JP2556375Y2 - 電池ケース - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、カセットテープレコーダ、ブック型パソコ
ンやリモートコントロール装置等の電池を使用する電子
機器装置に関し、詳しくはこれら電池機器装置における
電池ケース構造に関する。

〔従来の技術〕

従来、電子機器装置における電池ケースとしては、例
えば第３図及び第４図で示す構造の電池ケースが知られ
ており、これについて説明する。

第３図及び第４図は従来例を示す要部横断面図と縦断
面図である。

図示するように、従来の電池ケース１は、ケース２に
より電池３を収納する収納部４が形成され、この収納部
４内に、収納された電池３を位置決めするように保持す
る保持部５及び電極接点６が設けられている。

この保持部５は、電池３の長手方向に位置して、電池
３の両端を保持し、電池３の外形に沿って、電池３に直
交するように配設された保持面5aを有するようにケース
２の底面より突出したリブ状突起で形成されている。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、この上記した従来の電池ケース１にあ
っては、電池３を収納する際、第４図で示すように、電
池３の一端3aを傾斜した状態で挿入することが行われて
いる。

この時、電池３の一端3aが保持部５に当接し、電池３
の挿入が途中で阻害され、スムーズな電池３の挿入・収
納が行えない場合が多々あるという課題が生じていた。

本考案は上記した課題に鑑み、電池の挿入収納がスム
ーズに行える電池ケースを提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段及び作用〕

そこで、上記した課題を解決するための手段として、
本考案は電池を収納するケースの内底面より突出した突
出片で形成され、電池をケースに収納した際に、該電池
をその長さ方向の一端と他端とで保持する位置に配置さ
れた一対の保持部を有し、該保持部上で該電池を保持し
てなる電池ケースにおいて、該保持部の少なくとも一方
の保持部の近傍に位置し、該ケースの内底面より突出し
て形成され、前記一対の保持部上へ電池を保持させるべ
く電池ケースに電池を挿入する際に電池ケースの内底面
に当接した電池下端部を前記一方の保持部上へ案内する
傾斜面を有するリブを設け、該電池を収納する時、該電
池の端部を該保持部上へ案内する構成としたものであ
る。

そして、この傾斜面を有するリブ部を保持部の近傍に
設けることより、電池の一端は、リブ部の傾斜面に案内
されて、保持部の上面に至り、スムーズに保持面に保持
されることとなる。

〔実施例〕

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図及び第２図は本考案の要部横断面図と要部縦断
面図を示す。

図示するように、本考案に係る電池ケース10は、ケー
ス11により電池３の収納部12が形成され、この収納部12
内に収納された電池３を位置決めするように保持する保
持部13と、電池３の電極接点14と、保持部13の近傍に配
設した傾斜面15aを有するリブ部15とから構成されてい
る。

更に詳述すれば、この保持部13は、収納される電池３
の個々に対応するよう電池３の両端を保持し、電池３の
外形に沿った保持面13aを有するように、一対となって
ケース11の底面より突出した突出片で形成されている。

次にリブ部15は、電池３の少なくとも一方の保持部13
に対し、保持部13の電池挿入側近傍中央で、保持部13に
直交し、ケース11の底面より保持部13の最低高さ位置ま
で傾斜した傾斜面15aを設けた形状とされているもので
ある。

続いて、本考案に係る電池ケース10の使用状態を説明
する。

先ず第２図で示すように、電池３はその一端3aをケー
ス11の底面に向けて傾けた状態で挿入される。

次に、電池３はその挿入移動に従って、リブ部15に当
接し、リブ部15の傾斜面15aに乗り上げる。

続いて、リブ部15の傾斜面15aに乗り上げた電池３の
一端3aは傾斜面15aに沿って案内され保持部13の保持面1
3aに至り、保持部13により位置決めされて保持され、ケ
ース11内に配設された電極接点14と接触するように収納
されることとなるものである。

尚、ここでリブ部15は保持部13に対し一方の保持部13
の近傍に一カ所に設けた場合について説明したが、リブ
部15は一カ所に限ることなく、保持部13に対し、夫々対
応して複数個配設するようにしてもよい。

〔考案の効果〕

従って、上記したように、本考案に係る電池ケースに
よれば、電池を収納するケースの内底面より突出した突
出片で形成され、電池をケースに収納した際に、該電池
をその長さ方向の一端と他端とで保持する位置に配置さ
れた一対の保持部を有し、該保持部上で該電池を保持し
てなる電池ケースにおいて、 該保持部の少なくとも一方の保持部の近傍に位置し、
該ケースの内底面より突出して形成され、前記一対の保
持部上へ電池を保持させるべく電池ケースに電池を挿入
する際に電池ケースの内底面に当接した電池下端部を前
記一方の保持部上へ案内する傾斜面を有するリブを設
け、該電池を収納する時、該電池の端部を該保持部上へ
案内するようにしたため、電池が電池に対し直交するよ
うに存在する保持部の突出片に当接して係止されること
が防止され、スムーズな電池挿入を行うことができると
いう効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案の一実施例を示す要部横断面
図と要部縦断面図で、第３図及び第４図は従来例を示す
要部横断面及び要部縦断面図である。 10…電池ケース、11…ケース、12…収納部、13…保持
部、13a…保持面、14…電極接点、15…リブ部、15a…傾
斜面。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】電池を収納するケースの内底面より突出し
   た突出片で形成され、電池をケースに収納した際に、該
   電池をその長さ方向の一端と他端とで保持する位置に配
   置された一対の保持部を有し、該保持部上で該電池を保
   持してなる電池ケースにおいて、 該保持部の少なくとも一方の保持部の近傍に位置し、該
   ケースの内底面より突出して形成され、前記一対の保持
   部上へ電池を保持させるべく電池ケースに電池を挿入す
   る際に電池ケースの内底面に当接した電池下端部を前記
   一方の保持部上へ案内する傾斜面を有するリブを設け、
   該電池を収納する時、該電池の端部を該保持部上へ案内
   する構成としたことを特徴とする電池ケース。