JP2549982B2 - 自動二輪車 - Google Patents

自動二輪車

Info

Publication number
JP2549982B2
JP2549982B2 JP5278927A JP27892793A JP2549982B2 JP 2549982 B2 JP2549982 B2 JP 2549982B2 JP 5278927 A JP5278927 A JP 5278927A JP 27892793 A JP27892793 A JP 27892793A JP 2549982 B2 JP2549982 B2 JP 2549982B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel injection
cam
gear
injection pump
crankshaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5278927A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06294359A (ja
Inventor
達之 桝田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP5278927A priority Critical patent/JP2549982B2/ja
Publication of JPH06294359A publication Critical patent/JPH06294359A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2549982B2 publication Critical patent/JP2549982B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/02Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2サイクルディーゼル
エンジンを搭載した自動二輪車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両を駆動するディーゼルエ
ンジンにおいては、クランク軸の一端側から車両を駆動
するための動力を取出し、他端側から燃料噴射ポンプや
吸・排気弁などを駆動するための動力を取出すものが一
般的である。例えば、燃料噴射ポンプは、クランク軸の
他端側に軸装された歯車と、燃料噴射ポンプ駆動用カム
軸に軸装された歯車との間に、アイドル歯車を介装する
ことよってエンジンの動力の一部を利用して回転駆動さ
れている。
【0003】そして、この種の燃料噴射ポンプは、燃料
が圧送される燃料通路を可及的に短くする関係から、ク
ランクケースから上方に突出するシリンダ本体の上部近
傍に配置されることがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述したデ
ィーゼルエンジンを自動二輪車に搭載するに当たって
は、燃料噴射ポンプの配置が問題であった。すなわち、
自動二輪車ではエンジンの上方に燃料タンクが配置され
ているため、シリンダ本体の上部近傍に燃料噴射ポンプ
を位置づけるようにすると、燃料噴射ポンプと燃料タン
クとの干渉を避けるためにエンジンの搭載位置を下げな
ければならない。
【0005】自動二輪車においてエンジンが低くなる
と、最低地上高を確保できなくなってしまう。かといっ
て、燃料タンクを燃料噴射ポンプとの干渉を避けて高い
位置に配設すると車体が大型化してしまう。
【0006】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、2サイクルディーゼルエンジンを自
動二輪車に搭載するに当たって、車体が大型化するのを
阻止しながら、燃料通路が長くなるのを防ぎつつ最低地
上高を確保することができるようにすることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動二輪車
は、車体フレームの後下がりに延設されて燃料タンクを
支持するタンクレールより下方でかつダウンチューブよ
り車体の後方に形成された空間に2サイクルディーゼル
エンジンを搭載し、このエンジンを、クランク軸を軸線
が車幅方向を指向するように軸支するクランクケースの
上部に、シリンダヘッドを上端に固定しかつ車体の後方
へ向けて延びる吸気管を車体後側となる後面に接続する
とともに排気出口を車体前側に形成したシリンダ本体を
上方へ突出するように取付けることによって構成し、前
記クランクケースのクランク室の後方であってクランク
ケースの後部に一体的に形成した変速機ケース内に変速
機を設け、この変速機の上方であって前記変速機ケース
の上面に突設したカムケース内のカム室に、クランク軸
から動力が伝達される燃料噴射ポンプ駆動用カム軸をク
