JP2554281B2 - キクラゲによる食品の改質方法 - Google Patents

キクラゲによる食品の改質方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はキクラゲによる食品の改質方法に係り、特に
一時期に大量に収穫のあるキクラゲに附加価値を与える
新しい用途としてのキクラゲによる食品の改質方法に関
する。
〔従来の技術〕
食用茸としてのキクラゲによる食品の改質と云うこと
は、従来は余り考慮されなかった。と云うのは、キクラ
ゲは生産数量が大きくなかった関係上、そのままの形で
調理して食用するのが常であったからである。
本発明者等にとってキクラゲの大量生産が行われるよ
うになった現在では、そのままの形では商品価値の低い
キクラゲ(例えば、大き過ぎるもの、傘の変形乃至一部
破損のもの、未成熟のもの等)については、加工しても
採算がとれず、廃棄処分の止むなきに至っている。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者等は、前記の廃棄処分されていたキクラゲの
新しい利用方法を研究してきた。更に、現状では或る一
時期に集中的にキクラゲが収穫される結果として、市場
では生産過剰気味となることがしばしばあることに鑑
み、この対策としての用途開発の面からも新しい利用方
法を研究してきた。
本発明の目的は、キクラゲの新しい利用方法として、
キクラゲの細断末または粉砕末を食品に配合することで
該食品の性質の改善を効果的に達成し得ようとするにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明はキクラゲの細断
末または粉砕末を、配合する食品の水分重量に対し4%
以上配合することを特徴とするキクラゲによる食品の改
質方法を提供するものである。而して、キクラゲの細断
末または粉砕末を得るのには、キクラゲの原料をミキサ
ーやホモジナイザー等で微細に細断し、之をスプレード
ライヤーなどで噴霧乾燥させる方法、乃至はキクラゲの
乾燥したものを粉砕して粉末化したもの、また生のキク
ラゲをミキサーやホモジナイザー等で微細に細断したも
のなどの孰れも適用できる。
本発明に於ける食品とは、 果実製品(果汁、ジャム、ママレード、ゼリー、柿・
栗の加工食品等)、 薯類の加工品(馬鈴薯、甘藷、蒟蒻、里芋、山芋、そ
の他の芋類の加工品)、 穀類の加工品(小麦粉、米粉、蕎麦粉、玉蜀黍粉、黄
粉、生大豆粉、寒晒粉、晒餡、落雁粉、みじん粉、その
他の麦粉類)、 麺類(蕎麦切、饂飩、素麺、紐川、箕子麺等)、 パン類、 澱粉類(馬鈴薯、甘藷、葛、片栗、うばゆり蕨、タピ
オカ、セゴ椰子、蘇鉄類の澱粉類)、 肉加工品(ソーセージ等)、 乳製品(クリーム類)、 卵加工品(卵粉等)、 蒲鉾、半片類、 海苔(寒天、心天等)、 からなる群から選ばれた少なくとも一つのものである。
前記キクラゲの細断末または粉砕末に、更にクロアワ
ビ茸の細断末または粉砕末を加えて食品に配合すること
が好ましい。
〔作用〕
本発明者は次の事実を確認した。即ち、キクラゲの細
断末または粉砕末を、小麦粉や蕎麦粉または魚肉や獣肉
等水分が多くて固化しない状態の食品に配合した場合、
キクラゲの粉末の該食品の水分重量に対する配合率が4
%以上程度の少量でその効果(固化させる効果、粘弾性
を生じさせる効果)が表われる。また、含有水分が少量
の固化状態の食品に配合した場合は硬化剤的な効果が生
じ、弾性が増加すると云うことである。
何故このような特異な働きを持つのかの点については
研究中であるが、キクラゲの有する繊維分や糖質の特異
な構造に起因するものと思料される。
キクラゲの場合、酸素法によって繊維分を定量すると
固形物中70%が繊維分と云う測定結果がでると云われて
いる。バガスを培養基材として得られたキクラゲの成分
組成を示すと表−1の通りである。
表1に示す通り、特有の物質を含有するため配合する
食品の栄養価も同時に強化されることになる。
更に、大きな効果としては、前記の通り、極く少量の
キクラゲの細断末や粉砕末を食品に加えることにより、
その食品が固化したり硬化するため、これらの特異な働
きを利用しての新しい用途が生ずると云うことである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例につき説明する。
実施例1 バガスを培養基材として栽培し、収穫したアラゲキク
ラゲ及びクロアワビ茸の生(なま)と水とを重量比で5:
5とし、これをミキサーにて微細に細断した後、スプレ
ードライヤーにて噴霧乾燥し、この粉末を表−2の通り
各々のパーセントになるように200mlのビーカーに採り
