JP2554177Y2 - 製紙用リファイナーのディスクプレート - Google Patents

製紙用リファイナーのディスクプレート

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JP2554177Y2
JP2554177Y2 JP1991084975U JP8497591U JP2554177Y2 JP 2554177 Y2 JP2554177 Y2 JP 2554177Y2 JP 1991084975 U JP1991084975 U JP 1991084975U JP 8497591 U JP8497591 U JP 8497591U JP 2554177 Y2 JP2554177 Y2 JP 2554177Y2
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叔彦 相川
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Aikawa Iron Works Co Ltd
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Aikawa Iron Works Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種紙料を叩解して良
質の繊維を得るための製紙用リファイナーに配備される
ディスクプレートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記ディスクプレートとして図8
及び図9に示すものが知られている。このディスクプレ
ート21は、ドーナツ円板状の支持部材22に、刃物材
である扇型のセグメント23を多数枚、互いに突き合わ
せて重合固着することにより構成したもので、該セグメ
ント23の片面側には図9に示すように横断面が長方形
の傾斜刃24が多数列設されている。
【0003】このように構成されたディスクプレート2
1は、製紙用リファイナー(図示せず)にロータ及びス
テータとして、互いに真正面に接近対向して配設され、
ロータは図8の太い矢印で示す向きに回転されるもので
あり、前記リファイナーに供給された紙料は、これらロ
ータの傾斜刃24とステータの傾斜刃24との間で切断
作用及び圧潰作用を受けて叩解されつつ傾斜刃24,2
4間の溝25を流過してディスクプレート外に流出する
が、傾斜刃24の長さが長ければ長いほど該叩解性能は
向上するものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のディスクプレート21では、傾斜刃24の前方壁2
1 すなわちロータの回転方向前方側の壁、後方壁24
2 すなわちロータの回転方向後方側の壁のいずれも平面
状に形成されているため、紙料が前記溝25を素通りし
易く、また傾斜刃24の長さは、ディスクプレート21
の幅w(図8を参照)と傾斜刃24の傾斜角とで決まる
値よりも長くすることはできず、このため刃の長さを長
くするにはディスクプレート21の外径を増大しなけれ
ばならず、その結果としてリファイナーの大型化を招く
こととなり、ディスクプレート21の叩解性能を高める
のが難しいという問題点があった。
【0005】本考案は、傾斜刃の前方壁に、垂直方向の
凹溝を多数形成することにより、傾斜刃の前方壁側の長
さを実質的に長くすると共に、紙料の切断作用及び圧潰
作用を向上させ、また傾斜刃の後方壁には垂直方向の凹
溝または凸部を形成することにより後方壁側の長さを実
質的に長くして、上記従来のディスクプレートの問題点
を解決したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、傾斜刃を多数
列設したセグメントを円板状の支持部材に多数備えたデ
ィスクプレートにおいて、前記セグメントの傾斜刃の前
方壁、または前方壁と後方壁に、垂直方向の凹溝を多
数、該傾斜刃の長さ方向に形成したことを特徴とする製
紙用リファイナーのディスクプレートである(請求項
1)。また本考案は、傾斜刃を多数列設したセグメント
を円板状の支持部材に多数備えたディスクプレートにお
いて、前記セグメントの傾斜刃の前方壁に垂直方向の凹
溝を、後方壁に垂直方向の凸部を、それぞれ多数該傾斜
刃の長さ方向に形成したことを特徴とする製紙用リファ
