JP2556202B2 - 深絞り加工による複数製品の成形方法 - Google Patents

深絞り加工による複数製品の成形方法

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JP2556202B2 JP3027496A JP2749691A JP2556202B2 JP 2556202 B2 JP2556202 B2 JP 2556202B2 JP 3027496 A JP3027496 A JP 3027496A JP 2749691 A JP2749691 A JP 2749691A JP 2556202 B2 JP2556202 B2 JP 2556202B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一つの素材から亀裂の
ない複数の製品を深絞り加工にて成形し得る深絞り加工
による複数製品の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】深絞り加工製品は、素材に対して非常に
大きな塑性流動を要求するため、一般には一つの素材か
ら一つの深絞り加工製品を成形して亀裂の発生を防止す
るようにしている。
【0003】例えば、モノコック構造の乗用車等におい
ては左右一対のサイドシルがこの深絞り加工製品として
代表的なものであり、従来では短冊形の平鋼板から左右
のサイドシルをそれぞれ深絞り加工によって成形するの
が一般的である。
【0004】この場合、従来ではプレス機とこのプレス
機に対する素材の搬出入を行うためのワーク搬送装置と
を二組併置し、これら二組のプレス機に左右のサイドシ
ルを深絞り加工するための金型をそれぞれ装着し、これ
ら二組のプレス機によって左右のサイドシルを別々に成
形するか、或いは一台のプレス機に対して左右のサイド
シルを深絞り加工するための金型を一定量成形する毎に
交換し、左右のサイドシルを一定量毎に交互に成形する
方法が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】左右一対のサイドシル
を一つの金型にて成形しようとした場合、その成形終了
時点の状態を表す図6に示すように、ダイ1の下降に伴
って素材2がこのダイ1とブランクホルダ3,4とで挾
圧把持され、次いでダイ1が素材2をパンチ5側に押し
付けて行くことにより、素材2の深絞り加工が進行す
る。ここで、自由端である素材2の周縁部側からサイド
シルとなる左右の成形箇所2f側への素材2の塑性流動
は余り規制を受けず、円滑な深絞り加工が可能となるも
のの、自由端ではない素材2中央部の非成形箇所2c側
から左右の成形箇所2f側、特にサイドシルの最大突出
箇所2tへの塑性流動が規制されてしまうため、サイド
シルの形状や深絞りの量によってはサイドシルの最大突
出箇所2tに亀裂が発生してしまう虞がある。
【0006】このため、従来では左右のサイドシルを別
々に加工せざるを得ない。
【0007】一つの素材から亀裂のない複数の製品を深
絞り加工にて成形することは、金型費用の低減及び生産
性の向上等の点で非常に有効である。これは、上述した
サイドシルの成形加工にも当てはまるが、従来の成形方
法では左右のサイドシルを別々に加工しており、金型費
用が高く付くと共に生産性が余り良いものではなかっ
た。
【0008】
【発明の目的】本発明は、一つの素材から亀裂のない複
数の製品を深絞り加工にて成形することの可能な深絞り
加工による複数製品の成形方法を提供すること、特にモ
ノコック構造の乗用車等における左右のサイドシルを一
つの金型にて成形し得る方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による深絞り加工
による複数製品の成形方法は、複数の製品が形成される
べき箇所を挾んで素材に複数の切欠部とこれら隣合う切
欠部の間に位置する裂断部とを形成し、この素材の深絞
り加工に伴って前記裂断部を破断させ、素材の塑性流動
が損なわれないようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0010】
【作用】自由端である素材の周縁部側から製品となる複
数の成形箇所側への素材の塑性流動は余り規制を受け
ず、円滑に深絞り加工がなされる。
【0011】一方、隣接する二つの成形箇所の間に位置
する自由端ではない素材の非成形箇所には切欠部が形成
されており、素材の深絞り加工に伴ってこの切欠部の間
に位置する素材の裂断部が破断する結果、この二つの成
形箇所の間に位置する素材の非成形箇所も自由端と同じ
状態となり、この非成形箇所側から二つの成形箇所側へ
の塑性流動が規制されず、円滑に深絞り加工がなされ
る。
【0012】
【実施例】本発明による深絞り加工による複数製品の成
形方法をモノコック構造の乗用車等における左右のサイ
