JP2555182B2 - モニタ機能を有する工程制御方式 - Google Patents

モニタ機能を有する工程制御方式

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JP2555182B2
JP2555182B2 JP1063121A JP6312189A JP2555182B2 JP 2555182 B2 JP2555182 B2 JP 2555182B2 JP 1063121 A JP1063121 A JP 1063121A JP 6312189 A JP6312189 A JP 6312189A JP 2555182 B2 JP2555182 B2 JP 2555182B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、各種の加工・生産設備における設備機器を
制御するモニタ機能を有する工程制御方式に関するもの
である。
【従来の技術】 一般に、加工・生産設備では設備機器の工程の処理状
況を任意の時点で把握できるようにする必要がある。 この目的を達成するために、従来は、機器制御プログ
ラムの処理状況を、インタフェースを介して接続された
プリンタやディスプレイ等の外部装置に出力するように
していた。
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、機器制御プログラムの処理状況をイン
タフェースを介して外部装置に出力している場合には出
力に時間を要するから、設備機器の制御に遅れやタイミ
ングのずれが生じたり、設備機器からの信号が検出でき
なかったりするという問題がある。 また、機器制御プログラムでは、実行を一旦停止した
後、停止時点から再実行するということが考慮されてお
らず、コンパイラ言語を用いて機器制御プログラムを作
成している場合には、このような処理は実現されていな
いのが現状である。 本発明は上記問題点の解決を目的とするものであり、
設備機器を制御する機器制御ブログラムの処理状況を、
機器制御プログラムから独立したモニタプログラムで監
視することにより、設備機器の制御には影響を与えずに
機器制御プログラムの処理状況を把握できるようにし、
また、機器制御プログラムの実行中における一時停止お
よび停止時点からの再実行が可能になるようにした工程
制御方式を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、機器制御プ
ログラムにより設備機器を処理単位毎に順次制御する工
程制御方式であって、各処理単位の開始前に主メモリの
特定アドレスに設けたオプション領域に格納されている
オプション値を読み出して処理単位の実行と停止とを選
択し、処理単位の実行時には、各処理単位の終了毎に主
メモリの特定アドレスに設けたアドレスポインタ領域に
格納したアドレスをインクリメントして次の処理すべき
処理単位に与えられた識別子を主メモリに設けたロギン
グ領域のうちアドレスポインタ領域に格納されているア
ドレスに対応する記憶領域に書き込み、機器制御プログ
ラムとは別に設けたモニタプログラムにより参照モード
を選択しているときは、ロギング領域のうちアドレスポ
インタ領域に格納されたアドレスから上記識別子を読み
出して機器制御プログラムの動作状態を監視し、モニタ
プログラムでは機器制御プログラムの実行と停止とをオ
プション領域のオプション値を書き換えて指示する一時
停止モードと停止解除モードとが選択可能であり、一時
停止モードを選択して機器制御プログラムによる制御を
停止した後に停止解除モードを選択して制御を再開する
ときには主メモリに書き込まれた上記識別子により指定
された処理単位から制御を再開するようにしている。
【作用】
上記構成によれば、各処理単位の終了毎に次に処理す
べき処理単位に与えられた識別子を主メモリに書き込
み、主メモリに書き込まれた識別子を機器制御プログラ
ムとは別に設けられたモニタプログラムにより読み出す
ことより機器制御プログラムの動作状態を監視するよう
にしているから、モニタプログラムによる監視動作は機
器制御プログラムの動作状態に影響を与えないのであ
り、動作を監視しながらも機器制御プログラムでの設備
機器の制御に動作の遅れやタイミングのずれなどが生じ
るのを防止することができるのである。また、モニタプ
ログラムでは主メモリのオプション領域に書き込むオプ
ション値を書き換える一時停止モードと停止解除モード
とが選択でき、各処理単位の開始前にはオプション領域
に格納されているオプション値を読み出して処理単位の
実行と停止とを選択するから、機器制御プログラムには
影響を与えることなくオプション領域にオプション値を
書き込むだけでモニタプログラムから機器制御プログラ
ムの実行と停止とを指示できる。しかも、処理単位の実
行時には、各処理単位の終了毎にアドレスポインタ領域
に格納したアドレスをインクリメントして次に処理すべ
き処理単位に与えられた識別子をロギング領域のうちア
ドレスポインタ領域に格納されるアドレスに対応する記
憶領域に書き込むから、モニタプログラムで参照モード
を選択しロギング領域のうちアドレスポインタ領域に格
納されたアドレスから識別子を読み出すことによって、
現在実行中の処理単位を知ることができる。また、一時
停止モードを選択して機器制御プログラムを停止させれ
ば、アドレスポインタ領域に格納されているアドレス
は、次に実行すべき処理単位の識別子を格納しているア
ドレスになるから、機器制御プログラムの実行の再開時
には停止時点で次に実行しようとしていた処理単位から
実行を再開することができ、順次実行される処理単位か
らなる機器制御プログラムについて実行が中断した後に
再開しても、そのことによって未実行の処理単位が発生
することはない。その上、上述のように主メモリのオプ
ション領域を介してモニタプログラムが機器制御プログ
ラムの実行と停止とを指示するから、機器制御プログラ
ムがコンパイラ言語で記述されている場合でも実行と停
止とをモニタプログラムから指示することができる。つ
まり、設備にトラブルが発生しても、機器制御プログラ
ムをモニタプログラムから容易に停止させることができ
る。
【実施例】
第1図に示すように、設備機器1は機器設備プログラ
ム2により制御され、機器制御プログラム2とモニタプ
ログラム4とにより主メモリ3の一部領域が共用され
る。また、機器制御プログラム2とモニタプログラム4
とは主メモリ3上に書き込まれている。 機器制御プログラム2は、設備機器1を処理単位毎に
制御する複数個の制御モジュール51〜5nを有し、各制御
モジュール51〜5nにはそれぞれ個別の識別子I1〜Inが与
えられている。すなわち、各制御モジュール51〜5nは、
たとえば設備機器1ごとに制御を行うようになってい
る。各制御モジュール51〜5nは、次に実行すべき制御モ
ジュール51〜5nの識別子I1〜Inを指示することにより、
順次実行されるようになっている。たとえば、各制御モ
ジュール51〜5nの識別子I1〜Inがそれぞれ1〜nで与え
られていて、識別子I1〜Inの順序で実行するものとすれ
ば、第1の制御モジュール51に実行時に、識別子I1(=
1)をに1を加えて第2の制御モジュール52の識別子I2
(=2)を示すようにし、第1の制御モジュール51の実
行後に第2の制御モジュール52が実行されるようにす
る。最後の制御モジュール5nの実行時には、第1の制御
モジュール51の識別子I1(=1)を指示するようにすれ
ば、第1の制御モジュール51に制御が戻り、各制御モジ
ュール51〜5nが再び順番に実行されるのである。 各制御モジュール51〜5nの実行後には、1〜nのそれ
ぞれに対応して毎回、トレースモジュール6が起動さ
れ、トレース処理が行われる。トレース処理では、機器
制御プログラム2とは別に設けた主メモリ3のロギング
領域LAに、トレース処理の前に実行された制御モジュー
ル51〜5nで指示された識別子I1〜Inを書き込む。つま
り、次に実行すべき制御モジュール51〜5nの識別子I1
Inがロギング領域LAに書き込まれるのである。ロギング
領域LAのアドレスは、トレースモジュール6が起動され
るごとに順次インクリメントされ、次に書き込むアドレ
スは主メモリ3内で特定のアドレスに設定されたアドレ
スポインタ領域APに書き込まれる。つまり、トレース処
理では、第3図に示すように、まず、主メモリ3のアド
レスポインタ領域APから次に書き込むアドレスを読み出
し、読み出したアドレスに対応する記憶領域に識別子I1
〜Inを書き込むのである。ロギング領域LAは、たとえば
1〜250のアドレスを有していて、制御モジュール51〜5
nの実行毎に識別子I1〜Inが各アドレスに順次書き込ま
れ、ロギング領域LAの最大アドレス(=250)に達する
と、再び最小アドレス(=1)から順次書き込まれる。 以上のようにして、第2図に示すように、各制御モジ
ュール51〜5nが実行されるたびにトレースモジュール6
