JPH0944416A - コンピュータによるデータ処理システムの停電時のデータ保護方法と停電時のデータ保護機能を備えたデータ処理システム - Google Patents

コンピュータによるデータ処理システムの停電時のデータ保護方法と停電時のデータ保護機能を備えたデータ処理システム

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JPH0944416A
JPH0944416A JP7216499A JP21649995A JPH0944416A JP H0944416 A JPH0944416 A JP H0944416A JP 7216499 A JP7216499 A JP 7216499A JP 21649995 A JP21649995 A JP 21649995A JP H0944416 A JPH0944416 A JP H0944416A
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JP7216499A
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Naoki Shibata
直己 柴田
Yoshinori Okajima
嘉則 岡嶋
Shinichi Baba
真一 馬場
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 データ処理システムの停電後の再起動時に、
正しいデータを読み出して所定のデータ処理が実行でき
る安全な停電時のデータ保護方法と停電時のデータ保護
機能を備えたデータ処理システムの提供。 【解決手段】 データ処理システムにおいて、少なくと
も3組の記憶エリアを備えたバッテリによるバックアッ
プ等の手段によって停電による機能停止を防止し又は記
憶に電源を必要としない記憶機能5と、所定のデータ発
生ごとにこの発生データを少なくとも3組の記憶エリア
に順次記憶させる書込み機能と、停電復帰時に少なくと
も3組の記憶エリアに記憶させた各記憶データの内容を
相互に比較する比較機能と、この比較結果、予め設定し
た条件に従って指定する記憶エリアのデータを使用する
機能を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータによ
るデータ処理システムにおける停電時のデータ保護方法
とそのデータ保護方法を用いたデータ処理システムに係
り、特に、停電検出機能による停電検出によって実行す
る割込みデータ記憶機能等を必要としないで、安全、確
実に所定のデータを保護できる停電時のデータ保護方法
と停電時のデータ保護機能を備えたデータ処理システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータによる多くのデータ処理シ
ステムにおいては、このデータ処理システムの電源機能
が停止した時に、処理中のデータが変化又は消去される
ことを防止するために停電時のデータ保護機能を備えて
いる。従来のデータ処理システムに備えた停電時のデー
タ保護機能は、一般に図4に示すような手段が使用され
ている。図4において、1Aは停電時にその処理中のデ
ータを保護すべきコンピュータで、所定電圧、例えば5
ボルトが電源ライン2によって供給されている。3はコ
ンピュータ1A等データ処理システム内の各機能に基準
電圧としてのゼロボルトを供給するグランドラインであ
る。
【0003】電源ライン2が電源の故障等によって4.
7ボルト以下になると、電圧降下をコンパレータ4Aが
検出して、信号の伝送ラインS6を経由して電圧降下を
示す信号をコンピュータ1Aに供給する。従って、コン
ピュータ1Aは予め設定された処理基準による割込み処
理によってホールド状態になり、次のデータを作成して
ランダムアクセスメモリ5Aに書き込まないようにす
る。ランダムアクセスメモリ5Aはバッテリ6によって
バックアップされている。電源ライン2の電圧がさらに
低下して4.5ボルト以下になると、電圧降下をコンパ
レータ4Aが検出して、信号の伝送ラインS1を経由し
てリセット信号をコンピュータ1Aに供給する。従っ
て、コンピュータ1Aはリセットされる。従って、電源
電圧が回復され、コンピュータ1Aが予め設定された回
復機能によって再起動するまで、ランダムアクセスメモ
リ5Aに停電前に記憶されたデータは保持されている。
図4に示す、S2はコンピュータ1Aがランダムアクセ