ドシルの加工に応用した一実施例の成形過程の概略を表
す図1〜図3において、短冊状をなす素材11の中央部
にこの素材11の長手方向に沿った複数の切欠部12を
予め図1に示す如く形成する。
【0013】この切欠部12の数及びその幅や長さ等
は、素材11の搬送を行う場合に支障が発生しないよう
な剛性を確保できさえすれば、いかように設定しても良
く、本実施例の如き打ち抜きの長孔以外にミシン目の如
き切り込み等の形状を採用することも可能である。但
し、隣合う切欠部12の間隔(以下、この部分を裂断部
と呼称する)13は深絞り加工の途中で図2に示す如く
裂断し、切欠部12が相互につながる程度の間隔に設定
する必要がある。又、切欠部12近傍の素材11の周縁
(以下、この部分を非裂断部と呼称する)14が裂断し
てこの素材11の周縁側に位置する切欠部12とつなが
り、素材11が二つに分断されてしまうと素材11の搬
送がめんどうとなるため、素材11の深絞り加工に際し
てこの非裂断部14の間隔をこれが裂断しないような長
さに設定する必要がある。
【0014】このようなことから、本実施例では裂断部
13側に位置する切欠部12の端部を鋭角にして裂断部
13が裂断し易くなるようにしており、逆に非裂断部1
4側に位置する切欠部12の端部に丸みを付け、この非
裂断部14の裂断を規制して素材11が二つに分断され
にくくなるように工夫している。
【0015】一方、図示しない搬送装置との間での素材
11の受け渡し時点におけるプレス機の状態を表す図4
及びこの素材11の成形終了時点でのプレス機による加
工状態の断面構造を表す図5に示すように、このプレス
機には、左右のサイドシルに対応した形状を有するダイ
15とパンチ16とで主要部を構成した金型が装着され
ており、上述の如く切欠部12が形成された図1に示す
如き素材11は、パンチ16を固定したボルスタ17に
対して上方に付勢された図中、二点鎖線で示す素材受渡
し位置にあるブランクホルダ18,19,20上に図示
しない吸着式の搬送装置によって載置される。
【0016】本実施例におけるブランクホルダ18〜2
0は一体的に連結されており、図中、右側のブランクホ
ルダ20がパンチ16上に植設されたストッパボルト2
1の頭部22に係止することにより、素材受渡し位置と
なるこれらの上昇端が規制されるようになっている。
又、素材受渡し位置でのブランクホルダ18〜20に対
する素材11の搬入時の安定性と搬出時の作業性とをそ
れぞれ確保するため、図中、左側のブランクホルダ18
には、このブランクホルダ18に対して圧縮ばね23に
より上方に付勢された複数のリフタ24が設置されてい
る。つまり、素材受渡し位置におけるリフタ24の上端
面と図中、中央に位置するブランクホルダ19の上端面
とはほぼ同一水平面上に位置するように、ブランクホル
ダ18に対するリフタ24の取り付け状態が適切に設定
されており、素材11の搬出時における図示しない搬送
装置のフィンガ25がブランクホルダ18と素材11と
の間の隙間に入り込めるようになっている。
【0017】なお、上述したストッパボルト21は図
中、パンチ16の左側にも植設され、これと対応するブ
ランクホルダ18側にも係止するようになっており、
又、リフタ24は図中、左側のブランクホルダ20にも
設けられている。
【0018】素材受渡し位置にてブランクホルダ19及
びリフタ24上に素材11が図示しない吸着式の搬送装
置により投入された後、ダイ15を固定したスライド2
6がボルスタ17側に下降を開始すると、まず素材11
の周縁部がリフタ24とダイ15の周縁部とで挾圧把持
されるが、リフタ24に対する圧縮ばね23のばね力
は、図中、上方に付勢されたブランクホルダ18〜20
のばね力よりも弱めに設定されているため、初期の段階
では圧縮ばね23のばね力に抗してリフタ24のみ下降
し、リフタ24がブランクホルダ18,20に当接する
までは、ブランクホルダ18〜20はそれらの上昇端で
静止状態にある。
【0019】更に、スライド26がダイ15及びリフタ
24と共に下降を続けると、素材11がサイドシルの最
大突出箇所となるパンチ16の上端部に当接し、素材1
1の左右両側がパンチ16に沿って折り曲げられて行
く。その途中で、リフタ24の底面が静止状態にあるブ
ランクホルダ18,20の表面に当接すると同時に切欠
部12を有する素材11の中央部がパンチ16の中央部
から突出するブランクホルダ19とダイ12とに挾圧把
持される。
【0020】このような状態で、スライド26がダイ1
5と共にボルスタ17側へ更に下降を続けるため、パン
チ16の上端部よりも中央のブランクホルダ19側の部
分の素材11もパンチ16に沿って折り曲げられて行
く。これに伴って、素材11中央部の非成形箇所が左右
に引っ張られて切欠部12をつなぐ裂断部13が図2に
示す如く裂断し、この素材11中央部の非成形箇所が二
