JP2550865Y2 - 非常時脱出装置 - Google Patents

非常時脱出装置

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JP2550865Y2
JP2550865Y2 JP10907391U JP10907391U JP2550865Y2 JP 2550865 Y2 JP2550865 Y2 JP 2550865Y2 JP 10907391 U JP10907391 U JP 10907391U JP 10907391 U JP10907391 U JP 10907391U JP 2550865 Y2 JP2550865 Y2 JP 2550865Y2
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Japan
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seat
hanger
stopper
emergency
extension
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JP10907391U
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保雄 田中
徹 青柳
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Obayashi Corp
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Obayashi Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばスキー場などに
設けられるリフトから地面に降り脱出するための非常時
脱出装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばスキー場,遊園地,或いは行楽地
などにおいて、人員を斜面などに沿って運搬するための
リフト装置が設けられる。従来のリフト装置は、例え
ば、レールに沿って走行台車がワイヤロープに引っ張ら
れて移動し、この走行台車からハンガを開してシートが
吊下げられる。レールからシートまでの距離は一定であ
り、かつレールが設けられる傾斜面に凹凸があるため、
シートと傾斜面即ち地面との間の距離はかなり大きく変
化する。このため場所によってはシートは地面からかな
り高い場所を通ることがある。
【0003】そして、リフト装置が停電,強風,あるい
は故障などを原因として停止した場合に、シートに座っ
た人はそのままの上位で釘付けにされることがある。こ
の時、スキー場などのように場所によっては極低温の状
況下にさらされ、特に風が吹けば状況は更に厳しくな
る。このような環境下で釘付けになった人は、長い間恐
怖や不安と戦わなければならなかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記従来技術のリフト
装置には、装置が停止した際にシートに釘付けになった
人を脱出させるための装置は特に備えられていない。そ
して、リフト装置が設けられがちな斜面から救助作業を
行うことは、斜面が足場として悪いため困難なものであ
った。
【0005】本考案は以上の問題点を解決するために成
されたもので、停止したリフト装置のシートから人が自
力で脱出することができる非常時脱出装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は前記目的を達成
するために、走行台車からハンガを介してシートが吊下
げられているリフト装置の前記ハンガに設けられ上下に
ハンガの長さを伸縮するスライド部と、スライド部の急
な伸長を抑止するダンパと、前記スライド部の伸長を阻
止するストッパと、非常時にシートに座ったまま前記ス
トッパの伸長阻止を解除するストッパ解除手段と、を備
えたことを特徴とする非常時脱出装置である。
【0007】
【作用】故障などによりリフト装置が停止した非常時
に、リフト装置のシートから地面へ脱出しようとする人
は、シートに座ったままストッパ解除手段を働かせ、ス
トッパにより阻止されていたスライド部の伸長を実行さ
せる。これによりシートは自重により下方に伸長する。
この伸長は、ダンパの働きにより緩やかにおこなわれ
る。そして、シートは地面に近づくので、人はシートか
ら地面に降りることができる。
【0008】
【実施例】本考案の一実施例を図1〜図7において説明
する。
【0009】図1は本考案の全体斜視図であり、図2は
側面図、図3は動作を表わす側面図である。
【0010】I型のレール1を左右から走行台車3が挟
むようにして設けられる。この走行台車3はワイヤロー
プ5によって引っ張られることで、前記レール1に沿っ
て移動する。この走行台車3に対しハンガ7を介してシ
ート9が吊下げられている。ハンガ7は揺れ止め用ダン
パ10によって走行台車3に対しあまり揺れないように
なっている。
【0011】ハンガ7の上端は、前記移動台車3に対し
ピン11により内筒13の先端が連結されている。この
内筒13の外側には、滑材15(図4参照)を介して外
筒17が設けられている。内筒13の内部にはダンパ1
9が設けられ、ダンパ19の一端は内筒13の内側上部
にピン21結合され、他端は外筒17の底面にピン23
結合される。このようにして内筒13と外筒17はスラ
イド部25を構成し、ダンパ19により急激な伸長が抑
止される。
【0012】前記スライド部25の伸長を阻止するスト
ッパ27は、主にシャンクレバー29により構成され
る。このシャンクレバー29は、外筒17の上縁に設け
られた環状上枠31に対しピン33で止められ(図6参
照)、垂直面内で回動可能であり、上端の爪状の係止部
分35が、内筒13の側面に固定された係止受台金具3
7に係止し、内筒13に対し外筒17が下方にスライド
しないようになっている。
【0013】ストッパ解除手段39は、前記シャンクレ
バー29の下端に設けられる。即ち、外筒17の側面に
は矩形の筒状をした金枠41が溶接によって固定され、
この金枠41に対し前記シャンクレバー29の下端が挿
入されている。金枠41の内部にはコイルバネ43が設
けられシャンクレバー29の下端を付勢できるようにな
っている。この付勢の方向は、前記係止部分35が係止
受台金具37から外れる方向である。このコイルバネ4
