JP3152284B2 - 変性ポリテトラフルオロエチレン粒状粉末 - Google Patents

変性ポリテトラフルオロエチレン粒状粉末

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JP3152284B2 JP08449097A JP8449097A JP3152284B2 JP 3152284 B2 JP3152284 B2 JP 3152284B2 JP 08449097 A JP08449097 A JP 08449097A JP 8449097 A JP8449097 A JP 8449097A JP 3152284 B2 JP3152284 B2 JP 3152284B2
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    • C08J2327/02Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C08J2327/12Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment containing fluorine atoms
    • C08J2327/18Homopolymers or copolymers of tetrafluoroethylene

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉末特性、特に粒子
安定性に優れ、帯電量が小さい変性ポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)粒状粉末に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、懸濁重合でえられたPTFE粉末
を平均粒径100μm未満に粉砕後造粒して粒状粉末を
うる製法としては多数の提案がなされており、たとえば
特公昭44−22619号公報にPTFE粉末を沸点が
30〜150℃の水不溶性有機液体を含む30〜150
℃の水性媒体中で撹拌造粒する方法が記載されている。
【0003】また、特公昭57−15128号公報に、
前記公報記載の方法を改良する目的でPTFE粉末に対
する解砕機構を備えた装置を用いる方法が記載されてい
る。
【0004】また、水のみを使用して造粒する方法とし
ては、たとえば特公昭43−8611号公報にPTFE
粉末を40〜90℃の水中で撹拌造粒する方法が、特公
昭47−3187号公報にPTFE粉末を40℃以上の
水性媒体中で撹拌造粒する方法が、さらに特開平3−2
59926号公報にPTFE粉末を水性媒体中で解砕機
構を併用して撹拌造粒する方法が記載されている。
【0005】しかし、かかる造粒方法では静電気によっ
てPTFE粉末に帯電が起こる。帯電したPTFE粉末
は、成形時に、成形用金型だけでなくホッパー、フィー
ダーなどに静電気によって付着し、結果的に流動性を阻
害する。また、細粒化された粉末ほど流動性が低下する
と同時に、見かけ密度が低くなるという傾向があり、こ
の点で充分でない。
【0006】一方、平均粒径が100μm以上のPTF
Eの粗粉砕粉末を用いる造粒法も提案されている。この
粗粉砕粉末を用いる方法としては、たとえば特開平3−
259925号公報に、420μmのPTFE粉末を6
0〜100℃の水性媒体中で解砕機構を併用して撹拌造
粒する方法が記載されている。
【0007】しかし、この公報に記載されている方法に
よっても、えられるPTFE粒状粉末は引張強度などの
成形品物性を充分に満足させうるものではなく、製品化
するにはゲル化して粉砕するといった後工程が必要にな
る。また粒状粉末を成形してえられる成形品の絶縁破壊
電圧も低いので、それが要求されるような用途には用い
られない。さらに前記したようにこの方法では解砕機構
が必要である。
【0008】また特公平3−39105号公報には、温
水中で有機液体の共存下で変性PTFE粉末を撹拌造粒
して粒状粉末をうる技術が開示されている。この方法に
よりえられる粒状粉末は、少なくとも700g/リット
ル(0.7g/cm3)の見かけ密度を有している粉末
については、平均粒径150〜250μmの粉末で8.
0〜4.0秒/50gの流動性fと8.0〜4.0秒/
50gの粒子安定性sを有しており、平均粒径250〜
1000μmの粉末で4.0〜1.5秒/50gの流動
性fと4.0〜1.8秒/50gの粒子安定性sを有し
ている。また少なくとも800g/リットル(0.8g
/cm3)の見かけ密度を有している粒状粉末について
は、平均粒径150〜250μmの粉末で6.0〜4.
0秒/50gの流動性fと6.0〜4.0秒/50gの
粒子安定性sを有しており、平均粒径250〜1000
μmの粉末で3.0〜1.5秒/50gの流動性fと
3.0〜1.8秒の粒子安定性sを有していると記載さ
れている。なお、粒子安定性とは粉末に機械的応力を加
えたのちの流動性であり、粒子を保存または輸送したの
ちの流動性を評価するものである。流動性および粒子安
定性の測定法については後述する。
【0009】特公平3−39105号公報記載の変性P
TFE粒状粉末は、確かに凝集した成形用粉末から製造
される200μmの厚さのスライスフィルムの孔の数
(電気的欠損部として測定する)が5000Vの圧力の
もとでは少ない点は改善されているが、全体として流動
性が不充分である(安息角が39度以上)。また流動性
の比較的高い部分(高見かけ密度で大粒径)では粒子の
安定性の低下の度合、すなわち粒子安定係数(粒子安定
性s/流動性f)が大きくなっている(実施例13では
粒子安定係数が2.5/1.9=1.32となってい
る)。
【0010】また、この粒状粉末は300V以上の高い
帯電性を有しており、粉末を用いて成形してえられる成
形品の絶縁破壊電圧は10KV以下と低く、また表面粗
度も3.0μm以上と粗いものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前記し
たような問題に鑑み鋭意検討した結果、水と液−液界面
を形成する有機液体および特定のノニオン性界面活性剤
の存在下に水中で変性PTFE粉末を撹拌して造粒する
ことにより、前記したような問題を解決できることを見
出した。
【0012】すなわち、本発明の目的は、見かけ密度が
大きく、平均粒径が小さくてかつ粒度分布がシャープで
あり、帯電量が小さく(実質的にゼロに近い)、安息角
が小さく、粉末流動性、特に粒子安定性などの粉末物性
に優れた変性PTFE粒状粉末を提供することにある。
該変性PTFE粒状粉末は伸び、表面平滑性などの成形
品物性に優れ、かつ表面粗度が小さい(平滑な)、絶縁
破壊電圧が大きい成形品を与える。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、テトラフルオ
ロエチレン99〜99.999モル%とパーフルオロビ
ニルエーテル1〜0.001モル%とを共重合してえら
れる変性ポリテトラフルオロエチレン粉末を、炭素数3
〜4のポリ(オキシアルキレン)単位からなる疎水性セ
グメントとポリ(オキシエチレン)単位からなる親水性
セグメントとを有するノニオン性界面活性剤および水と
液−液界面を形成する有機液体の共存下に水中で造粒し
てえられる粒状粉末であって、該粒状粉末が、(1)帯
電量が50V以下、好ましくは10V以下であり、
(2)安息角が38度以下であり、(3)見かけ密度が
0.7g/cm3以上0.8g/cm3未満であり、
(4)平均粒径150μm以上250μm未満の粒状粉
末の流動性fが2〜3秒/50gで、かつ粒子安定性s
が2〜3秒/50gであり、(5)平均粒径250〜1
000μmの粒状粉末の流動性fが1〜2秒/50gで
かつ粒子安定性sが1〜2秒/50gであり、(6)粒
子安定性s/流動性fで表わされる粒子安定係数s/f
が1〜1.3であり、(7)該粒状粉末を用いて成形し
てえられる成形品の表面粗度が2.0μm以下であり、
(8)該粒状粉末を用いて成形してえられる0.1mm
厚のスカイブシートの絶縁破壊電圧が12KV以上であ
る 変性ポリテトラフルオロエチレン粒状粉末に関する。
【0014】また、本発明は、テトラフルオロエチレン
99〜99.999モル%とパーフルオロビニルエーテ
ル1〜0.001モル%とを共重合してえられる変性ポ
リテトラフルオロエチレン粉末を、炭素数3〜4のポリ
(オキシアルキレン)単位からなる疎水性セグメントと
ポリ(オキシエチレン)単位からなる親水性セグメント
とを有するノニオン性界面活性剤および水と液−液界面
を形成する有機液体の共存下に水中で造粒してえられる
粒状粉末であって、該粒状粉末が、(1)帯電量が50
V以下、好ましくは10V以下であり、(2)安息角が
37度以下であり、(3)見かけ密度が0.8g/cm
3以上0.9g/cm3未満であり、(4)平均粒径15
0μm以上250μm未満の粒状粉末の流動性fが2〜
3秒/50gで、かつ粒子安定性sが2〜3秒/50g
であり、(5)平均粒径250〜1000μmの粒状粉
末の流動性fが1〜2秒/50gでかつ粒子安定性sが
1〜2秒/50gであり、(6)粒子安定性s/流動性
fで表わされる粒子安定係数s/fが1〜1.3であ
り、(7)該粒状粉末を用いて成形してえられる成形品
の表面粗度が2.5μm以下であり、(8)該粒状粉末
を用いて成形してえられる0.1mm厚のスカイブシー
トの絶縁破壊電圧が11KV以上である 変性ポリテトラフルオロエチレン粒状粉末に関する。
【0015】さらに本発明は、テトラフルオロエチレン
99〜99.999モル%とパーフルオロビニルエーテ
ル1〜0.001モル%とを共重合してえられる変性ポ
リテトラフルオロエチレン粉末を、炭素数3〜4のポリ
(オキシアルキレン)単位からなる疎水性セグメントと
ポリ(オキシエチレン)単位からなる親水性セグメント
とを有するノニオン性界面活性剤および水と液−液界面
を形成する有機液体の共存下に水中で造粒してえられる
粒状粉末であって、該粒状粉末が、(1)帯電量が50
V以下、好ましくは10V以下であり、(2)安息角が
36度以下であり、(3)見かけ密度が0.9g/cm
3以上であり、(4)平均粒径150μm以上250μ
m未満の粒状粉末の流動性fが2〜3秒/50gで、か
つ粒子安定性sが2〜3秒/50gであり、(5)平均
粒径250〜1000μmの粒状粉末の流動性fが1〜
2秒/50gでかつ粒子安定性sが1〜2秒/50gで
あり、(6)粒子安定性s/流動性fで表わされる粒子
安定係数s/fが1〜1.3であり、(7)該粒状粉末
を用いて成形してえられる成形品の表面粗度が3.0μ
m以下であり、(8)該粒状粉末を用いて成形してえら
れる0.1mm厚のスカイブシートの絶縁破壊電圧が1
0KV以上である 変性ポリテトラフルオロエチレン粒状粉末に関する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明において用いる変性PTF
E粉末は、通常の懸濁重合法によりえられ、テトラフル
オロエチレン(TFE)とパーフルオロビニルエーテル
との共重合が可能な単量体とTFEとの共重合体などか
らなる粉末であり、その粉砕後の平均粒径は100μm
未満であり、50μm以下であることが好ましい。その
下限は粉砕装置や粉砕技術によって決まるが、通常30
〜40μmである。
【0017】前記TFEと共重合が可能なパーフルオロ
ビニルエーテルとしては、たとえば式(I): CF2=CF−OR (I) [式中、Rは炭素数1〜10のパーフルオロアルキル
基、炭素数4〜9のパーフルオロ(アルコキシアルキ
ル)基、式(II):
【0018】
【化1】 (式中、mは0または1〜4の整数である)で示される
有機基または式(III):
【0019】
【化2】 (式中、nは1〜4の整数である)で示される有機基を
表わす]で示されるパーフルオロビニルエーテルがあげ
られる。
【0020】前記パーフルオロアルキル基の炭素数は1
〜10、好ましくは1〜5であり、炭素数をこの範囲内
の数とすることにより溶融成形不可という性質を保持し
たまま、耐クリープ性に優れているという効果がえられ
る。
【0021】前記パーフルオロアルキル基としては、た
とえばパーフルオロメチル、パーフルオロエチル、パー
フルオロプロピル、パーフルオロブチル、パーフルオロ
ペンチル、パーフルオロヘキシルなどがあげられるが、
耐クリープ性およびモノマーコストの点からパーフルオ
ロプロピルが好ましい。
【0022】前記パーフルオロビニルエーテルの重合割
合を1.0〜0.001モル%の範囲内の割合とするこ