つに分離して自由端と同様な状態となり、この非成形箇
所側から左右二つの成形箇所側への塑性流動が規制され
ず、円滑に深絞り加工がなされる。同様に、リフタ24
を介してダイ15とブランクホルダ18,20とで挾圧
把持された素材11の左右両端部の非成形箇所も左右二
つの成形箇所側へ塑性流動を起こし、円滑に深絞り加工
がなされる。
【0021】なお、先にも述べたように非裂断部14は
裂断されず、素材11の左右をこれらが二つに分割され
ないようにつないでいる。
【0022】このようにして、ブランクホルダ18,2
0の下端面がパンチ16に突設した硬質ゴム製等のクッ
ションピン27,28に当接し、更にこれらクッション
ピン27,28を多少弾性変形させた状態でスライド2
6と共にダイ15がその下降端まで下降し、素材11を
間に挾んでダイ15とパンチ16との成形面を完全に密
着させ、素材11の深絞り加工を完了する。
【0023】しかるのち、ダイ15をスライド20と共
に再び待機位置まで上昇移動させ、これに伴って、ブラ
ンクホルダ18〜20がこれらの上昇端である素材受渡
し位置までばね力により上昇し、更に圧縮ばね23のば
ね力によりリフタ24の上端面が中央のブランクホルダ
19の上端面と同一平面に位置するまで上昇する結果、
図4に示すように素材11は中央のブランクホルダ19
から浮き上がった状態となる。そして、これらリフタ2
4上の図3に示す如き素材11の左右両側を図示しない
搬送装置のフィンガ25により把持して次のプレス機側
に搬送し、非成形部分のトリミング加工や孔明け加工或
いはフランジ曲げ加工等を行って所定形状に成形した左
右一対のサイドシルを得る。
【0024】なお、本実施例では素材11に対してその
中央部に予め切欠部12を打ち抜くようにしたが、中央
のブランクホルダ19とダイ15との間にこの打ち抜き
のための機構やスリット等の切り込みのための機構を組
み込み、一台のプレス機にてこの切欠部12の形成と深
絞り加工とを行うようにしても良い。又、上述した実施
例では左右一対のサイドシルを製造する場合について説
明したが、三つ以上の製品を一つの素材から深絞り加工
するような場合についても当然応用することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明の深絞り加工による複数製品の成
形方法によると、複数の製品が形成されるべき箇所を挾
んで素材に複数の切れ込み部分を形成し、この素材の深
絞り加工に伴って隣合う切れ込み部分の間に位置する素
材を破断させ、素材の塑性流動が損なわれないようにし
たことにより、複数の製品を一つの素材から何ら問題な
く深絞り加工することが可能である。
【0026】これにより、従来のものよりも金型費用を
低減させることができ、しかも素材の段取り換えを省略
できることと相俟って生産性を大幅に向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2及び図3と共に本発明による深絞り加工に
よる複数製品の成形方法をモノコック構造の乗用車等に
おける左右のサイドシルの加工に応用した一実施例の成
形過程を表す加工工程図である。
【図2】図1及び図3と共に本発明による深絞り加工に
よる複数製品の成形方法をモノコック構造の乗用車等に
おける左右のサイドシルの加工に応用した一実施例の成
形過程を表す加工工程図である。
【図3】図1及び図2と共に本発明による深絞り加工に
よる複数製品の成形方法をモノコック構造の乗用車等に
おける左右のサイドシルの加工に応用した一実施例の成
形過程を表す加工工程図である。
【図4】素材の搬出入時点における本実施例によるプレ
ス機の状態を表す断面図である。
【図5】素材の成形終了時点における本実施例によるプ
レス機の加工状態を表す断面図である。
【図6】左右のサイドシルを深絞り加工により一つの金
型にて成形した場合における従来のプレス機によるその
成形終了時点での加工状態を表す断面図である。
【符号の説明】
11は素材、12は切欠部、13は裂断部、14は非裂
断部、15はダイ、16はパンチ、17はボルスタ、1
8〜20はブランクホルダ、21はストッパボルト、2
2は頭部、23は圧縮ばね、24はリフタ、26はスラ
イド、27,28はクッションピンである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の製品が形成されるべき箇所を挾ん
    で素材に複数の切欠部とこれら隣合う切欠部の間に位置
    する裂断部とを形成し、この素材の深絞り加工に伴って
    前記裂断部を破断させ、素材の塑性流動が損なわれない
    ようにしたことを特徴とする深絞り加工による複数製品
    の成形方法。
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