JP2001311213A - 排水処理施設のスクリーンバスケット用網袋 - Google Patents

排水処理施設のスクリーンバスケット用網袋

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JP2001311213A
JP2001311213A JP2000132038A JP2000132038A JP2001311213A JP 2001311213 A JP2001311213 A JP 2001311213A JP 2000132038 A JP2000132038 A JP 2000132038A JP 2000132038 A JP2000132038 A JP 2000132038A JP 2001311213 A JP2001311213 A JP 2001311213A
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Tsuguhiro Kanbayashi
嗣博 神林
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Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水処理施設の被処理液の固液分離におい
て、汚泥固状物を収容するスクリーンバスケットの交換
時に、汚泥固状物の付着に起因する床や周辺部の汚染を
防止すると共に、目詰まりを防止できるようにしたスク
リーンバスケット用網袋を提供する。 【解決手段】 スクリーンバスケットCの内部に熱可塑
性樹脂製の一軸配向体又はフィラメントからなる網袋2
を着脱自在に装着し、その上端部2aをスクリーンバス
ケットCの上端縁で折り返して外側に出す。網袋2の上
端部には紐通し部2bが形成され、この紐通し部2bに
紐2cを挿通しておく。この網袋2内に固状物を収容
し、スクリーンバスケットCの交換時には、網袋2の上
端部2aを紐2cで閉じてスクリーンバスケットCから
取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定地域で発生し
た排水等の廃棄物を当該地域圏内で処理するようにした
排水処理施設において、特にその排水処理施設の固液分
離に組み込まれるスクリーンバスケット用網袋に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】農漁村等の比較的狭い地域の集落におい
ては、都市及びその周辺地域に比べると下水道及び排水
処理設備等の施設が遅れているのが現状である。このよ
うな現状の下に、農村では農業用水路や集落内の排水
路、湖沼等の農村を取り巻く環境を良くし、農業生産が
十分行え且つ農村の生活が快適に送れるようにする目的
で汚水を集める管路の設置とこれを浄化する処理施設の
建設が強く要望されている。
【0003】このような要望に応えるべく、例えば図8
に示すような農業集落排水処理システムが開発され、徐
々に実施され始めている。この排水処理システムによる
と、農村の各農家や牛、豚、鶏等の飼育場から出される
生活排水を汚水マスに集めると共に、下水道を通して汚
水処理施設に送り込み、ここで浄化した処理水は集落内
に存在する池や地下タンク、林地、水田、畑等に給水
し、分離した汚泥は発酵槽に送り込んで堆肥を作り出
し、液状物の一部は濃縮し液肥として水田や畑に供給す
る。又、農家から出される生ゴミ、水田で生じた稲ワラ
や畑で生じた野菜くず等も前記発酵槽に送り込んで堆肥
に変え、更に飼育場から出された汚水中の固形分、生ゴ
ミ等も堆肥として利用するのである。
【0004】前記排水処理施設では、図9のように下水
道により送られてきた被処理液である汚水は、先ず粗目
スクリーンAを通過して汚水中の固状物が分離され、分
離された固状物は第1のコンベアBで搬送されて第1の
スクリーンバスケットC内に投入される。この第1のス
クリーンバスケットCは全体が網目状に形成されてお
り、投入された固状物を捕捉すると共に液状物は落下さ
せ、粗目スクリーンAを通過した被処理液中に合流させ
る。
【0005】次いで、被処理液は微細目スクリーンDを
通過して被処理液中の微細固状物が分離され、この微細
固状物は第2のコンベアEで搬送されて第2のスクリー
ンバスケットF内に投入される。この第2のスクリーン
バスケットFは全体が微細な網目状に形成されており、
投入された微細固状物を捕捉すると共に混入している液
状物は落下させ、微細目スクリーンDを通過した被処理
液中に合流させ、一部は濃縮して液肥として利用する。
