JP3046390U - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3046390U
JP3046390U JP1997007395U JP739597U JP3046390U JP 3046390 U JP3046390 U JP 3046390U JP 1997007395 U JP1997007395 U JP 1997007395U JP 739597 U JP739597 U JP 739597U JP 3046390 U JP3046390 U JP 3046390U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気調和機を室温状態に応じた最適な温度に
設定することができるとともに、使用者の好みに応じた
室内温度の設定を可能とする。 【解決手段】 リモコン送信機1に、任意の室内温度に
対する最適な設定温度のデータを、種々の室内温度のそ
れぞれに対応させて記憶した設定温度データ記憶部14
と、室内温度を検出する温度センサ12と、この温度セ
ンサ12により検出された室内温度に基づいて、設定温
度データ記憶部14から対応する設定温度を読み出し、
これら室内温度と設定温度とを表示する表示部16と、
運転開始ボタン13aを操作するたびに、その時点で表
示部16に表示されている室内温度と設定温度とのデー
タを温度制御信号として空気調和機本体に送信する送信
制御部11とを備え、空気調和機本体は、送信されてく
る温度制御信号に含まれる設定温度に従って室内温度制
御を行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、リモコン送信機から送信されてくる温度制御信号を空気調和機本体 に設けられた受信機により受信して、空気調和機本体を遠隔制御するようにした 空気調和機に係り、より詳細には、現在の室内温度に対して最適な設定温度を自 動で設定できる空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、リモコン送信機内にサーミスタ等の温度センサを設けて送信機周辺 の温度を検出し、ワイヤレス信号に変換して空気調和機本体側に送信することに より、この送信されてきた検出温度に基づいて室内の温度制御を行うようにした 空気調和機が提案されている(例えば、実公昭59−20589号公報参照)。
【0003】 すなわち、この空気調和機は、サーミスタ等の温度センサによって検出された 室温(室内温度)と室温設定用ボリュームで設定された設定温度とを比較し、室 内温度が設定温度よりも高いことを示す信号、又は室内温度が設定温度よりも低 いことを示す信号のいずれか一方をリモコン送信機から送信し、空気調和機本体 では、この信号に基づいてコンプレッサの遅延制御を行うようになっている。 つまり、従来の空気調和機は、リモコン送信機内の温度センサによって検出さ れた送信機の周辺温度を室内温度として用いて、温度制御を行うようになってい る。
【0004】 これにより、実際に人がいる場所に近い空間の温度を室内温度として用いるこ とができるので、壁面上部に取り付けられた空気調和機本体内部で検出される温 度を室内温度として用いる場合よりも、体感温度に近い温度制御が行えるもので ある。
【0005】 例えば、設定温度が25℃に対して空気調和機本体内部で検出される温度がす でに25℃になっていても、実際に人がいる場所に近い空間の温度がリモコン送 信機の温度サンセによって例えば28℃を検出していた場合、空気調和機本体は この28℃を室内温度してその後の温度制御を行うことから、コンプレッサはオ ン動作を継続して行うことになる。つまり、体感温度に近い室内温度で温度制御 が可能となるものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の空気調和機では、室内の設定温度はリモコン送信機のボ リュームを操作することによって行っているため、年寄りや小さな子供では、空 気調和機を室温状態に応じて最適温度に設定することが難しいといった問題があ った。例えば、室内温度が35℃や40℃を超えているような場合には、当初の 設定温度を例えば16℃として急速冷房を行う方がよく、室内温度が28℃程度 であってそれ程暑くないような場合には、設定温度を例えば23℃として、徐々 に室内を冷やしていく方がよい。しかしながら、このような判断(室温状態に応 じて設定温度を何度にすればよいかといった判断)は、年寄りや小さな子供では 難しいものである。
