JP3319329B2 - フィラー入りポリテトラフルオロエチレン粒状粉末およびその製法 - Google Patents
フィラー入りポリテトラフルオロエチレン粒状粉末およびその製法Info
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Description
テトラフルオロエチレン粒状粉末およびその製法に関す
る。
チレン(PTFE)粉末との混合物を水中で撹拌して造
粒することによりフィラー入りPTFE粒状粉末をうる
製法としては、たとえば特公昭43−8611号、特公
昭44−22619号、特公昭48−37576号、特
公昭49−17855号、特公昭56−8044号、特
公昭57−18730号各公報などにおいて提案されて
いる。
径でかつ粒度分布がシャープなフィラー入りPTFE粒
状粉末はえられていなかった。
ングのような小物や薄肉の成形体、また表面粗度の小さ
い成形品をえようとすると、フィラー入りPTFE粒状
粉末をふるいにかけて小粒径のものだけを取り出して成
形するか、またはえられた成形体を切削加工するといっ
た繁雑で不経済な方法を用いなければならないという問
題があった。
に粉砕するだけでは、優れた粉末流動性を有する粒状粉
末はえられない。
は、水不溶性有機液体とアニオン性界面活性剤との共存
下にPTFE粉末と予めアミノシラン化合物によって表
面処理したフィラーとを水中で撹拌して造粒することに
よりフィラー入りPTFE粒状粉末をうる製法が提案さ
れているが、フィラー入りPTFE粒状粉末の見かけ密
度やフィラー入りPTFE粒状粉末からえられる成形品
の引張強度などの点で充分に満足できるものではない。
たような問題に鑑み鋭意検討した結果、水と液−液界面
を形成する有機液体および特定のノニオン性界面活性剤
および/またはアニオン性界面活性剤の存在下に水中で
PTFE粉末とフィラーとの混合物を撹拌して造粒する
ことにより、前記したような問題を解決できることを見
出した。
入りPTFE粒状粉末およびその製法を提供することに
ある。とくに見かけ密度が大きく、平均粒径が小さくて
かつ粒度分布がシャープであり、帯電量が小さく、粉末
流動性などの粉末物性に優れ、伸び、表面平滑性などの
成形品物性に優れ、しかも白色度の高い成形品を与える
フィラー入りPTFE粒状粉末およびその製法を提供す
ることにある。
ルオロエチレン(PTFE)粉末とフィラーとの混合物
を水中で撹拌して造粒するに際し、水と液−液界面を形
成する有機液体および炭素数3〜4のポリ(オキシアル
キレン)単位からなる疎水性セグメントとポリ(オキシ
エチレン)単位からなる親水性セグメントとを有するノ
ニオン性界面活性剤の存在下または該ノニオン性界面活
性剤およびアニオン性界面活性剤の共存下に撹拌して造
粒することを特徴とするフィラー入りポリテトラフルオ
ロエチレン(PTFE)粒状粉末の製法に関する。
m3以上で帯電量が50V以下のフィラー入りPTFE
粒状粉末がえられる。
m3以上0.9g/cm3未満のばあいは安息角が40度
以下で帯電量が10V以下、0.9g/cm3以上1.
0g/cm3未満のばあいは安息角が38度以下で帯電
量が10V以下、1.0g/cm3以上のばあいは安息
角が36度以下で帯電量が10V以下で、かつ平均粒径
が500μm以下であることを特徴とするフィラー入り
PTFE粒状粉末に関する。
末は、通常の懸濁重合法によりえられ、たとえばテトラ
フルオロエチレン(TFE)の単独重合体、TFEとの
共重合が可能な単量体とTFEとの共重合体などからな
る粉末が好ましく、その粉砕後の平均粒径は200μm
以下であり、50μm以下であることが好ましいが、そ
の下限は粉砕装置や粉砕技術によって決まる。
は、たとえば式(I): CF2=CF−ORf (I) [式中、Rfは炭素数1〜10のパーフルオロアルキル
基、炭素数4〜9のパーフルオロ(アルコキシアルキ
ル)基、式(II):
有機基または式(III):
表わす]で示されるパーフルオロビニルエーテルなどが
あげられる。
〜10、好ましくは1〜5であり、炭素数をこの範囲内
の数とすることにより溶融成形不可という性質を保持し
たまま、耐クリープ性に優れているという効果がえられ
る。
とえばパーフルオロメチル、パーフルオロエチル、パー
フルオロプロピル、パーフルオロブチル、パーフルオロ
ペンチル、パーフルオロヘキシルなどがあげられるが、
耐クリープ性およびモノマーコストの点からパーフルオ
ロプロピルが好ましい。
割合を1.0〜0.001モル%の範囲内の割合とする
ことにより耐クリープ性に優れているという効果がえら
れる。
たとえば水の存在下または乾燥状態で、ハンマー・ミ
ル、羽根つきの回転子をもった粉砕機、気流エネルギー