スメモリ5Aにアクセスした場合に、記憶番地を指定す
るアドレス信号の伝送ライン、S3はコンピュータ1A
がランダムアクセスメモリ5Aにデータを書き込むため
の信号の伝送ライン、S4はコンピュータ1Aがランダ
ムアクセスメモリ5Aからデータを読み取って書き込む
ための信号の伝送ラインを夫々示している。上述の動作
によって、停電になっても所定のデータが消されること
なく保護される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、コ
ンピュータ1Aによるメモリへの1回の書込み動作によ
って実行されるデータ長が16ビットであるとすると、
24ビット、又は32ビット等の長さのデータは2回又
は3回等に分割して書き込む必要がある。従って、上述
したような停電時のデータ保護手段であると、例えば、
分割されたデータの前半を書込み中にリセット動作が発
生した場合には、後半の書き込みが正しく行われない場
合が発生する恐れがある。その他、分割されたデータの
その他の分割部の書込み中等に停電が発生すると、同様
に誤ったデータを記憶するという事態を生じる恐れがあ
る。従って、この場合停電が復帰した時に、ランダムア
クセスメモリ5Aから誤って記憶されたデータを読み出
すことになるので、以降誤ったデータ処理を実行すると
いう問題が存在した。本発明は従来のものの上記課題
(問題点)を解決し、データ処理システムの停電後の再
起動時においても、正しいデータを読み出して所定のデ
ータ処理が実行できるようにしたコンピュータによるデ
ータ処理システムの停電時のデータ保護方法と停電時の
データ保護機能を備えたデータ処理システムを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に基づくコンピュータによるデータ処理シス
テムの停電時のデータ保護方法においては、停電によっ
て変化又は消去されることを防止すべきデータを、デー
タ発生ごとに、バッテリによるバックアップ等の手段に
よって、停電による機能停止を防止し又は記憶に電源を
必要としない記憶機能に、少なくとも3組を時系列的に
順次記憶させるようにし、停電復帰後にはこの記憶機能
に記憶させた少なくとも3組の記憶データから、このデ
ータ処理システムの構成によって定まる理論的判定基準
によって正しい記憶データを判定し、採用するようにし
た。さらに、停電によって変化又は消去されることを防
止すべきデータを、データ発生ごとに、停電による機能
停止を防止し又は記憶に電源を必要としない記憶機能に
おける第1の記憶エリア、第2の記憶エリア、第3の記
憶エリアの順に記憶させ、停電復帰後に記憶データを読
み出した時に、第1の記憶エリア乃至第3の記憶エリア
の各記憶データを比較し、第1の記憶エリア乃至第3の
記憶エリアの各記憶データが全て等しい場合はこの記憶
データを使用し、第1の記憶エリアと第2の記憶エリア
の記憶データが等しく、第3の記憶エリアの記憶データ
が異なる場合は第1の記憶エリア又は第2の記憶エリア
の記憶データを使用し、第3の記憶エリアと第1の記憶
エリアの記憶データが等しく、第2の記憶エリアの記憶
データが異なる場合は第1の記憶エリア又は第3の記憶
エリアの記憶データを使用し、第2の記憶エリアと第3
の記憶エリアの記憶データが等しく、第1の記憶エリア
の記憶データが異なる場合は第2の記憶エリア又は第3
の記憶エリアの記憶データを使用し、第1の記憶エリア
乃至第3の記憶エリアの各記憶データが全て等しくない
場合は、第1の記憶エリアの記憶データを使用するよう
にするのが望ましい。
【0006】本発明は、上述のように所定のデータを、
データ発生ごとに、停電による機能停止を防止し又は記
憶に電源を必要としない記憶機能に、少なくとも3組を
順次記憶するようにし、さらに、停電復帰後に記憶デー
タを読み出した時に、少なくとも3組の記憶エリアに記
憶した各記憶データを理論的に予め設定した手段によっ
て比較し、正しい記憶データを選別するようにしたので
停電復帰時には、正しく記憶されたデータを使用してデ
ータ処理を実行できる。
【0007】また、停電時のデータ保護機能を備えたコ
ンピュータによるデータ処理システムにおいては、少な
くとも3組の記憶エリアを備えた、停電による機能停止
を防止し又は記憶に電源を必要としない記憶機能と、所
定のデータ発生ごとにこの発生データを少なくとも3組
の記憶エリアに順次記憶させる書込み機能と、停電復帰