【0007】 また、どの程度に冷やせばよいかも人によって異なり、ある人は25℃でも十 分に涼しいと感じても、別の人はこれを暑いと感じる場合もある。また、ある人 は18℃を冷えすぎていると感じても、別の人はこれで丁度よいと感じる場合も ある。そのため、リモコン送信機による温度制御においては、リモコン送信機を 操作する人の好みに合わせて簡単に操作できるようになっているのが好ましい。 本考案はこのような問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、年寄 りや小さな子供でも、空気調和機を室温状態に応じた最適な温度に設定すること ができるとともに、使用者の好みに応じた室内温度の設定が可能な空気調和機を 提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案の請求項1記載の空気調和機は、リモコン送 信機から送信されてくる温度制御信号を空気調和機本体に設けられた受信機によ り受信して、空気調和機本体を遠隔制御するようにした空気調和機において、前 記リモコン送信機に、任意の室内温度に対する最適な設定温度のデータを、種々 の室内温度のそれぞれに対応させて格納した設定温度データ格納部と、室内温度 を検出する温度センサと、この温度センサにより検出された室内温度に基づいて 、前記設定温度データ格納部から対応する設定温度を読み出し、これら室内温度 と設定温度とを表示する表示部と、運転開始ボタンを操作するたびに、その時点 で前記表示部に表示されている室内温度と設定温度とのデータを温度制御信号と して前記空気調和機本体に送信する送信制御部とを備え、前記空気調和機本体は 、送信されてくる前記温度制御信号に含まれる設定温度に従って室内温度制御を 行うものである。
【0009】 また、本考案の請求項2記載の空気調和機は、請求項1記載のものにおいて、 前記表示部に表示されている室内温度と設定温度とのデータを所定の周期で送信 するためのタイマー信号を出力するタイマー部を備え、前記送信制御部は、運転 開始ボタンが操作された後、前記タイマー部からタイマー信号が出力されるたび に、その時点で前記表示部に表示されている室内温度と設定温度とのデータを温 度制御信号として前記空気調和機本体に送信するとともに、前記空気調和機本体 は、所定周期で送信されてくる前記温度制御信号に含まれる設定温度に従って室 内温度制御を行うものである。
【0010】 また、本考案の請求項3記載の空気調和機は、請求項2記載のものにおいて、 前記空気調和機本体は、所定周期で送信されてくる前記温度制御信号に含まれる 室内温度と、空気調和機本体内に取り付けられている温度センサにより検出され る室内温度との平均値を現在の室内温度として用い、この室内温度と前記温度制 御信号に含まれる設定温度とに基づいて室内温度制御を行うものである。 また、本考案の請求項4記載の空気調和機は、請求項2記載のものにおいて、 前記タイマー部を動作可能状態又は動作不可能状態のいずれか一方の状態に切り 換える切換スイッチを備えたものである。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。 図1は、本考案の空気調和機を構成するリモコン送信機1の電気的構成を示す ブロック図である。 このリモコン送信機1は、送信機周辺の温度を検出するサーミスタ等からなる 温度センサ12を備えており、この温度センサ12の出力は、送信制御部11に 導かれている。また、送信制御部11には、送信機本体18の操作パネル19( 図4参照)に設けられた運転開始ボタン13a、運転停止ボタン13b、自動モ ード/手動モードの切換ボタン13cを含む各種機能ボタンや数字ボタン等の操 作信号を生成するキー入力部13の出力が導かれている。
【0012】 また、送信制御部11には、設定温度データ記憶部14の出力が導かれている とともに、所定の周期でタイマー信号を出力するタイマー部15が双方向に接続 されている。また、送信制御部11の出力は、後述する室内温度と設定温度とを 表示する表示部16に接続されているとともに、後述する温度制御信号を空気調 和機本体2側に送信する送信部17に接続されている。
【0013】 図3は、設定温度データ記憶部14に記憶されている設定温度データの一例を 示しており、(a)は冷房時、(b)は暖房時の例である。これらの設定温度デ ータは、任意の室内温度に対する最適な設定温度のデータを、種々の室内温度の それぞれに対応させたデータとなっている。
