JP2553361B2 - 被覆釣り糸 - Google Patents

被覆釣り糸

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JP2553361B2 JP62230694A JP23069487A JP2553361B2 JP 2553361 B2 JP2553361 B2 JP 2553361B2 JP 62230694 A JP62230694 A JP 62230694A JP 23069487 A JP23069487 A JP 23069487A JP 2553361 B2 JP2553361 B2 JP 2553361B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、釣り糸の表面に特定の樹脂層を設けた被覆
釣り糸に関するものである。
従来の技術 ライン、ミチイト、ハリスなどの釣り糸としては、ナ
イロン系、ポリエステル系、フロロカーボン系、タング
ステン−樹脂複合系、ステンレススチール系などの釣り
糸が知られている。
釣り糸の機械的性質、表面特性、熱的性質、光学的性
質、吸水性などを改良するために、釣り糸にコーティン
グを行う工夫がなされている。
たとえば、特開昭58−51828号公報には、ナイロンテ
グスの強力、透明性、柔軟性、吸水性を改良するため
に、テグス用ナイロン糸状体を塩化ビニリデン−塩化ビ
ニル共重合体ラテックスに浸漬した後、加熱する方法が
示されている。
本出願人の出願にかかる特開昭60−223865号公報に
は、釣り糸用のナイロン線条体を、染料を含むフッ素系
樹脂水性分散液と接触させ、加熱乾燥することによりナ
イロン染色線条体を製造する方法が示されている。
実開昭62−64282号公報には、ナイロン、ポリエステ
ルなどの合成繊維製釣り糸にフッ素系、シリコン系の化
合物をグラフト重合したり、F2、CF4、SiF4などのガス
を堆積させることにより撥水性を付与する技術が示され
ている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、特開昭60−223865号公報の方法は、釣
り糸の性質を向上させるのに役立つものとは考えられる
が、その製造に際しては、160℃に設定した30mの熱風炉
を走行させるなどの工程を必要とするものであるため、
装置が大規模となり、少量多品種生産の場合には問題が
ある。
特開昭60−223865号公報に記載の方法は、釣り糸の染
色と同時に釣り糸の性質を顕著に向上させるものである
が、染色工程、水洗工程および乾燥工程を経るものであ
るため、工程が複雑化することを免かれず、さらに改良
の余地がある。
実開昭62−64282号公報の技術は、釣り糸にグラフト
重合、ガス堆積などの特殊な処理を施すものであるた
め、工程的にもコストの点でも不利であり、またこれら
の処理に使うモノマーやガスは有毒であり、工業的には
問題がある。
本発明は、すぐれた性質を有する釣り糸を工業的に有
利に提供することを目的になされたものである。
問題点を解決するための手段 本発明の被覆釣り糸は、釣り糸(1)の表面に、紫外
線または電子線から選ばれた活性エネルギー線の照射に
より硬化する硬化性樹脂液を硬化させた硬化物薄層
(2)を設けてなるものである。この場合、活性エネル
ギー線硬化性樹脂液がフッ素系化合物を含む樹脂液であ
ることが特に好ましい。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明において被覆を施す釣り糸(1)としては、ナ
イロン系釣り糸、アラミド系釣り糸、ポリエステル系釣
り糸、フロロカーボン系釣り糸、タングステン−樹脂複
合系釣り糸、アモルファス合金系釣り糸、ステンレスス
チール系釣り糸などがあげられる。釣り糸とは、ライ
ン、ミチイト、ハリスなどの総称である。
紫外線または電子線から選ばれた活性エネルギー線の
照射により硬化する硬化性樹脂液としては、たとえば、
不飽和ポリエステル、ポリエステルアクリレート、ポリ
オールアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシ
アクリレート、シリコーンアクリレート、ポリブタジエ
ンアクリレート、メラミンアクリレート、ポリエン・ポ
リチオール系、スピラン樹脂、エポキシ・ルイス酸、ア
ミノアルキッドなど重合可能なオリゴマーを主剤とし、
これに必要に応じ染顔料、反応性希釈剤、光重合開始
剤、レベリング剤などの添加剤を配合したものがあげら
れる。殊に、ウレタンアクリレートオリゴマーを主剤と
する樹脂液をはじめ、弾性に富む被覆を与える樹脂液が
有用である。
なお上記樹脂液には、樹脂液全体に対し0.0001〜2重
量%の量のフッ素系化合物を配合することが特に好まし
い。フッ素系化合物を配合すると好ましい滑り性が得ら
れるため、爾後の巻取り工程などの工程操作が容易とな
り、さらには製品である被覆釣り糸に防汚性、耐熱性が
付与されるからである。
フッ素系化合物の典型例としては、テトラフルオロエ
チレンのホモポリマーまたはコポリマー、フッ化ビニリ
デンのホモポリマーまたはコポリマー、クロロトリフル
オロエチレンのホモポリマーまたはコポリマーなどのフ
ッ素系樹脂があげられ、特にテトラフルオロエチレンの
ホモポリマーとコポリマーとを適当な比率で混合して用
いることが好ましい。ここでコモノマーとしては、オレ
フィン、含フッ素オレフィン、パーフルオロオレフィ
ン、フルオロアルキルビニルエーテルなどが例示され
る。また、フッ素系樹脂と共にまたはフッ素系樹脂に代
えて、フッ素系化合物の誘導体やフッ素系界面活性剤を
用いることもできる。