ランク軸と平行に配設し、このカム軸のカムに、このカ
ム軸より上方であって前記シリンダ本体と水平方向の略
同一平面上に位置づけて前記カム室を上方から覆う構造
の燃料噴射ポンプを係合させ、この燃料噴射ポンプの上
端とシリンダヘッドの燃料噴射弁とを噴射管によって接
続してなり、前記カム軸にクランク軸から動力を伝達す
る動力伝達系を、クランク軸の一方の軸端部に軸着した
駆動歯車と、この駆動歯車より車体後側に位置づけられ
てこれに噛合しかつ前記変速機の一部を構成する第1被
駆動歯車と、この第1被駆動歯車の中心と前記駆動歯車
の中心とを結ぶ直線に対して直交しかつ前記第1被駆動
歯車の中心を通る直線より車体後側でかつ上側に位置づ
けられて第1被駆動歯車に噛合するカム軸歯車とから構
成し、前記カム軸歯車と前記カムをカム軸の一端と他端
に配設し、前記吸気管を、前記シリンダ本体より後方で
かつクランクケースの上方の空間における前記歯車列と
同じ一側に配設するとともに、前記燃料噴射ポンプを前
記吸気管とは車幅方向の反対側にシリンダ本体とは離間
させて配設したものである。
【0008】
【作用】燃料噴射ポンプとシリンダ本体とは略同じ高さ
位置に配置されるから、シリンダ本体の上方に燃料タン
クが配置されても、燃料噴射ポンプは燃料タンクに干渉
されることがない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図4に
よって詳細に説明する。図1は本発明に係る自動二輪車
に使用する2サイクルディーゼルエンジンの展開断面
図、図2は同じく側面図、図3は平面図、図4は本発明
に係る自動二輪車を示す側面図である。
【0010】図4において符号1で示すものはメインフ
レームを示し、ステアリング・ヘッドパイプ1aと、後
下がりに延びるタンクレール1bおよびダウンチューブ
1cを備えている。2はフロントフォークであり、前輪
3を懸架している。4は後輪であり、前記メインフレー
ム1に枢支されたリヤアーム5によって支持されてい
る。6は燃料タンクである。
【0011】11は前記燃料タンク6の下方の空間であ
ってタンクレール1bより下方かつダウンチューブ1c
より車体の後方に形成された空間に搭載されたクランク
室圧縮式の空冷2サイクルディーゼルエンジンである。
このエンジン11はクランクケース12の上方に固定さ
れたシリンダ本体13が僅かに車体の前方向へ傾斜する
ように配設されている。前記クランクケース12は、ク
ランク軸14を車幅方向に軸支すると共にクランクウェ
イト等を収容したり吸気を圧縮するクランク室15を形
成している。
【0012】クランク軸14の両端はクランクケース1
2の側壁を貫通して外部に突出しており、一端部にはフ
ライホイール16が軸装され、他端部には駆動歯車17
が軸装されている。この駆動歯車17には後述する変速
機の一部を構成している第1被駆動歯車18が噛合され
ている。この第1被駆動歯車18は、前記駆動歯車17
より車体後側に位置づけられている。21は前記シリン
ダ本体13によって形成されたシリンダ22内に摺動自
在に保持されたピストンである。
【0013】23はシリンダ22の上方を閉塞するシリ
ンダヘッド、24は前記ピストン21とクランク軸14
とを連結する連接棒、25および26はシリンダ22の
周面に開口された排気通路および掃気通路である。前記
排気通路25はシリンダ本体13の前面中央部に一体に
形成された排気通路形成部27によってエンジン前面か
ら前下がりに延びている。一方エンジン背面の右より部
分からは吸気通路を形成する吸気通路形成部28が後上
がりに延びている。
【0014】29はクランクケース12の側方を覆うケ
ースカバーで、このケースカバー29のクランク軸14
が対向している部位には、クランク軸14に係合して駆
動され潤滑油を吸気通路を介してシリンダ壁面に供給す
る潤滑油ポンプ30が取付けられている。
【0015】31はクランクケース12の後方に一体的
に形成された変速機ケースで、クランク室15の後方に
変速機室32を形成している。この変速機室32に収容
された変速機は、クランク軸14の回転を減速してチェ
ーン33に伝達するものである。41は変速機ケース3
1の上面に突設されたカムケースで、内部に幅方向に延
びるカム室42を形成している。
【0016】43はこのカム室42に幅方向に配設され
燃料噴射ポンプ駆動用カム軸で、カムケース41の両
側壁に設けられた軸受44,44を介してクランク軸1
4と平行に軸支されている。これによりカム軸42は変
速機室32の上方に配置されることになる。このカム軸
43は駆動部43aと、この駆動部43aによって回転
駆動される被駆動部43bとに二分割されており、駆動
部43aの一端はカムケース41外に突出され、ここに
カム軸43を駆動するカム軸歯車45が軸装されてい
る。このカム軸歯車45はクランク軸14の駆動歯車1
7と等しい歯数を有し、前記第1被駆動歯車18の中心
と前記駆動歯車17の中心とを結ぶ直線に対して直交し