時に少なくとも3組の記憶エリアに記憶させた各記憶デ
ータの内容を相互に比較する比較機能と、この比較結
果、予め設定した条件に従って指定する記憶エリアのデ
ータを使用する機能を設けるようにした。従って、前述
したデータ保護方法を実行させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に基づくコンピュータによ
るデータ処理システムの停電時のデータ保護方法と停電
時のデータ保護機能を備えたデータ処理システムの実施
の形態を図1、図2によって詳細に説明する。図1は停
電時のデータ保護方法を実行するようにしたデータ保護
機能を備えたコンピュータによるデータ処理システムの
概要構成例を示している。図1において、1はデータ処
理を実行するコンピュータで、所定電圧、例えば5ボル
トが電源ライン2によって供給され、ゼロボルトを供給
するグランドライン3に接続されている。コンピュータ
1にはコンピュータを構成するハードウエアとソフトウ
エアを組み合わせた構成によって、詳細を後述する3組
の記憶データを相互に比較する比較機能を設けている。
4は電圧降下を検出するコンパレータであって、電源ラ
イン2とグランドライン3に接続されている。コンパレ
ータ4は停電を検出すると、例えば、電源ライン2の電
圧が4.5ボルト以下になると、リセット信号の伝送ラ
インS1を経由して停電を示すリセット信号をコンピュ
ータ1に供給する。5は随時、書込み、読取りが可能な
記憶機能、例えばランダムアクセスメモリであって、電
源ライン2ではなく、バッテリ等のバックアップ用の無
停電電源機能6から電源が供給されている。即ち、記憶
機能5は電源ライン2の停電時にも所定の電力が無停電
電源機能6から供給されて、その機能は停止されない。
コンピュータ1と記憶機能5との間には、アドレス信号
の伝送ラインS2、コンピュータ1が記憶機能5にデー
タを書き込むための信号の伝送ラインS3、コンピュー
タ1が記憶機能5からデータを読み取るための信号の伝
送ラインS4が夫々設けられている。図1にはコンピュ
ータ1内部の詳細、コンピュータ1が処理すべきデータ
類の入出力機能とその接続線及び記憶機能5に対する各
種信号線、記憶機能5以外の、このコンピュータが実行
すべきプログラム類を記憶した記憶機能等に関連する各
種指令信号線やデータ伝送線等、本発明の説明には直接
関係しない機能機器と接続線等の図示説明は省略してい
る。各信号の伝送ラインS1、S2、S3、S4は夫々
複数の線によって複合されている。また、詳細を後述す
る機能が実行できれば、図1に示す以外の構成のデータ
処理システムであっても良いことはいうまでもない。
【0009】次に、図2によって上述した停電によって
記憶内容を消失しない記憶機能5に設けた記憶エリアの
マップ構成を説明する。図2は記憶機能5の構成例を示
し、5m1は第1の記憶エリア、5m2は第2の記憶エ
リア、5m3は第3の記憶エリア、5m4は上述した以
外の、その他の記憶エリアを示している。図2は説明の
便宜上、コンピュータ1と記憶機能5を区別して説明し
たが、本発明を適用するデータ処理システムの構成条件
によっては、コンピュータ1に含まれる所定の記憶機能
(図示せず)と記憶機能5とを共用にしても良い、その
場合は、上記した所定の記憶機能(図示せず)は、その
他の記憶エリア5m4が当てられる。逆に、本発明を適
用するデータ処理システムの構成条件によっては、記憶
機能5には、第1の記憶エリア5m1、第2の記憶エリ
ア5m2、第3の記憶エリア5m3のみを備えて、その
他の記憶エリア5m4を欠いても良い。また、第1の記
憶エリア5m1、第2の記憶エリア5m2、第3の記憶
エリア5m3は、その必要とするエリアの大きさ等に対
応させて同一記憶素子上の番地を適切に分割して設けて
も、連続して設けても、第1の記憶エリア5m1、第2
の記憶エリア5m2、第3の記憶エリア5m3を夫々個
別の記憶素子上に構成させるようにしても、コンピュー
タ1から出力されるアドレス信号によって、詳細を後述
するように正しく夫々の記憶エリアの所定番地に同一デ
ータが書込み又は読み出されるように構成すれば良い。
図2には、記憶機能5に対する書込み機能、読取り機能
とアドレスを指定する信号線等の図示は省略している。
【0010】上述の構成において、コンピュータ1の作
動中に予め設定された機能に従って、消去されることを
防止すべきデータは、信号の伝送ラインS3によって記
憶機能5に書き込むように伝送される。従って、この伝
