JP2550254B2 - テトラフルオロエチレン共重合体樹脂粉体組成物及びその製造法 - Google Patents

テトラフルオロエチレン共重合体樹脂粉体組成物及びその製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐蝕性や耐薬品性に優
れたフッ素樹脂被膜を得ることの出来る粉体組成物に関
する。更に詳しくは、厚膜で且つ実質的に気泡を含まな
い、そして基材との密着性・耐剥離性が強い被膜を形成
する、回転ライニング成形に適したテトラフルオロエチ
レン共重合体樹脂粉体組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】テトラフルオロエチレン(以下TFEと
呼ぶことがある)とパーフルオロ(アルキルビニルエー
テル)(以下PFVEと呼ぶことがある)とを共重合し
て得られた共重合体(以下PFAという)は、他の弗素
系ポリマー、特にフッ化ビニリデン樹脂、エチレン−テ
トラフルオロエチレン共重合体樹脂に比べて耐熱性、耐
薬品性、電気的性質に優れ、しかもテトラフルオロエチ
レンの単独重合体であるポリテトラフルオロエチレン
(以下PTFEという)とは異なり、重合体の融点以上
の温度で溶融流動性を有するところから、ピンホールや
ボイドの少ない優れた膜形成材として広く利用されてい
る。
【0003】このような膜形成の目的は、基材表面への
防蝕や非粘着・耐摩耗性・耐薬品性の付与であり、低温
領域から高温領域までの幅広い温度範囲で使用される。
防蝕用被膜を形成する方法として粉体塗装やシートライ
ニング等が知られている。
【0004】粉体塗装は防蝕用被膜としての厚膜を1回
で成形しようとすると発泡現象を生じるため、100μ
m程度の比較的薄い膜を何回も重ねて成形する必要があ
る。しかも重ねて成形しても最大1mm位の膜厚しかで
きず、成形途中で発泡することが多い。
【0005】シートライニングは厚み2〜5mmのPF
A、あるいはPTFEシートに硝子布等を裏打ちし、接
着剤を介して基材に貼り付け、又樹脂同志の接合面は溶
接により一体とする方法である。この方法によって形成
された膜は厚膜ではあるが接着剤を使用しているためP
FA、あるいはPTFEの耐熱温度よりも低い温度範囲
でしか使用できない。
【0006】上記の方法の欠点を解決する方法として一
回の樹脂溶融操作で1〜5mmの厚膜ライニングを得る
ことができる回転ライニング成形法が注目されている。
回転ライニング成形法とは、被膜が形成される金型を回
転させつつ加熱し、金型内に投入した溶融流動性樹脂粉
体を金型内面に一定の厚さに融着させ、金型と一体化さ
せることにより、タンク、パイプ等へのライニングを行
う方法である。
【0007】ところがPFAを回転ライニング成形に用
いようとすると、使用される金属基材よりも加熱融着後
の収縮率が大きいため、一度基材に熱融着した樹脂がそ
の内部応力により被膜形成後まもなく、または数日の放
置後自然に剥離が生じたり、或は数回の加熱−冷却の繰
り返しによって剥離が生じ実用性がなかった。この剥離
はブラストやプライマーによる基材処理を行っても充分
に防止することは出来ず、膜が厚くなる程特に顕著にあ
らわれる。
【0008】粉体塗装においては、耐熱性充填材粉末を
樹脂塗膜層の中に添加することが行われ、50〜500
μmの比較的薄い樹脂塗膜層では収縮を抑えて剥離を防
止する効果がある(特公昭54-3172 )。しかし上記の様
な薄膜形成を目的としている粉体塗料組成物は、回転ラ
イニング成形に用いて厚膜を形成する場合には、まだ充
分な耐剥離性を持っているとは言えず、さらには発泡が
あったり粉体組成物の溶融流動性が悪くなって均一なラ
イニング被膜が出来なかった。
【0009】またPFAは成形温度付近の340〜38
0℃において、特に厚膜になる程著しい発泡現象を生じ
ることがあり、回転ライニング成形においても発泡現象
のため良好な被膜が得られなかった。これはPFAの不
