JP2555884Y2 - 脱水用パネル - Google Patents

脱水用パネル

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JP2555884Y2
JP2555884Y2 JP1991093545U JP9354591U JP2555884Y2 JP 2555884 Y2 JP2555884 Y2 JP 2555884Y2 JP 1991093545 U JP1991093545 U JP 1991093545U JP 9354591 U JP9354591 U JP 9354591U JP 2555884 Y2 JP2555884 Y2 JP 2555884Y2
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正春 中村
伸夫 清川
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Kabuki Construction Co Ltd
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Kabuki Construction Co Ltd
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  • Treatment Of Sludge (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は浚渫土の脱水に用いられ
る脱水用パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、水底の土砂を浚渫する装置には
グラブバケット式、ポンプ式等が採用されているが、ポ
ンプ式の場合には浚渫点周囲の水が土砂とともに吸引さ
れるため浚渫した土砂に多量の水が含まれる。また、所
謂ヘドロは含水比が大きいことが知られている。このよ
うな泥水は、そのままの状態では埋め立て等に使用でき
ないことはもちろん、含水比が高くしかも流動性があっ
て運搬も容易でないことから、何等かの方法で脱水する
必要がある。
【0003】従来、浚渫土中の水分を除去するには土木
的脱水法に依存しており、浚渫土を処理処分池に投入
し、分離した余水は排水し、その後は天日により自然蒸
発させるようにしていた。
【0004】また、本出願人は特開平2−303504
号公報において、脱水用パネルを開示した。これは基礎
台に、脚を備えたフレームに透水性不織布を張設したも
のであり、浚渫土中から露出した不織布からの蒸発によ
って、水分を空気中に飛散させて脱水を行うものであっ
た。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本願考案者は、さらに
鋭意研究を進めた結果、不織布からの蒸発による飛散の
みでなく、水分を重力によって積極的に不織布の下部に
降下させ、この不織布の下部を、処理処分池の底面に敷
設した別体の排水用不織布に接触させる構造の脱水用パ
ネルを完成するに至った。水分はこの排水用不織布を伝
わって排除されるので、より効率的な脱水が行える。
【0006】また上記の従来の脱水用パネルは、フレー
ムに張設する不織布の脱着が容易でない。本考案は、浚
渫土の脱水を大幅に促進できることはもちろん、不織布
のセットや除去が簡単に実施できる脱水用パネルを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の脱水用パネル
は、浚渫土を脱水すべき処理処分池に設置される基礎台
と、この基礎台に着脱自在に装着されたフレームと、こ
のフレームに添装される不織布とを備えた脱水用パネル
においてフレームの外形より一回り大きく形成された
不織布の頂部は、フレームに反転折返され、吸収した水
分が溜る不織布の下部は、前記処理処分池の底部に敷設
された排水用不織布と接触するように垂下し、前記不織
には複数の締着用リボンが設けられ、フレームに着脱
自在に添装されている。
【0008】
【作用】本考案の脱水用パネルにおいては、フレームに
添装された不織布により浚渫土中の水が吸収され、吸収
された水の一部は蒸発して不織布から空気中に飛散し、
他は重力にしたがって不織布を下降し、処理処分池の底
部に敷設された排水用不織布に伝わり排出される。
【0009】また、この不織布は、浚渫土を脱水すべき
処理処分池に設置される基礎台に対して着脱自在に設け
られたフレームに、結着用リボンを用いて添装されてい
るので、施工が簡単である。しかも、浚渫土の脱水が終
了した後、これらを簡単に処理処分池から取り出すこと
ができるので、浚渫土の排出作業を妨げることがない。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、本考案の実施例につ
いて説明する。図1乃至図3は本考案脱水用パネル1
0を示す。図1において、この脱水用パネル10は、浚
渫土を貯溜すべき処理処分池81に設置される基礎台2
