JP2001259755A - 板状製品の加工方法 - Google Patents

板状製品の加工方法

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JP2001259755A JP2000069535A JP2000069535A JP2001259755A JP 2001259755 A JP2001259755 A JP 2001259755A JP 2000069535 A JP2000069535 A JP 2000069535A JP 2000069535 A JP2000069535 A JP 2000069535A JP 2001259755 A JP2001259755 A JP 2001259755A
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Tadao Fuchiwaki
忠夫 渕脇
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HATANO SEIMITSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凸部にクラック又は抜きだれ部を生じさせる
ことなく、製品を高い寸法精度及び高い面精度で製造す
ることができる板状製品の加工方法を提供する。 【解決手段】 パイロットピアス30により、位置決め
用のピアス孔40を形成し、凸部51の周辺の領域を少
なくとも凸部51が製品形状よりも大きく残るようにパ
ンチ31で打ち抜き凸部51を形成する。この凸部51
の肩部52に一致する形状のガイド21で凸部51を保
持し、凸部51の製品形状よりも大きい不要な先端部5
3をパンチ32で潰す。そして、前工程で潰した部分を
トリミングパンチ33で打ち抜き、凸部51を所定の寸
法に形成する。その後、仕上げパンチ34を使用してフ
ァインブランキングによりポールパーキング50の外形
状に板材Wを打ち抜く。これにより、ポールパーキング
50が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用部品のポー
ルパーキング等のように、寸法精度が高い凸部を形成す
る必要がある板状製品を、この凸部にクラック又は抜き
だれ部が生じないように加工する板状製品の加工方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近時、自動車産業においては、自動変速
機付き自動車(オートマチック車)が急増している。図
4(a)は特許第2829270号公報に開示されたポ
ールパーキングを示す側面図、(b)はその平面図であ
る。
【0003】ポールパーキング100は、本体部の一端
側に軸穴102が形成されており、本体部はギアパーキ
ング110の外周線104が曲率に沿うように湾曲して
いる。そして、他端側は細くなっており、細い部分にC
面部103が形成されている。
【0004】オートマチック車を駐車させる際に、シフ
トレバーを「P」に入れると、車軸とギヤ軸111とで
直結している歯車状のギヤパーキング110の谷部にシ
フトレバーと連結している板状のポールパーキング10
0の突部101が噛合され、車輪に連結されたギヤがロ
ックされ、これにより、自動車を動かないようにするこ
とができる。この動作を円滑に行なうためには、ポール
パーキング100の突部101、軸穴102及びC面部
103について、より一層高い寸法精度及び高い仕上げ
面が要求されている。このように、ポールパーキング1
00は重要な保安部品であり、製造時には、寸法精度が
高いものを製造する必要がある。
【0005】そこで、従来、ポールパーキング100
は、切削加工又はファインブランキング(以下、FBと
いう)プレス加工法により形成されている。このFBプ
レス加工法においては、原材料をダイス表面に押し付け
ると共に、ダイス側から逆押さえを使用し原材料を挟圧
した状態でパンチで製品を打ち抜く。このように原材料
を高圧で挟みつけた状態で打ち抜くと、切口に破断面が
生じにくく、全切口をせん断面状にできるという利点が
ある。また、ポールパーキング100は、素材を熱間鍛
造法又は冷間鍛造法により板材とした後、前述の切削加
工又はFBプレス加工法により製品形状にされ、その後
バフ研磨加工等の仕上げ加工工程を経て出荷されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のFBプレス加工
法は、ポールパーキング100の外周線104のような
曲面の打ち抜き成形に適しており、このような部分は精
