JP2553222Y2 - 室温センサ付きリモコン - Google Patents

室温センサ付きリモコン

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JP2553222Y2
JP2553222Y2 JP1991050098U JP5009891U JP2553222Y2 JP 2553222 Y2 JP2553222 Y2 JP 2553222Y2 JP 1991050098 U JP1991050098 U JP 1991050098U JP 5009891 U JP5009891 U JP 5009891U JP 2553222 Y2 JP2553222 Y2 JP 2553222Y2
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temperature sensor
air conditioner
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尚志 関
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Toshiba Home Technology Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はクーラーなどの空気調
和機を遠隔制御する室温センサ付きリモコンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にクーラーなどの空気調和機にはそ
の遠隔操作用のリモコンが備えられている。そして近年
においては、空気調和機で調整する室内温度をユーザの
体感温度に近づけるために、リモコンに室温センサを組
み込み、この室温センサでユーザの周囲の温度を検出
し、この検出した温度情報を空気調和機に送ってその運
転を制御させるようにしたものが提供されている。
【0003】このようなリモコンにおいては、偏平状の
ケースの一端側の端部に通気窓と送信部とが並んで設け
られ、前記通気窓の内側に室温センサが配設されてい
る。そして通気窓を通してケースの外部の空気が室温セ
ンサの周囲に流通し、これにより室温センサがリモコン
の周囲の温度を検出するようになっている。
【0004】通常、リモコンはユーザの手近な部分に配
置されるから、リモコンの周囲の温度情報に基づいて空
気調和機の運転を制御すれば、ユーザの周囲温度が常に
予め設定した温度値に保たれ、快適性が向上する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、偏平状のリ
モコンが床面やソファーなどの上に水平に置かれたまま
放置されると、通気窓が塞がれて室温センサの周囲へ空
気が良好に流通しなくなり、この結果、リモコンの周囲
の温度を適正に検出することが困難となり、誤った温度
情報が空気調和機に送られてしまう。
【0006】またユーザがリモコンを操作する際には、
リモコンをほぼ水平に握りもって操作するわけである
が、リモコンを握り持つ時間が長引くと、ユーザの体温
の影響がリモコン内の室温センサに及んでやはり誤った
温度情報が空気調和機に送られてしまう。
【0007】そしてこのように誤った温度情報が空気調
和機に送られると、室内温度が設定温度から大きくかけ
離れた誤った温度に調整されてしまう。
【0008】この考案はこのような点に着目してなされ
たもので、その目的とするところは、誤った温度情報が
空気調和機に送られることがない室温センサ付きリモコ
ンを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案はこのような目
的を達成するために、リモコンのケースの一端側の端部
に通気窓と送信部が設けられ、前記通気窓の内側に室温
センサが配設され、この室温センサが検出する温度情報
を前記送信部を介して空気調和機に送ってその運転を制
御させるものにおいて、前記ケースに該ケースの姿勢を
検出する姿勢センサを設け、この姿勢センサによりケー
スがその一端側が上方を向く姿勢であると検出されてい
るときにのみ、前記室温センサが検出する温度情報を空
気調和機に送るようにしたものである。
【0010】
【作用】通気窓が上方を向く姿勢にリモコンが配置する
ときは、通気窓からリモコンの周囲の空気がその内側に
良好に流入し、したがって室温センサがリモコンの周囲
の真の温度を検出する。そしてこのときには、通気窓が
上方を向く姿勢にリモコンが配置していると姿勢センサ
により検出され、この検出に基づいて前記室温センサが
