JP2555059Y2 - イオン注入装置 - Google Patents

イオン注入装置

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JP2555059Y2 JP1991063133U JP6313391U JP2555059Y2 JP 2555059 Y2 JP2555059 Y2 JP 2555059Y2 JP 1991063133 U JP1991063133 U JP 1991063133U JP 6313391 U JP6313391 U JP 6313391U JP 2555059 Y2 JP2555059 Y2 JP 2555059Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、イオン照射対象物内に
不純物イオンを注入するイオン注入装置に関し、特にイ
オン照射対象物を保持する保持部材に設けられた保持部
材軸を揺動させることによって保持部材を機械的に走査
するイオン注入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】イオン注入装置は、拡散したい不純物を
イオン化し、この不純物イオンを磁界を用いた質量分析
法により選択的に取り出し、電界により加速してイオン
照射対象物に照射することで、イオン照射対象物内に不
純物を注入するものである。
【0003】このイオン注入装置の一般的な構成は、図
3に示す通りであり、注入元素をイオン化し、イオンビ
ーム40として引き出すイオン源部41と、所定の注入
イオンのみを選別して取り出す質量分離部42と、イオ
ンビーム40を輸送する中で必要によりイオンビーム4
0を加速し、ビーム形状を成形、集束する機能を包含す
るビームライン部と43、イオン照射対象物をセットし
注入処理を行うエンドステーション部44から成る。
【0004】イオン注入装置には、図4および図5に示
すように、保持部材軸56を機械的に駆動することによ
って、イオン照射対象物55を保持する保持部材54が
水平方向(図中X方向)と垂直方向(図中Y方向)との
両方向に走査される、いわゆる一軸のメカニカルスキャ
ン方式のものがある。このイオン注入装置のエンドステ
ーション部44の構成の一例を、同図に基づいて以下に
説明する。
【0005】このエンドステーション部44は、真空中
においてイオン照射対象物55にイオン注入を行うター
ゲットチャンバ51と、予備真空排気が行われるエアロ
ック室52と、ターゲットチャンバ51とエアロック室
52との間を仕切るゲートバルブ53と、真空側(ター
ゲットチャンバ51、エアロック室52)に設けられイ
オン照射対象物55を保持する保持部材54と、保持部
材54に設けられて大気側(エアロック室52の外側)
へと延びる保持部材軸56と、保持部材軸56を支持す
ると共に真空シールを行う真空シール軸受部78と、保
持部材54を垂直走査駆動する垂直走査駆動機構部88
と、保持部材54を水平走査駆動する水平走査駆動機構
部89とに大別することができる。
【0006】上記真空シール軸受部78は、支持ブロッ
ク59と、軸受ハウジング58と、ダストシール60
と、Oリング61・61と、ベローズ57とを備えてお
り、上記保持部材軸56は、ダストシール60、および
Oリング61・61にシールされた状態で軸受ハウジン
グ58に貫装されている。従って、水平走査駆動機構部
89により保持部材軸56が長さ方向(水平方向)に駆
動された場合、Oリング61・61と保持部材軸56と
は真空シールされた状態で摺動する。
【0007】また、この軸受ハウジング58の両端には
軸58a・58a(図5)が突設されており、軸受ハウ
ジング58は、ベアリング59a・59aを有する支持
ブロック59(一端がエアロック室52に固定されてい
る)に回動可能に取り付けられている。従って、保持部
材軸56は、垂直走査駆動機構部88に駆動されて軸受
ハウジング58を支点として揺動し、これによって、保
持部材軸56の先端に設けられた保持部材54が垂直走
査されるようになっている。
【0008】そして、軸受ハウジング58とエアロック
室52との間は、ベローズ57により真空シールされて
おり、保持部材軸56の軸受ハウジング58を支点とし
た揺動を可能にしている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、垂直方向の走査に対する真空シールにベ
