JP2556628C - - Google Patents

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JP2556628C
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、半導体装置に関し、特に、大規模集積回路のLOC(ead n h
ip)構造のパッケージに適用して有効な技術に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来、半導体チップを保護するために樹脂で半導体チップをモールドして封止
している。この封止を行う前に、半導体チップ上にリードを位置決めし、取り付
けるために、いくつかの方法が用いられている。 【0003】 例えば、中央にタブを有するリード・フレームを用いるもので、半導体チップ
を封入前に取付けて使用する。この従来技術では、半導体チップの周囲近くにあ
る電極パッドを、それに対応するインナーリードにボンディングワイヤで接続す
る方法が知られている。 【0004】 従来技術による半導体パッケージに共通の問題は、金属リード・フレームのリ
ード線の出口となる金型のパーティング・ラインに沿って、亀裂を生じることで
あった。 【0005】 また、他の問題は、外部から半導体チップへ、金属リード線に沿って環境中の
汚染源が侵入する径路が比較的短かいことである。 【0006】 さらに、他の問題は、インナーリードを半導体チップの電極パッドに接続する ために必要なボンディングワイヤが比較的長いため、かつ交互に入出力端子を割
当てるために、ボンディングワイヤを交差させることができないことであった。 【0007】 そこで、前記問題を解消するために、半導体チップの回路形成面上に、複数の
インナーリードが、前記半導体チップと絶縁テープを介在させて接着剤で接着さ
れ、該インナーリードと半導体チップとがボンディングワイヤで電気的に接続さ
れ、モールド樹脂で封止された半導体装置において、前記半導体チップの回路形
成面の長手方向の中心線の近傍に共用インナーリード(バスバーインナーリード
)が設けられた半導体装置が提案されている(特開平2−246125号公報)
。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、前記LOC構造のパッケージの半導体装置では、半導体チップ
の回路形成面上に、複数のインナーリードが、前記半導体チップと絶縁テープ4
を介在させて接着剤で接着されているが、この絶縁テープと半導体チップのシリ
コンとの熱膨張係数差により応力により、半導体チップの主面の表面を損傷した
り、最悪の場合には半導体チップにクラックを発生するという問題があった。本
発明の目的は、LOC構造のパッケージの半導体装置において、半導体装置の信
頼性を向上することが可能な技術を提供することにある。 【0009】 本発明の他の目的は、半導体チップの表面にクラックを発生するのを防ぐこと
が可能な技術を提供することにある。 【0010】 本発明の他の目的は、封止樹脂中のフィラーによる回路の損傷を防止すること
が可能な技術を提供することにある。 【0011】 本発明の他の目的は、外部からのα線を遮へい(ソフトエラー防止)すること
が可能な技術を提供することにある。 【0012】 本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付
図面から明らかになるであろう。 【0013】 【課題を解決するための手段】 本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば
、下記のとおりである。 【0014】 半導体チップの回路形成面上に、複数の信号用インナーリードが、前記半導体
チップと電気的に絶縁する絶縁テープを介在して接着され、かつそれらが樹脂封 止体によって封止されてなる半導体装置において、前記絶縁テープは前記複数の
信号用インナーリードの下に櫛歯状に形成され、更に前記絶縁テープと前記半導
体チップとの間に保護膜が設けられ、この保護膜は、引っ張り強度120MPa
以上で、かつ熱膨張係数が半導体チップの熱膨張係数と絶縁テープの熱膨張係数
との間となるものである 。 【0015】 【作用】 前述の手段によれば、DRAM1と絶縁テープ(フィルム)4との熱膨張係
