JP2554628B2 - 電子管用電子銃の板状電極の製造方法 - Google Patents

電子管用電子銃の板状電極の製造方法

Info

Publication number
JP2554628B2
JP2554628B2 JP61128026A JP12802686A JP2554628B2 JP 2554628 B2 JP2554628 B2 JP 2554628B2 JP 61128026 A JP61128026 A JP 61128026A JP 12802686 A JP12802686 A JP 12802686A JP 2554628 B2 JP2554628 B2 JP 2554628B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaving
plate
hole
electron
electron beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61128026A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62285336A (ja
Inventor
繁正 浜西
博敏 田原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Shibaura Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority to JP61128026A priority Critical patent/JP2554628B2/ja
Publication of JPS62285336A publication Critical patent/JPS62285336A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2554628B2 publication Critical patent/JP2554628B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Punching Or Piercing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は、カラー受像管用電子銃の主レンズを構成
する板状電極など、複数の電子ビーム通過孔を有する電
子管用電子銃の板状電極の製造方法に関する。
(従来の技術) 一般に、カラー受像管用電子銃の主レンズを構成する
電極の電子ビーム通過孔の口径は、フォーカス特性に大
きく影響し、良好なフォーカス特性を得るためには、可
能な限り大きくすることが望ましい。また、真円度が低
下すると、電子ビームに非点収差を生ずるので、可能な
限り真円に形成することが必要である。
第4図および第5図は、かかるカラー受像管に用いら
れる主レンズを構成する電極の一例を示したものであ
る。この電極は、3個の電子ビーム通過孔(1a)〜(1
c)がインライン状に配列された板状電極からなり、同
一直径Dの電子ビーム通過孔(1a)〜(1c)が所定ピッ
チPで一直線(2)上に形成されている。その一具体例
では、電極は、板厚t=2.05mmのステンレス鋼で形成さ
れ、直径D=4.52mmの電子ビーム通過孔が電子ビームの
コンバーゼンス特性をよくするため、ピッチP=4.92mm
で配列され、孔間隔(P−D)が0.4mmとなっている。
従来よりかかる電極は、所定板厚の板状部材に、まず
下孔を打抜き形成し、この下孔をシェービング加工した
のち、外形を打抜くことにより製造されている。第6図
は、上型に下孔明けポンチ(4)、シェービングポンチ
(5)および外形抜きポンチ(6)を一体に取付けた順
送型を、ファインブランキングプレスなどのプレス機械
に取付けて、上記工程順に製造する一例を示したもので
ある。
この製造方法では、(A)図に示すように、帯板状部
材(7)が図示しない送り機構により矢印(8)方向に
所定ピッチSで送り込まれ、まずストリッパー(9)に
よりダイ(10)およびノックアウト(11)に押し付けら
れる。しかるのち、(B)図に示すように、上型を下降
させて、下孔明けポンチ(4)で下孔を打抜く。同時
に、前工程で打抜かれた下孔(12)をシェービングポン
チ(5)でシェービングして電子ビーム透過孔を形成
し、さらに次工程では、この電子ビーム通過孔(1a)
((1b),(1c))の形成された部分(13)を外形抜き
ポンチ(6)で打抜く。つぎに、(C)図に示すよう
に、上型を上昇させるとともに、ストリッパー(9)を
上昇させて、帯板状部材(7)の押しつけを解除する。
このとき、この従来の製造方法では、下孔明けかす(1
4)およびシェービングかす(15)はダイ(10)中に残
り、外形抜きポンチ(6)で打抜かれた部分(13)すな
わち所要の電極は、ノックアウト(11)によりダイ(1
0)から押し出され、図示しない排出機構により金型外