送と同時にアドレス信号の伝送ラインS2によってコン
ピュータ1から記憶アドレスが指定され、第1の記憶エ
リア5m1、第2の記憶エリア5m2、第3の記憶エリ
ア5m3夫々を設けた所定番地に順次書き込まれて記憶
される。第1の記憶エリア5m1、第2の記憶エリア5
m2、第3の記憶エリア5m3夫々に書き込んだ同一デ
ータを書き込み番地を指定して誤りなく読み取ることが
できれば、第1の記憶エリア5m1、第2の記憶エリア
5m2、第3の記憶エリア5m3が異なった記憶機能ご
とに同一番地であっても良い。コンピュータ1の作動中
に電源ラインの電圧が所定値、例えば、4.5ボルト以
下に低下したのをコンパレータ4が検知すると、コンパ
レータ4はリセット信号をリセット信号の伝送ラインS
1を経由してコンピュータ1に伝送する。従って、コン
ピュータ1は作動を停止する。従って、それまでに記憶
機能5に記憶させたデータは無停電電源機能6の働きで
消去されることなく継続して記憶される。
【0011】停電が復帰し、コンピュータ1が予め設定
された復帰動作に従って再起動すると、コンピュータ1
は信号の伝送ラインS2によって第1の記憶エリア5m
1の読み出すべきデータを記憶した先頭番地を出力し、
信号の伝送ラインS4によって指定した先頭番地以降に
記憶した所定長のデータを読み出して、コンピュータ1
に設けた記憶機能(図示せず)に書き込む。次に、コン
ピュータ1は信号の伝送ラインS2によって第2の記憶
エリア5m2の読み出すべきデータを記憶した先頭番地
を出力し、信号の伝送ラインS4によって、指定した先
頭番地以降に記憶した所定長のデータを読み出して、コ
ンピュータ1に設けた前述とは別の記憶機能(図示せ
ず)又は前述と同一の記憶機能の別の番地、例えば隣接
する番地に書き込む。次に、コンピュータ1は信号の伝
送ラインS2によって第3の記憶エリア5m3の読み出
すべきデータを記憶した先頭番地を出力し、信号の伝送
ラインS4によって、指定した先頭番地以降に記憶した
所定長のデータを読み出して、コンピュータ1に設けた
前述とは別の記憶機能(図示せず)又は前述と同一の記
憶機能の別の番地、例えば隣接する番地に書き込む。
【0012】コンピュータ1は、前述したように第1の
記憶エリア5m1、第2の記憶エリア5m2、第3の記
憶エリア5m3に夫々記憶したデータを読み出すと、順
次第1の記憶エリア5m1、第2の記憶エリア5m2、
第3の記憶エリア5m3に夫々に記憶した記憶データの
内容を比較機能によって相互に比較し、下記に記す条件
に従って、正しいデータを採用使用して以降のデータ処
理を実行する。 第1の記憶エリア5m1乃至第3の記憶エリア5m3
の各記憶データを相互に比較し、第1の記憶エリア5m
1乃至第3の記憶エリア5m3の各記憶データが全て等
しい場合は、各記憶エリアのいずれかの記憶データを採
用する。この場合は、全ての記憶データが正しいことを
示している。従って、いずれの記憶エリアの記憶データ
も採用することができる。 第1の記憶エリア5m1乃至第3の記憶エリア5m3
の各記憶データを相互に比較し、第1の記憶エリア5m
1と第2の記憶エリア5m2の記憶データが等しく、第
3の記憶エリア5m3の記憶データが異なる場合は、第
1の記憶エリア5m1又は第2の記憶エリア5m2のい
ずれかの記憶データを採用する。この場合は、第3の記
憶エリア5m3に書込み中に停電が発生し、第3の記憶
エリア5m3には誤ったデータを書き込んだことを示し
ている。即ち、第1の記憶エリア5m1と第2の記憶エ
リア5m2の記憶データが両者とも正しいことを示して
いるので、第1の記憶エリア5m1又は第2の記憶エリ
ア5m2の記憶データを採用する。 第1の記憶エリア5m1乃至第3の記憶エリア5m3
の各記憶データを相互に比較し、第3の記憶エリア5m
3と第1の記憶エリア5m1の記憶データが等しく、第
2の記憶エリア5m2の記憶データが異なる場合は第1
の記憶エリア5m1又は第3の記憶エリア5m3の記憶
データを採用する。この場合は、第2の記憶エリア5m
2に書込み中に停電が発生し、第2の記憶エリア5m2
には誤ったデータを書き込んだことを示している。即
ち、第1の記憶エリア5m1と第3の記憶エリア5m3
の記憶データが両者とも正しいことを示しているので、
第1の記憶エリア5m1又は第3の記憶エリア5m3の
いずれかの記憶データを採用することができる。 第1の記憶エリア5m1乃至第3の記憶エリア5m3
の各記憶データを相互に比較し、第2の記憶エリア5m