かつ前記第1被駆動歯車18の中心を通る直線より車体
後側かつ上側に位置づけられてこの第1被駆動歯車18
に噛合している。このため、カム軸43はクランク軸1
4と等しい回転速度で回転する。すなわち、前記駆動歯
車17、第1被駆動歯車18およびカム軸歯車45を介
してカム軸43がクランク軸14に連結されている。
【0017】ここで、第1被駆動歯車18は、大きな径
を有しているために、変速機室32の上方に配設された
カム軸43であっても、カム軸歯車45をそれほど大き
な径にする必要なく互いに噛合させることができる。ま
た、変速機室32の底部に溜められた潤滑油を表面に付
着させて駆動歯車17およびカム軸歯車45を潤滑でき
る。
【0018】前記被駆動部43bには後述する燃料噴射
ポンプを駆動する燃料カム46および燃料噴射量を調整
するガバナ47が軸装されている。また、駆動部43a
と被駆動部43bとの間には、これら部材を回転方向へ
相対的に変位させて噴射時期を調整するタイマ48が介
装されている。前記燃料カム46は前記カム軸歯車45
とは反対側の軸端部に配設されており、カム軸43にお
ける前記燃料カム46と前記カム軸歯車45との間に前
記ガバナ47およびタイマ48が軸装されている。
【0019】51は燃料カム46の上方に設けられ、燃
料カム46に係合して駆動される燃料噴射ポンプであ
る。この燃料噴射ポンプ51は、シリンダ本体13と水
平方向の略同一平面上であってシリンダ本体13の後方
に配設されている。詳述すると、この燃料噴射ポンプ5
1は吸気通路形成部28に接続された吸気管52の左側
に配設されており、カム室42を上方から覆うようにシ
リンダ本体13と平行に取付けられている。すなわち、
この2サイクルディーゼルエンジン11は、前記吸気管
52をシリンダ本体13より後方でかつクランクケース
12の上方の空間における前記駆動歯車17、第1被駆
動歯車18およびカム軸歯車45からなる歯車列と同じ
一側に配設するとともに、燃料噴射ポンプ51を前記吸
気管52とは車幅方向の反対側にシリンダ本体13とは
後方へ離間させて配設している。このように燃料噴射ポ
ンプ51を配設すると、第4図に示す車体側面視におい
て燃料噴射ポンプ51はシリンダ本体13の後方でクラ
ンクケース12から上方へ突出し、シリンダ本体13と
略同じ高さ位置に位置づけられることになる。
【0020】そして、この燃料噴射ポンプ51の吸込側
は図示しない供給ポンプに接続され、吐出側は噴射管5
3を介してシリンダヘッド23に螺着された燃料噴射弁
54に接続されている。すなわち、この噴射管53は燃
料噴射ポンプ51の上端からシリンダ本体13の上部へ
接続されている。なお、カム室42内には潤滑油が溜め
られており、燃料カム46やガバナ47、タイマ48は
跳ねかけ潤滑されている。
【0021】このように構成された2サイクルディーゼ
ルエンジンにおいては、クランク軸14が回転される
と、この回転が駆動歯車17および第1被駆動歯車18
を介してカム軸43に伝達される。このため、カム軸4
3の回転に伴って燃料カム46が回転し、燃料噴射ポン
プ51のプランジャ機構が押上げられるので、燃料は高
圧となって、噴射管53から燃料噴射弁54へと送られ
る。その結果、燃料がノズルから高圧高温となった燃焼
室内に噴射されて燃焼するので、エンジンが始動され
る。その後、クランク軸14の回転に伴って周期的に燃
料の噴射が繰り返され、運転が続けられる。
【0022】したがって、燃料噴射ポンプ51をシリン
ダ本体13と水平方向の略同一平面上に配設したため、
燃料噴射ポンプ51とシリンダ本体13とが略同じ高さ
位置に配置される。このため、シリンダ本体13の上方
に配置された燃料タンク6に燃料噴射ポンプ53が干渉
されることなくエンジン11を高い位置に位置づけるこ
とができる。また、燃料噴射ポンプ51の上端とシリン
ダ本体13の上部の燃料噴射弁54とを噴射管53によ
って接続したため、燃料噴射ポンプ51をシリンダ本体
13の周囲に配置する構成を採ったとしても噴射管53
を可及的に短くすることができる。
【0023】噴射管53が短くなると、管内の燃料に脈
動が生じ難くなり、しかも、エンジン11の応答性が高
くなる。さらに、エンジン11をコンパクトに形成する
ことができる。
【0024】その上、後下方へ傾斜するタンクレール1
bより下方でかつダウンチューブ1cより車体の後方の
空間に2サイクルディーゼルエンジン11を搭載し、こ
のエンジン11のシリンダ本体13の後方に燃料噴射ポ
ンプ51を配設し、この燃料噴射ポンプ51の下部に設
けてこれを駆動するカム軸43を、クランク室15の後
方に配設した変速機の上方にクランク軸14と平行に配
設するととともに、クランク軸14に設けた駆動歯車1
7と、この駆動歯車17より車体後側に位置づけられて
これに噛合しかつ変速機の一部を構成する第1被駆動歯
車18と、この第1被駆動歯車18の中心と前記駆動歯