に取出される。
しかし、この従来の製造方法では、ステンレス鋼から
なる板状部材(7)が強力なストリッパー(9)の押圧
力と外形打抜き部のまわりに設けられた環状Vリング
(17)により、板状部材(7)の送り方向の逆方向に伸
び、この伸びがシェービング加工に影響する。この伸び
量は、ステンレス鋼からなる板厚t=2.05mmの板状部材
(7)で、0.01〜0.03mmになる。そのため、シェービン
グ加工では、前工程で形成された下孔(12)と同軸の加
工ができず、第7図に示すように、シェービングかす
(15)は馬蹄形となり、形成される電子ビーム通過孔
(1a)〜(1c)の真円度が低下する。また、シェービン
グかす(15)が馬蹄形となることにより、金型内でかす
上りが発生し、電極の外周部や電子ビーム通過孔(1a)
〜(1c)付近などを傷つけ、これが組込まれたカラー受
像管を耐圧不良やフォーカス不良にする。さらに、この
かす上りは、金型破損の一因ともなり、生産性の低下や
金型修理費の増大をまねくなどの問題点がある。
上記問題点を解決する一方向として、下孔(12)を小
さくし、上記逆方向の伸び量以上のシェービング代をつ
けてシェービング加工する方法がある。しかし、この方
法は、所要の真円度を得ることは可能であるが、大きな
シェービング力が必要となり、第8図に示すように、加
工された電子ビーム通過孔(1a)((1b),(1c))に
だれΔtを生じ、フォーカス特性に寄与する実質的な板
厚がt−Δt=t1に変化し、フォーカス特性を低下させ
る。
(発明が解決しようとする問題点) 上記のように従来の板状電極の製造方法は、板状部材
の送り方向と逆方向に生ずる伸びのために、シェービン
グかすが馬蹄形となってかす上りを発生しやすく、その
かす上りのために、電極を傷つけたり、金型を破損した
りするという問題点がある。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされた
もので、かす上りを防止して所要の板状電極を容易に製
造できるようにすることを目的とする。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 複数の電子ビーム透過孔をもつ電子管用電子銃の板状
電極の製造方法において、プレス加工により下孔を半抜
き状態に形成して、その抜きかすを板状部材の下孔形成
部に一体に支持させ、ついでシェービング加工し、その
シェービングかすをダイと下孔の抜きかすとの隙間に押
し込まれるように形成し、下孔の抜きかすとシェービン
グかすとを除去するようにした。
(作 用) 下孔を半抜き状態にしてその抜きかすを板状部材に一
体に支持させ、これをシェービング加工でシェービング
かすとともに一体に除去するようにすると、シェービン
グポンチ圧でシェービングかすをダイに強固に係止させ
ることができ、金型内でのかす上りを確実に防止するこ
とができる。
(実施例) 以下、図面を参照してこの発明を実施例に基づいて説
明する。
第1図にインライン形カラー受像管用電子銃の主レン
ズを構成する板状電極の製造方法を示す。製造される電
極は、第4図または第5図に示した構造をなす。その製
造は、上段に下孔明けポンチ(20)、シェービングポン
チ(21)および外形抜きポンチ(22)を一体に取付けた
順送型を、ファインブランキングプレスなどのプレス機
械に装着しておこなわれる。
特にこの例の金型は、上記シェービングポンチ(21)
と外形抜きポンチ(22)の取付け間隔が、板状部材
(7)の金型内への送りピッチSに対して、ストリッパ
ー(23)の押圧および環状Vリング(17)による板状部
材(7)の送り方向とは逆方向の伸びを補正する大きさ
S1となっている。
電極の製造は、まず第1図(A)図に示すように、ス
テンレス鋼からなる帯板状部材(7)を図示しない送り
機構により矢印(8)方向に所定ピッチSで送り込み、
ストリッパー(23)によりダイ(24)およびノックアウ
ト(25)に押しつける。しかるのち、(B)図に示すよ
うに、上型を下降させて、下孔明けポンチ(20)により
上記板状部材(7)に下孔を形成する。同時に、シェー
ビングポンチ(21)により前工程で形成された下孔(2
6)をシェービングして電子ビーム通過孔を形成し、さ
らに外形抜きポンチ(22)により、電子ビーム通過孔
(1a)〜(1c)の形成された部分を打抜く。
この場合、下孔明け加工は、ポンチ(20)の先端をダ
イ(24)の上面よりΔl離して、下孔を半抜き状態に形
成し、下孔明けかす(28)(下孔抜きかす)を板状部材
(7)の下孔下部に一体に支持させる。一方、外形抜き
ポンチ(22)との間隔を補正して取付けられたシェービ
ングポンチ(21)は、前工程で形成された下孔(26)に
対して、その全周を均一なシェービング代でシェービン
グし、上記下孔(26)下部に一体に支持された下孔明け
かす(28)をシェービングかす(29)とともに一体に除