0に着脱自在に設けられたフレーム30と、前記フレー
ム30に添装された不織布40とを備えている。
【0011】フレーム30は、例えばステンレス等の錆
びにくい材料で形成されたU字形金属材料31に、2本
の横枠32を連結して構成されている。このフレーム3
0は、その先端部33が、処理処分池81に設置される
基礎台20の挿入穴21に挿入されることにより、基礎
台20に対し着脱自在となっている。尚、この基礎台2
0は、例えば、コンクリート等により形成される。
【0012】不織布40は浚渫土に含まれる水をできる
だけ多量に吸収し、この水を処理処分池81の底面に導
くため、フレーム30より一回り大きい寸法に形成され
ている。従って、フレームとフレームとの間の浚渫土に
含まれる水も吸収することができる。この不織布40の
片面のフレーム30に対応する位置には、締着用リボン
41が複数設けられ、この締着用リボン41をフレーム
30に結びつけることにより、不織布40をフレーム3
0に添装することができるように構成されている。
【0013】この不織布40としては、例えば、低密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリ1−ブテン、ポリ4−メチル−1−ペンテンあるい
はエチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1
−ペンテン等のα−オレフィン同士のランダム、あるい
はブロック共重合体等のポリオレフィン、エチレン・ア
クリル酸共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エ
チレン・ビニルアルコール共重合体、エチレン・塩化ビ
ニル共重合体等のエチレン・ビニル化合物共重合体、ポ
リスチレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、A
BS、メテクリル酸メチル・スチレン共重合体、α−メ
チルスチレン・スチレン共重合体等のスチレン系樹脂、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル・塩
化ビニリデン共重合体、ポリアクリル酸メチル、ポリメ
タクリル酸メチル等のポリビニル化合物、ナイロン6、
ナイロン6−6、ナイロン6−10、ナイロン11、ナ
イロン12等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレー
ト等の熱塑性ポリエステル、ポリカーボネイト、ポリフ
ェニレンオキサイド等あるいはそれらの混合物の繊維化
できる結晶性、もしくは非結晶性の熱可塑性樹脂を素材
とする合成繊維不織布、または天然繊維不織布等が用い
られる。
【0014】特に、最も疎水性が強く、静電気及びイオ
ン作用によって表面に水層膜が形成されているが、浚渫
土粒子とは親和性がなく、粒子を吸着することなく目詰
まり現象を生じないポリプロピレン製スパンボンド法不
織布(厚さ4mm、透水係数10-1cm/sec、水平
10-2cm/sec、三井石油化学工業株式会社製、商
品名タフネルEX−80)が好適である。
【0015】このような構造の脱水用パネル10を設置
する処理処分池81の底部には、図2に示されるよう
に、排水用不織布50が敷設されている。そこで脱水用
パネル10の不織布40の先端部42を、この処理処分
池81の底部に敷設されている他の排水用不織布50に
積層するように接触させれば、脱水用パネル10の不織
布40に吸収された水は、処理処分池81の底部に敷設
されている上記排水用不織布50を通じて処理処分池8
1の排水口(図示せず)に導かれる。
【0016】次に、本考案の脱水用パネル10を用いた
浚渫土の脱水方法について説明する。まず、処理処分池
81内の所定位置に基礎台20を配列し、基礎台20の
挿入穴21にフレーム30の先端部33を挿入してフレ
ームを設置する。そして、フレーム30に不織布40を
掛け渡し、不織布40のフレーム対向面に設けられた締
着用リボン41をフレーム30に結び付けることによ
り、不織布40をフレーム30に添装して脱水用パネル
10を組み立てる。このとき、脱水用パネル10の不織
布40の先端部42は処理処分池81の底部に敷設され
ている不織布50と積層するようにしておく。尚、本考
案の脱水用パネル10は他の場所で組み立てた後、処理
処分池81に設置してもよい。
【0017】また、本考案の脱水用パネル10は、図3
に示されるように、処理処分池81の内部に設けられた
支柱60とフレーム30とを締結するような構造とすれ
ば、より堅固に、確実に設置することも可能である。
【0018】上記の作業が完了したら、図4に示すよう
に脱水用パネル10を設置した処理処分池81に浚渫土
82を投入する。そして、約5〜10日間放置し、重力
により沈澱した土砂の分離余水をポンプや余水等によ
り排除する。
【0019】そして、さらに放置すれば、浚渫土82中
の水分は空気中に蒸散すると共に、脱水用パネル10の
不織布40に吸収された水分は一部が空気中に飛散し、