車17の中心とを結ぶ直線に対して直交しかつ第1被駆
動歯車18の中心を通る直線より車体後側かつ上側に位
置づけられて第1被駆動歯車18に噛合するカム軸歯車
45からなる動力伝達系を介してクランク軸14から動
力を伝達する構成としたため、前記カム軸43をクラン
ク軸14より車体後側の相対的に低い位置に配設できる
から、その分、燃料噴射ポンプ51もシリンダ本体13
の後方で低く配設できる。 したがって、タンクレール1
bを燃料噴射ポンプ51との干渉を避けながら後下がり
に傾斜させることができるから、タンクレール1bの後
上方に配設される燃料タンクを低く配設できる。
【0025】また、クランク室15の後方に変速機室3
2を設けることによってシリンダ本体13の後方に形成
された空間に、燃料噴射ポンプ51を配設しているの
で、この燃料噴射ポンプ51を燃料噴射弁54に近づけ
ることができる。そのため、噴射管53が長くなるのを
抑え、噴射管53内の容積を小さくできるので、高速運
転域において噴射管53内で生じやすい燃料の脈動を抑
えることができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る自動二
輪車は、燃料タンクの下方に搭載されるエンジンをシリ
ンダ本体がクランクケースから上方へ突出された2サイ
クルディーゼルエンジンによって構成し、前記シリンダ
本体と水平方向の略同一平面上にクランク軸によって駆
動される燃料噴射ポンプを配設すると共に、この燃料噴
射ポンプの上端とシリンダ本体上部の燃料噴射弁とを噴
射管によって接続したため、燃料噴射ポンプとシリンダ
本体とは略同じ高さ位置に配置されるから、シリンダ本
体の上方に燃料タンクが配置されても、燃料噴射ポンプ
は燃料タンクに干渉されることがない。しかも、噴射管
は可及的に短くなる。
【0027】したがって、燃料噴射ポンプと燃料タンク
との干渉を避けるためにエンジンを下げる必要がないの
で、燃料通路が長くなるのを防ぎつつ最低地上高を確保
することができる。
【0028】また、後下方へ傾斜するタンクレールより
下方でかつダウンチューブより車体の後方の空間に2サ
イクルディーゼルエンジンを搭載し、このエンジンのシ
リンダ本体の後方に燃料噴射ポンプを配設し、この燃料
噴射ポンプの下部に設けてこれを駆動するカム軸を、ク
ランク室の後方に配設した変速機の上方にクランク軸と
平行に配設するととともに、クランク軸に設けた駆動歯
車と、この駆動歯車より車体後側に位置づけられてこれ
に噛合しかつ変速機の一部を構成する第1被駆動歯車
と、この第1被駆動歯車の中心と前記駆動歯車の中心と
を結ぶ直線に対して直交しかつ第1被駆動歯車の中心を
通る直線より車体後側でかつ上側に位置づけられて第1
被駆動歯車に噛合するカム軸歯車からなる動力伝達系を
介してクランク軸から動力を伝達する構成としたため、
前記カム軸をクランク軸より車体後側の相対的に低い位
置に配設できるから、その分、燃料噴射ポンプもシリン
ダ本体の後方で低く配設できる
【0029】したがって、タンクレールを燃料噴射ポン
プとの干渉を避けながら後下がりに傾斜させることがで
きるから、タンクレールの後上方に配設される燃料タン
クやシートを低くすることができ、コンパクトで乗り易
い自動二輪車が得られる。
【0030】さらに、前記カム軸の一端にカム軸歯車を
配設し、このカム軸歯車を、第1被 駆動歯車および駆動
歯車を介してクランク軸の一端に連結するとともに、こ
のカム軸の他端に設けた燃料カムに燃料噴射ポンプを係
合させたため、燃料噴射ポンプを前記歯車列から車幅方
向に離間させることができる。したがって、前記燃料カ
ムと前記カム軸歯車との間に、変速機の上方の空間を有
効に利用して燃料噴射ポンプの補機を配設できる。しか
も、前記第1被駆動歯車は変速機の一部を構成している
ので、部品の共通化を図ることができ、燃料噴射ポンプ
の補機を配設する空間を可及的狭くすることができる。
【0031】さらにまた、シリンダ本体の後面から後方
へ延びる吸気管を、シリンダ本体より後方かつクランク
ケースの上方の空間における前記歯車列と同じ一側に配
設するとともに、燃料噴射ポンプを前記吸気管とは車幅
方向の反対側に配設するという構成を採ることにより、
シリンダ本体の後方の従来はデッドスペースであった空
間に、燃料噴射ポンプと吸気管とを互いに干渉し合うこ
となく配設できる。したがって、シリンダ本体の後方に
燃料噴射ポンプと、吸気管とを配設することによりコン
パクトな2サイクルディーゼルエンジンを得ることがで
きる。
【0032】加えて、クランクケースの後部に一体的に
形成した変速機ケースにカムケースを突設し、このカム
ケースの上部に燃料噴射ポンプをシリンダ本体から離間
させて搭載したため、シリンダ本体の熱は、クランクケ
ース→変速機ケース→カムケースという熱伝導系によっ
て燃料噴射ポンプに伝達される。このため、熱が伝導す
るときの経路を長くとることができるから、シリンダ本