去する。
つぎに、(c)図に示すように、上型を上昇させると
ともに、ストリッパー(23)を上昇させて、板状部材
(7)の押しつけを解除する。この押しつけ解除によ
り、外形抜きポンチ(22)で打抜かれた部分(13)すな
わち所要の電極は、ノックアウトピン(25)によりダイ
(24)から押し出され、図示しない排出機構により金型
外に取出される。
今、たとえばステンレス鋼からなる板状部材(7)の
板厚tを2.05mmとし、これに直径D=4.52mmの電子ビー
ム通過孔(1a)〜(1c)を形成すると、下孔(26)は、
シェービング代が下孔(26)の全周にわたり均一に0.06
mmになるように、直径4.40mmに形成するとよい。また、
この板厚t=2.05mmの板状部材(7)に対しては、Δl
は0.1mm程度にするとよい。さて、上記のように下孔(2
6)を半抜き状態に形成して、下孔明けかす(28)を板
状部材(7)の下孔下部に一体に支持させ、これをシェ
ービング加工でシェービングかす(29)とともに除去す
るようにすると、第2図に示すように、シェービングポ
ンチ圧により、シェービングかす(29)の末端がダイ
(24)と下孔明けかす(28)との隙間(31)に押し込ま
れ、下孔明けかす(28)およびシェービングかす(29)
を強固にダイ(24)に係止させることができ、かす上り
による電極の損傷や金型の破損を防止することができ
る。しかも、この製造方法では、シェービングポンチ
(21)と外形抜きポンチ(22)の間隔を、ストリッパー
(23)の押圧と環状Vリング(17)による板状部材
(7)の送り方向とは逆方向の伸び量を加味して補正
し、シェービングかす(29)が下孔の全周にわたり均一
なシェービング代で発生するようにしたので、上記下孔
明けかす(28)およびシェービングかす(29)のダイ
(24)への係止を一層確実にして、そのかす上りを防止
する。さらに、この製造方法では、上記のように下孔
(26)を全周にわたり均一なシェービング代でシェービ
ングするので、形成される電子ビーム通過孔(1a)〜
(1c)を所要の真円度で形成することができる。
以上、インライン形カラー受像管に用いられる電極の
製造方法について述べたが、この発明は、第3図に示す
ように、3個の電子ビーム通過孔(1a)〜(1c)がデル
タ状に配列された電極など複数の電子ビーム通過孔をも
つ他の電極にも適用できる。
〔発明の効果〕
複数の電子ビーム通過孔をもつ電子管用電子銃の板状
電極を、プレス加工により下孔を半抜き状態に形成し、
その抜きかすをシェービング加工でシェービングかすと
ともに一体に除去するように製造し、シェービングかす
をダイと下孔の抜きかすとの隙間に押し込まれるように
形成し、これらシェービングかすと下孔の抜きかすとを
ダイに強固に係止させて、かす上りを確実に防止するよ
うにしたので、かす上りによる電極の損傷をなくし、耐
圧不良やフォーカス不良を発生しない電極を容易に製造
することができる。また、この製造方法は、かす上りに
よる金型の破損を防止するので、金型破損による生産低
下や金型修理費の増大を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はこの発明の実施例説明図で、第1
図(A)ないし(C)図はそれぞれインライン形カラー
受像管用電子銃の主レンズを構成する板状電極の製造方
法説明図、第2図は抜きかすの除去状態を示す断面図、
第3図はデルタ配列の電子ビーム通過孔をもつ電極の斜
視図、第4図はインライン配列の電子ビーム通過孔をも
つ電極の斜視図、第5図は同じくその平面図、第6図
(A)ないし(C)図はそれぞれ従来の板状電極の製造
方法説明図、第7図は従来の製造方法で発生するシェー
ビングかすの形状を示す斜視図、第8図は従来の他の製
造方法を説明するための図である。 (1a)〜(1c)……電子ビーム通過孔 (7)……板状部材、(17)……環状Vリング (20)……下孔明けポンチ、(21)……シェービングポ
ンチ (22)……外形抜きポンチ、(23)……ストリッパー (24)……ダイ、(25)……ノックアウト (26)……下孔、(28)……下孔明けかす (29)……シェービングかす
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−74036(JP,A) 特開 昭60−253128(JP,A) 特開 昭59−82121(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の電子ビーム通過孔をもつ板状電極の
    電子ビーム通過孔をプレス加工により板状部材に下孔を
    形成したのちこの下孔をシェービング加工して形成する
    電子管用電子銃の板状電極の製造方法において、 上記プレス加工で上記下孔を半抜き状態に形成してその
    抜きかすを上記板状部材の下孔形成部に一体に支持さ
    せ、ついでシェービング加工により生ずるシェービング