数差に起因する応力を保護膜20が吸収するので、DRAM1の表面の破壊を防
止することができる。例えば、この保護膜20が介在していない場合、DRAM
1と絶縁テープ4との熱応力差が絶縁テープ4の端部下のパッシベーション膜に
引張り応力が作用し、DRAM1上の集積回路部にクラックが発生するが、この
保護膜20が介在すると、前記パッシベーション膜の表面に圧縮応力を発生させ
るため、DRAM1の表面にクラックが発生するのを防ぐことができる。 【0016】 封止樹脂(レジン)中のフィラーによる回路の損傷を防止することができる
。 外部からのα線を遮へい(ソフトエラー防止)することができる。 【0017】 【実施例】 以下、本発明の一実施例を図面を用いて具体的に説明する。 【0018】 なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符
号を付け、その繰り返しの説明は省略する。 【0019】 本発明の実施例であるDRAMを封止する樹脂封止型半導体装置を図1(部分
断面斜視図)、図2(平面図)及び図3(図2のイ−イ線で切った断面図)で示す
。 【0020】 図1、図2及び図3に示すように、DRAM(半導体チップ)1は、SOJ(m
all ut-line -bend)型の樹脂封止型パッケージ2で封止されている。前記D
RAM1は、16〔Mbit〕×1〔bit〕の大容量で構成され、15.58〔mm
〕×8.15〔mm〕の平面長方形状で構成されている。このDRAM1は、4
00〔mil〕の樹脂封止型パッケージ2に封止される。 【0021】 前記本実施例のDRAM(半導体チップ)1の素子レイアウト及びボンディン
グパッドBPは、図4(レイアウト平面図)に示すような配置構成になっている
。すなわち、DRAM1の表面の略全域にメモリセルアレイMAが配置されてい る。本実施例のDRAM1は、これに限定されないが、メモリセルアレイは大き
く4個のメモリセルアレイ11A〜11Dに分割されている。同図4中、DRA
M1の上側に2個のメモリセルアレイ11A,11Bが配置され、下側に2個の
メモリセルアレイ11C,11Dが配置されている。この4個に分割されたメモ
リセルアレイ11A〜11Dのそれぞれは、さらに16個のメモリセルアレイM
Aに細分化されている。つまり、DRAM1は、64個のメモリセルアレイMA
を配置する。この64個に細分化された1個のメモリセルアレイMAは256[
Kbit]の容量で構成されている。 【0022】 前記DRAM1の64個に細分化されたうちの2個のメモリセルアレイMAの
間にはそれぞれセンスアンプ回路SAが配置されている。センスアンプ回路SA
は相補型MOSFET(CMOS)で構成されている。DRAM1の4個に分割さ
れたうちのメモリセルアレイ11A、11Bのそれぞれの下側の一端にはカラム
アドレスデコ−ダ回路YDECが配置されている。同様に、メモリセルアレイ1
1C,11Dのそれぞれの上側の一端にはカラムアドレスデコ−ダ回路YDEC
が配置されている。 【0023】 前記DRAM1の4個に分割されたうちのメモリセルアレイ11Aと11Bの
間、メモリセルアレイ11Cと11Dの間には、それぞれ周辺回路12及び外部
端子(ボンディングパッド)BPが配置されている。また、メモリセルアレイ1
1A,11Bのそれぞれの下側と、メモリセルアレイ11C,11Dのそれぞれ
の上側の領域に、周辺回路13が設けられている。 【0024】 周辺回路12としては、主にメインアンプ回路、出力バッファ回路、基板電位
発生回路(VBB:ジェネレ−タ回路)、電源回路等がある。 【0025】 前記周辺回路13としては、主にロウアドレスストロ−ブ(RE)系回路、ライ
トイネーブル(W)系回路、デ−タ入力バッファ回路、Vcc用リミッタ回路、Xア
ドレスドライバ回路(論理段)、X系冗長回路、Xアドレスバッファ回路、カラ
ムアドレスストロ−ブ(CE)系回路、テスト回路、VDL用リミッタ回路、Yア
ドレスドライバ回路(論理段)、Y系冗長回路、Yアドレスバッファ回路、Yアド
レスドライバ回路(ドライブ段)、Xアドレスドライバ回路(ドライブ段)、マット
選択信号回路(ドライブ段)がある。 【0026】 前記樹脂封止型半導体装置2は、LOC構造で構成され、DRAM1の主面の
ほぼ中心線部分近傍までインナ−リ−ド3Aを引き伸しているので、前記外部端