密加工することができる。しかしながら、FBプレス加
工法は、突部101のような角部を有する形状のものを
成形する場合には不向きであり、加工面にだれ等が発生
してしまうという難点がある。
【0007】このため、上述の特許第2829270号
公報に開示されたポールパーキング100を製造する場
合に、例えば、精度が特に要求される突部101に、F
Bプレス加工法を使用しても、突部101ではクラック
又は抜きだれ部の発生が避けられず、FBプレス加工後
に、突部101にブローチ盤等による切削加工を加えて
クラック又は抜きだれ部を除去し、その後、バフ研磨を
施して仕上げなければならないという問題点がある。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、凸部にクラック又は抜きだれ部を生じさせ
ることなく、製品を高い寸法精度及び高い面精度で製造
することができる板状製品の加工方法を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の板状
製品の加工方法は、板材から凸部を有する板状製品を打
ち抜く板状製品の加工方法において、前記凸部の周辺の
領域を少なくとも前記凸部が製品形状よりも大きく残る
ように打ち抜く工程と、前記凸部の周辺の製品形状より
大きな部分をプレスして薄肉化する工程と、前記薄肉化
した部分を打ち抜く工程と、前記凸部を含む板状製品の
形状に打ち抜く工程と、を有することを特徴とする。
【0010】本発明においては、凸部のように、角部又
は直線部を有する部分については、凸部の周辺の領域を
少なくとも凸部が製品形状よりも大きく残るように打ち
抜いておき、この凸部の製品形状より大きな部分をプレ
スして薄肉化した後、この薄肉部分を打ち抜く。このた
め、凸部の縁を成形する際には板厚が薄いので、打ち抜
き時に凸部にクラック又は打ち抜きだれ部を生じさせる
ことなく、高い寸法精度及び高い面精度で凸部を含む板
状製品を成形することができる。
【0011】また、凸部にクラック又は抜きだれ部が発
生しないので、従来のように、FBプレス加工後に、凸
部に生じたクラック又は抜きだれ部を除去し、その後、
仕上げる必要がなくなる。このため、工程数を削減する
ことができ、製品の製造コストを下げることができる。
【0012】本発明に係る第2の板状製品の加工方法
は、長尺状の板材から凸部を有する板状製品を複数個打
ち抜く板状製品の加工方法において、前記板材をその長
手方向に移動させつつ、第1の位置で第1のパンチによ
り前記凸部の周辺の領域を少なくとも前記凸部が製品形
状よりも大きく残るように打ち抜く工程と、第2の位置
で第2のパンチにより前記凸部の周辺の製品形状より大
きな部分をプレスして薄肉化する工程と、第3の位置で
第3のパンチにより前記薄肉化した部分を打ち抜く工程
と、第4の位置で第4のパンチにより前記凸部を含む板
状製品の形状に打ち抜く工程と、を有することを特徴と
する。
【0013】これにより、連続的に板状製品を製造する
ことができる。
【0014】本発明においては、前記板状製品の形状に
打ち抜く工程は、ファインブランキング法によるもので
あることが好ましい。
【0015】また、本発明においては、薄肉化する工程
は、前記板材の厚さをT、薄肉化した部分の厚さをtと
すると、(t/T)×100が30乃至90%であるこ
とが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る板状
製品の加工方法について添付の図面を参照して詳細に説
明する。図1は本発明の実施例に係る板状製品の加工方
法に使用される金型を示す断面図、図2は本実施例の金
型の上型及び下型を示す斜視図である。
【0017】本実施例方法により製造される板状製品
は、図1に示す金型により製造される。この金型は1対
の上型と下型とからなる。下型においては、縦断面にお
いて中央部が突出したダイベース1と、このダイベース
1の肩部に整合するように設けられるダイセット2とを
有する。ダイベース1とダイセット2とが組み合わされ
て1枚の板状になる。ダイベース1の上にはダイス3が
設けられている。ダイベース1とダイス3とは、これら
を垂直方向に貫通するピン6、7により連結されてい
る。ダイス3の上には、被加工物である板材Wが配置さ
れている。ダイセット2はリテーナ4を介してポスト5
が、例えば4本角部に設けられている。このポスト5が
リテーナ4を介して設けられていると、金型の加工精度
が精度が向上するので好ましい。
【0018】また、上型においては、縦断面において中
