JP2553010B2 - 魚類の皮の切削剥離装置および切削剥離方法 - Google Patents

魚類の皮の切削剥離装置および切削剥離方法

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JP2553010B2
JP2553010B2 JP5157808A JP15780893A JP2553010B2 JP 2553010 B2 JP2553010 B2 JP 2553010B2 JP 5157808 A JP5157808 A JP 5157808A JP 15780893 A JP15780893 A JP 15780893A JP 2553010 B2 JP2553010 B2 JP 2553010B2
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勉 宮川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,魚類の皮の切削剥離装
置および切削剥離方法に関し,主として魚体より剥皮し
たふぐ皮の切削剥離装置および方法に関する。なお,本
発明は,ふぐの皮だけに限らず,他の魚肉の切削剥離,
その他動物の皮の切削剥離作業にも利用することができ
る。
【0002】
【従来の技術】従来,魚体から剥離したふぐ皮のとげ,
または,とげと共にとげの生態上の薄皮組織を除去する
には,人が包丁等の刃物を用いて除去していたが,この
作業は多くの手間と熟練を要し,また刃物の刃先の摩耗
がはげしく,しばしば研磨の必要があり,時間と労力を
要した。そこで,機械的処理装置が種々提案されてい
る。例えば,搬送ベルト又は平板上に魚皮を戴せ,係止
したものを自動的に摺動させ,該ベルト又は平板を誘導
して進行中に,切刃を平板の前進方向に交叉させて直角
方向に摺動させながら剥離する提案,(特公平2−9
号,特公昭60−33454号公報)しかし,上記の提
案では,被処理物を戴せた平板を往復運動させるため,
平板の前進中においてのみ切削作業は行われるから休止
時間が長く,又,平板を誘導する縦方向のスペースおよ
び切刃を摺動する横方向のスペースの拡大を余義され,
作業場の有効利用に難点があり,作業能率も悪いためか
商業的に普及していない。
【0003】そこで,ふぐ皮を回転ドラムの外周面に係
止して処理する装置が提案されている。(特公平3−6
7655号,特公昭56−24487号)しかし,上記
各提案におけるふぐ皮を係止する回転ドラムの外周面に
は,その回転方向に対向させて切刃を配置し,該切刃を
回転体の回転方向に直行するよう往復運動させる構成で
あるが,該切刃と外周面との角度調整は,外周面に対し
て刃先をネジを介して,上下方向に変位するため,その
調整に時間がかかり,かつ刃先角度の微調整が困難であ
り,切刃の摺動領域が不安定となって,切削効果にむら
を生じ,切削作業上信頼性が乏しい。
【0004】また,上記回転ドラムの外周面には,回転
ドラムと平行方向に,その外周面と所定の間隔を保って
押えローラーを,上記切刃の上流側と下流側とに設け
て,該上流側の押えローラーでふぐ皮を押えながら,と
げをカットし,下流側の押えローラーによって,とげカ
ット後のふぐ皮を押え,一回転の後に回転ドラムの回転
を休止し,その休止中にふぐ皮の取り脱しと,次サイク
ルのふぐ皮の係止作業を行ってから,回転ドラムを作動
する。したがって,この提案による押えローラーは,単
に回転ドラムの外周面にふぐ皮を係止の際に展開した状
態を保持したまま,ふぐ皮に生態上存在する,しわ,そ
の他の膨出部があっても,そのまま切刃によって切削さ
れることとなり,とげ取り後のふぐ皮に,とげの取れて
いない不完全部分を生じる場合が多く,食味上とげ取り
の信頼性に欠ける。さらに,上記の提案による回転ドラ
ムの外周面には,ふぐ皮係止用の凹溝が単一であるた
め,とげ取りを終了したふぐ皮は,回転ドラムの一回転
を待って,その係止用のネジ軸に嵌装した押え板をネジ
を緩めて取り脱し,さらに次のふぐ皮を戴せネジを締め
て係止する。したがって,回転ドラムの回動休止時間帯