他は重力により下方に伝わる。これらの水分は、不織布
40の下端が接しており、処理処分池81の底面に敷設
された排水用不織布50を伝わって処理処分池81の排
水口(図示せず)に導かれ、脱水が促進される。この排
水口は、パイプを前記排水用不織布50の下部に配設す
る等の方法により形成される。
【0020】本考案の脱水用パネルを用いた脱水方法に
よれば、従来の脱水方法に比べて、約1/3の期間で脱
水することが可能になる。そして、浚渫土82が運搬や
埋め立て用に適する状態となったら、図5に示されるよ
うにバックフォー等で脱水用パネル10を浚渫土82か
ら引き上げる。このとき、不織布40は着用リボン4
1でフレーム30に結着され、且つ図2に示すように、
不織布40の頂部はフレーム30に反転折返されて添装
されているので、フレーム30と不織布40は外れるこ
となく一体として引き上げられる。
【0021】そして、脱水された浚渫土82は、図6に
示されるように排土される。このとき、浚渫土82中に
はフレーム30又は不織布40が残留していないので、
容易かつ完全に排土することができる。
【0022】以上の作業が終了したら、排土が完了した
処理処分池81に脱水用パネル10を再度設置する。次
に、本考案の他の実施例を図7を参照して説明する。
【0023】図7において、脱水用パネル70は、垂直
方向に立設された垂直パネル71と、この垂直パネル7
1の斜め方向に連続して設けられた斜めパネル72とか
ら構成されている。これらの垂直パネル71及び斜めパ
ネル72は、共に、結着リボンにより不織布をフレーム
添装したものであり、垂直パネル71と斜めパネル7
2の不織布は連続するように構成されている。
【0024】このような脱水用パネル70においては、
脱水用パネル70、70間の略中央部の浚渫土82に含
まれる水は、斜めパネル72によって吸収され、垂直パ
ネル71に集められて排出されるので、さらに効率的に
脱水を行うことができる。
【0025】本考案は上述した実施例のように、フレー
ムをパイプ材等により形成すれば、製作が容易であり、
パネルが簡単に装着できる利点がある。
【0026】
【考案の効果】以上のように構成した本考案によれば、
浚渫土の脱水期間を大幅に短縮できるのはもちろん、施
工にあたり設置が容易である。また、不織布をフレーム
に対して容易に着脱でき、作業が簡素化されるので処理
効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の脱水用パネルを示す斜視図
【図2】 脱水用パネルを処理処分池に設置した状態を
示す断面図
【図3】 脱水用パネルの不織布を支柱により支持した
状態を示す斜視図
【図4】 脱水用パネルを設置した処理処分池に浚渫土
を投入する状態を示す概略図
【図5】 脱水用パネルを処理処分池から引き上げる状
態を示す概略図
【図6】 処理処分池から浚渫土を排出する状態を示す
概略図
【図7】 脱水用パネルの他の実施例を示す断面図
【符号の説明】
10、70・・脱水用パネル 20・・基礎台 30・・フレーム 40・・不織布 41・・締着用リボン 50・・排水用不織布
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 11/12 B01D 37/08 E02F 3/90 7/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浚渫土を脱水すべき処理処分池に設置さ
    れる基礎台と、この基礎台に着脱自在に装着されたフレ
    ームと、このフレームに添装される不織布とを備えた脱
    水用パネルにおいてフレームの外形より一回り大きく
    形成された不織布の頂部は、フレームに反転折返され、
    吸収した水分が溜る不織布の下部は、前記処理処分池の
    底部に敷設された排水用不織布と接触するように垂下
    し、前記不織布には複数の締着用リボンが設けられ、
    レームに着脱自在に添装されていることを特徴とする脱
    水用パネル。
JP1991093545U 1991-11-14 1991-11-14 脱水用パネル Expired - Lifetime JP2555884Y2 (ja)

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JPH0615702U JPH0615702U (ja) 1994-03-01
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2672014B2 (ja) * 1989-05-16 1997-11-05 三井石油化学工業株式会社 脱水用パネル及びこの脱水用パネルを用いた脱水泥土の採取方法

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JPH0615702U (ja) 1994-03-01

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