安定末端基の熱分解により発生した気泡が残存したり、
粉末及び充填材間の脱気不良による気泡が残るためと考
えられる。溶融成形後、樹脂成形体を金型より取り出す
回転成形においても発泡の問題があるが、PFA樹脂粉
末をフッ素化処理して不安定末端基を安定化することに
よって発泡防止が可能である(特開昭60-240713)。し
かし、このフッ素化処理は、充填材がフッ素に侵される
ため、剥離防止のため充填材を含有しているライニング
用組成物には適用できない。このような被膜の発泡は、
被膜の実質的な厚みを減少させるものであるからライニ
ングの目的とする防蝕効果を著しく損なう。
【0010】コーティングや粉体塗装でのPFAの発泡
現象を解決する方法として、PFAに熱安定化剤として
亜鉛または錫及びベンゾイミダゾール系メルカプタン等
の有機硫黄系化合物を配合して該共重合体の発泡を防止
する方法(特公昭57-14774号)が知られている。しかし
PFAライニング被膜の熱安定化剤として亜鉛を使用す
ると、亜鉛が酸やアルカリに侵され易いため、薬液の浸
透により被膜のクラック原因となったり、金属の溶出に
よる汚染をきらう半導体製造プロセスにおいてはライニ
ング防蝕材料として不適当であった。また亜鉛の添加量
を少なくし、ポリフェニレンサルファイド(以下PPS
という)を同時に使用する方法(特公昭63-38065号)も
あるが、ライニング用途においては金属の溶出や発泡の
問題が解決されていなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、回転
ライニング成形において、優れた耐薬品性・耐熱性を持
つ剥離や発泡のない厚いライニング被膜を形成できるP
FA樹脂粉体組成物を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、回転ライ
ニング成形に適した粉体組成物を研究した結果、驚くべ
きことに熱安定化剤としてPPSが少量添加され、耐熱
性充填材とともにPFA粒子内に均一に含有させて特定
の物性を持たせたPFA樹脂粉体組成物が厚膜形成に対
して優れた発泡防止や剥離防止効果があることを見いだ
し本発明を完成するに至った。
【0013】即ち本発明は融点以上の温度で流動性を有
するテトラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルキル
ビニルエーテル)共重合体よりなる粒子内に平均粒子径
0.3〜50μmのポリフェニレンサルファイド0. 0
5〜5wt%及び耐熱性充填材を均一に含み、平均粒子径
70〜1000μm、空隙率0. 74以下、及び被膜の
比収縮率が5. 1%以下であり、溶融流動度が下記の式 log f ≧ -0.70 logη+2.83 (式中f は共重合体樹脂粉体組成物の溶融流動度、ηは
テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニ
ルエーテル)共重合体の372℃における比溶融粘度を
示す。)を満足する値を有するテトラフルオロエチレン
共重合体樹脂粉体組成物である。
【0014】本発明はまたテトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体粒子に
ポリフェニレンサルファイド及び耐熱性充填材を混合
し、これを水と有機液体の共存下で造粒する方法、なら
びにテトラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルキル
ビニルエーテル)共重合体粒子にポリフェニレンサルフ
ァイド及び耐熱性充填材を混合し、これを圧縮成形後、
粉砕する方法からなる、上記の物性を有するテトラフル
オロエチレン共重合体樹脂粉体組成物の製造法であり、
このようなPFA樹脂粉体組成物を用いることにより、
厚膜で且つ実質的に気泡を含まず、密着力・耐剥離性が
強いライニング被膜の形成ができることが見いだされ
た。
【0015】本発明において使用することができるテト
ラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニルエ
ーテル)共重合体は、テトラフルオロエチレン(以下T
FEという)とパーフルオロ(アルキルビニルエーテ
ル)(以下PFVEという)の共重合体で融点以上の温
度で流動性を有する共重合体であり、372℃における
比溶融粘度が5×103 〜1×106 ポイズの範囲であ
ることが望ましい。比溶融粘度が5×103 ポイズより
小さいと、そのものの耐熱性や耐ストレスクラック性が
劣り、ライニング材として不十分である。比溶融粘度が
1×106 ポイズを超えると充填材を添加した場合粉体
組成物の溶融流動性が低下して成形時無荷重である回転
ライニング成形法では組成物の均一な溶融流動性が得ら
れず均一な被膜ができない。
【0016】このような共重合体はTFEとPFVEと
の共重合体であり、共重合体の組成はPFVEを0.5 〜
10 mol%含有するものが本発明の目的のためには好適で
ある。PFVE含量が0.5 mol %より小さいと溶融流動
性が悪く、またPFVE含量が10 mol%より大きいとP
FVEが高価であるため、製造コストが増大する。
【0017】本発明においてPFA樹脂粉体組成物に添
加されるPPSは、市販の樹脂粉末を使用することがで
きるが、粒子径は50μm以下、好ましくは20μm以
下の粒子径をもつことが望ましい。小粒子径のほうがよ
り効果的である。すなわち、50μm以上になればPP
Sの分散状態が粗になりPFAに対する発泡防止効果よ
りもPPS自体の発泡が勝り熱安定化剤としての効果が
発現されない。
【0018】PPSの添加量は0.05〜5 wt% 好ましくは
0.1 〜2 wt%であり、0.5 wt%より少いと発泡防止効
果が認められず、5wt%より多ければPPS自体から
の発泡が多くなる。
【0019】本発明においてPFA樹脂粉体組成物は、
ライニング後の収縮防止の目的のため、出来るだけ基材
の熱収縮率に近いものが望ましい。そのため、組成物に
配合される充填材としては、少なくともPFA樹脂より
も熱収縮が小さい耐熱性の充填材が好適に使用される。
また本発明で使用される充填材は、少なくとも260℃
以上の融点を持ち、360℃以上の熱分解温度を有する
ことが好ましい。またPFAに対して熱分解促進性のあ
るもの、例えば天然グラファイトは充填材として適さな
い。そしてライニング被膜において使用目的の薬液に侵
されない充填材を選択することも必要である。
【0020】本発明粉体組成物の平均粒子径は70〜1
000μmとなるようにすることが必要であり、そのた
めには充填材の径は、目的とする粉体組成物の粒子径の
約1/3より小さくすることが必要であり、粒子径の1
/3より大きい場合には樹脂粉体中への充填材の分散状
態が粗になりすぎるため好ましくない。また、その形状
は繊維状もしくはフレーク状が被膜の収縮を小さくする
効果が大きいので好ましい。繊維状の場合は、アスペク
ト比が3以上が好ましい。また充填材の比表面積が大き
すぎるものは発泡の傾向が大きいので好ましくないが、
好適な範囲は充填材の種類によって異なる。
【0021】充填材の含有量は特に制限はないが、多す
ぎると溶融流動性が低下して膜形成性が低下し、また被
膜の機械的強度,耐薬品性にも悪影響を与えるので50
vol%以下が好ましい。また剥離を生じさせないために
は、被膜の比収縮率を5. 1%以下とするに足る添加量
が必要である。この量は充填材の種類及び形状によって
変化する。
【0022】充填材としては一般にフッ素樹脂に混合さ
れる耐熱性充填材のうち、使用目的を考慮し、かつ粉体
組成物が本発明で特定された物性となるような充填材を
選択する。また2種以上の充填材を組み合わせて用いて
も構わない。本発明の粉体組成物に含有することができ
る充填材は、例えば、チタン、ニッケル、ジルコニウ
ム、タンタル、ステンレス等の金属または合金、ガラス
ファイバー、ガラスフレーク、ガラビーズ、カーボンフ