3の付勢力に抗しシャンクレバー29を押し止めるため
の安全ピン45が、金枠41の側面に形成された孔47
(図7参照)を通して貫通されている。この安全ピン4
5はピン49によりアーム51に取付けられている。こ
のアーム51は、外筒17に対しピン53により回動可
能に取付けられたレバー機構55の一部である。レバー
機構55には第2のアーム57が存在しワイヤ59が固
定されている。このワイヤ59が引かれるとレバー機構
55がピン53回りに回転し、前記安全ピン45が抜か
れるようになっている。ワイヤ59は外筒17に沿って
下方に延び、滑車61によって方向を変え、解除レバー
63に連結される。解除レバー63は、シート9に座っ
た人が手を延ばして届く場所に設けられる。
【0014】以下、本実施例の動作について説明する。
停電,強風,或いはその他の事故によりリフト装置が停
止してしまった非常時において、シート9に座っていた
人が地面への脱出を望む場合には、手を延ばして解除レ
バー63を図中矢印方向に回動させワイヤ59を引っ張
る。このワイヤ59によりレバー機構55(図7参照)
が図中右方向に回動し安全ピン45が金枠41から抜か
れる。これによりコイルバネ43が働いてシャンクレバ
ー29の下端を図中右方向に押しやる(図7及び図6参
照)。従ってシャンクレバー29はピン33回りに左方
向に回動し、先端の係止部分35が係止受台金具37か
ら外れる(図6参照)。これによりスライド部分25
は、シート9などの自重により、内筒13に対し外筒1
7が下方にスライドする(図5参照)。このスライドは
滑材15によって確実に行なわれると同時に、ダンパ1
9により急な動作が押えられる。従ってスライド部分2
5は緩やかに伸長し、シート9が地面(図示せず)に近
づく(図3参照)。十分に伸長がおこなわれた後、シー
ト9に座っていた人はそのまま地面に降りることができ
る。
【0015】以上説明したように、本実施例によれば、
非常時においてシートに座っていた人は単に手を伸ばす
だけでストッパ解除手段39を働かせシート9を地面に
近づけ、地面へ安全に脱出することができる。
【0016】以上の実施例においてスライド部分25は
内筒13及び外筒17とから構成されるものであった
が、他の実施例においては必ずしも内筒13と外筒17
の関係にする必要はなく、一方の部材に対して他方の部
材がスライド可能であればよい。例えば一方の部材をレ
ール状にし、他方の部材がこのレールに沿ってスライド
する構成とすることができる。
【0017】また、以上の実施例においてはストッパ解
除手段はシャンクレバー29を用いたものであったが、
他の実施例においてはシャンクレバー29を省略し安全
ピンを内筒と外筒に貫通させ、非常時にはこの安全ピン
を抜くことで伸長を実行させることができる。
【0018】以上の実施例においてはスライド部分25
はハンガ7の上端付近に設けられるものであったが、他
の実施例においてはハンガ7の他の部分であってもよ
い。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の非常時脱
出装置によれば、非常時には人はシートに座ったままス
トッパ解除手段を働かせハンガを伸長させることで、シ
ートが地面に近づけることができるので、地面へ降り脱
出することができる。スライド部の長さを十分に長くす
ることで高い場所からも安全に地面へ脱出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る非常時脱出装置を備え
たリフト装置を示す全体斜視図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図2の動作を示す図である。
【図4】図1の要部を示す縦断面正面図である。
【図5】図4の動作を示す図である。
【図6】図4の要部を示す一部切欠いた拡大図である。
【図7】図6の要部を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 レール 3 走行台車 7 ハンガ 13 内筒 15 滑材 17 外筒 19 ダンパ 29 シャンクレバー 31 環状上枠 35 係止部分 37 係止受台金具 41 金枠 43 コイルバネ 45 安全ピン 51 アーム 55 レバー機構 57 第2のアーム 59 ワイヤ 61 滑車 63 解除レバー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行台車からハンガを介してシートが吊
    下げられているリフト装置の前記ハンガに設けられ上下
    にハンガの長さを伸縮するスライド部と、スライド部の
    急な伸長を抑止するダンパと、前記スライド部の伸長を
    阻止するストッパと、非常時にシートに座ったまま前記
    ストッパの伸長阻止を解除するストッパ解除手段と、を
    備えたことを特徴とする非常時脱出装置。
JP10907391U 1991-12-10 1991-12-10 非常時脱出装置 Expired - Lifetime JP2550865Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10907391U JP2550865Y2 (ja) 1991-12-10 1991-12-10 非常時脱出装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP10907391U JP2550865Y2 (ja) 1991-12-10 1991-12-10 非常時脱出装置

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Publication Number Publication Date
JPH0549551U JPH0549551U (ja) 1993-06-29
JP2550865Y2 true JP2550865Y2 (ja) 1997-10-15

Family

ID=14500922

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JP10907391U Expired - Lifetime JP2550865Y2 (ja) 1991-12-10 1991-12-10 非常時脱出装置

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