JP2556254B2 - バースト送出タイミング制御方式 - Google Patents

バースト送出タイミング制御方式

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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/204Multiple access
    • H04B7/212Time-division multiple access [TDMA]
    • H04B7/2125Synchronisation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、中心局と複数の周辺
局との間で衛星を介して無線通信を行う衛星通信におけ
るバースト送出タイミング制御方式に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、衛星通信では、スター形ネッ
トワークによるスロッティドアロハ方式のデータ通信が
行われている。この場合、周辺局の設置されている地域
によって、中心局までの距離が異なる。すなわち、周辺
局から中心局までのデータの到達時間が異なる。このた
め、従来においては、中心局にて各周辺局からのバース
トデータをモニタし、そのバーストデータの到達時間が
同じとなるように、各周辺局にてバーストデータの送出
タイミングを調整していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のバースト送出タイミング制御方式では、中心
局にて各周辺局のバーストデータをモニタしなければな
らず、またそのモニタ結果を各周辺局へ連絡するなどし
て、周辺局毎に適切なタイミング調整を行わなければな
らず、調整が繁雑であるという問題があった。なお、特
開平3−128532号公報には、一つの親局と複数の
子局との間でバースト信号による無線通信を行う時分割
多元接続無線通信システムにおいて、子局から親局へそ
の伝送フレームに設けられた制御用スロット内でタイミ
ング調整用信号を送出し、親局でこのタイミング調整用
信号の受信位相の正規の受信位相の0度および180度
に対する位相のずれ量をそれぞれ検出してそのうちの小
さい方を位相ずれ検出量とし、この位相ずれ検出量を表
す情報を上記タイミング調整用信号を送出した子局へ通
知し、この子局で親局から通知された位相ずれ検出量を
表す情報に応じて位相ずれ量を零にするべく自局の送信
位相を調整し、次に子局から親局へ位相ずれ調整後の送
信タイミングでタイミング調整用信号を送出し、親局で
このタイミング調整用信号の受信タイミングの正規の受
信タイミングに対するビットずれ量を1/2ビット単位
で検出して、このビットずれ検出量を表す情報を上記タ
イミング調整用信号を送出した子局へ通知し、この子局
でこのビットのずれ量を表す情報に応じて上記ビットず
れ量を零にするべく自局の送信タイミングを調整する送
信タイミング調整方式が開示されている。この送信タイ
ミング調整方式を衛星通信に適用して、バーストデータ
の送出タイミングを調整するようにすれば、調整が繁雑
となるという上述の問題は解消される。しかし、この送
信タイミング調整方式では、子局から親局へその伝送フ
レームに設けられた制御用スロット内でタイミング調整
用信号を送出するものとしているため、データに制御専
用のエリアが必要であり、また親局側にも特別にそのタ
イミング調整用信号を検出するための回路が必要で、ハ
ード構成が繁雑になるという欠点がある。
【0004】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、中心局での
バーストデータのタイミング計測など繁雑な手続きを行
うことなく、また中心局へ繁雑なハード構成を追加する
ことなく、各周辺局においてバーストデータの送出タイ
ミングを適切に調整することのできるバースト送出タイ
ミング制御方式を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、周辺局において、自局から送信
開始した時間からバーストデータが衛星を介して自局へ
戻るまでの時間(Ta)を計時し、中心局に対してバー
ストデータを送出する際に、この時間(Ta)と基準局
から送信を開始した時間からバーストデータが衛星を介
して基準局へ戻るまでの予め設定された時間(Tb)と
の差が一致するようにバーストデータの送出タイミング
を調整するようにしたものである。また、中心局と複数
の周辺局との間で衛星を介して無線通信を行う衛星通信
において、各周辺局に、バーストデータを発生するバー
スト発生手段と、このバースト発生手段のバーストデー
タの発生と同時にその計時動作をスタートするタイマ手
段と、バースト発生手段の発生したバーストデータをそ
の送出タイミングを調整可能として所定の送出タイミン
グで出力するバースト送出タイミング調整手段と、この
バーストタイミング調整手段の出力するバーストデータ
を送信する送信手段と、この送信手段より送信され衛星
を介して中心局へ到達し、中心局で折り返され衛星を介
して戻ってくるバーストデータを受信する受信手段とを
設け、各周辺局において、自己の送信したバーストデー
タを受信すると、タイマ手段での計時動作をストップ
し、これにより計時されるバーストデータ発生から受信
までの時間と予め設定されている基準時間とを比較し、
その差に基づいてバースト送出タイミング調整手段を制
御し、バーストデータの送出タイミングの調整を行うよ
うにしたものである。
【0006】
【作用】したがってこの発明によれば、自局と基準周辺
局の中心局に対する距離差に応じてバーストデータの送
出タイミングが調整される。 また、各周辺局は、バース
トデータの発生と同時に計時動作をスタートし、その発
生したバーストデータを所定の送出タイミング(調整量
零)で送信する。このバーストデータは、衛星を介して
中心局へ到達し、中心局で折り返され、衛星を介して戻
ってくる。各周辺局は、自己の送信したバーストデータ
を受信すると、上記計時動作をストップし、これにより
バーストデータ発生から受信までの時間を計測する。そ
して、この計測時間と予め設定されている基準時間とを
比較し、すなわち衛星に対して自局が基準の周辺局(基
準局)よりも遠いか近いかを比較し、その差に基づいて
バーストデータの送出タイミングを調整する。
【0007】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。