型粉砕機、衝撃粉砕機などの粉砕機により平均粒径20
0μm以下、好ましくは50μm以下に粉砕してえられ
る粒子が用いられる。
することにより、造粒してえられる粒状粉末の取扱い性
すなわち粉末流動性および見かけ密度に優れ、しかもえ
られる成形品物性に優れているという効果がえられる。
ばあい、フィラーが親水性のため水相に移行しやすく、
PTFE粉末と均一に混合しにくい、すなわち使用した
フィラーの全部がPTFE粉末と混合した集塊化粉末が
えられず、その一部は処理水中に残留するという難点が
ある。この現象はフィラーの分離とよばれる。
かじめ疎水化表面処理して、その表面活性を低下させて
PTFE粉末の粒子の表面活性に近づけておいてから水
中撹拌を行なうか、または撹拌の際このような作用のあ
る化合物を水性媒体へ添加して撹拌を行なうなどの方法
が採用される。
して知られているものには、(a)アミノ官能基を有す
るシラン、フェニル基を有するシランおよび(または)
可溶なシリコーン(特開昭51−548号公報、特開昭
51−549号公報、特開平4−218534号公
報)、(b)炭素数12〜20の炭化水素のモノカルボ
ン酸(特公昭48−37576号公報)、(c)脂肪族
カルボン酸のクロム錯化合物(特公昭48−37576
号公報)、(d)シリコーン(特開昭53−13966
0号公報)などがあり、また(e)親水性フィラーをP
TFEそのもので被覆する方法(特開昭51−1214
17号公報)も知られている。
いは、そのままで用いることができる。
維、グラファイト粉末、青銅粉末、金粉末、銀粉末、銅
粉末、ステンレス鋼粉末、ステンレス鋼繊維、ニッケル
粉末、ニッケル繊維などの金属繊維または金属粉末、二
硫化モリブデン粉末、フッ化雲母粉末、コークス粉末、
カーボン繊維、チッ化ホウ素粉末、カーボンブラックな
どの無機系繊維または無機系粉末、ポリオキシベンゾイ
ルポリエステルなどの芳香族系耐熱樹脂粉末、ポリイミ
ド粉末、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキ
ルビニルエーテル共重合体(PFA)粉末、ポリフェニ
レンサルファイド粉末などの有機系粉末などの1種また
は2種以上のフィラーがあげられるが、これらに限定さ
れるものではない。
えばガラス繊維とグラファイト粉末、ガラス繊維と二硫
化モリブデン粉末、青銅粉末と二硫化モリブデン粉末、
青銅粉末とカーボン繊維、グラファイト粉末とコークス
粉末、グラファイト粉末と芳香族系耐熱樹脂粉末、カー
ボン繊維と芳香族系耐熱樹脂粉末などの組合せが好まし
い。混合方法は湿式法でも乾式法でもよい。
PTFE部分の白色度が高く、したがって、フィラーと
して白色または透明なもの、たとえばガラス繊維、チッ
化ホウ素粉末、酸化チタン粉末などを用いるばあい、従
来にない高い白色度(Z値)の成形品がえられる。
10〜1000μmであることが、繊維のばあい平均繊
維長が10〜1000μmであることが好ましい。
ための化合物としては、たとえばγ−アミノプロピルト
リエトキシシラン(H2N(CH2)3Si(OC
2H5)3)、m−またはp−アミノフェニルトリエトキ
シシラン(H2N−C6H4−Si(OC2H5)3)、γ−
ウレイドプロピルトリエトキシシラン(H2NCONH
(CH2)3Si(OC2H5)3、N−(β−アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(H2N
(CH2)2NH(CH2)3Si(OCH3)3)、N−
(β−アミノエチル)−γ−アミノ−プロピルメチルジ
メトキシシラン(H2N(CH2)2NH(CH2)3Si
CH3(OCH3)2)などのアミノシランカップリング
剤などがあげられる。また、これらの化合物以外に、た
とえばフェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエト
キシシラン、p−クロロフェニルトリメトキシシラン、
p−ブロモメチルフェニルトリメトキシシラン、ジフェ
ニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、
ジフェニルシランジオールなどの有機シラン化合物があ
げられる。
フィラーとの混合物をうるには、たとえば200μm以
下のPTFE粉末に前記フィラーを粉砕混合機、フラッ
シュミキサー、ブレンダーおよび混練機などにより均一
に混合すればよく、その混合割合としては、PTFE粉
末100部(重量部、以下同様)に対して、前記フィラ
ー2.5〜100部であることが好ましい。
−液界面を形成し水中に液滴として存在しうる有機液体
であればよく、水中で液滴を形成し水と液−液界面を形
成しうるものであれば水に多少溶解するものであっても