検出した温度情報が送信部から空気調和機に送られる。
【0011】これに対し、リモコンが床面やソファーの
上などに水平や下向きに傾斜する状態に放置されたよう
な場合には、通気窓が塞がれるため室温センサがその周
囲の真の温度を検出することが困難となる。ところがこ
の場合には、リモコンの姿勢の不適合が姿勢センサによ
り検出され、これに基づいて室温センサの温度情報が空
気調和機へ送られず、空気調和機の本体内に設けられた
室温センサの温度情報に基づいてその運転が制御され
る。
【0012】
【実施例】以下、この考案の一実施例について図面を参
照して説明する。図1にリモコンaの外観を示し、1が
偏平状のケースで、このケース1の表面に温度設定用、
タイマ設定用、風量設定用などの複数の操作キー2…お
よびその設定状況などを表示する液晶表示部3が設けら
れている。そしてケース1の一端側の縁部には、複数の
スリットで構成された通気窓4と、送信用の赤外光を出
射する送信部5とが並んで設けられている。
【0013】リモコンaの内部には図5に示す構成の電
気回路が収納され、すなわち8がCPUで、このCPU
8に電源(電池)9、複数の操作スイッチ10…、液晶
表示部3およびその駆動回路11、リモコン室温センサ
12、姿勢センサ13、送信用の赤外光を出射する赤外
LED14およびその駆動回路15がそれぞれ接続され
ている。
【0014】前記リモコン室温センサ12は、前記通風
窓4の内側に配設されおり、また前記姿勢センサ13
は、図2に示すように、ケース18を備え、このケース
18の内部に導電性の球体19が移動自在に収納され、
またケース18の一端側の内壁部に一対の電極20a,
20bが互いに逆方向に傾斜して対向するように設けら
れている。そしてこの姿勢センサ13はリモコンaの長
手方向に沿うように設けられていて、通気窓4および送
信部5が上方を向く姿勢のときに、図2(B)に示すよ
うに、前記球体19が自重で前記電極20a,20bの
配置側に移動してその電極20aと20bとの間に介在
し、これにより電極20aと20bが球体19を介して
導通し、その信号がCPU8に送られるようになってい
る。
【0015】図4にリモコンaで操作する空気調和機A
の外観を示し、26がその本体で、この本体26の前面
にリモコンaの送信部5から出射される赤外光の信号を
受ける受信部27が設けられている。また本体26の内
部にはこの本体26の周囲の温度を検出する本体室温セ
ンサ28が設けられている。さらにこの本体26の内部
に、図6に示すように、空気調和機Aの運転を制御する
制御回路部29が組み込まれている。
【0016】図3に示す30はリモコンスタンドで、こ
のリモコンスタンド30をユーザの近くに配置し、この
リモコンスタンド30内にリモコンaをその通気窓4お
よび送信部5が上方を向く姿勢で差し込んでおくもので
ある。
【0017】空気調和機Aを使用する際には、リモコン
aをリモコンスタンド30から取り出し、所定の操作キ
ー2を操作して空気調和機Aの運転を開始させ、かつ室
温の設定を行なう。そしてリモコンaを再びリモコンス
タンド30内に差し込んでおく。
【0018】リモコンaの通気窓4の内側にはその周囲
の空気が流通し、したがって通気窓4の内側に配設され
たリモコン室温センサ12がその温度を逐次検出する。
ここで、リモコンaはほぼ起立状態に支持されており、
このため姿勢センサ13の電極20a,20bが閉合す
るオン状態に保たれ、これに基づいてリモコン室温セン
サ12が検出した温度情報がCPU8で処理され、その
信号が赤外LED14から空気調和機Aの受信部27を
通して制御回路部29に送られる。
【0019】そして制御回路部29において、図7に示
すように、リモコンaから送られた温度情報と前述の室
温の設定温度との値が比較され、この比較に基づいてリ
モコンaの周囲つまりユーザの周囲の温度が設定温度と
なるように制御回路部29を介して空気調和機Aの運転
が制御される。
【0020】一方、リモコンaが床面やソファーの上な
どに水平や下向きに傾斜する状態に放置されたような場
合には、通気窓4が塞がれるためリモコン室温センサ1
2がその周囲の真の温度を検出することが困難となる。
ところが、このような場合には、リモコンaが水平や下
向きに傾斜しているから、姿勢センサ13における球体
19が図2(A)に示すように、電極20a,20bか
ら離脱し、これら電極20a,20b間が開放されて姿
勢センサ13がオフ状態となり、その信号がCPU8に
入力し、これに基づいて赤外LED14から出射してい
たリモコン室温センサ12の温度情報の信号がカットさ
