JP2550406B2 - 外装構造体の亀裂補修工法 - Google Patents

外装構造体の亀裂補修工法

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JP2550406B2
JP2550406B2 JP1005637A JP563789A JP2550406B2 JP 2550406 B2 JP2550406 B2 JP 2550406B2 JP 1005637 A JP1005637 A JP 1005637A JP 563789 A JP563789 A JP 563789A JP 2550406 B2 JP2550406 B2 JP 2550406B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、コンクリート等からなる外装構造体に生
じた亀裂を補修するに利用される工法に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
例えば、コンクリート外装構造体は建築完成後、年月
を経ると部分的にクラック等の微小な亀裂を生じること
が多い。このようにコンクリート外装構造体に生じた亀
裂をその儘放置すると、亀裂が全面的に拡張する虞れが
あるので好ましくない。
そこで、このコンクリート外装構造体に生じた亀裂に
対しては、接着材(主としてエポキシ系樹脂)を亀裂に
注入充填して亀裂を埋めると同時に亀裂の内面同士を強
固に接着して補修がなされていた。
従来、コンクリート外装構造体に生じた亀裂の補修工
法としては、第5図に示すように、コンクリート外装構
造体(1)の亀裂(2)が生じている箇所に、亀裂
(2)に沿って漏洩防止用の可剥型シール材(3)の表
面塗装しておいて、亀裂(2)に接着材(4)を注入充
填する方法が用いられていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、従来の上記亀裂補修工法では、コンクリー
ト外装構造体(1)に接着材(4)の注入充填前に表面
塗装された漏洩防止用の可剥型シール材(3)が硬化す
るまでに、第6図に示すように、亀裂(2)内に入込ん
でしまう。その為、亀裂(2)に接着剤(4)を注入充
填して硬化させた後でシール材(3)を剥がすと、第7
図に示すように、凹部(5)ができてしまい、コンクリ
ート外装構造体(1)の表面が面一にならないと云う欠
点があった。
その故に、この発明は上記欠点に鑑みてなされたもの
で、亀裂箇所の波及進展を確実に防止させ、かつ、外装
構造体の表面を面一に仕上げるようになした外装構造体
の亀裂補修工法を提供することを目的とするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、上記目的を達成するため、外装構造体の
亀裂が生じている箇所に、亀裂に沿ってそれに跨がるよ
うに粘着テープを表面貼着し、この粘着テープを被包し
て外装構造体に漏洩防止用の可剥型シール材を表面塗装
した後に、亀裂内に接着材を注入充填するようにしたも
のである。
また、この発明は、外装構造体の亀裂が生じている箇
所に、亀裂に沿ってそれに跨がるように接着材の注入圧
力等による変形に耐えるような厚みを有する漏洩防止シ
ートを、亀裂内への接着材の注入圧力に耐える可剥型強
力接着材を介して表面貼着した後に、亀裂内に接着材を
注入充填するようにしたものである。
更に、この発明は、上記粘着テープまたは漏洩防止シ
ートの貼着面に、外装構造体と同質の粉体からなる被覆
粉を予め付着したものである。
〔作用〕
上記手段により、接着材を外装構造体の表面まで注入
充填することができ、外装構造体の表面を面一にするこ
とができる。
〔実施例〕
以下この発明を第1図に示すコンクリート外装構造体
(11)における亀裂(12)の補修に適用した施工例につ
いて説明すると、先ず、コンクリート外装構造体(11)
の亀裂(12)が生じている箇所に亀裂(12)に沿って幅
方向の折曲が自由自在な粘着自在テープ(13)を亀裂
(12)に跨がって表面貼着する。次に、粘着自在テープ
(13)だけでは接着材(14)の注入圧力に負けるかコン
クリート外装構造体(11)の多孔質な表面から接着材
(14)が漏洩するので、漏洩防止用の可剥型シール材
(15)をコンクリート外装構造体(11)に粘着自在テー
プ(13)を被包して表面塗装する。このシール材(15)
は粘着自在テープ(13)により亀裂(12)内に入込むこ
となく硬化する。しかる後、エポキシ樹脂等の接着性に
優れた接着材(14)をコンクリート外装構造体(11)の
亀裂(12)内に適宜の手段により注入充填する。注入充
填した接着材(14)は粘着自在テープ(13)及びシール
材(15)によりコンクリート外装構造体(11)の表面に
漏洩することなく亀裂(12)内で硬化して亀裂(12)の
内面同士を強固に接着する。このようにしてコンクリー
ト外装構造体(11)の亀裂(12)を埋めると同時に亀裂
(12)の内面同士を強固に接着すると、シール材(15)
及び粘着自在テープ(13)を順次剥がしてコンクリート
外装構造体(11)の亀裂(12)の補修を完了する。
このようにコンクリート外装構造体(11)の亀裂(1
2)に沿って漏洩防止用の可剥型シール材(15)を表面
塗装する前に粘着テープ(13)を亀裂(12)に跨がって
貼着するようにしたから、シール材(15)が亀裂(12)
内に入込まなくなり、補修後、コンクリート外装構造体
(11)の表面を面一にさせることができるようになっ
た。
尚、上記施工例に於いて第2図に示すように、粘着自
在テープ(13)の粘着面中央付近にコンクリート外装構
造体(11)と同質の粉体からなる被覆粉(16)を予め付