とにより耐クリープ性に優れているという効果がえられ
る。
【0023】本発明においては、前記変性PTFE粉末
を、たとえば水の存在下または乾燥状態で、ハンマー・
ミル、羽根つきの回転子をもった粉砕機、気流エネルギ
ー型粉砕機、衝撃粉砕機などの粉砕機により平均粒径1
00μm未満、好ましくは50μm以下に粉砕してえら
れる粒子とするのが好ましい。この粒子の平均粒径を前
記範囲内の粒径とすることにより、造粒し成形してえら
れる成形品物性に優れているという効果がえられる。
【0024】本発明において用いる有機液体は、水と液
−液界面を形成し水中に液滴として存在しうる有機液体
であればよく、水中で液滴を形成し水と液−液界面を形
成しうるものであれば水に多少溶解するものであっても
よい。具体例としては、たとえば1−ブタノール、1−
ペンタノールなどのアルコール類;ジエチルエーテル、
ジプロピルエーテルなどのエーテル類;メチルエチルケ
トン、2−ペンタノンなどのケトン類;ペンタン、ドデ
カンなどの脂肪族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの芳香族炭化水素;塩化メチレン、テトラクロ
ロエチレン、トリクロロエチレン、クロロホルム、クロ
ロベンゼン、トリクロロトリフルオロエタン、モノフル
オロトリクロロメタン、ジフルオロテトラクロロエタ
ン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1−ジクロロ
−2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、1,
3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプ
ロパン、1,1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロ
エタン、1,1−ジクロロ−1−フルオロエタンなどの
ハロゲン化炭化水素などを用いることができる。これら
のうちハロゲン化炭化水素が好ましく、特に1,1,1
−トリクロロエタン、1,1−ジクロロ−2,2,3,
3,3−ペンタフルオロプロパン、1,3−ジクロロ−
1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン、1,1
−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロエタン、1,1
−ジクロロ−1−フルオロエタンなどの塩化炭化水素や
フッ化塩化炭化水素が好ましい。これらは不燃性であ
り、かつフロン規制の要求などを満足するからである。
これらの有機液体は単独で用いてもよく、2種以上を組
み合わせて用いてもよい。
【0025】前記水と液−液界面を形成する有機液体の
添加量としては、変性PTFE粉末に対して30〜80
%(重量%、以下同様)であり、40〜60%であるこ
とが好ましい。
【0026】本発明においては、前記水と液−液界面を
形成する有機液体の液滴中において変性PTFE粉末の
造粒が進行すると思われるが、特定のノニオン性界面活
性剤のはたらきにより、この液滴がより小さく、より球
形に近い形状になるために、平均粒径が小さく、また球
形に近い粒子がえられ、また粒状粉末の見かけ密度が大
きくなり、さらに粒子安定性が向上するものと思われ
る。
【0027】前記特定のノニオン性界面活性剤は、炭素
数3〜4のポリ(オキシアルキレン)単位からなる疎水
性セグメントとポリ(オキシエチレン)単位からなる親
水性セグメントを有するセグメント化ポリアルキレング
リコール類、およびこれらの誘導体である。
【0028】疎水性セグメントと親水性セグメントを有
するセグメント化ポリアルキレングリコール類として
は、たとえば式(IV):
【0029】
【化3】 (式中、Aは
【0030】
【化4】 pは5〜200の整数、qは2〜400の整数である)
で示されるものが好ましい。これらのうち、変性PET
E樹脂に吸着されやすいという点からpは15〜40、
qは7〜100が好ましい。
【0031】これらの中でも好ましいものとしては
【0032】
【化5】 である。
【0033】前記特定のノニオン性界面活性剤の添加量
としては、変性PTFE粉末に対して0.01〜5%で
あり、0.1〜0.3%であることが好ましい。
【0034】この範囲内で特定のノニオン性界面活性剤
を用いることにより、ほぼ球形で小粒径でかつ粒度分布
がシャープであり粉末流動性に優れ、見かけ密度が大き
い粒状粉末がえられる。
【0035】本発明においては、界面活性剤としてアニ
オン性界面活性剤を特定のノニオン性界面活性剤と併用
してもよい。併用するばあいは変性PTFE粉末に対し
て0.001〜5%である(併用のばあい特定のノニオ
ン性界面活性剤量は前記と同じ)。
【0036】アニオン性界面活性剤としては、たとえば
高級脂肪酸およびその塩、アルキル硫酸塩、アルキルス
ルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキル
リン酸エステルなど既知のものが使用できるが、とくに
好ましいアニオン性界面活性剤としては高級アルコール
硫酸エステル塩、たとえばラウリル硫酸ナトリウム、あ
るいはフルオロアルキル基またはクロロフルオロアルキ
ル基を有する含フッ素カルボン酸系または含フッ素スル
ホン酸系のアニオン性界面活性剤があげられ、代表的な
化合物としては、式(V): X(CF2CF2)n(CH2)mA (V) または式(VI): X(CF2CFCl)n(CH2)mA (VI) (式中、Xは水素原子、フッ素原子または塩素原子、n
は3〜10の整数、mは0または1〜4の整数、Aはカ
ルボキシル基、スルホン酸基またはそれらのアルカリ金
属もしくはアンモニウム残基を表わす)で示される化合
物があげられる。
【0037】本発明においては、フィラーをさらに配合
してもよいが、粒子安定性や電気的特性の面から、フィ
ラーを配合しない方が好ましい。
【0038】本発明の変性PTFE粒状粉末の具体的製
法としては、たとえばつぎのような製法があげられる
が、この製法のみに限定されるものではない。
【0039】(1)コーン翼を備えた200リットル造
粒槽にイオン交換水を120〜150リットル仕込み2
0〜28℃に温調する。
