JPH0673189A - ポリテトラフルオロエチレンの造粒法 - Google Patents

ポリテトラフルオロエチレンの造粒法

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JPH0673189A
JPH0673189A JP4230395A JP23039592A JPH0673189A JP H0673189 A JPH0673189 A JP H0673189A JP 4230395 A JP4230395 A JP 4230395A JP 23039592 A JP23039592 A JP 23039592A JP H0673189 A JPH0673189 A JP H0673189A
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water
organic liquid
powder
insoluble organic
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JP4230395A
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Mitsuru Kishine
充 岸根
Yoshihisa Noda
佳久 野田
Masuro Kuniyone
益郎 国米
Jiro Hiromoto
次郎 廣本
Hirokazu Yugawa
宏和 湯川
Kazuhide Sawada
和秀 澤田
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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  • Glanulating (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 懸濁重合法でえられるPTFE粉砕微粉末か
ら高見掛け比重でかつ高粉末流動性の成形用粉末を造粒
する。 【構成】 水中造粒法において、水不溶性有機液体とし
て沸点差が20℃以上の少なくとも2種の有機液体の混合
液を用い、造粒を低沸点側有機液体の沸点未満の温度で
行ない、整粒を低沸点側有機液体の沸点以上でかつ高沸
点側有機液体の沸点未満の温度で行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、懸濁重合によってえら
れたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の造粒法
に関する。
【0002】
【従来の技術】PTFEの成形用粉末には、乳化重合に
よってえられたファインパウダーを造粒する方法と懸濁
重合によってえられたモールディングパウダーを造粒す
る方法がある。後者は重合生成物が粒径300 〜1000μm
の粗大粒子であるため、一旦100 μm以下に粉砕したの
ち溶媒中で造粒し、粉体特性や成形性を改善している。
その造粒法の一つとして、水に表面張力が40dyn /cm以
下の水不溶性の有機液体を混合した2相液体媒体中で撹
拌下に造粒を行なう方法が知られている(たとえば特公
昭44-22619号公報、特公昭58-14291号公報、特公昭52-2
1011号公報)。2相液体媒体中での造粒は、PTFEの
分散液に撹拌により剪断力を加えて凝集・造粒したの
ち、有機液体を加熱蒸発させるときに粒子同士が凝集す
る作用を利用し、さらに撹拌により剪断力を加えつつ有
機液体の留去を進めて整粒することにより適正な粒径の
成形用粉体をえている。
【0003】一方、PTFEの成形も自動化が進み、成
形用粉末に対しても高見掛け比重や高粉末流動性が要求
されている。
【0004】かかる要求に対し、従来は、造粒時の撹拌
を長時間行なったり、温度や圧力を上げたり、撹拌速度
を速くしたりすることにより造粒を過度に行ない、PT
FE粒子同士を締めつけて高見掛け比重のものをえてい
る。
【0005】しかし、造粒を過度に行なうときには一次
粒子がもつ好ましい成形特性が失われてしまい、成形品
の性質に悪影響を及ぼす。たとえば、温度を上げて有機
液体の留去速度を速くすると粒子の締め固めは大きくな
るが、有機液体を均一に留去することは難しく、結局表
面のみが硬くなってしまう。さらに、留去の程度をコン