体の熱が燃料噴射ポンプに伝達され難い。 特に、燃料噴
射ポンプの配設位置に影響を及ぼすカム軸は、クランク
軸の駆動歯車より後側に位置づけられた第1被駆動歯車
と、この第1被駆動歯車の中心と前記駆動歯車の中心と
を結ぶ直線に対して直交しかつ第1被駆動歯車の中心を
通る直線より車体後側でかつ上側に位置づけられて第1
被駆動歯車に噛合するカム軸歯車とを介してクランク軸
に連結していることから、クランク軸より後方に大きく
離間するので、燃料噴射ポンプがより一層シリンダ本体
から離間する。この点からも前記熱伝導の影響を受け難
くすることができる。しかも、このように燃 料噴射ポン
プがシリンダ本体から大きく離間すると、シリンダ本体
から放散される輻射熱も受け難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動二輪車に使用する2サイク
ルディーゼルエンジンの展開断面図である。
【図2】 本発明に係る自動二輪車に使用する2サイク
ルディーゼルエンジンの側面図である。
【図3】 本発明に係る自動二輪車に使用する2サイク
ルディーゼルエンジンの平面図である。
【図4】 本発明に係る自動二輪車を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
燃料タンク11エンジン13シリンダ本
14クランク軸18第1被駆動歯車43
カム軸51燃料噴射ポンプ53噴射管

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームの後下がりに延設されて燃
    料タンクを支持するタンクレールより下方でかつダウン
    チューブより車体の後方に形成された空間に2サイクル
    ディーゼルエンジンを搭載し、このエンジンを、クラン
    ク軸を軸線が車幅方向を指向するように軸支するクラン
    クケースの上部に、シリンダヘッドを上端に固定しかつ
    車体の後方へ向けて延びる吸気管を車体後側となる後面
    に接続するとともに排気出口を車体前側に形成したシリ
    ンダ本体を上方へ突出するように取付けることによって
    構成し、前記クランクケースのクランク室の後方であっ
    てクランクケースの後部に一体的に形成した変速機ケー
    ス内に変速機を設け、この変速機の上方であって前記変
    速機ケースの上面に突設したカムケース内のカム室に、
    クランク軸から動力が伝達される燃料噴射ポンプ駆動用
    カム軸をクランク軸と平行に配設し、このカム軸のカム
    に、このカム軸より上方であって前記シリンダ本体と水
    平方向の略同一平面上に位置づけて前記カム室を上方か
    ら覆う構造の燃料噴射ポンプを係合させ、この燃料噴射
    ポンプの上端とシリンダヘッドの燃料噴射弁とを噴射管
    によって接続してなり、前記カム軸にクランク軸から動
    力を伝達する動力伝達系を、クランク軸の一方の軸端部
    に軸着した駆動歯車と、この駆動歯車より車体後側に位
    置づけられてこれに噛合しかつ前記変速機の一部を構成
    する第1被駆動歯車と、この第1被駆動歯車の中心と前
    記駆動歯車の中心とを結ぶ直線に対して直交しかつ前記
    第1被駆動歯車の中心を通る直線より車体後側でかつ上
    側に位置づけられて第1被駆動歯車に噛合するカム軸歯
    車とから構成し、前記カム軸歯車と前記カムをカム軸の
    一端と他端に配設し、前記吸気管を、前記シリンダ本体
    より後方でかつクランクケースの上方の空間における前
    記歯車列と同じ一側に配設するとともに、前記燃料噴射
    ポンプを前記吸気管とは車幅方向の反対側にシリンダ本
    体とは離間させて配設したことを特徴とする自動二輪
    車。
JP5278927A 1993-10-13 1993-10-13 自動二輪車 Expired - Fee Related JP2549982B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5278927A JP2549982B2 (ja) 1993-10-13 1993-10-13 自動二輪車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5278927A JP2549982B2 (ja) 1993-10-13 1993-10-13 自動二輪車

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61243097A Division JP2563166B2 (ja) 1986-10-15 1986-10-15 車両用2サイクルディーゼルエンジン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06294359A JPH06294359A (ja) 1994-10-21
