JP2554600Y2 - コンバインの刈取部昇降装置 - Google Patents

コンバインの刈取部昇降装置

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JP2554600Y2
JP2554600Y2 JP1992057996U JP5799692U JP2554600Y2 JP 2554600 Y2 JP2554600 Y2 JP 2554600Y2 JP 1992057996 U JP1992057996 U JP 1992057996U JP 5799692 U JP5799692 U JP 5799692U JP 2554600 Y2 JP2554600 Y2 JP 2554600Y2
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hydraulic cylinder
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瑞哉 松藤
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンバインの刈取部を
昇降するための油圧シリンダーと、その油圧関連機器の
配置構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からコンバインのミッションケース
は、図9・図10に示すように、左右方向の重量バラン
スや駆動構成等を考慮して、機体中央にミッションケー
ス1を配置し、刈取部Aを昇降するための油圧シリンダ
ー2は、そのミッションケース1の側部に配置し、該油
圧シリンダー2の基部はシャーシフレームに枢支され、
ピストンロッド先端は刈取フレーム3に枢支され、該油
圧シリンダー2の伸縮により刈取部を昇降していたので
ある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来のように
刈取部を昇降するための油圧シリンダーが機体左右の一
方に偏心していると、その支持部において重量バランス
が崩れているので、刈取部のフレームの剛性を高める必
要があり、そのために重量が増加し、コストアップの原
因となっていたのである。そして、刈取部の昇降時に荷
重がかかる位置は、機体中央でなく、油圧シリンダーの
取付基部はミッションケース後部に位置するために、油
圧シリンダーが長くなり剛性が不足して、作動時に振動
が発生したり、振れが生じたりしていたのである。ま
た、昇降用の油圧シリンダー、油圧ポンプ、油圧バル
ブ、タンク等がそれぞれ別々の場所に配設されていたた
めに、油圧配管が必要となって複雑となり、組立工数が
増加し、コストアップとなっていたのである。本考案
は、このような従来技術の不具合を解消するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案の解決すべき課題
は以上の如くであり、該課題を解決するために、次の如
く構成したものである。コンバインのトランスミッショ
ンを構成するミッションケース7において、該ミッショ
ンケース7を縦二つ割に構成し、該縦二つ割に構成した
ミッションケース7の一方のケースの壁部7aに、シリ
ンダー7hを穿設し、該シリンダー7h内にピストン2
0aを嵌装して油圧シリンダー20を構成し、該油圧シ
リンダー20を作動・操作する切換バルブ37と昇降用
油圧ポンプ36を、前記縦二つ割に構成したミッション
ケース7の、油圧シリンダー20を構成した側のケース
に付設したものである。
【0005】
【作用】以上のように構成することによって、昇降レバ
ーを上昇側へ回動すると、切換バルブ37が切り換えら
れて、昇降用油圧ポンプ36がシリンダー7h内に送油
されて、ピストンロッド20bが伸長されて、刈取部A
が上昇回動され、該油圧シリンダーは機体略中央にある
ので、刈取部の略中央を持ち上げて振動等を生じること
なくスムースに上昇されるのである。そして、昇降レバ
ーを下降側へ回動すると、逆に切換バルブ37が切り換
えられて油圧シリンダー20は縮小され、刈取部Aが下
降するのである。
【0006】
【実施例】本考案の解決すべき課題及び解決する手段は
以上の如くであり、次に本考案の具体的な構成について
添付した図面により説明する。図1はコンバインの前部
側面図、図2は走行駆動部の正面図、図3はミッション
ケース正面断面図、図4は同じく平面断面図、図5は油
