WO2019049403A1 - 車両 - Google Patents

車両 Download PDF

Info

Publication number
WO2019049403A1
WO2019049403A1 PCT/JP2018/010577 JP2018010577W WO2019049403A1 WO 2019049403 A1 WO2019049403 A1 WO 2019049403A1 JP 2018010577 W JP2018010577 W JP 2018010577W WO 2019049403 A1 WO2019049403 A1 WO 2019049403A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
inner plate
coating
clear
paint
vehicle
Prior art date
Application number
PCT/JP2018/010577
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
坂男 平
純二 木内
宏彰 ▲高▼林
Original Assignee
三菱自動車工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三菱自動車工業株式会社 filed Critical 三菱自動車工業株式会社
Publication of WO2019049403A1 publication Critical patent/WO2019049403A1/ja

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J5/00Doors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/02Side panels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D65/00Designing, manufacturing, e.g. assembling, facilitating disassembly, or structurally modifying motor vehicles or trailers, not otherwise provided for
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D5/00Processes for applying liquids or other fluent materials to surfaces to obtain special surface effects, finishes or structures
    • B05D5/06Processes for applying liquids or other fluent materials to surfaces to obtain special surface effects, finishes or structures to obtain multicolour or other optical effects
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D7/00Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials

Definitions

  • the present invention relates to a vehicle having a paint film in which a clear coat is superimposed on a color coat.
  • a vehicle according to the present invention comprises an inner plate coating film formed on an inner plate portion which is a portion visible from the outside of the vehicle when the opening and closing portion of the vehicle is opened;
  • a vehicle having an outer panel coating film to be formed wherein the outer panel coating film is a base coat that is a colored coating having a colored coating, and an outer panel clear coat that is a transparent coating formed on the base coating.
  • the inner plate coating film is an inner plate having an inner plate colored film, which is a colored film, and a clear coating of the same color as or a similar color to the outer plate coating film on the inner plate colored film. It is characterized by having a clear coat.

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

簡単な方法で車両の内板部の塗装品質を向上させた車両を提供する。 車両の外板部を有色塗料で塗装してベースコートを形成する第1ベースコート工程3及び第2ベースコート工程4と、第2ベースコート工程4の後に車両の開閉部を開いた際に車両外部から視認できる部位である内板部に対してクリヤー塗料を塗布して内板用クリヤーコートを形成するクリヤー内板補正工程5と、クリヤー内板補正工程5の後に外板部に対してクリヤー塗料を塗布するクリヤー塗装工程6を有する塗装方法によって車両を塗装する。クリヤー塗装工程6において塗布するクリヤー塗料は無色透明であり、クリヤー内板補正工程5において塗布するクリヤー塗料は、外板部の塗装膜と同系色のものとする。