【0040】(2)予め40μm未満に粉砕された変性
PTFE粉末30kgを造粒槽に仕込む。
【0041】(3)コーン翼を400rpmで回転させ
ながら界面活性剤を所定量添加し、2〜3分後、前記有
機液体を所定量添加する。
【0042】(4)引き続き5分間400rpmで撹拌
し有機液体と変性PTFE粉末をなじませる。
【0043】(5)槽の内容物を槽外のラインミキサー
に通し外部循環による解砕を10分間行なう。
【0044】(6)造粒槽内を15〜30分間かけて3
7〜39℃に昇温する。なお、この昇温時間は造粒物が
目的とする品質により適宜変更する。
【0045】(7)さらに造粒槽内を37〜39℃に1
5〜60分間維持し、有機液体を留去する。この間コー
ン翼の回転数は400rpmとする。なお、この維持時
間は造粒物が目的とする品質により適宜変更する。
【0046】(8)撹拌停止後150メッシュの篩を用
い造粒物を水と分離する。
【0047】(9)分取した造粒物を箱型熱風循環式乾
燥機を用い165℃で20時間かけて乾燥する。
【0048】本発明の変性PTFE粒状粉末は、見かけ
密度によりその物性が変化している。粒状粉末の見かけ
密度を変化させるには、たとえば(a)水と液−液界面
を形成する有機液体の量を変える(量を多くすると見か
け密度が小さくなる)、(b)水中での造粒時間(粒子
の滞留時間)を変える(長くすると見かけ密度が大きく
なる)、(c)前記(5)の外部循環(解砕)時間を変
える(循環時間を長くすると見かけ密度が大きくな
る)、ことにより調節できる。
【0049】本発明の変性PTFE粒状粉末の製法によ
れば、たとえばつぎのような粉末物性や成形品物性を有
している粒状粉末がえられ、とくに粒度分布がシャープ
であるので従来のようにふるいにかけ小粒径の粒子を取
り出すという繁雑な工程が不要であるなど、従来の製法
ではえられない変性PTFE粒状粉末の製法である。
【0050】(本発明の変性PTFE粒状粉末の物性)見かけ密度 :0.7g/cm3以上 0.7g/cm3より小さいと金型充填量が少なくな
る。
【0051】流動性(21B法):6回以上 5.5回以下ではホッパー流動性の点で劣る。特に8回
が好ましい。
【0052】安息角:38度以下 38度を超える粉末は流動性がわるく、好ましくない。
【0053】ただし、見かけ密度が0.7g/cm3
上0.8g/cm3未満のばあいは38度以下、見かけ
密度が0.8g/cm3以上0.9未満のばあいは37
度以下、見かけ密度が0.9g/cm3以上のばあいは
36度以下である。
【0054】通常、粉末の安息角は見かけ密度が高いほ
ど重力の影響を受けて小さな値となる。したがって、本
発明の方法によりえられる粉末の安息角も見かけ密度に
より変化するが、従来技術によりえられる粉末に比べて
小さくなる。
【0055】なお、従来技術によりえられる粉末の安息
角は、見かけ密度が0.6g/cm3以上0.9g/c
3未満のばあい40度以上、見かけ密度が0.9g/
cm3以上1.0g/cm3未満のばあい38度以上、見
かけ密度が1.0g/cm3以上のばあい36度以上で
ある。
【0056】粒度分布A:10メッシュのふるい上に残
存する粒状粉末0%、20メッシュのふるい上に残存す
る粒状粉末5%以下 造粒後の粒状粉末がこの範囲の粒度分布を有するときは
粒度が揃っているため金型内の充填ムラがなくなり、好
ましい。特に10メッシュ、20メッシュのふるい上に
存する粒状粉末がいずれも0%であるのが好ましい。
【0057】粒度分布B:50重量%以上 造粒後の粒状粉末がこの粒度分布を有するときは金型の
充填ムラがなくなり、好ましい。特に60重量%以上で
あるのが好ましい。
【0058】平均粒径:1000μm以下 1000μmよりも大きくなると薄肉の金型への充填が
できなくなる。特に好ましくは薄肉の金型への充填性の
点から250〜300μmである。
【0059】帯電量:50V以下 帯電量が50Vを超えたPTFE粉末は成形時に成形用
金型だけでなく、ホッパー、フィーダーなどに静電気に
より付着し結果的に流動性を阻害する。なお、好ましく
は10V以下で、この帯電量ではこうした問題は全く起
こらない。
【0060】流動性f(ヘキスト法)および粒子安定性
s(ヘキスト法): (1)平均粒径150μm以上250μm未満の粒状粉
末 流動性fが2〜3秒/50gで粒子安定性sが2〜3秒
/50g。小さい方が流動性に優れている。
【0061】(2)平均粒径250〜1000μmの粒
状粉末 流動性fが1〜2秒/50gで粒子安定性sが1〜2秒
/50g。小さい方が流動性に優れている。
【0062】粒子安定係数s/f:すべての見かけ密度
および平均粒径で1〜1.3、好ましくは1〜1.1。
粒子安定係数が1に近いほど機械力を作用させたのちの
流動性の変化が小さい。したがって、輸送、袋詰め、保
管後も良好な流動性が保たれる。
【0063】(成形物の物性)引張強度 :100kgf/cm2以上 100kgf/cm2より小さい成形物は機械的強度に
劣る。なお、好ましくは、150kgf/cm2以上で
あり、その範囲内で用途に応じて決める。
【0064】伸び:100〜400% 100%より小さい成形物は機器への装着時や加工時に
切断してしまうことがある。好ましくは150%以上で
ある。
【0065】表面粗度:3.0μm以下 3.0μmを超える成形物は表面の凹凸が大きく、好ま
しくない。特に好ましくは見かけ密度0.7g/cm3
以上0.8g/cm3未満で2.0μm以下、見かけ密
度0.8g/cm3以上0.9g/cm3未満で2.5μ
m以下、見かけ密度0.9g/cm3以上で3.0μm
以下である。
【0066】絶縁破壊電圧:10KV以上 高圧変圧機用コンデンサーの絶縁テープや遮断器用絶縁
ノズルなどの高圧絶縁材料に用いるばあいに必要な特性
で、好ましくは10KV以上である。特に見かけ密度
0.7g/cm3以上0.8g/cm3未満で12KV以
上、見かけ密度0.8g/cm3以上で0.9g/cm3
未満で11KV以上、見かけ密度0.9g/cm3以上
で10KV以上である。
【0067】白色度(Z値):95以上 PTFEの成形体は通常の樹脂に比べ白色度が高く、商
品価値の点から、白色度の高いものが好まれる。
【0068】なお、各物性の測定法はつぎのとおりであ
る。
【0069】見かけ密度:JIS K 6891−5.