2と第3の記憶エリア5m3の記憶データが等しく、第
1の記憶エリア5m1の記憶データが異なる場合は第2
の記憶エリア5m2又は第3の記憶エリア5m3の記憶
データを採用する。この場合は、第1の記憶エリア5m
1に書込み中に停電が発生し、第1の記憶エリア5m1
には誤ったデータを書き込んだことを示している。即
ち、第2の記憶エリア5m2と第3の記憶エリア5m3
の記憶データが両者とも正しいことを示しているので、
第2の記憶エリア5m2又は第3の記憶エリア5m3の
いずれかの記憶データを採用することができる。 第1の記憶エリア5m1乃至第3の記憶エリア5m3
の各記憶データを相互に比較し、第1の記憶エリア5m
1乃至第3の記憶エリア5m3の各記憶データが全て等
しくない場合は、第1の記憶エリア5m1の記憶データ
を採用する。この場合は、第1の記憶エリア5m1に新
しいデータを書き込み、第2の記憶エリア5m2に書込
み中に停電が発生したことを示している。即ち、第2の
記憶エリア5m2には誤ったデータを書き込んだことを
示し、第3の記憶エリア5m3の記憶データは正しいが
古いデータであることを示している。従って、第1の記
憶エリア5m1の記憶データを採用することによって、
新しく正しいデータが使用できる。
【0013】即ち、停電復帰後には図3に示すようなフ
ローによって、正しいデータを判定するようにすれば良
い。図3に示すフローにおいて、停電が復帰して、この
データ処理システムを再起動すると、まずステップ1に
おいて、第1の記憶エリア5m1と第2の記憶エリア5
m2の各記憶データを比較する。両者のデータが等しい
と、ステップ2を実行し、両者が等しくないと第3のス
テップを実行する。ステップ2においては、第2の記憶
エリア5m2と第3の記憶エリア5m3の各記憶データ
を比較する。両者のデータが等しいと、第1の記憶エリ
ア5m1乃至第3の記憶エリア5m3の各記憶データの
いずれかを採用して使用し、所定のデータ処理を実行す
る。第2の記憶エリア5m2と第3の記憶エリア5m3
の各記憶データを比較して両者のデータが等しくないと
第1の記憶エリア5m1又は第2の記憶エリア5m2の
各記憶データのいずれかを採用して所定のデータ処理を
実行する。ステップ3においては、第3の記憶エリア5
m3と第1の記憶エリア5m1の各記憶データを比較す
る。両者のデータが等しいと、第1の記憶エリア5m1
又は第3の記憶エリア5m3の各記憶データのいずれか
を採用して使用し、所定のデータ処理を実行する。第3
の記憶エリア5m3と第1の記憶エリア5m1の各記憶
データを比較して両者のデータが等しくないとステップ
4を実行する。ステップ4においては、第2の記憶エリ
ア5m2と第3の記憶エリア5m3の各記憶データを比
較する。両者のデータが等しいと、第2の記憶エリア5
m2又は第3の記憶エリア5m3の各記憶データのいず
れかを採用して使用し、所定のデータ処理を実行する。
第2の記憶エリア5m2と第3の記憶エリア5m3の各
記憶データを比較して両者のデータが等しくないと、第
1の記憶エリア5m1の記憶データを採用して使用し、
所定のデータ処理を実行する。上述の説明におけるステ
ップ2においては、第2の記憶エリア5m2と第3の記
憶エリア5m3の各記憶データを比較するように説明し
たが、第1の記憶エリア5m1と第3の記憶エリア5m
3の各記憶データを比較するようにしても良い。また、
ステップ1で第2の記憶エリア5m2と第3の記憶エリ
ア5m3の各記憶データを比較するようにしても良い。
その場合は以降のステップを上述と変更する必要がある
が、上述の説明から正しい比較手段を設定するのは容易
の筈である。同様に、前述したような比較判定と判定結
果の採用を実行できるようにすればフローの順序組み合
わせは適切に設定すれば良いことは当然である。
【0014】上述の説明では、記憶機能5は第1の記憶
エリア、第2の記憶エリア、第3の記憶エリア夫々を区
別する番地の下位の番地を共通にし、同一にするように
説明したが、3組の記憶エリアを異なった記憶素子に設
ける場合は、記憶素子を区別するようにして同一番地を
設けるようにしても良く、3組の記憶エリアを同一の記
憶機能に設ける場合は、上述した機能を満足して弁別で
きるように適切に同一データを異なった記憶番地に記憶
できれば、番地の設定は適宜その記憶機能と書込み、読
取り機能及び単位データ長に対応させて設定しても良い
ことは当然である。また、停電復帰後に各記憶エリアに