トロールできず、有機液体を必要以上に留去してしまう
ため有機液体の含有量が小さくなりすぎ造粒粒子が水に
浮くようになり、水面近くで粒子同士が擦れ合って表面
を傷つけてしまう。撹拌時間を長くするときも粒子同士
の擦れ合いが増大する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は高見掛け比重
と高粉末流動性を兼備し、しかもえられる成形品の性質
が低下しないPTFEの造粒法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明のPTF
Eの造粒法は、少なくとも2種の水不溶性有機液体の沸
点の差が20℃以上の2種以上の水不溶性有機溶媒の混合
物と水との2相混合媒体中で、懸濁重合によってえられ
たPTFEの平均粒径5〜100 μmの粉砕微粒子を該水
不溶性有機液体の最低沸点より低い温度にて撹拌下に造
粒し、ついで2相混合媒体の温度を水不溶性有機液体の
最低沸点以上で最高沸点未満の温度にあげて撹拌下に整
粒することを特徴とする方法に関する。
【0008】
【作用】本発明の特徴の1つは、水不溶性有機液体とし
て、2種以上の混合物、それも少なくとも2種の水不溶
性有機液体の沸点の差が20℃以上の混合物を用いる点に
ある。
【0009】従来法における2相混合媒体を用いる造粒
法は、2相混合媒体中で撹拌下に造粒し、ついで温度を
水不溶性有機液体の沸点付近にあげて有機液体を留去し
ながら造粒粒子の締め固めと整粒を行なっている。しか
し、高見掛け比重のものをえようとするためには、前記
のような問題が生じていたのである。
【0010】本発明では、造粒された粒子が整粒段階、
すなわち有機液体を留去する段階で水に浮かないように
するため、造粒粒子の締め固めに必要な比較的低沸点の
有機液体と造粒粒子を水中に留めるための比較的高沸点
の有機液体との混合物を用い、整粒段階を高沸点側の有
機液体の沸点未満の温度で行なうことにより、造粒粒子
を水中に留めたまま低沸点側の有機液体を留去して締め
固め、高見掛け比重の造粒粒子をえようとするものであ
る。本発明によれば、締め固められた造粒粒子は水中に
留められているため、粒子同士が擦れ合う頻度が少な
く、したがってえられる粉末の流動性が損われることが
ない。
【0011】かかる効果を奏するためには、低沸点側の
有機液体と高沸点側の有機液体の沸点の差が20℃以上、
好ましくは30〜50℃である必要がある。沸点差が小さい
と、実質的に単一の有機液体を用いた場合と同様の挙動
を示し、効果がえられ難いほか、系の温度制御を精密に
行なう必要が生ずる。
【0012】本発明で用いる低沸点側の水不溶性有機液
体は沸点が20〜80℃、特に30〜70℃のものが好ましい。
具体例としては、たとえばヘキサン、ベンゼンなどの炭
化水素;塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、ト
リクロロトリフルオロエタン、ジクロロモノフルオロエ
タン、ジクロロペンタフルオロプロパン、Cl(CF2
CF2 2 Cl、オメガモノハイドロパーフルオロヘキ
セン、ジブロモテトラフルオロエタン、トリクロロペン
タフルオロプロパンなどのハロゲン化炭化水素などがあ
げられるが、これらのみに限定されるものではない。
【0013】高沸点側の水不溶性有機液体は沸点が40〜
200 ℃、特に60〜150 ℃のものが好ましい。具体例とし
ては、たとえばヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水
素;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水
素;トリクレン、パークレン、クロロホルム、四塩化炭
素、ヨウ化アリル、二臭化エチレン、モノクロルベンゼ
ン、塩化ベンジル、シクロペンタフルオロプロパン、ジ
フルオロテトラクロロエタン、Cl(CF2 CFCl)
n Cl(n=1、2)、Cl(CF2 CF2 m Cl
(m=2、3、4)、H(CF2 CF2 p CH2 OH
(p=1、2、3)、オメガモノハイドロパーフルオロ
ヘキセン、ジブロモテトラフルオロエタン、ベンゾトリ
フルオライド、トリクロロペンタフルオロプロパンなど
のハロゲン化炭化水素などがあげられるが、これらのみ
に限定されるものではない。
【0014】本発明において特に好ましい組合せは、沸