【0014】 すなわち、同図(a)に示す冷房時の設定温度データによれば、室内温度Aが 35℃以上(A−16℃≧19℃)のときの最適な設定温度は16℃となってお り、以下、室内温度Aが19℃>A−16℃≧17℃のときの最適な設定温度は 17℃、室内温度Aが17℃>A−16℃≧15℃のときの最適な設定温度は1 8℃、室内温度Aが15℃>A−16℃≧13℃のときの最適な設定温度は19 ℃、室内温度Aが13℃>A−16℃≧11℃のときの最適な設定温度は20℃ 、室内温度Aが11℃>A−16℃≧9℃のときの最適な設定温度は21℃、室 内温度Aが9℃>A−16℃≧8℃のときの最適な設定温度は22℃、室内温度 Aが8℃>A−16℃≧7℃のときの最適な設定温度は23℃となっている。
【0015】 一方、同図(b)に示す暖房時の設定温度データによれば、室内温度Aが11 ℃以下(A−30℃≧−19℃)のときの最適な設定温度は30℃となっており 、以下、室内温度Aが−19℃>A−30℃≧−17℃のときの最適な設定温度 は29℃、室内温度Aが−17℃>A−30℃≧−15℃のときの最適な設定温 度は28℃、室内温度Aが−15℃>A−30℃≧−13℃のときの最適な設定 温度は27℃、室内温度Aが−13℃>A−30℃≧−11℃のときの最適な設 定温度は26℃、室内温度Aが−11℃>A−30℃≧−9℃のときの最適な設 定温度は25℃、室内温度Aが−9℃>A−30℃≧−8℃のときの最適な設定 温度は24℃となっている。これら冷房時及び暖房時のデータは予め実験によっ て求めておく。ただし、図3(a),(b)の設定温度データはあくまで一例で あって、このようなパターンに限定されるものではない。
【0016】 送信制御部11は、温度センサ12により検出された室内温度に基づいて、設 定温度データ記憶部14から対応する設定温度を読み出し、これら室内温度と設 定温度とを表示部16に表示する。図4に示す表示例では、現在の室内温度が2 7℃、これに対応する最適な設定温度が20℃となっている。また、送信制御部 11は、運転開始ボタン13aの操作信号がキー入力部13から入力されるたび に、その時点で表示部16に表示されている室内温度と設定温度とのデータを、 温度制御信号として送信部17に出力し、送信部17から空気調和機本体2に送 信するようになっている。
【0017】 また、送信制御部11は、運転開始ボタン13aの操作信号がキー入力部13 から入力されると、タイマー部15を起動するとともに、起動したタイマー部1 5から所定の周期でタイマー信号が出力されるたびに、その時点で表示部16に 表示されている室内温度と設定温度とのデータを、温度制御信号として送信部1 7に出力するようになっている。ただし、送信制御部11は、切換ボタン13c が手動モード側に切り換えられている場合には、その操作信号に基づいてタイマ ー部15を動作不可能状態とする。すなわち、その後に運転開始ボタン13aの 操作信号がキー入力部13から入力されても、送信制御部11はタイマー部15 を起動しないようになっている。
【0018】 図2は、本考案の空気調和機を構成する空気調和機本体2の電気的構成を示す ブロック図である。 空気調和機本体2は、リモコン送信機1から送信されてくる温度制御信号を受 信する受信部21と、内部に設けられたサーミスタ等の温度センサ23と、受信 部21で受信された温度制御信号及び温度センサ23によって検出された室内温 度に基づいて、図示しないコンプレッサ等のオン、オフ制御信号を出力する本体 制御部22とを備えている。
【0019】 次に、上記構成の空気調和機における冷房運転時のリモコン送信機1の動作に ついて、(1)切換ボタン13cが手動モード側に切り換えられている場合、( 2)切換ボタン13cが自動モード側に切り換えられている場合に分けて説明す る。 (1)切換ボタン13cが手動モード側に切り換えられている場合 送信制御部11は、温度センサ12により検出された室内温度(送信機周辺の 温度)に基づいて、設定温度データ記憶部14から対応する設定温度を読み出し 、これら室内温度と設定温度とを表示部16に表示する。本例では、例えば現在 の室内温度が35℃、これに対応する設定温度が16℃になっているとする。送 信制御部11では、このような室内温度と設定温度との表示を、例えば室内温度 が1℃変化するごとに、設定温度データ記憶部14から対応する設定温度を読み 出して、表示部16の表示内容を更新するようになっている。