記憶させたデータを全て一度読み出して相互に比較する
ように説明したが、比較するデータごとに対象記憶エリ
アから読み出しても良いことは当然である。
【0015】上述した説明は、本発明に基づく技術思想
を適用する一例を示したものであって、停電によって変
化又は消去されることを防止すべきデータを、データの
発生ごとに、バッテリによるバックアップ等の手段によ
って停電による機能停止を防止した記憶機能又は電源を
必要としない記憶機能に、少なくとも各3組の時系列的
に順次記憶させるようにし、その記憶データを使用して
正しいデータを判定できるようにすれば、上述した以外
の方法を実行するように構成しても良いことは当然であ
る。例えば、データ処理機能の条件等に対応して3組以
上の記憶エリアを設け、夫々の記憶データの内容を比較
し、論理的に設定される条件に従って、正しく記憶され
たデータを検出し、以降のデータ処理に採用するように
しても良い。その場合、比較機能を少なくとも2組以上
設けて正しいデータの判定速度を向上させるようにして
も良い。また、停電復帰後に各記憶エリアから、最後に
書き込んだ正しいデータを読み出すためには、番地を固
定できれば固定しておけば良く、固定できない場合に正
しい先頭番地を指定するには所定のデータを書き込んだ
時に、そのデータを書き込んだ先頭番地をその記憶エリ
アの先頭番地に書き込み、停電復帰後には、まず、この
番地の記憶内容を読み出し、記憶内容の番地から読み出
す等、このデータ処理システムの条件に対応して予め適
切に設定しておけば良い。上述した各実施の形態には、
所定の記憶機能5として、バッテリ等のバックアップ用
の無停電電源機能から電源が供給されているランダムア
クセスメモリを例として説明したが、バッテリ等でバッ
クップしたSRAM、NOVRAM、フラッシュEPR
OM、EEPROM、磁気記憶素子、磁気ディスク等補
助電池で記憶を保持しても、電源を供給されていなくて
も記憶内容を保持し得る記憶機能でも、目的が達成でき
ればどのような記憶機能を使用しても良いことはいうま
でもない。
【0016】
【発明の効果】本発明は、上述のような方法にし、ま
た、システムとして構成したので、長いデータの処理動
作中に何時停電が発生しても、下記のように正確なデー
タの再読取りを可能にするという優れた効果が得られ
る。 (1)第1の記憶エリア5m1乃至第3の記憶エリア5m
3の各記憶データを相互に比較し、第1の記憶エリア5
m1乃至第3の記憶エリア5m3の各記憶データが全て
等しい場合は全ての記憶データが正しいことを示してい
る。従って、いずれの記憶エリアの記憶データを採用し
ても、正しい最新のデータを読み出して以降のデータ処
理に使用できる。 (2)同様に、第1の記憶エリア5m1乃至第3の記憶エ
リア5m3の各記憶データを相互に比較し、例えば第1
の記憶エリア5m1と第2の記憶エリア5m2の記憶デ
ータが等しく、第3の記憶エリア5m3の記憶データが
異なる場合は第3の記憶エリア5m3に書込み中に停電
が発生し、第3の記憶エリア5m3には誤ったデータを
書き込んだことを示している。従って、この場合は正し
いデータと判別された第1の記憶エリア5m1又は第2
の記憶エリア5m2のいずれかの記憶データを採用する
ことによって、第3の記憶エリア5m3に書込み中に停
電が発生しても、正しい最新のデータを読み出して以降
のデータ処理に使用できる。 (3)このように、本発明では何時停電が発生しても正し
い最新のデータを読み出して以降のデータ処理に使用で
きるから、本発明はどのような記憶素子にも適用でき、
また、データの全ビット数が記憶素子の備えている1ワ
ード分のビット数よりも多くても適用できる。 (4)本発明によれば、停電前の正しいデータの判定がで
きるから、事前に停電発生を検出して、必要なデータを
退避させる必要がない。 (5)どのような長さのデータでも停電復帰後、正しく読
み出すことができるので、停電による退避用ソフトや、
誤って記憶されたために発生したデータ異常時の場合の
修正処理等が必要がない。 (6)データ異常時の処理が必要なくなったので、ソフト
ウエアの作成工数を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくコンピュータによるデータ処理
システムの停電時のデータ保護方法を実行する停電時の
データ保護機能を備えたデータ処理システムの概要構成
を示す実施の形態のブロック図である。