Description

車両
 本発明は、カラーコートにクリヤーコートを重ねた塗装膜を有する車両に関する。
 車両の外板の基本的な塗装工程としては、塗装対象である外板に対し、前処理、下塗り、中塗り、上塗りと言った工程がある。特に、上塗り工程において、カラー塗料を塗布するベースコート、クリヤー塗料を塗布するクリヤーコートを順番に形成させて、焼き付けを行うことが一般的である。
 更に、近年では、カラー塗料であるベースコートを光輝材及び着色顔料を含有した第1のベースコートと光輝材を含まず着色顔料のみ含有で且つ光線透過率の高い第2のベースコートを塗り重ねする方法が行われている。これにより、第2のベースコートを透過して下層である第1のベースコートのもつ光輝感が見えることで深みのある塗装膜を得ることが可能となっている。
 例えば特許文献1では、ベース塗料を塗布した基材の上に、カラー塗料である第1カラークリヤー塗料及び第2カラークリヤー塗料を順番に塗布しており、視る角度によって明度差の高い、深みのある塗装膜を得る方法も行われている。
特開2012-232236号公報
 ところで、実際に車両を塗装する場合には、外板だけでなく、エンジンルーム内、ドアの開口縁部等の所謂内板と称する部位にも外板の塗装色と同色か近似した同系の色相を有する塗料を用いて内板塗料が塗装されるのが一般的である。前記した第1のベースコート及び第2のベースコートが夫々色が異なるベースコートを塗装しその上にクリヤー塗料を塗装し得られるような塗装方法の際には、この方法で得られた総合膜の色相と同色か同系の色で内板塗料が作成されるため第1及び第2のベースコート夫々単独の塗料とは異なる色となる。
 ところで、内板箇所は複雑な形状をしているので、塗装ロボットではなく、例えば作業者がスプレーガンを使用してカラー塗料及びクリヤー塗料の塗装を行っている。この手作業で行う内板に対する内板塗料及びクリヤー塗料の塗装は、仕上がりの外観を良くするために夫々外板の塗装前に所謂、前補正を行うことが一般的である。
 しかし、このように内板の後に外板の塗装を行うと、内板の塗装膜の上に外板用の塗料が回り込んで薄く付着してしまう可能性がある。また、内板の塗装において、塗料の粒子が塗装膜の表面上に残り、凹凸が発生する場合がある。
 回り込んで薄く付着した外板の塗装色が内板塗装色と同色か、近似した同系の色であれば、例え内板の塗装膜に凹凸が発生し、その上に外板用の塗料が入り込んで付着したとしても、この凹凸が隠蔽されるように塗装されるので塗装品質上問題はない。
 しかし、例えば上記のようにベースコートを第1のベースコートと第2のベースコートのように色の異なる塗料で複数回に分けて行った場合には、第1のベースコートが内板塗装の塗料と色が異なるため、既に塗装された開口縁部の一部に第1のベースコートが回り込んで付着した凹凸部分が色の斑を生じ(なお、第2ベースコートも同様に開口縁部に入り込むが光線透過率が高いため第1ベースコートほどに色斑を発生させる影響は低い。)、塗装品質の低いものになる虞がある。
 本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、簡単な方法で内板塗装の塗装品質を向上させた車両を提供することにある。
 上記の目的を達成するため、本発明の車両は、車両の開閉部を開いた際に車両外部から視認できる部位である内板部に形成される内板塗装膜と、前記車両の外板に形成される外板塗装膜を有する車両であって、前記外板塗装膜は、有色塗料を有した着色被膜であるベースコートと、前記ベースコートの上に形成された透明被膜である外板用クリヤーコートを有し、前記内板塗装膜は、着色被膜である内板着色被膜と、前記内板着色被膜の上に外板塗装膜と同色か同系色のクリヤー塗料を有した着色被膜である内板用クリヤーコートを有することを特徴とする。
 このように構成した車両は、外板部では着色被膜であるベースコートの上にクリヤー塗料により透明被膜が形成されて外板塗装膜が形成される。一方、内板部では、内板着色被膜の上に着色被膜である内板用クリヤーコートが形成されるが、内板用クリヤーコートの下層にベースコートが入り込んだとしても、その入り込んだベースコートの上に、外板塗装で得られた外板塗装膜と同色か同系色の内板用クリヤーコートによって着色被膜を比較的厚く確保することができる。これにより、簡単な方法で内板塗装膜における色の斑を抑制することができる。
 また、好ましくは、前記内板用クリヤーコートは前記ベースコートが塗布された後に塗布され、前記外板用クリヤーコートは前記内板用クリヤーコートが塗布された後に塗布されるとよい。
 これにより、ベースコートを塗布した際に内板部に飛散したとしても、当該内板部に飛散したベースコートの上には、外板塗装膜と同色か同系色の内板用クリヤーコートが塗布されるので、内板塗装膜における色の斑を抑制することができる。また、外板用クリヤーコートは内板用クリヤーコートが塗布された後に塗布されるので、外板用クリヤーコートを外板部とともに内板部を塗装することで、内板部の塗装膜の表面の凹凸を抑制することができる。
 また、好ましくは、前記ベースコートは前記内板着色被膜が塗布された後に塗布されるとよい。
 これにより、内板着色被膜を塗布した際に、外板部に入り込んだとしても、その上にベースコートが塗布され、外板部に入り込んだ当該内板着色被膜を隠すことができる。
 また、好ましくは、前記外板塗装膜の前記ベースコートは、第1のベースコートと、当該第1のベースコートの上に当該第1のベースコートとは異なる色の有色塗料を有する第2ベースコートと、を有するとよい。
 これにより、内板用クリヤーコートの下層に第2のベースコートが薄く入り込んだとしても、その入り込んだ第2のベースコートの上に、外板塗装膜と同色か同系色の内板用クリヤーコートによって着色被膜を比較的厚く確保することができる。これにより、内板塗装膜の色の斑を抑制することができる。
 また、好ましくは、前記内板部と前記外板部とは隣接しているとよい。
