JP2554117B2 - 車種データ処理装置 - Google Patents

車種データ処理装置

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JP2554117B2
JP2554117B2 JP2122088A JP2122088A JP2554117B2 JP 2554117 B2 JP2554117 B2 JP 2554117B2 JP 2122088 A JP2122088 A JP 2122088A JP 2122088 A JP2122088 A JP 2122088A JP 2554117 B2 JP2554117 B2 JP 2554117B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、有料道路等の料金収受システムに適用され
る車種データ処理装置に関し、特に停電時における車種
情報記憶手段の改良に関する。
〔従来の技術〕
一般に、有料道路等の料金収受システムにおいては、
通行車両の種類を自動的に判別する車種判別装置から出
力される車種信号および前進/後進信号等を受信し、マ
イクロプロセッサ(以下CPUという)により信号処理を
行なうようにした車種データ処理装置が使用されてい
る。この車種データ処理装置によって処理された車種情
報は、料金収受システムにおける監査上大切な情報であ
る。
このため停電時のように車種情報をCPUが処理できな
い事態に至った場合においても、車種判別装置および車
種判別装置用インターフェイス等は無停電で動作し、そ
れまでに受信した車種情報を復電後まで記憶するものと
なっている。
第3図は従来のこの一種の車種情報記憶手段を示す図
である。この回路は次のように動作する。車種判別装置
(不図示)からの車種情報(車種A〜E,前進/後進,ス
トローブ)が、車種データ処理装置に内蔵された車種イ
ンターフェイス回路1に入力されると、車種情報アップ
ダウンカウンタ(以下UDカウンタという)2の対応する
カウンタ領域2a〜2jの中の該当するカウンタに数値
「1」が加算される。例えば、車種情報が(車種A,前
進)の場合には、ストローブ信号によってカウンタ領域
2aに「1」が加算される。また(車種C,後進)の場合
に、カウンタ領域2hに「1」が加算される。ただし、カ
ウンタ領域の初期値は「0」である。またUDカウンタ2
は加算値があると割込み回路3へ割込み指令信号を出力
する。
割込み回路3は、割込み指令信号を受信するとCPU
(不図示)へ割込み信号を送出する。ここでCPUは、停
電でない場合にはUDカウンタ2に対して読取り信号を送
信し、加算値があるカウンタ領域2a〜2jから、車種情報
を取入れて処理を行なう。その後CPUは処理した車種情
報に対応するカウンタ領域2a〜2jの中に該当するカウン
タから「1」を減算する。なおCLはCPUのクリアライ
ン、ALはCPUのアドレスライン、DLはCPUデータラインを
示している。
ところで、停電によってCPUの機能が停止してしまっ
た場合において、車種インターフェイス回路1に車種情
報が次々に入力されると、UDカウンタ2の車種情報に対
応するカウンタ領域2a〜2jのカウンタ値は順次加算され
る。そして復電後においてCPUは全てのカウンタ領域2a
〜2jのカウンタ値が「0」となるまで車種情報の処理を
まとめて行なう。
なお、電源低下検知回路4は、停電時における無停電
電源5の電圧低下を監視しており、電圧が車種インター
フェイス回路1,UDカウンタ2の動作電圧より低下したと
き、アンドゲート6をOFFとなし、車種インターフェイ
ス回路1による車種情報の入力を禁止するものである。
禁止後はUDカウンタ2は加算値を保持し、復電を待つ。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかるに上記の従来の車種情報記憶手段には次のよう
な問題があった。停電時間が長時間に至るなどして、無
停電で作動している車種インターフェイス回路1,UDカウ
ンタ2へ電源を供給している無停電電源5が著しい電圧
低下を起し、UDカウンタ2が加算値の保持機能を消失し
た場合、UDカウンタ2のカウンタ領域2a〜2jの各加算値
はデタラメ(不定)な状態になる。
このような状態を呈した場合、復電後においてCPUが
読取ったカウンタ領域2a〜2jのカウント値すなわち監視
情報は信用できないものになる。
そこで本発明は、停電時における車種情報の累積加算
値の正否が復電時において即時に判定され、正しいもの
と判定されたときに限り車種情報の読取り処理が実行さ
れ、監査情報の読取りミスを未然に防ぐことのできる車
種データ処理装置行を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、無停電電源により停電保証されている車種
