JP3096188B2 - 外壁ボード継目処理材およびこの外壁ボード継目処理材を用いた継目処理方法 - Google Patents

外壁ボード継目処理材およびこの外壁ボード継目処理材を用いた継目処理方法

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JP3096188B2
JP3096188B2 JP05071360A JP7136093A JP3096188B2 JP 3096188 B2 JP3096188 B2 JP 3096188B2 JP 05071360 A JP05071360 A JP 05071360A JP 7136093 A JP7136093 A JP 7136093A JP 3096188 B2 JP3096188 B2 JP 3096188B2
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豊充 西
元作 西野
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Fujikura Kasei Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Fujikura Kasei Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築物等の隣接する
外壁ボード間に接着される外壁ボード継目処理材および
この外壁ボード継目処理材を用いた継目処理方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種のものとしては、例えば
図4に記載されたようなものがある(特公平2ー137
02号公報参照)。これは、隣接する外壁ボード12の
間隙14を覆うようにテープ16を接着し、このテープ
16の上からこのテープ16よりも幅広の寒冷紗18を
張り、更に、この寒冷紗18の上から、それよりも広い
面積にわたって弾性シール材料20を帯状に塗布する。
その後、外壁ボード12全体に渡って外装塗膜層22を
塗布するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来例にあっては、ひび割れの発生を防止するた
め、寒冷紗18を貼付けた上から更に弾性シール材料2
0を塗布する作業が必要となり、作業性が悪いと共に、
塗布厚のバラ付が発生し易く、ひび割れの原因ともな
る。
【0004】そこで、この発明は、作業工程が少なく、
ひび割れ等の発生を防止する外壁ボード継目処理材およ
びこの外壁ボード継目処理材を用いた継目処理方法を提
供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、かかる課題
に着目してなされたもので、請求項1に記載された発明
は、隣接する外壁ボードの相対向する端縁部に、両端縁
部間に跨るように接着される外壁ボード継目処理材であ
って、前記端縁部に接着されると共に該両端縁部間に跨
る粘着層と、弾性シール材とが一体に形成され、且つ、
前記粘着層と弾性シール材との間で、前記両端縁部に跨
る範囲に対応した位置に前記粘着層より幅が狭い流動層
を設けた外壁ボード継目処理材としたことを特徴として
いる。
【0006】請求項2に記載の発明は、隣接する外壁ボ
ードの相対向する端縁部に、両端縁部間に跨るように接
着される外壁ボード継目処理材であって、前記端縁部に
接着されると共に該両端縁部間に跨る粘着層を有し、該
粘着層に弾性シール材が複数層積層されて一体に形成さ
れ、且つ、該複数層の弾性シール材の間で、前記両端縁
部の隙間に対応した位置に前記粘着層より幅が狭い流動
層を設けた外壁ボード継目処理材としたことを特徴とし
ている。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
外壁ボード継目処理材を、隣接する外壁ボードの相対向
する端縁部に跨るように貼付け、その後、該外壁ボード
継目処理材を含む外壁ボードの表面に上塗りを施した継
目処理方法としたことを特徴としている。
【0008】
【作 用】かかる手段によれば、予め、粘着層及び弾性
シール材等が積層された外壁ボード継目処理材を用意
し、この処理材を隣接する両端縁部間に接着剤にて接着
し、この上に上塗りを施すだけでよい。従って、従来の
ように寒冷紗18や弾性シール材料20を別々に設ける
手間が省け作業性が向上することとなる。しかも、補強
塗の厚みがバラ付くような事がなく、ひび割れの発生を
従来より抑制できる。
【0009】また、弾性シール材と粘着層との間で、両
端縁部に跨る範囲に流動層を設け、この部分での、弾性
シール材と粘着層との固定を防止しているため、この両
端縁部の相対位置が変化したような場合でも、容易に追
従でき、応力が緩和されることとなる。
【0010】しかも、粘着層を両端縁部に跨るように設
けたため、この両端縁部間の部分での膨れが防止される
こととなる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0012】図1及び図2は、この発明の第1実施例を
示すものである。従来と同一の部材は、同一符号を付し
て説明する。
【0013】まず構成を説明すると、図中符号1は、隣
接する外壁ボード12の相対向する端縁部12a,12
aに、両端縁部12a,12a間に跨るように接着され
る外壁ボード継目処理材である。
【0014】この外壁ボード継目処理材1は、図2に示
すように、一定幅L2(約50〜200mm)の帯状を呈
し、両面離型紙2,粘着層3,不織布4,補強塗5,流
動層6が積層されて構成されている。この実施例では、
不織布4と補強塗5等で弾性シール材が構成されてい
る。
【0015】その粘着層3には、補強塗5側に凹所3a
が形成され、この凹所3a内に流動層6が設けられてい
る。
【0016】そして、その補強塗5の材料として、アク
リルゴム,ポリクロロプレンゴム,ポリウレタンゴム等
が用いられ、その厚さは100μ〜200μ程度、不織
布6の材料として、ナイロン,ポリエステル,レーヨ
ン,ポリアクリル酸エステル,ポリプロピレン,ビニロ
ン,ポリエチレン,ポリウレタン,キュプラ等が用いら
れ、その重量は15g/m2程度、粘着層3の材料とし
て、アクリル樹脂,ポリ酢酸ビニル等が用いられ、その
厚さは20〜50μ程度、更に、流動層6の材料とし
て、シリコン等が用いられ、その厚さは10μ程度、幅
は10〜20mm程度である。なお、図面上は理解し易
くするため、幅より厚さの割合を大きくしてある。
【0017】次に、かかる構成の外壁ボード継目処理材
1の使用方法について説明する。
【0018】まず、外壁ボード12を下地処理した上に
下塗を施し、外壁ボード継目処理材1を貼り付ける。こ
の場合には、両面離型紙2を剥し、粘着層3を両外壁ボ
ード12の両端縁部12aに跨るように接着する。その
後、この上から、上塗り7と乾燥を繰り返して行い工程
を終了する。
【0019】このように、予め、粘着層3,不織布4,
補強塗5等が積層された外壁ボード継目処理材1を用意
し、この処理材1を隣接する両端縁部12a,12a間
に接着し、この上に上塗り7を施すだけでよい。従っ
て、従来のように寒冷紗18や弾性シール材料20を別
々に設ける手間が省け作業性が向上することとなる。し
かも、補強塗5の厚みがバラ付くようなことがなく、ひ
び割れを従来より抑制できる。
【0020】また、補強塗5と粘着層3との間で、両端
縁部12a,12aに跨る範囲に流動層6を設け、この
部分での、補強塗5と粘着層3との固定を防止している
ため、この両端縁部12a,12aの相対位置が変化し
たような場合でも、容易に追従でき、応力が緩和される
こととなる。
【0021】しかも、粘着層3を両端縁部12a,12
aに跨るように設けたため、この両端縁部12a,12
a間の部分での膨れを防止できる。
【0022】図3には、この発明の第2実施例を示す。
【0023】この実施例は、上記実施例と比較すると、
補強塗5と粘着層3との間に更に弾性シール材としての
補強塗8が介在されている。これにより2層の補強塗
5,8が設けられていることになる。この補強塗8は厚
さが30μ程度で、この補強塗8と補強塗5との間に、
流動層であるシリコン材からなる流動層6が設けられて
いる。この流動層6は、両端縁部12a,12aに跨る
範囲に設けられ、第1実施例と略同様な幅厚みを呈して
いる。
【0024】このように流動層6を設けることにより、
直接的には補強塗5と補強塗8との固定を防止し、間接
的に補強塗5と粘着層3との固定を防止しているため、
第1実施例と同様、この両端縁部12a,12aの相対
位置が変化したような場合でも、容易に追従でき、応力
が緩和されることとなる。
【0025】他の構成及び作用は第1実施例と同様であ
るので説明を省略する。
【0026】なお、この発明の実施例を図面に基づいて
説明してきたが、具体的な構成は、この実施例に限られ
るものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設
計変更等があっても、この発明に含まれる。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、不織布および補強塗が積層された外壁ボード継目
処理材を用意し、この処理材を隣接する両端縁部間に接
着剤にて接着し、この上に上塗りを施すだけでよい。従
って、従来のように寒冷紗18や弾性シール材料20を
別々に設ける手間が省け作業性を向上させることができ
る。しかも、補強塗の厚みがバラ付くような事がなく、
ひび割れの発生を従来より抑制できる。
【0028】また、弾性シール材と粘着層との間で、両
端縁部に跨る範囲に流動層を設け、この部分での、弾性
シール材と粘着層との固定を防止しているため、この両
端縁部の相対位置が変化したような場合でも、容易に追
従でき、応力を緩和できる。
【0029】しかも、粘着層を両端縁部に跨るように設
けたため、この両端縁部間の部分での膨れを防止でき
る、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の外壁ボード継目処理材およびこの外
壁ボード継目処理材を用いた継目処理方法の第1実施例
を示す、同処理材の使用状態の断面図である。
【図2】同第1実施例を示す外壁ボード継目処理材の断
面図である。
【図3】この発明の第2実施例を示す図2に相当する外
壁ボード継目処理材の断面図である。
【図4】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 外壁ボード継目処理材 3 粘着層 弾性シール材 4 不織布 5 補強塗 8 補強塗 6 流動層 7 上塗り