よい。具体例としては、たとえば1−ブタノール、1−
ペンタノールなどのアルコール類;ジエチルエーテル、
ジプロピルエーテルなどのエーテル類;メチルエチルケ
トン、2−ペンタノンなどのケトン類;ペンタン、ドデ
カンなどの脂肪族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの芳香族炭化水素;塩化メチレン、テトラクロ
ロエチレン、トリクロロエチレン、クロロホルム、クロ
ロベンゼン、トリクロロトリフルオロエタン、モノフル
オロトリクロロメタン、ジフルオロテトラクロロエタ
ン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1−ジクロロ
−2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、1,
3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプ
ロパン、1,1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロ
エタン、1,1−ジクロロ−1−フルオロエタンなどの
ハロゲン化炭化水素などを用いることができる。これら
のうちハロゲン化炭化水素が好ましく、特に1,1,1
−トリクロロエタン、1,1−ジクロロ−2,2,3,
3,3−ペンタフルオロプロパン、1,3−ジクロロ−
1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン、1,1
−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロエタン、1,1
−ジクロロ−1−フルオロエタンなどの塩化炭化水素や
フッ化塩化炭化水素が好ましい。これらは不燃性であ
り、かつフロン規制の要求などを満足するからである。
これらの有機液体は単独で用いてもよく、2種以上を組
み合わせて用いてもよい。
添加量としては、PTFE粉末とフィラーとの合計量に
対して30〜80%(重量%、以下同様)であり、40
〜60%であることが好ましい。
形成する有機液体の液滴中においてフィラーを含むPT
FE粉末の造粒が進行すると思われるが、特定のノニオ
ン性界面活性剤または該ノニオン性界面活性剤およびア
ニオン性界面活性剤のはたらきにより、この液滴がより
小さく、より球形に近い形状になるために、平均粒径が
小さく、また球形に近い粒子がえられ、また粒状粉末の
見かけ密度が大きくなるものと思われる。
〜4のポリ(オキシアルキレン)単位からなる疎水性セ
グメントとポリ(オキシエチレン)単位からなる親水性
セグメントとを有するセグメント化ポリアルキレングリ
コール類である。
するセグメント化ポリアルキレングリコール類として
は、たとえば式(IV):
れるものが好ましい。これらのうち、PTFE樹脂に吸
着されやすいという点からpは15〜40、qは7〜1
00が好ましい。市販品としては、たとえばプロノン#
208、プロノン#104(いずれも日本油脂(株)製
のノニオン性界面活性剤)などが利用できる。
は、PTFE粉末に対して0.01〜5%であり、0.
1〜0.3%であることが好ましい。
を用いることにより、ほぼ球形で小粒径でかつ粒度分布
がシャープであり粉末流動性に優れ、見かけ密度が大き
い粒状粉末がえられる。
オン性界面活性剤をノニオン性界面活性剤と併用しても
よい。併用するばあいはPTFE粉末に対して0.00
1〜5%である(併用のばあいノニオン性界面活性剤量
は前記と同じ)。
高級脂肪酸およびその塩、アルキル硫酸塩、アルキルス
ルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキル
リン酸エステルなど既知のものが使用できるが、とくに
好ましいアニオン性界面活性剤としては高級アルコール
硫酸エステル塩、たとえばラウリル硫酸ナトリウム、あ
るいはフルオロアルキル基またはクロロフルオロアルキ
ル基を有する含フッ素カルボン酸系または含フッ素スル
ホン酸系のアニオン性界面活性剤があげられ、代表的な
化合物としては、式(V): X(CF2CF2)n(CH2)mA (V) または式(VI): X(CF2CFCl)n(CH2)mA (VI) (式中、Xは水素原子、フッ素原子または塩素原子、n
は3〜10の整数、mは0または1〜4の整数、Aはカ
ルボキシル基、スルホン酸基またはそれらのアルカリ金
属もしくはアンモニウム残基を表わす)で示される化合
物があげられる。市販品としては、たとえばパーフルオ
ロオクタン酸アンモニウムの水溶液であるダイキン工業
(株)製のDS−101などがあげられる。
製法としては、たとえばつぎのような製法があげられる
が、この製法のみに限定されるものではない。
