JP2552399Y2 - 排臭機能を有する小便器 - Google Patents

排臭機能を有する小便器

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JP2552399Y2
JP2552399Y2 JP296493U JP296493U JP2552399Y2 JP 2552399 Y2 JP2552399 Y2 JP 2552399Y2 JP 296493 U JP296493 U JP 296493U JP 296493 U JP296493 U JP 296493U JP 2552399 Y2 JP2552399 Y2 JP 2552399Y2
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祥一 中村
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株式会社イナックス
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  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は排臭機能を有する小便器
に係り、特に奥側分配水路の水路末端にまで十分に洗浄
水が供給されるよう改良された小便器に関する。
【0002】
【従来の技術】小便器の採尿部やその下部からも排臭を
行なうよう構成した小便器として、実願平1−6824
6号、同3−40523号が提案されている。
【0003】この実願平1−68246号の排臭機能を
有する小便器は、第4〜9図に示す如く、尿を受ける採
尿壁及び該採尿壁を囲む小便器外殻部を有し、該採尿壁
と外殻部との間に空間部が形成されており、前記採尿壁
よりも前方側の採尿部を前記空間部の上部に連通させる
排臭口が該採尿壁の上部に設けられており、前記外殻部
に排風口が設けられており、前記排臭口よりも下側に、
該採尿壁に洗浄水を流出させる奥側分配水路が設けら
れ、該奥側分配水路に給水する給水室が該奥側分配水路
の上側に設けられており、該給水室内の水を奥側分配水
路内に流し出すための通水口が該給水室に設けられてい
るものである。実願平3−40523号の小便器も、同
様の排臭構造を開示している。
【0004】第4図は実願平1−68246号に係る小
便器の正面図であり、右半分は第6図のIV−IV線断面を
示している。第5図は縦断面図(第6図のV−V線に沿
う断面図)、第6図は第5図のR−R線及びL−L線に
沿う水平断面を示しており、右半分は第5図のR−R線
に沿う断面を示し、左半分は第5図のL−L線に沿う断
面を示している。第7図は小便器の底面図であり、右半
分は第6図のVII −VII 線に沿う鉛直断面を示してい
る。第8図は小便器の背面図である。第9図は小便器の
上部を断面にした斜視図である。
【0005】この小便器10は壁掛形のものであり、そ
の採尿部12は採尿壁14により囲まれて形成されてい
る。採尿壁14は、水平断面形状が略円弧形状に湾曲し
たものであり、その側方を経て前方に回り込んだ前縁部
分にはリム通水路16が形成されている。
【0006】採尿部12の上部中央には給水室18が設
置されており、該給水室18に水を供給するための給水
口20が小便器背面又は上面(図のものでは背面)に開
口している。給水室18の小便器前方側部分には手前側
分配水路22が形成されている。この手前側分配水路2
2は小便器の左右方向に延在しており、左右の両端部分
は前記リム通水路16に連通している。手前側分配水路
22と給水室18とは前方通水口24により連通されて
いる。
【0007】給水室18の下側に沿うように奥側分配水
路26が設けられている。この奥側分配水路26も小便
器10のほぼ水平の左右方向に延在しており、該奥側分
配水路26は通水口28を介して給水室18に連通され
ている。
【0008】採尿部12の底部には排水口30が設けら
れており、該排水口30はトラップ部32を介して小便
器10の下部背面部の排出口34に連通している。
【0009】採尿壁14の背後部分であって且つ小便器
10の左右の側辺に沿う部分には、主として第6図に示
される如く背面壁36が設けられている。又、採尿壁1
4の左右の側方を覆うように側面壁38が設けられてい
る。該側面壁38の後端は前記背面壁36に連なってい
る。また、側面壁38の前縁側は採尿壁14に連なって
いる。小便器10の下部の前面部分はスカート部40に
より囲まれている。
【0010】これら背面壁36、側面壁38及びスカー
ト部40により小便器外殻部が構成されている。そし
て、この小便器外殻部と前記採尿壁14との間には空間
部42が形成されている。
【0011】前記背面壁36の下部にはボルト挿通孔4
8が穿設されており、該ボルト挿通孔48に挿通された