JP2549982B2 true JP2549982B2 (ja) 1996-10-30

Family

ID=17604022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5278927A Expired - Fee Related JP2549982B2 (ja) 1993-10-13 1993-10-13 自動二輪車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2549982B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3943889B2 (ja) * 2001-10-16 2007-07-11 本田技研工業株式会社 小型車両における燃料供給装置
JP4620367B2 (ja) * 2004-03-05 2011-01-26 本田技研工業株式会社 自動二輪車における燃料噴射装置の配置構造
JP4592633B2 (ja) * 2006-03-31 2010-12-01 本田技研工業株式会社 内燃機関の燃料ポンプ

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5865936A (ja) * 1981-10-13 1983-04-19 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車用エンジン
JPS5987264A (ja) * 1982-11-10 1984-05-19 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 多気筒機関の燃料噴射装置
JPS59128965A (ja) * 1983-01-13 1984-07-25 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 多気筒機関の燃料噴射装置
JPS60157943U (ja) * 1984-03-30 1985-10-21 川崎重工業株式会社 自動2輪車用エンジン

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06294359A (ja) 1994-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3986760B2 (ja) 自動二輪車用エンジン
US20070227509A1 (en) Internal combustion engine having improved fuel pump configuration, and vehicle including same
US7178498B2 (en) Lubrication system for an engine
JP3820970B2 (ja) 自動二輪車の潤滑油冷却構造
JP5568890B2 (ja) 自動二輪車エンジンのオイルブリーザ装置
US20040244757A1 (en) Balancer structure for engine
US7325527B2 (en) Oil pump arrangement for an internal combustion engine
US20110030647A1 (en) Internal combustion engine
WO2015174148A1 (ja) 自動二輪車のエンジン冷却装置
JP2549982B2 (ja) 自動二輪車
US9988978B2 (en) Four-cycle multi-cylinder engine
US7455039B2 (en) Engine
US10260408B2 (en) Outboard motor with built in fuel tank
JP4605929B2 (ja) 自動2輪車用内燃機関
JP3470355B2 (ja) ドライサンプエンジンのオイル通路
JP2563166B2 (ja) 車両用2サイクルディーゼルエンジン
JPH01178716A (ja) 内燃機関の発電機冷却装置
EP1785611B1 (en) Oil pump arrangement for an internal combustion engine
JP5830880B2 (ja) 内燃機関のシリンダヘッドカバー構造
JP3460449B2 (ja) スクータ型車両
JP4412814B2 (ja) 横形内燃機関
JP4161774B2 (ja) 4サイクルエンジンにおけるカムシャフト支持構造
JP3141408B2 (ja) 自動二輪車用二サイクルエンジンのオイルポンプ駆動装置
JP2001130469A (ja) スクータ型車両
JP3194999B2 (ja) 自動二輪車における発電機と燃料噴射ポンプの配設構造

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees