JP3937988B2 - コーナー造作部材の取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、丸角部を有する出隅部のコーナー外表面に沿って折り曲げられた状態で装着されるコーナー造作部材に係り、例えば、室内の幅木や回り縁に使用されるコーナー造作部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、室内の丸角部を有する出隅部の外表面に沿って見切り縁を装着する場合、該見切り縁を曲げ易くするために、見切り縁に複数個の縦溝を形成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。又、出隅部の幅木等に使用されるコーナ付化粧板材において、V字溝を形成し該V字溝を閉じるように該コーナ付化粧板材を直角に曲げて使用するものもあった(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実開平4−47045号公報(第1頁、図1〜図3)
【特許文献2】
実開平63−162047号公報(第1頁、図1〜図4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1記載の見切り縁には、横断面矩形状の縦溝であるから、該見切り縁が出隅部に沿って曲げられた後も、該縦溝が完全に閉じることはなく、該縦溝に隙間が残るという問題があった。又、上記特許文献2記載のコーナ付化粧板材は、二つのV溝が隣接して形成されているが、該コーナ付化粧板材を直角に曲げたとき、該隣接するV溝間の頂部が折り曲げ内面から突出し、該コーナ付化粧板材を出隅部の外表面に装着するとき、該頂部が邪魔になるという問題があった。本発明は、コーナー造作部材に複数個のV字溝を形成し、コーナー造作部材を曲げたとき該閉じたV字溝に隙間が残らないようにするとともに、コーナー造作部材を曲げたときその内面に突起物が存在せず、該内面が出隅部の丸角部によく押接するようにしたコーナー造作部材の取付構造を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、次のような技術的手段を講じている。すなわち、請求項1記載の発明は、丸角部を有する出隅部のコーナー外表面に沿って折り曲げられた状態で装着されるコーナー造作部材において、基材と、該基材の表面に貼り付けた可撓性を有する表面材と、該基材の裏面に複数個のV字溝を、該V字溝の底角部が該表面材の裏面に到達するよう形成してなるコーナー造作部材を構成し、該コーナー造作部材が上記出隅部のコーナー外表面に沿って折り曲げられた状態で装着されたとき該V字溝の一対の傾斜壁を互いに過不足なく面接触させ、且つ、V字溝で両側を仕切られたコーナー片の内面を出隅部の丸角部に押接させたコーナー造作部材の取付構造であり、出隅部の丸角部が水平断面4分の1円の大きさの扇形をした外周面を有し、該丸角部の外周面にコーナー片の内面を線接触させたコーナー造作部材の取付構造であり、上記V字溝で両側を仕切られたコーナー片の水平断面形状を左右非対称の台形としたことを特徴とするコーナー造作部材の取付構造である。このような構成により、該コーナー造作部材を出隅部の丸角部の外表面に沿って装着したとき、それぞれのV字溝の一対の傾斜壁は互いに過不足なく面接触し、該V字溝が完全に閉じられて隙間が生じないのであり、また、閉じたV字溝が基材の内面から突出しないので、基材が該丸角部に馴染みやすく、更に、V字溝で両側を仕切られたコーナー片の内面が丸角部に線接触状態で押接するので該コーナー造作部材が該丸角部にしっかりと装着されるとともに、該コーナー造作部材と該丸角部との間の隙間も最小限に押さえられるのであり、また、V字溝で両側を仕切られたコーナー片の水平断面形状を左右非対称の台形としたことで、顧客の要求に応じてコーナー造作部材の装着外形を選択できるのである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照してより詳細に説明する。図1は、本発明に係るコーナー造作部材の第一参考例の使用状態を示す部分平断面図、図2は第一参考例のコーナー造作部材の使用前の部分平断面図である。図において、1は基材であって木製、合成樹脂製等の帯板からなる。2は合成樹脂製の化粧シート等からなる表面材で可撓性を有している。基材1はその表面に表面材2を貼り付けている。図2に示す如く、該第一参考例は基材1の裏面に2個のV字溝11が間隔Bをおいて、該V字溝11の底角部111が該表面材2の裏面に到達するよう形成している。該基材1と表面材2とV字溝11とでコーナー造作部材3を構成している。該底角部111の角度αは45度であり、該角度αは垂直軸(図示せず)に対して左右対称に形成されている。従って、コーナー造作部材3を折り曲げたときその折り曲げ角度は90度になり、該V字溝11の一対の傾斜壁112、112は互いに過不足なく面接触する。従って、コーナー造作部材の折り曲げられた内面に、いずれか一方の傾斜壁が突出するというようなことはない。2個のV字溝11、11で両側を仕切られたコーナー片12はその水平断面形状が、左右対称の台形となっている。4は出隅部の丸角部、5は柱、6は内装壁、7は内装壁6の表面の化粧シートである。柱5には直交状態で内装壁6、6が取り付けられて出隅部が形成されている。出隅部の先端は丸角部4になっており、該丸角部4は水平断面が4分の1円の大きさの扇形をしたジョイナーで構成されている。図1に示す如く、該丸角部4の外周面の中央の縦軸上に上記左右対称の台形となっているコーナー片2の中央部が線接触している。第一参考例における寸法関係は、丸角部4の半径Rが15mm、図2において、内装壁6の厚みAが9mm、間隔Bが12.4mm、間隔Cが7.5mm、間隔Dが19.9mmである。
【0011】
図3、図4は本発明の第二参考例を示すものであり、該第二参考例は、水平断面形状が、左右対称の台形となっているコーナー片12を2個形成したものである。該第二参考例においては、内装壁6の化粧シート7を省略し、かつ、出隅部の丸角部4は該内装壁6、6で形成している。8は内装壁6、6の突合せ境界部である。図3において、2個のコーナー片12、12はそれぞれ丸角部4を線接触状態で押接している。第二参考例における寸法関係は、丸角部4の半径Rが15mm、内装壁6の厚みAが9mm、間隔Eが4.8mm、間隔Fが8mm、間隔Gが12.9mmである。全ての角度αは30度であり、三つのV字溝11の底角度111の角度αの合計は90度となっている。
【0012】
図5、図6は本発明の第三参考例を示すものであり、該第三参考例は、水平断面形状が、左右対称の台形となっているコーナー片12を3個形成したものである。該第三参考例においては、第二参考例と同様に内装壁6の化粧シート7を省略し、かつ、出隅部の丸角部4は該内装壁6、6で形成している。図5において、3個のコーナー片12、12、12はそれぞれ丸角部4を線接触状態で押接している。第三参考例における寸法関係は、丸角部4の半径Rが15mm、内装壁6の厚みAが9mm、間隔Hが3.6mm、間隔Jが6mm、間隔Kが9.5mmである。全ての角度αは22.5度であり、四つのV字溝11の底角度111の角度αの合計は90度となっている。
【0013】
図7は本発明の第一実施例を示すものであり、該第一実施例では、V字溝11、11で両側を仕切られたコーナー片12の水平断面形状が、左右非対称の台形としたものである。図7に示す如く、該左右非対称の台形であるコーナー片12の内面は片寄った状態で丸角部4を線接触状態で押接している。該第一実施例では、 左右非対称の台形であるコーナー片12の両側のV字溝11、11の底角部111、111の角度α(図示せず)は互いに異なっているが該二つの角度α(図示せず)の合計は90度となっている。
【0014】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1記載の発明は、丸角部4を有する出隅部のコーナー外表面に沿って折り曲げられた状態で装着されるコーナー造作部材において、基材1と、該基材1の表面に貼り付けた可撓性を有する表面材2と、該基材1の裏面に複数個のV字溝11を、該V字溝11の底角部111が該表面材2の裏面に到達するよう形成してなるコーナー造作部材3を構成し、該コーナー造作部材3が上記出隅部のコーナー外表面に沿って折り曲げられた状態で装着されたとき該V字溝11の一対の傾斜壁112、112を互いに過不足なく面接触させ、且つ、V字溝11、11で両側を仕切られたコーナー片12の内面を出隅部の丸角部4に押接させたコーナー造作部材の取付構造であり、出隅部の丸角部が水平断面4分の1円の大きさの扇形をした外周面を有し、該丸角部の外周面にコーナー片の内面を線接触させたコーナー造作部材の取付構造であり、上記V字溝で両側を仕切られたコーナー片の水平断面形状を左右非対称の台形としたことを特徴とするコーナー造作部材の取付構造であるから、該コーナー造作部材3を出隅部の丸角部の外表面に沿って装着したとき、それぞれのV字溝11の一対の傾斜壁112、112は互いに過不足なく面接触し、該V字溝11が完全に閉じられて隙間が生じないのであり、また、閉じたV字溝11が基材の内面から突出しないので、基材1が丸角部4に馴染みやすく、更に、V字溝11、11で両側を仕切られたコーナー片12の内面が丸角部4に線接触状態で押接するので該コーナー造作部材3が該丸角部4にしっかりと装着されるとともに、該コーナー造作部材3と丸角部4との間の隙間も最小限に押さえられるのであり、顧客の要求に応じてコーナー造作部材の装着外形を選択できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコーナー造作部材の第一参考例の使用状態を示す部分平断面図。
【図2】上記第一参考例のコーナー造作部材の使用前の部分平面図。
【図3】本発明に係るコーナー造作部材の第二参考例の使用状態を示す部分平断面図。
【図4】上記第二参考例のコーナー造作部材の使用前の部分平面図。
【図5】本発明に係るコーナー造作部材の第三参考例の使用状態を示す部分平断面図。
【図6】上記第三参考例のコーナー造作部材の使用前の部分平面図。
【図7】本発明に係るコーナー造作部材の第一実施例の使用状態を示す部分平断面図。
【符号の説明】
1 基材
11 基材に設けたV字溝
111 V字溝の底角部
112 V字溝の一対の傾斜壁
12 V字溝で仕切られたコーナー片
2 表面材
3 コーナー造作部材
4 出隅部の丸角部
5 柱
6 内装壁
7 内装壁の化粧シート
8 内装壁の突合せ境界部
α V字溝の底角部の角度
Claims (1)
- 丸角部を有する出隅部のコーナー外表面に沿って折り曲げられた状態で装着されるコーナー造作部材において、基材と、該基材の表面に貼り付けた可撓性を有する表面材と、該基材の裏面に複数個のV字溝を、該V字溝の底角部が該表面材の裏面に到達するよう形成してなるコーナー造作部材を構成し、該コーナー造作部材が上記出隅部のコーナー外表面に沿って折り曲げられた状態で装着されたとき該V字溝の一対の傾斜壁を互いに過不足なく面接触させ、且つ、V字溝で両側を仕切られたコーナー片の内面を出隅部の丸角部に押接させたコーナー造作部材の取付構造であり、出隅部の丸角部が水平断面4分の1円の大きさの扇形をした外周面を有し、該丸角部の外周面にコーナー片の内面を線接触させたコーナー造作部材の取付構造であり、上記V字溝で両側を仕切られたコーナー片の水平断面形状を左右非対称の台形としたことを特徴とするコーナー造作部材の取付構造。
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