圧無段変速装置の収納部の斜視図、図6は第二の実施例
を示すコンバイン前部側面図、図7は同じくミッション
ケース正面断面図、図8は同じく平面断面図である。
【0007】図1、図2において、コンバインのシャー
シフレーム6の前部中央にミッションケース7が配設さ
れ、その後部の座席側にエンジンEが載置され、該エン
ジンEからの動力をプーリー、ベルトを介してミッショ
ンケース7の入力軸9上の入力プーリー5に伝えてい
る。前記ミッションケース7の下部には、アクスルケー
ス8L・8Rを左右に突出して車軸10L・10Rを支
持し、該アクスルケース8L・8Rの両端はクローラ式
走行装置のトラックフレーム4・4に支持され、前記車
軸10L・10R端部に駆動スプロケット11・11が
固設され、クローラー12・12を駆動すべく構成して
いる。また、シャーシフレーム6より支持フレームを立
設して該フレーム上端に刈取部Aの回動支点13を設
け、該回動支点13より前下方に刈取フレーム14を突
出し、該刈取フレーム14に引起し装置15や上部搬送
装置16、下部搬送装置17、縦搬送装置18等を装着
しているのである。
【0008】本考案の刈取部Aを昇降するための油圧シ
リンダー20は、前記ミッションケース7の中央部に一
体的に構成されており、該ミッションケース7内の構成
は、図3、図4に示すように、上部に直列方向に配置し
た可変容量型の油圧ポンプPと油圧モーターMよりなる
油圧式無段変速装置を内装しており、縦二つ割に構成し
たミッションケース7の一側の上部の壁部7aを断面視
横H字状に構成し、この壁部7aの中央と外側を覆った
ポンプケース21に前記入力軸9を横架し、更に、該壁
部7aともう一方のケース7bにモーター軸22が横架
され、該モーター軸22及び入力軸9は同一軸心上に配
置され、前記壁部7aの両側面に油圧ポンプPのシリン
ダーブロック23及び油圧モーターMのシリンダーブロ
ック24の取付面を形成して回転自在に支持し、該壁部
7aに図5に示すように閉回路を構成する半月形油路7
c・7dが貫通されている。
【0009】そして、前記シリンダーブロック23に
は、ピストン25・25・・・が出退自在に嵌合され
て、該ピストン25・25・・・頭部が、可動斜板27
に当接され、前記シリンダーブロック24には、ピスト
ン26・26・・・が嵌合されている。該ピストン26
・26・・・頭部が固定斜板28に当接され、該固定斜
板28は図5に示すように、ミッションケース7に形成
してある固定座7e・7e・・・に固定され、前記可動
斜板27は変速レバーと連結されて回動可能とし、該変
速レバーを回動することにより、油圧ポンプPからの圧
油の量及び方向が変更されて、油圧モーターMを無段変
速自在に駆動するのである。
【0010】前記モーター軸22端には、歯車30が固
設され、該歯車30にはカウンター軸31上に固設した
減速大歯車32と噛合され、更に該カウンター軸31に
固設した減速小歯車33に、車軸10L・10Rに遊嵌
したセンター歯車34が噛合され、該センター歯車34
の両側にはクラッチ爪34a・34aが形成され、車軸
10L・10R上にスプライン嵌合した摺動体35L・
35R端部に形成したクラッチ爪35a・35aと噛合
可能としている。前記摺動体35L・35Rの他側には
ブレーキ爪35b・35bを形成し、該ブレーキ爪35
b・35bはミッションケース7内側面に形成したブレ
ーキ爪と噛合可能とし、該摺動体35L・35Rを摺動
させて動力の伝達を断切し、更に制動することにより機
体の進行方向を変更する操向装置が形成されているので
ある。
【0011】そして、前記壁部7aにシリンダー7hを
形成し、該シリンダー7hは図2に示すように機体の略
中心位置に配設され、該シリンダー7h側方に昇降用油
圧ポンプ36が配設されている。該該油圧ポンプ36は
無段変速装置のチャージポンプを兼ねており、エンジン
Eからの動力をベルトを介して駆動プーリー40に伝え
て駆動されるのである。前記シリンダー7h内には油圧
シリンダー20のピストン20aを挿入し、該シリンダ
ー7hのピストン側と前記油圧ポンプ36との間には油
路7i・36aを連通し、該油路36aの途中には切換
バルブ37を介装している。該油圧ポンプ36の作動油
供給側はフィルター39、油路7jを介してミッション
ケース7内と連通し、潤滑油をろ過して吸入し作動油と
しているのである。また、該油圧シリンダー20のピス
