JP2553884Y2 - 可変抵抗器のシールド構造 - Google Patents

可変抵抗器のシールド構造

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JP2553884Y2
JP2553884Y2 JP10197991U JP10197991U JP2553884Y2 JP 2553884 Y2 JP2553884 Y2 JP 2553884Y2 JP 10197991 U JP10197991 U JP 10197991U JP 10197991 U JP10197991 U JP 10197991U JP 2553884 Y2 JP2553884 Y2 JP 2553884Y2
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variable resistor
shield plate
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Kenwood KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は音響機器に用いられた
プリント基板に半田付けした電気部品のシールド構造に
係り、特にディップにより半田付けするのに好適な可変
抵抗器のシールド構造に関する。
【0002】
【従来技術】従来、音響機器に使用されている可変抵抗
器2のシールド構造は、図5及び図6に示す構造のもの
が提供されていた。
【0003】図5に示す第1の例では、プリント基板21
のパターン面21a に、ディップした後手半田により差し
込み部22a を固定しシールド板22を可変抵抗器2の端子
2bに取付けていた。
【0004】また、図6に示す他の例では、円板状シー
ルド板24を可変抵抗器2の取付時にナット25で共締めし
ていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の可変抵抗器のシールド構造は、シールド板はディップ
出来ず手半田を行っていたので、工数が多くかかってい
た。
【0006】また、シールド板で覆われたパターン面の
チェックは、半田を除去してシールド板を取る必要があ
り、非常に手間がかかっていた。
【0007】更に、円板状シールド板は取付けに手間が
かかり、また、端子が接続されたパターン部のシールド
効果は余りなかった。
【0008】この考案は上記した点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは従来例の欠点を解消
し、プリント基板との組立てが容易でシールド効果のよ
い可変抵抗器のシールド構造を提供するところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案の可変抵抗器の
シールド構造は、割り取り線を設けてプリント基板を使
用基板と捨て基板とに区分し、前記割り取り線近傍の前
記使用基板に可変抵抗器をマウントすると共に、この可
変抵抗器の作動軸を前記捨て基板側へ突出させ、前記作
動軸と前記捨て基板間に略平行に位置する様に略直角に
曲折したシールド板を前記使用基板にマウントし、前記
プリント基板を半田付けした後前記捨て基板を割り取
り、前記シールド板を前記プリント基板のパターン面側
に折り曲げる様に構成したものである。
【0010】
【作用】この考案によれば、可変抵抗器のシールド板が
使用基板にマウントされ、捨て基板上部に可変抵抗器の
作動軸とシールド板が突出しているので、これらの部品
をマウントしたプリント基板はディップすることができ
る。ディップ後に捨て基板を割り取りシールド板をプリ
ント基板のパターン面側に折り曲げて可変抵抗器の端子
部をシールドする。
【0011】
【実施例】この考案に係る可変抵抗器のシールド構造の
実施例を図1乃至図4に基づき説明する。なお、従来例
と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0012】図1において、1はプリント基板であり、
飛び飛びに設けたスリットによる割り取り線1aによって
使用基板1bと使用しない捨て基板1cとに区分けされてい
る。2はロータリ式の可変抵抗器であり、作動軸2aは捨
て基板1c側に突出し、端子2bは割り取り線1a近傍の使用
基板1bに設けた孔に差し込まれている。
【0013】3はシールド板であり、使用基板1bの孔に
90度曲った差し込み部3aが差し込まれ、捨て基板1cと作
動軸2aとの間に水平に支持されている。
【0014】図2乃至図4において、4はツマミであ
り、作動軸2aに取付けられ手で操作される。5はパネル
である。6はコ字状をしたシールド板であり、シールド
板3と同様に2つの差し込み部6aと曲げ部6bが設けられ
ている。
【0015】次に本考案における組立てと作用を説明す
る。図1に示す様に、可変抵抗器2とシールド板3その
他図示していない抵抗、コンデンサ等が差し込まれたプ
リント基板1をディップする。
【0016】そして、捨て基板1cと各使用基板1bを割り
取る。次に図2に示す様にシールド板3を使用基板1bの
パターン側へ90度折り曲げる。
【0017】これにより、可変抵抗器2の端子2bと周辺
パターンは最適な状態でシールドされ、例えば図3に示
す様に音響機器のボリューム用ツマミ4部に使用され
る。
【0018】また、図4(A)(B)に示す他の実施例では、
シールド板6をプリント基板1と共にディップし、捨て
基板1cを割り取った後、このシールド板6を折り曲げ
て、パターン面に被せる様にし、図示していない電気部
品の端子部のシールド効果をより良くしている。
【0019】また、本実施例では可変抵抗器2について
のシールド構造であったが、一般的な電気部品のシール
ドも同様のシールド構造が有効である。
【0020】
【考案の効果】この考案に係る可変抵抗器のシールド構
造によれば、上述のように構成したので、シールド板が
他の電気部品と同時にディップできるため、半田付け工
数を大幅に低減できる。
【0021】また、シールド板は実装後も曲げ伸しが可
能なため、パターン面のチェックが容易になる。
【0022】更に、パターン面に被せる様に曲げ、パタ
ーン面のシールドをより良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における半田付け前の状態を示す斜視図
である。
【図2】同可変抵抗器のシールド構造を示す斜視図であ
る。
【図3】同構造の使用例を示す側面断面図である。
【図4】(A) 同構造の他の実施例で捨て基板割り取り前
の状態を示す断面図である。 (B) 同構造の他の実施例を示す断面図である。
【図5】従来例における可変抵抗器のシールド構造の第
1の例を示す斜視図である。
【図6】同構造の他の例を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 プリント基板 1a 割り取り線 1b 使用基板 1c 捨て基板 2 可変抵抗器 2a 作動軸 2b 端子 3 シールド板 3a 差し込み部 4 ツマミ 5 パネル 6 シールド板 6a 差し込み部 6b 曲げ部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 割り取り線を設けてプリント基板を使用
    基板と捨て基板とに区分し、前記割り取り線近傍の前記
    使用基板に可変抵抗器をマウントすると共に、この可変
    抵抗器の作動軸を前記捨て基板側へ突出させ、前記作動
    軸と前記捨て基板間に略平行に位置する様に略直角に曲
    折したシールド板を前記使用基板にマウントし、 前記プリント基板を半田付けした後前記捨て基板を割り
    取り、前記シールド板を前記プリント基板のパターン面
    側に折り曲げる様に構成したことを特徴とする可変抵抗
    器のシールド構造。
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