情報カウンタで車種判別装置からの車種情報を車種別に
カウントし、該車種情報カウンタからCPUが加算値を読
込んで車種情報処理を実行し、装置本体に供給されてい
る電源が停電することにより前記CPUの機能が停止して
いる間にも前記車種情報カウンタで車種情報を累積加算
し、停電回復時に前記CPUが前記車種情報カウンタから
停電中の累積加算値を読込むようにした車種データ処理
装置において、前記無停電電源から前記車種情報カウン
タへ印加される電圧よりも低い電圧が前記無停電電源か
ら印加されるようにした状態照合回路を設け、この回路
の記憶部に前記装置の初期立上げ時において前記CPUか
ら特定のデータを書込み、停電回復時において上記書込
まれた特定のデータを読取ってCPU内の初期立上げ時の
書込みデータと照合し、一致していれば初期立上げ時と
は極性が反転したデータを前記状態照合回路の記憶部に
書込み、この書込みデータが正確に読取れたか否かをチ
ェックし、正常に読取れた場合に前記車種情報カウンタ
の停電回復時における累積加算値が正常であると判定し
て当該CPUによる車種情報処理を実行するようにした。
〔作用〕
この様な手段を講じたことにより、次のような作用を
呈する。CPUによるプログラムが可能で、無停電電源で
動作する状態照合回路を設けたので、復電後において、
CPUは先ず状態照合回路の内容を読取り、その内容を停
電発生前に書込んでいたものと比較し、一致していれば
UDカウンタの保持している加算値も正常であると判断
し、そうでなければデタラメであると判断し、読取り処
理を行なわない。したがってCPUは停電時において通過
した車両の正確な車種別台数等を読取れることになる。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。同図において、第3図と同一部分には同一符号を
付し、その部分の詳しい説明は省略する。10は本発明の
主要部である状態照合回路であって、詳細を第2図に示
す。
第2図において、11,12は記憶回路であり、CPUにより
読み書きが行なえ、一旦書込まれた内容を、新しくデー
タが書込まれるまで保持する機能を有している。また1
3,14は記憶スイッチであり、記憶回路11,12に対応して
設けられている。この記憶スイッチ13,14はCPUにより制
御され、各スイッチの共通ラインをCPUのデータラインD
Lに接続するか、他のライン(例えば図の様にアース)
に接続するかを設定できるものとなっている。そして一
旦CPUにより所定状態に設定されると、その状態を保持
し得るものとなっている。いずれにせよ、これらは無停
電電源5により停電保障されている。15は無停電電源回
路Eに介挿された電位差生成回路である。この電位差生
成回路15は、無停電電源5から状態照合回路10に印加さ
れる電圧Vaに無停電電源5からUDカウンタ2に印加され
る電圧Vbに対してVa<Vbなる関係の電位差を与えるもの
である。つまり、状態照合回路10の機能保持限界電圧を
V1、UDカウンタ2の加算値保持限界電圧を2Vとすると、
電位差生成回路15により生じる電位差(Vb−Va)によ
り、無停電電源5が電圧低下を起こした場合に状態照合
回路10の印加電圧VaがUDカウンタ2への印加電圧Vbが加
算値保持限界電圧V2に到達するよりも先に機能保持限界
電圧V1に到達するように設定できる。このような設定条
件を満足するような電位差を電位差生成回路15で与える
ことにより、状態照合回路10が正常であればUDカウンタ
2も正常であることが保証されるものとなる。
次に上記のような構成された車種情報記憶手段の動作
を説明する。先ず車種データ処理装置が初期立上げ(セ
ットアップ)されると、クリアラインCLを介してCPUか
ら送られてくるクリア信号によりUDカウンタ2,状態照合
回路10の記憶回路11,12を各々リセットする。次にCPUは
状態照合回路10の記憶スイッチ13,14のいずれもCPUのデ
ータラインDL側に切換え、記憶回路11,12にビットの書
込みを行なう。しかる後、車種判別装置からの車種情報
を通常どおり受信する。
ここで停電があり、CPUが機能停止すると、UDカウン
タ2は車種インターフェイス回路1が受信した車種情報
を各々該当するカウンタ領域2a〜2jに累積加算する。停
電が長びき、無停電電源5の電圧が、その動作電圧以下
になると、これを電源低下検知回路4が検知し、アンド
ゲート6をOFFにするので車種インターフェイス回路1
による車種情報の受信が禁止される。これにより、UDカ
ウンタ2は車種情報の加算処理を行なわず、累積加算値
の保持のみ行なう。
次に復電があると、CPUは先ず状態照合回路10の中の