点差が20℃以上であるほか、相溶性であるが共沸組成と
ならず、かつ表面張力(25℃)が35dyne/cm以下の水不
溶性有機液体の組合せである。具体例としては、ヘキサ
ン(沸点69℃)−ヘプタン(98℃)、ヘキサン−パーク
レン(121℃)、ヘキサン−ジフルオロテトラクロロエタ
ン(92℃)、塩化メチレン(39.8 ℃)−ヘプタン、塩化
メチレン−パークレン、塩化メチレン−ジフルオロテト
ラクロロエタン、トリクロロトリフルオロエタン(47
℃)−ヘプタン、トリクロロトリフルオロエタン−パー
クレン、トリクロロトリフルオロエタン−ジフルオロテ
トラクロロエタン、ジクロロペンタフルオロプロパン(5
4 ℃)−ヘプタン、ジクロロペンタフルオロプロパン−
パークレン、ジクロロペンタフルオロプロパン−ジフル
オロテトラクロロエタン、ジクロロモノフルオロエタン
(32℃)−ジクロロペンタフルオロプロパン(54℃)な
どがあげられるが、これらのみに限定されるものではな
い。また、3種以上の混合物とすることもできる。その
ばあいであっても、少なくとも2種の水不溶性有機液体
の沸点差が20℃以上になるように選択する必要がある。
【0015】低沸点側有機液体と高沸点側有機液体との
混合割合は重量比で10/90〜90/10、特に20/80〜80/
20とするのが好ましい。低沸点側有機液体の割合が少な
すぎると高沸点側有機液体単独使用のばあいと差がなく
なり、多すぎると低沸点側有機液体単独のばあいと差が
なくなる。なお、造粒粉末の見掛け比重のコントロール
は低沸点側有機液体の割合を変化させることによってで
き、たとえば低沸点側有機液体の割合を大きくすれば高
見掛け比重となる。
【0016】有機液体混合物の量は目的とする造粒粉末
の平均粒径や造粒する際の温度によって変化させること
ができるが、通常水1リットルあたり80〜150ml 、好ま
しくは90〜140ml 程度である。
【0017】本発明の造粒法の好ましい実施態様をつぎ
に説明する。
【0018】懸濁重合法でえられたPTFEの粒子を粉
砕して平均粒径100 μm以下、好ましくは70μm以下の
微粉末をうる。この微粉末と2種以上の水不溶性有機液
体の混合物とを混合し、PTFE粉末を一様に濡らす。
有機液体混合物の混合割合は、PTFE粉末1gに対し
0.1 〜1.0ml 、特に0.3 〜0.7ml とするのが好ましい。
【0019】ついで、PTFE粉末と有機液体との混合
物を水に加え撹拌してスラリー化する。濃度は20〜40重
量%が適当である。このスラリーを撹拌槽に入れ、撹拌
下に造粒する。撹拌槽としては、市販のプロペラ翼、平
板翼、45度ピッチ平板翼、ピッチ付きまたはピッチなし
の湾曲翼をもった攪拌機、螺旋帯攪拌機、櫛型攪拌機な
どを用いることができ、一般的には、邪魔板を有しかつ
攪拌機を備えたタンクが適当である。
【0020】撹拌槽への仕込み方法は、先に水とPTF
E粉末を入れて撹拌してスラリー化したのち、2種以上
の水不溶性有機液体を同時にまたは順次に添加混合して
もよい。
【0021】本発明の特徴の1つは、この造粒操作を低
沸点側の水不溶性有機液体の沸点未満で行なうことにあ
る。造粒時間は目的とする造粒粉末の平均粒径や撹拌槽
の大きさによって変わるが、通常1〜10分間程度とす
る。
【0022】造粒に引き続き整粒を行なう。この整粒操
作は造粒と同一の槽で行なってもよいし、別の槽へ移し
換え連続的に行なってもよい。整粒の条件は、まず整粒
温度を低沸点側の水不溶性有機液体の沸点以上で高沸点
側の水不溶性有機液体の沸点未満とし、低沸点側の有機
液体が適度に留去されるまで撹拌下に行なう。
【0023】造粒工程および整粒工程での温度制御は、
たとえば各工程をそれぞれ一定の温度で行なってもよい
し、温度を上昇させながら行なってもよい。後者のばあ
い、造粒工程と整粒工程で昇温速度を変えてもよく、同
一の昇温速度でもよい。とりわけ、造粒を一定温度で行
ない、整粒を昇温しながら行なうのが好ましい。
【0024】整粒された造粒粉末は平均粒径200 〜1000
μmのものであり、内部に高沸点側の有機液体と水とを
含んでいる。このものをついで乾燥して成形用粉末とす
るのであるが、乾燥は通常用いられている電気炉やスチ
ーム乾燥機などで行なえばよい。
【0025】えられるPTFE成形用粉末は平均粒径
(乾燥)200 〜1000μmであり、見掛け比重が0.90〜1.
