JPH05236683A - 円筒形同期機の回転子 - Google Patents
円筒形同期機の回転子Info
- Publication number
- JPH05236683A JPH05236683A JP3545292A JP3545292A JPH05236683A JP H05236683 A JPH05236683 A JP H05236683A JP 3545292 A JP3545292 A JP 3545292A JP 3545292 A JP3545292 A JP 3545292A JP H05236683 A JPH05236683 A JP H05236683A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- open slot
- field winding
- cylindrical
- synchronous machine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】回転子鉄心の重量を軽減して慣性モーメントを
小さくし、界磁巻線導体の固定と熱放散を良好にする。 【構成】鉄心１Ｃのオープンスロット８Ａを広幅寸法と
して、このオープンスロット８Ａに複数個の界磁巻線導
体１０をセクター形状の絶縁板１２を介して円周方向に
１本づつ分離して収め、鉄心１Ｃの外周をバインド線１
３を巻回して界磁巻線導体１０を固定する。
小さくし、界磁巻線導体の固定と熱放散を良好にする。 【構成】鉄心１Ｃのオープンスロット８Ａを広幅寸法と
して、このオープンスロット８Ａに複数個の界磁巻線導
体１０をセクター形状の絶縁板１２を介して円周方向に
１本づつ分離して収め、鉄心１Ｃの外周をバインド線１
３を巻回して界磁巻線導体１０を固定する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は円筒形同期機において
界磁極を形成する回転子の構造に関する。
界磁極を形成する回転子の構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】図４は従来の回転子の斜視図、図５は図
４のＸ−Ｘ矢視断面図である。回転子１は図５に示すよ
うな薄鉄板３を複数枚積層してリベット４で締め付けて
形成された鉄心１Ａとその中心孔５に嵌入された回転軸
２とにより構成され、鉄心１Ａの外周には互いに近接し
て配列された複数個のオープンスロット８が複数個所に
設けられ、これらのオープンスロットが設けられない残
りの鉄心外周部に磁極片９が形成されている。オープン
スロット８には界磁巻線導体１０が収められて、磁極片
９を挟んだ隣り側の界磁巻線導体１０に接続されている
（界磁巻線１０の渡り部分は図４では省略している）。
この界磁巻線導体１０の直線部分はオープンスロット８
に差し込まれた楔１１により固定されていて、回転子１
の回転により生じる遠心力により外周への飛び出しを防
止し、軸方向へのずれ（移動）を防いでいる。この界磁
巻線導体１０に励磁電流を流すことにより磁極片９より
磁束が発生し、これが図示せぬ固定子鉄心，固定子巻線
に作用して電動機または発電機として機能する。
４のＸ−Ｘ矢視断面図である。回転子１は図５に示すよ
うな薄鉄板３を複数枚積層してリベット４で締め付けて
形成された鉄心１Ａとその中心孔５に嵌入された回転軸
２とにより構成され、鉄心１Ａの外周には互いに近接し
て配列された複数個のオープンスロット８が複数個所に
設けられ、これらのオープンスロットが設けられない残
りの鉄心外周部に磁極片９が形成されている。オープン
スロット８には界磁巻線導体１０が収められて、磁極片
９を挟んだ隣り側の界磁巻線導体１０に接続されている
（界磁巻線１０の渡り部分は図４では省略している）。
この界磁巻線導体１０の直線部分はオープンスロット８
に差し込まれた楔１１により固定されていて、回転子１
の回転により生じる遠心力により外周への飛び出しを防
止し、軸方向へのずれ（移動）を防いでいる。この界磁
巻線導体１０に励磁電流を流すことにより磁極片９より
磁束が発生し、これが図示せぬ固定子鉄心，固定子巻線
に作用して電動機または発電機として機能する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述した回転子構造は
従来から一般に採られてきたが、さらに始動特性がよく
また界磁巻線の熱放散もよく、しかも界磁巻線導体が容
易に固定される構造が望まれている。この発明の目的は
上述した問題点に鑑み、鉄心の重量が軽く、界磁巻線の
固定と熱放散が良好な回転子構造を提供することにあ
る。
従来から一般に採られてきたが、さらに始動特性がよく
また界磁巻線の熱放散もよく、しかも界磁巻線導体が容