ローズ57が用いられているため、比較的小さいスキャ
ン角度θで垂直方向のスキャンが行われる場合はまだし
も、その性質上スキャン角度θが大きくなるとベローズ
57にかかる負担が増大し、例えばその溶接部に亀裂が
生じる等その寿命に影響するといったような悪条件が顕
在化してくる。即ち、上記従来の構成では、垂直走査の
キャン角度θに制約があり、垂直走査範囲をあまり大
きくとることができないため、注入面積が小さく、大型
のイオン照射対象物55には対応できない。
【0010】また、ベローズ57が使用されているた
め、その面間寸法分装置の寸法が大きくなってしまう。
【0011】本考案は、上記に鑑みなされたものであ
り、その目的は、走査範囲を拡大することができ、且
つ、真空シール部の長期信頼性の向上が図れ、さらに、
装置の小型化をも実現できるイオン注入装置を提供する
とことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案のイオン注入装置
の軸受け機構は、上記の課題を解決するために、真空排
気された真空室内に設けられてイオン照射対象物を保持
する保持部材と、上記保持部材が軸先端に設けられ、真
空室壁に形成された貫通孔を貫通して真空室外へと延び
る保持部材軸と、上記貫通孔に設けられて真空シールを
行うと共に保持部材軸を支持する真空シール軸受部とを
備えているイオン注入装置において、以下の手段を講じ
ている。
【0013】即ち、上記真空シール軸受部は、上記保持
部材軸が貫装された略球面形状の転動部材と、上記転動
部材を転動可能に保持する転動保持部材と、上記転動部
材と転動保持部材との間の真空シールを行う真空シール
手段とを有しており、上記イオン注入装置は、さらに、
上記真空シール軸受部を支点として保持部材軸を揺動さ
せる揺動手段と、上記保持部材軸の回転を防止する回転
防止部材とを備えている
【0014】
【作用】上記の構成によれば、保持部材軸は真空シール
軸受部に支持されており、揺動手段により、真空シール
軸受部を支点として揺動することにより、その先端に設
けられたイオン照射対象物を保持する保持部材が、真空
排気された真空室内で所定方向に走査される。また、上
記真空シール軸受部は、真空室壁に形成された貫通孔に
設けられて真空シールを行う。
【0015】ここで、上記真空シール軸受部は、転動部
材と転動保持部材と真空シール手段とを有している。上
記転動部材は略球面形状をしており、これには上記保持
部材軸が貫装されている。この転動部材は転動保持部材
によって転動可能に保持されており、上記転動部材と転
動保持部材との間は真空シール手段によって真空シール
されている。
【0016】このように、真空シール軸受部は球面シー
ル構造となっており、真空シール軸受部を支点とした保
持部材軸の揺動範囲、即ち走査範囲を大きくしたからと
いって真空シール軸受部が容易に破損することはなく、
真空シール軸受部の耐久性(寿命)は走査範囲に依存さ
れない。従って、走査範囲を決定する際、真空シール軸
受部による制約は殆どなく、任意に走査角度を設定でき
る。
【0017】また、従来使用されていたベローズの面間
寸法が不要となるので、その分装置の寸法を短くするこ
とができ、装置の小型化が図れる。
【0018】加えて、保持部材軸が直動あるいは揺動す
る場合であっても、回転防止部材は、保持部材軸が軸を
中心にして回転するのを防止する。これにより、イオン
ビームは、イオン照射対象物の照射面に平行で、かつ、
互いに異なる2方向に走査する際、照射面に対して常に
一定の角度で照射される。この結果、イオン照射対象物
の照射面全体に渡って、より均一にイオン注入できる。
【0019】
【実施例】本考案の一実施例について図1ないし図3に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0020】本実施例に係るイオン注入装置は、図3に
示すように、注入元素をイオン化し、イオンビーム12
として引き出すイオン源部41と、所定の注入イオンの
みを選別して取り出す質量分離部42と、イオンビーム
12を輸送する中で必要により加速管45でイオンビー
ム40を加速し、ビーム形状を成形、集束する機能を包
含するビームライン部43と、イオン照射対象物として
の試料5をセットし注入処理を行うエンドステーション
部44とを備えている。また、イオン注入装置は、各構
成部において真空排気を行う図示しない複数の真空ポン
プを備えている。