20と高いものである。粉末流動度は特公昭60-21694号公
報記載の方法(後述する)によって2.0 以上と良好な流
動性を有するものである。
【0026】つぎに本発明の造粒法を実施例および比較
例に基づいて説明するが、本発明はかかる実施例のみに
限られるものではない。
【0027】実施例1 容量が10リットルで中央に平ブレード2枚羽根の撹拌翼
を有する邪魔板2枚付きのステンレス製円筒形造粒槽
に、水7リットルと平均粒径50μmの懸濁重合でえられ
たPTFEの粉砕粉末2kgを入れ、2分間撹拌しスラリ
ー化する。ついで、1,2−ジフルオロ−1,1,2,
2−テトラクロロエタン(沸点92℃)と1,1,2−ト
リクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン(沸点47
℃)との30/70(重量比)の液体混合物を表1に示す量
添加し、25℃にて撹拌を行なう。撹拌は回転数600rpmで
2分間行なった後、撹拌翼を粉砕翼に代えて5分間(回
転数2000rpm)撹拌して造粒する。撹拌翼に戻し、温度を
2℃/分の昇温速度で上げながら回転数600rpmで撹拌
し、液体混合物を留去して整粒する。60℃になった時点
で撹拌を停止し、冷却する。えられた含水造粒物を回収
し、150 ℃にて20時間乾燥して造粒粉末をうる。
【0028】整粒時の粒子の状態、およびえられた造粒
粉末の平均粒径、見掛け比重および粉末流動性を調べ
た。結果を表1に示す。
【0029】なお、平均粒径、見掛け比重および粉末流
動性はつぎの方法で測定した。
【0030】平均粒径:上から順に20、32、48、60およ
び80メッシュ標準フルイを重ね、20メッシュフルイ上に
粉末をのせてふるい、各フルイ上に残る粉末の重量を求
め、この各重量に基づいて対数確率紙上での50%粒径を
平均粒径(μm)と定める。 見掛け比重:JIS K-6891に準じる(内容積30ccのステン
レス製円筒容器にダンパーより落として平板で擦り落と
した試料の重さ(g)を内容積(cc)で割った値を見掛
け比重と定める)。
【0031】粉末流動度:特公昭60-21694号公報に詳細
に記載された方法により測定し、評価する。この方法は
上下に2個のホッパーを設け、上部ホッパーから下部ホ
ッパーに粉末を落とし、ついでこの粉末を下部ホッパー
から落とすことによって粉末の流動性を調べる方法であ
る。PTFEは量が多くなるほど流動しにくくなるの
で、下部ホッパーから落下しうる量が多いもの(回数で
表わす)ほど流動性が良好ということになる。この測定
法では0から7(7を超えるときは8<と表記)の数字
(回数)で表わし、大きくなるほど流動性がよいことを
示す。
【0032】引張強度および伸び:内径50mmの金型に21
0 gの粉末を充填し、約30秒間かけて最終圧力が約300k
g /cm2 となるまで徐々に圧力を加え、さらに5分間そ
の圧力を保ち、予備成形体をつくる。金型から予備成形
体を取り出し、空気電気炉中で365 ℃まで50℃/時間の
速度で昇温し、その温度に5.5 時間保持したのち50℃/
時間の速度で室温まで降温して円筒形の焼成体をうる。
この焼成体を側面に沿って切削加工して厚さ0.5mm の帯
状シートを作製する。この帯状シートからJISダンベ
ル3号で試験片を打ち抜き、JIS K6891-5.8に準拠
して、総重量500kg のオートグラフを用い、引張速度20
0mm /分で引っ張り、破断時の応力と伸びを測定する。
【0033】実施例2〜5 水不溶性有機液体混合物を表1に示す割合に変えたほか
は実施例1と同様にして造粒粉末をえた。
【0034】えられた造粒粉末の性質を表1に示す。
【0035】実施例6 有機液体混合物として1,2−ジフルオロ−1,1,
2,2−テトラクロロエタン(沸点92℃)とジクロロペ
ンタフルオロプロパン(沸点54℃)との50/50(重量
比)の混合液を用い、整粒を25℃から70℃に15分間かけ