央部が突出したパンチベース10と、このパンチベース
10の肩部に整合するように設けられたダイセット11
とを有する。パンチベース10とダイセット11とが組
み合わされて1枚の板状になる。パンチベース10の凸
部の下面にはサブポスト14が各ピン7に整合する位置
に垂設されている。パンチベース10の下側に中間プレ
ート12が設けられ、この中間プレート12の下面には
ストリッパ15が設けられており、中間プレート12及
びストリッパ15がサブポスト14に挿通されている。
中間プレート12はパンチベース10とストリッパ15
との間を移動可能になっている。そして、ダイセット1
1は角部にポスト5が挿通されており、ダイセット2に
対して相対的に移動可能である。これにより、上型は下
型側に移動することができる。また、中間プレート12
は各ポスト5にリテーナ13を介して挿通され、上型の
ダイセット11と下型のダイセット2との間を移動でき
る。
【0019】図2に示すように、ストリッパ15におい
ては、板材Wが送られる方向の上流側から製品の加工工
程順に、位置決め用の穴を形成する位置にパイロットピ
アス孔35が形成され、順次第1の位置にパンチ孔3
6、第2の位置に潰し用パンチ孔37、第3の位置にト
リムパンチ孔38及び第4の位置にパンチ孔39が形成
されている。
【0020】パイロットピアス孔35は板材Wの幅方向
に間隔をあけて形成された1対の円形の孔であり、その
孔35に位置決め用の穴を板材Wに形成する円柱状のパ
イロットピアス30がストリッパ15の上方から挿通さ
れる。
【0021】また、パンチ孔36は凹字形状の孔であ
り、その孔36に、製品に設けられる凸部の周辺の領域
を少なくともこの凸部が製品形状よりも大きく残るよう
に板材Wを打ち抜く抜きパンチ31(第1のパンチ)が
ストリッパ15の上方から挿通される。
【0022】更に、潰し用パンチ孔37は矩形状の孔で
あり、その孔37に前工程で形成された凸部の製品形状
よりも大きな部分を潰して薄肉化するための角柱状の潰
し用パンチ32(第2のパンチ)がストリッパ15の上
方から挿通される。
【0023】更にまた、トリムパンチ孔38は矩形状の
孔であり、その孔38には前工程で薄肉化した部分を打
ち抜くための角柱状のトリムパンチ33(第3のパン
チ)がストリッパ15の上方から挿通される。
【0024】また、パンチ孔39は製品の外形状の孔で
あり、その孔39に製品の外形状に板材Wを打ち抜く仕
上げパンチ34(第4のパンチ)がストリッパ15の上
方から挿通される。
【0025】なお、ストリッパ15の板厚は、例えば5
0mmであり、これに形成された穴等に挿入されるピア
ス30及びパンチ類の長さは、例えば90mmである。
即ち、ピアス30及びパンチ類はストリッパ15よりも
40mm長い。しかし、パンチベース10及び中間プレ
ート12には、これらの孔に整合する位置に形状が同一
である孔が形成されている。また、板材Wの板厚は、例
えば10mm程度である。このため、ピアス30及びパ
ンチ類はダイス3に接触しない。
【0026】一方、ダイス3においては、ストリッパ1
5に形成されたパイロットピアス孔35に整合する位置
に、パイロットピアス孔35と形状が同一であるパイロ
ット部22が形成されている。第1の位置の抜きパンチ
孔36に整合するように、抜きパンチ孔36と形状が同
一である抜きダイス部23が形成されている。そして、
第2の位置の潰し用パンチ穴37に整合するように、抜
きパンチ31により形成される凸部の肩部と同じ形状を
有するガイド21が挿入される1対のガイド孔24が凸
部を挟むように形成されている。このガイド孔24は潰
し用パンチ32と干渉しない。
【0027】また、第3の位置のトリムパンチ孔38に
整合するように、トリムパンチ孔38と形状が同一であ
るトリムダイス25が形成されている。更に、第4の位
置の所定の製品形状のパンチ孔39に整合するように、
製品形状と同一の仕上げダイス26が形成されている。
更に、ダイス3には、第2の位置から各位置に対応し
て、その両端に各パイロットピアス孔35と板送り方向
に所定のピッチPをあけてパイロット孔27が形成され
ている。このパイロット孔27にはパイロット20がダ
イス3の下面側から挿通される。そして、ダイス3の上
面から突出したパイロット20が、パイロットピアス3
0により板材Wに形成された穴に挿通され、例えば第2
の位置で板材Wが位置決めされる。
【0028】なお、ダイス3の板厚は、例えば60mm
であり、パイロット20及びガイド21の長さは、例え
ば90mmである。この場合、パイロット20及びガイ