ァイバー、カーボンウィスカー、炭化珪素、酸化アルミ
ニウム、窒化珪素、酸化ジルコニウム、ケイ酸ジルコニ
ウム、チタン酸カリウム等の無機化合物、PEEK、P
EK、エコノール、ポリイミド、ポリアミドイミド、ア
ラミド等の耐熱性ポリマーをあげることができる。
【0023】本発明においては、PFA粒子内にPPS
および耐熱性充填材を均一に含有させることが必要であ
る。PPSおよび耐熱性充填材が粒子内に含有されてい
なければ、たとえPFA粒子と均一に混合されていても
厚膜形成においてPFAの発泡を抑える効果は小さい。
【0024】このようなPPSおよび耐熱性充填材を粒
子内に含有する粉体組成物は (1)TFE−PFVE共重合体粒子にPPS及び耐熱
性充填材を混合し、これを水と有機液体の共存下で造粒
する方法、または (2)TFE−PFVE共重合体粒子にPPS及び耐熱
性充填材を混合し、これを圧縮成形後、粉砕する方法に
よって製造することができる。
【0025】(1)の方法の場合具体的には例えば次の
ような各種の方法が用いられる。 (A)法:PFA水性ディスパージョンにPPSおよび充
填材を添加して混合し、これを凝集させ、造粒した後乾
燥させる。水性ディスパージョンの凝集は、水溶性の無
機塩あるいはpHを0〜6に調整する水溶性の酸の添加
により行なわれ、その後有機液体を添加して造粒され
る。添加される酸又は無機塩としては硝酸、塩酸、塩化
アンモニウム、炭酸アンモニウム等を例示することがで
きる。そして凝集粒子の形状を保ちながら一次粒子間の
熱融着を行った後分級する。この熱処理工程は回転ライ
ニング成形中に行なうこともできる。 (B)法:PFA重合粒子を乾燥した後にPPSおよび充
填材を均一混合して、水と有機液体の共存下で攪はんし
て造粒し、これを乾燥させた後、造粒粒子の形状を保ち
ながら粒子間の熱融着を行う。この熱処理工程は回転ラ
イニング中に行なうこともできる。
【0026】上記 (A)法で用いる有機液体としては水不
溶性または難溶性のものが良く、トリフルオロトリクロ
ロエタン、パークロロエチレンなど、表面張力15〜4
0dyne/cm のものが適している。また(B) 法においては
上記の各液体のほか、水溶性の有機液体、例えばメタノ
ールなども使用可能である。
【0027】また(2)の方法はPFA重合粒子を乾燥
した後にPPS及び耐熱性充填剤を加え、ヘンシェルミ
キサー等の混合機で混合し均一な粉末を調製し、得られ
た混合粉末を圧縮成形し、これを粉砕して粉体組成物を
得る。成形は混合粉末を金型に入れ、油圧式プレスで圧
力を加えてブロックに成形する方法、あるいはローラー
を用いて、連続的に板等の形状に成形する方法がある。
粉砕後必要に応じて熱処理や分級を行なう。
【0028】粉体組成物の平均粒子径は70〜1000
μm、好ましくは100〜500μmである。70μm
より小さいとライニング成形中において膜形成前に粒子
同志の融着をおこし大粒子となるため凹凸被膜になって
しまい、1000μmより大きい粒子径では成膜性が低
下して表面平滑性に劣る。
【0029】本発明PFA粉体組成物の空隙率は0. 7
4以下であり、特に好ましい空隙率は0. 65以下であ
る。空隙率が0. 74より大きくなると、成形時に膜に
なりにくくまた気泡が抜けにくくなったり、表面平滑性
に欠ける。ここに粉体組成物の空隙率とは、粉体層中の
空間の体積の割合を示すものであって、下記の式によっ
て求めることができる。 空隙率=1−(粉末の見かけ比重/粉末を構成する物質
の真比重)
【0030】回転ライニング成形においては、金型内に
粉体組成物を導入して、金型を炉内にて回転させながら
成形温度まで上昇させるが、溶融温度まで上がる間に組
成物粒子が崩壊すると、組成物粒子内に含まれたPP
S、充填材が形成された膜に不均一に存在することにな
り、耐発泡性に欠けたり微粉の発生により粗いライニン
グ被膜となる。これを防止するためには粉体組成物の製
造時に265〜310℃での熱処理を行い、PFA粒子