子BPは、DRAM1の主面上のほぼ中心線上に、つまり、メモリセルアレイ1 1A,11B,11C及び11Dのそれぞれで規定された領域内に、DRAM1
の中心線部の上端側から下端側に向って一列に配置されている。そして、それぞ
れの外部端子BPは前記半導体チップ1の主面上に配置されているインナ−リ−
ド3Aとボンディングワイヤ5で電気的に接続される。 【0027】 外部端子BPに印加される信号は、前述の図1に示す樹脂封止型半導体装置2
において説明したので、ここでの説明は省略する。 【0028】 基本的には、DRAM1の表面上の上端側から下端側に向って基準電圧(Vss)
、電源電圧(Vcc)のそれぞれが印加されたインナ−リ−ド3Aが延在するので、
DRAM1はその延在方向に沿って基準電圧(Vss)用、電源電圧(Vcc)用のそれ
ぞれの外部端子BPを複数配置している。つまり、DRAM1は基準電圧(Vss)
、電源電圧(Vcc)のそれぞれの電源の供給が充分に行えるように構成されている
。 【0029】 前記DRAM1の主面、つまり前記メモリセルアレイ及び周辺回路を配置した
表面上には、インナーリード3Aを配置している。DRAM1とインナーリード
3Aとの間には、絶縁テープ4を介在している。絶縁テープ4は、例えば熱硬化
性ポリイミド系樹脂膜で形成されている(詳細については後で説明する)。この
絶縁テープ4のDRAM1側、インナーリード3A側のそれぞれの表面には、接
着層(図示しない)が設けられている。接着層としては、例えばポリイミド系樹脂
を使用する。 【0030】 この種の樹脂封止型パッケージ2は、DRAM1上にインナーリード3Aを配
置したLOC構造を採用している。LOC構造を採用する樹脂封止型パッケージ
2は、DRAM1の形状に規制されずにインナーリード3Aを自由に引き回せる
ので、この引き回しに相当する分、サイズの大きなDRAM1を封止することが
できる。つまり、LOC構造を採用する樹脂封止型パッケージ2は、大容量化に
基づきDRAM1のサイズが大型化しても、封止サイズ(パッケージサイズ)は
小さく抑えられるので、実装密度を高めることができる。 【0031】 前記インナーリード3Aはその一端側をアウターリード3Bと一体に構成して
いる。アウターリード3Bは、標準規格に基づき、それぞれに印加される信号が
規定され、番号が付されている。図1中、左端手前は1番端子、右端手前は14
番端子である。右端後側(端子番号はインナーリード3Aに示す)は15番端子
、左端後側は図示していないが28番端子である。つまり、この樹脂封止型パッ
ケージ2は1〜6番端子、9〜14番端子、15〜20番端子、23〜28番端 子の合計24端子で構成されている。 【0032】 前記1番端子は電源電圧Vcc端子である。前記電源電圧Vccは例えば回路の動
作電圧5[V]である。2番端子はデー夕入力信号端子(D)、3番端子は空き端子
、4番端子はライトイネーブル信号端子(W)、5番端子はロウアドレスストロー
ブ信号端子(RE)、6番端子はアドレス信号端子(A11)である。 【0033】 9番端子はアドレス信号端子(A10)、10番端子はアドレス信号端子(A0)、
11番端子はアドレス信号端子(A1)、12番端子はアドレス信号端子(A2)、1
3番端子はアドレス信号端子(A3)である。14番端子は電源電圧Vcc端子であ
る。 【0034】 15番端子は基準電圧Vss端子である。前記基準電圧Vssは例えば回路の基準
電圧0[V]である。16番端子はアドレス信号端子(A4)、17番端子はアドレ
ス信号端子(A5)、18番端子はアドレス信号端子(A6)、19番端子はアドレス
信号端子(A7)、20番端子はアドレス信号端子(A8)である。 【0035】 23番端子〜28番端は図示していないが、23番端子はアドレス信号端子(
9)、24番端子は空き端子、25番端子はカラムアドレスストローブ信号端子
(CE)、26番端子は空き端子、27番端子はデータ出力信号端子、28番端子
は基準電圧Vss端子である。 【0036】 前記インナーリード3Aの他端側は、DRAM1の長方形状のそれぞれの長辺
を横切り、DRAM1の中央側に引き伸ばされている。インナーリード3Aの他
端側の先端はボンディングワイヤ5を介在させてDRAM1の中央部分に配列さ
れたボンディングパッド(外部端子)BPに接続されている。前記ボンディングワ