砕されたPTFE粉末との混合物11kgを内容量75
リットルのヘンシェルミキサーを用いて予備混合する。
内容量10リットルの造粒槽に前記PTFE粉末とフィ
ラーとの混合物の2kgを添加する。
体450〜1500ミリリットルを添加し、つぎに、前
記界面活性剤の5%水溶液4〜200ミリリットルを添
加する。ついで23〜27℃の範囲内の温度でコーン翼
により600〜900rpmの撹拌速度で5〜10分間
造粒を行なう。
記した時期以外にたとえばPTFE粉末とフィラーとの
混合物の添加前、水と液−液界面を形成する有機液体の
添加前などがあるが、液−液界面(すなわち、有機液体
と水との界面)に優先的に吸着させるという点から水と
液−液界面を形成する有機液体を添加してから造粒を開
始するまでの間が好ましい。
り1000〜2000rpmの撹拌速度で2分間撹拌す
る。
ーン翼により600〜800rpmの撹拌速度で0〜1
5分間整粒を行なう。
を15〜30分間かけて37.5〜38.0℃の範囲内
の温度まで昇温し、その温度において0〜60分間保持
する。なお、この温度保持工程は、フィラーがたとえば
ガラス繊維、青銅粉末、金粉末、銀粉末、銅粉末、ステ
ンレス鋼粉末、ステンレス鋼繊維、ニッケル粉末、ニッ
ケル繊維などの金属繊維または金属粉末のときは、フィ
ラーの分離の点から行なわない。
フルイを用いて造粒物と水とを分離し、この造粒物を電
気炉内において、120〜250℃で15〜20時間乾
燥し、本発明のフィラー入りPTFE粒状粉末をうる。
末の解砕を併用する点にも特徴がある。
でに生成している適当な大きさの造粒物を部分的に解砕
して二次粒子径を低下させる手段で、たとえばディスパ
ー翼にて高速撹拌するという方法で行なうことができ
る。
いし、撹拌と解砕を別々に行なってもよい。
密度が高く、細粒化された造粒物がえられるという優れ
た効果が奏される。
次粒子の二次的集合体としてすでに生成している適当な
大きさの造粒物を部分的に解砕してその二次粒子径を低
下させることのできる機構をいう。
使用する装置を例示的に説明する。すなわち図1および
図2はそれぞれ該装置の概略縦断面図である。図1にお
いて1は撹拌槽で、該撹拌槽1内にはその中央に垂直に
回転軸2が配置され、該回転軸の下端部には放射状に撹
拌翼3が設けられ、また上端部はモータ4に接続されて
いる。5は液状媒体供給口である。また6は解砕機、9
はモータであり、該解砕機6は移送管7および8によっ
てそれぞれ撹拌槽1の底部および上部に接続されてい
る。解砕機6としては、円筒体の内部でタービン翼状の
カッターが回転して液状媒体を移送しつつ該媒体中に含
まれているフィラー入りPTFE粉末粒子を解砕するよ
うにしたものを用いればよく、このような装置としては
たとえば切断と衝撃を与えるカッターとステータとを有
するパイプラインホモミキサー(特殊機化工業(株)
製)やデスインデグレーター((株)小松製作所製)な
どが好適である。しかしてこれによって造粒を行なうに
は撹拌槽1内にフィラー入りPTFE粉末を含有する液
状媒体を液状媒体供給口5より仕込み、撹拌翼3によっ
て撹拌し、撹拌と同時に、あるいは撹拌後に撹拌槽1の
底部から液状媒体を移送管7によって抜出し、解砕機6
を通過させることによって、形成混入せられた大粒径の
粒子を解砕して移送管8より撹拌槽1内に戻す。このよ
うに撹拌槽1内での撹拌造粒と解砕機6での大粒径の粒
子の解砕とを同時に、あるいは順次に、もしくは交互に
行なうことによって、粒度の均一な造粒物がえられる。
またこのばあい撹拌機は動かさず解砕機6のみを用いて
粒子を解砕しつつ液状媒体を循環させることによっても
同様の造粒粉末がえられる。その理由は解砕機による液
状媒体の循環によって撹拌効果が達せられるためと考え
られる。
の実施例を示す概略縦断面図であって、撹拌槽10内に
は解砕機21(ディスパー翼)と回転軸11に設けられ
た撹拌翼12とが並置されている。13は回転軸11用
モータ、22は解砕機21用モータである。撹拌翼12
は回転軸11の下端部のボス14に放射状にかつ螺旋状
に取りつけられている。したがってこのばあいは槽内の
水性媒体は撹拌翼12によって撹拌されつつそのなかに
含まれるフィラー入りPTFE粉末が造粒され、解砕機
21によって粒子の解砕が行なわれる。
せられたフィラー入りPTFE粉末のスラリーを造粒用
撹拌槽内に仕込んで撹拌造粒と解砕を行なうのが好まし
いが、ばあいによってはフィラー入りPTFE粉末をあ
らかじめ少量の水で濡らしたものを撹拌槽中で残部の液
状媒体と混合したり、あるいは撹拌槽中にあらかじめ液
状媒体を仕込んでおきこれにフィラー入りPTFE粉末
を投入して撹拌する方法を採用することもできる。
撹拌の効果により造粒せられるが、それと同時に、もし
