JP2555473B2 - 車両用自動ローリング機構 - Google Patents

車両用自動ローリング機構

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、特にカーブ走行時のバンクが可能な車両
用自動ローリング機構に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の車両の一例としては、車輪配置が前一
輪、後二輪でかつ車体が前部と後部とに分離された形式
のモータバイクがある。この車体前部と車体後部とは、
車体前部のシート下部においてローリング可能に結合さ
れている。つまり車体の重心は、ローリングのための回
動支点よりも上方に位置している。そしてカーブ走行時
には、運転者が身体を傾けることにより車体前部を車体
後部に対してローリングさせてバンク姿勢をとるように
なっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記構成の車両において車体前部をバンクさせるに
は、通常の二輪車のバンクと同じ要領で車体の重心を積
極的に移動させることが必要であり、またこの重心がロ
ーリング支点よりも上方にあるため、バンク姿勢から直
立姿勢への自動復元機能をもたない。
なお前記従来の三輪車では、そのカーブ走行時に車体
前部のみがバンクするだけであるから、コーナリング特
性がいま一つ不充分であった。
本発明が解決しようとする課題は、カーブ走行時に車
体に働く遠心力を逆利用して車体を左右輪と共に旋回中
心側へ自動的にバンクさせ、また車体をバンク状態から
元の状態に自動的に復元させることにより、釣り合いの
とれた滑らかなコーナリング特性を得ることである。
〔課題を解決するための手段〕
前記課題を解決するために、本発明の車両用自動ロー
リング機構はつぎのように構成されている。
すなわち車幅方向に沿って配置された横メンバーと、
車体の重心よりも上方に配置され、前記横メンバーのほ
ぼ中間部と車体とを相対的なローリング可能に結合した
ローリング軸と、前記横メンバーの両端部に対し車幅方
向への回動可能に結合され、かつそれぞれの自由端部に
左右輪が個々に支持されている一対の車輪メンバーと、
前記ローリング軸の下方で、かつ車体の重心よりも上方
の位置において車体に固定された軸と、この軸と前記の
車両輪メンバーとを個々に連結し、車体が前記横メンバ
ーに対して前記ローリング軸の軸心回りに相対的に回動
したときに、両車輪メンバーを横メンバーとの結合部を
支点として車体の傾きと同方向へ傾くように回動させる
一対の連結メンバーとを備えている。
〔作 用〕
前記構成によれば、カーブ走行時に車体の重心に遠心
力が働くと、この重心よりも上方位置に配置されている
前記ローリング軸の軸心回りに車体が前記横メンバーに
対して相対的に回動し、これに伴う前記の軸及び両連結
メンバーの動きを通じて両車輪メンバーが車体の傾きと
同方向へ傾き、結果的に車体が左右輪と共に旋回中心側
へ自動的にバンクする。つまりこのときの車体は、その
重心に作用する遠心力により前記ローリング軸を支点と
して振り子のように回動し、運転者が姿勢を傾けて重心
を移動させるなどのテクニックを要することなく、カー
ブ走行に応じた自然なバンク姿勢が得られる。また車体
の重心に常に作用している重力により、車体は前記バン
ク状態からの元の直立状態へ自動的に復元する。
〔実施例〕
次に本発明の一実施例を図面にしたがって説明する。
なお以下の実施例は車輪配置が前一輪、後二輪でかつキ
ャビンを有する車体が前後部に分離された形式の車両に
本発明を適用したものである。
第5図に車両が外観斜視図で示され、第6図に車両の
概略が側面図で示されている。これらの図面から明らか
なように、車両のボデーは車体前部10と車体後部20とに
分離されている。そして車体前部10は前輪16(一輪)を
有するとともに、ドア14付きのキャビン12を備えてい
る。なおキャビン12内には、図示しない運転席(シー
ト)やハンドルなどが配置されており、また前記ドア14
は例えば上方へはね上げることで開放され、キャビン12
内に対する運転者の乗り降りが可能となる。なお前記車
体後部20は左右の後輪22を有する。
さて第6図に示されているように、本実施例の車両は
ローリング機構30を備えている。このローリング機構30
は、第7図に示されているようなリンク構造となってい
る。
これら第6図及び第7図から明らかなように、ローリ
ング機構30における横メンバー32の左右の中間部は、例
えば車体前部10の一部(フレームなど)に対しローリン
グ軸38によりローリング可能に可能に結合されている。
つまりこのローリング軸38の一端は横メンバー32に対し
ベアリング39によって回動可能に結合され、他端は車体
前部10に固定されている。
前記横メンバー32の両端部には、外形がV字形に形成
された左右一対の車輪メンバー40の上端部がそれぞれ軸
42によって回動可能に結合されている。また両車輪メン