【0020】 このようにして表示部16に現在の室内温度と設定温度とが表示されている状 態において、使用者が運転開始ボタン13aを操作すると、その操作信号がキー 入力部13から送信制御部11に入力される。送信制御部11は、この操作信号 を受け取ると、その時点で表示部16に表示されている室内温度と設定温度との データを、温度制御信号として送信部17に出力し、送信部17から空気調和機 本体2に送信する。この場合、切換ボタン13cは手動モード側に切り換えられ ているので、タイマー部15は起動しない。
【0021】 送信された温度制御信号は、空気調和機本体2の受信部21によって受信され 、本体制御部22に入力される。本体制御部22は、この温度制御信号に含まれ る設定温度(16℃)を冷房の目標温度として内部に設定し、冷房運転を開始す る。空気調和機本体2での冷房運転については後で詳述する。 運転開始直後の冷房運転は、設定温度が16℃となっていることから、急速冷 房運転となる。このような急速冷房運転が行われる結果、室内温度が設定温度に 近づくように下がっていくと、リモコン送信機1の表示部16の表示内容が、室 内温度の低下に伴って順次更新されていく。ここで、表示部16の表示内容が、 例えば現在の室内温度が27℃、設定温度が20℃となっているときに、使用者 が運転開始ボタン13aを再び操作したとすると、その操作信号がキー入力部1 3から送信制御部11に入力され、その時点で表示部16に表示されている室内 温度と設定温度とのデータが、温度制御信号として空気調和機本体2に送信され る。
【0022】 送信された温度制御信号は、空気調和機本体2の受信部21によって受信され 、本体制御部22に入力される。本体制御部22は、この温度制御信号に含まれ る設定温度(この場合は20℃)を新たな冷房の目標温度として内部に設定し、 冷房運転を継続する。この後、運転開始ボタン13aが再び操作されなければ、 空気調和機本体2は、室内温度が設定温度の20℃になるまで室内を冷やした後 、室内温度を20℃に維持するように冷房運転を継続することになる。 すなわち、空気調和機本体2は、運転開始当初は設定温度を16℃として冷房 運転を開始し、その後、使用者による運転開始ボタン13aが操作されると、設 定温度を16℃からその時点での設定温度である20℃に変更することになる。
【0023】 つまり、運転開始ボタン13aを任意のタイミングで操作することによって、 設定温度を任意に変更することができるものである。例えば、16℃まで冷房し たいと考えている使用者は、運転開始時に一度だけ運転開始ボタン13aを操作 し、その後、運転開始ボタン13aを一切操作しなければ、望み通りの冷房温度 まで室内を冷やすことができる。また、あまり冷え過ぎないようにしたいと考え る使用者は、リモコン送信機1の表示部16を時々見ながら、好みの設定温度が 表示されているときに、再度運転開始ボタン13aを操作すればよい。
【0024】 すなわち、本実施形態の空気調和機によれば、現在の室内温度と、その室内温 度に対して最適と考えられる設定温度とが、冷房運転の状況に応じて更新されな がら表示部16に表示されるので、使用者は、好みの設定温度が表示されている ときに運転開始ボタン13aを操作するだけで、空気調和機の冷房運転を好みの 設定温度に設定できるものである。これにより、年寄りや子供でも、空気調和機 を最適な設定温度で運転することが可能となる。
【0025】 (2)切換ボタン13cが自動モード側に切り換えられている場合 送信制御部11は、温度センサ12により検出された室内温度(送信機周辺の 温度)に基づいて、設定温度データ記憶部14から対応する設定温度を読み出し 、これら室内温度と設定温度とを表示部16に表示する。本例では、現在の室内 温度が35℃、これに対応する設定温度が16℃になっているとする。送信制御 部11は、このような室内温度と設定温度との表示を、例えば室内温度が1℃変 化するごとに、設定温度データ記憶部14から対応する設定温度を読み出して、 表示部16の表示内容を更新するようになっている。