くは造粒後に大粒子たとえば2000μm以上のものが
解砕機によって解砕せられ、最終的に1000μmを超
える粗粒子を含まない、平均粒径500μm以下の均一
な粒度の粉末となる。
粒状粉末の製法は、たとえばつぎのような粉末物性や成
形品物性を有している粒状粉末がえられ、とくに粒度分
布がシャープであるので従来のようにふるいにかけ小粒
径の粒子を取り出すという繁雑な工程が不要であるな
ど、従来の製法ではえられないフィラー入りPTFE粒
状粉末の製法である。
下し、50%を超えるとフッ素樹脂特有のすべり特性が
低下すると共に相手材を傷つける傾向がある。特に、耐
摩耗性、耐クリープ性、すべり特性の点から5〜40%
が好ましい。
る。
が好ましい。
特に40度以下が好ましい。
上1.0g/cm3未満のばあいは38度以下、見かけ
密度が1.0以上のばあいは36度以下である。
ど重力の影響を受けて小さな値となる。したがって、本
発明の方法によりえられる粉末の安息角も見かけ密度に
より変化するが、従来技術によりえられる粉末に比べて
小さくなる。
角は、見かけ密度が0.6g/cm3以上0.9g/c
m3未満のばあい40度以上、見かけ密度が0.9g/
cm3以上1.0g/cm3のばあい38度以上、見かけ
密度が1.0g/cm3以上のばあい36度以上であ
る。
存する粒状粉末0% 20メッシュのふるい上に残存する粒状粉末5%以下 造粒後の粒状粉末がこの範囲の粒度分布を有するときは
粒度が揃っているため金型内の充填ムラがなくなり、好
ましい。特に10メッシュ、20メッシュのふるい上に
存する粒状粉末がいずれも0%であるのが好ましい。
の充填ムラがなくなり、好ましい。特に60重量%以上
であるのが好ましい。
きなくなる。特に好ましくは薄肉の金型への充填性の点
から150〜400μmである。
型だけでなく、ホッパー、フィーダーなどに静電気によ
り付着し、結果的に流動性を阻害する。好ましくは10
V以下で、その帯電量では流動性の低下は全く生じな
い。
劣る。なお、好ましくは、150kgf/cm2以上で
あり、その範囲内で用途に応じて決める。
切断してしまうことがある。好ましくは150%以上で
ある。
しくない。特に好ましくは2.0μm以下である。
る。
3に準じて測定した。
るい目の開き840μm)、250メッシュ(ふるい目
の開き62μm)、270メッシュ(ふるい目の開き5
3μm)、325メッシュ(ふるい目の開き44μm)
および400メッシュ(ふるい目の開き37μm)が使
用される。まず、20メッシュふるいを250メッシュ
ふるいの上に重ねる。5gの粉末試料を20メッシュふ
るいの上に乗せて、シャワー霧吹きを用いて約3リット
ル/m2の割合で約30秒間、四塩化炭素を霧吹くこと
により、下方ふるい上に注意深く洗い落とす。試料が完
全に洗い落とされたら、上方ふるいを取り除き、下方ふ
るいをまんべんなく約4分間霧吹く。その後、下方ふる
いを空気乾燥し、このふるいの上に保留された乾燥粉末
の重量を測定する。この一連の操作を20メッシュふる
いと他の3つの小メッシュふるいの1つとを用いて各々
新しい5gの粉末試料について繰り返す。累積百分率を
うるために各ふるい上に保留される粉末の重量に20を
掛け、つぎにこれらの数値を対数確率紙上にふるい目の
開きに対してプロットする。これらの点を直線で結び、
累積重量百分率値50(d50)および84(d34)に相
当する粒径を読み取り、次式によってウェットシーブサ
イズ(dWS)を計算して求める。
公報記載の方法に準じて測定した。
平3−259925号公報記載の第3図に対応)に示さ
れるごとく支持台42に中心線を一致させて支持した上
下のホッパー31および32を用いる。上部ホッパー3
1は、入口33の直径74mm、出口34の直径12m
m、入口33から出口34までの高さ123mmで、出
口34に仕切板35があり、これによって中の粉末を保
持したり落したりすることが適宜できる。下部ホッパー
32は入口36の直径76mm、出口37の直径12m
m、入口36から出口37までの高さ120mmで、上
部ホッパーと同様出口37に仕切板38が設けられてい
る。上部ホッパーと下部ホッパーとの距離は各仕切板の
間が15cmとなるように調節されている。なお図3中
39および40はそれぞれ各ホッパーの出口カバーであ
り、41は落下した粉末の受器である。
3.5〜24.5℃に調温した室内に4時間以上放置
し、10メッシュ(目の開き1680ミクロン)でふる
ったのち、同温度で行なわれる。
度1杯の被測定粉末を上部ホッパー31へ入れたのち、
ただちに仕切板35を引抜いて粉末を下部ホッパーへ落
す。落ちないときは針金でつついて落す。粉末が下部ホ
ッパー32に完全に落ちてから15±2秒間放置したの
ち下部ホッパーの仕切板38を引抜いて粉末が出口37
から流れ落ちるかどうかを観察し、このとき8秒以内に
全部流れ落ちたばあいを落ちたものと判定する。
落ちるかどうかをみ、3回のうち2回以上流れ落ちたば
あいは流動性「良」と判定し、1回も落ちないばあいは
流動性「不良」と判定する。3回のうち1回だけ流れ落
ちたばあいは、さらに2回同じ測定を行ない、その2回
とも落ちたばあいは結局その粉末の流動性は「良」と判
定し、それ以外のばあいは流動性「不良」と判定する。
定された粉末については、つぎの同じ容量30ccのコ
ップ2杯の粉末を上部ホッパーへ入れて前述したところ
と同様にして測定を行ない、結果が流動性「良」とでた
ときは順次粉末の杯数を増加してゆき、「不良」となる
まで続け、最高8杯まで測定する。各測定の際には、前
回の測定で下部ホッパーから流出した粉末を再使用して
もよい。
量が多いほど流れ落ちにくくなる。
から1を引いた数をもってその粉末の「流動性」と定め
る。
から順に10、20、32、48、60および83メッ
シュ(インチメッシュ)の標準ふるいを重ね、10メッ
シュふるい上にPTFE粒状粉末をのせ、ふるいを振動
させて下方へ順次細かいPTFE粒状粉末粒子を落下さ
せ、各ふるい上に残留したPTFE粒状粉末の割合を%
で求めたのち、対数確率紙上に各ふるいの目の開き(横
軸)に対して残留割合の累積パーセント(縦軸)を目盛
り、これらの点を直線で結び、この直線上で割合が50
%となる粒径を求め、この値を平均粒径とする。また、
10メッシュ、20メッシュ、32メッシュ、48メッ
シュ、60メッシュおよび83メッシュのふるいにそれ
ぞれ残存する粒状粉末の重量%を粒度分布Aとする。
の直径を有する粒子の全粒子に対する重量割合であり、
平均粒径に0.7倍あるいは1.3倍の値を乗ずること
によって算出し、累積曲線中にその点を書込むことによ
って重量割合を求める。
び(以下、ELともいう):内径100mmの金型に2
5gの粉末を充填し、約30秒間かけて最終圧力が約5
00kg/cm2となるまで徐々に圧力を加え、さらに
2分間その圧力に保ち予備成形体をつくる。金型から予
備成形体を取り出し、365℃に保持してある電気炉へ
この予備成形体を入れ、3時間焼成後、取り出して焼成
体をうる。この焼成体からJISダンベル3号で試験片
を打ち抜き、JIS K 6891−58に準拠して、
総荷重500kgのオートグラフを用い、引張速度20
0mm/分で引張り、破断時の応力と伸びを測定する。
ターを用いて測定した。
c.製ハンディ静電測定器SFM775を用いて測定す
る。
金型に充填し、成形圧力500kg/cm2で5分間保
持し、えられた予備成形品を50℃/hrの昇温速度で
室温から365℃まで昇温し、365℃で5.5時間保
持したのち、50℃/hrで冷却する。えられた成形品
の上部表面を東京精密機械(株)製の表面あらさ測定機
を用い、JIS B 0601に記載の中心線平均粗さ
(Ra)法に従い測定した。
径50mmの金型に充填し、成形圧力500kg/cm
2で5分間保持し、えられた予備成形品(直径約50m
m、厚さ50mm)を室温から50℃/hrの昇温速度
で365℃まで昇温し、365℃で5.5時間保持した
後、50℃/hrで冷却した成形品を、端から約25m
m(中心部分)のところで、旋盤で横割りし、切り出し
た部分の中心部のZ値を国際照明委員会の定めるXYZ
系のZ値測定法に基づいて測定した。
製法における各成分の混合割合としては、たとえばつぎ
のようなものが好ましくあげられる。
ラー入りPTFE粒状粉末を製造することにより、見か
け密度が大きく、安息角が小さく、流動性がよいという
点で有利である。より好ましくは PTFE粉末 100部 フィラー 5〜80部 界面活性剤(PTFE粉末とフィラーとの合計量基準) 0.1〜0.3重量% 水と液−液界面を形成する有機液体 40〜60部
ラー入りPTFE粒状粉末を製造することにより、平均
粒径が小さく、粒度分布がシャープな粒状粉末がえら
れ、粒状粉末からえられる成形品は表面粗度が小さいと
いう点で優れている。
具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されな
い。なお、実施例1〜5および実施例10〜11は参考
例としてあげている。
イキン工業(株)製ポリフロンM−111、パーフルオ
ロプロピルビニルエーテル0.1モル%が共重合されて
いる変性PTFE)9.35kg(ドライ基準)と予め
アミノシランカップリング剤で撥水処理されたガラス繊
維(平均直径12μm、平均繊維長80μm)1.65
kgとを内容量75リットルのヘンシェルミキサーを用
いて予備混合した。
水6リットルを入れ、さらに前記予備混合してえられた
PTFE粉末とガラス繊維との混合物2kgを入れる。
