JP2550794B2 - マイカベース塗料の塗装法 - Google Patents

マイカベース塗料の塗装法

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JP2550794B2 JP3069140A JP6914091A JP2550794B2 JP 2550794 B2 JP2550794 B2 JP 2550794B2 JP 3069140 A JP3069140 A JP 3069140A JP 6914091 A JP6914091 A JP 6914091A JP 2550794 B2 JP2550794 B2 JP 2550794B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,自動車車体の内板部と
外板部との見切部において,色調差が少なく見栄えの良
い,マイカベース塗料の塗装法に関する。
【0002】
【従来技術】近年,自動車車体の塗装は,その意匠性向
上を図るために,高隠蔽性のカラーベース塗料と,低隠
蔽性のマイカベース塗料とを順次塗り重ねた塗装が増え
ている。上記マイカベース塗料は,天然の雲母(マイ
カ)に二酸化チタンを薄膜状にコーティングしたものを
顔料とする塗料であって,光が該顔料を通過した後下層
のカラーベース塗料に反射してパール状の輝きを生ずる
ものである。そのため,かかるマイカベース塗料を用い
た塗装をパールマイカ塗装と称することもある。そし
て,このように,異なる隠蔽性や色調差を有する二つの
塗料を塗り重ねる塗装系においては,内板部と外板部と
の見切部において,他の部分との間に色調差を生じ易い
という特性がある(後述する図4参照)。
【0003】ところで,図6に示すごとく,自動車車体
9の塗装は,内板部91と外板部92と,これらの見切
部93に対して行われる。上記内板部91とは,例えば
図6に示すごとく,自動車車体9において,スライドド
ア90の閉止時には該ドアで覆われ,ドア開放時にはそ
の一部が現れる車体の外板部分を含む内板部分をいう。
また,上記外板部92とは,例えば自動車車体9におい
て,スライドドア90の開閉にかかわりなく,常時外側
に現れている車体の外板部分をいう。また,上記見切部
93とは,上記内板部91と外板部92との境界部分を
いう。
【0004】即ち,上記塗装に当たっては,まず図7に
示すごとく,内板部91上のカラーベース塗料80の表
面に,内板部91と外板部92の見切部93付近におけ
る外板塗装面の一部を含めて,マイカベース塗料81を
塗装する。これにより,上記カラーベース塗料80とマ
イカベース塗料81との塗膜からなる内板塗装面71が
形成される。次に,図8に示すごとく,外板部92に同
様のマイカベース塗料81を塗装する。これにより,マ
イカベース塗料81の塗り重ね部分94を有する外板塗
装面72が形成される。その後,該外板塗装面72上
に,クリア塗料83が塗装される。なお,上記塗り重ね
部分は,内板部と外板部との見切部の塗装において,現
実には避けられない問題である。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来技術
には,次の問題点がある。即ち,上記見切部93におけ
る塗り重ね部分94は,一般外板塗装面72よりも色調
が濃く,色調差を生じ,見栄えが良くない。このよう
に,色調差が生ずる原因は,図8に示すごとく,上記塗
り重ね部分94が一般外板塗装面72よりもマイカベー
スの膜厚が厚くなり,その厚くなった分だけマイカ顔料
の含有量が多くなるためである。
【0006】また,上記色調差は,図6に示すごとく,
自動車車体9のフード開口部95近傍,ピラー96の近
傍,スライドドア90の開口側面部97近傍,バックド
ア開口部98近傍などにおいて生ずる。本発明は,かか
る従来の問題点に鑑みてなされたもので,自動車車体の
内板部と外板部の見切部と,外板部において,色調差が
少なく見栄えの良い,マイカベース塗料の塗装法を提供
しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】本発明は,自動車車体の内板部と外
板部の見切部付近における外板塗装面の一部を含めて内
板部を塗装した後,外板部に塗装を施すマイカベース塗
料の塗装法において,上記自動車車体にカラーベース塗
料を塗装し,その後上記内板部にマイカ顔料の含有量が
比較的少ない第1マイカベース塗料を塗装し,次いで上
記外板部に上記第1マイカベース塗料よりもマイカ顔料
の含有量が多い第2マイカベース塗料を塗装することを
特徴とするマイカベース塗料の塗装法にある。本発明に
おいて最も注目すべきことは,上記内板部にマイカ顔料
の含有量が比較的少ない第1マイカベース塗料を塗装
し,その後上記外板部にマイカ顔料の含有量が多い第2
マイカベース塗料を塗装することである。
【0008】
【作用及び効果】本発明においては,まず自動車車体に
カラーベース塗料を塗装し,その後第1マイカベース塗
料を塗装し,その後外板部に第2マイカベース塗料を塗
装する。このとき,上記内板部と外板部との見切部付近
においては,上記のごとく,塗り重ね部分が生じ,膜厚
が厚くなる。しかしながら,上記第1マイカベース塗料
は,上記第2マイカベース塗料よりもマイカ顔料の含有
量が少ない。そのため,上記塗り重ね部分においては,
従来よりもマイカ顔料の含有量が少ないことになる。
【0009】ところで,色調差は,外板塗装面の膜厚の
大小,及びそれに基づくマイカ顔料の含有量の大小に起
因して生ずる特性がある(図4参照)。そのため,上記
見切部における塗り重ね部分の外板塗装面と,一般外板
塗装面との色調差は,かかる両外板塗装面の膜厚の大
小,マイカ顔料の含有量の大小によって定まることにな
る(図2参照)。それ故,上記塗装法によれば上記塗り
重ね部分と他の部分との色調差は,従来に比較して小さ
くなる(図5参照)。したがって,本発明によれば,自
動車車体の内板部と外板部との見切部において,色調差
が少なく見栄えの良い,マイカベース塗料の塗装法を提
供することができる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例にかかるマイカベース塗料の
塗装法につき,図1〜図5を用いて,また前記図7,図
8を参照しながら,説明する。即ち,本例は,自動車車
体の内板部と外板部の見切部付近における外板塗装面の
一部を含めて内板部を塗装した後,外板部に塗装を施す
方法(図7及び図8参照)に関する。即ち,図1,図
2,前記図7及び図8に示すごとく,内板部91及び外
板部92の全体に,まず電着塗装61と,次いで中塗り
塗装62とを施す。該電着塗装61は,フルディップ
(全体浸漬)法により行う。また,上記中塗り塗装62
は,自動スプレー法により行う。
【0011】次に,上記中塗り塗装62の塗膜上には,
カラーベース塗料80を塗装する。該カラーベース塗料
80には,一般的なソリッド色と同様の無機系または有
機系顔料の含有量が約5〜60%位の高隠蔽性の塗料を
用いる。以上の塗装は,上記内板部91と外板部92と
のいずれにおいても,同様に行う。次いで,上記内板部
91側においては,まずマイカ顔料の含有量が比較的少
ない第1マイカベース塗料1を塗装する。該第1マイカ
ベース塗料1は,マイカ顔料の含有量が約3%である。
【0012】その後,上記外板部92側においては,上
記カラーベース塗料80上に,上記第1マイカベース塗
料1よりもマイカ顔料の含有量が多い第2マイカベース
塗料2を塗装する。該第2マイカベース塗料2は,マイ
カ顔料の含有量が約6%である。そして,該第1及び第
2マイカベース塗料1,2の上には,クリヤー塗料3を
塗装する。該クリヤー塗料3は,透明で,上記各マイカ
ベース塗料の保護層を形成する。
【0013】その結果,図1に示すごとく,上記内板部
91と外板部92との見切部93付近においては,塗り
重ね部分94(図7及び図8参照)を生ずる。上記塗り
重ね部分94は,その膜厚がb(μm)である。一方,