【0026】 このようにして表示部16に現在の室内温度と設定温度とが表示されている状 態において、使用者が運転開始ボタン13aを操作すると、その操作信号がキー 入力部13から送信制御部11に入力される。送信制御部11では、この操作信 号を受け取ると、その時点で表示部16に表示されている室内温度と設定温度と のデータを、温度制御信号として送信部17に出力し、送信部17から空気調和 機本体2に送信する。 また、送信制御部11は、この操作信号に基づいてタイマー部15を起動し、 タイマー部15は、所定の周期(例えば、30秒周期)でタイマー信号を送信制 御部11に出力する。送信制御部11は、運転開始ボタン13aが操作された後 、タイマー部15からタイマー信号が出力されるたびに、その時点で表示部16 に表示されている室内温度と設定温度とのデータを、温度制御信号として空気調 和機本体2に送信する。
【0027】 一方、送信された温度制御信号は、空気調和機本体2の受信部21によって受 信され、本体制御部22に入力される。本体制御部22は、この温度制御信号に 含まれる設定温度(16℃)を冷房の目標温度として内部に設定し、冷房運転を 開始する。空気調和機本体2での冷房運転については後で詳述する。 また、本実施形態では、運転開始後、温度制御信号は所定の周期で順次送信さ れ、本体制御部22に入力される。本体制御部22は、温度制御信号が入力され るたびに、その温度制御信号に含まれる設定温度を確認し、その設定温度が前回 の設定温度から変わっているときには、その変更後の設定温度を新たな冷房の目 標温度として内部に設定する。空気調和機本体2は、このような設定温度の更新 を行いながら、最終的に最適と考えられる設定温度となるように室内温度を制御 することになる。図3に示す温度設定データによる制御では、最終的に室内温度 を23℃に制御することになる。
【0028】 すなわち、切換スイッチ13cを自動モード側に切り換えたときには、最初に 運転開始ボタン13aを操作すると、その後、運転開始ボタン13aを再び操作 しない限り、温度制御は完全自動となっている。つまり、使用者の好みは反映さ れないものの、大方の人にとって満足の行く制御となっている。そのため、年寄 りや子供にとって、極めて扱いやすいものである。
【0029】 一方、このような完全自動運転を解除して、設定温度を低め(例えば、18℃ )に維持したい場合には、リモコン送信機1の表示部16に設定温度として18 ℃が表示されているときに、切換ボタン13cを操作して、自動モードから手動 モードに切り換えればよい。手動モードに切り換えると、タイマー部15が動作 不可能状態となることから、タイマー部15からのタイマー信号の出力が停止さ れる。そのため、送信制御部11は、その後、運転開始ボタン13aが操作され ない限り、温度制御信号を空気調和機本体2側に送信することはなく、空気調和 機本体2側は、以後、18℃の設定温度に近づくように室内温度を制御すること になる。
【0030】 次に、上記構成の空気調和機における空気調和機本体2の動作について、(1 )リモコン送信機1から送られてくる温度制御信号に含まれる室内温度を用いて 冷房運転する場合、(2)リモコン送信機1から送信されてくる温度制御信号に 含まれる室内温度と、空気調和機本体2に設けられた温度センサ23によって検 出した室内温度とを用いて冷房運転する場合に分けて説明する。ただし、空気調 和機本体2に設けられた温度センサ23によって検出した室内温度を用いて冷房 運転する場合は、運転開始時の設定温度をリモコン送信機1から送信されてくる 温度制御信号に含まれる設定温度を用いて設定する以外、従来の冷房運転と全く 同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0031】 (1)リモコン送信機1から送信されてくる温度制御信号に含まれる室内温度 を用いて冷房運転する場合 この場合、リモコン送信機1の切換ボタン13cが自動モード側に切り換わっ ていることが条件となる。 すなわち、運転開始後、空気調和機本体2には、リモコン送信機1から所定の 周期で温度制御信号が入力されるので、この温度制御信号が入力されるたびに、 その温度制御信号に含まれる現在の室内温度を取り込むとともに、温度制御部に 含まれる設定温度を確認する。そして、その設定温度が前回の設定温度から変わ っているときには、その変更後の設定温度を新たな冷房の目標温度として内部に 設定する。この後、空気調和機本体2は、内部に設定した設定温度(冷房の目標 温度)とリモコン送信機1から取り込んだ現在の室内温度とを比較し、現在の室 内温度が設定温度となるように冷房運転を行うことになる。
【0032】 (2)リモコン送信機1から送られてくる温度制御信号に含まれる室内温度と 、空気調和機本体2に設けられた温度センサ23によって検出した室内温度とを 用いて冷房運転する場合 この場合も、リモコン送信機1の切換ボタン13cが自動モード側に切り換わ っていることが条件となる。