【0006】被処理液は、その後嫌気性ろ床と接触曝気
を組み合わせた方式等の所定の処理工程を経て浄化され
る。一方、前記第1のスクリーンバスケットC、第2の
スクリーンバスケットFにより捕捉された汚泥固状物
は、前記発酵槽に投入されて堆肥に変えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の汚水処理施
設においては、第1のスクリーンバスケットC、第2の
スクリーンバスケットFはいずれもスクリーン槽内のす
のこ状床の上に載置され、内部に汚泥固状物が所定量溜
まった時に、作業員がスクリーン槽内から取り出すと同
時に空のスクリーンバスケットをすのこ状床の上に載置
する、つまりスクリーンバスケットの交換作業をする。
【0008】このスクリーンバスケットの交換作業時
に、内部の汚泥固状物の一部がスクリーンバスケットC
又はFの底面や側面から零れ落ちて床や周辺部を汚染し
たり、或はスクリーンバスケットC又はFの外面に回り
込んで付着して作業員の衣服等を汚染する等の問題があ
った。又、スクリーンバスケットは目詰まりが生じ易
く、内部の汚泥固状物を前記発酵槽に移し変えた後も、
底面や側面にこびり付いた汚泥固状物が残留する。この
ため、スクリーンバスケットC又はFを洗浄して目詰ま
りを解消しなければならず、その洗浄作業が厄介で手間
が掛かるという問題もあった。
【0009】本発明は、このような従来の問題を解消す
るためになされ、前記スクリーンバスケットの交換時に
おける汚泥固状物の付着に起因する汚染、及び目詰まり
を防止できるようにした、排水処理施設のスクリーンバ
スケット用網袋を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の具体的手段として、本発明は、特定地域で発生した排
水等の廃棄物を当該地域圏内で処理すべく排水処理施設
が設置され、この排水処理施設の固液分離にはスクリー
ンバスケットが組み込まれ、このスクリーンバスケット
に固状物を投入する場合に、スクリーンバスケット内
に、熱可塑性樹脂製の一軸配向体又はフィラメントから
なる網袋を着脱自在に装着したことを特徴とする、排水
処理施設のスクリーンバスケット用網袋を要旨とする。
又、前記熱可塑性樹脂製の一軸配向体からなる網袋が、
下記(a)、(b)及び(c)から選ばれる少なくとも
1種の一軸配向体を経緯積層し又は織成してなる熱可塑
性樹脂製不織布又は織布であること、を要旨とするもの
である。 (a)縦一軸配向網状化フィルム (b)横一軸配向網状化フィルム (c)一軸配向テープ
【0011】本発明は、スクリーンバスケット内に熱可
塑性樹脂製の一軸配向体又はフィラメントからなる網袋
を着脱自在に装着することで、その網袋の中に汚泥固状
物を収容することができ、スクリーンバスケットの交換
時には、網袋の上端部を閉じてスクリーンバスケットか
ら取り出せばよい。従って、スクリーンバスケットには
汚泥固状物が付着せず、目詰まりが生じることもない。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係るスクリーンバスケッ
ト用網袋の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図
1(a)は汚水処理施設における粗スクリーン槽1の外
観を示すもので、その内部には図1(b)のように第1
のコンベアBと、第1のスクリーンバスケットCとが収
容されている。
【0013】第1のスクリーンバスケットCは、従来と
同様に全体が網目状に形成され、前記粗スクリーン槽1
のすのこ状床1aの上に載置され、その内部には図2の
ように熱可塑性樹脂製の一軸配向体又はフィラメントか
らなる網袋2が着脱自在に装着されている。
【0014】熱可塑性樹脂製の一軸配向体としては、熱
可塑性樹脂を原料とした(a)縦一軸配向網状化フィル
ム、(b)横一軸配向網状化フィルム及び(c)一軸配
向テープから選ばれる少なくとも1種の一軸配向体を経
緯積層し又は織成した不織布又は織布が用いられる。
【0015】前記熱可塑性樹脂を原料とする(a)縦一
軸配向網状化フィルムは、単一フィルムでもよいが、好
ましくは第1の熱可塑性樹脂層の片面又は両面に、第1
の熱可塑性樹脂より融点の低い第2の熱可塑性樹脂層を
積層した多層フィルムを、縦一軸方向(フィルムの成形
方向)に延伸又は圧延し、且つ延伸又は圧延の前及び/
又は後に、例えばスリッタを用い縦方向に割繊したもの
である。
【0016】図3は、(a)縦一軸配向網状化フィルム
の一例の部分拡大斜視図である。この図において、縦一
軸配向網状化フィルム3は、第1の熱可塑性樹脂層4の
両面に第2の熱可塑性樹脂層5を積層し、延伸又は圧延
及び縦方向の割繊処理を行ったものである。図中、6は
幹繊維、7は枝繊維である。
【0017】又、熱可塑性樹脂を原料とする(b)横一
軸配向網状化フィルムは、好ましくは第1の熱可塑性樹
脂層の片面または両面に、第1の熱可塑性樹脂より融点
の低い第2の熱可塑性樹脂層を積層した多層フィルム
を、横一軸方向(フィルムの成形方向と直角の方向)に
延伸又は圧延し、且つ延伸又は圧延の前及び/又は後
に、例えばスリッタを用い横方向に割繊したものであ
る。
【0018】図4は、(b)横一軸配向網状化フィルム
の一例の部分拡大斜視図である。この図において、横一
軸配向網状化フィルム8は、第1の熱可塑性樹脂層4の
両面に第2の熱可塑性樹脂層5を積層した後、延伸又は
圧延及び横方向の割繊処理を行ったものである。
【0019】更に、熱可塑性樹脂を原料とする(c)一
軸配向テープは、前記第1の熱可塑性樹脂単独フィルム
又は前記のような例えば3層構成のフィルムを裁断し、
且つ裁断前及び/又は後に、延伸又は圧延により一軸配
向したものである。
【0020】前記第1の熱可塑性樹脂としては、高密度
及び中密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン
−1、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリヘキセン−
1等のα−オレフィンの単独重合体、プロピレン−エチ
レン共重合体等のα−オレフィン相互の共重合体等のポ
リオレフィン類、ポリアミド、ポリエステル、液晶ポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール等
が挙げられる。
【0021】前記第1の熱可塑性樹脂より融点の低い第
2の熱可塑性樹脂としては、高密度、中密度及び低密度
ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、超低密度ポリ
エチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
アクリル酸エチル等のエチレンーアクリル酸エステル共
重合体及びエチレン−メタクリル酸エチル等のエチレン
−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−(マレイ
ン酸又はそのエステル)共重合体、ポリプロピレン、プ
ロピレン−エチレン共重合体等のプロピレン系重合体、
不飽和カルボン酸で変性したポリオレフィン等が挙げら
れる。製造上の理由から、第2の熱可塑性樹脂と前記第
1の熱可塑性樹脂との融点の差は5℃以上であることが
好ましく、更に好ましくは10〜50℃以上である。
【0022】本発明で用いる不織布又は織布における具
体的な一軸配向体の組み合わせとしては、(1)図5に
示すように、(a)縦一軸配向網状化フィルム3を2枚
積層した不織布9、(2)(a)縦一軸配向網状化フィ
ルムと(b)横一軸配向網状化フィルムとを積層した不
織布、(3)図6のように、(c)一軸配向テープ10
を2組積層した不織布11、(4)図7のように、
(c)一軸配向テープ10を織成した織布12等が挙げ
られる。一軸配向体からなる網状物の具体的な例として
は「日石ワリフ」(商品名、日石プラスト(株)製)を
挙げることができる。
【0023】熱可塑性樹脂製のフィラメントとしては、
経糸及び緯糸を交差させ、その交点において融着するこ
とにより製網した熱可塑性樹脂製ネットが挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリアミド等が用いられるが、ポリ
プロピレンが最も好ましい。熱可塑性樹脂製ネットの具
体的な例としては、「日石コンウエッドネット」(商品
名、日石シートパレットシステム(株)製)を挙げるこ
とができる。
【0024】次に、実施例により網袋を構成する不織布
又は織布の製造を更に詳しく説明するが、これらによっ
て限定されるものではない。 [実施例1]先ず、多層フィルムを以下のように成形し
た。製膜工程において、多層水冷インフレーション法に
より、高密度ポリエチレン(密度=0.956g/cm
、MFR=1.0g/10min、商品名:ジェイレ
クス HD KL372A、日本ポリオレフィン(株)
製)を芯層とし、その両面に接着層として、低密度ポリ
エチレン(密度=0.924g/cm、MFR=3.