て昇温しながら行なったほかは実施例1と同様にして造
粒粉末をえた。
【0036】えられた造粒粉末の性質を表1に示す。
【0037】実施例7 ガラス繊維(直径10μm、平均繊維長40μm)を0.2kg
含むPTFE粉末を2kg用い、有機液体混合液として
1,2−ジフルオロ−1,1,2,2−テトラクロロエ
タン(沸点92℃)と1,1,2−トリクロロ−1,2,
2−トリフルオロエタン(沸点47℃)との50/50( 重量
比)の混合液を800ml 用いたほかは実施例1と同様にし
てフィラー入り造粒粉末をえた。
【0038】えられた造粒粉末の性質を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】比較例1〜3 2相液体媒体として表2に示すものを用い、造粒および
整粒を同表に示す温度で行なったほかは実施例1と同様
にして造粒粉末をえた。
【0041】えられた造粒粉末の性質を表2に示す。
【0042】比較例4 撹拌翼回転数を1000rpm にする他、比較例1と同様にし
て造粒粉末をえた。えられた造粒粉末の性質を表2に示
す。
【0043】比較例5 水不溶性有機液体として1,1,2−トリクロロ−1,
2,2−トリフルオロエタン(沸点47℃)のみを用い、
整粒を25℃から50℃に昇温しながら15分間行なったほか
は実施例7と同様にしてフィラー(ガラス繊維)入り造
粒粉末をえた。
【0044】えられた造粒粉末の性質を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、高見掛け比重でかつ粉
末流動性に優れたPTFE成形用粉末をうることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 国米 益郎 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 廣本 次郎 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 湯川 宏和 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 澤田 和秀 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2種の水不溶性有機液体の沸
    点の差が20℃以上の2種以上の水不溶性有機液体の混合
    物と水との2相混合媒体中で、懸濁重合によってえられ
    たポリテトラフルオロエチレンの平均粒径5〜100 μm
    の粉砕微粒子を該水不溶性有機液体の最低沸点より低い
    温度にて撹拌下に造粒し、ついで、2相混合媒体の温度
    を水不溶性有機液体の最低沸点以上で最高沸点未満の温
    度にあげて撹拌下に整粒することを特徴とする高見掛け
    比重、高粉末流動性のポリテトラフルオロエチレンの造
    粒法。
  2. 【請求項2】 最低沸点の水不溶性有機液体の沸点が30
    〜80℃である請求項1記載の造粒法。
  3. 【請求項3】 水不溶性有機液体の混合物が、重量比で
    90/10〜10/90の2種の有機液体の混合物である請求項
    1または2記載の造粒法。
  4. 【請求項4】 水不溶性有機液体の混合物が、最低沸点
    の有機液体を10重量%以上および最高沸点の有機液体を
    10重量%以上含む請求項1または2記載の造粒法。
  5. 【請求項5】 フィラーの存在下に造粒を行なう請求項
    1記載の造粒法。
  6. 【請求項6】 請求項1の方法によりえられた整粒され
    た造粒物を乾燥してえられうる、均質に締め固められた
    見掛け比重が0.90〜1.20でかつ粉末流動度2.0 以上のポ
    リテトラフルオロエチレンの造粒粉末。
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