JP2554020Y2 - リニアモータ - Google Patents
リニアモータInfo
- Publication number
- JP2554020Y2 JP2554020Y2 JP2503291U JP2503291U JP2554020Y2 JP 2554020 Y2 JP2554020 Y2 JP 2554020Y2 JP 2503291 U JP2503291 U JP 2503291U JP 2503291 U JP2503291 U JP 2503291U JP 2554020 Y2 JP2554020 Y2 JP 2554020Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- core
- linear motor
- insulating
- slit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
- Linear Motors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、一次側コアが走行子と
なり二次側導体が固定子となるリニアモータに関する。
なり二次側導体が固定子となるリニアモータに関する。
【0002】
【従来の技術】リニアモータはかご形電動機を平面に展
開した構成になっており、その構造を図5に示す。リニ
アモータは一次側コア1と二次側導体2とに大きく分か
れ、一次側に対して二次側が長い長二次形の構造となっ
ている。そして、二次側が固定子、一次側が走行子とな
り、これらの間にはエアギャップ3が形成される。
開した構成になっており、その構造を図5に示す。リニ
アモータは一次側コア1と二次側導体2とに大きく分か
れ、一次側に対して二次側が長い長二次形の構造となっ
ている。そして、二次側が固定子、一次側が走行子とな
り、これらの間にはエアギャップ3が形成される。
【0003】一次側コア1は、図5(b)に示すように
磁性体からなる薄板状のコア板4を積層したコア群5を
円に沿って等間隔に例えば4つ並べて放射状にするとと
もにリング状の一対のフランジ6で挟み、複数の通しボ
ルト7と図示しないナットとで結合したものである。フ
ランジ6内には回転自在に車輪12が設けられる。コア
板4は、長さ方向に沿って複数のスリット8を設けるこ
とで歯13を有する櫛状に形成される。そして、スリッ
ト8内には二次側導体2を囲繞するコイル9が収容され
る。
磁性体からなる薄板状のコア板4を積層したコア群5を
円に沿って等間隔に例えば4つ並べて放射状にするとと
もにリング状の一対のフランジ6で挟み、複数の通しボ
ルト7と図示しないナットとで結合したものである。フ
ランジ6内には回転自在に車輪12が設けられる。コア
板4は、長さ方向に沿って複数のスリット8を設けるこ
とで歯13を有する櫛状に形成される。そして、スリッ
ト8内には二次側導体2を囲繞するコイル9が収容され
る。
【0004】一方、二次側導体2は、丸棒状の磁性導体
10の外周面をしめしろを有する非磁性導体11で被っ
て形成されている。ここで、磁性導体10は鉄で形成さ
れ、非磁性導体11はアルミニウム又は銅等で形成され
る。
10の外周面をしめしろを有する非磁性導体11で被っ
て形成されている。ここで、磁性導体10は鉄で形成さ
れ、非磁性導体11はアルミニウム又は銅等で形成され
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、コイルとコ
ア群との間を絶縁しなければならないにも拘らず、従来
から適正な絶縁手段が用いられていないのが現状であ
る。また、コイルとコア群との間に隙間が生じてガタが
生じ易い。そこで本考案は、斯る課題を解決したリニア
モータを提供することを目的とする。
ア群との間を絶縁しなければならないにも拘らず、従来
から適正な絶縁手段が用いられていないのが現状であ
る。また、コイルとコア群との間に隙間が生じてガタが
生じ易い。そこで本考案は、斯る課題を解決したリニア
モータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】斯る目的を達成するため
の本考案の構成は、複数のスリットを形成して櫛状にし
たコア板を複数枚積層してコア群とし、スリットどうし
が内側で相互に対向するようにしてコア群を放射状に複
数配置して相互に結合することで一次側コアを構成し、
一次側コアのスリット内にコイルを納めるとともに長尺
の二次側導体を一次側コアにおけるコア群で囲まれた空
間にエアギャップを介して移動自在に挿通させたリニア
モータにおいて、リング状の材料の片側から円周溝を形
成した形状であって一体に成形した一対の絶縁紙により
前記コイルを両側から覆った状態でスリット内に嵌め込
み、夫々の絶縁紙の底面を切り欠いて窓を形成するとと
もに少なくとも一方の絶縁紙の底面に複数の突起を形成
したことを特徴とする。
の本考案の構成は、複数のスリットを形成して櫛状にし
たコア板を複数枚積層してコア群とし、スリットどうし
が内側で相互に対向するようにしてコア群を放射状に複
数配置して相互に結合することで一次側コアを構成し、
一次側コアのスリット内にコイルを納めるとともに長尺
の二次側導体を一次側コアにおけるコア群で囲まれた空
間にエアギャップを介して移動自在に挿通させたリニア
モータにおいて、リング状の材料の片側から円周溝を形
成した形状であって一体に成形した一対の絶縁紙により
前記コイルを両側から覆った状態でスリット内に嵌め込
み、夫々の絶縁紙の底面を切り欠いて窓を形成するとと