ボルト(図示略)によって小便器10がトイレルームの
壁面(小便器取付壁面)Wに対し固定される。
【0012】前記背面壁36の高さ方向中途部分には、
第8図に明瞭に示されるように排風口52が形成されて
いる。また、空間部42と採尿部12とを連通するよう
に、採尿壁14の上部に排臭口54が設けられている。
【0013】この小便器取付壁面W内には給水管、排気
ダクト、排水管等が設置され、給水管は給水口20に接
続され、排気ダクトは排風口52に接続される。排水管
は排出口34に接続される。
【0014】この様に構成された小便器10において、
洗浄水は給水口20から給水室18内に供給され、前方
通水口24から手前側分配水路22に、また通水口28
から奥側分配水路26に供給される。手前側分配水路2
2に供給された水はリム通水路16を流れ、その途中に
設けられた流出口から採尿部10に向って流出される。
【0015】通水口28から奥側分配水路26に供給さ
れた水は、該奥側分配水路26の下部であって採尿壁1
4に沿った部分に所定間隔をおいて形成された流出口
(射水孔)58から流出され、採尿壁14に沿って流れ
落ちる。尿及び洗浄水は排水口30、トラップ部32及
び排出口34を通って排出される。
【0016】この小便器10は、前記排風口52がダク
トを介して排気ファン60に連通される。この排気ファ
ン60を作動させると、採尿部12内において発生した
臭気は、該採尿部12内を立ち昇り、排臭口54から前
記空間部42内に流れ込む。そして、空間部42を下向
きに流れ、排風口52から小便器外に排出される。
【0017】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の排臭機能を
有する小便器においては、奥側分配水路26が小便器の
頂面部10aからかなり下方に設けられているため、奥
側分配水路26から頂面部10aまでの高さがかなり大
きいという問題があった。即ち、排臭口54を使用者か
ら見えないようにしたり、尿が侵入しないようにするた
めに、該排臭口54を採尿壁14のなるべく上位部分に
設ける必要があり、排臭口54は奥側分配水路26の上
側に設置されていた。そのため、奥側分配水路26と頂
面部10aとの間にかなり大きな距離があき、奥側分配
水路26よりも上側の小便器頭部が大きなものとなって
いた。
【0018】また、上記従来の排臭機能を有する小便器
は、陶器製のものであり、奥側分配水路26を形づくる
ためのスプレーダと称される部品を成形し、採尿壁14
の上部にこのスプレーダを貼り付け、その後、乾燥、釉
掛け及び焼成されて製品とされている。このスプレーダ
を採尿壁14に貼り付けるに際しては、第4図のA、B
で示される2ヶ所を貼り付ける必要がある。そのため、
この貼り付けに手間がかかり、製造効率が低かった。な
お、スプレーダ自体の形状も複雑であり、製作に手間が
かかっていた。
【0019】
【課題を解決するための手段】本考案の排臭機能を有す
る小便器は、尿を受ける採尿壁及び該採尿壁を囲む小便
器外殻部を有し、該採尿壁と外殻部との間に空間部が形
成されており、前記採尿壁よりも前方側の採尿部を前記
空間部の上部に連通させる排臭口が該採尿部の上部に設
けられており、前記外殻部に排風口が設けられており、
前記採尿部の上部に、該採尿壁に洗浄水を流出させる奥
側分配水路が小便器左右方向に延設され、該奥側分配水
路に給水する給水室が小便器上部に設けられている排臭
機能を有する小便器に関するものである。
【0020】請求項1の排臭機能を有する小便器は、前
記奥側分配水路を該小便器の頂面部に沿って小便器左右
方向に延設し、後部側において前記空間部に連通した排
臭中継室を該奥側分配水路内に設置し、前記排臭口を、
該排臭中継室と前記採尿部とを連通するように設けたこ
とを特徴とするものである。
【0021】請求項2の排臭機能を有する小便器は、請
求項1において、前記排臭中継室は、前記奥側分配水路
の水路床部から離反して設置されていることを特徴とす
るものである。
【0022】
【作用】請求項1の排臭機能を有する小便器において、
採尿部内の臭気は、排臭口から排臭中継室に入り、次い
で小便器背面に沿う空間部に流入し、小便器から排出さ
れる。
【0023】この小便器においては、奥側分配水路が小
便器の頂面部に沿って設けられているため、奥側分配水
路の水路床から該頂面部までの高さが小さくて済むよう
になる。このため、小便器の小型化を図ることができ
る。
【0024】請求項2の排臭機能を有する小便器におい
ては、排臭中継室と奥側分配水路の水路床との間に間隔
があいており、給水室からの水はこの間隔を通って奥側
分配水路の水路末端までスムーズに流れるようになる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して実施例について説明す