が長く作業能率が揚がらない欠点を免れない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,魚類の皮,
主として魚体より剥離したふぐ皮を切削して,そのとげ
側を切削剥離する装置および方法を供することを目的と
するものである。本発明においては,上記在来の技術に
内在した下記の課題を克服除去することを特徴とするも
のである。 ▲a▼,処理装置の回転体の回動休止時間をなくして,
継続稼動する装置および方法を供する。 ▲b▼,回転体の外周面に,被処理物の係止作業を簡単
確実化すると共に,該係止した被処理物を自動的に係止
状態を解除し作業の省力化を図る。 ▲c▼,切刃の刃先角度の詞整を迅速適格にすると共
に,該切刃の摺動領域を制御することによって,切削剥
離作業に信頼性を増加させる。 ▲d▼,回転体の回動中において,ふぐ皮の展張促進素
子を具える皮押えを介して回転体の周縁部に係止した被
処理物を回動中に,その厚さを均一化しながら作業を行
い,剥離作業の信頼性を高め,食味の優れたふぐ皮を安
価に供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の課題解決の手段
として下記の技術を結合した。 ▲イ▼,本発明の処理装置における回転体の外周面に
は,軸方向に複数個の(図は2個)ふぐ皮係止用の凹陥
部を設け,該凹陥部にふぐ皮の係止機構をワンタッチと
し,かつ,系止確認素子を結合すると共に,該係止機構
に自動クランプ解除素子を配置したことによって,係止
作業を省力化し,および回転体の回動を休止することな
く切削作業を継続する技術を結合した。 ▲ロ▼,切刃の上流側のみに皮押えを配置し,該皮押え
の表面に,中央部より両側に向ってねじれの凹溝を刻設
し,該ねじれの凹溝によって,外周面に展開係止したふ
ぐ皮を,その中央部より両側方に向って展張しながら,
厚さを均一化するように,ふぐ皮を誘導押圧中に,後記
の切刃で切削剥離作業を連続して行う技術を結合した。 ▲ハ▼,さらに,切刃の後方側長手方向両端部を刃物ス
イングホルダーを介して,刃物摺動ブロックに連結する
と共に,該刃物摺動ブロックに摺動杆を併装し,該摺動
杆を往復運動機構に連結したことによって,該刃物摺動
ブロックは二連装とした摺動杆によってその摺動領域が
規正され,したがって,切刃は回転体との所定間隔を保
持することができ,かつ,切刃の刃先角度も所定の往復
運動領域を逸脱せずに円滑に往復動できるため切削作業
に信頼性が持てる技術を結合した。 ▲ニ▼,さらに又,請求項4記載のように,回転体をベ
ースの両側に設けた下部軸受に枢支したフレームの上端
部に設けた上部軸受に枢支すると共に,該フレームの一
方側の下方部に,直角方向に角度調整レバーを突設し,
該調整レバーの端部に,バネを具える調節ネジ軸をベー
スに固設し調整レバーと結合し,該調整レバーを介し
て,回転体の枢支軸を左右に揺動可能に形成し,回転体
の外周面と,切刃の尖端との間隔および切刃の角度と
を,切刃に配置した切刃の角度調整素子と互いに協同し
て調整できるようにすることもできる。
【0007】
【作用】被処理物係止用の複数の凹陥部を対設した回転
体の一方側の(最初に設けた)凹陥部に,皮押えを介し
てふぐ皮の一端部をクランプして外周面に展開した回転
体を回動すると,回転体の外周部に配置した押えローラ
ーによって,ふぐ皮は,所定の押圧力で該押えローラー
の表面に設けた展張素子により,中央部から両外側方向
に展張されながら,回転体の外周面において誘導され,
ふぐ皮は,その厚さを均一化されながら切刃により切削
剥離される。回転体の回動が続き,他方側の係止用凹陥
部が作業位置に回動するので,その回動中に,該他方側
の凹陥部に,皮押えを介して次順位のふぐ皮の一端をク
ランプする。回転体は,回動を続け最初のふぐ皮のクラ
ンプ(クランプ解除レバー)が所定の位置に達した際,
皮押えのクランプ解除用レバーが,両側フレームにそれ
ぞれ固設したクランプ解除用固定金具と接触し,自動的
にクランプが解除され,第一番目の切削ずみのふぐ皮
は,回転体の外周部より離脱される。そして,該凹陥部
には次のふぐ皮を上記の手順に順じてクランプする。こ
の時間帯においては,回転体は引続いて回動し,第二番