 これにより、内板部と外板部とが隣接することで、外板部に塗布したベースコートが内板部に入り込みやすい構造であっても、外板塗装膜と同色か同系色のクリヤー塗料を有した内板用クリヤーコートによって、内板塗装膜における色の斑を抑制することができる。
 また、好ましくは、前記開閉部は前記車両のドアであり、前記内板部は前記ドアを閉じた際に前記ドアと対向する前記車両のドア開口部縁部であるとよい。
 これにより、車両のドアでは着色被膜であるベースコートの上にクリヤー塗料により透明被膜が形成されて外板塗装膜が形成される。一方、車両のドア開口部縁部では、着色被膜である内板用クリヤーコートが形成されるが、内板用クリヤーコートの下層にベースコートが入り込んだとしても、その上に外板塗装で得られる外板塗装膜と同色か同系色の内板用クリヤーコートによって着色被膜を比較的厚く確保することができる。これにより、簡単な方法で車両のドア開口部縁部の内板塗装膜の色の斑を抑制することができる。
 本発明の車両によれば、簡単な方法で内板部の塗装品質を向上させることができる。
車両の塗装部位を説明する説明図である。 車両のボディ本体部におけるドア開口部縁部の塗装部位を示す図である。 ドアの内側縁部の塗装部位を示す図である。 本実施形態の車両の塗装方法の工程を示す説明図である。 本実施形態の塗装方法により得られる外板部の塗装膜の縦断面図である。 本実施形態の塗装方法により得られる内板部の塗装膜の縦断面図の一例である。 比較例の塗装方法により得られる内板部の塗装膜の縦断面図の一例である。
 以下、本発明を具体化した車両の塗装方法の一実施形態を説明する。
 本実施形態では、例えば自動車等の車両のボディをメタリック塗装する塗装方法に本発明が適用されている。
 図1は、車両の塗装部位を説明する説明図である。図2は、車両のボディ31におけるドア開口部縁部の塗装部位を示す図である。図3は、ドア32の内側縁部の塗装部位を示す図である。なお、図2~3において、グレーの色を施した部位が内板部33である。
 図1~3に示すように、例えば工場において車両のボディ31を塗装する塗装工程では、車両の外板部34と内板部33が塗装される。
 図1に示すように、外板部34は、車両のボディ31の本体部35、ドア32、エンジンフード36、リヤゲート37等のような車両の外面を構成する部材であり、これらの部材の外面を塗装する。
 内板部33は、ドア32、エンジンフード36、リヤゲート37のように本体部35に対して開閉する部材である開閉部を閉じた際には車両外方から視認できず、これらの開閉部を開いた際には車両外方から視認できる部位である。したがって、内板部33は、図2に示すようにドア32によって開口する本体部35の開口部38の縁部、図3に示すようにドア32の内側の縁部、リヤゲート37によって開口する本体部35の開口部39の縁部、リヤゲート37の内側の縁部、エンジンフード36の裏面等である。
 図4は本実施形態の車両の塗装方法の工程を示す説明図である。図4においては、中塗塗装工程1以降の工程を示している。
 本実施形態の車両の塗装工程は、始めに外板の脱脂及び化成を行う前処理、防錆のための電着塗膜を形成する下塗り工程を行った後に、中塗塗装膜11を形成する中塗塗装工程1が実施される。
 図4に示すように、中塗塗装工程1の後には、順番に、ベース内板補正工程2(内板塗装工程)、第1ベースコート工程3(外板塗装工程)、第2ベースコート工程4(外板塗装工程)、クリヤー内板補正工程5(内板クリヤー塗装工程)、クリヤー塗装工程6(外板クリヤー塗装工程)、焼付工程7の順番に行われる。これらの工程のうち、中塗塗装工程1、第1ベースコート工程3、第2ベースコート工程4、クリヤー塗装工程6は、外板部34を塗装する工程であり、塗装ロボットによる自動塗装が一般的である。また、ベース内板補正工程2及びクリヤー内板補正工程5は、内板部33を塗装する工程である。
 中塗塗装工程1は、着色顔料を含む透光性のない、即ち光線透過率=0%の水性塗料が塗布される。なお、着色顔料にはアルミ、マイカ等の光輝材も含まれる。
 中塗塗装工程1とベース内板補正工程2との間には、焼き付け、またはプレヒート(PH)を行う。プレヒートは、中塗塗装工程1において塗布した塗料に含まれている水分を蒸発させるために行われ、この塗料の硬化温度より低い温度に加熱させる。
 ベース内板補正工程2は、塗装ロボットでは均一な塗装が困難な内板部33を、スプレーガン等を用いて手作業によってメタリックベースカラー塗料を塗布する。本工程では、第1ベースコート工程3で使用される塗料と同一あるいは同色のものを使用すればよい。
 ベース内板補正工程2と第1ベースコート工程3との間はウエットオンウエットとする。即ち、ベース内板補正工程2後に乾燥、焼き付けを行なわずに第1ベースコート工程3による塗装を行う。
 第1ベースコート工程3は、着色顔料及び光輝材10を含む水性のメタリックベースカラー塗料(有色塗料)を塗布する。本工程で使用される塗料は、透光性を有するものを使用する。
 第1ベースコート工程3と第2ベースコート工程4との間は、ウエットオンウエットとする。即ち、第1ベースコート工程3後に乾燥、焼き付けを行なわずに第2ベースコート工程4による塗装を行う。
 第2ベースコート工程4は、着色顔料を含み光輝材10を含まない水性のベースカラー塗料(有色塗料)を塗布する。なお、第2ベースコート工程4において使用する塗料は、第1ベースコート工程3において使用する塗料と同系色であり、かつ色が濃く(明度が低く、彩度の高い)、更に第1ベースコート工程3で使用する塗料よりも透光性の高いものが好ましい。ここでいう、同系色とは色相環において近傍に位置する色であり、例えば、赤であればピンク色から橙色までの領域であり、青であれば紫から水色までの領域であり、緑であれば水色から黄色までの領域を同系色とする。
 第2ベースコート工程4とクリヤー内板補正工程5との間には、フラッシュオフ(FO)またはプレヒートを行う。なお、フラッシュオフは、第2ベースコート工程4後の塗装膜から水分を蒸発させるために行われ、例えば数分程度加熱する。