0g/10min、商品名:ジェイレクス LD JS
430T、日本ポリオレフィン(株)製)を積層し、厚
みが接着層15μm/芯層100μm/接着層15μm
の3層構造からなる、幅90cmの多層フィルムを製造
した。次に、延伸工程において、縦方向(成形方向)に
延伸倍率9倍に一軸延伸して、厚み40μm、幅30c
mの一軸延伸フィルムを作製し、実公昭51−3897
9号公報に示されている割繊具を用いて縦方向に割繊し
た後、幅方向に3倍拡幅して(a)縦一軸配向網状化フ
ィルムを得た。次の積層工程において、得られたフィル
ム2枚を経緯積層して不織布を作製した。
【0025】[実施例2]実施例1と同様に多層フィル
ムを成形し、その延伸工程において、縦方向(成形方向
と直角方向)に一軸延伸して得た(b)横一軸配向網状
化フィルムと、実施例1で用いた(a)縦一軸配向網状
化フィルムを経緯積層して不織布を作製した。
【0026】[実施例3]縦方向に一軸延伸したフィル
ムを裁断して得た(c)一軸配向テープを経緯積層して
不織布を作製した。
【0027】[実施例4]縦方向に一軸延伸したフィル
ムを裁断して得た(c)一軸配向テープを経緯織成して
織布を作製した。
【0028】前記網袋2は、第1のスクリーンバスケッ
トCの大きさを考慮して形成され、図2のようにその上
端部2aは第1のスクリーンバスケットCの上端縁で折
り返して外側に出るようにし、且つ網袋2の上端縁に沿
って紐通し部2bを設け、この紐通し部2bに合成樹脂
製の紐2cを予め挿通しておく。
【0029】網袋2を内部に装着した第1のスクリーン
バスケットCには、従来と同様に粗目スクリーンAで捕
捉された汚水中の固状物が、第1のコンベアBにより搬
送されて投入される。投入された固状物は網袋2内に収
容され、固状物に混入している少量の液状物は、網袋2
をすり抜けると共に第1のスクリーンバスケットCを通
過し、前記粗スクリーン槽1のすのこ状床1aから落下
する。この落下液状物は、粗目スクリーンAを通過した
被処理液中に合流する。
【0030】網袋2のうち特に網状化フィルムで作製し
たものは、図5のようにその網目は単なる矩形ではなく
平行四辺形を組み合わせた特殊な形状を呈しており、開
口面積もまちまちであるため、大きさの異なる固状物を
効率良く捕捉することができる。又、網目は尖り部分即
ち開口面積の狭まった部分が多く、且つ割繊又はスリッ
トによる断面が平滑でないため捕捉した固状物を確実に
保持することができる。従って、網袋2から固状物が零
れ落ちることが殆どない。
【0031】網袋2内に収容された固状物が所定量に達
した時点で、粗スクリーン槽1の開閉扉1bを開けて第
1のスクリーンバスケットCを取り出し、これと入れ替
わりに空の第1のスクリーンバスケットを粗スクリーン
槽1の内部に入れる。即ち、第1のスクリーンバスケッ
トCを交換する。この空の第1のスクリーンバスケット
内には、前記と同じ網袋2が装着されている。
【0032】図示は省略したが、粗スクリーン槽1の開
閉扉1bに覗き窓を設け、その覗き窓を通して固状物の
収容状況を視認できるようにしておくと好都合である。
又はセンサを付けて固状物の収容量を検出し、開閉扉1
bの要所に表示部を設けて表示するように構成すること
も可能である。
【0033】前記粗スクリーン槽1から取り出した第1
のスクリーンバスケットCにおいては、網袋2の上端部
2aを上向きに折り戻して第1のスクリーンバスケット
Cの上端縁から離し、前記紐2cを引き結んで網袋2の
開口部を閉じる。この後、網袋2を第1のスクリーンバ
スケットCから取り出して台車(図略)等の上に載せて
前記発酵槽まで搬送する。
【0034】第1のスクリーンバスケットCの交換作業
時に、粗スクリーン槽1から取り出した第1のスクリー
ンバスケットCは、従来とは異なり汚泥固状物で汚染さ
れないので床や周辺部を汚染することはなく、作業員の
衣服等を汚染することもない。又、汚泥固状物が第1の
スクリーンバスケットCに付着しないことから、目詰ま
りが生じない。このため、第1のスクリーンバスケット
Cの洗浄作業が不要となり、内部に新しい網袋2を装着
することで直ちに次の交換用スクリーンバスケットとし
て待機させることができる。
【0035】一方、発酵槽まで搬送された網袋2内の汚
泥固状物は、前記のように発酵槽内に投入されて堆肥の
原料となる。この発酵槽で形成された堆肥は、図8のよ
うに堆肥置場に運ばれた後、圃場に供給される。発酵槽
には汚水処理施設からの汚泥固状物のみならず、農家か
ら出た生ゴミや水田、畑から出た稲ワラ、野菜くず等も
搬入される。
【0036】前記粗目スクリーンAを通過した被処理液
は、微細目スクリーンDに掛けられて固液分離される。
この微細目スクリーンDにより捕捉された微細固状物は
従来と同様に第2のコンベアEによって微細目スクリー
ン槽13(図9)に搬送される。
【0037】この微細目スクリーン槽13内には、前記
第2のスクリーンバスケットFがすのこ状床の上に載置
