信号に基づ
いて電源供給動作が制御される。 【０００８】図１を参照すると、先ず、キーマトリクス
２からのスリープ機能キーが操作（押下）されたか否か
を判断し、つまり、スリープ機能キーが押下されるまで
待機し（ステップＳ１）、スリープ機能キーが操作され
ると、ディスクの総時間長に等しい初期時間をＣＤプレ
ーヤ装置の動作時間、電源断にするまでの指定時間とし
て設定し、表示する（ステップＳ２）。この指定時間
は、ユーザが任意に設定でき、初期時間以外の時間に設
定するときには、時間変更キーを操作して、時間を連続
的に長くしたり、短くしたりでき、また、テンキーによ
る時間設定も可能である。指定時間の最長時間をディス
クの全体時間、最小時間を１分とすることができる。ス
テップＳ３において、この指定時間変更が為されたか否
かを判断し、変更されたときには、ステップＳ２による
指定時間の表示を行い、変更されていなければ、再生キ
ーが押下されているか否かを判断する（ステップＳ
４）。再生キーが押下されていなければ、ステップＳ３
の処理に戻り、押下されていれば再生動作を開始する
（ステップＳ５）。その後、設定された指定時間が経過
したか否かを判断し（ステップＳ６）、経過したら、再
生動作を停止させるとともに電源を断とする（ステップ
Ｓ７）。以上の説明では、ＣＤプレーヤ装置について述
べているが、この考案は、ＬＤプレーヤ装置やＤＡＴプ
レーヤ装置等のプレーヤ装置にも適用できることは勿論
である。 【０００９】 【考案の効果】以上説明したように、この考案によるプ
レーヤ装置は、予めプレーヤ装置の再生動作の停止時
間、電源断時間を任意に指定できるのでユーザの就寝時
の再生も安心して行えるだけでなく、節電効果も得られ
る。すなわち、この考案は、ＣＤ、ＬＤおよびＤＡＴ等
の再生機能を有するプレーヤ装置の動作時間及び電源供
給断時間を効率的に設定可能とし、無用な装置動作ＯＮ
状態の継続による装置故障や電力浪費を防止することが
できる。特に、いわゆるスリープ機能設定キーにより、
先ずディスクの再生総時間長に等しい時間をプレーヤ装
置の動作の停止及び電源供給を断とする初期設定時間と
し、他の操作によりこのプレーヤ装置の動作の停止及び
電源供給を断とする設定時間を任意に変更可能としてい
るので、通常は、プレーヤ装置の動作の停止及び電源供
給を断とする時間はディスクの再生可能時間を設定し、
例えば、ユーザーが予め定めた複数の曲を再生した後に
動作及び電源断を希望する場合には、上記他の操作によ
り任意の時間を設定することにより利便性を格段に改善
している。

【図面の簡単な説明】 【図１】この考案によるプレーヤ装置の一実施例におけ
る動作処理手順を示すフローチャートである。 【図２】この考案によるプレーヤ装置の基本構成ブロッ
ク図である。 【符号の説明】 １ マイクロコンピュータ ２ キー
マトリクス ３ ディスプレイ ４ メカ
ニズム部 ５ デジタル信号処理部（ＤＳＰ） ６ Ｄ／Ａコンバータ ７ 電源

Claims (1)

1. (57)【実用新案登録請求の範囲】 ＣＤ、ＬＤおよびＤＡＴ等の再生機能を有するプレーヤ
   装置において、 第１の操作に応答して前記プレーヤ装置にセットされて
   いる再生媒体の再生可能総時間を設定する初期設定手段
   と、 前記第１の操作とは異なる第２の操作に応答して前記プ
   レーヤ装置の動作停止時間及び電源供給断時間を任意に
   設定する時間設定手段と、 前記プレーヤ装置の動作の停止及び電源供給を断とする
   制御手段と、 を備え、 前記第２の操作がない限り前記初期設定手段で設定され
   た再生可能総時間が経過後に前記制御手段により前記プ
   レーヤ装置の動作の停止及び電源供給を断とし、前記第
   ２の操作があった場合は前記時間設定手段で設定された
   時間が経過後に前記制御手段により前記プレーヤ装置の
   動作の停止及び電源供給を断とすることを特徴とするプ
   レーヤ装置。