る。第1図は本考案の排臭機能を有する小便器の実施例
を示すものであり、第3図のI−I線断面を示す。第2
図は小便器上部の縦断面図、第3図は小便器の上部の水
平断面図であり、第1図のIII-III 線断面を示してい
る。なお、第2図(a)は第1、3図のA−A断面、同
(b)は第3図のB−B断面を示し、同(c)は同B−
B断面の斜視図である。
【0026】本実施例においては、奥側分配水路62
は、小便器100の頂面部10aの直下に設けられてい
る。後部側において開口64を介して空間部42に連通
した排臭中継室(以下、中継室と略)66が該奥側分配
水路62内に設置されている。この中継室66は頂面部
10aに接すると共に、奥側分配水路62の水路床62
aから離隔している。この中継室66は、採尿壁14か
ら前方へ向かって延出している。この中継室66の床面
部と該水路床62aとの間に短いパイプ状(煙突状)の
排臭筒68が立設されており、この排臭筒68内の排臭
口70によって採尿部12内と中継室66内とが連通さ
れている。
【0027】なお、本実施例では、給水室18は上給水
タイプのものとなっており、小便器頂面部10aに給水
口20が設けられている。
【0028】その他の構成は第4〜9図の従来例と同様
であり、同一符号は同一部分を示している。
【0029】このように構成された排臭機能を有する小
便器においては、採尿部12内の臭気は、排臭筒68内
の排臭口70を通って中継室66に入り、開口64、空
間部42及び排気口52を経て排出される。
【0030】この排臭機能を有する小便器においては、
奥側分配水路62が頂面部10aに接して設けられてい
るため、奥側分配水路62の水路床から該頂面部10a
までの高さが小さい。また、奥側分配水路62を形づく
るためのスプレーダは、採尿壁14に対し従来の約1/
2の箇所を貼り付けるだけで済むようになり、小便器の
製造が容易である。
【0031】特に、本実施例においては、中継室66の
床面は奥側分配水路62の水路床から離反しているた
め、給水室18から奥側分配水路62内に流入した水
は、中継室66に妨げられることなく奥側分配水路62
の左右末端側まで流れる。
【0032】
【発明の効果】以上の通り、本考案の排臭機能を有する
小便器によると、小便器上部における奥側分配水路から
小便器頂面部までの高さを小さくすることができ、小便
器の小型化を図ることができる。また、小便器の奥側分
配水路を形づくるスプレーダの取り付けも容易になり、
小便器の製造効率が向上される。
【0033】請求項2の排臭機能を有する小便器による
と、奥側分配水路の水路末端部にまで十分な量の水が供
給される。このため、採尿壁を全面にわたって十分に洗
浄することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る小便器の正面断面図であ
る。
【図2】同小便器の要部の縦断面図である。
【図3】同小便器の要部平断面図である。
【図4】従来の小便器の正面図である。
【図5】同小便器の縦断面図である。
【図6】同小便器の水平断面図である。
【図7】同小便器の底面図である。
【図8】同小便器の背面図である。
【図9】同小便器の斜視断面図である。
【符号の説明】
10,100 小便器 10a 小便器頂面部 12 採尿部 14 採尿壁 18 給水室 20 給水口 26,62 奥側分配水路 28 通水口 42 空間部 52 排風口 54,70 排臭口 58 流出口(射水口) 60 排気ファン 66 排臭中継室

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 尿を受ける採尿壁及び該採尿壁を囲む小
    便器外殻部を有し、該採尿壁と外殻部との間に空間部が
    形成されており、 前記採尿壁よりも前方側の採尿部を前記空間部の上部に
    連通させる排臭口が該採尿部の上部に設けられており、 前記外殻部に排風口が設けられており、 前記採尿部の上部に、該採尿壁に洗浄水を流出させる奥
    側分配水路が小便器左右方向に延設され、 該奥側分配水路に給水する給水室が小便器上部に設けら
    れている排臭機能を有する小便器において、 前記奥側分配水路を該小便器の頂面部に沿って小便器左
    右方向に延設し、 後部側において前記空間部に連通した排臭中継室を該奥
    側分配水路内に設置し、 前記排臭口を、該排臭中継室と前記採尿部とを連通する
    ように設けたことを特徴とする排臭機能を有する小便
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記排臭中継室は、
    前記奥側分配水路の水路床部から離反して設置されてい
    ることを特徴とする排臭機能を有する小便器。
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