イヤ5は金(Au)ワイヤを使用する。また、ボンディングワイヤ5としては、銅
(Cu)ワイヤ、金属ワイヤの表面に絶縁性樹脂を被覆した被覆ワイヤ等を使用し
てもよい。ボンディングワイヤ5は熱圧着に超音波振動を併用したボンディング
法によりボンディングされている。 【0037】 前記インナーリード3Aのうち1番端子、14番端子のそれぞれのインナーリ
ード(Vcc)3Aは、一体に構成され、DRAM1の中央部分をその長辺に平行に
引き伸ばされている(このインナーリード(Vcc)3Aは共用インナーリード又は
バスバーインナーリードと言われている)。同様に、15番端子、28番端子の
それぞれのインナーリード(Vss)3Aは、一体に構成され、DRAM1の中央部
分をその長辺に平行に引き伸ばされている(このインナーリード(Vss)3Aは共 用インナーリード又はバスバーインナーリードと言われている)。インナーリー
ド(Vcc)3A、インナーリード(Vss)3Aのそれぞれは、その他のインナーリー
ド3A(信号用インナーリード3A1)の他端側の先端で規定された領域内におい
て平行に延在させている。このインナーリード(Vcc)3A、インナーリード(Vs
s)3AのそれぞれはDRAM1の主面のどの位置においても電源電圧Vcc、基準
電圧Vssを供給することができるように構成されている。つまり、この樹脂封止
型半導体装置は、電源ノイズを吸収し易く構成され、DRAM1の動作速度の高
速化を図れるように構成されている。 【0038】 前記DRAM1の長方形状の短辺側は、リードの切断成形時、樹脂封止型パッ
ケージ自体が落降しないように支持する封止樹脂部支持用リード3A21が設けら
れている。 【0039】 また、前記DRAM1の長方形状の長辺側の中央部には信号引き出し用でない
ダミーリード3Cが設けられている。 【0040】 前記アウターリード3B、封止樹脂部支持用リード3A21のそれぞれはリード
フレームから切断され又は成型されている。リードフレームは例えばFe−Ni
(例えばNi含有率42又は50[%])合金、Cu等で形成されている。 【0041】 前記DRAM1,ボンディングワイヤ5、インナーリード3A、封止樹脂部支
持用リード3A21及びダミーリード3Cはモールド樹脂2Aで封止されている。
モールド樹脂2Aは、低応力化を図るために、フェノール系硬化剤、シリコーン
ゴム及びフィラーが添加されたエポキシ系樹脂を使用している。シリコーンゴム
はエポキシ系樹脂の弾性率を低下させる作用がある。フィラーは球形の酸化珪素
粒で形成されており、同様に熱膨張率を低下させる作用がある。また、パッケー
ジ2の所定位置にインデックスID(図1及び図2の左端に設けられた切り込み
)が設けられている。 【0042】 次に、リードフレームの詳細について説明する。 【0043】 本実施例のリードフレームは、図1及び図5(リードフレーム全体平面図)に
示すように、20本の信号用インナーリード3A1と2本の共用インナーリード
3A2が設けられている。 【0044】 前記共用インナーリード3A2の前記DRAM1の長方形状の長辺側の中央部
に相当する位置には信号引き出し用でないダミーリード3Cが設けられている。 【0045】 また、信号用インナーリード3A1、共用インナーリード3A2及びダミーリー
ド3Cは、それぞれ等間隔に配置されている。 【0046】 このようにインナーリード3Aを等間隔に配置することにより、特別に広い空
間が形成されないので、DRAM1の主面と絶縁テープ4との接着面にボイドの
発生を防止することができる。 【0047】 また、本実施例では、図5に示すように、櫛歯状の絶縁テープ4を用いている
ため、空間の大きさによるボイド発生はなくなる。また、DRAM1の主面と絶
縁性テープ4とインナーリード3Aとの接着は、接着剤で接着する。また、接着
剤は、半導体チップ1の主面と絶縁テープ4との接着には用いないで、絶縁テー
プ4とインナーリード3Aとの接着にのみ使用してもよい。 【0048】 本実施例では、図5に示すように、DRAM1の主面と絶縁テープ4との接着
の前に、櫛歯状の絶縁テープからなる絶縁テープ4とインナーリード3Aとはあ
らかじめ位置合せして接着剤で接着しておく。あるいは、長方形の絶縁テープ4
とインナーリード3Aとはあらかじめ接着剤で接着し、櫛歯状の絶縁テープ4に
