JP3232369B2 - メタリック積層塗膜構造 - Google Patents

メタリック積層塗膜構造

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、新規なメタリック積層塗膜構造に係り、
さらに詳しくは静電塗装によって色変動がなく、濁りの
ない光輝感の優れたメタリック調仕上げが可能であるメ
タリック積層塗膜構造に関するものである。
[従来の技術] 従来、自動車、自動二輪車等の塗装には、例えばアル
ミニウム粉末等の光輝性材料を用いた塗料によるメタリ
ック仕上げが広く用いられている。
このメタリック仕上げにおけるメタリック感は、アル
ミニウム粉末等の光輝性材料の反射によって得られる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、光輝性材料として、例えばアルミニウムを
用いる場合には、その粉末自体のグレー味によって黄色
のメタリック感や彩度の高いメタリック感を得ることが
困難であった。また、メタリック感は光輝性材料の光の
反射によって得られるが、この光輝性材料が本来持つ色
が原因となって彩度の高いメタリック感を得ることがで
きなかった。しかも、メタリック塗膜にフリップ・フロ
ップ性があるので、外観上好ましくないという問題があ
る。
また、メタリック仕上げは、第2図に示すように、一
般にアルミニウム粉末等の光輝性材料を配合したメタリ
ック塗料10を、被塗物11の表面に静電塗装することによ
って得られるが、静電塗装等に高電圧のリークの問題が
生じる。
また、静電塗装時のアルミニウム等の光輝性材料の立
ちによる色の変動が生じるため、第3図に示すように、
ミストコート等の補正塗り12が必要である。
その結果、メタリック塗膜層は一般に20μ以上の膜厚
(乾燥膜厚、以下同様)になり、当該技術分野において
は、コスト低減の目的からメタリック塗膜の厚さを15μ
以下特に10μ以下にして、かつ濁りのない光輝性の優れ
たメタリック塗膜を得ることが望まれている。
この発明はかかる実情に鑑みてなされたもので、静電
塗装によって色変動がなく、濁りのない光輝感の優れた
メタリック調仕上げが可能であるメタリック積層塗膜構
造を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] この発明者らは、前記したメタリック仕上げの諸欠点
を解消すべく、鋭意研究を重ねた結果、メタリック塗膜
層を通電性のない光輝性材料を用いたメタリック塗料で
形成し、下層のソリッドカラー塗膜層と上層のクリヤー
塗膜層を特定することによって解決できることを見出
し、この発明を完成するに至った。
かくして、この請求項1記載の発明に従えば、被塗物
の表面に、通電性を有しない光輝性材料を含有するメタ
リック塗膜層及びカラークリヤー塗膜層を積層してな
り、前記メタリック塗膜層に対する前記カラークリヤー
塗膜層の明度差をマンセルバリュー6以内に、前記カラ
ークリヤー塗膜層に対する前記メタリック塗膜層の彩度
差をマンセルクロマ4以上に、かつメタリック塗膜層の
厚さを5〜15μに設定することを特徴とするメタリック
積層塗膜構造が提供される。
また、請求項2記載の発明に従えば、前記被塗物と前
記メタリック塗膜層との間にマンセルクロマ14以下でか
つマンセルバリュー1〜6のソリッドカラー塗膜層を有
することを特徴とする請求項1に記載のメタリック積層
塗膜構造が提供される。
この発明において、第1層目のソリッドカラー塗膜層
は必要に応じて形成され、下地の隠ぺいと、メタリック
塗膜の明度を決める働きをするもので、マンセルクロマ
14以下の有彩色もしくは無彩色の塗膜である。ソリッド
カラー塗膜層は、被塗物の表面が同様に、マンセルクロ
マ14以下の有彩色もしくは無彩色の塗膜を有する場合に
は省略される。このソリッドカラー塗膜層を形成する着
色塗料はアクリル樹脂、アルキド樹脂、ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂等の基体樹脂と、アミノ樹脂、ポリイ
ソシアネート等の架橋剤をビヒクル成分とし、これに着
色顔料を配合した従来から公知の塗料であり、明度の調