フィラーとの合計量に対する濃度)のパーフルオロオク
タン酸アンモニウムの水溶液(DS−101。5重量
%)40mlを添加し、さらに水と液−液界面を形成す
る有機液体(塩化メチレン)1200mlを添加し、コ
ーン翼を用いて800rpmでの撹拌下、25±2℃で
5分間造粒する。
2,000rpmで2分間撹拌を続ける。
の撹拌下、25℃±2℃で10分間整粒する。
で昇温して撹拌を停止し、150メッシュのふるいを用
いてえられた造粒物を電気炉内において、165℃で1
6時間乾燥して、本発明のフィラー入りPTFE粒状粉
末をえ、その物性を調べた。
1に示す量用いた以外は、実施例1と同様の方法により
本発明のフィラー入りPTFE粒状粉末をえ、実施例1
と同様の試験を行なった。結果を表1に示す。
TFE粒状粉末については、つぎの方法により該粉末中
の粒子の写真撮影を行なった。
デオマイクロスコープを用いて拡大倍率100倍または
200倍の像について写真撮影を行なった。
活性剤であるプロピレングリコールのエチレンオキサイ
ドブロックコポリマー(ポリオキシプロピレンセグメン
トの分子量1000、ポリオキシエチレンセグメントの
分子量667。日本油脂(株)製のプロノン#104)
に変え使用量を表1に示す量用いた以外は、実施例1と
同様の方法により本発明のフィラー入りPTFE粒状粉
末をえ、実施例1と同様の試験を行なった。結果を表1
に示す。
ニオン性界面活性剤)4mlとプロノン#104(ノニ
オン性界面活性剤)5重量%水溶液40mlを併用した
ほかは実施例1の方法と同様にして本発明のフィラー入
りPTFE粒状粉末をえ、実施例1と同様の試験を行な
った。結果を表1に示す。
00rpmでの撹拌(解砕)を行なわず、かつ界面活性
剤の量を表1に示す量とした以外は実施例1の方法と同
様にして本発明のフィラー入りPTFE粒状粉末をえ、
実施例1と同様の試験を行なった。結果を表1に示す。
なわず、界面活性剤の添加なしにかつ有機液体の量を表
1に示す量とした以外は実施例1の方法と同様にして比
較用のフィラー入りPTFE粒状粉末をえ、実施例1と
同様の試験を行なった。結果を表1に示す。
ふるい上に、20onは20メッシュのふるい上に、3
2onは32メッシュのふるい上に、48onは48メ
ッシュのふるい上に、60onは60メッシュのふるい
上、83onは83メッシュのふるいの上にいずれも残
存する粒子の割合を示しており、83passは83メ
ッシュのふるいを通過する粒子の割合を示している。
製法によりえられるフィラー入りPTFE粒状粉末は、
見かけ密度が大きく、とくに小粒径で粒度分布がシャー
プであり、帯電量が小さく、小粒径であるにもかかわら
ず優れた流動性を有しており、また該粒状粉末からえら
れる成形品は、引張強度、伸びに優れ、表面粗度が小さ
い。
の添加量により、フィラー入りPTFE粒状粉末の平均
粒径および粒度分布を制御できることがわかる。
ときは、えられる成形品の白色度(Z値)は80以上、
特に特定のノニオン性界面活性剤を用いるときは95以
上と、従来にない高いものとなる。
6でえられた本発明のフィラー入りPTFE粒状粉末中
の粒子の粒子構造を示す光学顕微鏡写真であり、図7お
よび図8はそれぞれ界面活性剤を用いない比較例1およ
び2でえられたフィラー入りPTFE粒状粉末中の粒子
の粒子構造を示す光学顕微鏡写真である。
本発明のフィラー入りPTFE粒状粉末中の粒子は、ほ
ぼ球形であるが、比較例の造粒法でえられたフィラー入
りPTFE粒状粉末中の粒子は球形ではない。また、本
発明のフィラー入りPTFE粒状粉末中の粒子は、比較
例でえられたフィラー入りPTFE粒状粉末中の粒子よ
りも明らかに小さい。
が、その粒子の平均粒径が小さいにもかかわらず、粉末
流動性に著しく優れているのは、たとえばこのようにそ
の粒子の形状がほぼ球形であることが考えられる。
は見かけ密度が大きく、その粒子の大部分はほぼ球形で
あり平均粒径が小さくて粒度分布がシャープであり、帯
電量が小さく、平均粒径が小さいにもかかわらず粉末流
動性に優れ、粒状粉末からえられる成形品は、引張強
度、伸びに優れ表面粗度が小さく白色度の高いものであ
る。
た物性を有するフィラー入りPTFE粒状粉末を提供で
きるとともに、とくに界面活性剤の量により平均粒径お
よび粒度分布を制御でき、粒度分布がシャープな粒状粉
末がえられる製法である。
面図である。
断面図である。
に用いた装置の概略説明図である。
FE粒状粉末中の粒子の粒子構造を示す光学顕微鏡写真
(倍率:200倍)である。
FE粒状粉末中の粒子の粒子構造を示す光学顕微鏡写真
(倍率:100倍)である。
FE粒状粉末中の粒子の粒子構造を示す光学顕微鏡写真
(倍率:200倍)である。