    かすをダイと下記下孔の抜きかすとの隙間に押し込まれ
    るように形成し、上記下孔の抜きかすとシェービングか
    すとを除去することを特徴とする電子管用電子銃の板状
    電極の製造方法。
JP61128026A 1986-06-04 1986-06-04 電子管用電子銃の板状電極の製造方法 Expired - Lifetime JP2554628B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61128026A JP2554628B2 (ja) 1986-06-04 1986-06-04 電子管用電子銃の板状電極の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61128026A JP2554628B2 (ja) 1986-06-04 1986-06-04 電子管用電子銃の板状電極の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62285336A JPS62285336A (ja) 1987-12-11
JP2554628B2 true JP2554628B2 (ja) 1996-11-13

Family

ID=14974658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61128026A Expired - Lifetime JP2554628B2 (ja) 1986-06-04 1986-06-04 電子管用電子銃の板状電極の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2554628B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2904349B2 (ja) * 1988-02-23 1999-06-14 株式会社東芝 陰極線管用電子銃の電極加工方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5574036A (en) * 1978-11-29 1980-06-04 Hitachi Ltd Work method of processing electrode part of electron gun
JPS5982121A (ja) * 1982-11-04 1984-05-12 Seiko Instr & Electronics Ltd ワ−ク打抜法
JPS60253128A (ja) * 1984-05-30 1985-12-13 Hitachi Ltd 電子銃用電極の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62285336A (ja) 1987-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4569111A (en) Apparatus for jointing plate materials
JP2009078304A (ja) 打抜き加工方法および打抜き加工装置
JPH0523755A (ja) 金属板の打抜き加工方法および金型
JP2554628B2 (ja) 電子管用電子銃の板状電極の製造方法
JPH08229616A (ja) 金属板からの軸形成方法
US4036047A (en) Bodymaker punch and ram
CN115740205A (zh) 一种制造薄壁锥筒件的连续冲压方法
JPH08336798A (ja) ばりなし穴抜き加工方法
CN115069872A (zh) 一种解决较厚产品冲压塌边及毛刺的新型工艺
JPH0635021B2 (ja) バ−リング加工方法
CN220461911U (zh) 一种冲孔防掉碎屑结构
JP3090702B2 (ja) 電子銃用電極構体の製造方法
JPH10118722A (ja) バーリング加工法およびプレス製品
JPH0615381A (ja) 板状材料のせん断方法
JP2021087960A (ja) バーリング加工方法
JPH0639450A (ja) バーリング加工方法およびその装置
JP2816645B2 (ja) ピアスナット
JPS606299A (ja) 順送り打ち抜き方法
CN111438272A (zh) 一种冲压工艺
JP2000158059A (ja) かす上り防止金型装置
JP2000326021A (ja) パンチング金型
JP3136522B2 (ja) 陰極線管電子銃電極
JPH0957363A (ja) 精密プレス金型
JPH06226394A (ja) 環状体の増厚成形方法および装置
JPH09234525A (ja) カス上がり防止打抜き金型

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term