製は配合される着色顔料の種類、配合量等を変えること
によって行なわれる。
ソリッドカラー塗膜層は15〜40μの厚さで形成され、
塗膜の彩度はマンセルクロマ14以下であることが濁りの
ない光輝感のあるメタリック塗膜を形成する上で有利で
あり、さらに無彩色塗膜の場合には高価な有彩色顔料を
使用しないので、コスト面からも有利である。また、ソ
リッドカラー塗膜層の明度は、マンセルバリュー1〜6
の範囲にすると、彩度の高い深みのある色を得ることが
できるので好ましい。
次に、第2層のメタリック塗膜層は通電性を有さない
光輝性材料及び前記したビヒクル成分を主成分とするメ
タリック塗料によって形成される。この光輝性材料とし
ては、例えばパールマイカ、雲母状酸化鉄(以下「MI
O」と略す)、ガラスビーズ、アクリル樹脂等の合成樹
脂ビーズ等を用いることができ、これらの中でもパール
マイカ及びMIOが好ましい。
パールマイカは雲母の表面に酸化チタンを被覆したも
の、さらに酸化鉄、水酸化鉄、カーボン等を被覆したも
の等、従来から公知のものを使用することができ、例え
ばマール社(米国)、メルク社(西独)、テイカ
(株)、日本光研工業(株)等から市販されている。
パールマイカは注意深く篩分けされた粒子であり、長
手方向の寸法が約5〜60μ、厚さが約0.25〜1.0μの範
囲にあるものが使用される。また、MIOはα−酸化鉄結
晶を主成分とする酸化鉄粒子で、長手方向寸法はパール
マイカと同様の範囲のものを使用することができる。MI
Oは、例えばテイカ(株)から市販されている。
前記した光輝性材料は、塗料中に0.1〜30PHRの範囲で
配合されて、第2層を形成するメタリック塗料になる。
このメタリック塗料は、透明着色顔料、例えばフタロシ
アニン系顔料、キナクリドン系顔料、アゾ系顔料、バッ
ト系顔料等をメタリック感を損なわない範囲で配合して
カラー化されたものである。
このメタリック塗料は静電塗装によって5〜15μの厚
さに塗装され、従来のアルミニウム粉末を使用したメタ
リック塗膜よりはるかに薄い膜厚で所望のメタリック塗
膜が得られる。これはパールマイカ、MIO等は通電性を
有さない材料であるため、静電塗装時はリークの問題が
なくスプレーガンと被塗物の距離を縮めることができ
る。また、静電塗装時のアルミニウム立ちによる色の変
動がなくなり、ミストコート等の補正塗りが不要とな
り、5〜15μの膜厚で所望の塗装ができコストダウンを
計ることができる。
次に、第3層のカラークリヤー塗膜層は、前記したビ
ヒクル成分からなる透明クリヤー塗料に透明着色顔料を
配合したカラークリヤー塗料によって、15〜40μの厚さ
で形成される。このクリヤー塗料には、前記した光輝性
材料を10PHR以下の範囲で配合してもよい。
この発明において目的とするメタリック塗膜構造を得
るには、メタリック塗膜層に対するカラークリヤー塗膜
層の明度差は、マンセルクロマで4以上の差をつける場
合、深みのある複合色が得られる。
[作用] 請求項1記載の発明で得られるメタリック積層塗膜構
造は、メタリック塗膜層の形成に通電性を有さない光輝
性材料を使用しているため、静電塗装時、光輝性材料の
立ちがなくなり、色の変動を生じないので、ミストコー
ト等の補正塗りがなくなり、15μ以下の膜厚に塗装する
ことができる。
また、メタリック塗膜層の形成に通電性を有さない光
輝性材料を使用しているため、フリップ・フロップ性の
少ないメタリック感が得られる。さらに、メタリック塗
膜層とカラークリヤー塗膜層の明度差をマンセルバリュ
ーで6以内に設定することによって、従来のメタリック
色以上の彩度の高い深み感のある塗色が得られる。
また、請求項2記載の発明では、本来被塗装物のもつ
色を隠ぺいし、メタリック塗膜の明度を決めることがで
き、しかも彩度を上げることができる。
[実施例] 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図で、被塗物4は、必要に応じて表面処理又はプ
ライマー塗装が施されている。まず、被塗物4の表面
に、着色塗料が15〜40μの厚さに塗装されてソリッドカ
ラー塗膜層1が形成される。
次いで、ソリッドカラー塗膜層1の上にメタリック塗