粉末中の粒子の粒子構造を示す光学顕微鏡写真(倍率:
100倍)である。
粉末中の粒子の粒子構造を示す光学顕微鏡写真(倍率:
200倍)である。
Claims (19)
- 【請求項1】 ポリテトラフルオロエチレン粉末とフィ
ラーとの混合物を、水中で撹拌して造粒する際に、水と
液−液界面を形成する有機液体および炭素数3〜4のポ
リ(オキシアルキレン)単位からなる疎水性セグメント
とポリ(オキシエチレン)単位からなる親水性セグメン
トとを有するノニオン性界面活性剤の存在下または該ノ
ニオン性界面活性剤およびアニオン性界面活性剤の共存
下に撹拌して造粒することを特徴とするフィラー入りポ
リテトラフルオロエチレン粒状粉末の製法。 - 【請求項2】 アニオン性界面活性剤が疎水性基として
パーフルオロアルキル基またはパークロロフルオロアル
キル基を含有する含フッ素界面活性剤である請求項1記
載の製法。 - 【請求項3】 フィラーが、白色または透明のフィラー
である請求項1または2記載の製法。 - 【請求項4】 界面活性剤の量がポリテトラフルオロエ
チレン粉末に対して0.01〜10重量%である請求項
1〜3のいずれかに記載の製法。 - 【請求項5】 ポリテトラフルオロエチレンが、テトラ
フルオロエチレン単独重合体またはテトラフルオロエチ
レン99〜99.999モル%とパーフルオロビニルエ
ーテル1〜0.001モル%とを共重合してえられる変
性ポリテトラフルオロエチレンである請求項1〜4のい
ずれかに記載の製法。 - 【請求項6】 ポリテトラフルオロエチレン粉末とフィ
ラーとの混合物を水中で前記有機液体および前記界面活
性剤の存在下で撹拌して造粒するに際し、該撹拌のため
の手段に加えて、前記混合物および造粒でえられる粒状
粉末を解砕する手段を用い、撹拌と解砕を併用して造粒
を行なう請求項1〜5のいずれかに記載の製法。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の製法に
よりえられるフィラー入りポリテトラフルオロエチレン
粒状粉末であって、該粒状粉末の見かけ密度が0.7g
/cm3以上で帯電量が50V以下であることを特徴と
するフィラー入りポリテトラフルオロエチレン粒状粉
末。 - 【請求項8】 粒状粉末の流動性が21B法で6回以上
である請求項7記載の粒状粉末。 - 【請求項9】 粒状粉末の安息角が40度以下である請
求項7または8記載の粒状粉末。 - 【請求項10】 粒状粉末の平均粒径が500μm以下
である請求項7〜9のいずれかに記載の粒状粉末。 - 【請求項11】 帯電量が10V以下である請求項7〜
10のいずれかに記載の粒状粉末。 - 【請求項12】 表面粗度が3.0μm以下の成形体を
与える請求項7〜11のいずれかに記載の粒状粉末。 - 【請求項13】 白色度(Z値)が80以上の成形物を
与える請求項7〜12のいずれかに記載の粒状粉末。 - 【請求項14】 見かけ密度が0.7g/cm3以上
0.9g/cm3未満で、安息角が40度以下、粒状粉
末の平均粒径が500μm以下で、帯電量が10V以下
のフィラー入りポリテトラフルオロエチレン粒状粉末で
あって、かつ白色度(Z値)が80以上で表面粗度が
3.0μm以下の成形物を与えるフィラー入りポリテト
ラフルオロエチレン粒状粉末。 - 【請求項15】 見かけ密度が0.9g/cm3以上
1.0g/cm3未満で、安息角が38度以下、粒状粉
末の平均粒径が500μm以下で帯電量が10V以下の
フィラー入りポリテトラフルオロエチレン粒状粉末であ
って、かつ白色度(Z値)が80以上で表面粗度が3.
0μm以下の成形物を与えるフィラー入りポリテトラフ
ルオロエチレン粒状粉末。 - 【請求項16】 見かけ密度が1.0g/cm3以上
で、安息角が36度以下、粒状粉末の平均粒径が500
μm以下、帯電量が10V以下のフィラー入りポリテト
ラフルオロエチレン粒状粉末であって、かつ白色度(Z
値)が80以上で表面粗度が3.0μm以下の成形物を
与えるフィラー入りポリテトラフルオロエチレン粒状粉
末。 - 【請求項17】 フィラーを2.5〜50重量%含む請
求項7〜16のいずれかに記載のフィラー入りポリテト
ラフルオロエチレン粒状粉末。 - 【請求項18】 粒状粉末の粒度分布が、10メッシュ
のふるい上に残存する粒状粉末が0%、20メッシュの
ふるい上に残存する粒状粉末が5%以下である請求項7
〜17のいずれかに記載のフィラー入りポリテトラフル
オロエチレン粒状粉末。 - 【請求項19】 粒状粉末中の粒子の平均粒径の0.7
〜1.3倍の粒径を有する粒子の全粒子に占める割合が
50重量%以上である請求項7〜18のいずれかに記載
の粒状粉末。
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