易に固定される構造が望まれている。この発明の目的は
上述した問題点に鑑み、鉄心の重量が軽く、界磁巻線の
固定と熱放散が良好な回転子構造を提供することにあ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明においては、円筒
形鉄心の円周部に軸心と平行に広幅のオープンスロット
を設け、このオープンスロットに複数の界磁巻線導体を
絶縁板により円周方向に間隔をおいて収納した。また円
筒形鉄心はその外周部にバインド線が巻回された。さら
にかかる構造において、絶縁板はオープンスロットの断
面形状に合ったセクター形状で、その外周に等間隔で設
けられた複数個の切込み溝を備え、その内周部には複数
個の貫通孔を備えたものである。
形鉄心の円周部に軸心と平行に広幅のオープンスロット
を設け、このオープンスロットに複数の界磁巻線導体を
絶縁板により円周方向に間隔をおいて収納した。また円
筒形鉄心はその外周部にバインド線が巻回された。さら
にかかる構造において、絶縁板はオープンスロットの断
面形状に合ったセクター形状で、その外周に等間隔で設
けられた複数個の切込み溝を備え、その内周部には複数
個の貫通孔を備えたものである。
【０００５】
【作用】オープンスロットを広幅にして内部に界磁巻線
導体を絶縁板により１本ずつ分離して収めたので、鉄心
の重量が軽減され界磁巻線の放熱面積が多くなる。また
界磁巻線はバインド線の巻回により固定されるので作業
工数も減少した。
導体を絶縁板により１本ずつ分離して収めたので、鉄心
の重量が軽減され界磁巻線の放熱面積が多くなる。また
界磁巻線はバインド線の巻回により固定されるので作業
工数も減少した。
【０００６】
【実施例】図１はこの発明の実施例を示す斜視図、図２
は図１のＹ−Ｙ矢視断面図、図３は絶縁板の正面図で図
４および図５と同一符号で示すものは同一部品である。
この回転子１Ｂの鉄心１Ｃは図２に示すような薄鉄板３
Ａを複数枚積層してリベット４で締め付けしたもので、
その中心孔５には回転軸２が嵌入されている。また回転
軸２には凹部６が形成されており、この凹部６と中心孔
５の内周面との間に通風孔を形成している。この鉄心１
Ｃは外周の４個所に広幅のオープンスロット８Ａが等間
隔に形成され、オープンスロット８Ａと隣りのオープン
スロット８Ａとの間には磁極片９が形成され、この磁極
片９は鉄心１Ｃの外周に等間隔に４個所にある。また各
オープンスロット８Ａには図３で示されたセクター形状
の絶縁板１２が軸方向に間隔をおいて複数枚（図１では
３箇所）配設される。この絶縁板１２はたとえばガラス
クロスを絶縁性樹脂で処理して積層し、機械的強度大で
耐熱性、絶縁性の優れた部材を使用しており、界磁巻線
導体１０を１本ずつ収納できる切込み部１２Ａが複数個
あり、さらに通風孔として機能する貫通孔１２Ｂを複数
個備えている（図３参照）。界磁巻線導体１０の直線部
分は前記切込み部１２Ａに収められ、その上面と磁極片
９の表面にまたがってバインド線１３を巻回し締付け固
定している。このバインド線１３の巻回により、回転子
１Ｂの回転に伴う遠心力により界磁巻線導体１０は外へ
飛びだすことなく、また軸方向へのずれ（移動）もなく
なる。
は図１のＹ−Ｙ矢視断面図、図３は絶縁板の正面図で図
４および図５と同一符号で示すものは同一部品である。
この回転子１Ｂの鉄心１Ｃは図２に示すような薄鉄板３
Ａを複数枚積層してリベット４で締め付けしたもので、
その中心孔５には回転軸２が嵌入されている。また回転
軸２には凹部６が形成されており、この凹部６と中心孔
５の内周面との間に通風孔を形成している。この鉄心１
Ｃは外周の４個所に広幅のオープンスロット８Ａが等間
隔に形成され、オープンスロット８Ａと隣りのオープン
スロット８Ａとの間には磁極片９が形成され、この磁極
片９は鉄心１Ｃの外周に等間隔に４個所にある。また各
オープンスロット８Ａには図３で示されたセクター形状
の絶縁板１２が軸方向に間隔をおいて複数枚（図１では
３箇所）配設される。この絶縁板１２はたとえばガラス
クロスを絶縁性樹脂で処理して積層し、機械的強度大で
耐熱性、絶縁性の優れた部材を使用しており、界磁巻線
導体１０を１本ずつ収納できる切込み部１２Ａが複数個
あり、さらに通風孔として機能する貫通孔１２Ｂを複数
個備えている（図３参照）。界磁巻線導体１０の直線部
分は前記切込み部１２Ａに収められ、その上面と磁極片
９の表面にまたがってバインド線１３を巻回し締付け固
定している。このバインド線１３の巻回により、回転子
１Ｂの回転に伴う遠心力により界磁巻線導体１０は外へ
飛びだすことなく、また軸方向へのずれ（移動）もなく
なる。
【０００７】
【発明の効果】この発明ではオープンスロットは界磁巻
線導体を複数本収納できるような広幅寸法としたので、
鉄心の重量が軽減でき、その分回転子の慣性モーメント
