JP2550582Y2 - 自動車の窓用モールディング - Google Patents

自動車の窓用モールディング

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JP2550582Y2 JP1989105382U JP10538289U JP2550582Y2 JP 2550582 Y2 JP2550582 Y2 JP 2550582Y2 JP 1989105382 U JP1989105382 U JP 1989105382U JP 10538289 U JP10538289 U JP 10538289U JP 2550582 Y2 JP2550582 Y2 JP 2550582Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は自動車の窓に嵌め込まれるガラスの縁に沿っ
て装着される窓用モールディングに関する。
[従来の技術及びその問題点] 自動車の窓に嵌められるガラスの周縁に沿って装着さ
れる装飾用の合成樹脂製モールディングは、自動車のボ
ディとガラスとの間に出来る空隙を被い隠す帯板状の頭
部と、この頭部の下面から垂下して上記空隙部を通して
差し込み、ガラスとボディの間に充填する接触剤中に固
着する脚部と、この脚部の脚端若しくは高さの途中の側
面部から側方に向けて延設され、前記接着剤中に埋設さ
れると共にボディ或は又ガラスの縁に係合させて脚部の
抜け出しを阻止する係止片を一体に備えてなるが、合成
樹脂のみからなるこの種モールディングは金属製モール
ディングに比較して輝きや重厚感に欠ける欠点がある。
そこで従来この欠点を補うため、ボディ表面に露出する
頭部表面に金属蒸着フィルム、つまり光輝フィルムを添
着したもの、或は頭部の上面に沿って光輝フィルムを埋
設し、このフィルムの表面を透明なアイオノマー樹脂で
被覆するモールディングが提案された。例えば特開昭61
-12423号公報記載の考案をその一例として挙げることが
できる。
しかし、前者モールディングは直接頭部表面に光輝フ
ィルムが露出することから損傷を受けやすい欠点と剥離
する問題があり、安定性に欠ける欠点があった。これに
対し後者モールディングはフィルム表面をアイオノマー
樹脂で被覆し実質的に頭部内部に埋設することから頭部
に対する定着性に優れ、また外部からの汚損に対しても
強く耐久性にも優れる利点があったが、光輝フィルムの
外観を確保するアイオノマー樹脂とモールディング本体
に使用される熱可塑性樹脂、例えば塩化ビニル樹脂との
馴みが悪いことから両者の接合部が剥れて外観を損ねる
重大な欠点があった。
ことに、この種合成樹脂製のモールディングは柔軟性
に優れることから窓のコーナー部に沿ってガラスの縁に
巻き付けるごとく装着されるが、このコーナー部で強制
的に屈曲させると、本体の熱可塑性樹脂部とフィルムを
被覆するアイオノマー樹脂部の接合部に歪みが出て一層
剥離しやすいものとなる。
[考案の目的] 本考案は上述従来の欠点、特に光輝フィルムを被覆す
る透明なアイオノマー樹脂と熱可塑性合成樹脂との馴み
の悪さから生ずる剥離を改善し、モールディング頭部の
損傷を回避すると共に、この剥離に伴って光輝フィルム
が汚損し光輝性を失うことを改善すべくなされたもので
ある。
[問題点を解決するための手段] 即ち、本考案はアイオノマー樹脂と熱可塑性合成樹脂
との馴みの悪さに鑑み、特にアイオノマー樹脂を基本に
おいてこれとの接合性の改善を図ると同時に、モールデ
ィング本体の柔軟性、追随性を損なうことなく従来の合
成樹脂製モールディングの特性を残したまゝの自動車の
窓用モールディングを提供せんとするもので、その特徴
とするところを記述すれば、帯板状の頭部と、頭部の下
面から長手方向に沿って垂設される脚部と、脚部の脚端
若しくは高さの途中から延設される係止片とを合成樹脂
素材により一体成形し、上記頭部には上面に沿って光輝
フィルムを埋設して該フィルム上面を透明な樹脂で被覆
し外視可能にしてなる自動車の窓用モールディングにお