が起動されてロギング領域LAに識別子I1〜Inが書き込ま
れる。トレース処理が終了すると、アドレスポインタ領
域APで指示されているアドレスから識別子I1〜Inが読み
出され、この識別子I1〜Inに対応する制御モジュール51
〜5nが実行されるのである。この処理は、停止条件が成
立するまで繰り返し行われ、各制御モジュール51〜5n
トレースモジュール6とが交互に実行される。繰り返し
処理の停止条件は、制御モジュール51〜5nの実行前に、
主メモリ3内で所定のアドレスに設定されているオプシ
ョン領域OPから読み出されるオプション値によって与え
られる。すなわち、制御モジュール51〜5nは、オプショ
ン値が1であれば識別子I1〜Inに従って実行され、0で
あれば実行が停止する。オプション値は後述するモニタ
プログラム4により主メモリ3に書き込まれる。 以上のようにして、制御モジュール51〜5nが実行され
るたびに次に実行すべき制御モジュール51〜5nの識別子
I1〜Inがロギング領域LAに順次書き込まるから、モニタ
プログラム4では、ロギング領域LAの内容を見れば、現
在どの制御モジュール51〜5nが実行されているかを知る
ことができるのである。 モニタプログラム4では、第4図に示すように、参照
モード、一時停止モード、停止解除モードの3種のモー
ドが選択できるようになっている。 参照モードは、主メモリ3の内容から機器制御プログ
ラム2動作状態を監視するモードである。参照モードが
選択されると、まず、アドレスポインタ領域APからロギ
ング領域LAのアドレスが読み出され、読み出されたアド
レスに記憶された識別子I1〜Inが読み出され、ディスプ
レイに表示される。こうして読み出された識別子I1〜In
は、機器制御プログラム2で現在実行中の制御モジュー
ル51〜5nの識別子I1〜Inに対応するから、機器制御プロ
グラム2の動作には影響を与えずに、現在どの処理が実
行されているのかをモニタプログラム4で知ることがで
きるのである。 一時停止モードは、主メモリ3のオプション領域OPに
記憶されているオプション値を0にするモードである。
したがって、機器制御プログラム2では、次にオプショ
ン領域OPの値を読み出した時点でオプション値が0にな
っていることから制御モジュール51〜5nが起動されず、
実質的に機器制御が停止した状態となる。つまり、オプ
ション値を0に変更することによって機器制御プログラ
ム2に対する停止条件を与えたことになるのである。 一方、停止解除モードでは、主メモリ3のオプション
OPに記憶されているオプション値を1にする。すなわ
ち、機器制御プログラム2では、次にオプション値を読
み出した時点で制御モシュール51〜5nを起動することが
できるようになり、上述したように、アドレスポインタ
領域APで指定されているアドレスに記憶された識別子I1
〜Inを有する制御モジュール51〜5nを起動するのであ
る。つまり、一時停止モードによって機器制御プログラ
ム2による制御を一時的に停止させた後、停止解除モー
ドにより停止状態を解除すると、停止前に実行されてい
た制御モジュール51〜5nの次の制御モジュール51〜5n
ら実行を再開できるのである。 以上のようにして、機器制御プログラム2において各
処理単位に対応する制御モジュール51〜5nを順次実行す
るとともに、各制御モジュール51〜5nの実行毎に主メモ
リ3のロギング領域LAに、次にどの制御モジュール51
5nを実行するかを書き込むようにし、この主メモリ3を
介して機器制御プログラム2における実行状態をモニタ
プログラム4に引き渡すから、機器制御プログラム2で
の制御状態に影響を与えずに制御状態の監視が行えるの
である。また、モニタプログラム4から一時停止および
停止解除の指示を行った場合に、主メモリ3のロギング
領域LAに記憶されている機器制御プログラム2の実行過
程の履歴に基づいて、停止時点で次に実行しようとして
いた制御モジュール51〜5nから実行を再開することがで
きるのある。
【発明の効果】
本発明は上述のように、処理単位の実行時には、各処
理単位の終了毎にアドレスポインタ領域に格納したアド
レスをインクリメントして次に処理すべき処理単位に与
えられ識別子をロギング領域のうちアドレスポインタ領
域に格納されているアドレスに対応する記憶領域に書き
込むから、モニタプログラムで参照モードを選択してロ
ギング領域のうちアドレスポインタ領域に格納されたア