本発明の被覆釣り糸を製造するにあたっては、まず釣
り糸(1)の表面に上述の硬化性樹脂液を塗布する。塗
布はできるだけ均一厚さとなるように行うことが好まし
い。
釣り糸(1)に対する硬化性樹脂液の工業的な塗布方
法としては、たとえば、溝付きロールに該樹脂液を添着
すると共に、その溝に沿って釣り糸(1)を走らせ、釣
り糸(1)に樹脂液を付着させる方法が採用される。こ
の場合、樹脂液が付着した釣り糸(1)をフェルト、不
織布などと接触させることにより過剰の樹脂液を拭き取
るようにすることが好ましい。
釣り糸(1)に対する硬化性樹脂液の塗布は、そのほ
か、釣り糸(1)に樹脂液をスプレーする方法、釣り糸
(1)を樹脂液の浴中を通過させる方法などによっても
行うことができる。
釣り糸(1)の表面に硬化性樹脂液を塗布した後は、
付着した樹脂液を活性エネルギー線照射により硬化さ
せ、硬化物薄層(2)を形成させる。
活性エネルギー線としては紫外線または電子線があげ
られる。紫外線照射を行うときの紫外線光源としては、
高圧水銀灯、メタルハライドランプ、無電極放電管など
が用いられる。
塗布工程および活性エネルギー線照射工程は、通常は
1回で十分であるが、もし必要ならこれらの工程を2回
以上繰り返すこともできる。
なお、活性エネルギー線照射後、さらに完全な硬化を
図るため、必要に応じ加熱硬化工程を設けることもでき
る。
実 施 例 次に実施例をあげて、本発明の被覆釣り糸をさらに説
明する。以下「部」とあるのは重量部である。
第1図は、本発明の被覆釣り糸の一例を示した断面図
であり、(1)がモノフィラメント製の釣り糸、(2)
が硬化物薄層である。
第2図は、本発明の被覆釣り糸の他の一例を示した断
面図であり、(1)がマルチフィラメント製の釣り糸、
(2)が硬化物薄層である。
第3図は、本発明の被覆釣り糸を製造する方法の一例
を示した説明図である。
(3)は供給ロールであり、釣り糸(1)が巻回され
ている。
(4)は浴槽であり、硬化性樹脂液(L)を収容して
ある。(5)は添着用ロール、(6)は溝付きロールで
ある。
(7)は二つ折りにしたフェルトであり、過剰の樹脂
液(L)を拭き取るためのものである。
(8)は、活性エネルギー線照射装置の一例としての
紫外線照射装置であり、紫外線ランプ、2組の放物線状
の反射鏡、紫外線ランプ冷却のためのブロワからなる。
反射鏡の第1焦点に紫外線ランプを位置させると共に、
その第2焦点に樹脂液(L)が付着された釣り糸(1)
が通過するようにする。
(9)は巻き取りロールであり、ここに樹脂液(L)
硬化後の被覆釣り糸を巻き取る。
樹脂液(L)として、ウレタンアクリレートオリゴマ
ー55部、ベンゾフェノン(光重合開始剤)5部、フェノ
キシエチルアクリレート(反応性希釈剤)38部、染料0
部または1部、レベリング剤1部、フッ素系化合物(ポ
リテトラフルオロエチレンとフッ素系誘導体とを溶剤中
に乳化分散した液)0部または1部からなる組成の紫外
線硬化性樹脂液を用い、紫外線ランプとして高圧水銀灯
を用いて、ポリエステル系釣り糸およびタングステン−
樹脂複合系釣り糸(1)に対する樹脂液(L)の塗布お
よび2秒間の紫外線照射を行ったところ、第1図に示し
たように、釣り糸(1)の表面に硬化物薄層(2)が形
成された被覆釣り糸が得られた。
得られた被覆釣り糸は、表面が平滑であり、耐摩耗
性、滑り性、耐熱性、防汚性がすぐれていた。殊に、フ
ッ素系化合物を配合した場合は、これらの性質が顕著に
すぐれていた。
作用および発明の効果 本発明の被覆釣り糸は、被覆前の釣り糸に比し、表面
平滑性、耐摩耗性、滑り性、耐熱性、防汚性などの性質
が向上する。殊に、硬化性樹脂液としてフッ素系化合物
を含む樹脂液を用いた場合は、これらの性質が顕著に向
上する。
釣り糸としてマルチフィラメント系を用いた場合は、
上記性質に加えて、硬化物薄層の形成により撚り戻りの
防止を図ることができる。
また、硬化性樹脂液として任意のものを選択できるの
で、用途に応じ表面硬度を自由に設定できる。
本発明の被覆釣り糸の製造は、乾燥工程を要せず、塗
布工程と活性エネルギー線照射工程の2工程ですむ上、
活性エネルギー線照射による硬化工程は極めて短時間
(たとえば0.5〜10秒程度)で完了する、従って、装置
がコンパクト化し、工程が簡易となり、生産性もすぐれ
ている。
硬化性樹脂液に染顔料を配合すれば、任意の色の着色
釣り糸を得ることができる。
よって本発明は、釣り糸を取扱う業界に貢献するとこ
ろが大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の被覆釣り糸の一例を示した断面図で
ある。 第2図は、本発明の被覆釣り糸の他の一例を示した断面
図である。 第3図は、本発明の被覆釣り糸を製造する方法の一例を
示した説明図である。 (1)……釣り糸、(2)……硬化物薄層、(3)……
供給ロール、(4)……浴槽、(5)……添着用ロー
ル、(6)……溝付きロール、(7)……フェルト、
(8)……活性エネルギー線照射装置、紫外線照射装
置、(9)……巻き取りロール、(L)……硬化性樹脂

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣り糸(1)の表面に、紫外線または電子
    線から選ばれた活性エネルギー線の照射により硬化する
    硬化性樹脂液を硬化させた硬化物薄層(2)を設けてな
    る被覆釣り糸。
  2. 【請求項2】硬化性樹脂液がフッ素系化合物を含む樹脂
    液である特許請求の範囲第1項記載の被覆釣り糸。
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