JP2552165Y2 - 電子機器の防塵構造 - Google Patents

電子機器の防塵構造

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JP2552165Y2
JP2552165Y2 JP5011192U JP5011192U JP2552165Y2 JP 2552165 Y2 JP2552165 Y2 JP 2552165Y2 JP 5011192 U JP5011192 U JP 5011192U JP 5011192 U JP5011192 U JP 5011192U JP 2552165 Y2 JP2552165 Y2 JP 2552165Y2
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dust
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匡 鈴木
和彦 伊藤
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Alps Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、光ディスク装置、光磁
気ディスク装置、CD装置、磁気ディスク装置その他種
々の電子機器の内部に、機器の動作に弊害を与えるよう
な塵等が侵入すること防止する電子機器の防塵構造の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク装置などの電子機器で
は、モータ等から発せられた熱を機器外部に排気させる
ためなどの目的で、筐体に排気孔を設ける必要がある。
しかし、この排気孔を単なる貫通孔としておくと、空気
中の塵等が筐体内部に侵入して機器の動作に弊害を与え
ることがある。特に光ディスク装置では、機器内に侵入
した塵が光ピックアップの対物レンズ表面に付着し、あ
るいはディスクの記録側の面に付着すると、情報の記録
または再生精度に影響を与えることになる。このため、
この換気孔に防塵用のフィルタを設けるのが一般的であ
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】防塵用のフィルタとし
て、フィルタの前後での圧力損出の大きいもの(フィル
タの目の細かいもの)のみを使用すれば、粒径の細かい
塵が筐体の内部に侵入するのを防止できる。ところが、
この圧力損失の大きなフィルタのみを使用すると、外部
から筐体内へまた筐体内部から外部への空気の流れが悪
くなり、筐体内部の熱などの外部への逃げの効率が悪く
なる。またフィルタ部分にて外部から筐体の内部に空気
が侵入しにくくなるため、フィルタの部分以外の箇所に
て例えば筐体の微小な間隙から内部に空気が流入しやす
くなり、この空気と共に筐体内に塵が吸い込まれるよう
になる。しかもこの吸い込まれた塵は、フィルタの目が
細かいために、フィルタ部分から外部へ逃げることがで
きず、筐体の内部の例えば光ピックアップなどに堆積さ
れてしまう。
【0004】また、圧力損出の小さいフィルタのみを使
用すると、筐体の内外での空気の流れがよくなるが、粗
い目のフィルタになるため、このフィルタを介して筐体
内部に侵入する塵を妨ぐ能力が低下することになる。
【0005】本考案は上記従来の課題を解決するもので
あり、防塵効果を十分に発揮でき、しかも筐体内外での
空気の流れが良好になる電子機器の防塵構造を提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の請求項1記載の
構成は、筐体内に流入出する空気中の塵を除去するフィ
ルタが設けられている電子機器の防塵構造において、筐
体の空気流入部にはフィルタ前後で圧力損失が大きなフ
ィルタが設置され、筐体の空気流出部には圧力損失の小
さなフィルタが設置されていることを特徴とするもので
ある。
【0007】また、請求項2記載の構成は、内部でディ
スクが回転駆動されるほぼ密閉状態の筐体内に流入出す
る空気中の塵を除去するフィルタが設けられている電子
機器の防塵構造において、ディスクの回転方向に伴う筐
体の空気流入部にはフィルタ前後で圧力損失が大きなフ
ィルタが設置され、ディスクの回転方向に伴う筐体の空
気流出部には圧力損失の小さなフィルタが設置されてい
ることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】上記手段では、筐体の空気流入部には圧力損失
が大きなフィルタが設けられているため、粒径の細かい
塵が筐体内部に侵入するのを防止できる。また空気の流
出部では、圧力損失の小さなフィルタが設けられている
ため、筐体の内部の空気はこの流出部から外部へ流出し
やすく、筐体の内部の空気の流出が容易になる。また筐
体の内部に侵入した塵は圧力損失の小さい目の粗いフィ
ルタを介して外部へ逃げやすくなる。
【0009】また、例えばほぼ密閉状態の筐体内にディ
スクが回転駆動されるように設けられているものの場合
には、空気の流入部と流出部は、筐体の内部のディスク
の回転方向により決められる。
【0010】
【実施例】以下、本考案について図面を参照して説明す
る。図1は本考案の一実施例に係る防塵構造を具備した
電子機器を示す斜視図、図2は図1のII方向矢視図、
図3は図1のIII方向矢視図、図4は本考案の他の実
施例に係る防塵構造を具備した電子機器を示す斜視図、
図5は図4のV方向矢視図、図6はフィルタの形成領域
の変形例を示す図である。図1は、例えば電子機器とし
てのテーププレーヤを後方から見た斜視図である。図1
において、符号1はこのテーププレーヤの筐体であり直
方体(六面体)の立体構造からなり、その内部に各種電
子部品等及びそれらを接続する回路基板,駆動モータ、
テープローディング機構、テープ駆動機構等が設けられ
ている。そして、図示しない前方のカセット挿入口から
テープ駆動機構にカセットCを挿入できるようになって
いる。
【0011】図2に示すように、この筐体1の後面部2
には、外部空気の流入孔(換気孔)3が設けられてお
り、この流入孔3の内部には、圧力損失の大きいフィル
タAが全面にわたり貼り付けられている。また、図3に
示すように、この筐体1の上面部4の前側には空気の流