 クリヤー内板補正工程5は、ベース内板補正工程2と同様に、内板部33を例えばスプレーガン等を用いて手作業によってクリヤー塗料を塗布する。特に、本工程で使用されるクリヤー塗料は、外板塗装で得られた塗装膜と同系の色を付けたクリヤー塗料とする。例えば、外板塗装で得られた塗装膜40の色と本工程で使用されるクリヤー塗料との色差はΔE=0.5~7.0とし、好ましくは0.5~3.0とするとよい。また、本工程で使用されるクリヤー塗料の着色成分は、樹脂固形分対比0.5~20.0重量%とすればよい。
 クリヤー内板補正工程5とクリヤー塗装工程6との間は、ウエットオンウエットとする。即ち、クリヤー内板補正工程5後に乾燥、焼き付けを行なわずにクリヤー塗装工程6による塗装を行う。
 クリヤー塗装工程6は、保護、つや出しのための透明のクリヤー塗料を塗布する。
 焼付工程7は、ここまでの工程で塗装して形成された外板部34及び内板部33の塗装膜を全て定着させるために十分な温度及び時間加熱をする。
 なお、本実施形態の中塗塗装工程1で使用される塗料である中塗塗料は、外板塗装で得られる塗装膜の色と同系色の色を混ぜた色としてもよい。また、これら中塗、第1及び第2ベースコートは一般に呼称される溶剤型ないしは水性型の塗料が使用できる。
 図5は、本実施形態の塗装方法により得られる外板部34の塗装膜40の縦断面図である。図6は、本実施形態の塗装方法により得られる内板部33の塗装膜50の縦断面図の一例である。図7は、比較例の塗装方法により得られる内板部33の塗装膜60の縦断面図の一例である。なお、図7に示す比較例は、クリヤー内板補正工程5において使用する塗料が、クリヤー塗装工程6と同一の透明のクリヤー塗料である点で、上記実施形態と異なる。
 以上のような塗装工程を行った車両の外板部34では、図5に示すように、中塗塗装工程1で形成された中塗塗装膜11の上に、第1ベースコート工程3で形成された第1のベースコート13、第2ベースコート工程4で形成された第2のベースコート14、クリヤー塗装工程6で形成されたクリヤーコート16(外板用クリヤーコート)の順番に、塗装膜40が形成される。なお、塗装膜40は、外板塗装総合膜であり、本発明の外板塗装膜に該当する。
 そして、以上のように塗装膜40を形成した本実施形態の外板部34は、着色被膜である第2のベースコート14の下層に形成される第1のベースコート13に光輝材10が含有されるので、深みのある光輝感、即ち塗装膜40の奥の位置で光輝材10により光が反射する態様が得られる。
 一方、車両の内板部33では、中塗塗装工程1で形成された中塗塗装膜11の上に、ベース内板補正工程2で形成された内板着色被膜12、更にその上にクリヤー内板補正工程5で形成されたクリヤーコート46(内板用クリヤーコート)の順番に、塗装膜50が形成される。なお、塗装膜50は、内板塗装総合膜であり、本発明の内板塗装膜に該当する。但し、図6に示すように、内板着色被膜12とクリヤーコート46との間には、内板塗料とは色の異なる第1ベースコート工程3において塗布された塗料が入り込んで形成される第1のベースコート13、第2ベースコート工程4において塗布された塗料が入り込んで形成される第2のベースコート14が比較的薄く形成される可能性がある。
 図7に示すように、比較例では、上記のように、ベース内板補正工程2後の塗装膜表面、即ち内板着色皮膜12の表面に第1ベースコート工程3において塗布された塗料が粒子状で表面に残り、その上に比較的薄い第2のベースコート14が形成された場合には、内板着色皮膜12と第2のベースコート14とでは色が異なるため、内板部33に形成される塗装膜60の色が斑状になる虞が有る。また、内板部33に形成された第2のベースコート14の厚さによって塗装膜60の色が斑状になる虞が有る。塗装膜60の色が斑状になることを防止するには、第1ベースコート工程3及び第2ベースコート工程4において塗布した後に内板塗装を行う必要があるが、この方法であると内板補正塗料が外板に粒子状となって飛散し著しく仕上がり外観を損なうため塗装品質上の問題が発生する。
 これに対し、図6に示すように、本実施形態ではクリヤー内板補正工程5において使用されるクリヤー塗料は、図5で示した第1ベースコート工程3と第2ベースコート工程4及びクリヤー塗装工程6で得られる塗装膜と同系の色を付けたクリヤー塗料であるので、例え色の異なる第1のベースコート13と第2のベースコート14が内板部33に薄く形成されてもこの第1のベースコート13と第2のベースコート14とともにクリヤー内板補正工程5で形成されるクリヤーコート46によって比較的厚い着色被膜を確保することができ、塗装膜60の色が斑状になることを抑制することができる。
 このように、本実施形態では、比較例と比較して、クリヤー内板補正工程5において使用するクリヤー塗料を図5で示した第1ベースコート工程3と第2ベースコート工程4及びクリヤー塗装工程6によって得られる塗装膜と同系の色を付けたクリヤー塗料にするだけで、容易に内板部33の塗装品質を向上させることができる。
 また、本実施形態では、クリヤー塗装工程6の前にクリヤー内板補正工程5を行うので、クリヤー内板補正工程5において形成されるクリヤーコート46の表面に凹凸ができたとしても、その後のクリヤー塗装工程6において外板部34とともに内板部33を塗装することで、内板部33の塗装膜50の表面の凹凸を抑制することができる。
 以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、光輝材10を含むメタリック塗料を用いたメタリック塗装であるが、光輝材10を含まないものでも有色の塗装であれば、本発明を適用することができる。
 また、本発明は、外板部と内板部に塗装を施す車両について広く適用することができる。
 12 内板着色被膜
 13 第1のベースコート(ベースコート)
 14 第2のベースコート(ベースコート)
 16 クリヤーコート(外板用クリヤーコート)
 33 内板部
 34 外板部
 40 塗装膜(外板塗装総合膜、外板塗装膜)
 46 内板補正クリヤーコート(内板用クリヤーコート)
 50 塗装膜(内板塗装総合膜、内板塗装膜)