いて、前記頭部は光輝フィルムを被覆する透明な樹脂に
アイオノマー樹脂を使用する一方、該部分を除く全体を
スチレン系熱可塑性エラストマー若しくは水添スチレン
系熱可塑性エラストマーを素材にして両者一体成形した
こと特徴とする自動車の窓用モールディングを提供する
ことにある。
本考案における上記モールディングは頭部を始めとし
て光輝フィルムの表面を被覆するアイオノマー樹脂部分
を除く全体をスチレン系熱可塑性エラストマー若しくは
水添スチレン系熱可塑性エラストマーを素材にして押出
成形法によって上記光輝フィルム、アイオノマー樹脂と
共に一体成形し製造するもので、スチレン系熱可塑性エ
ラストマーの接着性によってアイオノマー樹脂との接着
を図り、両者の境界部の剥れを回避したものである。
更にまた本考案は頭部の両側縁と脚部から延設される
係止片について軟質のスチレン系熱可塑性エラストマー
若しくは水添スチレン系熱可塑性エラストマーにして、
頭部の中央主体部と脚部について半硬性のスチレン系熱
可塑性エラストマー若しくは水添スチレン系熱可塑性エ
ラストマーとすることによって装着時窓のコーナー部に
沿って屈曲させるときの追随性を確保し、且つボディ並
びに窓ガラスに対する密着性を高め、その一方ボディと
ガラスとの間の空隙への脚部の挿入性を高めたことにあ
る。以下、本考案を図示する実施例につき詳述する。
[実施例] 図面の第1図は本考案に係る窓用モールディングの斜
視図であり、第2図は使用状態を示す縦断面図である。
図示されるようにモールディング1はやゝ肉厚の帯板状
をなす頭部2と、この頭部の下面から長手方向に沿って
垂設される脚部3と、この脚部の脚端から窓ガラスの縁
に掛け止めるため延設される第1の係止片4と、脚部の
高さの途中の一側面から自動車のボディに当接するため
延設される第2の係止片5を一体に有してなり、上記頭
部2には上面に沿って長手方向に光輝フィルム6を埋設
し、このフィルムの表面を透明なアイオノマー樹脂で被
覆し透明層7を形成している。
上記構造に係る本考案モールディングにおいて光輝フ
ィルム6と透明層7を除く頭部2の全体、及び脚部3と
係止片4,5についてスチレン系熱可塑性エラストマーを
材料とし、これを押出成形によって上記光輝フィルム、
及び透明層を形成するアイオノマー樹脂と共に同時に押
出し一体成形するものとしてある。
本考案において採用するスチレン系熱可塑性エラスト
マーはアイオノマー樹脂との接着性に優れ、従来の例え
ば塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂によった場合の接合
部における剥離がなく外観を損ねたり、光輝フィルムの
露出によって汚損する等の問題を完全に解消できる一
方、柔軟性に優れることから窓コーナー部に対する屈曲
追随性に優れ装着性、作業性の面からも有利なものとな
っている。
本実施例におけるスチレン系熱可塑性エラストマーに
は旭化成工業株式会社製の水素添加によるスチレン・ブ
タジエン系熱可塑性エラストマー、商品名「タフテッ
ク」を使用した。また光輝フィルムにはポリエステルを
基材としてアルミニウムを蒸着したフィルムを使用し
た。
ところで、当該実施例ではガラス及び自動車のボディ
に当接する頭部2の両側縁部2a,2bと前記第2の係止片
5について軟質の「タフテック」を使用し、この部分を
除く頭部本体と脚部3並びに第1係止片4については半
硬質の「タフテック」を使用して一体成形し、これら両
側縁部2a,2bと第2係止片5にある程度高い弾性を与
え、他方、頭部2本体と脚部3、第1係止片4には所要
の剛性を与えるようにしてある。
第2図は上記構成に係る本考案モールディング1の使
用の実際を示したもので、作業は自動車ボディ8に開設
する窓開口部9の周縁に沿って設けられる窪みの縁板10
に外からガラス11を嵌め入れ、この縁板との間に充填す
る接着剤12によってガラス周縁部を止め付けたのち、こ
の両者の間に出来る空隙部13にモールディング1を装着
する。