目に係止したふぐ皮が,上記の手順によって切削剥離作
業中で,以上の要領により回転体は回動を休止せずに継
続して作業が行われる。
【0008】
【実施例1】本発明の好ましい実施例について図面を参
照して説明する。図1〜3において,本発明に係る魚類
の皮の切削剥離装置および方法は,両側のフレーム
(1),(1a)に設けた軸受(2),(2a)に枢支
され,減速素子を具える回転駆動機構(3)に連結され
た回転軸(4)により枢支した回転体(5)の外周面
(6)に,軸方向に被処理物係止用の複数の凹陥部
(7),(7)′を対設し,および,対設した該凹陥部
(7),(7)′両端部の上記回転体(5)の両側壁部
に,該凹陥部(7),(7)′に平行方向に端部を内側
に曲設したクランプ部(8),(8a)′を具え,下方
側に傾斜面(9),(9)′を設けた皮押え(10),
(10)′を,上記回転体(5)の両側壁部において,
ピン(11),(11)′を介してそれぞれ枢着すると
共に,該皮押え(10),(10)′の先端部下側に設
けた穴(12),(12)′と回転体(5)の側壁部に
設けた引張りピン(13),(13)′間に,引張りバ
ネ(14),(14)′を装架し,ピン(11),(1
1)′を軸として皮押え(10),(10)′の先端部
を回転軸(4)方向にけん引させ,および,上記皮押え
(10),(10)′の下方側の傾斜面(9),
(9)′の回動方向内側に近接した位置に,一方側に傾
斜面(15),(15)′を形成し,上方部にクランプ
レバー(16),(16)′を延設し,下方部にL形に
弯曲したクランプ解除用レバー(17),(17)′を
突設した皮押えクランプカム(18),(18)′をピ
ン(19)(19)′を介して回転体(5)の両側壁部
にそれぞれ枢着し,上記上方に延設したクランプレバー
(16),(16)′を,回転体(5)の回動反対方向
(逆時計廻り)に変位することによって,皮押えクラン
プカム(18),(18)′が上記引張りバネ(1
4),(14)′に抗して回動し,該クランプカム(1
8),(18)′の傾斜面(15),(15)′と皮押
え(10),(10)′の下側傾斜面(9),(9)′
とが互いに当接係合して回動を停止すると共に,該皮押
え(10),(10)′のクランプ部(8),(8)′
が,凹陥部(7),(7)′に設けた凹溝部(7b),
(7b)′に回動変移嵌合して被処理物をクランプする
よえに構成する。なお,回転体(5)の外周表面は,粗
面にするか,或いは該表面部に縦方向の又は縦横方向の
溝部を形成することが望ましい。さらに,作業時等にお
ける必要水は外表面(6)に適宜配管して供給すること
が望ましい。次に,皮押えクランプ自動解除機構は,上
記,皮押えクランプレバー(16),(16)′によっ
て,回転体(5)の外周面(6)に展開しクランプされ
た被処理物は,上記回転体(5)の外周面(6)に沿っ
て,該外周面(6)と所定の間隔を保持するようにした
後記の切刃(30)の上流側において,回転体(5)と
反対方向に従動するように押えローラー(20)によっ
て誘導される。被処理物は,上記誘導され後記する切刃
(30)によって適宜切削剥離された後,クランプされ
たまま回転体(5)の回動に伴い,上記クランプ解除用
レバー(17),(17)′のL形尾端部が,両側のフ
レーム(1),(1a)の内壁部において,上記クラン
プ解除用レバー(17),(17)′のL形部の回動軌
跡上の適宜の位置にそれぞれ突設したクランプ解除用固
定金具(21)に達した際,該クランプ解除用レバー
(17),(17)′によって,皮押えクランプレバー
(16),(16)′が皮押え(10)のバネ(1
4),(14)′に抗して回動し,該皮押え(10),
(10)′の内側の傾斜面(9),(9)′とクランプ
カム(18),(18)′の内側の傾斜面(15),
(15)′とが離脱し,該クランプカム(18),(1
8)′の頭部が,皮押え(10),(10)′の内側の
傾斜面(9),(9)′を外側に押上げ,皮押え(1
0),(10)′を外側に回動させ,これによって該皮
押え(10),(10)′の曲設した端部のクランプ部
(8),(8)′が凹溝部(7b),(7b)′より離
脱し,被処理物のクランプを自動的に解除する構成とす
る。
【0010】そして,該押えローラー(20)の外表面
には,その中央部を境として中央部より両側方に向っ
て,振分けのねじれの凹溝(21),(21),を刻設
してあり,該押えローラー(20)が,回転体(5)の
外周面(6)の外周面に係上展開された被処理物を所定
の押圧力で押圧することによって,該押えローラー(2
0)は,回転体(5)に従動され,逆時計廻りの際,該
押えローラー(20)表面に刻切したねじれの凹溝を介
して,被処理物は,その中央部より両外側方向に向って
展張されながら,その厚さが均一化されて後記の切刃機
構の切刃(30)によって切削剥離される。そのため
に,該押えコーラー(20)は,両側のフレーム
(1),(1a)の側壁に設けた支軸〔22)により枢
着した押えローラー用レバー(23)の上端部外側に設
けた押えローラー用支軸(23a)によって枢着される
と共に,該押えローラー用レバー(23)の上端部の内
側に設けた鈎部(24)と,両側のフレーム(1),
(1a)にそれぞれ固設した調節用凹溝(25)を具え
るレバーホルダー(26)と,上記回転体(5)の枢支
軸(4)の両側に枢支した押えローラー調整レバー(2
7)とを係合させ,該押えローラー(20)の押圧力調
整自在に,押えローラー圧力調整レバー(27)と,上
記押えローラー用レバー(23)の上端部内側に設けた
鈎部(24)間に,引張りバネ(28)を装架し,該押
えローラー用レバー(23)を介して,押えローラー
(20)の押圧力の調整を可能にする。なお,上記押え
ローラー用レバー(23)の上端部外側に設けた押えロ
ーラー枢支軸(23a)の上流側に隣接した位置にクラ
ンプレバー当金(45)を突出固設し,上記凹陥部
(7),(7)′の両側方に設けた皮押えクランプレバ
ー(16),(16),が万一クランプ状態を逸脱して
位置した場合の回転体(5)の回動に際して,該クラン
プレバー(16),(16)′をクランプ状態に回動
し,被処理物のクランプ状態を確持させる。
【0011】次に,本装置の切削剥離機構(29)は,
回転体(5)の外周面(6)に沿って軸方向に設けた上
記押えローラー(20)の下流側に近接した位置に,切
刃(30)をその刃先(31)と,回転体(5)の外周
面(6)との間に所定の間隔を保って対向させ,該切刃
(30)の長手方向両端部において,頭部に傾斜面(3
2)を具え,下方部に刃先角度調整用レバー(33)を
延設し,中央背部に枢支孔(34)を穿設した挟持片
(35),(35)を突設した左右の刃物スイングホル
ダー(36),(36)の上記傾斜面(32),(3
2)に,切刃(30)の長手方向両端部に設けた長孔
(30)′,(30)′部において,切刃(30)を螺
着すると共に,該挟持片(35),(35)を,摺動軸
装嵌用軸孔(37),(37)を穿設した刃物摺動ブロ
ック(38),(38)の上方部に嵌装して該刃物摺動
ブロック(38),(38)を挟持させて枢着し,該挟
持片(35),(35)の枢支孔(34)と該刃物摺動
ブロック(38),(38)の上方の摺動軸装嵌用軸孔
(37),(37)(下方の)とに,それそれ刃物摺動
軸(39),(39)を軸装し,該連装の刃物摺動軸
(39),(39)は,両側のフレーム(1),(1
a)に設けた軸受(40),(40)同(40a),
(40a)に枢支し,端部は,該軸方向に隣接して配置
した往復運動機構(41)の偏心カムローラー(42)
に連結し,所定の速さの往復運動をさせる。次に,刃先
角度調整レバー(33)と,刃物摺動ブロック(38)
の下方の間隙部にバネ(43)を介して,刃先角度調整
ハンドル(44)を螺装し,該角度調整ハンドル(4
4)を回動して,上記刃先角度調整レバー(33)を揺
動させることによって,刃物スィングホルダー(36)
は,該挟持片(35)に設けた枢支孔(34)に装通さ
れた上方の刃物摺動軸(39)を軸として容易に角度の
微調整ができる構成とする。
【0012】
【実施例2】上記,実施例1における本装置において,
上記回転体(5)を両側のフレーム(1),(1a)に
設けた軸受(2),(2a)に直接軸支することに代
え,別の実施例として図4に示すように,上記回転体
(5)の枢支軸(4)をベース両側に設けた下部軸受
(46)に枢支したフレーム(F)の上端部に設けた
上部軸受(47)に枢支すると共に,該フレーム
(F)の一方側の下方部に,直角方向に角度調整レバ
ー(48)を突設し,該角度調整レバー(48)の端部
に,バネを具える調整ネジ軸をベースに螺着し,該角度
調整レバー(48)を介して回転体(5)の枢支軸
(4)を左右に揺動可能に形成し,該回転体(5)の外
周面(6)と切刃(30)の先端部との間隔および切刃
(30)に配置した切刃の角度調整素子と互いに協同さ
せて調整できる構成とすることができる。さらに,上記
実施例2の別の実施態様として,両側のフレーム
(F)に枢支した角度調整レバー(48)の端部を,
互いに連結し,該連結杆の中央部にバネを具える角度調
整ハンドルを螺装し,該ハンドルを介して回転体(5)
の枢支軸(4)を左右に揺動可能に形成することもでき
る。(但し,図示を省略する。)
【0013】
【発明の効果】本発明は上記の構成を有するので下記の
効果を奏する。 (イ),回転体の外周面に,ふぐ皮の係止用凹陥部を少
なくとも二個を凹設したことによって,一方の凹陥部に
係止したふぐ反を切削作業時間帯に,他方側の凹陥部に
次のサイクルのふぐ皮を係止する作業ができるため,回
転体の回動を休止する要はなく,作業能率を揚げられ
る。 (ロ),上記,凹陥部にふぐ皮を係止する作業がワンタ
ッチで簡単迅速であり,かつ,回転体が所定の位置に回
動した際,ふぐ皮のクランプが自動的に解除され,次の
ふぐ皮の係止作業がきわめて省力的である。 (ハ),ふぐ皮の誘導用の押えローラーの表面に,中央
部より両側方に向け,ねじれの凹溝を刻設したので,ふ
ぐ皮は切削作業時に該ねじれの凹溝を介して外側に展張
されて均一な厚さを保って削切されるため,とげ取り或
いは剥離作業に仕上げにむらがなく,商品の信頼性が増
大し,食味の優れたふぐ皮を供することができる。 (ニ),切刃の角度および外周面との間隔の調整が簡
単,迅速かつ的確であり,生産性に優れ,熟練度の低い
作業員の操業が容易である等工業的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】正面図である。
【図2】図1のA−A線における断面説明図である。
【図3】切刃の角度調整機構の一部欠截拡大斜視説明図
である。
【図4】第2実施例における回転体要部の側面説明図で
ある。
【符号の説明】
1,1a:フレーム 2,2a:軸受 3:回転駆動機構 4:回転軸 5:回転体 6:外周面 7,7′:凹陥部 7b,7b′:凹溝
部 8,8′:クランプ部 9,9′:傾斜
面 10,10′:皮押え 11,11′:
ピン 12,12′:穴 13,13′:
ピン 14,14′:引張りバネ 15,15′:
傾斜面 16,16′:皮押えクランプレバー 17,17′:
クランプ解除用レバー 18,18′:皮押えクランプカム 19,19′:
ピン 20:押えローラー 20a,20a′:ねじれの
凹溝 21a,21a:クランプ解除用固定金具 2
2:支軸 23:押えローラー用レバー 23a:押えロー
ラー用支軸 24:鈎部 25:調節用凹
溝 26:レバーホルダー 27:押えロー
ラー圧力調整レバー 28:引張りバネ 29:切削剥離
機構 30:切刃 30′,30′:長孔 31:刃先 32:傾斜面 33:刃先角度調整レバー 34,34a:枢支孔 35,35′:挟持片 36:
刃物スイングホルダー 37,37′:刃物摺動軸孔 38:
刃物摺動ブロック 39,39′:刃物摺動軸 40:
軸受 41:往復運動機構 42:偏心カ
ムローラー 43:バネ 44:角度調
整ハンドル 45:クランプレバー当金 46:下部軸
受 47:上部軸受 48:角度調
整レバー 49:バネ 50:調整ネ
ジ軸

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側板に設けた軸受に枢支され,回転駆
    動機構に連結した回転体の外周面に,その軸方向に被処
    理物係止用の凹陥部を設け,該凹陥部に被処理物の端部
    を係止し,該被処理物を押圧ローラーを介して押圧誘導