され、第1のスクリーンバスケットCの場合と同様に専
用の網袋2が内部に装着されている。従って、第2のコ
ンベアEによって運ばれてきた微細固状物は網袋2内に
収容され、微細固状物に混入した液状物は網袋2、第2
のスクリーンバスケットFを通過してすのこ状床から落
下する。この落下した液状物は、微細目スクリーンDを
通過した被処理液中に合流され、一部は微細目スクリー
ン槽13から取り出して濃縮し、液肥として水田や畑に
供給される。
【0038】微細目スクリーン槽13での第2のスクリ
ーンバスケットFの交換作業は、前記粗スクリーン槽1
での第1のスクリーンバスケットCの場合と同じである
から説明を省略する。この場合も、微細目スクリーン槽
13から取り出した第2のスクリーンバスケットFは、
微細汚泥固状物で汚染されないので床や周辺部を汚すこ
とはなく、作業員の衣服等を汚すこともない。又、微細
汚泥固状物が第2のスクリーンバスケットFに付着しな
いことから、目詰まりが生じない。従って、第2のスク
リーンバスケットFの洗浄作業が不要となり、内部に新
しい網袋2を装着することで直ちに次の交換用スクリー
ンバスケットとして待機させることができる。網袋2は
第1、第2のスクリーンバスケットC、Fで共通用にす
ることが可能である。網袋2内に収容した微細汚泥固状
物の処理は、前記と同じであるから説明を省略する。
【0039】微細目スクリーンDを通過した被処理液
は、従来と同様に所定の処理工程を経て浄化され、当該
集落内で有効利用される。この処理水は、農業用排水路
等の水利施設と組み合わせることで、農業生産の向上を
図ることができる。又、農村からの排水・汚泥は、重金
属等有害物質の多い都市型下水処理汚泥とは異なり、二
次公害の心配がないことから、今後は土壌改良材や有機
質肥料として農地への還元利用が拡大していくことが期
待される。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、排水・
汚泥のリサイクルを念頭においた特定地域の排水処理施
設において、固液分離された固状物を収容するスクリー
ンバスケット内に、熱可塑性樹脂製の一軸配向体又はフ
ィラメントからなる網袋を着脱自在に装着し、この網袋
内に固状物を収容するようにしたので、スクリーンバス
ケットに固状物が付着せず、スクリーンバスケットの交
換時に床や周辺部を汚染することがなく、作業員の衣服
を汚染することもない。又、スクリーンバスケットに目
詰まりが生じないので、厄介で手間の掛かる洗浄作業が
不要となり、網袋を取り替えるだけで済むため交換作業
能率の向上が図れる等の優れた効果を奏する。更に、網
袋は特殊な網目構造を有するため、固状物の捕捉力に優
れ且つ捕捉した固状物の保持力に優れており、その取り
扱いも簡単である等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はスクリーン槽の一例を示す外観図、
(b)は開閉扉を開いた状態での内部外観図
【図2】スクリーンバスケットの内部に専用の網袋を装
着した状態を示す断面図
【図3】縦一軸配向網状化フィルムの一例の部分拡大斜
視図
【図4】横一軸配向網状化フィルムの一例の部分拡大斜
視図
【図5】不織布の一例の部分平面図
【図6】不織布の他の例の部分平面図
【図7】織布の一例の部分斜視図
【図8】集落排水処理システムの一例を示すブロック図
【図9】排水処理施設において被処理液の固液分離を示
す説明図
【符号の説明】
1…粗スクリーン槽 2…網袋 3…縦一軸配向網状化フィルム 4…第1の熱可塑性樹脂層 5…第2の熱可塑性樹脂層 6…幹繊維 7…枝繊維 8…横一軸配向網状化フィルム 9…不織布 10…一軸配向テープ 11…不織布 12…織布 13…微細目スクリーン層 C…第1のスクリーンバスケット F…第2のスクリーンバスケット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】特定地域で発生した排水等の廃棄物を当該
    地域圏内で処理すべく排水処理施設が設置され、この排
    水処理施設の固液分離にはスクリーンバスケットが組み
    込まれ、このスクリーンバスケットに固状物を投入する
    場合に、スクリーンバスケット内に、熱可塑性樹脂製の
    一軸配向体又はフィラメントからなる網袋を着脱自在に
    装着したことを特徴とする排水処理施設のスクリーンバ
    スケット用網袋。
  2. 【請求項2】前記熱可塑性樹脂製の一軸配向体からなる
    網袋が、下記(a)、(b)及び(c)から選ばれる少
    なくとも1種の一軸配向体を経緯積層し又は織成してな
    る熱可塑性樹脂製不織布又は織布であることを特徴とす
    る請求項1記載の排水処理施設のスクリーンバスケット
    用網袋。 (a)縦一軸配向網状化フィルム (b)横一軸配向網状化フィルム (c)一軸配向テープ
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