【0021】上記エンドステーション部44は、真空中
において試料5にイオン注入を行うターゲットチャンバ
(真空室)1と、予備真空排気が行われるエアロック室
(真空室)2と、ターゲットチャンバ1とエアロック室
2との間を仕切るゲートバルブ3と、真空側(ターゲッ
トチャンバ1、エアロック室2)に設けられて試料5を
保持する保持部材4と、保持部材4が軸先端に設けられ
て大気側(エアロック室2の外側)へと延びる保持部材
軸6と、保持部材軸6を支持すると共に真空シールを行
う真空シール軸受部9と、保持部材4を垂直走査駆動す
る垂直走査駆動機構部(揺動手段)38と、保持部材4
を水平走査駆動する水平走査駆動機構部39とに大別す
ることができる。
【0022】本イオン注入装置は、垂直走査駆動機構部
38および水平走査駆動機構部39により、上記保持部
材軸6を機械的に駆動することによって、試料5を保持
する保持部材4が水平方向(図中X方向)と垂直方向
(図中Y方向)との両方向に走査される、いわゆる一軸
のメカニカルスキャン方式のものである。
【0023】上記保持部材軸6は、球心を通る貫通軸孔
を有する略球面形状のボール軸受(転動部材)7を貫装
している。このボール軸受7の貫通軸孔には、ダストシ
ール10、および2本のOリング11・11が環装され
ている。これにより、Oリング11・11と保持部材軸
6との間が真空シールされ、保持部材軸6の軸方向(水
平方向)の移動に対する軸シールが図られている。
【0024】上記エアロック室2の壁(真空室壁)には
保持部材軸6を通す貫通孔2aが形成されている。そし
て、上記ボール軸受7は、エアロック室2の貫通孔2a
の外側に設けられた第1ボールハウジング8aおよび第
2ボールハウジング8bから成るボールハウジング(転
動保持部材)8により、転動可能に保持されている。即
ち、保持部材軸6は、真空シール軸受部9を支点として
揺動可能である。
【0025】上記ボールハウジング8のボール軸受7を
保持している面には、真空シール手段としての2本のO
リング12・12が環装されている。これにより、Oリ
ング12・12とボール軸受7表面との間が真空シール
され、保持部材軸6の揺動に対する真空シールが図られ
る。このように、真空シール軸受部9において、水平ス
キャン方向と垂直スキャン方向との両方向の真空シール
が施される。
【0026】垂直走査駆動機構部38は、エアロック室
2の外面に固着された支持台14と、支持台14にピン
15によって回動可能に支持された垂直スキャンモータ
13と、垂直スキャンモータ13に駆動されて回転する
ボールネジ17と、ボールネジ17と螺合されたナット
ピン16を有する可動板18とを備えており、可動板1
8は保持部材軸6と係合しているプレート31に取り付
けられている。
【0027】即ち、垂直スキャンモータ13に駆動され
て可動板18が揺動し、保持部材軸6は、真空シール軸
受部9を支点として垂直方向に揺動され、保持部材軸6
の先端に設けられた保持部材4が垂直走査されるように
なっている。
【0028】また、可動板18はエアロック室2へと延
びており、図2に示すように、その先端部にはシャフト
37・37が設けられている。そして、エアロック室2
の外面の両端にはベアリング36a・36aを有する支
持部材36が突設されており、可動板18に設けられた
シャフト37・37が、この支持部材36に回動可能に
取り付けられている。
【0029】上記プレート31には、保持部材軸6の長
さ方向に平行なガイドレール35が設けられている。ま
た、プレート31の端部には、プレート30が垂設され
ており、このプレート30にはさらに取り付けブロック
29が設けられている。そして、この取り付けブロック
29には水平スキャンモータ27が取り付けられてお
り、この水平スキャンモータ27の回転軸には、プーリ
26が固着されている。
【0030】また、プレート30には、ボールネジ19
の一端を回動可能に支持する支持部30aが形成されて
いる。この支持部30aには、ベアリング34が取り付
けられている。また、可動板18にも、ボールネジ19
の一端を回動可能に支持する支持部18aが形成されて
おり、この支持部18aには、ベアリング32が取り付
けられている。即ち、ボールネジ19は、上記の支持部
31aと支持部18aとに支持されて回動するようにな
っている。
【0031】上記ボールネジ19の端部にはプーリ25
が固着されている。そして、プーリ26とプーリ25と