図2に示すごとく,一般外板部92の膜厚は,a(μ
m)である。次に,上記外板部92に形成した外板塗装
面72において,上記第1マイカベース塗料1と,第2
マイカベース塗料2との塗り重ね部分94と,その他の
部分(第2マイカベース塗料1だけの部分)との膜厚と
色調差との関係について説明する。まず,図3は,本発
明における外板部92及び塗り重ね部分94の塗膜の膜
厚と色調差との関係を示すグラフである。このグラフに
おいて,aは第2マイカベース塗料2の膜厚(18μ
m)を示す。
【0014】また,bは上記第1マイカベース塗料1と
第2マイカベース塗料2との塗り重ね部分94の合計膜
厚(25μm)を示す。同図において,外板塗装面72
の一般部(膜厚a)の色調X(=0)と,塗り重ねる部
分94(膜厚b)の色調Y(=1.4)との間の色調差
は1.4である。次に,図4は,比較例であって,従来
のごとくマイカ顔料の含有量が同一のマイカベース塗料
を内板部91,外板部92に塗装した場合を示してい
る。同図より知られるごとく,外板塗装面72の一般部
(膜厚a)色調X(=0)と,塗り重ね部分94(膜厚
b)の色調Z(=1.8)との間の色調差を示してい
る。この比較例における色調差は1.8である。
【0015】このように,本例においては,上記第1マ
イカベース塗料1は,上記第2マイカベース塗料2より
もマイカ顔料の含有量が少ない。そのため,上記塗り重
ね部分においては,従来よりもマイカ顔料の含有量が少
ないことになる。そして,色調差は,外板塗装面72の
膜厚の大小,及びそれに基づくマイカ顔料の含有量の大
小に起因して生ずる特性がある(図4参照)。
【0016】そのため,図2に示すごとく,上記見切部
における塗り重ね部分の外板塗装面72と,一般外板塗
装面72との色調差は,かかる両外板塗装面72の膜厚
差,マイカ顔料の含有量の大小によって定まることにな
る。それ故,本例における上記塗り重ね部分94に生じ
た色調差は,図5に示すごとく,前記比較例における色
調差1.8よりも約0.4減少した,約1.4となる。
この図5は,前記図3,図4において示した本発明と比
較例における色調差を対比して示したグラフである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例にかかる外板塗装面の塗り重ね部分の断
面図。
【図2】実施例における一般外板塗装面の断面図。
【図3】実施例にかかる一般外板塗装面及び塗り重ね部
分の膜厚と色調差との関係を示すグラフ。
【図4】比較例にかかる一般外板塗装面及び塗り重ね部
分の膜厚と色調差との関係を示すグラフ。
【図5】実施例における本発明と比較例との色調差を対
比したグラフ。
【図6】被塗物としての自動車車体を示す説明図。
【図7】一般的な自動車車体の内板部への塗装状態を示
す説明図。
【図8】一般的な自動車車体の外板部への塗装を示す説
明図。
【符号の説明】
1...第1マイカベース塗料, 2...第2マイカベース塗料, 3...クリヤー塗料, 71...内板塗装面, 72...外板塗装面, 91...内板部, 92...外板部, 93...見切部, a...一般外板塗装面の膜厚, b...見切部における塗り重ね部分の膜厚,

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車車体の内板部と外板部の見切部付
    近における外板塗装面の一部を含めて内板部を塗装した
    後,外板部に塗装を施すマイカベース塗料の塗装法にお
    いて,上記自動車車体にカラーベース塗料を塗装し,そ
    の後上記内板部にマイカ顔料の含有量が比較的少ない第
    1マイカベース塗料を塗装し,次いで上記外板部に上記
    第1マイカベース塗料よりもマイカ顔料の含有量が多い
    第2マイカベース塗料を塗装することを特徴とするマイ
    カベース塗料の塗装法。
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