【図2】図1に示すデータ処理システムに設けた停電に
よって記憶内容が消失しないように形成した記憶機能の
概要マップ図である。
【図3】本発明に基づき3組の記憶機能に記憶したデー
タを停電復帰後に再読取りし、正しいデータを判定する
ためのフロー図である。
【図4】従来の停電時のデータ保護機能を備えたデータ
処理システムの概要構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1:コンピュータ 2:電源ライン 3:グランドライン 4:コンパレータ 5:記憶機能 5m1、5m2、5m3、5m4:記憶機能5の記憶エ
リア 6:無停電電源機能(バッテリ) S1、S2、S3、S4:信号の伝送ライン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータによるデータ処理システム
    において、停電によって変化又は消去されることを防止
    すべきデータを、当該データの発生ごとに、バッテリに
    よるバックアップ等の手段によって、停電による機能停
    止を防止し又は記憶に電源を必要としない記憶機能に少
    なくとも3組を時系列的に連続して記憶させるように
    し、停電復帰後には該記憶機能に記憶させた少なくとも
    3組の記憶データから当該データ処理システムの構成に
    よって定まる理論的判定基準によって正しい記憶データ
    を判定し、採用するようにしたことを特徴とするコンピ
    ュータによるデータ処理システムの停電時のデータ保護
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の停電時のデータ保護方法
    において、停電によって変化又は消去されることを防止
    すべきデータを、当該データの発生ごとに、停電による
    機能停止を防止し又は記憶に電源を必要としない記憶機
    能における第1の記憶エリア、第2の記憶エリア、第3
    の記憶エリアの順に記憶させ、停電復帰後に前記記憶デ
    ータを読み出した時に、前記第1の記憶エリア乃至第3
    の記憶エリアの各記憶データを夫々比較し、第1の記憶
    エリア乃至第3の記憶エリアの各記憶データが全て等し
    い場合は、この記憶データを使用し、第1の記憶エリア
    と第2の記憶エリアの記憶データが等しく、第3の記憶
    エリアの記憶データが異なる場合は第1の記憶エリア又
    は第2の記憶エリアの記憶データを使用し、第3の記憶
    エリアと第1の記憶エリアの記憶データが等しく、第2
    の記憶エリアの記憶データが異なる場合は第1の記憶エ
    リア又は第3の記憶エリアの記憶データを使用し、第2
    の記憶エリアと第3の記憶エリアの記憶データが等し
    く、第1の記憶エリアの記憶データが異なる場合は第2
    の記憶エリア又は第3の記憶エリアの記憶データを使用
    し、第1の記憶エリア乃至第3の記憶エリアの各記憶デ
    ータが全て等しくない場合は、第1の記憶エリアの記憶
    データを使用するようにしたコンピュータによるデータ
    処理システムの停電時のデータ保護方法。
  3. 【請求項3】 コンピュータによるデータ処理システム
    において、少なくとも3組の記憶エリアを備えた、バッ
    テリによるバックアップ等の手段によって停電による機
    能停止を防止し又は記憶に電源を必要としない記憶機能
    と、所定のデータ発生ごとに該発生データを前記3組等
    の記憶エリアに順次記憶させる書込み機能と、停電復帰
    時に少なくとも3組の記憶エリアに記憶させた各記憶デ
    ータの内容を相互に比較する比較機能と、該比較結果、
    予め設定した条件に従って指定する記憶エリアのデータ
    を使用する機能を設けたことを特徴とする停電時のデー
    タ保護機能を備えたコンピュータによるデータ処理シス
    テム。
JP7216499A 1995-08-03 1995-08-03 コンピュータによるデータ処理システムの停電時のデータ保護方法と停電時のデータ保護機能を備えたデータ処理システム Pending JPH0944416A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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