同志の表面のみを溶融させて組成物粒子に機械的強度
(耐崩壊性)を持たせることが好ましい。またこの熱処
理は、回転ライニング成形工程中に行うことも可能であ
る。
【0031】回転ライニング成形においてその成膜性
は、金型は回転しても樹脂には実質的に荷重がかから
ず、また充填材が添加されているため組成物の溶融流動
性に大きく影響される。本発明において該粉体組成物の
溶融流動度は一定の値以上であることを要するが、その
下限値はPFAの比溶融粘度との関係により決められ
る。すなわち組成物の溶融流動度をf とし、PFAの3
72℃における比溶融粘度をηとした場合、溶融流動度
は、下記の式 log f ≧ -0.70 logη+2.83 を満足する値であることを要する。
【0032】ここに溶融流動度は以下の式によって求め
る。本発明組成物を溶融圧縮成形した厚さ2mmシート
より径25(d0 )×厚さ2(t)mmの円盤を打ち抜
き、#600サンドペーパーで研磨した厚さ1mmの軟
鋼板上に置く。310℃の熱風循環炉中に30分間入れ
た後360℃で1時間更に加熱する。炉より取り出して
室温にて放冷する。溶融して広がった組成物の径(d
1 )を測定し、次式により溶融流動度(f) を算出する。 溶融流動度 f =(d1 −d0 )/2t
【0033】被覆基材とPFA樹脂の間で加工温度を経
ての熱膨張・収縮率が大きく相違するため溶融時に密着
していても室温に冷却すると被膜が収縮して特に厚膜を
形成した場合剥離やクラックが発生する。回転ライニン
グ成形において充填材入り被膜の収縮率を検討した結
果、比収縮率が5. 1%以下であれば厚膜であっても剥
離の問題が解決されることを見いだした。
【0034】比収縮率は下記の様にして求められる。P
FA粉体組成物を溶融圧縮成形した厚さ2mmのシート
から125×25×厚さ2mmの短冊状テストピースを
切り出す。#600サンドペーパーで研磨した軟鋼板に
幅約100mmで平行な2本のけがき線をいれ、その上
にテストピースをのせる。テストピースをのせた軟鋼板
を310℃で30分間、続けて360℃で60分間加熱
する。炉より取り出して室温で放冷した後、テストピー
スを歪なく剥すため80℃熱湯に入れ12時間放置す
る。剥離したテストピースを260℃で3時間アニーリ
ングする。テストピースについたけがき線跡の間の長さ
(L1 )と軟鋼板のけがき線間の長さ(L0 )より次式
により比収縮率を算出する。 比収縮率(%)=(1−L1 /L0 )×100
【0035】本発明の粉体組成物は、一般にPFAのラ
イニングが行われる基材、例えば鉄,ステンレス,アル
ミニウム,ニッケルなどの金属及び合金並びにセラミッ
ク,ガラスなどのPFAの融点以上の耐熱性材料にライ
ニングされる。これら基材に表面処理を施す場合には、
通常の表面処理例えばブラスト処理,プライマー処理な
どが行われる。ライニングにあたり基材にプライマー処
理することが望ましく、特に本発明組成物においては燐
酸−クロム酸系プライマーによる表面処理は耐薬品性や
接着強度を高める上で有効である。該プライマーは35
0℃以上、より好ましくは400℃以上で熱処理するこ
とが発泡防止のため望ましい。
【0036】また本発明の粉体組成物は耐剥離性に優れ
ているので、本発明の粉体組成物からなる被膜の上に、
更に充填材の混合されていないPFA樹脂層を重ねて成
形し、より耐薬品性、非汚染性及び非粘着性を向上させ
ることも可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明の粉体組成物は、回転ライニング
成形法により防蝕、耐摩耗、非粘着用途としてパイプ、
タンク、バルブ、継手、ポンプ、熱交換器、ホッパー等
に、剥離や発泡がなく表面平滑に優れた厚い被膜を成形
できる。
【0038】
【実施例】以下実施例をあげて本発明を具体的に説明す
る。 [樹脂粉体組成物の製造]実施例1 PFA水性分散液(”テフロン”(登録商標)340−
Jディスパ−ジョン:固形分28wt% ,平均粒子径0.