3に準じて測定した。
【0070】粉砕後の平均粒径(一次粒子の粒径) ウェットシーブ法:JIS標準ふるい20メッシュ(ふ
るい目の開き840μm)、250メッシュ(ふるい目
の開き62μm)、270メッシュ(ふるい目の開き5
3μm)、325メッシュ(ふるい目の開き44μm)
および400メッシュ(ふるい目の開き37μm)が使
用される。まず、20メッシュふるいを250メッシュ
ふるいの上に重ねる。5gの粉末試料を20メッシュふ
るいの上に乗せて、シャワー霧吹きを用いて約3リット
ル/m2の割合で約30秒間、四塩化炭素を霧吹くこと
により、下方ふるい上に注意深く洗い落とす。試料が完
全に洗い落とされたら、上方ふるいを取り除き、下方ふ
るいをまんべんなく約4分間霧吹く。その後、下方ふる
いを空気乾燥し、このふるいの上に保留された乾燥粉末
の重量を測定する。この一連の操作を20メッシュふる
いと他の3つの小メッシュふるいの1つとを用いて各々
新しい5gの粉末試料について繰り返す。累積百分率を
うるために各ふるい上に保留される粉末の重量に20を
掛け、つぎにこれらの数値を対数確率紙上にふるい目の
開きに対してプロットする。これらの点を直線で結び、
累積重量百分率値50(d50)および84(d34)に相
当する粒径を読み取り、次式によってウェットシーブサ
イズ(dWS)を計算して求める。
【0071】
【数1】 流動性(21B法):特開平3−259925号公報記
載の方法に準じて測定した。
【0072】すなわち、測定装置としては、図1(特開
平3−259925号公報記載の第3図に対応)に示さ
れるごとく支持台42に中心線を一致させて支持した上
下のホッパー31および32を用いる。上部ホッパー3
1は、入口33の直径74mm、出口34の直径12m
m、入口33から出口34までの高さ123mmで、出
口34に仕切板35があり、これによって中の粉末を保
持したり落したりすることが適宜できる。下部ホッパー
32は入口36の直径76mm、出口37の直径12m
m、入口36から出口37までの高さ120mmで、上
部ホッパーと同様出口37に仕切板38が設けられてい
る。上部ホッパーと下部ホッパーとの距離は各仕切板の
間が15cmとなるように調節されている。なお図1中
39および40はそれぞれ各ホッパーの出口カバーであ
り、41は落下した粉末の受器である。
【0073】流動性の測定は被測定粉末約200gを2
3.5〜24.5℃に調温した室内に4時間以上放置
し、10メッシュ(目の開き1680ミクロン)でふる
ったのち、同温度で行なわれる。
【0074】(I) まず、容量30ccのコップに丁
度1杯の被測定粉末を上部ホッパー31へ入れたのち、
ただちに仕切板35を引抜いて粉末を下部ホッパーへ落
す。落ちないときは針金でつついて落す。粉末が下部ホ
ッパー32に完全に落ちてから15±2秒間放置したの
ち下部ホッパーの仕切板38を引抜いて粉末が出口37
から流れ落ちるかどうかを観察し、このとき8秒以内に
全部流れ落ちたばあいを落ちたものと判定する。
【0075】(II) 以上と同じ測定を3回くり返して
落ちるかどうかをみ、3回のうち2回以上流れ落ちたば
あいは流動性「良」と判定し、1回も落ちないばあいは
流動性「不良」と判定する。3回のうち1回だけ流れ落
ちたばあいは、さらに2回同じ測定を行ない、その2回
とも落ちたばあいは結局その粉末の流動性は「良」と判
定し、それ以外のばあいは流動性「不良」と判定する。
【0076】(III) 以上の測定で流動性「良」と判
定された粉末については、つぎの同じ容量30ccのコ
ップ2杯の粉末を上部ホッパーへ入れて前述したところ
と同様にして測定を行ない、結果が流動性「良」とでた
ときは順次粉末の杯数を増加してゆき、「不良」となる
まで続け、最高8杯まで測定する。各測定の際には、前
回の測定で下部ホッパーから流出した粉末を再使用して
もよい。
【0077】(IV) 以上の測定でPTFE粉末は使用
量が多いほど流れ落ちにくくなる。
【0078】そこで流動性「不良」となったときの杯数
から1を引いた数をもってその粉末の「流動性」と定め
る。
【0079】粒状粉末の平均粒径および粒度分布A:上
から順に10、20、32、48、60および83メッ
シュ(インチメッシュ)の標準ふるいを重ね、10メッ
シュふるい上にPTFE粒状粉末をのせ、ふるいを振動
させて下方へ順次細かいPTFE粒状粉末粒子を落下さ
せ、各ふるい上に残留したPTFE粒状粉末の割合を%
で求めたのち、対数確率紙上に各ふるいの目の開き(横
軸)に対して残留割合の累積パーセント(縦軸)を目盛
り、これらの点を直線で結び、この直線上で割合が50
%となる粒径を求め、この値を平均粒径とする。また、
10メッシュ、20メッシュ、32メッシュ、48メッ
シュ、60メッシュおよび83メッシュのふるいにそれ
ぞれ残存する粒状粉末の重量%を粒度分布Aとする。
【0080】粒度分布B:平均粒径の0.7〜1.3倍
の直径を有する粒子の全粒子に対する重量割合であり、
平均粒径に0.7倍あるいは1.3倍の値を乗ずること
によって算出し、累積曲線中にその点を書込むことによ
って重量割合を求める。
【0081】帯電量:イオン システムズ社(Ion
systems,Inc.)製ハンディ静電測定器SF
M775を用いて測定した。