ド21がダイス3よりも30mm長い。しかし、ダイベ
ース1には、これらのパイロット孔27及びガイド孔2
4に整合する位置に、これらと形状が同一で深さが、例
えば20mm程度の孔(図示せず)が形成されている。
また、板材Wの板厚は、例えば10mm程度である。こ
のため、ストリッパ15にパイロット20及びガイド2
1が接触することはない。
【0029】このような構成の金型においては、上型に
適宜駆動手段が設けられている。そして、上型が下型に
対して下降し、ピン7の端面とサブポスト14の端面と
が接触し、ダイス3の上に載置された板材Wが位置決め
されて加工されるようになっている。そして、自動送り
により板材Wがサブポスト14の間を水平方向に送ら
れ、次の工程に移行する。これにより、板材Wが順次加
工される。
【0030】次に、板状製品の加工方法について説明す
る。図3は本実施例の板状製品の加工方法による加工状
態を示す平面図である。なお、図3においては、板材W
の送り方向の上流側から順に各工程により板材Wが加工
された状態を示している。
【0031】本実施例においては、板幅がL、板厚が、
例えば10mmである長尺状の板材Wを加工し、例えば
ポールパーキング50を製造する場合について説明す
る。
【0032】先ず、ダイス3に上に板材Wを載せる。そ
して、上型を下型に対して下降させ、パイロットピアス
30により、位置決め用のピアス孔40を形成し、第1
の位置で、製品に設けられる凸部51の周辺の領域が少
なくともこの凸部51が製品形状よりも大きく残るよう
に、抜きパンチ31により板材Wを打ち抜き、凸部51
を形成する。これにより、板材Wに打ち抜き部41が形
成される。
【0033】次に、板材Wが1工程に進むピッチをPと
したとき、板材Wを所定のピッチPで進行方向に送る。
そして、ダイス3に設けられたパイロット20をピアス
孔40に挿通して、板材Wを第2の位置に位置決めす
る。そして、この凸部51の肩部52に一致する形状の
1対のガイド21をダイス3の上面から突出させ、凸部
51を挟むようにガイド21を肩部52に押し付けて凸
部51を保持し、板材Wが流れないように抑制する。こ
の状態で製品形状よりも大きな部分である凸部51の先
端部53を潰し用パンチ32で潰し、先端部53を薄肉
化する。このとき、板材Wは流れるが、それは潰し用パ
ンチ32により潰した領域に限定される。
【0034】次に、板材WをピッチPで進行方向に送
り、ダイス3に設けられたパイロット20をピアス孔4
0に挿通して、板材Wを第3の位置に位置決めする。そ
して、前工程で潰し薄肉化した部分をトリミングパンチ
33で打ち抜く。これにより、凸部51は所定の寸法に
形成される。
【0035】次に、板材WをピッチPで進行方向に送
り、ダイス3に設けられたパイロット20をピアス孔4
0に挿通させて、板材Wを第4の位置に位置決めする。
そして、仕上げパンチ34を使用してFBによりポール
パーキング50の外形状に板材Wを打ち抜く。これによ
り、板材Wには打ち抜き部42が形成される。このよう
にして、凸部51を含むポールパーキング50が成形さ
れる。
【0036】本実施例においては、製品に設けられる凸
部51の周辺の領域を少なくともこの凸部51が製品形
状よりも大きく残るように打ち抜き、凸部51の余分な
先端部53を潰し、潰した部分を除去する。その後、F
Bにより板材Wをポールパーキング50の外形状に打ち
抜いている。即ち、凸部51を形成する際には、潰し用
パンチ32で板材Wの板厚を薄くし、この板厚が薄い状
態で、不要な先端部53を打ち抜いている。このため、
凸部51にクラック又は打ち抜きだれ部を生じさせるこ
とがなく、打ち抜きだけで凸部51を所定の寸法に形成
することができると共に、凸部51を含むポールパーキ
ング50を高い寸法精度及び高い面精度で製造すること
ができる。
【0037】また、凸部51にクラック又は抜きだれ部
が発生しないので、従来のように、FBプレス加工後に
凸部51に生じたクラック又は抜きだれ部を除去し、そ
の後、バフ研磨加工により仕上げる必要がなくなる。こ
のため、工程数を削減することができ、製品の製造コス
トを下げることができる。
【0038】また、本実施例においては、凸部51にお
いて、先端部53の製品寸法よりも大きい部分を潰し用
パンチ32で潰して薄肉化する場合、板材Wの厚さを
T、潰した後の薄肉化した部分の厚さをtとすると、板
材Wの潰し代は(t/T)×100で表される。この潰
し代が30%未満では、凸部51を高い寸法精度で形成
できないと共に、凸部51を形成するときに、抜きだれ
部が生じることがある。一方、潰し代が90%を超える