【0008】図1はこの発明を適用してなる衛星通信シ
ステムのシステム構成図である。同図において、1は受
信した信号をIF帯で送信系に折り返す機能を有する中
心局、2は静止衛星、3は周辺局である。本実施例にお
いては、便宜上、周辺局3として、複数の周辺局のうち
の一つのみを示している。
【0009】周辺局3は、バースト発生回路3−1と、
バーストタイミング調整回路3−2と、変調器3−3
と、周辺局RF装置3−4と、復調器3−5と、データ
検出部3−6と、タイマ回路3−7と、比較器3−8
と、ディレイ基準値記憶部3−9とを備えている。
【0010】次に、周辺局3での本実施例特有の動作
を、各部の機能を交えながら説明する。
【0011】バースト発生回路3−1はバーストデータ
を発生する。このバーストデータの発生と同時にタイマ
回路3−7はその計時動作をスタートする。バースト発
生回路3−1の発生したバーストデータは、バーストタ
イミング調整回路3−2へ与えられ、所定の送出タイミ
ング(調整量零)で変調器3−3へ送られ、周辺局RF
装置3−4より送信される。
【0012】周辺局RF装置3−4より送信されたバー
ストデータは、衛星2を介して中心局1へ到達し、中心
局1で折り返され、衛星2を介して周辺局3へ戻ってく
る。
【0013】周辺局3は、戻ってきたバーストデータを
周辺局RF装置3−4で受信し、復調器3−5で復調す
る。復調されたバーストデータは、データ検出部3−6
へ与えられ、固有データの検出が行われる。データ検出
部3−6は、固有データを検出すると、タイマ回路3−
7での計時動作をストップする。これにより、タイマ回
路3−7において、バーストデータの発生から受信まで
の時間Taが計測される。すなわち、衛星2から周辺局
3までの距離に等価なパラメータとして、時間Taが計
測される。
【0014】タイマ回路3−7で計測された時間Taは
比較器3−8へ与えられる。比較器3−8は、タイマ回
路3−7より与えられる計測時間Taとディレイ基準値
記憶部3−9に予め設定されている基準時間Tbとを比
較し、その差に基づいて遅延制御信号をバーストタイミ
ング調整回路3−2へ与える。
【0015】ここで、上記基準時間Tbは、基準局(図
示せず)において計測される時間Taに等しいものとし
て設定されている。したがって、計測時間Taと基準時
間Tbとを比較することにより、衛星2に対して自局の
方が基準局よりも遠くデータ伝送遅延が大きいか、自局
の方が基準局よりも近くデータ伝送遅延が小さいかを判
別することができる。比較器3−8は、この判別結果に
基づき、データ伝送遅延が大きい場合にはバーストデー
タの送出タイミングを早くするように、データ伝送遅延
が小さい場合にはバーストデータの送出タイミングを遅
くするように、遅延制御信号をバーストタイミング調整
回路3−2へ与え、バーストデータの送出タイミングを
調整する。
【0016】これにより、計測時間Taが基準時間Tb
よりも大きい場合には、計測時間Taと基準時間Tbと
の差の1/2だけバーストデータの送出タイミングを早
くすることにより、また計測時間Taが基準時間Tbよ
りも小さい場合には、計測時間Taと基準時間Tbとの
差の1/2だけバーストデータの送出タイミングを遅く
することにより、全ての周辺局のバースト位置を衛星2
上で合わせ、中心局1までのデータの到達時間を同一と
することができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、各周辺局において、バーストデータ発生
から受信までの時間と予め設定されている基準時間とを
比較し、その差に基づいてバーストデータの送出タイミ
ングの調整を行うようにしたので、中心局でのバースト
データのタイミング計測など繁雑な手続きを行うことな
く、また中心局へ繁雑なハード構成を追加することな
く、各周辺局においてバーストデータの送出タイミング
を適切に調整することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる衛星通信システムのシス
テム構成図である。
【符号の説明】
1 中心局 2 静止衛星 3 周辺局 3−1 バースト発生回路 3−2 バーストタイミング調整回路 3−3 変調器 3−4 周辺局RF装置 3−5 復調器 3−6 データ検出部 3−7 タイマ回路 3−8 比較器 3−9 ディレイ基準値記憶部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心局と複数の周辺局との間で衛星を介
    して無線通信を行う衛星通信において、 前記周辺局において、自局から送信を開始した時間から
    バーストデータが前記衛星を介して自局へ戻るまでの時
    間(Ta)を計時し、前記中心局に対してバーストデー
    タを送出する際に、この時間(Ta)と基準局から送信
    を開始した時間からバーストデータが前記衛星を介して
    前記基準局へ戻るまでの予め設定された時間(Tb)と
    の差が一致するようにバーストデータの送出タイミング
    を調整することを特徴とするバースト送出タイミング制
    御方式。
  2. 【請求項2】 中心局と複数の周辺局との間で衛星を介
    して無線通信を行う衛星通信において、 前記各周辺局は、 バーストデータを発生するバースト発生手段と、このバ
    ースト発生手段のバーストデータの発生と同時にその計
    時動作をスタートするタイマ手段と、前記バースト発生
    手段の発生したバーストデータをその送出タイミングを
    調整可能として所定の送出タイミングで出力するバース
    ト送出タイミング調整手段と、このバーストタイミング
    調整手段の出力するバーストデータを送信する送信手段
    と、この送信手段より送信され前記衛星を介して前記中
    心局へ到達し、前記中心局で折り返され前記衛星を介し
    て戻ってくる前記バーストデータを受信する受信手段と
    を備え、 自己の送信したバーストデータを受信すると、前記タイ
    マ手段での計時動作をストップし、これにより計時され
    るバーストデータ発生から受信までの時間と予め設定さ
    れている基準時間とを比較し、その差に基づいて前記バ
    ースト送出タイミング調整手段を制御し、前記バースト
    データの送出タイミングの調整を行うことを特徴とする
    バースト送出タイミング制御方式。
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