【0082】流動性f(ヘキスト法):特公平3−39
105号公報記載の方法 PTFEで被覆されたアルミニウム製ロート(上部内径
74mm、下部内径12mmそして高さ89mm)を、
振動装置のモーター・ケーシングからロートの中心まで
の間隔が90〜100mmであるように市販の振動装置
(ジーエルサイエンス(株)製のカラム充填バイブレー
タ)に固定する。ロート中に50gの生成物を充填し、
0.5〜1mmの振動幅を示す振動装置のスイッチを入
れてそしてロートの出口を開いてからロートが完全に空
になるまでの時間を測定する。粉末の流動性は、流出時
間が短かければ短かいほど、ますます良好である。流動
性の測定前に>1500μmの粗大粒子を分離する。
【0083】粒子安定性s(ヘキスト法):特公平3−
39105号公報記載の方法 底部中心に深さ3mm、直径5mmの円柱状の凹みを有
する100mmの内径および150mmの高さを有する
アルミニウム製ビーカー中に2本の羽根を備えた撹拌機
の回転軸を前記凹みにセットし、50gの粉末を充填し
そして200rpmのもとで5分間撹拌する。撹拌羽根
の下側辺から底までの距離は1.5mmである。1.5
mmの厚さ、25mmの幅および46mmの長さを有す
る撹拌羽根は撹拌機軸に対して45°の角度で傾斜して
おりそして互に90°の角度にある。羽根の辺はわずか
に丸みを帯びている。静電気帯電を回避するために生成
物に、撹拌開始前に約0.1gの酸化アルミニウムを添
加する。この測定の際にも予め>1500μmの粗大粒
子を分離する。
【0084】つぎに、アルミニウム製ビーカー中で撹拌
した生成物について前記のヘキスト法で流動性を測定す
る。機械的応力を掛けた後にえられる流動性値を、粒子
安定性の目安として用いる。撹拌処理前と撹拌処理後と
の粉末の流動性値を比較することにより、粒子が機械的
応力のもとでどのくらい破壊されるかが判定できる。
【0085】引張強度(以下、TSともいう)および伸
び(以下、ELともいう):内径100mmの金型に2
5gの粉末を充填し、約30秒間かけて最終圧力が約3
00kg/cm2となるまで徐々に圧力を加え、さらに
2分間その圧力に保ち予備成形体をつくる。金型から予
備成形体を取り出し、365℃に保持してある電気炉へ
この予備成形体を入れ、3時間焼成後、取り出して焼成
体をうる。この焼成体からJISダンベル3号で試験片
を打ち抜き、JIS K 6891−58に準拠して、
総荷重500kgのオートグラフを用い、引張速度20
0mm/分で引張り、破断時の応力と伸びを測定する。
【0086】安息角:ホソカワミクロン製パウダーテス
ターを用いて測定した。
【0087】表面粗度:粉末210gを直径50mmの
金型に充填し、成形圧力300kg/cm2で5分間保
持し、えられた予備成形品を50℃/hrの昇温速度で
室温から365℃まで昇温し、365℃で5.5時間保
持したのち、50℃/hrで冷却する。えられた成形品
の上部表面を東京精密機械(株)製の表面あらさ測定機
を用い、JIS B 0601に記載の中心線平均粗さ
(Ra)法に従い測定した。
【0088】絶縁破壊電圧:Z値の測定に用いたものと
同じ方法で成形した成形品ブロックを切削して0.1m
mの厚さのスカイブシートをうる。えられたスカイブシ
ートを用いてJIS K 6891に準じて測定した。
【0089】Z値:造粒粉末200gを、直径50mm
の金型に充填し、成形圧力300kg/cm2で5分間
保持し、えられた予備成形品(直径約50mm、厚さ5
0mm)を室温から50℃/hrの昇温速度で365℃
まで昇温し、365℃で5.5時間保持した後、50℃
/hrで冷却した成形品を、端から約25mm(中心部
分)のところで、旋盤で横割りし、切り出した部分の中
心部のZ値を国際照明委員会の定めるXYZ系のZ値測
定法に基づいて測定した。
【0090】本発明の変性PTFE粒状粉末の製法にお
ける各成分の混合割合としては、たとえばつぎのような
ものが好ましくあげられる。
【0091】 変性PTFE粉末 100部 特定のノニオン性界面活性剤 (変性PTFE粉末基準) 0.01〜5重量% 水と液−液界面を形成する有機液体 30〜80部 このような成分、混合割合を採用してフィラーを含まな
い変性PTFE粒状粉末を製造することにより、見かけ
密度が大きく、安息角が小さく、流動性がよいという点
で有利である。
【0092】より好ましくは、 変性PTFE粉末 100部 特定のノニオン性界面活性剤 (変性PTFE粉末基準) 0.1〜0.3重量% 水と液−液界面を形成する有機液体 40〜60部 このような成分、混合割合を採用してフィラーを含まな
い変性PTFE粒状粉末を製造することにより、平均粒
径が小さく、粒度分布がシャープな粒状粉末がえられ、
粒状粉末からえられる成形品は表面粗度が小さいという
点で優れている。
【0093】
【実施例】つぎに、本発明を実施例に基づいてさらに具
体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されな
い。
【0094】実施例1 コーン翼を備えた200リットル造粒槽にイオン交換水
を120〜150リットル仕込み20〜28℃に温調す
る。平均粒径25μmに粉砕された懸濁重合法でえられ
た変性PTFE粉末(ダイキン工業(株)製のポリフロ