もに少なくとも一方の絶縁紙の底面に複数の突起を形成
したことを特徴とする。
【0007】
【作用】コイルが絶縁紙で覆われることから、コイルと
コア群との間の絶縁が容易かつ確実に行なわれる。コア
群とコイルとの組み付けのあとコイルにワニスを含浸さ
せるが、窓からワニスが絶縁紙の内側へはいり込むの
で、絶縁紙の存在によりコイルへのワニスの含浸が妨げ
られることはない。また、この窓はリニアモータ運転時
の絶縁紙の内側の熱の発散に寄与する。一方、絶縁紙の
底面に複数の突起が形成されるので、この突起の部分が
コイルとコア群の歯との間でバネの如く作用し、コイル
にガタが生じない。
コア群との間の絶縁が容易かつ確実に行なわれる。コア
群とコイルとの組み付けのあとコイルにワニスを含浸さ
せるが、窓からワニスが絶縁紙の内側へはいり込むの
で、絶縁紙の存在によりコイルへのワニスの含浸が妨げ
られることはない。また、この窓はリニアモータ運転時
の絶縁紙の内側の熱の発散に寄与する。一方、絶縁紙の
底面に複数の突起が形成されるので、この突起の部分が
コイルとコア群の歯との間でバネの如く作用し、コイル
にガタが生じない。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。なお、本実施例は従来のリニアモータ
の一部を改良したものなので、従来と同一部分には同一
符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明す
る。
詳細に説明する。なお、本実施例は従来のリニアモータ
の一部を改良したものなので、従来と同一部分には同一
符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明す
る。
【0009】本考案によるリニアモータの構成を、図1
〜図4に基づいて説明する。図1に示すように、本考案
はコイル9を一対の絶縁紙15a,15bで覆ってコア
群5のスリット8内に嵌め込んだものである。
〜図4に基づいて説明する。図1に示すように、本考案
はコイル9を一対の絶縁紙15a,15bで覆ってコア
群5のスリット8内に嵌め込んだものである。
【0010】一対の絶縁紙15a,15bの構造を図3
に示す。夫々の絶縁紙15a,15bは、リング状の部
材の一方側に円周溝を形成したような形状であり、一体
熱成形により作られる。つまり、絶縁紙15a,15b
は内周壁16,外周壁17,端板18で夫々形成され、
図1に示すように内周壁16,外周壁17間の距離は絶
縁紙15aの方が絶縁紙15bよりも大きく形成され
る。端板18にはワニスの含浸性を良好にするために円
周方向に沿って等間隔に4つの窓19が形成され、外周
壁17には単一の切欠部20が形成される。絶縁紙15
a,15bの底面には端板18における窓19どうしの
間に複数の突起22が形成される。突起22は半径方向
へ伸びる畝状の突起となっている。突起としては図3に
示すもののほか、図4に示すように円周方向へ長い畝状
の突起22にしてもよく、あるいは畝状でなく点在する
突起にしてもよい。
に示す。夫々の絶縁紙15a,15bは、リング状の部
材の一方側に円周溝を形成したような形状であり、一体
熱成形により作られる。つまり、絶縁紙15a,15b
は内周壁16,外周壁17,端板18で夫々形成され、
図1に示すように内周壁16,外周壁17間の距離は絶
縁紙15aの方が絶縁紙15bよりも大きく形成され
る。端板18にはワニスの含浸性を良好にするために円
周方向に沿って等間隔に4つの窓19が形成され、外周
壁17には単一の切欠部20が形成される。絶縁紙15
a,15bの底面には端板18における窓19どうしの
間に複数の突起22が形成される。突起22は半径方向
へ伸びる畝状の突起となっている。突起としては図3に
示すもののほか、図4に示すように円周方向へ長い畝状
の突起22にしてもよく、あるいは畝状でなく点在する
突起にしてもよい。
【0011】図のように一対の絶縁紙15a,15bで
コイル9を挾むとともにコイル9の口出部21を切欠部
20から絶縁紙15a,15bの外部へ出し、図1に示
すようにコア群5のスリット8内に嵌め込む。このよう
にして形成されたものを図2に示す。図1に示すように
突起22がコイル9と歯13との間に入り込んでバネの
如く作用し、コイル9にガタが生じることはない。
コイル9を挾むとともにコイル9の口出部21を切欠部
20から絶縁紙15a,15bの外部へ出し、図1に示
すようにコア群5のスリット8内に嵌め込む。このよう
にして形成されたものを図2に示す。図1に示すように
突起22がコイル9と歯13との間に入り込んでバネの
如く作用し、コイル9にガタが生じることはない。
【0012】次に、リニアモータの作用を説明する。コ
ア群5のスリット8内にコイル9を嵌め込んで組み付け
たあとにコイル9にワニスを含浸させるが、このとき、
窓19からワニスが一対の絶縁紙15a,15bの内部
へはいり込むことから、コイル9の内部へワニスが含浸
しやすい。特に図4のように円周方向へ伸びる畝状の突
起22を形成すると窓19の面積が大きくなったのと同
等になり、含浸性が更に向上する。また、コイル9の口
出部21は切欠部20から絶縁紙15a,15bの外へ
出すので、確実にコア群5に対して絶縁することができ
る。リニアモータの運転中はコイル9が熱を発生する
が、この熱は窓19から放出され、コイルの温度上昇が
防止される。
ア群5のスリット8内にコイル9を嵌め込んで組み付け
たあとにコイル9にワニスを含浸させるが、このとき、
窓19からワニスが一対の絶縁紙15a,15bの内部
へはいり込むことから、コイル9の内部へワニスが含浸
しやすい。特に図4のように円周方向へ伸びる畝状の突
起22を形成すると窓19の面積が大きくなったのと同
等になり、含浸性が更に向上する。また、コイル9の口
出部21は切欠部20から絶縁紙15a,15bの外へ
出すので、確実にコア群5に対して絶縁することができ
る。リニアモータの運転中はコイル9が熱を発生する
が、この熱は窓19から放出され、コイルの温度上昇が
防止される。
【0013】
【考案の効果】以上の説明からわかるように、本考案に
よるリニアモータによれば以下の効果がある。
よるリニアモータによれば以下の効果がある。
【0014】(a)一対の絶縁紙でコイルを挾むことに
よりコイルをコア群から絶縁するため、コイルとコア群
との絶縁のための作業が容易に行なえる。
よりコイルをコア群から絶縁するため、コイルとコア群
との絶縁のための作業が容易に行なえる。
【0015】(b)コイルの組み付け時にコイルの外周
面を損傷しやすいが、一対の絶縁紙によって確実に保護
される。
面を損傷しやすいが、一対の絶縁紙によって確実に保護
される。
【0016】(c)少なくとも一方の絶縁紙の底面に複
数の突起を形成したので、コイルと一次側コアの歯との
間に突起が介在してバネの如く作用し、コイルにガタが
生じない。
数の突起を形成したので、コイルと一次側コアの歯との
間に突起が介在してバネの如く作用し、コイルにガタが
生じない。
【0017】(d)絶縁紙には窓が形成されているの
で、コイルの内部へのワニスの含浸性が良く、またリニ
アモータの運転中に発生する熱が放出され易いためコイ
ルの温度上昇が防止される。この含浸性と放熱性は突起
を円周方向へ伸びる畝状の突起にした場合には更に一段
と向上する。
で、コイルの内部へのワニスの含浸性が良く、またリニ
アモータの運転中に発生する熱が放出され易いためコイ
ルの温度上昇が防止される。この含浸性と放熱性は突起
を円周方向へ伸びる畝状の突起にした場合には更に一段
と向上する。
【図1】本考案によるリニアモータの要部説明図。
【図2】リニアモータの側面図。
【図3】絶縁紙とコイルとの組立図。
【図4】他の実施例を示す絶縁紙の斜視図。
【図5】従来のリニアモータに係り、図5(a)は正面
図、図5(b)は図5(a)のA−A矢視図。
図、図5(b)は図5(a)のA−A矢視図。
1…一次側コア、2…二次側導体、3…エアギャップ、
4…コア板、5…コア群、8…スリット、9…コイル、
15a,15b…絶縁紙、16…内周壁、17…外周
壁、18…端板、19…窓、20…切欠部、22…突
起。
4…コア板、5…コア群、8…スリット、9…コイル、
15a,15b…絶縁紙、16…内周壁、17…外周
壁、18…端板、19…窓、20…切欠部、22…突
起。
Claims (1)
- 【請求項1】 複数のスリットを形成して櫛状にしたコ
ア板を複数枚積層してコア群とし、スリットどうしが内
側で相互に対向するようにしてコア群を放射状に複数配
置して相互に結合することで一次側コアを構成し、一次
側コアのスリット内にコイルを納めるとともに長尺の二
次側導体を一次側コアにおけるコア群で囲まれた空間に
エアギャップを介して移動自在に挿通させたリニアモー
タにおいて、リング状の材料の片側から円周溝を形成し
た形状であって一体に成形した一対の絶縁紙により前記
コイルを両側から覆った状態でスリット内に嵌め込み、
夫々の絶縁紙の底面を切り欠いて窓を形成するとともに
少なくとも一方の絶縁紙の底面に複数の突起を形成した
ことを特徴とするリニアモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2503291U JP2554020Y2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | リニアモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2503291U JP2554020Y2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | リニアモータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04121389U JPH04121389U (ja) | 1992-10-29 |
JP2554020Y2 true JP2554020Y2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=31909846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2503291U Expired - Lifetime JP2554020Y2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | リニアモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2554020Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-04-15 JP JP2503291U patent/JP2554020Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04121389U (ja) | 1992-10-29 |
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