JP2548589B2 - 路面状況検出器 - Google Patents

路面状況検出器

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JP2548589B2 JP62323553A JP32355387A JP2548589B2 JP 2548589 B2 JP2548589 B2 JP 2548589B2 JP 62323553 A JP62323553 A JP 62323553A JP 32355387 A JP32355387 A JP 32355387A JP 2548589 B2 JP2548589 B2 JP 2548589B2
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総美 尾山
幸大 児玉
正明 長井
裕 横山
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動車用エアサスペンションの減衰力可変装
置等に用いられる路面状況検出器に関するものである。
従来の技術 自動車のサスペンションにおいて、ダンパの減衰力を
低くすれば乗心地の向上をはかることができるが悪路走
行時におけるダンパの車体突上げをさけることが困難と
なる。
このような不具合を防止するために、エアサスペンシ
ョンを装備したパートタイム4輪駆動自動車において、
上記エアサスペンションに減衰力制御機構を設けると共
に、2輪駆動と4輪駆動を検出する駆動方式センサおよ
び車体の上下加速度を検出する上下加速度センサを設
け、4輪駆動で上下加速度が所定値以上のとき悪路走行
状態であると判断し、上記減衰力制御機構を、減衰力が
高くなる方に切換作動させる悪路判定回路を設けた自動
車用エアサスペンションの減衰力可変装置は既に開発さ
れ公知となっている(特開昭59−6108号公報参照)。
発明が解決しようとする問題点 上記のような車体の上下加速度が所定値以上であるこ
とを悪路判断の1つの要素として取入れた悪路判定回路
では上下加速度センサを特に設ける必要があるのでコス
ト的に問題がある他に、該上下加速度センサが検出する
車体の上下加速度は悪路を構成する路面の個々の小さな
突起の高さを検出する方式ではなくて、上記小さな突起
を乗り越える方向における該小さな突起の傾斜を検出す
るものであるから悪路判定により制御すべき対象によっ
ては乗員が感じる悪路感覚とは対応しないことがあると
言う問題を有している。
本発明は上記のような問題に対処することを目的とす
るものである。
問題点を解決するための手段 本発明は、路面状況検出器を、従動輪或は駆動輪のい
ずれかから選択した1つのモニタ車輪の車輪速度を検知
し車輪速度信号を発する車輪速度センサの該車輪速度信
号のある設定時間内における変動の状況により悪路走行
中であるか良路走行中であるかを判定し路面状況信号を
発するように構成したものである。
作用 上記により、従来用いられていた比較的高価である上
下加速度センサを省略し得ると共に、悪路を構成する路
面の個々の小さな突起を、該突起の形状に関係なく的確
に検知することができる。
実施例 以下本発明の実施例を附図を参照して説明する。
第1図において、1は従動輪或は駆動輪のいずれかか
ら選択した1つのモニタ車輪、2は該モニタ車輪1に取
付けられたトーンホイール1aの歯数に応じた正弦波信号
を発するマグネット式ピックアプコイルを用いた車輪速
度センサ、3は該車輪速度センサ2から発せられる正弦
波信号の周波数の変動から路面状況を検出し路面状況信
号を発する路面状況検出器で、該路面状況検出器3から
発せられる路面状況信号は計器板等に設けられたモニタ
4に入力され運転者への注意を促したり、或は自動車用
エアサスペンションの減衰力可変装置等の制御機器5へ
入力され路面状況に応じた減衰力制御が行われるように
なっている。
上記において、路面状況検出器3は、車輪速度センサ
2から発せられる正弦波信号を波形整形aしてパルス信
号に変換し、該パルス信号のパルス周期計測bを行って
パルス周期を求め、該パルス周期の逆数を採る回転数
(w)計算cを行って回転数を求め、ある設定時間t例
えば0.2S毎に該設定時間内に含まれるモニタ車輪の上記
回転数の変動分の平方和 を求める平方和(S)計算dを行い、該平方和Sが大で
あれば路面状況が悪路であると判定し小であれば路面状
況は良路であると判定する路面状況判定eを行って路面
状況信号を発するようにしたものである。