モールディングは空隙部13に脚部3を押し入れ第2係
止片5を窪みの起立壁部14に当接させながら頭部下面が
ガラス表面に当接するまで押し付け、これによって第1
の係止片4をガラス11の下に潜らせ、その自由端の係止
部4aをガラスの周縁部に係合させる。同時にこの係止片
4を含む脚部3の脚端部分を前記接着剤12中に押込みガ
ラスの固着と同時にこの接着剤によって固着する。
本考案モールディングによれば、光輝フィルム6を埋
設する頭部2についてスチレン系熱可塑性エラストマー
を使用したことから、光輝フィルムとの接着性に優れ、
これとの一体性が図れると同時に、透明層7を形成する
アイオノマー樹脂との接着性に優れる結果、これらとの
接合部に剥離が生ずることがなく、また頭部、並びに脚
部に適度の弾性が付与される結果、窓開口部のコーナー
部に沿って装着する際、このコーナー部の曲面に無理な
く追随し、且つガラス並びに自動車のボディに密着する
ことになる。
尚、前記実施例において説明した如くスチレン系熱可
塑性エラストマーとして水添スチレン系熱可塑性エラス
トマーを使用することができる。
[考案の効果] 以上実施例につき本考案モールディングの特徴を説明
した如く、モールディング本体部分の材料にスチレン系
熱可塑性エラストマー若しくは水添スチレン系熱可塑性
エラストマーを採用し、透明層を形成するアイオノマー
樹脂との接合を図ったことから、当該接合部の剥離が有
効に回避されることになり、この結果、従来の熱可塑性
樹脂による外観上の損傷や、剥離に伴う光輝フィルムの
露出による汚損が回避され、長期に亘る使用が可能とな
る一方、当該スチレン系熱可塑性エラストマー若しくは
水添スチレン系熱可塑性エラストマーは柔軟性に優れる
ことからことにコーナー部に対する装着性に優れ、安定
的に使用出来る利点がある。
また、本考案において頭部両側縁部につき軟質とし、
この両側縁部を除く頭部並びに脚部につき半硬質とした
ことによって頭部がガラス面並びにボディ表面に当接す
る部分における密着が高く、その一方脚部の剛性付与に
よって挿入性が図られていることから本考案のモールデ
ィングは安定した使用が得られるものであり、且つ装着
時の作業性がよいものとなっている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る窓用モールディングの斜視図、第
2図は使用状態を示す縦断面図である。 1……モールディング、2……頭部 3……脚部、4……第1の係止片 5……第2の係止片、6……光輝フィルム 7……透明層、2a,2b……頭部の側縁部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−203523(JP,A) 特開 昭63−25005(JP,A) 特開 昭61−200023(JP,A) 実開 平1−109422(JP,U) 実開 平1−69016(JP,U) 実公 昭52−42494(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯板状の頭部と、頭部の下面から長手方向
    に沿って垂設される脚部と、脚部の脚端若しくは高さの
    途中から延設されガラスに係止する第1の係止片と、ボ
    ディに係止する第2の係止片とを合成樹脂素材により一
    体成形し、上記頭部には上面に沿って光輝フィルムを埋
    設して該フィルム上面を透明な樹脂で被覆し外視可能に
    してなる自動車の窓用モールディングにおいて、前記頭
    部の上面に沿って埋設する光輝フィルムを被覆する透明
    層をアイオノマー樹脂にする一方、該頭部の本体と脚部
    と前記第1の係止片を半硬質のスチレン系熱可塑性エラ
    ストマーとし、頭部の両側縁部分と前記第2の係止片を
    軟質のスチレン系熱可塑性エラストマーとしたことを特
    徴とする自動車の窓用モールディング。
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