Claims (6)

  1.  車両の開閉部を開いた際に車両外部から視認できる部位である内板部に形成される内板塗装膜と、前記車両の外板部に形成される外板塗装膜を有する車両であって、
     前記外板塗装膜は、有色塗料を有した着色被膜であるベースコートと、前記ベースコートの上に形成された透明被膜である外板用クリヤーコートを有し、
     前記内板塗装膜は、着色被膜である内板着色被膜と、前記内板着色被膜の上に外板塗装膜と同色か同系色のクリヤー塗料を有した着色被膜である内板用クリヤーコートを有することを特徴とする車両。
  2.  前記内板用クリヤーコートは前記ベースコートが塗布された後に塗布され、前記外板用クリヤーコートは前記内板用クリヤーコートが塗布された後に塗布されたことを特徴とする請求項1に記載の車両。
  3.  前記ベースコートは前記内板着色被膜が塗布された後に塗布されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両。
  4.  前記外板塗装膜の前記ベースコートは、第1のベースコートと、当該第1のベースコートの上に当該第1のベースコートとは異なる色の有色塗料を有する第2のベースコートと、を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両。
  5.  前記内板部と前記外板部とは隣接していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両。
  6.  前記開閉部は前記車両のドアであり、前記内板部は前記ドアを閉じた際に前記ドアと対向する前記車両のドア開口部縁部であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両。
PCT/JP2018/010577 2017-09-07 2018-03-16 車両 WO2019049403A1 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017-172255 2017-09-07
JP2017172255A JP2021006411A (ja) 2017-09-07 2017-09-07 車両及び車両の塗装方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2019049403A1 true WO2019049403A1 (ja) 2019-03-14