れ、空気調和機Aの受信部27への入力が停止する。
【0021】そして空気調和機Aの受信部27への入力
が停止すると、これに基づいて本体室温センサ28の温
度情報の信号が制御回路部29に入力し、この温度情報
と前述の室温の設定温度の値とが比較され、この比較に
基づいて室温が設定温度となるように制御回路部29を
介して制御される。
【0022】またユーザがリモコンaを水平に握り持っ
て操作する時間が長引いてユーザの体温の影響がリモコ
ン室温センサ12に及ぶようなときにも、同様に姿勢セ
ンサ13がオフ状態となってリモコン室温センサ12の
誤った温度情報が空気調和機Aに送られるようなことが
防止される。
【0023】このように、リモコンaの姿勢が不適合
で、リモコン室温センサ12がユーザの周囲の温度と異
なる温度を検出するような状態となった場合には、リモ
コン室温センサ12から空気調和機Aへの温度情報の送
信が停止され、本体室温センサ28の温度情報に基づい
て空気調和機Aの運転が制御され、このため空気調和機
Aが誤った温度情報のもとでその運転が制御されるよう
なことがなく、したがって室温が設定温度と大きくかけ
離れる温度となるようなことがない。
【0024】
【考案の効果】以上説明したようにこの考案によれば、
リモコンが不適合な姿勢に配置した際に、その姿勢を姿
勢センサにより検出し、この検出に基づいてリモコン内
の室温センサの温度情報を空気調和機に送らないように
したから、誤った温度情報が空気調和機に送られるよう
なことがなく、したがって室内温度が設定温度から大き
くかけ離れる誤った温度に調整されるようなことがない
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による室温センサ付きリモ
コンの斜視図。
【図2】そのリモコンに組み込まれた姿勢センサの断面
図。
【図3】そのリモコンをリモコンスタンドに差し込んで
起立させた状態の斜視図。
【図4】そのリモコンと空気調和機とを示す斜視図。
【図5】そのリモコンの電気回路の構成を示す図。
【図6】その空気調和機の電気回路のブロック図。
【図7】その空気調和機の動作を説明するフローチャー
ト。
【符号の説明】
a…リモコン A…空気調和機 1…ケース 4…通気窓 5…送信部 12…室温センサ 13…姿勢センサ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リモコンのケースの一端側の端部に通気
    窓と送信部が設けられ、前記通気窓の内側に室温センサ
    が配設され、この室温センサが検出する温度情報を前記
    送信部を介して空気調和機に送ってその運転を制御させ
    るものにおいて、前記ケースに該ケースの姿勢を検出す
    る姿勢センサを設け、この姿勢センサによりケースがそ
    の一端側が上方を向く姿勢であると検出されているとき
    にのみ、前記室温センサが検出する温度情報を空気調和
    機に送ることを特徴とする室温センサ付きリモコン。
JP1991050098U 1991-06-28 1991-06-28 室温センサ付きリモコン Expired - Lifetime JP2553222Y2 (ja)

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JPH053835U JPH053835U (ja) 1993-01-22
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001153437A (ja) * 1999-11-30 2001-06-08 Daikin Ind Ltd 空気調和機用リモートコントローラ
JP5459151B2 (ja) * 2010-09-08 2014-04-02 株式会社富士通ゼネラル 空気調和機
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FR3075935B1 (fr) * 2017-12-21 2019-11-15 Seb S.A. Systeme de purification d'air domestique

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JP3080179B2 (ja) * 1991-03-15 2000-08-21 東芝キヤリア株式会社 空気調和機の制御方法

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