の間には、タイミングベルト28が架設されている。即
ち、水平スキャンモータ27が運転されれば、プーリ2
6、タイミングベルト28、およびプーリ25を介して
ボールネジ19が転動するようになっている。
【0032】上記保持部材軸6の端部には操作ハンドル
23が設けられると共に、スライド台21が固定用ナッ
ト22により固定されている。このスライド台21に
は、上記ボールネジ19と螺合されたボールネジナット
20が固着されており、その先端にはガイドレール35
に案内されてスライドするスライド部21aが設けられ
ている。なお、上記スライド台21と固定用ナット22
とが実用新案登録請求の範囲に記載の回転防止部材に対
応しており、保持部材軸6が長さ方向に移動する際であ
っても、保持部材軸6が軸を中心にして回転しないよう
に支持している。
【0033】上記の水平スキャンモータ27、プーリ2
5・26、タイミングベルト28、ボールネジ19、ボ
ールネジナット20、ガイドレール35、スライド台2
1によって水平走査駆動機構部39が構成されており、
水平スキャンモータ27に駆動されるボールネジ19の
回動に伴って、保持部材軸6がガイドレール35に案内
されてその長さ方向、即ち水平方向に移動し、水平方向
のスキャンが行われるようになっている。
【0034】また、エアロック室2には、蓋33が設け
られており、試料5の着脱はこのエアロック室2で行わ
れる。尚、ターゲットチャンバ1とエアロック室2との
間にゲートバルブ3が設けられているため、試料5の着
脱はビーム発生中においても行うことができるようにな
っている。
【0035】上記の構成において、イオン注入装置のイ
オン注入動作を以下に説明する。
【0036】図3に示すように、イオン源部41によっ
て引き出され、質量分離部42で所定イオンのみが選別
された後、ビームライン部43の加速管45で加速され
たイオンビーム40は、エンドステーション部44にお
ける図1および図2に示すターゲットチャンバ1に導か
れる。尚、各構成部の内部は真空ポンプにより真空排気
されている。
【0037】一方、エアロック室2において試料5が保
持部材4に装着され、この後、エアロック室2の真空排
気が行われる。
【0038】そして、真空排気が完了した時点で、注入
指令によりエアロック室2とターゲットチャンバ1との
間のゲートバルブ3が開き、保持部材4は水平走査駆動
機構部39に駆動されてゲートバルブ3を通過してター
ゲットチャンバ1まで送られる。
【0039】この後、保持部材4は垂直走査駆動機構部
38に駆動されて垂直走査範囲の上限であるθmax の位
置まで移動され、この位置で、水平走査駆動機構部39
に駆動されて水平方向のスキャン(1往復)が行われ
る。
【0040】さらに、保持部材4は垂直走査駆動機構部
38に駆動されて1ステップずつ下方に移動され、その
度に水平走査駆動機構部39に駆動されて水平方向のス
キャン(1往復)が行われる。尚、スキャン速度は、垂
直スキャンモータ13および水平スキャンモータ27の
駆動を制御する図示しない注入コントローラにより制御
されている。
【0041】また、保持部材軸6は、スライド台21に
固定されているので、保持部材4は、保持部材軸6を中
心にして回転しない。したがって、水平方向および垂直
方向 にスキャンする間も、イオンビームは、試料5の表
面に対して一定の角度で照射される。
【0042】そして、保持部材4が垂直走査範囲の下限
であるθmin の位置までくれば、垂直走査駆動機構部3
8に駆動されて保持部材軸6が水平に戻され、このとき
ゲートバルブ3が開いて保持部材4は水平走査駆動機構
部39に駆動されてエアロック室2に収納される。
【0043】この後、ゲートバルブ3が閉じられた後、
エアロック室2は大気圧まで戻され、イオン注入済の試
料5の取り外しが行われれる。
【0044】上記のように、本実施例においては、略球
面形状のボール軸受7により保持部材軸6が支持され、
このボール軸受7がボールハウジング8により転動可能
に保持されると共に、ボール軸受7と保持部材軸6との
間はOリング11・11により、ボール軸受7とボール
ハウジング8との間はOリング12・12により真空シ
ールされる構造がとられている。
【0045】従来のイオン注入装置では、真空シール軸
受部にベローズが用いられていたため、その耐久性(寿
命)がスキャン角度θに依存されていたが、本実施例の
真空シール軸受部9は、上記のような球面Oリングシー