ンM−111。パーフルオロプロピレンビニルエーテル
0.1モル%で変性)30kgを造粒槽に仕込む。つい
でコーン翼を400rpmで回転させながら特定のノニ
オン性界面活性剤(日本油脂(株)製のプロノン#10
4。
【0095】
【化6】 )を0.100%添加し、2〜3分後、有機液体として
CH2Cl2を19.1kg添加する。引き続き5分間4
00rpmで撹拌し有機液体とPTFE粉末をなじませ
たのち、造粒槽の内容物を槽外のラインミキサーに通し
外部循環を20分間行なう。造粒槽内を15分間かけて
37〜39℃に昇温し、その温度で15〜60分間維持
して有機液体を留去する。この間コーン翼の回転数は4
00rpmとする。
【0096】撹拌停止後150メッシュの篩を用い造粒
物を水と分離し、分取した造粒物を箱型熱風循環式乾燥
機を用い165℃で20時間かけて乾燥して、本発明の
造粒粉末をうる。
【0097】えられた変性PTFE粒状粉末の粉末物性
および、該粉末からえた成形品の物性を前記の方法で調
べた。
【0098】結果を表1に示す。
【0099】実施例2〜10 実施例1において、界面活性剤の量と種類および水と液
−液界面を形成する有機液体の量を表1に示す量に変え
たこと以外は、実施例1と同様の方法により本発明の変
性PTFE粒状粉末をえ、実施例1と同様の試験を行な
った。結果を表1に示す。
【0100】なお、実施例4で使用したノニオン性界面
活性剤は、つぎのものである。
【0101】プロノン#208:日本油脂(株)製の
【0102】
【化7】 また、実施例3でえられたフィラーを含まない変性PT
FE粒状粉末については、つぎの方法により該粉末中の
粒子の写真撮影を行なった。
【0103】粒子の形状:ソニー(株)製光学顕微鏡ビ
デオマイクロスコープを用いて拡大倍率100倍または
200倍の像について写真撮影を行なった。
【0104】結果を図2および図3に示す。
【0105】比較例1〜5 実施例1において、特定のノニオン性界面活性剤を用い
なかったこと以外は、実施例1と同様の方法により変性
PTFE粒状粉末をえ、実施例1と同様の試験および比
較例1については実施例3と同様の写真撮影(200
倍)を行なった。結果を表2および図4に示す。
【0106】
【表1】
【0107】
【表2】 なお、表1〜2の粒度分布A欄の10onは10メッシ
ュのふるい上に、20onは20メッシュのふるい上
に、32onは32メッシュのふるい上に、48onは
48メッシュのふるい上に、60onは60メッシュの
ふるい上、83onは83メッシュのふるいの上にいず
れも残存する粒子の割合を示しており、83passは
83メッシュのふるいを通過する粒子の割合を示してい
る。
【0108】表1〜2の結果から明らかなように、本発
明の製法によりえられる変性PTFE粒状粉末は、見か
け密度が大きく、とくに小粒径で粒度分布がシャープで
あり、帯電量が少なく、小粒径であるにもかかわらず優
れた流動性を有しており、また該粒状粉末からえられる
成形品は、引張強度、伸びに優れ、表面粗度が小さく、
絶縁破壊電圧が大きく、白色度(Z値)も高い。
【0109】図2〜3は実施例3でえられた本発明の変
性PTFE粒状粉末中の粒子の粒子構造を示す光学顕微
鏡写真であり、図4は界面活性剤を用いない従来の造粒
法(比較例1)でえられた変性PTFE粒状粉末中の粒
子の粒子構造を示す光学顕微鏡写真である。
【0110】これらの図から明らかなように、本発明の
変性PTFE粒状粉末中の粒子は、ほぼ球形であるが、
前記した従来の造粒法でえられた変性PTFE粒状粉末
中の粒子は球形ではない。また、本発明の変性PTFE
粒状粉末中の粒子は、前記した従来の造粒法でえられた
変性PTFE粒状粉末中の粒子よりも明らかに小さい。
【0111】本発明の変性PTFE粒状粉末が、その粒
子の平均粒径が小さいにもかかわらず、粉末流動性、特
に粒子安定性に著しく優れているのは、たとえばこのよ
うにその粒子の形状がほぼ球形であることが考えられ
る。
【0112】
【発明の効果】本発明の変性PTFE粒状粉末は見かけ
密度が大きく、その粒子の大部分はほぼ球形であり平均
粒径が小さくて粒度分布がシャープであり、帯電量が実
質的にゼロに近く、平均粒径が小さいにもかかわらず粉
末流動性、特に粒子安定性に優れ、粒状粉末からえられ
る成形品は、引張強度、伸びに優れ、表面粗度が小さ
く、絶縁破壊電圧が大きく、白色度(Z値)が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において粒状粉体の流動性を調べるため
に用いた装置の概略説明図である。
【図2】実施例3でえられた本発明のフィラーを含まな
い変性PTFE粒状粉末中の粒子の粒子構造を示す光学
顕微鏡写真(倍率:200倍)である。
【図3】実施例3でえられた本発明のフィラーを含まな
い変性PTFE粒状粉末中の粒子の粒子構造を示す光学
顕微鏡写真(倍率:100倍)である。
【図4】比較例1でえられたフィラーを含まない変性P
TFE粒状粉末中の粒子の粒子構造を示す光学顕微鏡写
真(倍率:200倍)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−306179(JP,A) 特開 平6−73189(JP,A) 特開 平5−112690(JP,A) 特開 平4−13729(JP,A) 米国特許5216098(US,A) 国際公開93/16126(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 3/12 - 3/16