即ち、モニタ車輪1が第2図に示すように路面上の小
さな突起6を乗り越えるときを考えた場合、該モニタ車
輪1の前縁が該突起6に当接したとき(第2図実線示)
のモニタ車輪1の中心を01点とし、該中心01より路面へ
の垂線と路面との交点即ちタイヤ接地面の中心をA,該タ
イヤ接地面の前端をBとすると、モニタ車輪1が突起6
の頂点Cを乗り越え該モニタ車輪1の後縁が該突起6に
当接したとき(第2図点線示)のモニタ車輪1の中心を
02点(このときタイヤ接地面の中心はE、該タイヤ接地
面の後端はDとなる)とすると、該モニタ車輪1の中心
は01点から02点へ円弧を描いて移動することになり、突
起6のない場合に比べて長い行程を移動することになる
が、この間は車両の速度は一定と見做せるのでモニタ車
輪1は瞬間的に高い回転数で回転せざるを得なくなる。
第3図は悪路走行時の各車輪の回転数wをそれぞれ所
定回転ずつずらせて記録したもので、いずれの車輪も回
転数変動はかなり大きくなるのに対し、良路走行時の各
車輪の車輪回転数wの回転変動は第4図のように極めて
小となるので走行中の路面が悪路であるか良路であるか
の路面状況の判定を極めて容易に行うことができる。
尚上記実施例では車輪回転数の変動をある設定時間内
に含まれるモニタ車輪の回転数値の平方和の大小で判定
した例を述べたが、変動の大小を判定する他の方法例え
ばある設定時間内に含まれるサンプリングされた回転数
値の最大値と最小値との差を用いてもよいことは勿論で
ある。
又最近広く用いられているアンチスキッド装置を備え
た自動車にあっては新たに車輪速度センサを必要とせず
に本発明を適用し路面状況の情報を組み込むことができ
る。
発明の効果 上記のように本発明によれば、路面状況検出器を、従
動輪或は駆動輪のいずれかから選択した1つのモニタ車
輪の車輪速度を検知し車輪速度信号を発する車輪速度セ
ンサの該車輪速度信号のある設定時間内における変動の
状況により悪路走行中であるか良路走行中であるかを判
定し路面状況信号を発するように構成したことにより、
従来用いられていた比較的高価である上下加速度センサ
を省略し得ると共に、悪路を構成する路面の個々の小さ
な突起を、該突起の形状に関係なく的確に検知し得るも
ので、構成の簡単なることと相俟って実用上多大なる効
果をもたらし得るものである。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の実施例を示すブロック図、第2図は路
面上の突起を乗り越えるときのモニタ車輪の中心の移動
状況を示す説明図、第3図および第4図はそれぞれ悪路
走行時および良路走行時における車輪回転数の変動状況
を示す図である。 1……モニタ車輪、1a……トーンホイール、2……車輪
速度センサ、3……路面状況検出器、4……モニタ、5
……制御機器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 裕 東京都新宿区西新宿1丁目7番2号 富 士重工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−58487(JP,A) 特開 昭63−221253(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】従動輪或は駆動輪のいずれかから選択した
    1つのモニタ車輪の車輪速度を検知し車輪速度信号を発
    する車輪速度センサの該車輪速度信号のある設定時間内
    における変動の状況により悪路走行中であるか良路走行
    中であるかを判定し路面状況信号を発するように構成し
    た路面状況検出器。
  2. 【請求項2】車輪速度センサから発せられる車輪速度信
    号のある設定時間内における変動は、該設定時間内にお
    ける車輪速度信号の変動分の平方和である特許請求の範
    囲第1項に記載の路面状況検出器。
  3. 【請求項3】車輪速度センサから発せられる車輪速度信
    号のある設定時間内における変動は、該設定時間内にお
    ける車輪速度信号の最大値と最小値との差である特許請
    求の範囲第1項に記載の路面状況検出器。
JP62323553A 1987-12-21 1987-12-21 路面状況検出器 Expired - Fee Related JP2548589B2 (ja)

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