ドレスから識別子を読み出せば、機器制御プログラムの
動作状態に影響を与えることなく現在実行中の処理単位
を知ることができる。すなわち、動作を監視しながらも
機器制御プログラムでの設備機器の制御に動作の遅れや
タイミングのずれなどが生じるのを防止することができ
るという利点がある。また、モニタプログラムでは主メ
モリのオプション領域に書き込むオプション値を書き換
える一時停止モードと停止解除モードとが選択でき、各
処理単位の開始前にはオプション領域に格納されている
オプション値を読み出して処理単位の実行と停止とを選
択するから、機器制御プログラムには影響を与えること
なくオプション領域にオプション値を書き込むだけでモ
ニタプログラムから機器制御プログラムの実行と停止と
を指示できるという利点がある。しかも、処理単位の実
行時には、各処理単位の終了毎にアドレスポインタ領域
に格納したアドレスをインクリメントして次に処理すべ
き処理単位に与えられた識別子をロギング領域のうちア
ドレスポインタ領域に格納されるアドレスに対応する記
憶領域に書き込むから、モニタプログラムで参照モード
を選択しロギング領域のうちアドレスポインタ領域に格
納されたアドレスから識別子を読み出すことによって、
現在実行中の処理単位を知ることができるという効果が
ある。また、一時停止モードを選択して機器制御プログ
ラムを停止させれば、アドレスポインタ領域に格納され
ているアドレスは、次に実行すべき処理単位の識別子を
格納しているアドレスになるから、機器制御プログラム
の実行の再開時には停止時点で次に実行しようとしてい
た処理単位から実行を再開することができ、順次実行さ
れる処理単位からなる機器制御プログラムについて実行
が中断した後に再開しても、そのことによって未実行の
処理単位が発生することはないという利点があり、その
上、上述のように主メモリのオプション領域を介してモ
ニタプログラムが機器制御プログラムの実行と停止とを
指示するから、機器制御プログラムがコンパイラ言語で
記述されている場合でも実行と停止とをモニタプログラ
ムから指示することができるという利点がある。つま
り、設備にトラブルが発生しても、機器制御プログラム
をモニタプログラムから容易に停止させることができる
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の概略構成図、第2図は同上の機器制御
プログラムの動作説明図、第3図は同上のトレースモジ
ュールの動作説明図、第4図は同上のモニタプログラム
の動作説明図である。 1……設備機器、2……機器制御プログラム、3……主
メモリ、4……モニタプログラム、51〜5n……制御モジ
ュール、6……トレースモジュール、I1〜In……識別
子。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機器制御プログラムにより設備機器を処理
    単位毎に順次制御する工程制御方式であって、各処理単
    位の開始前に主メモリの特定アドレスに設けたオプショ
    ン領域に格納されているオプション値を読み出して処理
    単位の実行と停止とを選択し、処理単位の実行時には、
    各処理単位の終了毎に主メモリの特定アドレスに設けた
    アドレスポインタ領域に格納したアドレスをインクリメ
    ントして次に処理すべき処理単位に与えられ識別子を主
    メモリに設けたロギング領域のうちアドレスポインタ領
    域に格納されているアドレスに対応する記憶領域に書き
    込み、機器制御プログラムとは別に設けたモニタプログ
    ラムにより参照モードを選択しているときには、ロギン
    グ領域のうちアドレスポインタ領域に格納されたアドレ
    スから上記識別子を読み出して機器制御プログラムの動
    作状態を監視し、モニタプログラムでは機器制御プログ
    ラムの実行と停止とをオプション領域のオプション値を
    書き換えて指示する一時停止モードと停止解除モードと
    が選択可能であり、一時停止モードを選択して機器制御
    プログラムによる制御を停止した後に停止解除モードを
    選択して制御を再開するときには主メモリに書き込まれ
    た上記識別子により指定された処理単位から制御を再開
    することを特徴とするモニタ機能を有する工程制御方
    式。
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