2μm,表面積33m2/cm3 ,融点309℃,37
2℃における比溶融粘度3.8×104 ポイズ:)26
75gにガラスファイバー(日東紡績(株)製PF A
001をシリコ−ンオイル(SH200:トーレシリ
コーン(株)製)で疎水化処理したもの):250gを
あらかじめ水中分散させた分散液及びPPS(東ソー・
サスティール製 ”ライトン”(登録商標)V−1粉砕
品:平均粒子径14μm):1gを加え攪はんしながら
61%硝酸:52g、次いでトリフルオロトリクロロエ
タン:600gを加えて凝集させた。この凝集粒子に3
00℃にて12時間の熱処理を行った。放冷後、目開き
1mmのフルイで分級して平均粒子径270μmの組成
物を得た。
【0039】実施例2 PFA乾燥凝集粒子(実施例1での凝集操作を充填材を
含有しない水性分散液に行い得られた粒子を150℃に
て10時間乾燥した)に実施例1と同じガラスファイバ
ー(以下GFという)250g及びPPS10gを加え
ヘンシェルミキサー(三井三池化工機(株)製FM10
B型)で3000rpm にて10分間混合し、その後回転
数を1000rpm に下げて水:150g、次いでトリフ
ルオロトリクロロエタン:500gを少量づつ添加した
後、回転を3000rpm に上げ1分間攪はんして造粒物
を得た。この後実施例1と同様に300℃にて12時間
の熱処理,分級をおこない平均粒子径340μmの組成
物を得た。
【0040】実施例3 実施例2の操作のうち、熱処理工程を経ずに150℃に
て10時間乾燥した後分級して平均粒子径394μmの
組成物を得た。
【0041】実施例4 実施例2と同様の方法でGF25wt% およびPPS3wt
% を含有した平均粒子径295μmの組成物を得た。
【0042】実施例5 実施例2と同様の方法でガラスファイバーのかわりにカ
ーボンファイバー(呉羽化学工業(株)製M−2007
S:径14. 5μm×長さ100μm,表面積0. 4m
2 /g)を含有した平均粒子径318μmの組成物を得
た。
【0043】実施例6 実施例1と同様の方法でGFの代わりにPEEK(三井
東圧化学(株)製ビクトレックス150PFF:平均粒
子径40μm)10wt% およびPPS1wt% を含有した
平均粒子径405μmの組成物を得た。
【0044】実施例7 実施例2と同様の方法でPEEK10wt% ,GF10wt
% ,PPS1wt% を含有した平均粒子径350μmの組
成物を得た。
【0045】実施例8 PFA水性分散液(”テフロン”(登録商標)345−
Jディスパ−ジョン:固形分28wt% ,平均粒子径0.
2μm,表面積33m2/cm3 ,融点309℃,37
2℃における比溶融粘度9×104 ポイズ):2675
gを攪拌しながら61%硝酸:52g、次いでトリフル
オロトリクロロエタン:600gを加えて凝集させた。
この凝集粒子を150℃にて10時間乾燥させた後、実
施例1と同じGF250g及びPPS10gを加え、実
施例2と同様の方法で平均粒子径310μmの組成物を
得た。
【0046】実施例9 実施例8において、PFA水性分散液として”テフロ
ン”(登録商標)350−Jディスパ−ジョン(固形分
28wt% ,平均粒子径290μm,表面積33m2 /c
3 ,融点309℃,372℃における比溶融粘度3×
105 ポイズ)を用いた以外は実施例8と同様にして平
均粒子径290μmの組成物を得た。
【0047】実施例10 実施例2で用いたと同じPFA乾燥凝集粒子740gに
実施例1と同じGF250g及びPPS10gを加えヘ
ンシェルミキサー(三井三池化工機(株)製FM10B
型)で3000rpm にて10分間混合し粉末を得た。得
られた粉末を金型に入れ、油圧式プレスで800Kg/
cm2 の圧力を加えて成形しブロックを得た。得られた
ブロックをハンマーで粗粉砕を行なった後、粉砕機(三
井三池化工機(株)製コンダックス遠心ミル280CS
K型:回転数2300rpm,スクリーン目開き1.8
mmφ)で粉砕した後、実施例1と同様に熱処理、分級
を行い平均粒子径330μmの組成物を得た。
【0048】比較例1 平均粒子径180μmのPPS(中興化成工業(株)製
PR−200)1wt%を使用して実施例2と同様の方法
で樹脂粉体組成物の製造を行ない、平均粒子径270μ
mの組成物を得た。
【0049】比較例2 実施例2と同様の方法で、ただし添加量をGF25wt%
,PPS(東ソー・ サスティール製”ライトン”V−
1粉砕品)7wt% として平均粒子径325μmの組成物