イナーのディスクプレートである(請求項2)。本考案
では、傾斜刃の前方壁の凹溝は、その底部を半擂り鉢状
に形成することが好ましい。
【0007】
【作用】請求項1の考案では、傾斜刃の前方壁に垂直方
向の凹溝を多数、該傾斜刃の長方向に形成したから、前
方壁が波型となって刃の長さが実質的に増大して、その
分、紙料の叩解作用が向上すると共に紙料が傾斜刃間の
溝を素通りすることがなくなるうえ、紙料が前記凹溝に
案内されて傾斜刃の上部壁(上面)に乗り易くなるの
で、紙料の切断作用及び圧潰作用が向上する。また、傾
斜刃の前方壁,後方壁の双方に垂直方向の凹溝を多数、
該傾斜刃の長さ方向に形成した場合には、後方壁も波型
となるから紙料の叩解性能が更に向上する。請求項2の
考案では、前方壁の凹溝,後方壁の凸部によりこれら両
壁が波型になると共に、前方壁の凹溝により紙料が傾斜
刃の上部壁に乗り易くなるから、紙料の叩解性能が著し
く向上する。また、請求項1,2の考案において前方壁
および後方壁の凹溝の底部を半擂り鉢状に形成すること
により、傾斜刃の上部壁への紙料案内作用が更に増大す
るから、紙料叩解作用が特に優れたものとなる。
【0008】
【実施例】本考案の一実施例を図1乃至図3を参照して
説明する。このディスクプレート1の全体形状は図9に
示される従来例と同様で、ドーナツ板状の支持部材の片
面または両面に扇型のセグメント2を4枚、互いに突き
合わせて重合固着して構成したものであり、前記支持部
材はセグメント2に完全に隠れているため、図1には現
れていない。前記セグメント2の表面側には正面形状が
図2で、横断面形状が図3でそれぞれ示されるように、
傾斜刃3の前方壁31 に断面円弧状(但し、図2のよう
に正面方向から見た場合)、底部が半擂り鉢状で該傾斜
刃3の上部壁33 に至る垂直方向の凹溝3aを多数、傾
斜刃3の長さ方向に一定間隔をあけて形成することによ
り前方壁31 を波型とした傾斜刃3が多数列設され、傾
斜刃3,3間に溝4が形成されている。この場合、傾斜
刃3の後方壁32 及び上部壁33 の形状は図9の従来例
と同様であって、前者はセグメント2に垂直な平面状
に、後者はセグメント2に平行な平面状となっている。
なお、図1において11セグメント2を支持部材に重合
固着するためのネジである。
【0009】しかして、このように構成されたディスク
プレート1は、図3に示すように製紙用リファイナー
(図示せず)にロータ1a及びステータ1bとして、互
いに真正面に接近対向して配設され、ロータ1aは図
1,図3の太い矢印で示す向きに回転される。そして、
ロータ1aの傾斜刃3とステータ1bの傾斜刃3では、
それらの上部壁33 の一部同士が常時、所定範囲の挟み
角(交差角)で交差して紙料の叩解が行われるが、一方
の傾斜刃の上部壁33 が他方の傾斜刃の溝4と対向して
いる時点から両方の傾斜刃の上部壁33 同士が対向し始
める時点にかけて紙料は切断作用を受け、両方の傾斜刃
の上部壁33 同士が対向する。図3のR部分では紙料は
圧潰作用を受け、これらと並行して紙料はロータ1aの
回転に基づく遠心力を受ける結果、ロータ1aの溝4及
びステータ1bの溝4内を旋回しながら、これらの内径
側から外径側に流過するものである。
【0010】この場合においてロータ1aは、凹溝3a
により傾斜刃3の前方壁31 を波型に形成した結果、刃
の長さが実質的に増大し、その分、紙料の叩解性能が向
上すると共に、紙料が傾斜刃3,3間の溝4を素通りす
ることがなくなり、また、前記凹溝3aの底部を半擂り
鉢状に形成したので、ロータ1aについて見た場合、図
3に示すように溝4内の紙料が前記凹溝3aに沿って上
昇流動し、曲線Lで示される流線を画くようになるため
紙料が傾斜刃3の上部壁33 に乗り易くなってその切断
作用及び圧潰作用は著しく増大する。ステータ1bの傾
斜刃はロータ1aのそれと同一形状に形成されているの
で、上記作用効果はステータ1bによっても得られるも
のである。なお、前記凹溝3aは前方壁31 の下半部で
始まっているが、これが前方壁31 の下端部で始まる形
状とすることもできる。
【0011】次に、図4及び図5に示す実施例は、傾斜
刃3の前方壁31 及び後方壁32 に、断面円弧状で該傾
斜刃3の下端部からその上部壁33 に至る凹溝3bを上
壁33 に直角方向に多数、傾斜刃3の長さ方向に一定間
隔をあけて形成したもので、前方壁31 の凹溝3bは後