と、金型の強度が不足するので、金型を使用することが
できない。従って、薄肉化する工程においては、潰し代
は30乃至90%であることが好ましい。
【0039】更に、本実施例においては、ポールパーキ
ング50を形成したが、特にこれに限定されるものでは
なく、板状製品であればよく、特に、凸部を有する形状
の自動車用部品等を高い寸法精度で製造することができ
る。
【0040】なお、本発明においては、加工できる板材
の種類としては、例えばSCR420、SCR430、
SCM420、SCM415及びSAPH440等があ
る。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、凸
部のように、角部又は直線部を有する部分については、
凸部の周辺の領域を少なくとも凸部が製品形状よりも大
きく残るように打ち抜いておき、この凸部の製品形状よ
り大きな部分をプレスして薄肉化した後、この薄肉部分
を打ち抜く。このため、凸部の縁を成形する際には、板
厚が薄いので、打ち抜き時に凸部にクラック又は打ち抜
きだれ部を生じさせることなく、高い寸法精度及び高い
面精度で凸部を含む板状製品を成形することができる。
【0042】また、凸部にクラック又は抜きだれ部が発
生しないので、従来のように、FBプレス加工後に、凸
部に生じたクラック又は抜きだれ部を除去し、その後、
仕上げる必要がなくなる。このため、工程数を削減する
ことができ、製品の製造コストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る板状製品の加工方法に使
用される金型を示す断面図である。
【図2】本実施例の金型の上型及び下型を示す斜視図で
ある。
【図3】本実施例の板状製品の加工方法による加工状態
を示す平面図である。
【図4】(a)は特許第2829270号公報に開示さ
れたポールパーキングを示す側面図、(b)はその平面
図である。
【符号の説明】
1;ダイベース 2;ダイセット 3;ダイス 4;リテーナ 5;ポスト 10;パンチベース 11;ダイセット 12;中間プレート 13;リテーナ 14;サブポスト 15;ストリッパ 20;パイロット 21;ガイド 24;ガイド孔 25;トリムパンチ部 26;仕上げパンチ部 27;パイロット孔 30;パイロットピアス 33;トリムパンチ 34;仕上げパンチ 40;ピアス孔 50、100;ポールパーキング 101;突部 104;外周線 110;ギアパーキング 111;ギア軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材から凸部を有する板状製品を打ち抜
    く板状製品の加工方法において、前記凸部の周辺の領域
    を少なくとも前記凸部が製品形状よりも大きく残るよう
    に打ち抜く工程と、前記凸部の周辺の製品形状より大き
    な部分をプレスして薄肉化する工程と、前記薄肉化した
    部分を打ち抜く工程と、前記凸部を含む板状製品の形状
    に打ち抜く工程と、を有することを特徴とする板状製品
    の加工方法。
  2. 【請求項2】 長尺状の板材から凸部を有する板状製品
    を複数個打ち抜く板状製品の加工方法において、前記板
    材をその長手方向に移動させつつ、第1の位置で第1の
    パンチにより前記凸部の周辺の領域を少なくとも前記凸
    部が製品形状よりも大きく残るように打ち抜く工程と、
    第2の位置で第2のパンチにより前記凸部の周辺の製品
    形状より大きな部分をプレスして薄肉化する工程と、第
    3の位置で第3のパンチにより前記薄肉化した部分を打
    ち抜く工程と、第4の位置で第4のパンチにより前記凸
    部を含む板状製品の形状に打ち抜く工程と、を有するこ
    とを特徴とする板状製品の加工方法。
  3. 【請求項3】 前記板状製品の形状に打ち抜く工程は、
    ファインブランキング法によるものであることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の板状製品の加工方法。
  4. 【請求項4】 前記薄肉化する工程は、前記板材の厚さ
    をT、薄肉化した部分の厚さをtとすると、(t/T)
    ×100が30乃至90%であることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれか1項に記載の板状製品の加工方
    法。
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