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テトラフルオロエチレン99〜99.9
    99モル%とパーフルオロビニルエーテル1〜0.00
    1モル%とを共重合してえられる変性ポリテトラフルオ
    ロエチレン粉末を、炭素数3〜4のポリ(オキシアルキ
    レン)単位からなる疎水性セグメントとポリ(オキシエ
    チレン)単位からなる親水性セグメントとを有するノニ
    オン性界面活性剤および水と液−液界面を形成する有機
    液体の共存下に水中で造粒してえられる粒状粉末であっ
    て、該粒状粉末が、(1)帯電量が50V以下であり、
    (2)安息角が38度以下であり、(3)見かけ密度が
    0.7g/cm3以上0.8g/cm3未満であり、
    (4)平均粒径150μm以上250μm未満の粒状粉
    末の流動性fが2〜3秒/50gで、かつ粒子安定性s
    が2〜3秒/50gであり、(5)平均粒径250〜1
    000μmの粒状粉末の流動性fが1〜2秒/50gで
    かつ粒子安定性sが1〜2秒/50gであり、(6)粒
    子安定性s/流動性fで表わされる粒子安定係数s/f
    が1〜1.3であり、(7)該粒状粉末を用いて成形し
    てえられる成形品の表面粗度が2.0μm以下であり、
    (8)該粒状粉末を用いて成形してえられる0.1mm
    厚のスカイブシートの絶縁破壊電圧が12KV以上であ
    る変性ポリテトラフルオロエチレン粒状粉末。
  2. 【請求項2】 帯電量が10V以下である請求項1記載
    の変性ポリテトラフルオロエチレン粒状粉末。
  3. 【請求項3】 テトラフルオロエチレン99〜99.9
    99モル%とパーフルオロビニルエーテル1〜0.00
    1モル%とを共重合してえられる変性ポリテトラフルオ
    ロエチレン粉末を、炭素数3〜4のポリ(オキシアルキ
    レン)単位からなる疎水性セグメントとポリ(オキシエ
    チレン)単位からなる親水性セグメントとを有するノニ
    オン性界面活性剤および水と液−液界面を形成する有機
    液体の共存下に水中で造粒してえられる粒状粉末であっ
    て、該粒状粉末が、(1)帯電量が50V以下であり、
    (2)安息角が37度以下であり、(3)見かけ密度が
    0.8g/cm3以上0.9g/cm3未満であり、
    (4)平均粒径150μm以上250μm未満の粒状粉
    末の流動性fが2〜3秒/50gで、かつ粒子安定性s
    が2〜3秒/50gであり、(5)平均粒径250〜1
    000μmの粒状粉末の流動性fが1〜2秒/50gで
    かつ粒子安定性sが1〜2秒/50gであり、(6)粒
    子安定性s/流動性fで表わされる粒子安定係数s/f
    が1〜1.3であり、(7)該粒状粉末を用いて成形し
    てえられる成形品の表面粗度が2.5μm以下であり、
    (8)該粒状粉末を用いて成形してえられる0.1mm
    厚のスカイブシートの絶縁破壊電圧が11KV以上であ
    る変性ポリテトラフルオロエチレン粒状粉末。
  4. 【請求項4】 帯電量が10V以下である請求項3記載
    の変性ポリテトラフルオロエチレン粒状粉末。
  5. 【請求項5】 テトラフルオロエチレン99〜99.9
    99モル%とパーフルオロビニルエーテル1〜0.00
    1モル%とを共重合してえられる変性ポリテトラフルオ
    ロエチレン粉末を、炭素数3〜4のポリ(オキシアルキ
    レン)単位からなる疎水性セグメントとポリ(オキシエ
    チレン)単位からなる親水性セグメントとを有するノニ
    オン性界面活性剤および水と液−液界面を形成する有機
    液体の共存下に水中で造粒してえられる粒状粉末であっ
    て、該粒状粉末が、(1)帯電量が50V以下であり、
    (2)安息角が36度以下であり、(3)見かけ密度が
    0.9g/cm3以上であり、(4)平均粒径150μ
    m以上250μm未満の粒状粉末の流動性fが2〜3秒
    /50gで、かつ粒子安定性sが2〜3秒/50gであ
    り、(5)平均粒径250〜1000μmの粒状粉末の
    流動性fが1〜2秒/50gでかつ粒子安定性sが1〜
    2秒/50gであり、(6)粒子安定性s/流動性fで
    表わされる粒子安定係数s/fが1〜1.3であり、
    (7)該粒状粉末を用いて成形してえられる成形品の表
    面粗度が3.0μm以下であり、(8)該粒状粉末を用
    いて成形してえられる0.1mm厚のスカイブシートの
    絶縁破壊電圧が10KV以上である変性ポリテトラフル
    オロエチレン粒状粉末。
  6. 【請求項6】 帯電量が10V以下である請求項5記載
    の変性ポリテトラフルオロエチレン粒状粉末。
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