着しておけば、粘着自在テープ(13)より接着材(14)
の接着力が強力である為、接着材硬化後、粘着自在テー
プ(13)をコンクリート外装構造体(11)から剥がす
と、接着材(14)に接する被覆粉(16)が粘着自在テー
プ(13)から接着材(14)に移って付着してコンクリー
ト外装構造体(11)の表面を体裁よく仕上げることがで
きると共に、接着材(14)の表面が紫外線等により侵さ
れるのを防ぐことができる。更に、上記施工例に於いて
は、亀裂(12)に沿っての貼着が容易なように貼着自在
テープ(13)を使用しているが、その他の粘着テープで
も可能である。
第3図はこの発明の他の施工例を図示したもので、こ
の施工例に於いては、コンクリート外装構造体(11)の
亀裂(12)が生じている箇所に、亀裂(12)に沿って幅
方向の折曲が自由自在な自在シートからなる漏洩防止シ
ート(17)を接着材(14)の注入圧力に耐えられる程度
の接着力を有する可剥型強力接着材(18)を介して亀裂
(12)に跨って表面貼着し、次いで、亀裂(12)に接着
材(14)を注入充填して硬化せしめるものである。尚、
漏洩防止シート(17)は、図示するように、相当の厚み
を有して剛性があるから、接着材(14)の注入圧力等に
よる変形に耐えることができるとともに、外装構造体
(11)への貼着表面に可剥型強力接着材(18)を塗布し
て外装構造体(11)に表面貼着することができる。
このようにコンクリート外装構造体(11)の亀裂に接
着材(14)を注入充填する前に漏洩防止シート(17)を
可剥型強力接着材(18)を介してコンクリート外装構造
体(11)の亀裂(12)に跨って表面貼着するようにした
から、補修後、コンクリート外装構造体(11)の表面を
面一にさせることができると共に、第1の施工例のよう
にシール材(15)の硬化を待たずにすぐに亀裂(12)に
接着材(14)の注入充填を行うことが可能となり作業能
率の向上を図ることができるようになった。
尚、上記施工例に於いて第4図に示すように、漏洩防
止シート(17)に塗装した可剥型強力接着材(18)の中
央付近にコンクリート外装構造体(11)と同質の粉体か
らなる被覆粉(16)を予め付着しておくことにより、コ
ンクリート外装構造体(11)の表面を体裁よく仕上げる
ことができると共に、接着材(14)の表面が紫外線等に
より侵されるのを防ぐことができる。更に、上記施工例
においては、漏洩防止シート(17)に亀裂(12)に沿っ
ての貼着が容易なように自在シートを使用しているが、
その他のテープでも可能である。
〔発明の効果〕
この発明は、外装構造体の亀裂に沿って漏洩防止用可
剥型シール材を表面塗装する前に粘着テープを亀裂に跨
て貼着したから、シール材が亀裂に入込むのを防止する
ことができ、これにより外装構造体の表面を面一に仕上
げることができるようになった。
また、外装は構造体の亀裂に沿って接着材の注入圧力
等による変形に耐えるような厚みを有する漏洩防止シー
トを可剥型強力接着材を介して亀裂に跨がって表面貼着
しておいて、亀裂に接着材を注入充填したから、外装構
造体の表面を面一に仕上げることができると共に、別の
施工例のようにシール材の硬化を待たずにすぐに亀裂に
接着材の注入充填を行うことが可能となり作業能率の向
上を図ることができる。
更に、粘着テープ及び漏洩防止用シートの貼着面に外
装構造体と同質の粉末からなる被覆粉を付着したから、
外装構造体の表面を体裁よく簡単に仕上げることが可能
になり、しかも、亀裂に注入した接着材の表面を紫外線
等により保護することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の発明に係る工法を示す亀裂補
修部の拡大横断面、第2図はこの発明の第1の発明の応
用例を示す亀裂補修部の拡大横断図、第3図はこの発明
の第2の発明に係る工法を示す亀裂補修部の拡大横断面
図、第4図はこの発明の第2の発明の応用例を示す亀裂
補修部の拡大横断面図、第5図は従来のコンクリート外
装構造体の亀裂補修工法を示す亀裂部の拡大横断面図、
第6図は従来例の接着材注入充填前に於ける亀裂補修部
の拡大横断面図、第7図は従来例の補修後における亀裂
補修部の拡大横断面図である。 (11)…コンクリート外装構造体、(12)…亀裂、(1
3)…粘着自在テープ、(14)…接着材、(15)…可剥
型シール材、(16)…被覆粉、(17)…漏洩防止シー
ト、(18)…可剥型強力接着材。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外装構造体の亀裂が生じている箇所に、亀
    裂に沿ってそれに跨がるように粘着テープを表面貼着
    し、この粘着テープを被包して外装構造体に漏洩防止用
    の可剥型シール材を表面塗装した後に、亀裂内に接着材
    を注入充填するようにしたことを特徴とする外装構造体
    の亀裂補修工法。
  2. 【請求項2】外装構造体の亀裂が生じている箇所に、亀
    裂に沿ってそれに跨がるように接着材の注入圧力等によ
    る変形に耐えるような厚みを有する漏洩防止シートを、
    亀裂内への接着材の注入圧力に耐える可剥型強力接着材
    を介して表面貼着した後に、亀裂内に接着材を注入充填
    するようにしたことを特徴とする外装構造体の亀裂補修
    工法。
  3. 【請求項3】上記請求項(1)の粘着テープまたは上記
    請求項(2)の漏洩防止シートの貼着面に、外装構造体
    と同質の粉体からなる被覆粉を予め付着したことを特徴
    とする請求項(1)または請求項(2)に記載の外装構
    造体の亀裂補修工法。
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