【0033】 すなわち、運転開始後、空気調和機本体2には、リモコン送信機1から所定の 周期で温度制御信号が入力されるので、この温度制御信号が入力されるたびに、 その温度制御信号に含まれる現在の室内温度を取り込むとともに、温度制御部に 含まれる設定温度を確認する。そして、その設定温度が前回の設定温度から変わ っているときには、その変更後の設定温度を新たな冷房の目標温度として内部に 設定する。また、空気調和機本体2は、リモコン送信機1から取り込んだ現在の 室内温度と、内部に設けられた温度サンセ23から取り込んだ現在の室内温度と の平均値を求め、この平均値を現在の室内温度として用いる。すなわち、空気調 和機本体2は、内部に設定した設定温度(冷房の目標温度)と平均値を取った現 在の室内温度とを比較し、現在の室内温度が設定温度となるように冷房運転を行 うことになる。
【0034】 このように、リモコン送信機1から取り込んだ現在の室内温度と、内部に設け られた温度サンセ23から取り込んだ現在の室内温度との平均値を取ることによ り、室内での場所の違いによる温度差を考慮した、より綿密な温度制御(冷房運 転)が行えるものである。ただし、本実施形態では、リモコン送信機1から取り 込んだ現在の室内温度と、内部に設けられた温度サンセ23から取り込んだ現在 の室内温度とを単純平均しているが、例えば加重平均によって室内温度を求める ようにしてもよい。 なお、上記実施形態では、冷房運転時の動作についてのみ説明しているが、暖 房運転時の動作については、図3(b)に示す設定温度データを用いる他は、上 記実施形態で説明した動作と全く同じである。
【0035】
【考案の効果】
本考案の請求項1記載の空気調和機は、リモコン送信機に、任意の室内温度に 対する最適な設定温度のデータを、種々の室内温度のそれぞれに対応させて記憶 した設定温度データ記憶部と、室内温度を検出する温度センサと、この温度セン サにより検出された室内温度に基づいて、設定温度データ記憶部から対応する設 定温度を読み出し、これら室内温度と設定温度とを表示する表示部と、運転開始 ボタンを操作するたびに、その時点で表示部に表示されている室内温度と設定温 度とのデータを温度制御信号として前記空気調和機本体に送信する送信制御部と を備え、空気調和機本体は、送信されてくる温度制御信号に含まれる設定温度に 従って室内温度制御を行うように構成している。すなわち、運転開始ボタンを操 作するだけで、室温状態に応じた最適な温度に設定できるので、年寄りや小さな 子供でも、簡単に空気調和機を最適温度に設定できるものである。そのため、冷 えすぎ防止による電気代の節約も可能となる。また、現在の室内温度とこれに対 応する最適な設定温度とが表示部に常に表示されるので、表示部の表示内容を見 ながら運転開始ボタンを操作するだけで、使用者の好みに応じた室内温度の設定 が行えるものである。 また、本考案の請求項2記載の空気調和機は、表示部に表示されている室内温 度と設定温度とのデータを所定の周期で送信するためのタイマー信号を出力する タイマー部を備え、送信制御部は、運転開始ボタンが操作された後、タイマー部 からタイマー信号が出力されるたびに、その時点で表示部に表示されている室内 温度と設定温度とのデータを温度制御信号として空気調和機本体に送信するとと もに、空気調和機本体は、所定周期で送信されてくる温度制御信号に含まれる設 定温度に従って室内温度制御を行うように構成している。すなわち、運転開始ボ タンを1度操作すれば、その後は室温状態に応じて最適な設定温度を変更しつつ 、室内温度を最終的に設定された設定温度に収束するように温度制御できるので 、最適な室温環境を全自動で実現できるものである。そのため、年寄りや小さな 子供でも、簡単に空気調和機を最適温度に設定できるとともに、冷えすぎ防止や 温めすぎ防止による電気代の節約も可能となるものである。 また、本考案の請求項3記載の空気調和機は、所定周期で送信されてくる温度 制御信号に含まれる室内温度と、空気調和機本体内に設けられた温度センサによ り検出される室内温度との平均値を現在の室内温度として用い、この室内温度と 温度制御信号に含まれる設定温度とに基づいて室内温度制御を行うように空気調 和機本体を構成したので、室内での場所の違いによる温度差を考慮した、より綿 密な温度制御が行えるものである。 また、本考案の請求項4記載の空気調和機は、タイマー部を動作可能状態又は 動作不可能状態のいずれか一方の状態に切り換える切換スイッチを設けた構成と したので、使用者の好みに合わせた最適温度設定と、使用者の好みを反映しない 最適温度設定との使い分けができるため、より使い勝手のよい空気調和機を実現 できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の空気調和機を構成するリモコン送信機
の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】本考案の空気調和機を構成する空気調和機本体
の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】設定温度データ記憶部に記憶されている設定温
度データの一例を示す図表であって、(a)は冷房時、
(b)は暖房時のデータ例である。
【図4】リモコン送信機の一部を拡大した外観図であ
る。
【符号の説明】
1 リモコン送信機 2 空気調和機本体 11 送信制御部 12 温度センサ 13 キー入力部 13a 運転開始ボタン 13b 運転停止ボタン 13c 自動モード/手動モードの切換ボタン 14 設定温度データ記憶部 15 タイマー部 16 表示部 17 送信部 21 受信部 22 本体制御部 23 温度センサ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リモコン送信機から送信されてくる温度
    制御信号を空気調和機本体に設けられた受信機により受
    信して、空気調和機本体を遠隔制御するようにした空気
    調和機において、 前記リモコン送信機に、 任意の室内温度に対する最適な設定温度のデータを、種
    々の室内温度のそれぞれに対応させて記憶した設定温度
    データ記憶部と、 室内温度を検出する温度センサと、 この温度センサにより検出された室内温度に基づいて、
    前記設定温度データ記憶部から対応する設定温度を読み
    出し、これら室内温度と設定温度とを表示する表示部
    と、 運転開始ボタンを操作するたびに、その時点で前記表示
    部に表示されている室内温度と設定温度とのデータを温
    度制御信号として前記空気調和機本体に送信する送信制
    御部とを備え、 前記空気調和機本体は、送信されてくる前記温度制御信
    号に含まれる設定温度に従って室内温度制御を行うこと
    を特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 前記表示部に表示されている室内温度と
    設定温度とのデータを所定の周期で送信するためのタイ
    マー信号を出力するタイマー部を備え、 前記送信制御部は、運転開始ボタンが操作された後、前
    記タイマー部からタイマー信号が出力されるたびに、そ
    の時点で前記表示部に表示されている室内温度と設定温
    度とのデータを温度制御信号として前記空気調和機本体
    に送信するとともに、前記空気調和機本体は、所定周期
    で送信されてくる前記温度制御信号に含まれる設定温度
    に従って室内温度制御を行うものである請求項1記載の
    空気調和機。
  3. 【請求項3】 前記空気調和機本体は、所定周期で送信
    されてくる前記温度制御信号に含まれる室内温度と、空
    気調和機本体内に設けられた温度センサにより検出され
    る室内温度との平均値を現在の室内温度として用い、こ
    の室内温度と前記温度制御信号に含まれる設定温度とに
    基づいて室内温度制御を行うものである請求項2記載の
    空気調和機。
  4. 【請求項4】 前記タイマー部を動作可能状態又は動作
    不可能状態のいずれか一方の状態に切り換える切換スイ
    ッチを備えてなる請求項2記載の空気調和機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009180478A (ja) * 2008-02-01 2009-08-13 Panasonic Corp 空気調和機
JP2014092345A (ja) * 2012-11-06 2014-05-19 Daikin Ind Ltd 空気調和機
JP2021183906A (ja) * 2021-07-26 2021-12-02 信男 北島 温度センサーの付いた設置型リモコン

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