切断してもよい。 【0049】 また、前記樹脂封止型パッケージ自体が落降しないように支持する封止樹脂部
支持用リード3A21は、前記DRAM1の短辺側に位置するようにリードフレー
ム3に設けられている。これを使用することにより、DRAM1とインナーリー
ド3Aと接着する際のDRAM1の位置決めを容易にすることができる。 【0050】 次に、リードフレーム3に絶縁テープ4を介在させて接着剤を用いて半導体チ
ップ1を接着固定する方法について簡単に説明する。 【0051】 まず、図5に示すように、インナーリード3A,共用インナーリード3A2
封止樹脂部支持用リード3A21及びダミーリード3Cのそれぞれに対向する位置
の上に、絶縁テープ4をおらかじめ接着しておき、それをDRAM1の主面の保
護膜20(後で詳細に説明する)の所定の位置に位置合せして、リードフレーム
の絶縁テープ4側を接着剤により接着固定する。 【0052】 前記リードフレーム3には、図6に示すように、櫛歯状の絶縁テープ4を接着
剤により接着されている。この櫛歯状の絶縁テープ4は、共用インナーリード3
2及びインナーリード3Aより少しはみ出した寸法になっている。そのはみ出 し寸法は、例えば、200〜400μmである。好ましい寸法は100μm程度
である。このとき、インナーリード3Aの寸法は400μm程度である。 【0053】 櫛歯状の絶縁テープ4の櫛歯方向の寸法は、図7に示すように、共用インナー
リード3A2の外側に少しはみ出した点Aから信号用インナーリード3A1とDR
AM1との接着端部より少しはみ出した点Bまでの長さである。例えば、図7に
示すように、接着剤がはみ出してもボンディングワイヤ5にショートしない程度
の寸法は、300〜2000μm(好ましい寸法:700μm)、共用インナ
ーリード3A2側の絶縁テープ4のはみ出し寸法は、10〜200μm(好ま
しい寸法:100μm)、ワイヤボンディングに必要な寸法は、200〜60
0μm(好ましい寸法:400μm)、インナーリード間リークの寸法は、1
00〜500μm(好ましい寸法:300μm)、ワイヤボンディングエリアダ
ウンセット必要寸法は、200〜1000μm(好ましい寸法:500μm)
、信号用インナーリード3A1側の絶縁テープ4のはみ出し寸法は、10〜2
00μm(好ましい寸法:100μm)である。この櫛歯状の絶縁テープ4の櫛
歯方向の寸法は、半導体装置の種類によって異なるが、できるだけ小さい(細い
)方が応力を低減できるので好ましい。 【0054】 このように、インナーリード3Aから少しはみ出すように絶縁テープ4を設け
ることにより、封止樹脂(レジン)と接着剤との接着が強力なので、封止樹脂と
他の部材間の剥離の進展を防止することができる。温度サイクル時のクラック発
生を回避することができる。また、インナーリード3AとDRAM1との狭い空
間にボイドを発生するのを防止することができるので、半導体装置の信頼性を向
上することができる。 【0055】 また、図8に示すように、前記DRAM1の主面上パッシベーション膜(PS
iN等)の上にポリイミド系樹脂からなる保護膜20が設けられ、その上に前記
絶縁テープ4が設けられている。この保護膜20の膜厚は10μm程度である。
DRAM1のシリコンウエハの熱膨張係数は3×10-6/℃であり、絶縁テープ
4のポリイミド系樹脂の熱膨張係数は10〜70×10-6/℃である。前記保護
膜20の熱膨張係数は、ポリイミド系樹脂を用いているので、10〜70×10
-6/℃である。 【0056】 ここで、前記保護膜20は、DRAM1の熱膨張係数と、絶縁テープ4の熱膨
張係数との間の熱膨張係数の素材が好ましい。また、前記保護膜は、引張り強度
120MPa以上のものが好ましい。 【0057】 このように構成することにより、次の効果を得ることができる。 【0058】 DRAM1と絶縁テープ4との熱膨張係数差に起因する応力を保護膜20が
吸収するので、DRAM1の表面の破壊を防止することができる。例えば、この
保護膜20が介在していない場合、DRAM1と絶縁テープ4との熱応力差が絶
縁テープ4の端部下のパッシベーション膜に引張り応力が作用し、DRAM1上
の集積回路部にクラックが発生するが、この保護膜20が介在すると、前記パッ
シベーション膜の表面に圧縮応力を発生させるため、DRAM1の表面にクラッ
クが発生するのを防ぐことができる。 【0059】 封止樹脂(レジン)中のフィラーによる回路の損傷を防止することができる