が小さくなって始動特性が向上する。また界磁巻線導体
は貫通孔を有するセクター形状の絶縁板を介してオープ
ンスロットに収められているので界磁巻線の放熱効果が
向上し、また界磁巻線はバインド線の巻回により固定さ
れるので作業工数も激減する。
線導体を複数本収納できるような広幅寸法としたので、
鉄心の重量が軽減でき、その分回転子の慣性モーメント
が小さくなって始動特性が向上する。また界磁巻線導体
は貫通孔を有するセクター形状の絶縁板を介してオープ
ンスロットに収められているので界磁巻線の放熱効果が
向上し、また界磁巻線はバインド線の巻回により固定さ
れるので作業工数も激減する。
【図１】この発明の実施例を示す斜視図
【図２】図１のＹ−Ｙ矢視断面図
【図３】絶縁板の正面図
【図４】従来の回転子の斜視図
【図５】図４のＸ−Ｘ矢視断面図
【符号の説明】 １Ｂ 回転子 １Ｃ 鉄心 ２ 回転軸 ８Ａ オープンスロット ９ 磁極片 １０ 界磁巻線導体 １２ 絶縁板 １３ バインド線
Claims (4)
- 【請求項１】円筒形鉄心の円周部に軸心と平行に広幅の
オープンスロットを設け、このオープンスロットに複数
の界磁巻線導体を絶縁板により円周方向に間隔をおいて
収納したことを特徴とする円筒形同期機の回転子。 - 【請求項２】請求項１記載のものにおいて、円筒形鉄心
はその外周部にバインド線が巻回されたことを特徴とす
る同期機の円筒形回転子。 - 【請求項３】請求項１または２記載のものにおいて、絶
縁板はオープンスロットの断面形状に合ったセクター形
状で、その外周に等間隔で設けられた複数個の切込み溝
を備え、その内周部には複数個の貫通孔を備えたもので
あることを特徴とする円筒形同期機の回転子。 - 【請求項４】請求項１、２または３記載のものにおい
て、絶縁板はオープンスロット内にて軸方向に間隔をお
いて複数個配設され、それぞれの切込み部に界磁巻線の
直線部分が１個ずつ収められ、その上面と磁極片にまた
がってバインド線が巻回されたことを特徴とする同期機
の円筒形回転子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3545292A JPH05236683A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 円筒形同期機の回転子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3545292A JPH05236683A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 円筒形同期機の回転子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05236683A true JPH05236683A (ja) | 1993-09-10 |
Family
ID=12442202
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3545292A Pending JPH05236683A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 円筒形同期機の回転子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05236683A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7042120B2 (en) * | 2002-11-20 | 2006-05-09 | Lg Electronics Inc. | BLDC motor for washing machine |
| JP2013009553A (ja) * | 2011-06-27 | 2013-01-10 | Toyota Central R&D Labs Inc | 回転電機のロータ |
-
1992
- 1992-02-24 JP JP3545292A patent/JPH05236683A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7042120B2 (en) * | 2002-11-20 | 2006-05-09 | Lg Electronics Inc. | BLDC motor for washing machine |
| JP2013009553A (ja) * | 2011-06-27 | 2013-01-10 | Toyota Central R&D Labs Inc | 回転電機のロータ |
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