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する外壁ボードの相対向する端縁部
    に、両端縁部間に跨るように接着される外壁ボード継目
    処理材であって、 前記端縁部に接着されると共に該両端縁部間に跨る粘着
    層と、弾性シール材とが一体に形成され、且つ、前記粘
    着層と弾性シール材との間で、前記両端縁部の隙間に対
    応した位置に前記粘着層より幅が狭い流動層を設けたこ
    とを特徴とする外壁ボード継目処理材。
  2. 【請求項2】 隣接する外壁ボードの相対向する端縁部
    に、両端縁部間に跨るように接着される外壁ボード継目
    処理材であって、 前記端縁部に接着されると共に該両端縁部間に跨る粘着
    層を有し、該粘着層に弾性シール材が複数層積層されて
    一体に形成され、且つ、該複数層の弾性シール材の間
    で、前記両端縁部の隙間に対応した位置に前記粘着層よ
    り幅が狭い流動層を設けたことを特徴とする外壁ボード
    継目処理材。
  3. 【請求項3】 請求項1記載又は請求項2記載の外壁ボ
    ード継目処理材を、隣接する外壁ボードの相対向する端
    縁部に跨るように貼付け、その後、該外壁ボード継目処
    理材を含む外壁ボードの表面に上塗りを施したことを特
    徴とする継目処理方法。
JP05071360A 1993-03-30 1993-03-30 外壁ボード継目処理材およびこの外壁ボード継目処理材を用いた継目処理方法 Expired - Lifetime JP3096188B2 (ja)

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