出孔(換気孔)5が形成され、この流出孔5の内部に
は、圧力損失の小さいフィルタBが全面にわたり貼り付
けられている。このテーププレーヤでは、前記流入孔3
より流入した空気が、温度差による対流などにより、装
置内部を循環させられ、筐体内部の各種電子部品等及び
それらを接続する回路基板,駆動モータ、テープローデ
ィング機構、テープ駆動機構等を通過して、流出孔5か
ら流出する。
【0012】図4に示す電子機器は、光磁気ディスク装
置などのディスク装置を後方から見た斜視図であり、図
1に示したテーププレーヤと同様に直方体(六面体)の
立体構造からなる筐体11を有し、内部には各種電子部
品等及びそれらを接続する回路基板、駆動モータ、ディ
スク駆動機構等が形成され、図示しないディスクDの挿
入口からディスクDがディスク駆動部に装填される。
【0013】図5に示すように、この筐体11の後面部
12には、空気の換気孔13が形成され、他の面はほぼ
密閉状態なっている。この密閉状態とするために、筐体
11の前方のディスクDの挿入部では、ディスクDが挿
入された後に、扉により閉鎖されるようになっている。
前記換気孔13は、図示右側が前記ディスクDの回転方
向(図4中矢印にて表示する)に伴う空気の流入部13
aとなり、図示左側が回転方向に伴う空気の流出部13
bとなる。前記流入部13aとなる部分には圧力損失の
大きいフィルタAが貼り付けられ、前記流出部13bと
なる部分には圧力損失の小さいフィルタBが貼り付けら
れている。この装置では、筐体11が前記換気孔13を
除いてほぼ密閉状態になっているため、内部のディスク
Dの回転方向に伴い、空気は流入部13aから流入し、
流出部13bから流出して、他の部分から筐体11内に
ほとんど空気が流入しなくなる。
【0014】次に、上記各実施例に使用したフィルタA
及びBについて説明する。前記フィルタA及びフィルタ
Bは帯電フィルタ素材を使用しており、このフィルタの
圧力損失を変更することにより、フィルタAにより空気
中に存在する各種粒径(100μm以下または10μm以下
など)の塵をほとんど除去することができ、テーププレ
ーヤ及びディスク装置等の記録再生動作の弊害になるよ
うな有害な塵等が内部に流入しにくくなる。また、フィ
ルタBにより、筐体内部の空気が外部へ流出しやすくな
るため、筐体の内部の空気循環がよくなるのみならず、
他の部分から筐体の内部に侵入するなどした微小な塵等
がフィルタBから外部へ排出されやすくなる。なお、前
記フィルタA及びフィルタBのフィルタ素材としては、
例えば3M社製の帯電エアフィルタ素材であるフィルタ
レット(商品名)などが使用される。
【0015】前記フィルタA及びフィルタBにおけるフ
ィルタの前後の圧力損失の一例を以下の表1に示す。こ
の表1における、通過風速(20cm/s,50cm/s,
100cm/s)は、フィルタを通過する風速を示してお
り、これらの風速により測定したときのフィルタ前後で
の圧力損失をdP(mmH2O)にて示している。前記
実施例に使用されるフィルタAならびにBは例えば以下
の表1に示すものが使用可能である。
【0016】
【表1】
【0017】なお、図5に示す実施例では、換気孔13
のうちの右側半分の6個の穴を空気の流入部13aとし
て、この6個の穴全てがフィルタAにより覆われ、左側
半分の6個の穴が空気流出部13bで、この穴全てがフ
ィルタBにより覆われた構造としている。
【0018】しかしながら、実際の機器では、同じ面に
設けられた換気孔13において筐体内部の部品配置など
により空気の流入部と流出部との分布が必ずしも半分ず
つになるとは限られない。そこで図6に示すように、例
えば部品の配置などにより同じ面の換気孔13におい
て、空気の流入領域が換気孔13の左半分の領域まで延
び、しかも換気孔13の左側上部が空気の流入しやすい
領域となっている場合には、図6に示すように、フィル
タAを設置する領域を換気孔13の左半分の上方位置ま
で延ばすようにしてもよい。
【0019】また、図5において右側から左側に段階的
に圧力損失が小さくなる3種類以上のフィルタを順に配
置してもよい。また、筐体に空気を循環させ、または流
入・排出させるファンを設けたものであっても実施可能
である。
【0020】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、外部から
の塵の侵入を防止し、しかも内部の空気循環を良くし
て、筐体内部に塵が堆積せず外部へ排出しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る防塵構造を具備した電
子機器を示す斜視図である。
【図2】図1のII方向矢視図である。
【図3】図1のIII方向矢視図である。
【図4】本考案の他の実施例に係る防塵構造を具備した
電子機器を示す斜視図である。
【図5】図4のV方向矢視図である。
【図6】フィルタの形成領域の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 後面部 3 流入孔 4 上面部 5 流出部 11 筐体 12 後面部 13 換気孔 13a 流入部 13b 入出部 A 圧力損失の大きいフィルタ B 圧力損失の小さいフィルタ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内に流入出する空気中の塵を除去す
    るフィルタが設けられている電子機器の防塵構造におい
    て、筐体の空気流入部にはフィルタ前後で圧力損失が大
    きなフィルタが設置され、筐体の空気流出部には圧力損
    失の小さなフィルタが設置されていることを特徴とする
    電子機器の防塵構造。
  2. 【請求項2】 内部でディスクが回転駆動されるほぼ密
    閉状態の筐体内に流入出する空気中の塵を除去するフィ
    ルタが設けられている電子機器の防塵構造において、デ
    ィスクの回転方向に伴う筐体の空気流入部にはフィルタ
    前後で圧力損失が大きなフィルタが設置され、ディスク
    の回転方向に伴う筐体の空気流出部には圧力損失の小さ
    なフィルタが設置されていることを特徴とする電子機器
    の防塵構造。
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