記憶回路11,12の内容を読取り、予めプログラムしてい
た初期立上げ時に書込んだ内容と一致しているか否かを
照合する。そして一致していれば記憶スイッチ13,14は
切換えずに上記一致内容とは反転したビットを記憶回路
11,12に書込んだ後、再び記憶回路11,12から内容を読取
り、ビットが反転していれば、記憶回路11,12に初期立
上げ時と同じビットの書込みを行なう。そしてUDカウン
タ2の加算値が正しいものと判定して加算値の読取り処
理を行なう。
これに反して、記憶回路11,12の内容が初期立上げ時
に書込んだ内容と一致しなかった場合、あるいは一致し
ていても上述のように記憶スイッチ13,14を切換えずに
ビット反転によるテストの結果、不具合が発生した場合
には、状態照合回路10の内容を初期立上げ時と同じ状態
に修正するとともに、UDカウンタ2の加算値はデタラメ
(不定)であると判断し、加算値の読取り処理は行なわ
ず、UDカウンタ2の内容をクリアして初期状態に戻す。
このように本実施例によれば、復電時における車種情
報加算値の良否の判定が復電時において行なわれ、誤り
を含んだ車種情報の読取り処理を禁止するようにしたの
で、大切な監査情報の誤読取りを未然に防止ができ、よ
り正確な監査情報を得ることができる。
なお本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨を越えない範囲で種々変形実施可能である
のは勿論である。
〔発明の効果〕
車種判別装置からの車種情報が停電時においても累積
加算される如く設けられた車種情報カウンタを備えた車
種データ処理装置において、上記車種情報カウンタへ供
給される無停電電源からの電圧よりも若干低い電圧で作
動する状態照合回路を設け、この回路の記憶部に前記装
置の初期立上げ時においてCPUから特定のデータを書込
み、停電回復時において上記書込まれた特定のデータを
読取ってCPU内の初期立上げ時の書込みデータと照合
し、一致していれば初期立上げ時とは極性が反転してデ
ータを前記状態照合回路の記憶部に書込み、この書込み
データが正確に読取れたか否かをチェックし、正常に読
取れた時に前記車種情報カウンタの停電回復時における
累積加算値が正常であると判定してCPUによる車種情報
処理を実行するようにしたので、停電時における車種情
報の累積加算値の正否が復電時において即時に判定さ
れ、正しいものと判定されたときに限り車種情報の読取
り処理が実行され、監視情報の読取りミスを未然に防ぐ
ことのできる車種データ処理装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図、第
2図は同実施例の状態照合回路の詳細を示す図である。
第3図は従来例の構成を示すブロック図である。 1……車種判別装置用インターフェイス回路、2……UD
カウンタ、3……割込み回路、4……電源低下検知回
路、5……無停電電源、10……状態照合回路、11,12…
…記憶回路、13,14……記憶スイッチ、15……電位生成
器、CL……クリアライン、AL……アドレスライン、DL…
…データライン、E……無停電電源回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無停電電源により停電保証されている車種
    情報カウンタで車種判別装置からの車種情報を車種別に
    カウントし、該車種情報カウンタからCPUが加算値を読
    込んで車種情報処理を実行し、装置本体に供給されてい
    る電源が停電することにより前記CPUの機能が停止して
    いる間にも前記車種情報カウンタで車種情報を累積加算
    し、停電回復時に前記CPUが前記車種情報カウンタから
    停電中の累積加算値を読込むようにした車種データ処理
    装置において、 前記無停電電源から前記車種情報カウンタへ印加される
    電圧よりも低い電圧が前記無停電電源から印加されるよ
    うにした状態照合回路を設け、この回路の記憶部に前記
    装置の初期立上げ時において前記CPUから特定のデータ
    を書込み、停電回復時において上記書込まれた特定のデ
    ータを読取ってCPU内の初期立上げ時の書込みデータと
    照合し、一致していれば初期立上げ時とは極性が反転し
    たデータを前記状態照合回路の記憶部に書込み、この書
    込みデータが正確に読取れたか否かをチェックし、正常
    に読取れた場合に前記車種情報カウンタの停電回復時に
    おける累積加算値が正常であると判定して当該CPUによ
    る車種情報処理を実行するようにしたことを特徴とする
    車種データ処理装置。
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