    し,および回転体の回動方向に対向した切刃を配置する
    と共に,該切刃を回転体の軸方向に摺動させ魚皮を切削
    剥離するようにした魚類の皮の切削剥離装置において,
    上記回転体の外周面に,軸方向に平行に被処理物の端部
    係止用の複数の凹陥部を凹設すると共に,該凹陥部の両
    側部に,皮押えクランプ自動解除素子を具える皮押えを
    それぞれ枢着したことを特徴とする魚類の皮の切削剥離
    装置。
  2. 【請求項2】 回転体の外周面に沿って切刃を所定間隔
    に対向させ,該切刃の対向角度を調整可能に刃物スイン
    グホルダーを介して刃物摺動ブロックに連結し,該刃物
    摺動ブロックに装架した摺動杆を往復運動機構に連結
    し,該刃物摺動ブロックを介して,切刃の摺動領域を規
    正すると共に,該スイングホルダーを介して切刃の先端
    部と回転体の外周面との間隔および角度を所定に保持し
    て摺動するようにした請求項1記載の魚類の皮の切削剥
    離装置。
  3. 【請求項3】 回転体の外周面に回転方向に対向して所
    定間隔を保持して配置した切刃の上流側に,押圧力調整
    素子を具える押えローラーを配置すると共に,該押えロ
    ーラーの表面に,中央部より両側方に振分けのねじれの
    凹溝を刻切した請求項1およびまたは請求項2記載の魚
    類の皮の切削剥離装置。
  4. 【請求項4】 特許請求の範囲第1項または第3項に記
    載の魚類の皮の切削剥離装置において,前記回転体の枢
    支軸を,ベースの両側に設けた下部軸受に枢支したフレ
    ームの上端部に設けた上部軸受に枢支すると共に,該フ
    レームの一方側の下方部に,直角方向に,角度調整レバ
    ーを突設し,該調整レバーの端部に,バネを具える調節
    ネジ軸をベースに固設し,該調整レバーを介して回転体
    の枢支軸を左右に揺動可能に形成し,回転体の外周面
    と,切刃の尖端部との間隔および切刃の角度とを,切刃
    に配置した切刃の角度調整素子と互いに協同して調整で
    きるようにしたことを特徴とする魚類の皮の切削剥離装
    置。
  5. 【請求項5】 両側板に設けた軸受に枢支され,回転駆
    動機構に連結した回転体の外周面に,その軸方向に被処
    理物係止用の複数の凹陥部を設け,該凹部に,クランプ
    自動解除素子を具える皮押えを枢着すると共に,上記回
    転体の外周面に沿って,切刃を所定間隔に対向させ,該
    切刃の対向角度を調整可能に刃物スイングホルダーを介
    して刃物摺動ブロックに連結すると共に,該刃物摺動ブ
    ロックに装架した摺動杆を往復運動機構に連結し,切刃
    の先端部と回転体の外周面との間隔および角度を常時所
    定の摺動領域を保持させ,および上記切刃の上流側に,
    押圧力調整素子を具え,その表面に,中央部より両側方
    に振分けのねじれの凹溝を刻切した押えローラーを配置
    し,該押えローラーを介して予め外周面に展開した被処
    理物を,回転体の回動に伴いその外周面において,順次
    被処理物の中央部より両側方向に展張し被処理物の厚さ
    を均一化させながら,かつ,回転体の回動を休止せずに
    作業を継続できるようにしたことを特徴とする魚類の皮
    の切削剥離方法。
  6. 【請求項6】 ベースの両側に設けた下部軸受に枢支し
    たフレームの上端部に設けた上部軸受に回転体を枢支す
    ると共に,該フレームの一方側下方部に直角方向に,角
    度調整レバーを突設し,該調整レバーの端部にバネを具
    える調整ネジ軸をベースに固設し,該調整レバーを介し
    て回転体の枢支軸を左右に揺動可能に形成し,回転体の
    外周面と切刃の先端部との間隔および切刃の角度とを切
    刃に配置した角度調節素子と互いに協同して調整できる
    ようにした請求項5記載の魚類の皮の切削剥離方法。
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