料がウェットオンウェットで5〜15μの厚さに静電塗装
されてメタリック塗膜層2が形成される。このメタリッ
ク塗膜層2を加熱乾燥したのちか又はウェットオンウェ
ットで、その上にカラークリヤーが15〜40μの厚さに塗
装されて、クリヤー塗膜層3が形成される。
4 かくして得られる積層塗膜は加熱硬化されて、この
発明の目的とする濁りのない光輝性に優れたメタリック
積層塗膜構造を形成する。
ソリッドカラー塗膜層1の着色塗料配合 レタンPG−60 No.132ホワイト(「レタンPG」は関西ペ
イント社製アクリル系塗料) 85部(重量、以下同じ) レタンPG−60 No.400ブラック10部 レタンPG−60 No.365ブルー 5部 − 合計 100部 マンセルクロマ:約4 マンセルバリュー:約5 メタリック塗膜層2のメタリック塗料配合 レタンPG−60エナメルクリヤー 97部 イリオジン103パール(メルク社製パールマイカ) 1部レタンPG−60 No.365ブルー 2部 合計 100部 マンセルクロマ:約8 マンセルバリュー:約9 クリヤー塗膜層3のクリヤー塗料配合 レタンPG−60 クリヤー 98部レタンPG−60 No.627ブルー 2部 − 合計 100部 マンセルクロマ:約14 マンセルバリュー:約7 [発明の効果] 前記したように、請求項1記載の発明では、メタリッ
ク塗膜層の形成に通電性を有しない光輝性材料を使用す
るから、静電塗装時、光輝性材料の立ち上がりがなく、
色の変動を生じないので補正塗りがなくなり、従来のも
のに比べて膜厚を5〜15μに薄くできコスト的にも有利
である。
また、メタリック塗膜層に対するカラークリヤー塗膜
層の明度差をマンセルバリュー6以内に、カラークリヤ
ー塗膜層に対するメタリック塗膜層の彩度差をマンセル
クロマ4以上とすることにより、メタリック層の方をカ
ラークリヤー層より明るく、表面のカラークリヤー層の
方を鮮やかな色とし、彩度が高くかつ底の方からきらき
らした明るい色が見えて深み感のある塗膜を得ることが
できる。なお、メタリック塗膜層とカラークリヤー塗膜
層の明度差を6以内にすることで色むらを生じなくする
効果もある。
請求項2記載の発明では、被塗物の表面とメタリック
塗膜層の間に、マンセルクロマ14以下でかつマンセルバ
リュー1〜6のソリッドカラー塗膜層を有したから、本
来被塗物の持つ色をソリッドカラー塗膜層で隠蔽し、メ
タリック塗膜層の明度を決めることができ、しかも彩度
を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のメタリック塗膜構造の断面図、第2
図は静電塗装を示す断面図、第3図は静電塗装の補正塗
りを示す断面図である。 図中符号1はソリッドカラー塗膜層、2はメタリック塗
膜層、3はクリヤー塗膜層、4は被塗物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−215857(JP,A) 特開 昭62−282675(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 1/00 - 7/26 B32B 33/00 B32B 27/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被塗物の表面に、通電性を有しない光輝性
    材料を含有するメタリック塗膜層及びカラークリヤー塗
    膜層を積層してなり、前記メタリック塗膜層に対する前
    記カラークリヤー塗膜層の明度差をマンセルバリュー6
    以内に、前記カラークリヤー塗膜層に対する前記メタリ
    ック塗膜層の彩度差をマンセルクロマ4以上に、かつメ
    タリック塗膜層の厚さを5〜15μに設定することを特徴
    とするメタリック積層塗膜構造。
  2. 【請求項2】前記被塗物と前記メタリック塗膜層との間
    にマンセルクロマ14以下でかつマンセルバリュー1〜6
    のソリッドカラー塗膜層を有することを特徴とする請求
    項1に記載のメタリック積層塗膜構造。
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