Family

ID=65634945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2018/010577 WO2019049403A1 (ja) 2017-09-07 2018-03-16 車両

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2021006411A (ja)
WO (1) WO2019049403A1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05228442A (ja) * 1991-03-08 1993-09-07 Toyota Auto Body Co Ltd マイカベース塗料の塗装法
JP2010029765A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Nippon Paint Co Ltd 自動車車体の塗装方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5625434B2 (ja) * 2010-03-29 2014-11-19 マツダ株式会社 積層塗膜形成方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05228442A (ja) * 1991-03-08 1993-09-07 Toyota Auto Body Co Ltd マイカベース塗料の塗装法
JP2010029765A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Nippon Paint Co Ltd 自動車車体の塗装方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021006411A (ja) 2021-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10239091B2 (en) Method for forming multilayer coating film
TW200720377A (en) Method for forming multi-layered coating film and coated product
JP6658769B2 (ja) 積層塗膜及び塗装物
JP4962518B2 (ja) 自動車車体の塗装方法
JPH1028926A (ja) メタリック塗膜構造及びメタリック塗膜の形成方法
JP2004188291A (ja) 樹脂部品の塗装方法
JP4824958B2 (ja) メタリック塗料組成物、塗膜形成方法、塗膜構造及び塗装物品
JP5625434B2 (ja) 積層塗膜形成方法
WO2019049403A1 (ja) 車両
US8951613B2 (en) Method of coating a workpiece incorporating a color contributing primer layer
JP3836633B2 (ja) 多彩模様塗膜形成方法
US7943197B2 (en) Process for producing two-tone coated substrates
JP3232369B2 (ja) メタリック積層塗膜構造
JP2022150966A (ja) 車両
JP2019042720A (ja) 車両及び車両の塗装方法
JPH10330657A (ja) メタリック塗料および複層塗膜形成法
JP2019084711A (ja) 塗装補修品および塗装補修方法
JP2000279877A (ja) 複層メタリック塗膜形成法
JP2550794B2 (ja) マイカベース塗料の塗装法
JPWO2022085261A5 (ja)
JP5293341B2 (ja) 自動車車体の塗装方法およびその装置
JP3176810B2 (ja) 自動車の塗装方法
JP2000061395A (ja) 自動車塗装法
JPS61167477A (ja) ツ−ト−ン塗装方法
JP4830561B2 (ja) 塗装方法及び塗装システム

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 18852803

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 18852803

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: JP