ルの構造上、その耐久性がスキャン角度θに依存される
ことはない。このため、本実施例では、真空シール軸受
部9によるスキャン角度θの制約は殆どなく、大きなス
キャン角度θで垂直走査することが可能である。即ち、
本実施例のイオン注入装置は、従来に比べて垂直走査範
囲を大きくとることができるため、注入面積を大きくす
ることができ、大型の試料5にも対応できる。
【0046】また、本実施例の真空シール軸受部9は、
上記のような球面Oリングシールの構造上、スキャン角
度θを大きくしても長期間の使用に充分耐え得るもので
あり、真空シール部の長期信頼性の向上が図られる。
【0047】さらに、本実施例では、従来用いられてい
るベローズの面間寸法が不要となるので、その分装置の
寸法を短くすることができ、装置の小型化が図られる。
【0048】
【考案の効果】本考案のイオン注入装置は、以上のよう
に、真空シール軸受部は、上記保持部材軸が貫装された
略球面形状の転動部材と、上記転動部材を転動可能に保
持する転動保持部材と、上記転動部材と転動保持部材と
の間の真空シールを行う真空シール手段とを有している
構成である。
【0049】それゆえ、真空シール軸受部を支点とした
保持部材軸の揺動範囲、即ち走査範囲に制約がなく走査
範囲の拡大を図れる。また、真空シール軸受部が球面シ
ール構造であるため、その耐久性は走査範囲に依存され
ず、長期間の使用に充分耐え得るものであり、真空シー
ル部の長期信頼性の向上が実現できる。さらに、従来用
いられていたベローズの面間寸法が不要となるので、そ
の分装置の寸法を短くすることができ、装置の小型化を
図ることができるという効果を奏する。
【0050】加えて、回転防止部材が、保持部材軸の回
転を防止するので、イオンビームは、イオン照射対象物
の照射面に対して常に一定の角度で照射される。この結
果、イオン照射対象物の照射面全体に渡って、より均一
にイオン注入できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すものであり、イオン注
入装置のエンドステーション部を示す概略の縦断面図で
ある。
【図2】上記エンドステーション部を示す概略の横断面
図である。
【図3】イオン注入装置の概略構成図である。
【図4】従来例を示すものであり、イオン注入装置のエ
ンドステーション部を示す概略の縦断面図である。
【図5】上記エンドステーション部を示す概略の横断面
図である。
【符号の説明】
1 ターゲットチャンバ(真空室) 2 エアロック室(真空室) 4 保持部材 5 試料(イオン照射対象物) 6 保持部材軸 7 ボール軸受(転動部材) 8 ボールハウジング(転動保持部材) 8a 第1ボールハウジング 8b 第2ボールハウジング 9 真空シール軸受部 11 Oリング 12 Oリング(真空シール手段)21 スライド台(回転防止部材) 22 固定用ナット(回転防止部材) 38 垂直走査駆動機構部(揺動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/265 H01L 21/265 D

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空排気された真空室内に設けられてイオ
    ン照射対象物を保持する保持部材と、上記保持部材が軸
    先端に設けられ、真空室壁に形成された貫通孔を貫通し
    て真空室外へと延びる保持部材軸と、上記貫通孔に設け
    られて真空シールを行うと共に保持部材軸を支持する真
    空シール軸受部とを備えているイオン注入装置におい
    て、 上記真空シール軸受部は、上記保持部材軸が貫装された
    略球面形状の転動部材と、上記転動部材を転動可能に保
    持する転動保持部材と、上記転動部材と転動保持部材と
    の間の真空シールを行う真空シール手段とを有して
    り、 上記イオン注入装置は、さらに、上記真空シール軸受部
    を支点として保持部材軸を揺動させる揺動手段と、 上記保持部材軸の回転を防止する回転防止部材とを備え
    ている ことを特徴とするイオン注入装置。
JP1991063133U 1991-08-09 1991-08-09 イオン注入装置 Expired - Fee Related JP2555059Y2 (ja)

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