バー40の上下のほぼ中間部には、それぞれ連結メンバー
44の一端部が軸46によって回動可能に結合されている。
そして両連結メンバー44の他端は、前記ローリング軸38
の下方において車体前部10に固定された軸48によりそれ
ぞれ回動可能に結合されている。
また前記両車輪メンバー40の下端部には前記後輪22の
車軸が個々に支持される。すなわち左右の後輪22は、前
記横メンバー32に対しそれぞれの車輪メンバー40を介し
て左右へ傾斜できる。
第1図に前記ローリング機構30のリンク構造がスケル
トン図で示されている。この第1図に示されているよう
に、車体(本実施例では主として車体前部10)の重心O
は、前記ローリング軸38及び軸48よりも下方に位置する
ように、車体の形状及び運転シートの配置などが決めら
れている。
前記構成において車両が直進走行しているときのロー
リング機構30は第1図の状態にある。そこでカーブ走行
に伴って前記重心Oに対し、第1図の例えば右方向へ遠
心力が働くと、車体前部10が前記ローリング軸38回りに
第1図の反時計回りに回動し、例えば第2図の姿勢に傾
く。
またこのように車体の重心Oがローリング軸38回りに
移動すると、前記の両連結メンバー44を通じてそれぞれ
の車輪メンバー40が後輪22と共に車体前部10の傾斜と同
方向へ傾く。つまり車体前部10のローリングと同時に前
輪16は勿論のこと、左右の後輪22も傾斜してバンク状態
となる。
なお第1図の状態から車体前部10が右側に傾いた場合
も同様であり、その一態様が第3図に示されている。な
お右側へ傾けたときの傾斜角度の変化に伴うローリング
機構30の作動状態が第4図に示されている。
いま前記のバンクによってローリング機構30が仮に第
2図の状態にあるものとすると、前記重心Oに作用して
いる車体の重力Fは分力F1,F2に分けられる。したがっ
てこの重心Oとローリング軸38との間の距離をLとする
と、車体前部10にはローリング軸38を支点とする時計回
り方向のモーメント(F1・L)が働き、このモーメント
が車体前部10を直立状態に戻す復元力となる。
以上本発明の一実施例を図面にしたがって説明した
が、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、種
々の実施態様が含まれている。
例えば車体前部10と車体後部20とを一体化させ、カー
ブ走行時に車体全体が傾斜する構成としてもよい。
また前記ローリング機構30は車体と左右輪との関係を
決定する、いわば車両懸架機構であるから四輪の車両に
おいては前輪及び後輪のそれぞれにローリング機構30を
用いることも当然可能である。そして、この場合には四
輪車のコーナリング時にバンク姿勢が得られるといった
画期的な走行が可能となる。
なお車両の種類としては道路走行車両に限らず、雪上
走行車両(スノーモービル)等にも適用可能である。
〔発明の効果〕
本発明は、カーブ走行時に車体の重心に働く遠心力に
より、この車体を左右輪と共に旋回中心側へ自動的にバ
ンクさせ、かつこのバンク状態から元の状態に自動的に
復元させることができる。これによって乗り心地をよく
し、車輪(タイヤ)の接地性を高め、よって高い限界性
能と操縦安定性を実現し、延いては交通事故防止に寄与
すことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図はローリング機
構を表したスケルトン図、第2図及び第3図は左側及び
右側へのバンク時のローリング機構をそれぞれ表したス
ケルトン図、第4図は右側へバンクさせたときの傾斜角
度の変化に伴うローリング機構の作動状態を表したスケ
ルトン図、第5図はバンク機能付き車両の外観斜視図、
第6図は同じくバンク機能付き車両の概要を表した側面
図、第7図はローリング機構の外観斜視図である。 32……横メンバー 38……ローリング軸 40……車輪メンバー 44……連結メンバー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車幅方向に沿って配置された横メンバー
    と、 車体の重心よりも上方に配置され、前記横メンバーのほ
    ぼ中間部と車体とを相対的なローリング可能に結合した
    ローリング軸と、 前記横メンバーの両端部に対し車幅方向への回動可能に
    結合され、かつそれぞれの自由端部に左右輪が個々に支
    持されている一対の車輪メンバーと、 前記ローリング軸の下方で、かつ車体の重心よりも上方
    の位置において車体に固定された軸と、 この軸と前記の両車輪メンバーとを個々に連結し、車体
    が前記横メンバーに対して前記ローリング軸の軸心回り
    に相対的に回動したときに、両車輪メンバーを横メンバ
    ーとの結合部を支点として車体の傾きと同方向へ傾くよ
    うに回動させる一対の連結メンバーとを備えていること
    を特徴とした車両用自動ローリング機構。
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