を得た。
【0050】比較例3 実施例2と同様の方法でGF25wt% ,PPS(東ソー
・ サスティール製”ライトン”V−1粉砕品)1wt% を
使用して樹脂粉体組成物を調製し、分級して平均粒子径
1380μmの組成物を得た。
【0051】比較例4 実施例2と同様の方法でGF25wt% ,PPS(東ソー
・ サスティール製”ライトン”V−1粉砕品)1wt% を
使用して樹脂粉体組成物を調製し、分級して平均粒子径
50μmの組成物を得た。
【0052】比較例5 実施例1での凝集操作を充填材を含有しない水性分散液
に行い、得られた粒子を300℃にて12時間熱処理し
た後分級して平均粒子径300μmのPFA乾燥凝集粒
子を得た。この粒子740gにGF(日東紡(株)製)
250g及びPPS(東ソー・ サスティール製”ライト
ン”V−1粉砕品:平均粒子径14μm)10gを加え
ヘンシェルミキサー(三井三池化工機(株)製FM10
B型)で混合(3000rpm ×10min )してGF25
wt%及びPPS1wt%を含有する樹脂組成物を得た。
【0053】比較例6 実施例1と同様の方法でGFを添加しないでPPS(東
ソー・ サスティール製”ライトン”V−1粉砕品)1wt
% のみを含有する平均粒子径400μmの組成物を得
た。
【0054】比較例7 実施例1と同様の方法でGF50wt% 及びPPS1wt%
を含有する平均粒子径295μmの組成物を得た。得ら
れた樹脂粉体組成物の溶融流動度は0.41であり、lo
g f = -0.70 logη+2.83で計算される溶融流動度0.
42より小さい値を示した。
【0055】比較例8 実施例1と同様の方法でカーボンファイバー(呉羽化学
(株)製、M2007S)30wt% のみを含有する平均
粒子径155μmの組成物を得た。
【0056】比較例9 実施例1と同様の方法でPEEK(三井東圧化学(株)
製ビクトレックス150)10wt% のみを含有する平均
粒子径400μmの組成物を得た。
【0057】比較例10 実施例1と同様の方法にて充填材を添加しないでPFA
のみの平均粒子径330μmの組成物を得た。
【0058】比較例11 比較例10と同様の方法にて、実施例8で用いたPFA
345−J凝集粒子をフッ素化処理したPFA(三井・
デュポンフロロケミカル製 TE9738−J)のみ
の、平均粒子径300μmの組成物を得た。
【0059】比較例12 実施例8の凝集操作で得られた充填剤を含まないPFA
凝集粒子を150℃にて10時間乾燥させた後、実施例
2と同様の方法でGF50wt% 及びPPS(東ソー・ サ
スティール製)1wt% を含有する平均粒子径320μm
の組成物を得た。得られた樹脂粉体組成物の溶融流動度
は0.19であり、log f = -0.70 logη+2.83で計算
される溶融流動度0.23より小さい値を示した。
【0060】比較例13 実施例9の凝集操作で得られた充填剤を含まないPFA
凝集粒子を150℃にて10時間乾燥させた後、実施例
2と同様の方法でGF50wt% 及びPPS(東ソー・ サ
スティール製)1wt% を含有する平均粒子径300μm
の組成物を得た。得られた樹脂粉体組成物の溶融流動度
は0.09であり、log f = -0.70 logη+2.83で計算
される溶融流動度0.10より小さい値を示した。
【0061】[被膜形成試験]上記の各実施例、比較例
で得られた樹脂粉体組成物を用いて、下記の方法で基材
にライニングを行ない、ライニング被膜の成膜性、耐発
泡性、耐剥離性、表面平滑性を評価した。結果を表1
(実施例)及び表2(比較例)に示す。
【0062】なおライニング被膜を評価するための被膜
形成試験および評価方法は次のとおりである。 (A)短管ライニングテストライニング方法 ライニング管:3B黒管(外径89mm×内径81mm×長さ15
0mm ) #60アルミナサンドプラスト処理 プライマー :850-314/VM7799(デュポン製) 400℃×1hr焼成 回転成形機 :玉川機械(株)製 二軸100L回転成
形機 公転3. 5rpm ,自転5rpm 粉体組成物量:約200g−膜厚2mm 温度条件 :粉体組成物を入れた金型を320℃の回
転成形機の電気炉に導入して昇温し、340℃で180
分間、その後360℃にて120分間焼成した後放冷し
た。
【0063】ライニング膜の評価 (1) 成膜性および表面平滑度 ライニング管を室温にまで放冷した後、ライニング膜の
成膜性,表面平滑性について目視にて評価した。各評価