トンロッド20bの先端は図1に示すように、刈取フレ
ーム14の中途部に開口した長孔14a内にピン19を
挿入してピストンロッド20bの先端が枢支され、刈取
部Aを昇降時に摺動可能としているのである。
【0012】このような構成において、運転席に設けた
昇降レバーを上昇側へ回動すると、切換バルブ37が回
動されて、油圧ポンプ36からの圧油が油路7i・36
aを介してシリンダー7h内に送油されて、ピストンロ
ッド20bを伸長し、該ピストンロッド20bのピン1
9は長孔14a内を摺動して刈取フレーム14は回動支
点13を中心に上昇回動されるのである。そして、昇降
レバーを下降側へ回動すると、切換バルブ37が回動さ
れて、シリンダー7h内の作動油はドレン側へ流れて刈
取部Aの自重で油圧シリンダー20は縮小され、刈取部
Aが下降するのである。
【0013】また、前記油圧シリンダーは、図6、図
7、図8に示すように、機体上下方向に伸縮する油圧シ
リンダー20’に構成することが可能であり、この場合
油圧式無段変速装置の油圧ポンプP及び油圧モーターM
をシリンダー7h’の後方に配置し、ミッションケース
7の高さを低くしている。その他のカウンター軸31か
ら車軸10までの動力伝達構成は前記と同様の構成と
し、刈取フレーム14の回動支点13近傍より後方へ支
持アーム14bを突出し、該支持アーム14bに長孔1
4a’を開口し、該長孔14a’にミッションケース
7’より上方に突出した、油圧シリンダー20’のピス
トンロッド20b’先端を枢支するように構成している
のである。但し、この油圧シリンダー20’の場合、縮
小することによって刈取部Aを上昇することができるの
である。
【0014】
【考案の効果】本考案は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するものである。第1に、刈取部を昇降
する油圧シリンダーをミッションケース内に一体的に構
成したので、シリンダー長を短く構成してコンパクト化
が図れ、従来の如くミッションケースの側方に装着され
る油圧シリンダーをなくしたので、シンプルになりトレ
ッド方向のレイアウト構成が容易にできるのである。
2に、縦二つ割に構成しミッションケースの、油圧シリ
ンダーを一体的に構成した側のケースに、昇降用の昇降
用油圧ポンプや切換バルブ等を配設するので、配管が不
要となり、その他の油圧機器への回路構成も可能とな
り、汎用性が高く付加価値も高くなるのである。 第3
に、ミッションケースに油圧シリンダーを一体的に構成
したので、コンバインの機体の左右の略中央位置に油圧
シリンダーを配置することが出来るので、刈取部の昇降
支持部のバランスが取り易くなり、昇降作動時の刈取部
の振動等を低くすることも可能となり、最小限に剛性を
高めるだけで済むようになったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの前部側面図である。
【図2】走行駆動部の正面図である。
【図3】ミッションケース正面断面図である。
【図4】同じく平面断面図である。
【図5】油圧無段変速装置の収納部の斜視図である。
【図6】第二の実施例を示すコンバイン前部側面図であ
る。
【図7】同じくミッションケース正面断面図である。
【図8】同じく平面断面図である。
【図9】従来の走行駆動部正面図である。
【図10】従来の刈取部昇降用の油圧シリンダーの配置
を示す側面図である。
【符号の説明】
A 刈取部 7 ミッションケース 7h シリンダー 14 刈取フレーム 20 油圧シリンダー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンバインのトランスミッションを構成
    するミッションケース7において、該ミッションケース
    7を縦二つ割に構成し、該縦二つ割に構成したミッショ
    ンケース7の一方のケースの壁部7aに、シリンダー7
    hを穿設し、該シリンダー7h内にピストン20aを嵌
    装して油圧シリンダー20を構成し、該油圧シリンダー
    20を作動・操作する切換バルブ37と昇降用油圧ポン
    プ36を、前記縦二つ割に構成したミッションケース7
    の、油圧シリンダー20を構成した側のケースに付設し
    ことを特徴とするコンバインの刈取部昇降装置。
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