JPH0211499Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は水洗式小便器、詳しくは臭気抜きので
きるものに関する。

従来、この種の水洗式小便器はその側壁に臭気
吸入口を開口し、この臭気吸入口から排気フアン
で臭気を屋外に排出している。

しかし、放出された小便は後壁又はボウル底壁
に衝突しボウル内に飛散して臭気を発生するた
め、臭気成分を的確に排気することは難かしく、
しかも小便器の側壁内面は洗浄水により洗浄する
必要があるため、臭気吸入口に洗浄水が浸入する
恐れもあつた。

本考案は上記問題点を解消し、臭気を的確に排
気してしかも洗浄水が臭気吸入口に浸入しないよ
うにすることを目的とするものである。

本考案の基本的な構成は側壁部に設けた排気通
路の端部に臭気吸入口をボウル近くにおいて下向
きに開口することにより、ボウル内の臭気を集中
的に吸引排気するものである。

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。

この実施例は第１図に示すように、小便器本体
Ａを壁面Ｄに取付けて固定する所謂壁掛け型のも
ので、小便器本体Ａは後壁ａ１の周縁部を延長し
て下部にトラツプａ５を有するボウルａ２を、左
右に側壁部ａ３を夫々形成すると共に該後壁ａ１
の上部には給水室ａ４をも同一体に形成する。

側壁部ａ３は内部に排気通路１と、上記ボウル
ａ２の前端部を除く上縁に区画形成されるリム通
水路ａ６に連絡する連絡水路２を上下方向に夫々
隣接して区画形成する。

排気通路１はその上端に屋外に連絡する排気管
３を接続し、下端は上記ボウルａ２近く、例えば
ボウルａ２底壁から200〜300ミリ上方に臭気吸入
口４を下向きに開口しており、上記排気管３の途
中には排気フアンＢを配備する。

本実施例では排気通路１の断面積をできるだけ
大きく形成し断面風速を小さくして水滴が排気通
路１内に吸引されないようにすると共に、排気通
路１の下面を前面側に傾斜させて該下面に開口し
た臭気吸入口４に上記後壁ａ１を洗浄する洗浄水
が浸入し難くしている。

更に上記排気フアンＢの作動を便所内に配備し
た光電センサーＣによつて制御しており、該光電
センサーＣは使用者が小便器本体Ａに近接すると
排気フアンＢを回動し、用便後使用者が小便器本
体Ａから離脱すると一定時間後に排気フアンＢを
停止するようにする。

一方、連絡水路２はその上端が後述する給水室
ａ４に連通し、給水室ａ４内に流入せる洗浄水の
一部をリム通水路ａ６の下面に適宜数開穿した射
水孔ａ７…よりボウルａ２内面に沿つて吐水す
る。

給水室ａ４はその上面に給水口ａ８を開穿し、
該給水口ａ８にフラツシユバルブ５等を介して給
水源（図示せず）に連絡する吐水管６を接続する
と共に、下部に仕切壁ａ９を介して散水室ａ１０
を区画形成し、両者を連絡孔ａ１１で連通し、こ
の散水室ａ１０下面の後壁ａ１側には散水孔ａ１
２を適宜数開穿し、これら散水孔ａ１２…より給
水口ａ８から給水室ａ４内に流入せる洗浄水を後
壁ａ１内面に沿つて吐水する。

尚、前示実施例においては排気フアンＢの作動
を光電センサーＣによつて制御したが、これに限
定されず、光電センサーＣを設けずに排気フアン
Ｂを作動させるスイツチを設けてこのスイツチを
小便器本体Ａを使用する直前にONし使用後OFF
するようにしても良い。

本考案は上記の構成であるから、以下の利点を
有する。

小便器本体の側壁部に排気通路を設け、該排
気通路の一端に排気フアンを介して屋外に連絡
する排気管を接続すると共に他端に臭気吸入口
をボウル近くにおいて下向きに開口したので、
主にボウル内で発生する臭気成分を的確に吸引
排出して臭気が漏れることがなく、しかも後壁
内面を洗浄水で洗浄してもこの洗浄水が従来の
もののように臭気吸入口に浸入することがな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す水洗式小便器
の縦断側面図、第２図は同平面図で一部切欠して
示し、第３図は同正面図で一部切欠して示す。 Ａ……小便器本体、ａ２……ボウル、ａ３……
側壁部、Ｂ……排気フアン、１……排気通路、３
……排気管、４……臭気吸入口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 小便器本体の側壁部に排気通路を設け、該排気
   通路の一端に排気フアンを介して屋外に連絡する
   排気管を接続すると共に他端に臭気吸入口をボウ
   ル近くにおいて下向きに開口してなる水洗式小便
   器。