。 【0060】 外部からのα線を遮へい(ソフトエラー防止)することができる。 【0061】 前記絶縁テープ4は、図9に示すように、ほぼ50μm程度のポリイミド系樹
脂からなる基板4Aの両面に、ほぼ25μm程度の接着剤4Bからなっている。
この絶縁テープ4の厚さが、厚すぎると温度サイクルによる応力が大きくなり、
封止樹脂(レジン)にクラックを発生する。また、薄いと静電容量が大きくなり
すぎる。また、DRAM1への影響が大きくなり、最悪の時はクラック発生する
。したがって、絶縁テープ4の厚さは適切なものとすることが必要である。 【0062】 以上の説明からわかるように、本実施例によれば、前記絶縁テープ4は、ほぼ
50μm程度のポリイミド系樹脂からなる基板4Aの両面に、ほぼ25μm程度
の接着剤4Bを施して絶縁テープ4の厚さを適切な厚さにすることにより、温度
サイクルによる応力が吸収し得る程度のもとなり、封止樹脂(レジン)2A及び
DRAM1にそれぞれクラックを発生するのを防止することができ、半導体装置
の信頼性を向上することができる。また、絶縁テープ4に依存する静電容量も適
切なものにすることができる。 【0063】 以上、本発明を実施例にもとづき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは言うまでもない。 【0064】 【発明の効果】 本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単
に説明すれば、下記のとおりである。 【0065】 (1)半導体チップと絶縁テープとの熱膨張係数差に起因する応力を保護膜が
吸収するので、半導体チップの表面の破壊を防止することができる。 【0066】 (2)封止樹脂中のフィラーによる回路の損傷を防止することができる。 【0067】 (3)外部からのα線を遮へい(ソフトエラー防止)することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の実施例であるDRAMを封止する樹脂封止型半導体装置の
部分断面斜視図、 【図2】 図1の平面図、 【図3】 図2のイ−イ線で切った断面図、 【図4】 本実施例のリ−ドフレ−ムの全体平面図、 【図5】 図1に示す半導体チップ,絶縁テープ,リ−ドフレ−ムの関係を示
す組立展開図、 【図6】 図1に示す絶縁テープとリ−ドフレ−ムの寸法関係を示す一部平面
図、 【図7】 図1に示すボンディングワイヤ,絶縁テープ,リ−ドフレ−ムの位
置関係を示す一部断面図、 【図8】 図2の一部拡大図、 【図9】 本実施例の半導体チップの主面上に設けられた保護膜を説明するた
めの図、 【図10】 従来技術の問題点を説明するための図、 【図11】 従来技術の問題点を説明するための図、 【図12】 従来技術の問題点を説明するための図、 【符号の説明】 1…DRAM、2…樹脂封止型パッケ−ジ、2A…封止樹脂、3…リ−ドフレ
−ム、3A…インナ−リ−ド、3A1…信号用インナ−リ−ド、3A2…共用イン
ナ−リ−ド、3A21…封止樹脂支持用リ−ド、3B…アウタ−リ−ド、3C…ダ
ミーリード、4…絶縁性テープ、5…ボンディングワイヤ、11A、11B、1
1C、11D…メモリセルアレイ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 半導体チップの回路形成面上に、複数の信号用インナーリード
    が、前記半導体チップと電気的に絶縁する絶縁テープを介在して接着され、かつ
    それらが樹脂封止体によって封止されてなる半導体装置において、前記絶縁テー
    プは前記複数の信号用インナーリードの下に櫛歯状に形成され、更に前記絶縁テ
    ープと前記半導体チップとの間に保護膜が設けられ、この保護膜は、引っ張り強
    度120MPa以上で、かつ熱膨張係数が半導体チップの熱膨張係数と絶縁テー
    プの熱膨張係数との間となるものであることを特徴とする半導体装置。 【請求項2】 前記保護膜ならびに前記絶縁テープは、ポリイミド系樹脂より
    なることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。

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