項目にて優良なものを◎、良好なものを○、やや不良の
ものを△、不良のものを×、極めて 不良のものを××
とし、5段階で評価した。
【0064】(2) 耐剥離性 ASTM−F781PFAライニングパイプテストに準
じて下記の条件でヒートサイクルテストを行い被膜の耐
剥離性を評価した。 1サイクル 260℃×3hr−20℃×1hr ◎ ・・・50サイクルで剥離なし ○ ・・・3サイクルでは剥離しないが50サイクルで
僅かに剥離 △ ・・・3サイクルで僅かに剥離 × ・・・3サイクルで剥離 ××・・・ライニング成形後剥離
【0065】(3) 耐発泡性 ライニング被膜をカッターで切り、断面(長さ50m
m)における気泡数で評価した。 ◎ ・・・気泡数 0個 ○ ・・・気泡数 1−3個 △ ・・・気泡数 4−10個 × ・・・気泡数 10個以上 ××・・・気泡数 10個以上で気泡が大
【0066】(B)トップコート (A)のテストで剥離なしと判定(表1中◎、および
○)された試料について、形成した被覆層の上に充填材
の入っていないPFA樹脂層を1mmの厚さに重ねてト
ップコート形成し、剥離の有無を判定した。 成形条件 回転成形機 :玉川機械(株)製 二軸100L回転成
形機 公転 3.5rpm 自転 5rpm PFA樹脂 :TE9738−J(三井・ デュポンフロ
ロケミカル製、フッ素化されたPFA) 100g 温度条件 粉体組成物を入れた金型を320℃の回転成形機の電気
炉に導入して昇温し、360℃で300分間焼成した後
放冷した。 被膜が剥離しなかったものを○で示した。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 7/02 KJN C08K 7/02 KJN C09D 127/18 PFJ C09D 127/18 PFJ //(C08L 27/18 81:02) 27:18 (72)発明者 山本 和弘 清水市八木間町449−2 (56)参考文献 特開 昭57−105442(JP,A) 特開 昭63−89560(JP,A) 特開 平4−81445(JP,A) 特開 平3−281557(JP,A) 特開 昭55−43120(JP,A) 特開 昭52−24252(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点以上の温度で流動性を有するテトラ
    フルオロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニルエー
    テル)共重合体よりなる粒子内に平均粒子径0. 3〜5
    0μmのポリフェニレンサルファイド0. 05〜5wt%
    及び耐熱性充填材を均一に含み、平均粒子径70〜10
    00μm、空隙率0. 74以下、及び被膜の比収縮率が
    5. 1%以下であり、溶融流動度が下記の式 log f ≧ -0.70 logη+2.83 (式中f は共重合体樹脂粉体組成物の溶融流動度、ηは
    テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニ
    ルエーテル)共重合体の372℃における比溶融粘度を
    示す。)を満足する値を有するテトラフルオロエチレン
    共重合体樹脂粉体組成物。
  2. 【請求項2】 テトラフルオロエチレン−パーフルオロ
    (アルキルビニルエーテル)共重合体が372℃におい
    て5×103 〜1×106ポイズの比溶融粘度を有する
    ものであることを特徴とする請求項1記載のテトラフル
    オロエチレン共重合体樹脂粉体組成物。
  3. 【請求項3】 テトラフルオロエチレン−パーフルオロ
    (アルキルビニルエーテル)共重合体粒子にポリフェニ
    レンサルファイド及び耐熱性充填材を混合し、これを水
    と有機液体の共存下で造粒することを特徴とする請求項
    1または2に記載のテトラフルオロエチレン共重合体樹
    脂粉体組成物の製造法。
  4. 【請求項4】 テトラフルオロエチレン−パーフルオロ
    (アルキルビニルエーテル)共重合体粒子にポリフェニ
    レンサルファイド及び耐熱性充填材を混合し、これを圧
    縮成形後、粉砕することを特徴とする請求項1または2
    に記載のテトラフルオロエチレン共重合体樹脂粉体組成
    物の製造法。
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