方壁32 の平面状部分と対向し、逆に後方壁32 の凹溝
3bは前方壁31 の平面状部分と対向している。この実
施例では、凹溝3bにより傾斜刃3の前方壁31 及び後
方壁32 の長さが長くなるうえ、前方壁31 の凹溝3b
により傾斜刃3の紙料切断作用及び圧潰作用が向上す
る。なお、前記凹溝3bは、上部壁33 に対し多少傾斜
させて形成することもできる。また、凹溝3bを図2に
示す凹溝3aと同様の形状とすることにより、紙料の切
断・圧潰作用は更に増大するものである。
【0012】さらに、図6及び図7に示す実施例は、傾
斜刃3の前方壁31 に図4に示す凹溝と同一形状の凹溝
3bを、後方壁32 に半円柱状の凸部3cを前記凹溝3
bの背面位置に、それぞれ上部壁33 に垂直方向に多
数、傾斜刃3の長手方向に一定間隔をあけて形成したも
のであり、図4に示す実施例と同等の作用効果をもたら
すものである。
【0013】
【考案の効果】本考案では、製紙用リファイナーに配設
されるディスクプレートにおいて、紙料叩解用の傾斜刃
の前方壁、または前方壁と後方壁に、垂直方向の凹溝を
多数、該傾斜刃の長さ方向に形成した(請求項1)か
ら、前方壁及び後方壁を平面状に形成した従来の傾斜刃
に比べて刃の長さが実質的に増大して紙料叩解性能が向
上すると共に、紙料がディスクプレート内、すなわち傾
斜刃相互間の溝を素通りすることがなくなるうえ、該溝
内の紙料が前方壁の凹溝に案内されて傾斜刃の上部壁に
乗り易くなるため、紙料の切断作用及び圧潰作用も向上
する。また本考案では、傾斜刃の前方壁に垂直方向の凹
溝を、後方壁に垂直方向の凸部を、それぞれ多数該傾斜
刃の長さ方向に形成した(請求項2)ことにより、請求
項1の考案と同等の優れた効果が得られるものである。
さらに本考案では、これら請求項1,2の考案において
傾斜刃の前方壁および後方壁の凹溝の底部を半擂り鉢状
に形成することにより、紙料が傾斜刃の上部壁に、より
的確に乗ることとなるため、紙料の切断・圧潰作用が極
めて優れたディスクプレートとなるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の正面図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】他の実施例の要部拡大正面図である。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【図6】さらに他の実施例の要部拡大正面図である。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【図8】従来例の正面図である。
【図9】図8のB部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 ディスクプレート 1a ロータ 1b ステータ 2 セグメント 3 傾斜刃 31 前方壁 32 後方壁 33 上部壁 3a 凹溝 3b 凹溝 3c 凸部 4 溝

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜刃を多数列設したセグメントを円板
    状の支持部材に多数備えたディスクプレートにおいて、
    前記セグメントの傾斜刃の前方壁、または前方壁と後方
    壁に、垂直方向の凹溝を多数、該傾斜刃の長さ方向に形
    成したことを特徴とする製紙用リファイナーのディスク
    プレート。
  2. 【請求項2】 傾斜刃を多数列設したセグメントを円板
    状の支持部材に多数備えたディスクプレートにおいて、
    前記セグメントの傾斜刃の前方壁に垂直方向の凹溝を、
    後方壁に垂直方向の凸部を、それぞれ多数該傾斜刃の長
    さ方向に形成したことを特徴とする製紙用リファイナー
    のディスクプレート。
  3. 【請求項3】 前記傾斜刃の前方壁および後方壁の凹溝
    の底部を半擂り鉢状に形成した請求項1または2記載の
    製紙用リファイナーのディスクプレート。
JP1991084975U 1991-09-24 1991-09-24 製紙用リファイナーのディスクプレート Expired - Lifetime JP2554177Y2 (ja)

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