水を注いで100gとし、より練り合わせた後、横倒しにし
てビーカーより内容物が流れ出さないよう限界値を見
た。その結果を表2に表す。
表−2に示す通り、キクラゲの場合5%の粉末で流出
しなくなり水が固まる。またクロアワビ茸の場合6%で
固まった。一方食品の代表的な小麦粉と蕎麦粉は45%前
後で流出しなくなった。このようなキクラゲの粉末は固
化作用(ゲル化作用)が非常に強いことが判る。
また、生ものについて、例えば水分90%前後のキクラ
ゲ及びクロアワビ茸をミキサーにて微細に細断し、固形
物換算で1〜6%になるように水を加え表−2と同様流
出しない限界値を調べたら全く表−2と同様の結果であ
った。
実施例2 次にキクラゲの粉末を小麦粉と蕎麦粉の水分重量に対
し、1%、2%、3%、4%、5%の割合で夫々添加し
添加量と固化の関係をみた。
最初に水分60%で200gになる重量の小麦粉と蕎麦粉と
を200mlのビーカーに各々採り、これにキクラゲとクロ
アワビ茸の粉末(実施例1と同一品)を小麦粉と蕎麦粉
の水分重量に対して、下記表−3の通りの添加パーセン
トになるよう添加し、水を200gになるように注ぎよく練
り合わせた後、内容物がビーカーより流出しない限界値
をみた。その結果を表−3に表わす。
表−3に示す通り、キクラゲ粉末又はクロアワビ茸粉
末の添加量については、小麦粉と蕎麦粉の水分重量に対
しては少ない添加量で固まることが判る。更に、また固
化してある程度固まった小麦粉と蕎麦粉(水分45%にし
た場合)に表−3と同様キクラゲ又はクロアワビ茸の粉
末を1〜5%添加し練り合わせたところ、之が硬化し弾
性が増加するなどキクラゲ粉末の特異的作用を認めた。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明は、従来商品価値が無くて
廃棄処分されていたキクラゲの有効利用を計ったばかり
でなく、キクラゲにつき新しい用途を開いたものであ
る。前記のように、キクラゲの細断末または粉砕末を、
小麦粉や蕎麦粉、または魚肉や獣肉など水分が多くて固
化しない状態の食品に配合した場合、キクラゲの粉末の
該食品の水分重量に対する配合率が4%以上程度の少量
でその効果(固化させる効果、粘弾性を生じさせる効
果)が表われる。また含有水分が少量の固化状態の食品
に配合した場合は硬化剤的な効果が生じ、該食品の弾性
を増加せしめる。而して、キクラゲはキクラゲ特有の有
用成分を含有するため配合する食品の栄養価も同時に強
化させることになる。更に、前記の通り、極く少量のキ
クラゲの細断末や粉砕末を食品に加えることにより、そ
の食品が固化したり、硬化するため、これらの特異な働
きを利用しての新しい用途を生ぜしめる等優れた効果を
有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23L 1/16 A23L 1/16 A (56)参考文献 特開 昭61−128851(JP,A) 特開 昭62−111631(JP,A) 特開 昭60−234560(JP,A) 特開 昭63−276446(JP,A) 特開 昭62−289159(JP,A) 実開 昭58−10692(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キクラゲの細断末または粉砕末を、配合す
    る食品の水分重量に対し4%以上配合することを特徴と
    するキクラゲによる食品の改質方法。
  2. 【請求項2】前記食品が、果実製品(果汁、ジャム、マ
    マレード、ゼリー、柿・栗の加工食品等)、薯類の加工
    品(馬鈴薯、甘藷、蒟蒻、里芋、山芋、その他の芋類の
    加工品)、穀類の加工品(小麦粉、米粉、蕎麦粉、玉蜀
    黍粉、黄粉、生大豆粉、寒晒粉、晒餡、落雁粉、みじん
    粉、その他の麦粉類)、麺類(蕎麦切、饂飩、素麺、紐
    川、箕子麺等)、パン類、澱粉類(馬鈴薯、甘藷、葛、
    片栗、うばゆり蕨、タピオカ、セゴ椰子、蘇鉄類の澱粉
    類)、肉加工品(ソーセージ等)、乳製品(クリーム
    類)、卵加工品(卵粉等)、蒲鉾、半片類、海苔製品
    (寒天、心天等)からなる群から選ばれた少なくとも一
    つのものであることを特徴とする請求項1記載のキクラ
    ゲによる食品の改質方法。
  3. 【請求項3】前記キクラゲの細断末または粉砕末に、更
    にクロアワビ茸の細断末または粉砕末を加えて食品に配
    合することを特徴とする請求項1又は2に記載のキクラ
    ゲによる食品の改質方法。
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